JP4585257B2 - トナー供給ローラ - Google Patents

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本発明は、複写装置,画像記録装置、プリンター、ファクシミリなどの画像形成装置において、電子写真感光体や静電記録誘導体からなる像担持体上に形成した静電潜像を現像して、可視化するのに使用される現像装置に内蔵され、所定のトナー(現像剤)を供給して、静電潜像が形成されている像担持体の表面においてトナー像を形成するために用いられるトナー供給ローラに関するものである。
従来から、複写装置、画像記録装置、プリンター、ファクシミリなどの画像形成装置において、電子写真感光体や静電記録誘導体などからなる像担持体上に形成した静電潜像を現像装置により現像して、トナー像として可視化することが行われているが、そのような現像装置においては、ホッパー内に収容された所定のトナー(現像剤)を像担持体側に供給するための、軟質の弾性ローラからなるトナー供給ローラが内蔵せしめられている。
トナー供給ローラには、ポリウレタンフォーム(スポンジ)からなる発泡弾性体ローラが用いられているのが一般的であり、また、そのような発泡弾性体ローラの製造方法としては、例えば次のような方法で製造される。まず、スラブ発泡若しくは型発泡によりポリウレタンフォームを成形し、そこからローラ素材を切り出し、それに芯金を通した後、表面を研磨して、ローラ形状に仕上げる方法、または、芯金と一体で型内発泡した後、不要部分を研磨して、ローラ形状に仕上げる方法などが挙げられる。
しかしながら、これらの製造方法では製造工程が煩雑となり、また研磨によるローラ表面の毛羽立ち、寸法精度が悪い等の問題がある。それにより、トナー供給ローラとしてのトナー搬送量を不安定化し、画像不良の問題を惹起する他、ローラ表面から毛羽が欠落した場合には、電子写真システムの他の部位に詰まる等の異物となり、画像不良や故障の原因となる。
ローラ表面を研磨する方法での問題を解消するには、ローラ形状の型内で芯金と一体になるように発泡成形し、ローラ表面に研磨を行わない方法が提案されている。
しかしながら、ローラ表面に研磨を行わない方法においては、ローラ表面の毛羽立ち、寸法精度が悪い等の問題は解消されるが、表面のスキン層が薄いために、トナー供給ローラとして使用する場合において、接触せしめられる相手の現像ローラに対する摩擦抵抗にて破れ易く、耐久性が悪いという問題がある。そのようなローラの表面に形成されるスキン層に破れが発生した場合において、スキン層破片の欠落による異物としての上記不具合が惹起されることに加えて、その破れた部分にトナーが入り込み、当該部分が硬くなり、ローラ硬度が部分的に変化し、トナー搬送量が不安定となる問題も起きるようになる。
これらの問題の解消を図るには、フォーム密度を上げて、スキン層を厚くし、強度を上げる。または、フォームの物性(抗張力、伸び、硬さ)を上げる。さらには、スキン層を形成し易いインテグラルスキンフォームにする等の手段を講ずることが考えられるが、それらの対策は、何れも、フォーム硬さが上昇する方向であり、このため、トナー供給ローラに要求される柔軟性とその耐久性の両立は、極めて困難である。
一方、かかるトナー供給ローラにて供給されるトナーに関して、画質の向上とプリントスピードの向上のニーズから、従来、小粒径で低融点のものが用いられる傾向にあり、それに伴い、トナーが、帯電や長期放置によって、より凝集し易くなってきている。このために、現像ローラ上に凝集、付着したトナーがトナー供給ローラにて確実に掻き取られことができず、現像ローラ表面に残存し、トナーのフィルミング現象を惹起することとなる。そのために、現像ローラ上の画像形成に関与するトナーの分布が不均一となって、ゴースト等として画像上のムラを惹起するようになる。
なお、そのようなトナー供給ローラのトナーの掻き取り性を改良する方策としては、トナー供給ローラ自体の硬度を高めたり、現像ローラへの圧接量を大きくする等の対策が考えられるが、何れの場合にあっても、掻き取り性は向上するものの、現像ローラとの摺擦力(摩擦力)が大きくなって、現像ローラの摩耗や傷が発生したり、トナーの劣化(細粒化)が促進されて、異常帯電が惹起されたりして、長期使用において、濃度低下、地汚れ等の画像不具合の問題を発生するようになる。
また、トナー供給ローラを構成する発泡弾性体のセル径を大きくすることが有効であるが、その場合にあっては、トナーがセル内に侵入し易くなり、侵入したセル内にトナーが残存し、結果、セルの弾性が損なわれ、それによって、画像不具合を発生する恐れがある。
また、トナー供給ローラのトナーの掻き取り性を改良する別の方策としては、ウレタンフォーム層の外周面が、回転軸方向に回転軸と平行な直線状に延びるように設けられた、ローラ周方向に歯車形状の断面をもって延びる複数の凸条によって、ローラ表面を凹凸構造にすることにより、現像ローラ上のトナー掻き取りが向上し、さらには掻き取られたトナーがローラより積極的に排出されることにより、現像ローラ上にトナーが残存することによるゴーストを解消し、現像ローラの摩耗による傷の発生やトナー劣化の促進を抑制せしめることができる(例えば、特許文献1及び2)
しかしながら、これらローラでは、ローラ表面が凹凸構造であるが故、歯車凸部特に凸部角部はトナーを良く掻き取るが、歯車凹部は、ローラが押し潰されつつ回転してトナーを掻きとるので、効果はあるものの歯車凸部に比べ掻き取り性能が落ちる。又、凸部の角部は、より強く押し当てられる事になるのでローラ周方向でのトナー掻き取り性にムラができる場合があるため、画像上にローラ表面の凹凸ピッチで濃度ムラが発生する恐れがあり、筋状のムラの発生も懸念される。このように、常に安定した高品質の画像を得るのは困難となる。
特開平05−61350号公報 特許第02834716号公報
本発明の課題は、接触せしめられる現像ローラに対するトナー供給性、トナー掻き取り性が安定しており、特に、現像ローラへのトナーの掻き取りがムラなく均一にされることで、濃度ムラ等の画像異常が発生せず、また、トナー劣化を最小限に抑え、常に安定した高品質の画像を得ることができるトナー供給ローラを提供することにある。
本発明者は、前記課題を解決するために研究を重ねた結果、芯金と該芯金の外周に形成された発泡弾性層を有するトナー供給ローラにおいて、断面歯車状としたときに、該断面形状に注目し、歯車の凸部形状並びにその凸部角(凸端)の曲り具合等を特定とすることによって、これら課題が解決されることを見出し、本発明に至った。
即ち、本発明は、芯金と該芯金の外周に形成された発泡弾性層を有するトナー供給ローラにおいて、芯金長手方向に直交する断面が台形状の凸部を有する歯車形状であり、該凸部の半値幅Xが0.2〜2.0mmであり、凹部の半値幅Yが0.2〜2.0mmであり、該凸部の高さHが0.2〜1.0mmであり、かつ、該凸部の凸端が曲率半径0.1mm以上、好ましくは0.3mm以上で形成されていることを特徴とするトナー供給ローラである。
また、本発明は、相隣る前記凸部が、芯金長手方向にほぼ等間隔で直線状あるいは螺旋状に連続して形成されている上記のトナー供給ローラである。
上記発明において、前記凸部の半値幅Xと前記凹部の半値幅Yとしたとき、X/(X+Y)が0.2〜0.9であることが好ましい。
さらに、本発明は、前記発泡弾性層がポリウレタンフォームからなる上記のトナー供給ローラである。
本発明のトナー供給ローラは、現像ローラに対するトナー供給性、トナー掻き取り性がいずれも安定しており、特に、現像ローラの凝集・付着トナーの掻き取りがムラなくされ、新たに現像ローラに供給されるトナーは凝集・付着トナーの影響がほとんどなく、現像ローラ上のトナー厚みが均一になるので、画像の濃度ムラ等が発生せず、また、トナーの劣化も最小限に抑えられるので、トナー劣化からの影響もほとんどなく、常に安定した高品質の画像を得ることができる。
本発明のトナー供給ローラは、芯金と該芯金の外周に形成された発泡弾性層の芯金長手方向に対する垂直方向断面が、凸部が台形状である歯車状であることであり、特にその台形の凸部角(凸端)の曲率半径が0.1mm以上であること、および、その凸部の半値幅Xが0.2〜2.0mmであり、凹部の半値幅Yが0.2〜2.0mmであり、その凸部の高さHが0.2〜1.0mmであることである。
以下、図により説明する。
図1は、本発明のトナー供給ローラの1例の(a)正面図及び(b)側面図である。また、図2は図1(b)の側面図の一部を拡大した拡大図である。
トナー供給ローラ1は、芯金2及び該芯金2の長手方向に直交する断面が、凸部4が台形状である歯車形状で、凸部4(凹部5)が芯金長手方向に連続している発泡弾性層3からなる。該歯車形状の凸部4の凸端4a、4bが曲率半径0.1mm以上を有するアール形状であることが必須であり、これにより、この外周面が現像ローラに対して押し付けられて回転するに際し、凹凸表面構造であるが故に発生するローラ周方向における現像ローラ上のトナー掻き取り性のムラが改善される。また、凸端4a、4bが現像ローラにより強く押し当てられることによって起こるローラ表面の欠落、形状破損等を長期にわたって防止する。なお、該凸端4a、4bが曲率半径0.1mm未満である場合は、ローラ周方向における現像ローラ上のトナー掻き取り性にムラが顕著に現れ、画像上にローラ表面の凹凸ピッチで濃度ムラが発生しやすくなり、さらには、曲率半径が“0”に近づく程、トナーへ過剰なストレスを与えやすく、トナーの劣化(細粒化)を促進し、長期使用において、濃度低下、地汚れ等の画像不具合を発生しやすくなる。トナー劣化を抑制するには、凸端4a、4bの曲率半径を0.1mm以上、好ましくは0.3mm以上にすることが望ましい。該曲率半径の測定方法は、投影機、或いは光学顕微鏡、3次元測定器等で歯車形状の凸部4を拡大し、該凸端4a、4bの半径を測定する。
相隣る凸部4(凹部5)が、芯金2長手方向にほぼ等間隔で直線状あるいは螺旋状に連続して形成されているのが好ましく、相隣る凸部4(凹部5)がほぼ等間隔で形成されていない場合はローラの長手方向でトナーの掻き取り性に差が生じ、結果的に画像濃度に左右差が出ることがある。
さらに、凸部4の半値幅X(凸部4の頂きと凹部5の底との間の高さを凸部4の高さHとし、その半分の高さでの凸部4の幅を意味する。)が0.2〜2.0mmであり、凹部5の半値幅Y(凸部4の頂きと凹部5の底との間の高さを凸部4の高さHとし、その半分の高さでの凹部5の幅を意味する。)が0.2〜2.0mmであることが望ましい。Xが0.2mm未満であると、現像ローラとの摩擦抵抗や掻き取るトナー量が多くて捌き切れない場合には、その滞留トナーの抵抗力により凸部4が欠落し、電子写真システムの他の部位に詰まる等の異物となり、画像不良や故障の原因となりかねない。Xが2.0mmを超える場合は、現像ローラ上のトナー掻き取りにムラが起きる傾向があり、画像のムラやゴースト等の画像不良を引き起こしやすい。また、Yが0.2mm未満であると、現像ローラから排出されたトナーが凹部5閉塞する恐れがあり、Yが2.0mmを超えると現像ローラ上のトナー掻き取りにムラが起きる可能性がある。更にまた、凹部5の底から凸部4の頂き迄の高さHは0.2〜1.0mmが好ましく、0.2mm未満であると、ローラ表面が緩やかな凹凸構造となり、ローラ全体のトナー掻き取り性能が低下し、さらに、1.0mmを超えると、凸部4と凹部5での現像ローラに対する押圧に大きな差が生じ、トナーの摩擦帯電量にムラが起きる可能性があり、画像上にピッチムラとして現れるといった問題が起きやすい。
又、XとYの関係は、0.2≦X/(X+Y)≦0.9とすることが好ましく、0.2未満になると、ローラ円周方向での現像ローラに対する圧接面積が小さくなり、現像ローラ上のトナーの掻き取りムラ等は緩和されるものの、ローラ全体でのトナー掻き取り性能が低くなり、高品質な画像を得るためには懸念される。さらに好ましくは0.4〜0.7の範囲である。
本発明のトナー供給ローラは上記条件、すなわち、断面が歯車形状を有し、凸部の角が所定の曲率を有していること、を満足しているとよいので、その製造方法については特に限定は無いが、芯金を保持した金型に直接発泡弾性層原料を注入発泡硬化させて、本発明のトナー供給ローラを形成する方法が好ましい。
断面が歯車形状であるローラを形成するのに用いる金型は、特に制限は無いが、パイプ状金型の内面に対して、電鋳メッキや鋳造によって形状転写する等によって、目的とする型内面形状を形成したもの、パイプ状金型を縦に二分割し、内面に対し、目的とする型内面形状の電極を用いて放電加工を行ない、その後、その分割されたパイプ型を結合して一体化し、あるいは結合することなく縦分割金型としたものが挙げられる。
また、本発明では発泡弾性層が所定の表面形状を有しポリウレタンフォーム、シリコーンゴムフォーム等からなる弾性層が形成されているとよいのであるが、発泡弾性層としての強度、成形の容易さ等からポリウレタンフォームが好ましい。
本発明では、ポリウレタンフォーム形成材料として、ポリオール成分、ポリイソシアネート成分、発泡剤及び所望により用いられる導電性付与剤、触媒、整泡剤などを含有するものを使用する。
ポリオールとしては、特に制限は無く、従来公知の各種ポリオールの中から、適宜選択して使用することができる。この例としては、ポリエチレンアジペート(PEA)、ポリブチレンアジペート(PBA)、ポリヘキシレンアジペート(PHA)、エチレンアジペートとブチレンアジペートの共重合体、ダイマー酸系ポリオール、ヒマシ油系ポリオール、ポリカプローラクトンポリオール等のポリエステルポリオールや、ポリオキシアルキレングリコール等のポリエーテルポリオールが挙げられる。
ポリイソシアネートとしても、特に制限は無く、従来公知の各種ポリイソシアネートの中から、適宜選択して使用することができる。この例として、トルエンジイソシアネートやジフェニルメタンジイソシアネートなどの芳香族ポリイソシアネート及びその誘導体、ヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂肪族ポリイソシアネート及びその誘導体、イソホロンジイソシアネートなどの脂環式ポリイソシアネート及びその誘導体などが挙げられる。なお、ポリイソシアネートはポリオールと予め反応させたプレポリマーとして使用することも可能であり、従来公知の誘導体であっても構わない。
整泡剤としては、ポリジメチルシロキサンとEO/PO共重合物からの水溶性ポリエーテルシロキサン、スルホン化リシノール酸のナトリウム塩やこれらとポリシロキサン・ポリオキシアルキレンコポリマーとの混合物等が挙げられる。この中でも、水溶性ポリエーテルシロキサンが好ましい。
発泡剤は、水;トリクロロモノフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、メチレンクロライド等のハロゲン化炭素類;ペンタン、ブタン、プロパン等の炭化水素類、フラン、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、メチルホルマート、ジメチルオキサラート、エチルアセタート等のカルボン酸アルキルエステル等、二酸化炭素等が単独又は混合して使用されるが、環境保護の観点より水を単独で使用することが好ましい。
触媒としては、公知のもので特に限定はないが、例えば、アミン系触媒としては、1,2−ジメチルイミダゾール、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、ヘキサデシルジメチルアミン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、N−オクタデシルモルホリン、N,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,N′,N′−テトラメチルプロピレンジアミン、N,N,N′,N′−テトラメチルブタンジアミン、N,N,N′,N′−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、ビス〔2−(N.N−ジメチルアミノ)エチル〕エーテル、N,N−ジメチルベンジルアミン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N,N′,N″,N″−ペンタメチルジエチレントリアミン、トリエチレンジアミン、トリエチレンジアミンの塩類、第一あるいは第二アミンのアミノ基へのオキシアルキレン付加物、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7、1,5−ジアザビシクロ(4,3,0)ノネン−5、N,N′−ジアルキルピペラジン類のようなアザシクロ化合物、種々のN,N′,N″−トリアルキルアミノアルキルヘキサヒドロトリアミン類等があり、有機金属系ウレタン化触媒としては、酢酸錫、オクチル酸錫、オクテタン酸錫、オレイン酸錫、ラウリン酸錫、ジブチル錫ジクロリド、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート、テトラ−i−プロポキシチタン、テトラ−n−ブトキシチタン、テトラキス(2−エチルヘキシルオキシ)チタン、ナフテン酸鉛、ナフテン酸ニッケル、ナフテン酸コバルト等があり、さらに、これらアミン系触媒及び有機金属系触媒の初期活性を低下させた有機酸塩触媒(カルボン酸塩やホウ酸塩等)がある。
また、必要により使用される架橋剤は特に限定されないが、アルキレングリコール、1,4−ブタンジオール(1,4BD)等のジオール類、グリセリン、トリメチローラプロパン(TMP)等のトリオール類、ペンタエリスルトール等のテトラオール類、エチレンジアミン(EDA)等のジアミン類、ジエタノールアミン(DEA)、トリエタノールアミン(TEA)等のアミノアルコール類等を、単独又は混合して使用することができる。
必要により導電性を付与するための導電性材料としては、一般の導電性付与剤が使用でき、例えばイオン導電性物質も用いることができる。イオン導電剤としては、第四級アンモニウム塩等があげられ、単独でもしくは併せて用いられる。
その他添加剤として、難燃剤、着色剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、酸化防止剤、破泡剤等を必要に応じて使用することが出来る。
上記、ポリウレタンフォーム原料を、内表面を所定の形状に加工した金型に、鉄、SUSあるいは黄銅等の金属から作られた棒状の芯金を供えたパイプ状金型に注入し、発泡硬化させる。この際の金型の温度は40〜80℃が適当であり、発泡硬化時間としては、通常、5〜20分である。硬化終了後金型から取り出しさらに恒温室で後硬化を行なってもよい。
以下、実施例を示して、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1〜4、参考例1〜4及び比較例1〜2、
ポリエーテルポリオールFA−908(商品名、三洋化成株式会社製)100質量部、ジエタノールアミン0.5質量部、シリコーン系整泡剤L5366(商品名、日本ユニカー株式会社製)1質量部、第3級アミン触媒ToyoCat−ET(商品名、東ソー株式会社製)0.1質量部、第3級アミン触媒TEDA−L33(商品名、東ソー株式会社製)0.5質量部及び水(発泡剤)2質量部を混合した混合ポリオールに、ポリイソシアネートT80(商品名;コスモネートT80、三井武田ケミカル株式会社製、NCO%=48)29.5質量部とポリイソシアネートM200(商品名;コスモネートM200、三井武田ケミカル株式会社製、NCO%=31)7.4質量部を混合攪拌し(NCOインデックス100であった)、次いで、径6mmのSUS製芯金を備えた成形金型に注型し、温度60℃、10分間発泡成形して、外径約16mmのトナー供給ローラ8を得た。その際に、得られるトナー供給ローラが表1に示す表面形状となるように加工された内表面が凹凸構造である金型を使用した。また、得られる発泡弾性層の表面凹凸スジは芯金とほぼ平行直線であるようにした。なお、比較例2については、内表面が鏡面(非凹凸構造)である金型を使用した。
得られた発泡弾性層の硬度(幅10mm、長さ50mmの押し圧面を有する金属製治具を、長手方向を芯金方向と一致させて当接させ、該治具に力を加え、発泡弾性層が1mm圧縮されたときに加えた力をグラムで表したもの。長手方向3ヶ所、周方向4ヶ所の計12ヶ所の平均値)はいずれも200gであった。また、発泡弾性層表面の光学顕微鏡による観察では、いずれもセル径300〜700μm、開口率65%であった。トナー供給ローラの弾性層を、評価に使用するローラと同条件で成形したローラを裁断し、断面形状を測定したところ、表1に示す値であった。
比較例3
比較例2において、金型としてやや大きめのものを使用して、ローラを作成し、十分熟成した後、表面を研磨して所定の外径を有するトナー供給ローラを得た。このものの発泡弾性層硬度、表面のセル径、開口率はいずれも上記実施例1〜8、比較例1〜2で得られた値と変わらなかった。
上記実施例、比較例で得られたトナー供給ローラについて、画像評価(ゴースト発生状況及びベタ濃度均一性(ローラ表面の凹凸ピッチでの濃度ムラ))を行なった。それらの結果を表1に示した。
なお、画像評価は次のように行なった。すなわち、トナー供給ローラを市販の複写機(キヤノン社製、LBP−2510)のトナーカートリッジに組み込み、15℃×10%RHに1日間保管後に、複写機にセットし、15℃×10%RH環境下において、4%印字画出し6000枚を行った後、通常の複写機用普通紙を用いて画出しをし、ゴースト発生状況及び濃度ムラを目視により調べ、◎(殆ど観察されず良好)、○(やや見られるものの使用には問題ない程度)、△(やや見られ、使用するには気になる程度)及び×(観察され、使用不可)の4段階で評価した
Figure 0004585257
実施例1及び2では、ゴースト及び濃度均一性にて示される画像評価において、優れた結果をもたらし、優れたトナー掻き取り性とトナー排出性があり、実施例2の方が実施例1より濃度ムラの発生がなく、高画質な画像を得ることができた。また、参考例1及び2では、試験終了後にローラ表面を観察すると、凸部で欠落しかけている部分がみられ、濃度ムラがやや発生していた。参考例3及び4では、トナー掻き取り性が若干低下する傾向が見られたが、問題となる程度ではなく、比較的良好な結果であった。さらに、実施例3及び4では、実施例1に比して凹凸数が少なくなり、トナー掻き取り性とトナー排出性が実施例1に比べ若干劣っていたが、良好な結果が得られた。一方、比較例1では、ゴーストには何ら問題はないが、ベタ画像にローラ表面の凹凸ピッチのムラが一部見られ、比較例2では、芯金長手方向でローラ硬度に左右差が発生し、その結果、ゴースト及び濃度ムラが認められた。また、ローラ表面を研磨した比較例3では、顕著なゴーストが認められ、さらには、試験終了後にローラ表面を観察すると、毛羽立ちがひどく、表面が欠落しかけている部分が数多く認められた。
本発明に基づくトナー供給ローラの(a)平面図、(b)側面図である。 図1の(b)側面図の一部を拡大した拡大図である。
符号の説明
1 トナー供給ローラ
2 芯金
3 発泡弾性層
4 凸部
4a、b 凸部の凸端
5 凹部
X 凸部の半値幅
Y 凹部の半値幅
凸部の高さ

Claims (5)

  1. 芯金と該芯金の外周に形成された発泡弾性層を有するトナー供給ローラにおいて、
    芯金長手方向に直交する断面が台形状の凸部を有する歯車形状であり、
    該凸部の半値幅Xが0.2〜2.0mmであり、凹部の半値幅Yが0.2〜2.0mmであり、該凸部の高さHが0.2〜1.0mmであり、かつ、
    該凸部の凸端が曲率半径0.1mm以上で形成されている
    ことを特徴とするトナー供給ローラ。
  2. 前記台形状の凸部の凸端の曲率半径が0.3mm以上である請求項1記載のトナー供給ローラ。
  3. 相隣る前記凸部が、芯金長手方向にほぼ等間隔で直線状あるいは螺旋状に連続して形成されている請求項1又は2に記載のトナー供給ローラ。
  4. 前記凸部の半値幅Xと前記凹部の半値幅Yとしたとき、X/(X+Y)が0.2〜0.9である請求項1に記載のトナー供給ローラ。
  5. 前記発泡弾性層がポリウレタンフォームからなる請求項1〜4のいずれか1項に記載のトナー供給ローラ。
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