JP2014071146A - 電子写真機器用トナー供給ロール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】軸体2と、該軸体2の外周に形成されたロール状のポリウレタン発泡体3を有し、前記ポリウレタン発泡体3が、連通する表面セルと内部セルを有し、前記表面セルの平均セル径が150〜800μmであり、前記内部セルの平均セル径が200〜1000μmであり、前記表面セルの深さと前記内部セルの深さの合計をセル深さとし、前記表面セルをセル径とした場合、前記セル深さと前記セル径との関係が下記(1)式を満足するように電子写真機器用トナー供給ロール1を構成した。
(セル深さ/セル径)≧1.25・・・(1)
【選択図】図1
Description
軸体と、該軸体の外周に形成されたロール状のポリウレタン発泡体を有するトナー供給ロールにおいて、
前記ポリウレタン発泡体が、連通する表面セルと内部セルを有し、前記表面セルの平均セル径が150〜800μmであり、前記内部セルの平均セル径が200〜1000μmであり、
前記表面セルの深さと前記内部セルの深さの合計をセル深さとし、前記表面セルをセル径とした場合、前記セル深さと前記セル径との関係が下記(1)式を満足することを要旨とするものである。
(セル深さ/セル径)≧1.25・・・(1)
(セル深さ/セル径)≧1.25・・・(1)
上記(1)式に示すように(セル深さ/セル径)比を1.25以上とすることにより、表面セル径に対しセル深さが、ある一定以上となるように形成される。このように、発泡体3のセル30がある一定の深さに形成されていることにより、トナー供給ロールが現像ロールと接触変形して発泡体3の表面セル31が潰れても、セル30の深さが残っているのでトナーが逃げることが可能であり、トナーストレスの増大を避けることができる。その結果、耐久後期の画質低下を防止できる。
(A)ポリオール、
(B)発泡剤、
(C)触媒、
(D)シリコーン整泡剤、
(E)ポリイソシアネート。
(A)ポリオール
ポリオ−ル成分としては、特に限定されるものではなく、例えば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール、アクリルポリオール、ポリブタジエンポリオール等が挙げられる。ポリオール成分は、ポリエーテルポリオールが好ましい。上記ポリオールは平均分子量(Mn)が、1000〜10000の範囲が好ましい。
発泡剤は、ウレタン反応に通常使用される発泡剤を用いることができる。このような発泡剤としては、水、水素原子含有ハロゲン化炭化水素、低沸点炭化水素、液化炭酸ガス等が挙げられる。発泡剤としては、水が好ましい。ウレタン組成物中の発泡剤の含有量は、適宜定めることができる。例えば、ポリオール成分100質量部に対し、0.1〜10質量部の範囲内とすることができる。
触媒は、ポリウレタン反応に通常使用される触媒を用いることができる。このような触媒としては、アミン系触媒、金属触媒が挙げられる。アミン系触媒としては、トリエチレンジアミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、エチルモルホリン、ジエチルエタノールアミン、テトラメチルプロパンジアミン、テトラメチルヘキサメチレンジアミン、ジメチルベンジルアミン、1−イソブチル−2−メチルイミダゾール、トリエチルアミノエチルピペラジン、テトラメチルエチレンジアミン、ジメチルアミノヘキサノール、ジメチルアミノエトキシエトキシエタノール、1,8−ジアザビシクロ−[5,4,0]−ウンデセン−7、ビス(ジメチルアミノエチル)エーテル及び、これらを酸塩とした触媒等が挙げられる。金属触媒としては、オクチル酸第一スズ、ジラウリル酸ジブチル第二スズ、オクチル酸鉛等が挙げられる。これらは単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。ウレタン組成物中の触媒の含有量は、適宜定めることができる。例えば、ポリオール成分100質量部に対し、0.05〜10質量部の範囲内とすることができる。
ポリイソシアネート成分は、特に限定されるものではないが、以下のものが挙げられる。1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)の如き脂肪族ポリイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、シクロヘキサン1,3−ジイソシアネート、シクロヘキサン1,4−ジイソシアネートの如き脂環式ポリイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)の如き芳香族イソシアネート及びこれらの共重合物、そのブロック体。ポリイソシアネート成分としては、TDIを用いることが好ましい。
〔シリコーン整泡剤Aの調製〕
ガラス製反応容器に、下記構造式に示すM=3、N=3、SiO数7.0の分子鎖両末端トリメチルシリル基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン化合物100g、平均構造式:CH2=CHCH2O(C2H4O)2(C3H6O)30CH3で表されるポリオキシアルキレンアリルメチルエーテル1060g、及びイソプロピルアルコール800gを仕込み、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンを配位子とした中性の白金錯体のトルエン溶液(白金原子含有量:0.5質量%)0.5gを加えて80℃で5時間付加反応を行った。反応液を110℃以下、400Paの条件で減圧留去し、次いで濾過することによってシリコーン整泡剤Aを作製した。
上記シリコーン整泡剤Aの調製方法において、上記構造式がM=2、N=2、SiO数5.0のトリメチルシリル基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン化合物を100g用い、上記ポリオキシアルキレンアリルメチルエーテルの配合量を1390gに変えた以外は、上記調製方法と同様にしてシリコーン整泡剤Bを作製した。
上記シリコーン整泡剤Aの調製方法において、上記構造式がM=3.5、N=4.0、SiO数8.5のトリメチルシリル基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン化合物を100g用い、上記ポリオキシアルキレンアリルメチルエーテルの配合量を905gに変えた以外は、上記調製方法と同様にしてシリコーン整泡剤Cを作製した。
〔ウレタン組成物の調製〕
表1に示すように、下記の(A)〜(E)成分を混合することにより、ウレタン組成物を調製した。
(A)ポリエーテルポリオール:三井化学社製、商品名「アクトコールEP550N」(水酸基価=55)100部(以下、部はすべて質量部である)
(B)発泡剤:水1.8部
(C)触媒:トリエチレンレンジアミン0.2部、ペンタメチルジエチレントリアミン0.3部
(D)シリコーン整泡剤A(ポリエーテル変性シリコーン、シロキサン結合の数=7.0)1.0部
(E)ポリイソシアネート:TDI、三井化学ポリウレタン社製、商品名「コスモネートT80」(NCO48%)28.2部
図6(a)に示すように、円筒型22の内面に質量比がポリエチレンワックス:ジメチルシリコーン=95:5の離型剤を塗布して離型剤層25を形成したロール成形型20を用いた。次いで図6(b)に示すように、この円筒型22内に、直径5mmのSUM22製中実円柱状の軸体2を同軸に配置し、円筒型22の両端をキャップ23、24にて閉塞すると共に軸体2を支持した。この状態において、発泡体比重が0.11(g/cc)となるように、成形キャビティ26内にウレタン組成物27を注入し、90℃×30分間の条件にて発泡硬化させ、軸体2の周りにポリウレタンのスポンジ層(厚み5mm)からなるロール状のポリウレタン発泡体3が一体的に形成されてなる実施例1のトナー供給ロール1を作製した。
離型剤層の形成に用いた離型剤の材料と、離型剤層の形成方法を以下に示す。
・ポリエチレンワックスディスパージョン:ビックケミージャパン社製、商品名「CERAMAT250」
・ジメチルシリコーン:信越化学社製、商品名「KF96-20CS」
離型剤層は、表1に示すポリエチレンワックスとジメチルシリコーンの配合組成で混合した離型剤組成物を用い、金型面にハケ塗りで塗布し、200℃で乾燥することにより形成した。
表1に示すように、整泡剤の種類を(D)シリコーン整泡剤B(ポリエーテル変性シリコーン、シロキサン結合の数=5.0)に変更した以外は、実施例1と同様にして実施例2のトナー供給ロールを作製した。
表1に示すように、整泡剤の種類を(D)シリコーン整泡剤C(ポリエーテル変性シリコーン、シロキサン結合の数=8.5)に変更した以外は、実施例1と同様にして比較例1のトナー供給ロールを作製した。
表1に示すように、離型剤のポリエチレンワックス:ジメチルシリコーンの配合組成をポリエチレンワックス:ジメチルシリコーン=90:10(実施例3)、ポリエチレンワックス:ジメチルシリコーン=70:30(実施例4)、ポリエチレンワックス:ジメチルシリコーン=60:40(比較例2)に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例3〜4、比較例1のトナー供給ロールを作製した。
表1に示すように、ウレタン組成物の(D)シリコーン整泡剤Aの配合量を5.0質量部に(実施例5)、或いは6.0質量部に(比較例3)に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例5、比較例3のトナー供給ロールを作製した。
発泡体をカットし、断面方向からマイクロスコープ(光学顕微鏡)のデジタル撮影した写真から長さ計測を行い、表面セル開口部を20個測定した平均値を表面セル径Xsとした。また、発泡体の内部セルの直径をランダムに20個計測し、その平均値を内部セル径Xiとした。
レーザー深さ測位計を用いて、トナー供給ロールの表面から無作為に直線距離6mmを選択してその凹凸を測定した。図5に示すように、測定結果から、セル深さY1、Y2、・・・Ynとセル径X1、X2、X3・・・Xnを求め、各セルのY/X比、Y1/X1、Y2/X2、Y3/X3・・・Yn/Xnを計算により求めて、各セルの深さとセル径の比率(セル深さ/セル径)の平均値を求めた。
画出し評価として初期画像を評価し、耐久評価として耐久後画像を評価した。初期画像は、トナー供給ロールを市販のカートリッジに組み込み、当該カートリッジを市販のプリンター(キヤノン社製、商品名LBP2510)に装着し、低温低湿環境下(温度15℃、湿度10%)で、ベタ画出しを印刷し、画出し評価を行った。印刷画像にトナーの濃度ムラが発生したものを「×」、濃度ムラがほとんど見られないか、全く発生しなかったものを「○」とした。耐久画像は、初期画像と同様に市販のカートリッジに組み込み市販のプリンターに装着し、5万枚の耐久画出し評価を行った。トナー劣化により画像にスジが発生したものを「×」、極僅かにスジが見られるか、全く発生しなかったものを「○」とした。
2 軸体
3 ポリウレタン発泡体
20 成形型
22 円筒型
25 離型剤層
26 成形キャビティ
27 ウレタン組成物
30 セル
31 表面セル
32 内部セル
33 モデル化セル
X セル径
Y セル深さ
Claims (3)
- 軸体と、該軸体の外周に形成されたロール状のポリウレタン発泡体を有するトナー供給ロールにおいて、
前記ポリウレタン発泡体が、連通する表面セルと内部セルを有し、前記表面セルの平均セル径が150〜800μmであり、前記内部セルの平均セル径が200〜1000μmであり、
前記表面セルの深さと前記内部セルの深さの合計をセル深さとし、前記表面セルをセル径とした場合、前記セル深さと前記セル径との関係が下記(1)式を満足することを特徴とする電子写真機器用トナー供給ロール。
(セル深さ/セル径)≧1.25・・・(1) - 前記ポリウレタン発泡体は、キャビティ面が離型剤で処理された成形型に前記ウレタン組成物を注入して発泡成形されたものであり、
前記離型剤が、炭化水素系ワックスとシリコーン系離型剤の混合物であり、該混合物の質量比が炭化水素系ワックス:シリコーン系離型剤=99:1〜70:30の範囲内であることを特徴とする請求項2記載の電子写真機器用トナー供給ロール。
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JP2012214703A JP2014071146A (ja) | 2012-09-27 | 2012-09-27 | 電子写真機器用トナー供給ロール |
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2012
- 2012-09-27 JP JP2012214703A patent/JP2014071146A/ja active Pending
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