JP5550920B2 - 電子写真機器用スポンジロール - Google Patents

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本発明は、電子写真機器用スポンジロールに関し、さらに詳しくは、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真機器のトナー供給ロールやクリーニングロール等に用いて好適な電子写真機器用スポンジロールに関するものである。
一般に、電子写真機器における複写は、次のようにして行われる。図6に示すように、トナーボックス100内のトナー102を、トナー供給ロール104を介して現像ロール106の表面に供給し、このトナー102を、さらに現像ロール106とトナー層形成ブレード108との摩擦帯電により帯電させる。そして、帯電ロール110により感光ドラム112の表面に形成された静電潜像に、帯電したトナー102を付着させてトナー像を形成し、これを転写部114を経由させることにより、複写紙116上に転写定着させる。
静電潜像に付着されずに現像ロール106の表面に残ったトナー102は、トナー供給ロール104により掻き取られ、トナーボックス100内に回収されて再使用に供される。また、感光ドラム112の表面に残ったトナー102は、クリーニングロール118により掻き取られ、感光ドラム112表面は清浄化される。
上記トナー供給ロールやクリーニングロールは、通常、軸体と、軸体の外周に形成されたスポンジ弾性層とから構成されている。この種のスポンジロールのスポンジ弾性層には、現像ロールや感光ドラム等の相手部材の表面に残ったトナーを確実に掻き取るトナー掻き取り性能が要求される。
特許文献1には、トナー掻き取り性能を向上させるため、スポンジ弾性層の表面に、軸方向に延びた状態で周方向に細かいピッチの凸条を形成する技術が開示されている。
また他にも、トナー掻き取り性能の向上を図る手法として、例えば、スポンジ弾性層の硬度を高くする方法も知られている。
特開2009−230014号公報
しかしながら、従来知られる技術は以下の点で問題があった。
すなわち、スポンジ弾性層の表面に凸条を形成するためには、凹溝を付けた成形金型を用いなければならず、金型製造コスト、時間がかかることに加え、金型加工技術の問題、成形作業性等の制限があり、トナー掻き取り性向上を図るには難易度が高い。
一方、スポンジ弾性層の硬度を高くする技術は、トナーに与えるストレスが増大してトナー劣化等の不具合を引き起こすおそれがあるため有効ではない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、本発明が解決しようとする課題は、トナー掻き取り性能の向上、トナー劣化の抑制を図ることが可能な電子写真機器用スポンジロールを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る電子写真機器用スポンジロールは、軸体と、上記軸体の外周に形成されたスポンジ弾性層とを有し、上記スポンジ弾性層を構成するセル骨格部の最外表面の粗度Raが2.0〜5.0μmの範囲内、ロール硬度が220gf以下、上記スポンジ弾性層表面の非開口部の割合が20%以下であることを要旨とする。
本発明に係る電子写真機器用スポンジロールは、トナー供給用またはクリーニング用として好適に用いることができる。
本発明に係る電子写真機器用スポンジロールは、スポンジ弾性層を構成するセル骨格部の最外表面の粗度Raが2.0〜5.0μmの範囲内にある。そのため、従来のようにロール表面に凸条を形成しなくても、トナー掻き取り性能を向上させることができる。また、ロール硬度が220gf以下であるので、スポンジ弾性層がトナーにストレスを与え難く、トナー劣化の抑制を図ることができる。また、スポンジ弾性層表面の非開口部の割合が20%以下であるので、トナー供給用ロールに用いた場合に、トナー供給性能を損なうことがない。
したがって、本発明に係る電子写真機器用スポンジロールは、電子写真機器におけるトナー供給ロール、クリーニングロールとして好適に用いることができる。
本発明に係るスポンジロールの周方向断面図である。 図1のA部(スポンジ弾性層の一部)を拡大し、模式的に示した図である。 ロール硬度の測定方法を説明するための図である。 実施例1〜6に係るスポンジロールのスポンジ弾性層表面のレーザー顕微鏡写真である。 比較例1〜4に係るスポンジロールのスポンジ弾性層表面のレーザー顕微鏡写真である。 電子写真機器における一般的な複写原理を説明するための図である。
以下、本実施形態に係る電子写真機器用スポンジロール(以下、「本スポンジロール」ということがある。)について説明する。
図1は、本スポンジロールの周方向断面図である。図1に示すように、本スポンジロール10は、軸体12と、軸体12の外周に形成されたスポンジ弾性層14とを有している。
図2は、図1のA部(スポンジ弾性層14の一部)を拡大し、模式的に示した図である。スポンジ弾性層14は、多数のセル14aから形成されており、各セル14aは、セル骨格部14bから構成されている。なお、図2では、各セル14aが連通している場合を例示している。このように各セルが連通している場合には、スポンジ内部のトナー移動が容易となるため、トナーによるセルの詰まりが低減できる等の利点がある。
スポンジ弾性層14の外周面には、セル14aの開口部が多数分布している。開口部の開口径は、トナーの大きさにもよるが、おおよそ100〜500μmの範囲内に設定される。
ここで、本スポンジロール10は、セル骨格部14bの最外表面14cの粗度Raが2.0〜5.0μmの範囲内にある。そのため、従来のように、ロール表面に凸条を形成しなくても、トナー掻き取り性能を向上させることができる。
セル骨格部14bの最外表面14cの粗度Raの下限が、2.0μmを下回ると、ロール成形型からの脱型時に破損が生じる等して成形性が悪くなり、さらに開口ムラが生じやすくなる。一方、セル骨格部14bの最外表面14cの粗度Raの上限が、5.0μmを上回ると、トナー掻き取り性能が不足する。セル骨格部14bの最外表面14cの粗度Raは、好ましくは、2.0〜4.0μm、より好ましくは、2.0〜3.5μmの範囲内にあると良い。
上記セル骨格部14bの最外表面14cの粗度Raは、レーザー顕微鏡を用いて、スポンジ弾性層14の軸方向中央部、ロール周方向90°毎の4箇所について測定された値の平均値である。
また、本スポンジロール10は、ロール硬度が220gf以下である。ロール硬度が220gf以下であるので、スポンジ弾性層14がトナーにストレスを与え難く、トナー劣化の抑制を図ることができる。ロール硬度は、好ましくは、200gf以下、さらに好ましくは、180gf以下であると良い。
図3は、上記ロール硬度の測定方法を説明するための図である。図3(a)に示すように、スポンジロール10を、軸体12の両端部分において支持し、スポンジ弾性層14を、板状押圧面(50mm×50mm、厚み7mm)を有する治具20により10mm/分の速度で押圧した時の、1mm変位時の荷重(g)で表した値を、ロール硬度とする。但し、上記ロール硬度の測定は、図3(b)に示すように、軸方向(幅方向)2ヶ所×ロール周方向90°毎4ヶ所の計8ヶ所の測定ポイントについて行い、その平均値で示している。この数値が大きくなる程、ロール硬度が高い、すなわちスポンジ弾性層14が硬いことを意味している。
また、本スポンジロール10は、スポンジ弾性層14表面の非開口部の割合が20%以下である。非開口部の割合は、従来の平均的な指標であるセル開口率に代えて、局所的な開口ムラを表す指標としての意義がある。非開口部の割合が20%を上回ると、トナー掻き取りムラに起因する画像不良が発生しやすくなる。また、本スポンジロール10をトナー供給ロールとして用いた場合に、トナー供給性が悪くなる。非開口部の割合は、好ましくは、15%以下、さらに好ましくは、10%以下であると良い。
上記非開口部の割合は以下のようにして求められる。すなわち、レーザー顕微鏡を用いて、スポンジ弾性層14の軸方向5箇所×ロール周方向90°毎4箇所の合計20箇所につき、スポンジ弾性層14表面を観察する。そして、150μm相当の非開口部が見られた箇所は開口不良有りとして数え、20箇所(全測定箇所)に占める非開口部の見られた箇所の割合を、非開口部の割合とする。
本スポンジロール10は、トナー供給用ロール、クリーニングロールとして好適に用いることが可能である。
次に、本スポンジロール10を構成する軸体12、スポンジ弾性層14の形成材料等について説明する。
軸体12は、中実でも中空でも良く、その形成材料としては、例えば、鉄、ステンレス、アルミニウム、鉄にメッキを施したもの等の金属、またはポリアセタール(POM)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、ポリカーボネート、ポリアミド等のプラスチックが挙げられる。そして、上記軸体12の外周面には、必要に応じて、接着剤やプライマー等を塗布しても良い。
スポンジ弾性層14の形成材料は、軟質ポリウレタンフォームの製造等に用いられるポリオール成分およびイソシアネート成分を組み合わせて得られるポリウレタンフォームを好適に用いることができる。
上記ポリオール成分としては、例えば、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリイソブチレンポリオール等のポリオレフィンポリオール等が挙げられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
上記イソシアネート成分としては、2官能以上のポリイソシアネートであれば特に限定はなく、例えば、2,4−(または2,6−)トリレンジイソシアネート(TDI)、オルトトルイジンジイソシアネート(TODI)、ナフチレンジイソシアネート(NDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、カーボジイミド変成MDI、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート、ポリメリックポリイソシアネート等が挙げられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
さらに、必要に応じて、上記ポリオール成分およびイソシアネート成分に加えて、架橋剤、発泡剤(水、低沸点物、ガス体等)、界面活性剤、触媒、難燃剤、充填剤、導電性付与剤、帯電防止剤等を適宜に配合することができる。
上述した本スポンジロール10は、上記軸体12およびスポンジ弾性層14の形成材料を用い、例えば、次のようにして製造することができる。すなわち、先ず、上記軸体を、所定のロール成形型に装填する。このロール成形型は、スポンジ弾性層の軸方向の長さに略等しい長さの円筒型と、この円筒型の両端を閉塞するキャップとから構成されており、型締すると、軸体がキャップによって円筒型と同軸に支持され、円筒型内に目的とするスポンジロールの最終ロール形状を与える成形キャビティが形成されるようになっている。
そして、上記円筒型の内周面には、スポンジ弾性層のセル骨格部の最外表面に本願で規定される粗度を付与するための凹凸が形成されている。円筒型の内周面への凹凸付与方法としては、例えば、ショットブラスト加工、エッチング加工、放電加工、樹脂塗工等を例示することができる。これらは1又は2以上組み合わせることができる。上記加工時の加工条件(例えば、ショットブラスト加工時の投射材の粒径調節等)や樹脂塗工時の厚みを可変させることにより、円筒型の内周面の粗度、ひいては、スポンジ弾性層のセル骨格部の最外表面の粗度を制御することができる。
そして、上記成形型の成形キャビティ内に、スポンジ弾性層の形成材料(ポリウレタンフォーム用組成物等)を注入し、発泡硬化させてスポンジ弾性層を軸体の周囲に一体成形した後、脱型する。この際、ロール硬度は、スポンジ弾性層の形成材料の注入量を変更することにより調整することができる。
なお、上記成形型内でのスポンジ弾性層の形成において、発泡倍率を8〜12倍程度に設定すると、スポンジ弾性層の表面に開口する開口部の開口径を、100〜500μmの範囲に形成することができる。
また、セルは、独立気泡であっても連続気泡であっても、それらが混在していても差し支えない。好ましくは、トナー掻き取り性能の向上の観点から、連続気泡であると良い。各セルに、適度の連通性をもたせるには、例えば、上記脱型後に、スポンジロールを軸体を中心に回転させながら、ノズル等を用いて高圧の気体(空気や窒素等のガス)をスポンジ弾性層に噴射すると、高圧の気体が軸体の抵抗によってスポンジ弾性層内に拡散し、発泡セルと発泡セルの間の壁を部分的に破壊して連通させることができる。その連通の程度は、噴射する気体の圧力を変えることにより、調節することができる。
以下、実施例を用いて本発明を詳細に説明する。
1.実施例および比較例に係るスポンジロールの作製
(軸体)
直径5mmのSUM22製中実円柱状の軸体を準備した。
(スポンジ弾性層形成用のスポンジ組成物の調製)
ポリエーテルポリオール(三井化学社製、EP−828、OH価=28)90重量部、ポリマーポリオール(三井化学社製、POP−31−28、OH価=28)10重量部、ジエタノールアミン2重量部、シリコン整泡剤(日本ユニカー社製、L−5309)3重量部、水2重量部、第三級アミン触媒(花王社製、カオライザーNo.31)0.5重量部、第三級アミン触媒(東ソー社製、トヨキャットHX−35)0.1重量部、DBTDL0.1重量部、およびイソシアネート(住友バイエルウレタン社製、スミジュールVT−80、NCO%=45)30.5重量部を配合してスポンジ弾性層形成用のスポンジ組成物を調製した。
(ロール成形型の準備)
鉄製の円筒金型内面に、ショットブラスト加工およびフッ素樹脂塗工により凹凸を付与し、金型内面粗度の異なる複数のロール成形型を準備した。この際、金型内面粗度は、ショットブラスト加工時の投射材粒径を変化させたり、フッ素樹脂塗工の厚みを変化させたりすることにより制御した。また、金型内面粗度は、表面粗さ計(東京精密(株)製、「サーフコム」)を用いて測定した。
(各種スポンジロールの作製)
準備した金型内面粗度の異なる各ロール成形型に、上記軸体を同軸的にセットし、成形キャビティ内に上記スポンジ組成物を注入した後、その成形型をオーブン内に入れ、発泡硬化させる(60℃×30分間)ことにより、上記軸体の外周面にスポンジ弾性層(外径16mm)を形成し、各スポンジロール(実施例1〜6、比較例1〜4)を得た。この際、成形キャビティ内に注入するスポンジ組成物の注入量を変化させることにより、各スポンジロールのロール硬度を変化させた。
2.ロール特性
(セル骨格部の最外表面の粗度Ra)
各スポンジロールのスポンジ弾性層を構成するセル骨格部の最外表面の粗度Raをレーザー顕微鏡(キーエンス製、「VK−9500型」)を用いて測定した。測定倍率は400倍、測定面積は約670μm×約500μmである。上記測定は、スポンジ弾性層の軸方向中央部、ロール周方向90°毎の4箇所について行った。
(ロール硬度)
上述した方法により、各スポンジロールのロール硬度を測定した。
(スポンジ弾性層表面の非開口部の割合)
各スポンジロールのスポンジ弾性層表面の非開口部の割合を以下のようにして求めた。すなわち、レーザー顕微鏡(キーエンス製、「VK−9500型」)を用いて、各スポンジ弾性層の軸方向5箇所×ロール周方向90°毎の4箇所の合計20箇所につき、非開口部を観察した。測定倍率は200倍、測定面積は約1.4mm×1.0mmである。150μm相当の非開口部が見られた箇所を、開口不良有りとして数え、20箇所(全測定箇所)に占める非開口部の見られた箇所の割合を、非開口部の割合とした。上記非開口部の割合が20%以下の場合を○、20%を越える場合を×とした。
3.ロール評価
各スポンジロールをトナー供給ロールとして用いて、ロール評価を行った。
(トナー供給性)
トナー供給ロールとしての各スポンジロールを市販トナーカートリッジに組み込み、このトナーカットリッジを、低温低湿(15℃×10%)の環境下に7日間放置した後、カラーレーザープリンタにセットし、画像出しを行った。そして、初期複写画像について、濃淡ムラの有無を目視により確認して、トナー供給性能を評価した。その結果、濃度ムラがないものを良好なトナー供給性能を有するとして○、濃度ムラがあるものをトナー供給性に劣るとして×と評価した。なお、トナー供給性の評価は、トナー供給ロールの基本性能を満たすか確認するために行ったものである。
(トナー掻き取り性)
上記初期複写画像について、ゴーストの有無を目視により確認し、トナー掻き取り性を評価した。その結果、ゴーストがないものを○、ゴーストが明確に確認できるものを×と評価した。
(トナー劣化)
トナーカートリッジ寿命まで連続して画像出しを行った後、目視にて、縦スジ画像の有無を確認した。その結果、縦スジ画像が無い場合を○、縦スジ画像がある場合を×と評価した。
表1および表2に、金型内面粗度の形成方法、ロール特性、ロール評価結果をまとめて示す。図4に、実施例1〜6に係るスポンジロールのスポンジ弾性層表面のレーザー顕微鏡写真を示す。図5に、比較例1〜4に係るスポンジロールのスポンジ弾性層表面のレーザー顕微鏡写真を示す。
表1および表2から以下のことが分かる。すなわち、比較例1に係るスポンジロールは、ロール硬度が本願で規定される範囲を超えている。そのため、スポンジ弾性層がトナーにストレスを与えるため、トナーカートリッジ寿命までトナー劣化の抑制を図ることができない。
比較例2に係るスポンジロールは、スポンジ弾性層を構成するセル骨格部の最外表面の粗度Raが本願で規定される下限を下回っている。そのため、ロール成形型からの脱型時に破損が生じる等して成形性が悪く、さらに開口ムラが生じやすい。非開口部の割合が高くなると、トナー供給性が低下し、トナー掻き取りムラに起因する画質低下も発生しやすくなる
比較例3に係るスポンジロールは、スポンジ弾性層を構成するセル骨格部の最外表面の粗度Raが本願で規定される上限を上回っている。そのため、トナー掻き取り性能が十分でない。
比較例4に係るスポンジロールは、スポンジ弾性層を構成するセル骨格部の最外表面の粗度Raが本願で規定される上限を上回っている。また、ロール硬度も本願で規定される範囲を超えている。そのため、スポンジ弾性層がトナーにストレスを与え、トナーカートリッジ寿命までトナー劣化の抑制を図ることができない。
これら比較例1〜4に係るスポンジロールに対し、実施例1〜6に係るスポンジロールは、いずれも本願で規定される条件を満足している。そのため、トナー掻き取り性能の向上、トナー劣化の抑制を図ることが可能なことが分かる。また、これら効果を得るためにトナー供給性が損なわれることもない。
以上、本発明の実施形態、実施例について説明したが、本発明は上記実施形態、実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能なものである。
例えば、上記実施例では、実施例に係るスポンジロールをトナー供給ロールとして適用し評価を行ったが、クリーニングロールとしても適用することが可能である。
10 スポンジロール
12 軸体
14 スポンジ弾性層
14a セル
14b セル骨格部
14c 最外表面

Claims (2)

  1. 軸体と、前記軸体の外周に形成されたスポンジ弾性層を有するスポンジロールであって、
    前記スポンジ弾性層は、セル骨格部により周囲が囲まれた空隙として形成されているセルを多数有し、前記スポンジ弾性層の外周面には、前記セルの開口部が多数分布しており、前記開口部の開口径が100〜500μmの範囲内であり、
    前記スポンジ弾性層を構成する前記セル骨格部の最外表面の粗度Raが2.0〜5.0μmの範囲内であり、
    前記スポンジロールが、成形型に前記スポンジ弾性層の形成材料が注入されて成形され、前記骨格部の最外表面の粗度が、前記成形型の表面に形成された凹凸により付与されたものであり、
    前記スポンジロールのロール硬度が220gf以下であり、
    前記スポンジ弾性層表面の軸方向5箇所及びロール周方向4箇所の合計20箇所につき、1.4mm×1.0mmの範囲を観察し、前記セル骨格の最外表面に150μmのセル径に相当する大きさの非開口部が見られた箇所を開口不良有として数え、全測定箇所に占める前記開口不良有の箇所の割合を、前記スポンジ弾性層表面の非開口部の割合とした場合、前記非開口部の割合が20%以下であることを特徴とする電子写真機器用スポンジロール。
  2. トナー供給用またはクリーニング用であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真機器用スポンジロール。
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