JP2001181368A - 硬質ポリウレタンフォーム - Google Patents

硬質ポリウレタンフォーム

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JP2001181368A
JP2001181368A JP2000312259A JP2000312259A JP2001181368A JP 2001181368 A JP2001181368 A JP 2001181368A JP 2000312259 A JP2000312259 A JP 2000312259A JP 2000312259 A JP2000312259 A JP 2000312259A JP 2001181368 A JP2001181368 A JP 2001181368A
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foaming
foam
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Kazuhiko Mizuta
和彦 水田
Masashi Ishii
正史 石井
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発泡剤としてポリイソシアネート成分と水と
の反応で発生する炭酸ガス及び/又はHFCを用いたエ
アレススプレー発泡で得られる硬質ポリウレタンフォー
ムであって、吹き付け安定性や施工性、難燃性に優れ、
しかも、耐候寸法安定性にも優れる硬質ポリウレタンフ
ォームを提供する。 【解決手段】 ポリイソシアネート成分と、ポリオール
成分、発泡剤、触媒及びその他の助剤を混合した配合液
とをミキシングヘッドで混合して発泡させるエアレスス
プレー発泡で得られる硬質ポリウレタンフォーム。発泡
剤としてポリイソシアネート成分と水との反応で発生す
る炭酸ガス及び/又はハイドロフルオロカーボンを用い
る。コア部分の酸素指数(JIS K7201)が22
以上で、コア部分が厚み15〜30mmにおいてJIS
A1321難燃3級以上に適合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は硬質ポリウレタンフ
ォームに係り、特に、ポリイソシアネート成分と、ポリ
オール成分、発泡剤、触媒及びその他の助剤を混合した
配合液とをミキシングヘッドで混合して発泡させるエア
レススプレー発泡で得られる硬質ポリウレタンフォーム
に関する。
【0002】
【従来の技術】硬質ポリウレタンフォームは、断熱性及
び自己接着性に優れることから、住宅、冷蔵庫等の断熱
材として広く利用されている。
【0003】これらの用途に用いられる硬質ポリウレタ
ンフォームは、一般にポリイソシアネート成分と、ポリ
オール成分、発泡剤、触媒、整泡剤及びその他の助剤を
混合した配合液とをミキシングヘッドで混合して発泡さ
せるエアレススプレー発泡で得られ、この方法であれ
ば、施工対象物に直接吹き付け施工するという簡単な作
業で、良好な硬質ポリウレタンフォームの断熱層を形成
することができる。
【0004】硬質ポリウレタンフォームにおいては、現
在、主たる発泡剤として用いられているジクロロモノフ
ルオロエタン(HCFC−141b)にはオゾン層破壊
の問題がある。これに代る次世代の発泡剤として、オゾ
ン層を破壊することのないハイドロフルオロカーボン
(HFC、例えば、HFC245fa,HFC134a
など)が候補に挙げられている。また、これらのフロン
系発泡剤を用いることなく、水とイソシアネートとを反
応させて生成する炭酸ガスを発泡剤として用いる完全水
発泡によるものもフロン対策として提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなことから、
エアレススプレー発泡による硬質ポリウレタンフォーム
にあっては、HFC、或いは水とイソシアネートとを反
応させて生成する炭酸ガスを発泡剤として用いた上で、
吹き付け安定性や施工性、更には、主として建設現場で
の火災防止の観点から難燃性に優れた特性が要求され
る。
【0006】加えて、高温高湿環境下に放置した際の寸
法変化率が小さいこと(以下、この特性を「耐候寸法安
定性」と称す。)も、重要な要求特性である。
【0007】しかしながら、発泡剤として、HFC、或
いは水とイソシアネートとを反応させて生成する炭酸ガ
スを用いると、得られる硬質ポリウレタンフォームの難
燃性が低下して建築材料として必要十分な性能が得られ
なくなる上に、耐候寸法安定性も著しく悪化する場合が
あるという問題があった。
【0008】本発明は上記従来の実情に鑑みてなされた
ものであり、発泡剤としてポリイソシアネート成分と水
との反応で発生する炭酸ガス及び/又はHFCを用い
た、エアレススプレー発泡で得られる硬質ポリウレタン
フォームであって、吹き付け安定性や施工性、難燃性に
優れ、しかも、耐候寸法安定性にも優れる硬質ポリウレ
タンフォームを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の硬質ポリウレタ
ンフォームは、ポリイソシアネート成分と、ポリオール
成分、発泡剤、触媒及びその他の助剤を混合した配合液
とをミキシングヘッドで混合して発泡させるエアレスス
プレー発泡で得られる硬質ポリウレタンフォームであっ
て、発泡剤としてポリイソシアネート成分と水との反応
で発生する炭酸ガス及び/又はHFCを用いた硬質ポリ
ウレタンフォームにおいて、下記及び、好ましく
は、下記〜を満足するものである。
【0010】 コア部分の酸素指数(JIS K72
01)が22以上 コア部分が厚み15〜30mmにおいてJIS A
1321難燃3級以上に適合する 発泡機で積層して総厚味が80〜100mmになる
ように吹き付けたときに得られるフォームのコア密度
(JIS A9526)が20〜45kg/m 発泡機で積層して総厚味が30〜40mmになるよ
うに吹き付けたときに得られるフォームの気泡のうち独
立気泡の割合(ASTM D2856)が50〜90% フォームの寸法変化の割合が高温高湿下(温度50
℃、相対湿度95%で24時間放置)において、発泡に
平行な方向、発泡に垂直な方向ともに±5%以下 配合液の温度20℃における粘度が500mPa・
s以下 ポリイソシアネート成分と配合液とを各々液温度1
0℃で攪拌混合して反応させたときの泡化開始時間(ク
リームタイム)が攪拌開始後7秒以内 ポリイソシアネート成分と配合液とを各々液温度1
0℃で攪拌混合して反応させたときの泡化終了時間(ラ
イズタイム)が攪拌開始後30秒以内 上記物性を有する硬質ポリウレタンフォームであれば、
発泡剤としてポリイソシアネート成分と水との反応で発
生する炭酸ガス及び/又はHFCを用いた上で、著しく
良好な吹き付け安定性、施工性及び難燃性と耐候寸法安
定性を得ることができる。
【0011】本発明の硬質ポリウレタンフォームは、発
泡剤として炭酸ガス及び/又はHFCを用いるため、オ
ゾン層を破壊することがなく、かつ、地球温暖化の問題
にも配慮したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0013】まず、本発明の硬質ポリウレタンフォーム
が満足すべき前記,の条件と、より好適な条件とし
ての前記〜の条件について説明する。
【0014】 コア部分の酸素指数(JIS K72
01)が22未満では難燃性が不足する。なお、酸素指
数(O.I.)とは難燃性評価項目の1つであり、その
代表的な測定方法としてJIS K7201がある。J
IS K7201による測定方法は、燃焼部(燃焼円
筒)に置いたサンプルをある一定の距離又は時間燃焼さ
せるために、燃焼部への酸素又は窒素流量を調節し、こ
のときの酸素流量及び窒素流量から、次の式で酸素指数
を算出する。一般的に、酸素指数が高い程難燃性が高い
と言われている。
【0015】
【数1】
【0016】 コア部分が厚み15〜30mmにおい
てJIS A1321難燃3級以上に適合する硬質ポリ
ウレタンフォームであれば、実用上十分な難燃性が得ら
れる。
【0017】 発泡機で積層して総厚味が80〜10
0mmになるように吹き付けたときに得られるフォーム
のコア密度(JIS A9526)が20kg/m
満では、フォーム強度が不足し、45kg/mを超え
ると十分な低密度化が図れず、低密度化によるコスト低
減という所期の目的を達成し得ない。また、45kg/
cmを超えると高密度化のために硬質ポリウレタンフ
ォームの燃焼量が増えてJIS A1321難燃3級に
適合しなくなる。従って、このフォームコア密度は20
〜45kg/m、特に、25〜35kg/mとす
る。
【0018】 発泡機で積層して総厚味が30〜40
mmになるように吹き付けたときに得られるフォームの
気泡のうち独立気泡の割合(ASTM D2856)が
50%未満ではフォームを低密度化した際に、寸法安定
性に優れたフォームが得られるものの、フォームの圧縮
強度が低下する。即ち、低密度化しても圧縮強度に優れ
た良好なフォームを得るためには、独立気泡の割合を高
める必要がある。また、フォームの独立気泡率が50%
未満であると空気の流通する連続相が多くなり難燃性が
低下する。ただし、独立気泡の割合が90%を超えると
気泡内炭酸ガスの拡散による収縮・変形が顕著であるた
め、この独立気泡の割合は50〜90%、好ましくは6
0〜75%とする。
【0019】 後述の実施例における測定方法に従っ
て測定したフォームの寸法変化の割合が高温高湿下(温
度50℃、相対湿度95%で24時間放置)において、
発泡に平行な方向、発泡に垂直な方向ともに±5%以下
でないものでは、施工後に徐々に変形が起こり、フォー
ムに亀裂が生じたり、躯体面からのフォームの剥離が起
きたり、プラスターボードなどの内装材をフォームが押
し上げたりすることから、この変化率は±5%以下(即
ち、−5%〜+5%の範囲)、好ましくは±4%以下と
する。
【0020】 低温環境下のスプレー施工で良好な霧
化状態を保つために、配合液の温度20℃における粘度
は500mPa・s以下とする。この粘度が500mP
a・sより大きいと環境温度が比較的高い場合(夏期)
には問題がないが、低い場合(冬期)には霧化幅が狭く
なり良好なスプレーパタンが得られない。特に、低温環
境温度下でも良好な霧化幅を維持しようとする場合に
は、温度20℃において配合液の粘度は300mPa・
s以下であることが望ましい。
【0021】 ポリイソシアネート成分と配合液とを
各々液温度10℃で攪拌混合して反応させたときの泡化
開始時間(クリームタイム)が攪拌開始後7秒を超える
ような反応速度の遅いものでは、エアレススプレー発泡
に当り、躯体面上で液ダレして施工不可能となる。従っ
て、この泡化開始時間(クリームタイム)は攪拌開始後
7秒以内、好ましくは5秒以内とする。
【0022】 ポリイソシアネート成分と配合液とを
各々液温度10℃で攪拌混合して反応させたときの泡化
終了時間(ライズタイム)が攪拌開始後30秒を超える
と、十分な施工性が得られない。従って、この泡化終了
時間(ライズタイム)は攪拌開始後30秒以内、好まし
くは20秒以内とする。
【0023】本発明の硬質ポリウレタンフォームは、前
述の,の条件、好ましくは〜の条件を満たすも
のであれば良く、用いる材料等に特に制限はない。
【0024】前記条件を満たす本発明の硬質ポリウレタ
ンフォームは、ポリイソシアネート成分と、ポリオール
成分、発泡剤、触媒、整泡剤及びその他の助剤を混合し
た配合液とをミキシングヘッドで混合して吹き付け発泡
させて硬質ポリウレタンフォームを製造するに当り、例
えば、以下に例示するようなポリオール成分、ポリイソ
シアネート成分、触媒等を用い、壁面に塗布したり、隙
間に充填したりすることにより製造することができる。
【0025】(1) ポリオール成分 エチレンジアミン、グリセリン、ソルビトール、トリメ
チロールプロパン、シュークローズなどの多価アルコー
ルを主体としたポリエーテル又はポリエステルの1種又
は2種以上を使用することができるが、エアレススプレ
ー発泡では高い活性が要求されるため、マンニッヒ変性
ポリオールをはじめとするアミン系化合物を開始剤とし
たものを併用するのが好ましい。
【0026】なお、本発明に係るポリオール成分の水酸
基価は250〜500mg−KOH/gであることが好
ましい。
【0027】(2) ポリイソシアネート成分 ポリイソシアネート成分としては、ジフェニルメタンジ
イソシアネート、トリレンジイソシアネート等の芳香族
系ポリイソシアネート化合物、イソホロンジイソシアネ
ート等の脂環族系ポリイソシアネート類、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート等の脂肪族系ポリイソシアネート類
等の1種又は2種以上を使用することができる。なお、
ポリイソシアネート成分のイソシアネート指数は100
〜200であることが好ましい。即ち、三量化触媒の存
在の下、イソシアヌレート発泡体を得ることが好まし
い。
【0028】(3) 触媒 触媒としては、トリエチレンジアミン、ペンタメチルジ
エチレントリアミン、テトラメチルヘキサメチレンジア
ミン等のアミン触媒や、ジブチル錫ジラウレート、オク
チル酸鉛、スタナスオクトエート、オクチル酸カリウム
(2−エチルヘキシル酸カリウム)、酢酸カリウムなど
の有機金属系触媒の1種又は2種以上を使用することが
できる。
【0029】(4) 発泡剤 水を添加し、水とイソシアネート成分との尿素化反応で
生成する炭酸ガス及び/又はHFCを発泡剤とする。H
FCとしては、例えばテトラフルオロエタン、ヘキサフ
ルオロプロパン、ペンタフルオロプロパン、ヘキサフル
オロブタン、ペンタフルオロブタンなどを用いることが
できる。
【0030】(5) 整泡剤 整泡剤としては、硬質ポリウレタンフォーム製造用とし
て効果のあるものは全て使用できる。例えばポリオキシ
アルキレンアルキルエーテル等のシリコーン系のもの等
を用いることができる。
【0031】また、本発明においては、上記以外の任意
の成分、例えば難燃剤、充填剤等も本発明の目的を妨げ
ない範囲で使用することができる。
【0032】本発明の硬質ポリウレタンフォームは、発
泡剤としての水及び/又はHFC、触媒及びその他の助
剤をポリオール成分に混合した配合液と、ポリイソシア
ネート成分とを、30〜50℃でミキシングヘッドを用
いて混合し、施工対象面に吐出圧力3.9〜7.8×1
Paで吹き付け、所定の厚さとなるまで吹き付けを
繰り返して発泡させることにより製造することができ
る。
【0033】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する。
【0034】実施例1〜4、比較例1,2表1に示した
配合処方に従って、配合液Aを調製すると共に、ポリイ
ソシアネートを用意した。ポリイソシアネート及び配合
液Aに用いた原料は次の通りである。
【0035】 ポリイソシアネート: 日本ポリウレタン工業(株)製 「C−1156」 粗製ジフェニルメタンジイソシアネート (NCO%:30.2) ポリオールA: 東邦理化(株)製 m,p−フタル酸ベースポリエステルポリオール 水酸基価 : 300mg−KOH/g ポリオールB: 東邦理化(株)製 o−フタル酸ベースポリエステルポリオール 水酸基価 : 250mg−KOH/g ポリオールC: 旭硝子(株)製 エチレンジアミン・シュークロースベースポリエーテルポ リオール 水酸基価 : 440mg−KOH/g ポリオールD: 武田薬品工業(株)製 エチレンジアミンベースポリエーテルポリオール 水酸基価 : 750mg−KOH/g ポリオールE: 第一工業製薬(株)製 マンニッヒ変性ポリエーテルポリオール 水酸基価 : 700mg−KOH/g ポリオールF: 東邦理化(株)製 m,p−フタル酸ベースポリエステルポリオール 水酸基価 : 295mg−KOH/g ポリオールG: 東邦理化(株)製 p−フタル酸ベースポリエステルポリオール 水酸基価 : 250mg−KOH/g 難燃剤A: アクゾノーベル製 トリブチルフォスフェート 難燃剤B: 大八化学(株)製「TCPP(トリスモノクロロプロピルフォスフェート) 」 整泡剤: 日本ユニカー(株)製「L5420」 (ジメチルシロキサンとポリエーテルのブロックコポリマー) 触媒A: 花王(株)製 トリエチレンジアミン33重量%溶液 触媒B: 花王(株)製 ペンタメチルジエチレントリアミン 触媒C: 日本化学産業(株)製 オクチル酸カリウム溶液 触媒D: 日本化学産業(株)製 オクチル酸鉛のフタル酸ジオクチル溶液(鉛濃度17重量%) 発泡剤A: 水 発泡剤B: 三井デュポンフロロケミカル(株)製 1,1,1,2−テトラフルオロエタン 発泡剤C: セントラル硝子(株)製 1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(HFC245f a) 発泡剤D: 日本ソルベイ(株)製 1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(HFC365mf c) エアレス混合タイプの高圧スプレー発泡機システムとし
てガスマーモデルH2000(ガスマー社製)を用い、
配合液A及び表1に示す量のポリイソシアネートをメイ
ンポンプから圧送し、躯体(珪酸カルシウム板)に吹き
付けて硬質ポリウレタンフォームを形成した。この反応
原料中の化合物の総重量部数は表1に示す通りである。
なお、施工環境温度は20〜25℃とし、躯体温度は環
境温度と等しく設定し、発泡機における吐出液温は35
℃で、エアポンプの空気圧は5×10Paとした。
【0036】調製された配合液Aの粘度と、得られた硬
質ポリウレタンフォームのコア密度や難燃性等を、下記
方法により調べ、結果を表1に示した。 配合液Aの粘度 B型粘度計を用いて20℃における粘度を測定した。 反応性(クリークタイム/ライズタイム) 配合液成分70gとこれと同体積のイソシアネート成分
を、いずれも液温10℃に調整し、容量1Lの紙コップ
に採り9000rpmで3秒間攪拌した。攪拌開始後、
攪拌した原料が白色化し発泡が始まった時間を泡化開始
時間(クリームタイム)として記録した。また、フォー
ムの動きが止まり、見掛けの発泡が終了した時間を泡化
終了時間(ライズタイム)とした。 コア密度 総厚味80〜100mmに吹き付けたフォームより、J
IS A9526に従って測定した。 酸素指数 上記フォームより、長さ70〜150mm、幅6.5m
m、厚さ3.0mmで切り出したものについて、JIS
K7201に基いて求めた。 独立気泡の割合 ASTM D2856による。3層で総厚味30〜35
mmになるように積層したものから、試験体(表皮2層
を含む)を採取して測定した。 耐候寸法変化率 3層で総厚味30〜35mmになるよう積層したものか
ら、躯体付の状態で幅100mm×100mmに裁断
し、厚みは成形時のままで表皮を残して採取したものを
高湿熱環境下(温度50℃・湿度RH95%)に24時
間投入し、前後の変化率を調べた。 難燃性 JIS A1321による。フォームのコア部分を切出
して、東洋精機製作所製燃焼性試験機による表面試験を
実施して調べた(試験体厚み20mm、加熱時間6
分)。
【0037】表1より、本発明によれば、発泡剤として
炭酸ガスやHFCを用いたエアレススープレー発泡の硬
質ポリウレタンフォームであって、施工性、難燃性及び
耐候寸法安定性に優れた硬質ポリウレタンフォームが提
供されることがわかる。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の硬質ポリウ
レタンフォームによれば、発泡剤としてポリイソシアネ
ート成分と水との反応で発生する炭酸ガス及び/又はH
FCを用いたエアレススプレー発泡で得られる硬質ポリ
ウレタンフォームであって、吹き付け安定性や施工性、
難燃性に優れ、しかも、耐候寸法安定性にも優れる硬質
ポリウレタンフォームが提供される。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリイソシアネート成分と、ポリオール
    成分、発泡剤、触媒及びその他の助剤を混合した配合液
    とをミキシングヘッドで混合して発泡させるエアレスス
    プレー発泡で得られる硬質ポリウレタンフォームであっ
    て、 発泡剤としてポリイソシアネート成分と水との反応で発
    生する炭酸ガス及び/又はハイドロフルオロカーボンを
    用いた硬質ポリウレタンフォームにおいて、 コア部分の酸素指数(JIS K7201)が22以上
    であり、 コア部分が厚み15〜30mmにおいてJIS A13
    21難燃3級以上に適合することを特徴とする硬質ポリ
    ウレタンフォーム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、発泡機で積層して総
    厚味が80〜100mmになるように吹き付けたときに
    得られるフォームのコア密度(JIS A9526)が
    20〜45kg/mであることを特徴とする硬質ポリ
    ウレタンフォーム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、発泡機で積層
    して総厚味が30〜40mmになるように吹き付けたと
    きに得られるフォームの気泡のうち独立気泡の割合(A
    STM D2856)が50〜90%であることを特徴
    とする硬質ポリウレタンフォーム。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、フォームの寸法変化の割合が高温高湿下(温度50
    ℃、相対湿度95%で24時間放置)において、発泡に
    平行な方向、発泡に垂直な方向ともに±5%以下である
    ことを特徴とする硬質ポリウレタンフォーム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項におい
    て、該配合液の温度20℃における粘度が500mPa
    ・s以下であることを特徴とする硬質ポリウレタンフォ
    ーム。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項におい
    て、該ポリイソシアネート成分と該配合液とを各々液温
    度10℃で攪拌混合して反応させたときの泡化開始時間
    (クリームタイム)が攪拌開始後7秒以内であることを
    特徴とする硬質ポリウレタンフォーム。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1項におい
    て、該ポリイソシアネート成分と該配合液とを各々液温
    度10℃で攪拌混合して反応させたときの泡化終了時間
    (ライズタイム)が攪拌開始後30秒以内であることを
    特徴とする硬質ポリウレタンフォーム。
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