JP2007144658A - 画像形成装置用ローラおよびその製造方法ならびに成形型 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】芯金2と芯金2上に形成された少なくとも一層のポリウレタンフォーム層を有する画像形成装置用ローラの製造用の成形型において、筒状型1と、芯金の両端部を支持するための下駒および上駒とを有し、筒状型内面の表面10点平均粗さRzが0.8μm以上5μm未満であり、且つ、成形型内面に画像形成装置用ローラの脱型を容易にする離型剤固形膜を有する。上記画像形成装置用ローラの製造方法において、上記成形型に芯金を配置する工程;ポリウレタンフォーム層の材料を成形型内に導入して発泡硬化させる工程;および成形型より画像形成装置用ローラを脱型させる工程を有する。この方法により画像形成装置用ローラを製造することができる。
【選択図】図1
Description
筒状型と、芯金の両端部を支持するための下駒および上駒とを有する成形型であって、該成形型の少なくとも筒状型内面の表面10点平均粗さRzが0.8μm以上5μm未満であり、且つ、該成形型の内面に該画像形成装置用ローラの脱型を容易にする離型剤固形膜を有する成形型を用い、該成形型に芯金を配置する工程;
該ポリウレタンフォーム層の材料を該成形型内に導入して発泡硬化させる工程;および、
該成形型より該画像形成装置用ローラを脱型させる工程
を有することを特徴とする画像形成装置用ローラの製造方法が提供される。
筒状型と、芯金の両端部を支持するための下駒および上駒とを有し、
該成形型の少なくとも筒状型内面の表面10点平均粗さRzが0.8μm以上5μm未満であり、且つ、該成形型の内面に該画像形成装置用ローラの脱型を容易にする離型剤固形膜を有することを特徴とする画像形成装置用ローラの製造用の成形型が提供される。
筒状型と、芯金の両端部を支持するための下駒および上駒とを有する成形型であって、該成形型の少なくとも筒状型内面の表面10点平均粗さRzが0.8μm以上5μm未満であり、且つ、該成形型の内面に該画像形成装置用ローラの脱型を容易にする離型剤固形膜を有する成形型を用い、該成形型に芯金を配置する工程;
該ポリウレタンフォーム層の材料を該成形型内に導入して発泡硬化させる工程;および、
該成形型より該画像形成装置用ローラを脱型させる工程
を有することを特徴とする画像形成装置用ローラの製造方法を提供する。
本発明における成形型の材質は、特に限定されない。その材料としては、鉄などの鋼材にニッケルやクロムなどのメッキを施した金属部材、鉄、銅、アルミニウム、ステンレス鋼などの金属部材のほか、ポリカボネート、ポリアミドなどの合成樹脂やセラミックなどを適宜使用することができる。
本発明において、ポリウレタンフォーム層の材料を発泡硬化させる工程については、次のように行うことができる。まず、ポリオール、ポリイソシアネート、触媒、及び所望により用いられる整泡剤、水、その他助剤などのポリウレタンフォーム層の材料を均質に混合する。原料を混合する際の温度や時間については特に制限は無いが、混合温度は、通常10〜90℃、好ましくは20〜60℃の範囲であり、混合時間は、通常1秒〜10分間、好ましくは3秒〜5分間程度である。混合した材料を成形型内に導入し、次に加熱して反応硬化させる際、ポリウレタンフォーム製造において従来公知の方法により、発泡させることにより、ポリウレタンフォームを作製することが出来る。ここでの発泡方法については特に制限は無く、発泡剤を用いる方法、機械的な撹拌により気泡を混入する方法など、いずれの方法をも用いることが出来る。なお、発泡倍率は、適宜定めればよく、特に制限はない。
本発明において、成形型内面には画像形成装置用ローラの脱型を容易にする離型剤固形膜が設けられる。離形剤固形膜は、離形剤を成形型内面に塗布し、乾燥させて形成することができる。
本発明においてポリウレタンフォーム層の組成は特に制限はなく、ポリウレタンフォーム形成材料として公知の材料を用いることができ、ポリイソシアネート成分、ポリオール成分、発泡剤及び所望により用いられる導電性付与剤、触媒、整泡剤などを含有するものを使用することができる。
ポリイソシアネートとしては、トルエンジイソシアネートやジフェニルメタンジイソシアネートなどの芳香族ポリイソシアネート及びその誘導体が好ましいが、ポリウレタンフォーム原料として従来公知の各種ポリイソシアネートの中から、適宜選択して使用することができる。このポリイソシアネートの例としては、ヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂肪族ポリイソシアネート及びその誘導体、イソホロンジイソシアネートなどの脂環式ポリイソシアネート及びその誘導体などが挙げられる。
ポリオールとしては、特に制限は無く、ポリウレタンフォーム原料として従来公知の各種ポリオールの中から、適宜選択して使用することが出来る。このポリオールの例としては、ポリエチレンアジペート(PEA)、ポリブチレンアジペート(PBA)、ポリヘキシレンアジペート(PHA)、エチレンアジペートとブチレンアジペートの共重合体、ダイマー酸系ポリオール、ヒマシ油系ポリオール、ポリカプロラクトンポリオール等のポリエステルポリオールや、ポリオキシアルキレングリコール等のポリエーテルポリオールが挙げられる。また、あらかじめポリイソシアネートと重合させたプレポリマーとして用いても差し支えない。
ポリイソシアネート、ポリオールとともに用いることのできる整泡剤としては、ポリジメチルシロキサンとEO/PO(エチレンオキサイドもしくはポリエチレンオキサイド)との共重合物からの水溶性ポリエーテルシロキサン、スルホン化リシノール酸のナトリウム塩やこれらとポリシロキサン・ポリオキシアルキレンコポリマーとの混合物等が挙げられる。特に、ポリエーテルポリオール系整泡剤としては、水溶性ポリエーテルシロキサンが好適である。
ポリイソシアネート、ポリオールとともに用いることのできる発泡剤は、水、トリクロロモノフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、メチレンクロライド、トリクロロフルオロメタン、n−およびイソ−ペンタン、n−およびイソ−ブタン、プロパンのような液状炭化水素、フラン、ジメチルエーテル、ジエチルエーテルのようなエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、メチルホルマート、ジメチルオキサラート、エチルアセタート等のカルボン酸アルキルエステル等、二酸化炭素等が単独又は混合して使用されるが、環境保護の観点より水を単独で使用することが好ましい。
触媒としては、ポリウレタンフォーム製造において公知のもので特に限定はないが、例えば、アミン系触媒としては、1,2−ジメチルイミダゾール、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、ヘキサデシルジメチルアミン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、N−オクタデシルモルホリン、ジエチレントリアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルプロピレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルブタンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチル−1,3−ブタンアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、ビス〔2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル〕エーテル、N,N−ジメチルベンジルアミン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、トリエチレンジアミン、トリエチレンジアミンの塩類、第一及び第二アミンのアミノ基のオキシアルキレン付加物、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7、1,5−ジアザビシクロ(4,3,0)ノネン−5、N,N−ジアルキルピペラジン類のようなアザシクロ化合物、種々のN,N’,N”−トリアルキルアミノアルキルヘキサヒドロトリアミン類等があり、有機金属系ウレタン化触媒としては、酢酸錫、オクチル酸錫、オクテタン酸錫、オレイン酸錫、ラウリン酸錫、ジブチル錫ジクロリド、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート、テトラ−i−プロポキシチタン、テトラ−n−ブトキシチタン、テトラキス(2−エチルヘキシルオキシ)チタン、ナフテン酸鉛、ナフテン酸ニッケル、ナフテン酸コバルト等があり、前記アミン系触媒及び有機金属系触媒の初期活性を低下させた有機酸塩触媒(カルボン酸塩やホウ酸塩等)がある。
また、必要により使用される架橋剤は特に限定されないが、アルキレングリコール、1,4−ブタンジオール(1,4BD)等のジオール類、グリセリン、トリメチロールプロパン(TMP)等のトリオール類、ペンタエリスリトール等のテトラオール類、エチレンジアミン(EDA)等のジアミン類、ジエタノールアミン(DEA)、トリエタノールアミン(TEA)等のアミノアルコール類等を、単独、又は混合して使用することが出来る。
さらには、必要により導電性を付与するための導電性材料として、一般の導電性付与剤が適宜使用でき、例えばイオン導電性物質も用いることができる。イオン導電剤としては、第四級アンモニウム塩等があげられ、単独でもしくは併せて用いられる。その他添加剤として、難燃剤、着色剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、酸化防止剤、破泡剤等を必要に応じて使用することが出来る。
本発明により得られるポリウレタンフォーム層を有する画像形成装置用ローラは、静電潜像を現像する工程を有する電子写真プロセスによって画像を形成する画像形成装置に好適に用いられるものである。例えば、帯電ローラ、現像ローラ、転写ローラ、クリーニングローラなどの弾性を有するローラの形態で用いることができるが、トナー供給ローラとして使用するのが好ましくい。
成形金型を次のようにして準備した。金属製パイプの内面に対して、表1に示すように各実施例および比較例毎に異なる表面粗さRzとなるようにホーニング加工を施し、筒状型とした。筒状型の両端にそれぞれ上駒および下駒(下駒には材料注入口が設けられている)を取り付けた。この際、型面(筒状型、上駒および下駒の、成形キャビティを形成する面)には移行型離型剤(コニシ株式会社製、商品名:URH−511)を塗布して乾燥させ、離形剤固形膜を形成しておいた。
2 芯金
3 上駒
4 下駒
5 注入孔
6 ウレタンフォーム層
7 画像形成装置用ローラ
Claims (4)
- 芯金と該芯金上に形成された少なくとも一層のポリウレタンフォーム層を有する画像形成装置用ローラの製造方法において、
筒状型と、芯金の両端部を支持するための下駒および上駒とを有する成形型であって、該成形型の少なくとも筒状型内面の表面10点平均粗さRzが0.8μm以上5μm未満であり、且つ、該成形型の内面に該画像形成装置用ローラの脱型を容易にする離型剤固形膜を有する成形型を用い、該成形型に芯金を配置する工程;
該ポリウレタンフォーム層の材料を該成形型内に導入して発泡硬化させる工程;および、
該成形型より該画像形成装置用ローラを脱型させる工程
を有することを特徴とする画像形成装置用ローラの製造方法。 - 請求項1記載の方法により製造された画像形成装置用ローラ。
- トナー供給ローラである請求項2に記載の画像形成装置用ローラ。
- 芯金と該芯金上に形成された少なくとも一層のポリウレタンフォーム層を有する画像形成装置用ローラの製造用の成形型において、
筒状型と、芯金の両端部を支持するための下駒および上駒とを有し、
該成形型の少なくとも筒状型内面の表面10点平均粗さRzが0.8μm以上5μm未満であり、且つ、該成形型の内面に該画像形成装置用ローラの脱型を容易にする離型剤固形膜を有することを特徴とする画像形成装置用ローラの製造用の成形型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005339153A JP2007144658A (ja) | 2005-11-24 | 2005-11-24 | 画像形成装置用ローラおよびその製造方法ならびに成形型 |
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JP2005339153A JP2007144658A (ja) | 2005-11-24 | 2005-11-24 | 画像形成装置用ローラおよびその製造方法ならびに成形型 |
Publications (1)
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JP2005339153A Pending JP2007144658A (ja) | 2005-11-24 | 2005-11-24 | 画像形成装置用ローラおよびその製造方法ならびに成形型 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011084002A (ja) * | 2009-10-16 | 2011-04-28 | Bridgestone Corp | 筒状金型の製造方法 |
JP2011102032A (ja) * | 2009-10-15 | 2011-05-26 | Bridgestone Corp | 導電性ローラ成形用金型の製造方法およびそれに用いる金型加工機 |
JP2015127098A (ja) * | 2013-11-29 | 2015-07-09 | 株式会社リコー | 発泡体成形装置、ローラ、及び、画像形成装置 |
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2005
- 2005-11-24 JP JP2005339153A patent/JP2007144658A/ja active Pending
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