JPH09316222A - 硬質ポリウレタンフォーム及びその製造方法 - Google Patents
硬質ポリウレタンフォーム及びその製造方法Info
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- JPH09316222A JPH09316222A JP8133009A JP13300996A JPH09316222A JP H09316222 A JPH09316222 A JP H09316222A JP 8133009 A JP8133009 A JP 8133009A JP 13300996 A JP13300996 A JP 13300996A JP H09316222 A JPH09316222 A JP H09316222A
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- Japan
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- foaming agent
- polyol
- polyurethane foam
- rigid polyurethane
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- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 F−11のようなオゾン層を破壊する物質を
使用することなく且発泡安定性、接着性、断熱性、寸法
安定性に優れた硬質ポリウレタンフォ−ムを提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 ポリオールとポリイソシアネートとを触
媒、発泡剤、整泡剤、その他の助剤の存在下に反応させ
て硬質ポリウレタンフォームを得るに際し、発泡剤とし
て水をポリオール100重量部に対し0〜10重量部用
いたポリオール成分と、更に発泡剤として少なくとも常
温常圧で沸点が5℃以上であり且つオゾン破壊係数が0
であるフッ素化合物をポリオール成分とポリイソシアネ
ート成分との全成分に対し1重量%以上用いたことを特
徴とする硬質ポリウレタンフォーム及びその製造方法。
使用することなく且発泡安定性、接着性、断熱性、寸法
安定性に優れた硬質ポリウレタンフォ−ムを提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 ポリオールとポリイソシアネートとを触
媒、発泡剤、整泡剤、その他の助剤の存在下に反応させ
て硬質ポリウレタンフォームを得るに際し、発泡剤とし
て水をポリオール100重量部に対し0〜10重量部用
いたポリオール成分と、更に発泡剤として少なくとも常
温常圧で沸点が5℃以上であり且つオゾン破壊係数が0
であるフッ素化合物をポリオール成分とポリイソシアネ
ート成分との全成分に対し1重量%以上用いたことを特
徴とする硬質ポリウレタンフォーム及びその製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として断熱材あ
るいは気密性保持材として使用される硬質ポリウレタン
フォ−ム及びイソシアヌレ−ト変性ポリウレタンフォ−
ム(以下単に硬質ポリウレタンフォ−ムという)及びそ
の製造方法に関する。
るいは気密性保持材として使用される硬質ポリウレタン
フォ−ム及びイソシアヌレ−ト変性ポリウレタンフォ−
ム(以下単に硬質ポリウレタンフォ−ムという)及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】硬質ポリウレタンフォ−ムは、その優れ
た断熱性や自己接着性及び気密の保持性により、住宅や
冷蔵庫等の建築構造物、あるいは自動販売機や冷蔵庫等
の冷凍機器類等の断熱材として広く利用されている。こ
の硬質ポリウレタンフォ−ムは、一般にポリヒドロキシ
化合物とポリイソシアネ−ト化合物とを触媒、発泡剤、
整泡剤、その他の助剤と共に混合、攪拌し、物理的ある
いは化学的に生じる発泡と硬化反応とにより製造されて
いる。そしてこの場合の発泡剤としては、その低い熱伝
導率と沸点が常温付近にあるという利点から、 主として
トリクロロモノフルオロメタン( 以下F−11という)
が用いられてきた。
た断熱性や自己接着性及び気密の保持性により、住宅や
冷蔵庫等の建築構造物、あるいは自動販売機や冷蔵庫等
の冷凍機器類等の断熱材として広く利用されている。こ
の硬質ポリウレタンフォ−ムは、一般にポリヒドロキシ
化合物とポリイソシアネ−ト化合物とを触媒、発泡剤、
整泡剤、その他の助剤と共に混合、攪拌し、物理的ある
いは化学的に生じる発泡と硬化反応とにより製造されて
いる。そしてこの場合の発泡剤としては、その低い熱伝
導率と沸点が常温付近にあるという利点から、 主として
トリクロロモノフルオロメタン( 以下F−11という)
が用いられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このF
−11は地球のオゾン層破壊という大気環境への悪影響
が明らかとなり特定フロンとして規制対象物質に指定さ
れ、使用量の削減、更には使用の全廃が要請されてい
る。かかるF−11に代表されるクロロフルオロカ−ボ
ン( 以下CFCと略す) は分子中に水素原子を含まない
構造であるため、化学的に安定であり、成層圏で初めて
分解され、そこで発生した塩素がオゾン層を破壊すると
されている。この様な問題点より、分子中に一つ以上の
水素原子を含み、CFCほど化学的に安定ではなく、そ
のためオゾン層の破壊への影響が弱いハイドロクロロフ
ルオロカ−ボン( 以下HCFCと略す) 、ジクロロモノ
フルオロメタン、ジクロロモノフルオロエタン等が代替
発泡剤として提案されているが、これらのHCFCも微
弱ではあるが、オゾン層を破壊するため、過渡的に使用
されるものであり、将来的には使用できなくなる。
−11は地球のオゾン層破壊という大気環境への悪影響
が明らかとなり特定フロンとして規制対象物質に指定さ
れ、使用量の削減、更には使用の全廃が要請されてい
る。かかるF−11に代表されるクロロフルオロカ−ボ
ン( 以下CFCと略す) は分子中に水素原子を含まない
構造であるため、化学的に安定であり、成層圏で初めて
分解され、そこで発生した塩素がオゾン層を破壊すると
されている。この様な問題点より、分子中に一つ以上の
水素原子を含み、CFCほど化学的に安定ではなく、そ
のためオゾン層の破壊への影響が弱いハイドロクロロフ
ルオロカ−ボン( 以下HCFCと略す) 、ジクロロモノ
フルオロメタン、ジクロロモノフルオロエタン等が代替
発泡剤として提案されているが、これらのHCFCも微
弱ではあるが、オゾン層を破壊するため、過渡的に使用
されるものであり、将来的には使用できなくなる。
【0004】このため、オゾン層を全く破壊しない発泡
剤を用いた硬質ポリウレタンフォ−ムの実用化が望まれ
ているが、これまでに検討された技術としては発泡剤と
して水のみを使用し、水とポリイソシアネ−ト化合物と
の反応により発生する炭酸ガスを利用しようとするのが
一般的であり、一方、近年になってオゾン層を破壊しな
いハイドロフルオロカ−ボン化合物(以下HFCとい
う)を使用する技術が提案されている。
剤を用いた硬質ポリウレタンフォ−ムの実用化が望まれ
ているが、これまでに検討された技術としては発泡剤と
して水のみを使用し、水とポリイソシアネ−ト化合物と
の反応により発生する炭酸ガスを利用しようとするのが
一般的であり、一方、近年になってオゾン層を破壊しな
いハイドロフルオロカ−ボン化合物(以下HFCとい
う)を使用する技術が提案されている。
【0005】しかし、前者の水のみを発泡剤として利用
する技術では、オゾン層の破壊はないものの、水を発泡
剤とする時の欠点である炭酸ガスの熱伝導率の悪さ、あ
るいは炭酸ガスがフォ−ム内から大気中へ拡散し空気と
置換しやすいことにより断熱性、寸法安定性に劣るこ
と、さらには接着性が悪化するという問題点があった。
このような問題点を解決する為に、本発明者らは特開平
7−179639号、特開平7−179638号、特開
平7−179560号等の各公報で、沸点が0℃以下の
ハイドロフルオロカーボン化合物及び/又はフルオロカ
−ボン化合物を発泡剤として適用することを提案した
が、当該発泡剤はポリオールに対する溶解度が低く、気
温が高い条件下で発泡させる場合には気化が早過ぎて発
泡のバランスが必ずしもうまく取れないこともあった。
する技術では、オゾン層の破壊はないものの、水を発泡
剤とする時の欠点である炭酸ガスの熱伝導率の悪さ、あ
るいは炭酸ガスがフォ−ム内から大気中へ拡散し空気と
置換しやすいことにより断熱性、寸法安定性に劣るこ
と、さらには接着性が悪化するという問題点があった。
このような問題点を解決する為に、本発明者らは特開平
7−179639号、特開平7−179638号、特開
平7−179560号等の各公報で、沸点が0℃以下の
ハイドロフルオロカーボン化合物及び/又はフルオロカ
−ボン化合物を発泡剤として適用することを提案した
が、当該発泡剤はポリオールに対する溶解度が低く、気
温が高い条件下で発泡させる場合には気化が早過ぎて発
泡のバランスが必ずしもうまく取れないこともあった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、オゾン層をまったく破壊しない発泡剤を使用すると
同時に、発泡安定性、接着性、熱伝導率、寸法安定性に
優れた硬質ポリウレタンフォ−ム及びその製造方法を提
供するものである。
で、オゾン層をまったく破壊しない発泡剤を使用すると
同時に、発泡安定性、接着性、熱伝導率、寸法安定性に
優れた硬質ポリウレタンフォ−ム及びその製造方法を提
供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の硬質
ポリウレタンフォームは、ポリオールとポリイソシアネ
ートとを触媒、発泡剤、整泡剤、その他の助剤の存在下
に反応させて硬質ポリウレタンフォームを得るに際し、
発泡剤として水をポリオール100重量部に対し0〜1
0重量部用いたポリオール成分と、更に発泡剤として少
なくとも常温常圧で沸点が5℃以上であり且つオゾン破
壊係数が0であるフッ素化合物をポリオール成分とポリ
イソシアネート成分との全成分に対し1重量%以上用い
たことを特徴とする。
ポリウレタンフォームは、ポリオールとポリイソシアネ
ートとを触媒、発泡剤、整泡剤、その他の助剤の存在下
に反応させて硬質ポリウレタンフォームを得るに際し、
発泡剤として水をポリオール100重量部に対し0〜1
0重量部用いたポリオール成分と、更に発泡剤として少
なくとも常温常圧で沸点が5℃以上であり且つオゾン破
壊係数が0であるフッ素化合物をポリオール成分とポリ
イソシアネート成分との全成分に対し1重量%以上用い
たことを特徴とする。
【0008】そして、本発明の請求項2の硬質ポリウレ
タンフォームの製造方法は、ポリオールとポリイソシア
ネートとを触媒、発泡剤、整泡剤、その他の助剤の存在
下に反応させて硬質ポリウレタンフォームを製造するに
際し、発泡剤として予め水をポリオール100重量部に
対し0〜10重量部用いたポリオール成分中に混合して
おき、更に発泡剤として少なくとも常温常圧で沸点が5
℃以上であり且つオゾン破壊係数が0であるフッ素化合
物をポリオール成分とポリイソシアネート成分との全成
分に対し1重量%以上使用することを特徴とする。
タンフォームの製造方法は、ポリオールとポリイソシア
ネートとを触媒、発泡剤、整泡剤、その他の助剤の存在
下に反応させて硬質ポリウレタンフォームを製造するに
際し、発泡剤として予め水をポリオール100重量部に
対し0〜10重量部用いたポリオール成分中に混合して
おき、更に発泡剤として少なくとも常温常圧で沸点が5
℃以上であり且つオゾン破壊係数が0であるフッ素化合
物をポリオール成分とポリイソシアネート成分との全成
分に対し1重量%以上使用することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細について説明
する。本発明者らは、上記に記載の如く、発泡剤として
水と、少なくとも常温常圧で沸点が5℃以上で且オゾン
層を全く破壊しないフッ素化合物(以下フッ素化合物A
という)を使用すると共に、スプレ−発泡において良好
な作業性を備え、成形後のフォ−ム特性においても優れ
た熱伝導率、寸法安定性をもった、品質のバラツキの少
ない硬質ポリウレタンフォ−ムが得られることを見いだ
し本発明をなすに至ったものである。
する。本発明者らは、上記に記載の如く、発泡剤として
水と、少なくとも常温常圧で沸点が5℃以上で且オゾン
層を全く破壊しないフッ素化合物(以下フッ素化合物A
という)を使用すると共に、スプレ−発泡において良好
な作業性を備え、成形後のフォ−ム特性においても優れ
た熱伝導率、寸法安定性をもった、品質のバラツキの少
ない硬質ポリウレタンフォ−ムが得られることを見いだ
し本発明をなすに至ったものである。
【0010】更には、本発明の要旨は、ポリイソシアネ
−ト成分と触媒、発泡剤、整泡剤、その他の助剤を混合
したポリオ−ル成分とをミキシングヘッドにて混合し発
泡させる硬質ポリウレタンフォ−ムのエアレススプレ−
発泡において、発泡剤として予め水を、ポリオ−ル10
0重量部に対し0〜10重量部ポリオ−ル成分中に混合
しておき、さらに上記少なくとも常温常圧で沸点が5℃
以上であり且つオゾン破壊係数が0であるフッ素系化合
物Aを、ポリオ−ル成分とポリイソシアネ−ト成分との
全重量に対し1重量%以上、上記フッ素化合物Aを単独
或は2種以上併用使用することを特徴とした硬質ポリウ
レタンフォ−ム及びその製造方法に係るものである。
−ト成分と触媒、発泡剤、整泡剤、その他の助剤を混合
したポリオ−ル成分とをミキシングヘッドにて混合し発
泡させる硬質ポリウレタンフォ−ムのエアレススプレ−
発泡において、発泡剤として予め水を、ポリオ−ル10
0重量部に対し0〜10重量部ポリオ−ル成分中に混合
しておき、さらに上記少なくとも常温常圧で沸点が5℃
以上であり且つオゾン破壊係数が0であるフッ素系化合
物Aを、ポリオ−ル成分とポリイソシアネ−ト成分との
全重量に対し1重量%以上、上記フッ素化合物Aを単独
或は2種以上併用使用することを特徴とした硬質ポリウ
レタンフォ−ム及びその製造方法に係るものである。
【0011】本発明において使用できるポリオ−ルとし
ては特に限定はなく、例えばグリセリン、ペンタエリス
リト−ル、ショ糖、エチレンジアミン等にエチレンオキ
サイド、プロピレンオキサイド等のアルキレンオキサイ
ドを開環付加重合して得られるポリエ−テルポリオ−ル
類や、アジピン酸、コハク酸などの多塩基酸とエチレン
グリコ−ル、プロピレングリコ−ルなどのポリヒドロキ
シル化合物との重縮合反応、あるいはラクトン類の開環
重合によって得られるポリエステルポリオ−ル類があ
り、各々単独に使用することもできるし、あるいは自由
に二種類以上を組み合わせて使用することもできる。
ては特に限定はなく、例えばグリセリン、ペンタエリス
リト−ル、ショ糖、エチレンジアミン等にエチレンオキ
サイド、プロピレンオキサイド等のアルキレンオキサイ
ドを開環付加重合して得られるポリエ−テルポリオ−ル
類や、アジピン酸、コハク酸などの多塩基酸とエチレン
グリコ−ル、プロピレングリコ−ルなどのポリヒドロキ
シル化合物との重縮合反応、あるいはラクトン類の開環
重合によって得られるポリエステルポリオ−ル類があ
り、各々単独に使用することもできるし、あるいは自由
に二種類以上を組み合わせて使用することもできる。
【0012】発泡剤として用いる水の使用量は、10重
量部を越えると接着性に問題が生じるが、10重量部以
下で、当該フッ素系化合物Aの発泡剤との組み合わせを
任意に設定できる。好ましい使用量は0.5〜5重量部
である。また水と併用するフッ素系化合物の発泡剤が沸
点が0℃以下の場合は環境温度がおおむね30℃以上で
は気化力が強すぎるため、安定した攪拌、混合を行う事
が難しく、均一な品質のフォ−ム製品が得られない。前
記フッ素系化合物Aの発泡剤の使用量は1重量%未満で
は熱伝導率、寸法安定性に劣り、良好なフォ−ムが得ら
れない。従って本発明では該フッ素系化合物Aの発泡剤
をポリオール成分とポリイソシアネ−ト成分との全重量
に対し1重量%以上、好ましくは2〜30重量%であ
る。
量部を越えると接着性に問題が生じるが、10重量部以
下で、当該フッ素系化合物Aの発泡剤との組み合わせを
任意に設定できる。好ましい使用量は0.5〜5重量部
である。また水と併用するフッ素系化合物の発泡剤が沸
点が0℃以下の場合は環境温度がおおむね30℃以上で
は気化力が強すぎるため、安定した攪拌、混合を行う事
が難しく、均一な品質のフォ−ム製品が得られない。前
記フッ素系化合物Aの発泡剤の使用量は1重量%未満で
は熱伝導率、寸法安定性に劣り、良好なフォ−ムが得ら
れない。従って本発明では該フッ素系化合物Aの発泡剤
をポリオール成分とポリイソシアネ−ト成分との全重量
に対し1重量%以上、好ましくは2〜30重量%であ
る。
【0013】水と上記のフッ素系化合物Aの発泡剤の使
用量は、フォ−ム密度、熱伝導率の設計値に応じて上記
の使用量範囲内で選択される。発泡剤として使用される
ものはオゾン層を破壊しないフッ素系化合物Aの発泡剤
としては、例えば、ヘキサフルオロプロパンやペンタフ
ルオロプロパン等のハイドロフルオロカーボン類、或
は、ヘプタフルオロプロピルメチルエーテル等のハイド
ロフルオロエーテル類等であり、それぞれ単独、或は併
用して使用することができる。
用量は、フォ−ム密度、熱伝導率の設計値に応じて上記
の使用量範囲内で選択される。発泡剤として使用される
ものはオゾン層を破壊しないフッ素系化合物Aの発泡剤
としては、例えば、ヘキサフルオロプロパンやペンタフ
ルオロプロパン等のハイドロフルオロカーボン類、或
は、ヘプタフルオロプロピルメチルエーテル等のハイド
ロフルオロエーテル類等であり、それぞれ単独、或は併
用して使用することができる。
【0014】触媒としては、例えばジブチル錫ジラウレ
−ト、鉛オクトエ−ト、スタナスオクトエ−ト等の有機
金属系化合物、トリエチレンジアミン、テトラメチルヘ
キサメチレンジアミン等のアミン系化合物等、通常ウレ
タンフォ−ム分野で用いられているものであれば特に制
限はなく、又、N,N',N"-トリス(ジメチルアミノプロピ
ル)ヘキサヒドロ−s−トリアジン、酢酸カリウム、オ
クチル酸カリウム等のイソシアヌレ−ト変性化に用いら
れるものも利用できる。
−ト、鉛オクトエ−ト、スタナスオクトエ−ト等の有機
金属系化合物、トリエチレンジアミン、テトラメチルヘ
キサメチレンジアミン等のアミン系化合物等、通常ウレ
タンフォ−ム分野で用いられているものであれば特に制
限はなく、又、N,N',N"-トリス(ジメチルアミノプロピ
ル)ヘキサヒドロ−s−トリアジン、酢酸カリウム、オ
クチル酸カリウム等のイソシアヌレ−ト変性化に用いら
れるものも利用できる。
【0015】整泡剤としては硬質ポリウレタンフォ−ム
製造用として効果のあるものは全て利用できる。例えば
ポリオキシアルキレンアルキルエ−テル等のポリオキシ
アルキレン系のもの、オルガノポリシロキサン等のシリ
コ−ン系のもの等を通常の使用量で用いる事が出来る。
製造用として効果のあるものは全て利用できる。例えば
ポリオキシアルキレンアルキルエ−テル等のポリオキシ
アルキレン系のもの、オルガノポリシロキサン等のシリ
コ−ン系のもの等を通常の使用量で用いる事が出来る。
【0016】更に本発明においては、上記以外の任意の
成分、例えば充填剤、難燃剤等も本発明の目的を妨げな
い範囲で使用できる。
成分、例えば充填剤、難燃剤等も本発明の目的を妨げな
い範囲で使用できる。
【0017】また、本発明に使用できるポリイソシアネ
−ト化合物としては、ジフェニルメタンジイソシアネ−
ト、トリレンジイソシアネ−ト等の芳香族系イソシアネ
−ト類、イソホロンジイソシアネ−ト等の脂環族系イソ
シアネ−ト類、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト等の脂
肪族系イソシアネ−ト類、及びそれらの粗製物等が使用
できる。
−ト化合物としては、ジフェニルメタンジイソシアネ−
ト、トリレンジイソシアネ−ト等の芳香族系イソシアネ
−ト類、イソホロンジイソシアネ−ト等の脂環族系イソ
シアネ−ト類、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト等の脂
肪族系イソシアネ−ト類、及びそれらの粗製物等が使用
できる。
【0018】ポリオ−ル全量に対するポリイソシアネ−
トの使用量、すなわちイソシアネ−ト指数は通常の硬質
ウレタンフォ−ムを製造する場合には80〜130の範
囲、イソシアヌレ−ト変性硬質ウレタンフォ−ムを製造
する場合には、150〜350の範囲とすることが望ま
しい。
トの使用量、すなわちイソシアネ−ト指数は通常の硬質
ウレタンフォ−ムを製造する場合には80〜130の範
囲、イソシアヌレ−ト変性硬質ウレタンフォ−ムを製造
する場合には、150〜350の範囲とすることが望ま
しい。
【0019】上記した原料から硬質ポリウレタンフォ−
ムを製造する際は、現場発泡、注入、ラミネ−ト等のい
ずれにおいても適用できる。一例として現場発泡の製造
方法を述べれば、エアレス混合タイプの高圧スプレ−発
泡機を使用し、表1に示すA成分配合液を調整し、これ
とポリイソシアネ−トとを高圧でミキシングヘッド内で
混合しスプレ−するが、この時、当該フッ素系と他成分
との混合方法として、ミキシングヘッド内あるいはヘッ
ドへの他成分からの導管に直接混合する方法や、ミキシ
ングヘッドで混合される前に予めポリヒドロキシ化合物
成分等の他成分と混合しておく予備混合等が採用でき
る。
ムを製造する際は、現場発泡、注入、ラミネ−ト等のい
ずれにおいても適用できる。一例として現場発泡の製造
方法を述べれば、エアレス混合タイプの高圧スプレ−発
泡機を使用し、表1に示すA成分配合液を調整し、これ
とポリイソシアネ−トとを高圧でミキシングヘッド内で
混合しスプレ−するが、この時、当該フッ素系と他成分
との混合方法として、ミキシングヘッド内あるいはヘッ
ドへの他成分からの導管に直接混合する方法や、ミキシ
ングヘッドで混合される前に予めポリヒドロキシ化合物
成分等の他成分と混合しておく予備混合等が採用でき
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例に基づいて
更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。
更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。
【0021】[実施例1]表1に示した配合処方に従っ
て、まず、沸点が5℃以上で且つオゾン破壊係数が0の
フッ素化合物Aである発泡剤を6.5重量%含む配合液
を調合したポリオール成分Aと、ポリイソシアネ−トの
2成分を用意した。次いでエアレス混合タイプの高圧ス
プレー発泡機システムとして、ガスマ−モデルFFユニ
ット(ガスマ−社製) を用い、配合液A及びポリイソシ
アネ−ト成分を各々メインポンプに投入し、これを圧送
して、縦910mm 、横1820mm、厚さ5mm のケイ酸カルシウ
ム板に30〜35℃の室温下でスプレ−発泡した。な
お、発泡機における配合液温度の設定は40℃、エアポ
ンプの空気圧は5kg/cm2とした。又、硬質ポリウレタン
フォ−ムは吹き付け厚さを一層あたり20〜30mm位とし、
4〜5回積層した。この結果を実施例に示す。
て、まず、沸点が5℃以上で且つオゾン破壊係数が0の
フッ素化合物Aである発泡剤を6.5重量%含む配合液
を調合したポリオール成分Aと、ポリイソシアネ−トの
2成分を用意した。次いでエアレス混合タイプの高圧ス
プレー発泡機システムとして、ガスマ−モデルFFユニ
ット(ガスマ−社製) を用い、配合液A及びポリイソシ
アネ−ト成分を各々メインポンプに投入し、これを圧送
して、縦910mm 、横1820mm、厚さ5mm のケイ酸カルシウ
ム板に30〜35℃の室温下でスプレ−発泡した。な
お、発泡機における配合液温度の設定は40℃、エアポ
ンプの空気圧は5kg/cm2とした。又、硬質ポリウレタン
フォ−ムは吹き付け厚さを一層あたり20〜30mm位とし、
4〜5回積層した。この結果を実施例に示す。
【0022】[比較例1〜2]発泡剤にHFC−134
a(沸点−26℃)を用いた場合(比較例1)、及び発
泡剤に常温常圧で沸点が5℃以上のオゾンを破壊するこ
とのないフッ素系化合物A(HFC−245fa、沸点
15℃)を用いているが、この配合量がポリオール成分
とポリイソシアネート成分との全成分に対して1重量%
未満である場合(比較例2)を、表1に示す配合処方に
従い実施例と同様にして硬質ポリウレタンフォームを得
た。なお、発泡剤Y(HFC−134a)は上記高圧ス
プレー発泡機のサブユニットポンプから圧送してポリオ
ール成分Aに混合した。
a(沸点−26℃)を用いた場合(比較例1)、及び発
泡剤に常温常圧で沸点が5℃以上のオゾンを破壊するこ
とのないフッ素系化合物A(HFC−245fa、沸点
15℃)を用いているが、この配合量がポリオール成分
とポリイソシアネート成分との全成分に対して1重量%
未満である場合(比較例2)を、表1に示す配合処方に
従い実施例と同様にして硬質ポリウレタンフォームを得
た。なお、発泡剤Y(HFC−134a)は上記高圧ス
プレー発泡機のサブユニットポンプから圧送してポリオ
ール成分Aに混合した。
【0023】
【表1】
【0024】なお、表1中の配合成分としては各々下記
のものを用いた。 *ポリオ−ルA:旭硝子(株)製・ポリエ−テルポリオ
−ル・商品名FD−163 *ポリオ−ルB:旭硝子(株)製・ポリエ−テルポリオ
−ル・商品名FD−1370 *触媒A:花王(株)製・トリエチレンジアミンのジプ
ロピレングリコ−ル33%溶液・商品名カオライザ−N
o. 31 *触媒B:花王(株)製・ペンタメチルジエチレントリ
アミン・商品名カオライザ−No. 3 *触媒C:ビス(2ジメチルアミノエチル)エ−テル・
商品名カオライザ−No.12 *触媒D:日本化学産業(株)製・オクチル酸鉛のDO
P溶液(鉛濃度17%) *難燃剤:ストファ−ジャパン(株)製・トリスモノク
ロロプロピルフォスフェ−ト・商品名ファイロ−ルPC
F *整泡剤:日本ユニカ−(株)製・シリコ−ン整泡剤・
商品名L−5420 *発泡剤X:旭硝子(株)製・HFC−245fa *発泡剤Y:三井デュポンフロロケミカル(株)製・H
FC−134a *ポリイソシアネ−ト:住友バイエルウレタン(株)製
・粗製ジフェニルメタンジイソシアネ−ト
のものを用いた。 *ポリオ−ルA:旭硝子(株)製・ポリエ−テルポリオ
−ル・商品名FD−163 *ポリオ−ルB:旭硝子(株)製・ポリエ−テルポリオ
−ル・商品名FD−1370 *触媒A:花王(株)製・トリエチレンジアミンのジプ
ロピレングリコ−ル33%溶液・商品名カオライザ−N
o. 31 *触媒B:花王(株)製・ペンタメチルジエチレントリ
アミン・商品名カオライザ−No. 3 *触媒C:ビス(2ジメチルアミノエチル)エ−テル・
商品名カオライザ−No.12 *触媒D:日本化学産業(株)製・オクチル酸鉛のDO
P溶液(鉛濃度17%) *難燃剤:ストファ−ジャパン(株)製・トリスモノク
ロロプロピルフォスフェ−ト・商品名ファイロ−ルPC
F *整泡剤:日本ユニカ−(株)製・シリコ−ン整泡剤・
商品名L−5420 *発泡剤X:旭硝子(株)製・HFC−245fa *発泡剤Y:三井デュポンフロロケミカル(株)製・H
FC−134a *ポリイソシアネ−ト:住友バイエルウレタン(株)製
・粗製ジフェニルメタンジイソシアネ−ト
【0025】また、各硬質ポリウレタンフォ−ムのフォ
−ム密度、熱伝導率、接着性、スプレ−霧化幅、を下記
の方法により調べ、表1中に記載した。 *フォ−ム密度:JIS−A−9514により測定し
た。 *熱伝導率:JIS−A−9514により測定した。 *接着性:吹付け後フォ−ム断面を観察し、躯体とフォ
−ム、あるいはフォ−ム積層間での剥がれの有無を確認
した。 *スプレ−霧化幅:発泡機のガン先からケイ酸カルシウ
ム板までの距離を1mとしてスプレ−し、ケイ酸カルシ
ウム板上に形成した円状の硬質ウレタン跡の直径を測定
した。
−ム密度、熱伝導率、接着性、スプレ−霧化幅、を下記
の方法により調べ、表1中に記載した。 *フォ−ム密度:JIS−A−9514により測定し
た。 *熱伝導率:JIS−A−9514により測定した。 *接着性:吹付け後フォ−ム断面を観察し、躯体とフォ
−ム、あるいはフォ−ム積層間での剥がれの有無を確認
した。 *スプレ−霧化幅:発泡機のガン先からケイ酸カルシウ
ム板までの距離を1mとしてスプレ−し、ケイ酸カルシ
ウム板上に形成した円状の硬質ウレタン跡の直径を測定
した。
【0026】この結果、比較例1のように発泡剤に低沸
点のHFC−134aを用いると気温の高い条件下では
スプレー噴霧幅が乱れて良好な硬質ポリウレタンフォ−
ムを得ることができない。また、比較例2のように発泡
剤にオゾン層を破壊しないフッ素系化合物Aの使用量が
本発明で示した量よりも少ないと十分な効果が得られな
い。一方実施例では発泡剤にオゾン層を破壊しないフッ
素系化合物を適量使用することにより、作業性良好で優
れた物性を備えた硬質ポリウレタンフォ−ムが得られ
る。
点のHFC−134aを用いると気温の高い条件下では
スプレー噴霧幅が乱れて良好な硬質ポリウレタンフォ−
ムを得ることができない。また、比較例2のように発泡
剤にオゾン層を破壊しないフッ素系化合物Aの使用量が
本発明で示した量よりも少ないと十分な効果が得られな
い。一方実施例では発泡剤にオゾン層を破壊しないフッ
素系化合物を適量使用することにより、作業性良好で優
れた物性を備えた硬質ポリウレタンフォ−ムが得られ
る。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による硬質
ポリウレタンフォ−ム及びその製造方法によれば、地球
環境保護のため社会的に強く要請されているオゾン層を
破壊することのない、また熱伝導率においても優れ、断
熱材としての機能を充分満足させる良好な硬質ポリウレ
タンフォ−ムを得ることができるものであって、その産
業上の利用価値は極めて高いものである。
ポリウレタンフォ−ム及びその製造方法によれば、地球
環境保護のため社会的に強く要請されているオゾン層を
破壊することのない、また熱伝導率においても優れ、断
熱材としての機能を充分満足させる良好な硬質ポリウレ
タンフォ−ムを得ることができるものであって、その産
業上の利用価値は極めて高いものである。
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリオールとポリイソシアネートとを触
媒、発泡剤、整泡剤、その他の助剤の存在下に反応させ
て硬質ポリウレタンフォームを得るに際し、発泡剤とし
て水をポリオール100重量部に対し0〜10重量部用
いたポリオール成分と、更に発泡剤として少なくとも常
温常圧で沸点が5℃以上であり且つオゾン破壊係数が0
であるフッ素化合物をポリオール成分とポリイソシアネ
ート成分との全成分に対し1重量%以上用いたことを特
徴とする硬質ポリウレタンフォーム。 - 【請求項2】 ポリオールとポリイソシアネートとを触
媒、発泡剤、整泡剤、その他の助剤の存在下に反応させ
て硬質ポリウレタンフォームを製造するに際し、発泡剤
として予め水をポリオール100重量部に対し0〜10
重量部用いたポリオール成分中に混合しておき、更に発
泡剤として少なくとも常温常圧で沸点が5℃以上であり
且つオゾン破壊係数が0であるフッ素化合物をポリオー
ル成分とポリイソシアネート成分との全成分に対し1重
量%以上使用することを特徴とする硬質ポリウレタンフ
ォームの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8133009A JPH09316222A (ja) | 1996-05-28 | 1996-05-28 | 硬質ポリウレタンフォーム及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8133009A JPH09316222A (ja) | 1996-05-28 | 1996-05-28 | 硬質ポリウレタンフォーム及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09316222A true JPH09316222A (ja) | 1997-12-09 |
Family
ID=15094661
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8133009A Pending JPH09316222A (ja) | 1996-05-28 | 1996-05-28 | 硬質ポリウレタンフォーム及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09316222A (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05202220A (ja) * | 1991-11-15 | 1993-08-10 | Daikin Ind Ltd | フルオロプロパンからなる発泡剤 |
JPH05239251A (ja) * | 1991-11-18 | 1993-09-17 | Daikin Ind Ltd | フルオロプロパンからなる発泡剤およびプラスチック発泡体の製造方法 |
JPH07309925A (ja) * | 1994-05-18 | 1995-11-28 | Matsushita Refrig Co Ltd | 発泡断熱材及び断熱箱体 |
JPH0971628A (ja) * | 1995-09-06 | 1997-03-18 | Sanyo Chem Ind Ltd | 硬質ポリイソシアヌレートフォームの製造法 |
JPH09136941A (ja) * | 1995-11-16 | 1997-05-27 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 硬質ポリウレタンフォーム |
JPH09302130A (ja) * | 1996-05-20 | 1997-11-25 | Mitsubishi Electric Corp | 発泡断熱材および該発泡断熱材を充填してなる断熱箱体 |
-
1996
- 1996-05-28 JP JP8133009A patent/JPH09316222A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05202220A (ja) * | 1991-11-15 | 1993-08-10 | Daikin Ind Ltd | フルオロプロパンからなる発泡剤 |
JPH05239251A (ja) * | 1991-11-18 | 1993-09-17 | Daikin Ind Ltd | フルオロプロパンからなる発泡剤およびプラスチック発泡体の製造方法 |
JPH07309925A (ja) * | 1994-05-18 | 1995-11-28 | Matsushita Refrig Co Ltd | 発泡断熱材及び断熱箱体 |
JPH0971628A (ja) * | 1995-09-06 | 1997-03-18 | Sanyo Chem Ind Ltd | 硬質ポリイソシアヌレートフォームの製造法 |
JPH09136941A (ja) * | 1995-11-16 | 1997-05-27 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 硬質ポリウレタンフォーム |
JPH09302130A (ja) * | 1996-05-20 | 1997-11-25 | Mitsubishi Electric Corp | 発泡断熱材および該発泡断熱材を充填してなる断熱箱体 |
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