JP4311198B2 - ウレタンスポンジロール及びその製造方法 - Google Patents
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Description
先ず、ウレタン発泡原料を調製するために、下記の配合組成に従って、ポリオール成分を含むポリオール配合剤と、ポリイソシアネート成分としてプレポリマーを含むポリイソシアネート配合剤を、それぞれ調製した。そして、それらポリオール配合剤とポリイソシアネート配合剤とをポリオール配合剤:ポリイソシアネート配合剤=100:25の重量比となるように混合して、ウレタン発泡原料を調製した。
EP−828(三井化学(株)製、ポリオール成分) 90重量部
POP−31−28(三井化学(株)製、ポリオール成分) 10重量部
ケッチェンEC(導電剤) 2重量部
カオライザーNO.31(花王(株)製、第三級アミン触媒) 0.5重量部
トヨキャットHX−35(東ソー(株)製、第三級アミン触媒) 0.1重量部
ジブチル錫ジラウレート(錫系触媒) 0.1重量部
L−5309(日本ユニカー(株)製、シリコーン系整泡剤) 3重量部
水(発泡剤) 2重量部
スミジュールVT-80(住友バイエルウレタン(株)製、ポリイソシアネート成分)
26.9重量部
エピクロルヒドリンゴム 100重量部
イオン導電剤 1重量部
シリカ 50重量部
加硫剤 2重量部
加硫促進剤 5重量部
加硫助剤 10重量部
加工助剤 1重量部
図3の(a)及び(b)に示されるように、各々のウレタンスポンジロール(10)から、軸方向長さが5mmとなるロール部分(14+16+18)を残して、他のロール部分を除去した状態のサンプル40を作製し、これを、Al材質の保持リング42に設けたロール製品外径よりも0.1mm小さな内径(φ)の保持孔44内に嵌入固定せしめて、図3(a)に示される如く、保持筒46の開口端に気密に固定して、サンプル40の軸方向の一端側が大気にさらされるようにする一方、その他端側が、保持筒(46)の内部に露呈せしめられるようにした。そして、かかる保持筒46の内部に連通するように、流量計48を介して、真空ポンプ50を設ける一方、保持筒46内の圧力を検出する圧力計としてのマノメータ52を設けた状態において、真空ポンプ50を作動せしめ、マノメータ52にて検出される保持筒46内部の圧力と外気圧との差圧が1kPaとなるようにして、そのときの空気流量を流量計48で測定し、その測定値を、サンプル40のウレタンスポンジ層(14)部分の断面積で除することによって、目的とする空気量:A(cc/min・cm2 )を得た。
それぞれのロール製品の断面をCCDビデオカメラ(ソニー株式会社製)を用いて、約70倍の倍率で拡大撮影し、その画像により、表層近傍と軸体近傍におけるセル径を測定した。また、表層近傍の平均セル径と軸体近傍の平均セル径との比及びウレタンスポンジ層(14)全体としての平均セル径(B)も、求めた。そして、この得られた全体的なセル径の平均値(B)にて、前記求められた通気量(A)を除することによって、セル連通度(A/B)を算出した。
各得られたロール製品の軸心方向における中央部径と両端部径とを、それぞれ測定し、その中央部径から端部径を差し引いた値をもって、形状追随性の良否を判定した。具体的には、その求められた数値が、パイプ型(20)内のキャビティの中央部径と端部径の差である0.070mmに近い値を示すものほど、形状追随性が良好であるものと判断した。
各製品ローラに対して、40℃×95%RHなる環境条件下において、2kgの荷重を1週間作用させた後の変形量を、%にて表示して、圧縮永久歪の評価を行った。なお、この数値が大なる程、変形を受けやすいことを示している。
画成品ローラを、市販のレーザービームプリンター:カラー・レーザー・ジェット4600(ヒューレット・パッカード社製)に対して、帯電ロールとしてセットした後、ハーフトーンパターン(黒)にて画出しして、画像ムラの有無について調べ、画像均一性を評価した。評価結果において、○は画像ムラが全く認められないことを、また△は画像ムラが僅かに認められることを、更に△×は画像ムラがやや認められることを、それぞれ示している。
実施例1の場合とは異なり、パイプ型(20)の成形キャビティ(28)内にゴムチューブ(32)を挿入配置することなく、かかる成形キャビティ(28)内に、実施例1と同様なウレタン発泡原料を注入して、発泡硬化せしめることにより、軸体(12)の周りにウレタンスポンジ層(14)を所定厚さにおいて一体的に形成してなるトナー供給ロールを、発泡成形せしめた。なお、その際、軸体(12)とパイプ型(20)のそれぞれの予熱温度を、実施例1と同様に、下記表4に示される如き温度差に設定して、それぞれ目的とするトナー供給ロールを得た。
14 ウレタンスポンジ層 16 抵抗調整層
18 保護層 20 金型
22 パイプ部(金属製パイプ) 24、26 キャップ体
28 成形キャビティ 30 内面
32 カバーゴム(ゴムチューブ) 34 モールド成形品
40 サンプル 42 保持リング
44 保持孔 46 保持筒
48 流量計 50 真空ポンプ
52 マノメータ
Claims (6)
- ロール形状を与える成形キャビティを有する金型を用い、該成形キャビティ内において、ロール軸となる長手棒状の軸体を同心的に配置し、固定した状態にて、ウレタン発泡原料を発泡成形せしめることにより、該軸体の周りに連続気泡型のウレタンスポンジ層を所定厚さで形成してなるウレタンスポンジロールを製造するに際して、
前記金型の成形キャビティの内周面側にチューブ状のカバーゴムを配置して、該カバーゴムと前記軸体との間で、前記ウレタン発泡原料を発泡成形せしめることにより、形成される前記ウレタンスポンジ層の外周面に、該カバーゴムが一体的に固着されてなるロール構造が形成されるようにすると共に、該金型の温度よりも該軸体の温度を高めて、該軸体と該金型との温度差が20〜80℃となるようにして、前記発泡成形を行うことにより、前記ウレタンスポンジ層の該軸体近傍におけるセル径が、該金型側となる表層近傍のセル径よりも大きくなるように為し、且つセル連通度において高められた構造となるようにしたことを特徴とするウレタンスポンジロールの製造方法。 - 前記金型よりも高い温度に予熱された前記軸体が、該金型の前記成形キャビティ内に同心的に配置せしめられて、前記発泡成形が実施される請求項1に記載のウレタンスポンジロールの製造方法。
- 前記発泡成形操作の後、前記金型から取り出された発泡成形体を用い、該発泡成形体の表面に位置する前記カバーゴムによって抵抗調整層を構成する一方、該カバーゴムの外周面上に、保護層をコーティングにより更に形成して、帯電ロールとすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のウレタンスポンジロールの製造方法。
- 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の方法によって得られたウレタンスポンジロールにして、
前記ウレタンスポンジ層が、前記軸体近傍において表層近傍よりも大なるセル径とされていると共に、セル連通度において高められた構造とされていることを特徴とするウレタンスポンジロール。 - 請求項4に記載のウレタンスポンジロールからなる帯電ロール。
- ロール形状を与える成形キャビティを有する金型を用い、該成形キャビティ内において、ロール軸となる長手棒状の軸体を同心的に配置した状態にて、ウレタン発泡原料を発泡成形せしめることにより、該軸体の周りに連続気泡型のウレタンスポンジ層を所定厚さで形成してなるウレタンスポンジロールを製造するに際して、前記金型の温度よりも前記軸体の温度を高めて、前記発泡成形を行うことにより、前記ウレタンスポンジ層の該軸体近傍におけるセル径が、該金型側となる表層近傍のセル径よりも大きくなるようにすることからなる方法によって得られたトナー供給ロールにして、前記ウレタンスポンジ層が、前記軸体近傍において表層近傍よりも大なるセル径とされていると共に、セル連通度において高められた構造とされていることを特徴とするトナー供給ロール。
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