JPH05301989A - 発泡剤組成物 - Google Patents
発泡剤組成物Info
- Publication number
- JPH05301989A JPH05301989A JP13579492A JP13579492A JPH05301989A JP H05301989 A JPH05301989 A JP H05301989A JP 13579492 A JP13579492 A JP 13579492A JP 13579492 A JP13579492 A JP 13579492A JP H05301989 A JPH05301989 A JP H05301989A
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- JP
- Japan
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- acid
- agent composition
- polyol
- blowing agent
- chlorodifluoromethane
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】クロロジフルオロメタンをウレタン発泡の発泡
剤として使用する際に、ポリオール、アミン触媒等と混
合したシステム液としての保存安定性を向上させる。 【構成】安定剤として、蟻酸、酢酸、乳酸、プロピオン
酸、クエン酸、酒石酸などの有機酸を添加する。
剤として使用する際に、ポリオール、アミン触媒等と混
合したシステム液としての保存安定性を向上させる。 【構成】安定剤として、蟻酸、酢酸、乳酸、プロピオン
酸、クエン酸、酒石酸などの有機酸を添加する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クロロジフルオロメタ
ン発泡剤組成物に関し、特にウレタン発泡におけるクロ
ロジフルオロメタン発泡剤含有のシステム液の保存安定
性を改良するものである。
ン発泡剤組成物に関し、特にウレタン発泡におけるクロ
ロジフルオロメタン発泡剤含有のシステム液の保存安定
性を改良するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリウレタン発泡において、トリ
クロロフルオロメタン(フロン11)が使用されてき
た。しかし、完全ハロゲン化炭化水素類は、オゾン層に
対する環境問題が指摘されており、代替物質の開発が急
務となっている。
クロロフルオロメタン(フロン11)が使用されてき
た。しかし、完全ハロゲン化炭化水素類は、オゾン層に
対する環境問題が指摘されており、代替物質の開発が急
務となっている。
【0003】フロン11代替物質としては、クロロジフ
ルオロメタン(以下、フロン22という)があげられ
る。通常は、フロン22発泡剤は、ポリオール、アミン
触媒等と混合した状態で保存され、使用時にイソシアネ
ートと瞬間混合することにより発泡体を製造する用途に
使用されることが多い。
ルオロメタン(以下、フロン22という)があげられ
る。通常は、フロン22発泡剤は、ポリオール、アミン
触媒等と混合した状態で保存され、使用時にイソシアネ
ートと瞬間混合することにより発泡体を製造する用途に
使用されることが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】フロン22は、物性的
にはフロン11の代替物として問題なく使用できるもの
であるが、ポリオール、アミン触媒等と混合したシステ
ム液として保存すると、部分的に分解し、その結果発生
する塩酸のためアミン触媒が失活し、ポリオールとイソ
シアネートの反応速度を著しく低下させる問題を有して
いる。
にはフロン11の代替物として問題なく使用できるもの
であるが、ポリオール、アミン触媒等と混合したシステ
ム液として保存すると、部分的に分解し、その結果発生
する塩酸のためアミン触媒が失活し、ポリオールとイソ
シアネートの反応速度を著しく低下させる問題を有して
いる。
【0005】本発明者の研究によれば、フロン22は、
アミン等のアルカリ分が共存する系において、水酸化物
イオンとの2分子求核置換反応により脱塩素イオンなど
を起こすことが認められた。その結果、発生した塩素イ
オンなどはポリオール分子中の水素を引き抜き、塩酸,
弗酸などとなってアミン等のアルカリ触媒を中和によっ
て失活させる。この反応は極めてゆっくりと行われるた
め、システム液調合直後と比較し、室温で3カ月程度保
存したものではPHが低下し、かつ反応性が著しく低下
する現象が認められる。
アミン等のアルカリ分が共存する系において、水酸化物
イオンとの2分子求核置換反応により脱塩素イオンなど
を起こすことが認められた。その結果、発生した塩素イ
オンなどはポリオール分子中の水素を引き抜き、塩酸,
弗酸などとなってアミン等のアルカリ触媒を中和によっ
て失活させる。この反応は極めてゆっくりと行われるた
め、システム液調合直後と比較し、室温で3カ月程度保
存したものではPHが低下し、かつ反応性が著しく低下
する現象が認められる。
【0006】本発明は、フロン22をウレタン発泡の発
泡剤として使用する際に、特にシステム液として保存す
る場合の上記問題点を解決することを目的とする。
泡剤として使用する際に、特にシステム液として保存す
る場合の上記問題点を解決することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記問題点
の認識に基づいて鋭意研究検討を行った結果、蟻酸,乳
酸など有機酸からなる弱酸性物質を添加することが有効
であることを見出したものである。
の認識に基づいて鋭意研究検討を行った結果、蟻酸,乳
酸など有機酸からなる弱酸性物質を添加することが有効
であることを見出したものである。
【0008】かくして本発明は、上記の新規知見に基づ
き完成されたものであり、弱酸性物質を含有するクロロ
ジフルオロメタンからなる発泡剤組成物を提供するもの
である。
き完成されたものであり、弱酸性物質を含有するクロロ
ジフルオロメタンからなる発泡剤組成物を提供するもの
である。
【0009】本発明において、弱酸性物質としてはリン
酸なども有効であるが、有機酸が好ましく採用され、代
表的な有機酸としては、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、カ
プロン酸、カプリル酸、ラウリル酸、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、クエン酸、グ
ルコン酸、コハク酸、酒石酸、乳酸、フマル酸、リンゴ
酸等があげられる。
酸なども有効であるが、有機酸が好ましく採用され、代
表的な有機酸としては、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、カ
プロン酸、カプリル酸、ラウリル酸、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、クエン酸、グ
ルコン酸、コハク酸、酒石酸、乳酸、フマル酸、リンゴ
酸等があげられる。
【0010】これらの有機酸は、塩酸等の強酸と異な
り、ポリオール中に添加しても反応性を阻害することな
く、また生成したポリウレタンの物性に悪影響しないと
いう特徴を有する。
り、ポリオール中に添加しても反応性を阻害することな
く、また生成したポリウレタンの物性に悪影響しないと
いう特徴を有する。
【0011】上記有機酸などは、予めフロン22に添加
しておいてもよく、あるいはフロン22やアミン触媒な
どを配合したポリオールなどのシステム液に添加しても
よいものである。要するに、フロン22がポリオールや
アミン触媒などと混合される際に、上記有機酸が存在す
ればよいのである。
しておいてもよく、あるいはフロン22やアミン触媒な
どを配合したポリオールなどのシステム液に添加しても
よいものである。要するに、フロン22がポリオールや
アミン触媒などと混合される際に、上記有機酸が存在す
ればよいのである。
【0012】上記有機酸の添加量は、特に限定されるも
のではないが、通常は0.001〜5重量%程度、好ま
しくは0.05〜2重量%程度の範囲から選定される。
当然のことであるが、上記有機酸など以外の他の安定剤
などをさらに添加配合することができる。
のではないが、通常は0.001〜5重量%程度、好ま
しくは0.05〜2重量%程度の範囲から選定される。
当然のことであるが、上記有機酸など以外の他の安定剤
などをさらに添加配合することができる。
【0013】本発明による上記の如き弱酸性物質を含有
するフロン22からなる発泡剤組成物は、ウレタン発泡
用のシステム液として保存を要する際に好適である。す
なわち、フロン22をポリオール、アミン触媒等と混合
したシステム液として保存する際に、特にその効果を発
揮し得るものである。例えば、オートフロス法やスプレ
ー法によるウレタン発泡において、上記のようなシステ
ム液として保存を要する場合である。
するフロン22からなる発泡剤組成物は、ウレタン発泡
用のシステム液として保存を要する際に好適である。す
なわち、フロン22をポリオール、アミン触媒等と混合
したシステム液として保存する際に、特にその効果を発
揮し得るものである。例えば、オートフロス法やスプレ
ー法によるウレタン発泡において、上記のようなシステ
ム液として保存を要する場合である。
【0014】
実施例1〜5及び比較例 この例においては、下記のポリオールA及びポリオール
Bを使用した。 ポリオールA:メタトルエンジアミンとプロピレンオキ
シド、エチレンオキシドを反応させた水酸基価350の
ポリオール ポリオールB:シュークロースとジエタノールアミンに
プロピレンオキシドを反応させた水酸基価340のポリ
オール
Bを使用した。 ポリオールA:メタトルエンジアミンとプロピレンオキ
シド、エチレンオキシドを反応させた水酸基価350の
ポリオール ポリオールB:シュークロースとジエタノールアミンに
プロピレンオキシドを反応させた水酸基価340のポリ
オール
【0015】ポリオールAを60重量部、ポリオールB
を40重量部、シリコーン整泡剤を2重量部、水を2重
量部、アミン触媒を2.5重量部、フロン22を16重
量部及び下記の表1に示す安定剤の所定量(表1に示
す)を混合して、システム液を調製した。このシステム
液を50℃で2週間保存した後、PH及び反応性(ゲル
タイム)について測定した。反応性の測定は、上記シス
テム液に対してポリイソシアネート(クルードMDI)
を100重量部及びフロン22を6重量部で混合し、2
5℃で反応させた場合のゲルタイムを測定することによ
り行った。
を40重量部、シリコーン整泡剤を2重量部、水を2重
量部、アミン触媒を2.5重量部、フロン22を16重
量部及び下記の表1に示す安定剤の所定量(表1に示
す)を混合して、システム液を調製した。このシステム
液を50℃で2週間保存した後、PH及び反応性(ゲル
タイム)について測定した。反応性の測定は、上記シス
テム液に対してポリイソシアネート(クルードMDI)
を100重量部及びフロン22を6重量部で混合し、2
5℃で反応させた場合のゲルタイムを測定することによ
り行った。
【0016】上記50℃で2週間の保存試験前後のPH
及びゲルタイムを比較して、下記の表1に示す。
及びゲルタイムを比較して、下記の表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】実施例6 ポリオール、アミン触媒、フロン22を含むオートフロ
ス用システム液に、蟻酸、乳酸、酒石酸、またはリン酸
を添加し、40℃で7日間保存した後、システム液中の
塩素イオン及びフッ素イオンの量を測定した。それぞれ
の安定剤の添加量を、それぞれ0.1、0.2、0.
3、及び0.4重量%と変えて測定し、安定剤を添加し
ない場合と比較した。その結果、安定剤を添加しない場
合には、塩素イオン及びフッ素イオンの量がそれぞれ9
0ppm及び170ppmであるのに対して、安定剤を
添加した場合には、塩素イオンの量が60〜20ppm
以下、フッ素イオンの量が80〜20ppm以下になっ
ていた。
ス用システム液に、蟻酸、乳酸、酒石酸、またはリン酸
を添加し、40℃で7日間保存した後、システム液中の
塩素イオン及びフッ素イオンの量を測定した。それぞれ
の安定剤の添加量を、それぞれ0.1、0.2、0.
3、及び0.4重量%と変えて測定し、安定剤を添加し
ない場合と比較した。その結果、安定剤を添加しない場
合には、塩素イオン及びフッ素イオンの量がそれぞれ9
0ppm及び170ppmであるのに対して、安定剤を
添加した場合には、塩素イオンの量が60〜20ppm
以下、フッ素イオンの量が80〜20ppm以下になっ
ていた。
【0019】実施例7 ポリオール、アミン触媒、フロン22を含むスプレー用
システム液に、蟻酸、乳酸、酒石酸、またはリン酸を添
加し、40℃で7日間保存した後、システム液中の塩素
イオン及びフッ素イオンの量を測定した。それぞれの安
定剤についての添加量を、それぞれ0.3及び0.4重
量%と変えて測定し、安定剤を添加しない場合と比較し
た。その結果、安定剤を添加しない場合には、塩素イオ
ン及びフッ素イオンの量がそれぞれ600ppm及び3
00ppmであるのに対して、安定剤を添加した場合に
は、塩素イオンの量が300ppm以下、フッ素イオン
の量が100ppm以下になっていた。また、蟻酸、乳
酸、または酒石酸などの有機酸については、添加量が
0.1及び0.2重量%の場合にも、同様の結果が得ら
れた。
システム液に、蟻酸、乳酸、酒石酸、またはリン酸を添
加し、40℃で7日間保存した後、システム液中の塩素
イオン及びフッ素イオンの量を測定した。それぞれの安
定剤についての添加量を、それぞれ0.3及び0.4重
量%と変えて測定し、安定剤を添加しない場合と比較し
た。その結果、安定剤を添加しない場合には、塩素イオ
ン及びフッ素イオンの量がそれぞれ600ppm及び3
00ppmであるのに対して、安定剤を添加した場合に
は、塩素イオンの量が300ppm以下、フッ素イオン
の量が100ppm以下になっていた。また、蟻酸、乳
酸、または酒石酸などの有機酸については、添加量が
0.1及び0.2重量%の場合にも、同様の結果が得ら
れた。
【0020】
【発明の効果】本発明のフロン22からなる発泡剤組成
物は、ウレタン発泡のシステム液として適用する場合
に、その保存安定性が極めて優れているという効果を有
する。すなわち、保存後もPH変化がなく、ウレタン発
泡の反応性を低下させないという顕著な効果を有する。
さらに、生成したポリウレタンの物性にも悪影響しない
という効果も認められる。
物は、ウレタン発泡のシステム液として適用する場合
に、その保存安定性が極めて優れているという効果を有
する。すなわち、保存後もPH変化がなく、ウレタン発
泡の反応性を低下させないという顕著な効果を有する。
さらに、生成したポリウレタンの物性にも悪影響しない
という効果も認められる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 厳弘 東京都千代田区丸の内二丁目1番2号 旭 硝子株式会社内 (72)発明者 亀村 一郎 神奈川県川崎市幸区塚越3丁目474番2号 旭硝子株式会社玉川分室内
Claims (3)
- 【請求項1】弱酸性物質を含有するクロロジフルオロメ
タンからなる発泡剤組成物。 - 【請求項2】弱酸性物質が有機酸である請求項1の発泡
剤組成物。 - 【請求項3】クロロジフルオロメタンがウレタン発泡用
の発泡剤である請求項1または2の発泡剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13579492A JPH05301989A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 発泡剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13579492A JPH05301989A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 発泡剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05301989A true JPH05301989A (ja) | 1993-11-16 |
Family
ID=15159986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13579492A Withdrawn JPH05301989A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 発泡剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05301989A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112898523A (zh) * | 2021-01-25 | 2021-06-04 | 惠彩材料科技(苏州)有限公司 | 一种聚氨酯泡棉及其制备方法和应用 |
-
1992
- 1992-04-28 JP JP13579492A patent/JPH05301989A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112898523A (zh) * | 2021-01-25 | 2021-06-04 | 惠彩材料科技(苏州)有限公司 | 一种聚氨酯泡棉及其制备方法和应用 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990706 |