JP3299971B2 - 一体的に形成された調量装置を備えた薬用粉末カートリッジおよび粉末薬剤吸入器 - Google Patents

一体的に形成された調量装置を備えた薬用粉末カートリッジおよび粉末薬剤吸入器

Info

Publication number
JP3299971B2
JP3299971B2 JP50354297A JP50354297A JP3299971B2 JP 3299971 B2 JP3299971 B2 JP 3299971B2 JP 50354297 A JP50354297 A JP 50354297A JP 50354297 A JP50354297 A JP 50354297A JP 3299971 B2 JP3299971 B2 JP 3299971B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metering
inhaler
powder
medicated powder
powder cartridge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP50354297A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10511594A (ja
Inventor
ナロディロ アンドレ
ゲッテナウアー ヴォルフガング
ゲーデ ヨアヒム
レーク クンラート
ハー デ ブール アンネ
Original Assignee
アスタ メディカ アクチエンゲゼルシャフト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from DE19522415A external-priority patent/DE19522415C2/de
Priority claimed from DE1995122416 external-priority patent/DE19522416C2/de
Application filed by アスタ メディカ アクチエンゲゼルシャフト filed Critical アスタ メディカ アクチエンゲゼルシャフト
Publication of JPH10511594A publication Critical patent/JPH10511594A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3299971B2 publication Critical patent/JP3299971B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M15/00Inhalators
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M11/00Sprayers or atomisers specially adapted for therapeutic purposes
    • A61M11/001Particle size control
    • A61M11/002Particle size control by flow deviation causing inertial separation of transported particles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M15/00Inhalators
    • A61M15/0065Inhalators with dosage or measuring devices
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M15/00Inhalators
    • A61M15/0065Inhalators with dosage or measuring devices
    • A61M15/0068Indicating or counting the number of dispensed doses or of remaining doses
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M15/00Inhalators
    • A61M15/0091Inhalators mechanically breath-triggered
    • A61M15/0096Hindering inhalation before activation of the dispenser
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M15/00Inhalators
    • A61M15/0091Inhalators mechanically breath-triggered
    • A61M15/0095Preventing manual activation in absence of inhalation
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M2202/00Special media to be introduced, removed or treated
    • A61M2202/06Solids
    • A61M2202/064Powder

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
  • Basic Packing Technique (AREA)
  • External Artificial Organs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、所定の量の粉末薬剤を保持するための少な
くとも1つの調量キャビティを備えた一体的に形成され
た調量装置を有する、多数回分の粉末薬剤用量のための
薬剤容器を保持するための粉末吸入器に用いられる薬用
粉末カートリッジと、粉末薬剤のための吸入器とに関す
る。この吸入器の場合には、患者は空気流によって薬剤
を摂取可能である。
このような薬用粉末カートリッジおよび吸入器は、特
に呼吸系の慢性的不調を治療するために使用されてい
る。特定の適用分野は喘息患者の治療である。このよう
な場合には、複数回の服用に十分な量の粉末状薬剤が、
1つの薬用粉末カートリッジに充填される。薬用粉末カ
ートリッジは吸入器に装填され、この吸入器は、患者に
よって吸入されるための、薬剤が拡散された空気流を提
供する。吸入器が適切に使用された場合には、所望の量
の薬剤が患者の気管支および肺内に進入する。吸入器に
永久的に配置されたリザーバコンテナの代わりに薬用粉
末カートリッジを使用することにより、吸入器を繰り返
し使用することができるので、このような治療、特に長
期治療のコストが低減される。
従来の技術 国際公開第93/03782号パンフレットには、有利には粉
末状の吸入調製物を調量しかつ吸入流を提供するための
吸入器が開示されている。記載された吸入器は、ブロッ
キング装置を有しており、このブロッキング装置は、十
分に大きな空気流が患者によって吸入されない場合に、
薬剤が調量されることを阻止する。記載された吸入器
は、「抜け」一体的に形成された調量装置のための、薬
剤容器を保持するための交換可能な薬用粉末カートリッ
ジから成っている。この調量装置はプランジャを有して
おり、このプランジャは、薬用粉末カートリッジのリザ
ーバ空間を貫通して延びている。プランジャの下端部の
領域においては、プランジャは所定の量の粉末薬剤を収
容するための、横方向の調量室を有している。プランジ
ャを下方へ押し下げることにより、プランジャの下端部
がカートリッジから突出し、粉末薬剤を含んだ調量キャ
ビティが吸入ダクト領域内へ移動する。患者によって生
ぜしめられる空気流により、粉末薬剤が、空気流内に拡
散させられて患者によって吸入される。さらに、吸入器
のための計数装置も設けられている。
しかしながら、開示された薬用粉末カートリッジの欠
点は、調量キャビティを備えたプランジャが薬剤供給部
を貫通して移動させられることである。したがって、粉
末薬剤の摩擦効果により次のような危険性がある。すな
わち、薬用粉末カートリッジが、プランジャのブシュ領
域においてシール解除され、これにより粉末薬剤が制御
されずに通過してしまったり、プランジャを移動させに
くくなったり、これにより、患者による確実な調量が妨
げられたりする。さらに、プランジャの挿入および所要
のシールにより、薬用粉末カートリッジは比較的複雑な
構造となり、これに対応して製造コストが増大する。さ
らに、記載された吸入器の著しい欠点は、患者による空
気流の吸入と調量プランジャの作動とが対応していなけ
ればならないことである。空気流の吸入に対する調量プ
ランジャの作動が早過ぎたり遅過ぎたりすると、は粉末
薬剤が空気流ひいて患者に全く進入しなかったり、極め
て少量の粉末薬剤しか進入しなかったりする。特に高齢
の患者、または喘息発作時にしばしば生じるパニック状
態にある患者は、しばしば、所要の調整に対処すること
が不可能である。
ドイツ連邦共和国特許出願公開第4319514号明細書お
よび国際公開第94/28957号パンフレットには、容量調量
装置を備えた吸入器が開示されている。開示された吸入
器は、吸入器内に一体的に形成された、粉末薬剤のため
の貯蔵部を有しており、この貯蔵部は、吸入器の別のエ
レメントと共に、プレロードをかけられたばね装置を解
放することによって吸入器の別の部材に対して衝突させ
られる。粉末薬剤に対して貯蔵部が衝突したときに生ぜ
しめられる衝撃力により、前記粉末を圧縮し、調量精度
を向上させることができる。さらに、粉末薬剤の多重の
調量を排除しようとしている。記載された吸入器は、複
雑な構造により比較的製造コストが高く、一体的に形成
された薬剤用貯蔵部により、使捨て可能な装置としてし
か使用できない。その結果、対応した治療的処置のため
のコストが著しく増大する。
ドイツ連邦共和国特許出願公開第4211475号明細書に
は、交換可能な薬剤容器を備えた吸入器が開示されてお
り、薬剤容器は、個々の室に複数回分の用量の薬剤を含
んでいる。薬剤容器の個々の室は連続的に空にさせられ
る。また、記載された吸入器は、分散装置を有してお
り、この分散装置において、粉末薬剤が、運動エネルギ
により旋回流室内において粉砕されて吸入空気流内に分
散させられる。さらに、粉末薬剤が混合された空気流
は、粉末薬剤を含まない空気流によって取り囲まれる。
これにより、粉末薬剤が口または喉の領域において堆積
してしまうことを防止しようとしている。記載された吸
入器は、繰り返し使用されるようになっているが、構造
が複雑であるため比較的高価である。また、使捨て可能
な薬剤容器も、多数の別個の部材から成っているので比
較的高価であり、多数の薬剤リザーバ室が設けられてい
るために充填することが困難である。
国際公開第92/18188号パンフレットには、多数および
少数の薬剤用量を調量するための、多数用量粉末吸入器
に用いられる薬剤容器および用量調量機構が開示されて
いる。記載された装置の操作は、シャフトを取り囲んだ
薬剤容器を回転させることにより、横断面が円形のシャ
フトに設けられた切欠きに粉末薬剤の用量を充填し、薬
剤容器から前記シャフトを押し出すことにより、前記用
量に隣接した吸入導管に供給することに基づいている。
切欠きの充填は、容器に固定されたスイーパエレメント
によって行われ、このスイーパエレメントは、薬用容器
と一緒にシャフトの周囲を移動させられる。シャフトは
吸入器本体に配置されていると有利であり、薬用容器
は、吸入器を開放し、シャフトから容器を引き抜くこと
により交換される。容器への薬用化合物の充填は、薬用
容器のシャフト開口のうちの1つを介して行われる。記
載された吸入器の適切な操作を行うために、薬用容器に
おける薬剤充填レベルは、シャフトの位置よりも低くさ
れる。開示された1つの実施例は、デジタルカウンタを
操作するための接点を有しており、このデジタルカウン
タは、吸入器本体に配置されていると記載されている。
ヨーロッパ特許出願公開第0546996号明細書には、薬
剤のための、一体的に形成された貯蔵室と、容器から薬
剤用量を調量するための調量開口を有するU字形の調量
スライドとを備えた吸入器が開示されている。U字形の
調量スライドは、吸入器のハウジングに一体的に形成さ
れており、かつ吸入のためのマウスピースが位置させら
れた吸入器の側から、使用者により手動で操作されるよ
うになっている。記載された発明は、薬剤リザーバの空
気通過部分に関する。
米国特許第5161524号明細書には、乾燥した粉末成分
を収容するための、一体的に形成された貯蔵室を有する
吸入器が開示されている。この吸入器は、さらに、作動
時に調量された用量の乾燥粉末を空気流へ排出するため
の開口を備えた作動装置を有している。この吸入器は、
さらに、調量された用量の粉末を含有する空気流のため
の空気チャネルを通じて空気が逆流することを防止する
ために、一方へのみ移動可能なフラップバルブを有して
いる。貯蔵室および作動手段は、吸入器の一体的な部分
であり、交換されるようにも再充填されるようにもなっ
ていない。
発明の概要 したがって、本発明は、粉末薬剤カートリッジと吸入
器とを提供し、これにより、薬剤の治療目的の使用のた
めのコストを減じるという課題に基づいている。さら
に、協調の劣った患者や、極度のストレスに曝された患
者にとってさえも、単純で確実な作業が可能となること
が望ましい。
この課題は、本発明に基づき、冒頭に述べたタイプの
薬用粉末カートリッジによって解決された。この薬用粉
末カートリッジの場合、一体的に形成された調量装置
が、調量スライド部材を有しており、この調量スライド
部材は、少なくとも充填位置から排出位置にまで、粉末
薬剤の流れ方向に対してほぼ横方向に移動することがで
きる。また、前記課題は、このような薬用粉末カートリ
ッジのための収容部を有する、冒頭に述べたタイプの吸
入器と、薬剤用量の直接的な排出を表示するための光学
表示装置を備えた吸入器とにより解決された。
本発明による薬用粉末カートリッジは、特に単純かつ
経済的に製造することができるので、この薬用粉末カー
トリッジは、特に薬剤容器の低コストのパッケージング
を可能にすると同時に、一度使用した後は処分可能であ
るので衛生面において特に有利である。薬用粉末カート
リッジを交換した後、本発明による吸入器は再び繰り返
して使用することができ、また、この吸入器は、高齢の
患者にとってさえも操作が特に簡単で安全である。
吸入器への挿入前における薬用粉末カートリッジの特
に優れた取扱いのために、調量スライド部材が搬送位置
へ移動可能であると有利であり、特に、調量スライド部
材が搬送位置においてばね弾性的な部材により固定され
ると有利である。本発明による薬用粉末カートリッジ
を、まだ完全に空になっていないにも関わらず吸入器か
ら取り出したい場合には、薬用粉末カートリッジが下側
に観察窓を有していて、この観察窓を介して調量スライ
ド部材の位置を確認することができると有利である。特
に、薬用粉末カートリッジに充填された薬剤が生命に関
わるほど重要であるような患者に対しては、本発明によ
る薬用粉末カートリッジが、排出された薬剤量または薬
用粉末カートリッジに残留した薬剤量のための表示装置
により識別されると有利である。排出された薬剤量また
は残留した薬剤量のためのこの表示装置は、薬用粉末カ
ートリッジの上縁部領域に一体的に形成されている。
本発明による吸入器は、本発明による薬用粉末カート
リッジの一体的に形成された調量装置の調量スライド部
材を作動させるための装置を有しており、この装置は、
調量スライド部材を少なくとも充填位置と排出位置とに
移動させるようになっており、さらに、薬剤用量が吸入
器から排出される前に調量スライド部材が充填位置に戻
ることを阻止するための安全装置を有しており、前記吸
入器が、特に、調量スライド部材がまだ排出位置に完全
に達していない場合に薬剤の排出のための吸気流の形成
をほぼ阻止する安全装置を有していると、誤操作が特に
確実に防止される。特に、本発明による薬用粉末カート
リッジに含まれた薬剤の使用が生死に関わるほど重要で
あるような患者に対しては、本発明による吸入器が、薬
剤用量が排出されたことを表示するための視覚的表示装
置を有していると安心であり、特に、吸入器が、吸入器
の外側から、吸入器内に挿入された本発明による薬用粉
末カートリッジの表示装置を読むための装置を有してい
ると安心である。視覚的表示装置と、吸入器内に挿入さ
れた薬用粉末カートリッジの表示装置を読むための装置
とは、これらの装置が、患者が吸入のために吸入器を使
用位置で保持した時に患者の視界に位置するように、吸
入器に配置されていると特にこの場合ユーザフレンドリ
である。
本発明の別の好都合で有利な特徴は、請求項2以下に
記載されている。
図面の簡単な説明 調量装置が一体的に組み込まれた薬用粉末カートリッ
ジと、調量装置作動するための手段および特定の分散装
置を有する粉末吸入器との本発明による構造が、図面を
参照してさらに詳しく説明されている。
第1図は、薬用粉末カートリッジの縦断面図である。
第2図は、第1図のN−O線に沿って見た薬用粉末カ
ートリッジの縦断面図である。
第3a図は、図1のG−H線に沿って薬用粉末カートリ
ッジを上方から見た横断面図であり、第3b図は、図2の
E−F線に沿って見た、調量装置の上方の下部領域にお
ける薬用粉末カートリッジの横断面図である。
第4図は、図1のJ−K線に沿って見た横断面図であ
る。
第5図は、薬用粉末カートリッジの蓋を示す縦断面図
である。
第6a図〜第6d図は、調量スライド部材の縦断面図、上
方から見た断面図、下方から見た断面図、側方から見た
断面図である。
第7図は、薬用粉末カートリッジが挿入されていない
粉末吸入器を、上方から見た水平方向断面図である。
第8図は、第7図のA−A線に沿って見た、薬用粉末
カートリッジが挿入されていない粉末吸入器を正面から
見た横断面図である。
第9図は、図7のB−B線に沿って見た、ハウジング
の後部における粉末吸入器を正面から見た横断面図であ
る。
第10図は、薬用粉末カートリッジは挿入されていない
が、薬用粉末カートリッジに一体的に形成された調量装
置の、概略的に示された調量スライド部材を調量位置に
備えた粉末吸入器を示す縦断面図である。
第11図は、調量スライド部材が中央位置にに位置して
おり、バルブフラップのエレメントを用いた調量レバー
のロックを詳しく示した。粉末吸入器の縦断面図であ
る。
第12a図および第12b図は、調量ボタンを側方および上
方から見た図である。
第13a図〜第13c図は、調量レバーを上方および両側か
ら見た図である。
第14a図〜第14c図はロックエレメントを備えたバルブ
フラップを、様々な図で示す図である。
第15図は、粉末ダクトを備えた調量装置を示す縦断面
図である。
第16図は、室の内部から室の正面壁を見た調量装置の
横断面図である。
有利な実施例の説明 連続的に使用するように形成された粉末吸入器は、蓋
を粉末吸入器から取り外した誤に使用者が挿入可能な薬
用粉末カートリッジを特定の位置に容易に挿入すること
ができるように構成されている。さらに、本発明による
吸入器は粉末薬剤のための分散装置を有しており、この
分散装置は、容易にアクセス可能であり、前側に配置さ
れたマウスピースを取り外すことによって容易に浄化す
ることができ、さらに、吸入器ハウジング内に設けられ
た粉末薬剤の調量装置に粉末ダクトを介して接続されて
いる。
吸入器内に挿入可能な、本発明による薬用粉末カート
リッジは、複数の粉末薬剤用量のための細長いリザーバ
空間を有している。このリザーバ空間は、上縁部に挿入
可能な蓋によって閉鎖することができる。前記リザーバ
空間の側壁は、薬用粉末カートリッジの下側の領域にお
いて出口開口に向かってホッパ状にテーパしている。出
口開口を調量装置の調量キャビティに接続することがで
きる。一体的に形成された調量装置は、カートリッジ基
部と調量スライド部材ダクトとを有している。調量スラ
イド部材ダクトは、カートリッジ基部と、リザーバ空間
の下端部との間に配置されており、この調量スライド部
材ダクトの端部は、薬用粉末カートリッジの外周にほぼ
合致していると有利である。調量スライド部材は、水平
方向で前後に移動することができ、端部付近に形成され
た調量室を備えており、調量スライド部材ダクトに配置
されている。薬用粉末カートリッジ基部には排出開口が
設けられている。この排出開口は、リザーバ空間の出口
開口に対して側方へずらされておりかつ調量スライド部
材ダクトの上壁に設けられたパージ空気開口と合致させ
られている。パージ空気開口は、薬用粉末カートリッジ
の側壁の外側に配置されたパージ空気ダクトの端部を形
成している。
薬用粉末カートリッジは、横断面で見て薬剤特性膨ら
みを有している。機能支持体領域の横断面は、薬用粉末
カートリッジを収容するために対応した構造を成してい
る。
薬用粉末カートリッジが、排出された薬剤用量のため
の、一体的に形成された表示装置を有していると有利で
ある。前記表示装置は、上縁部に一体的に形成すること
ができる。このような場合、粉末吸入器は、表示装置を
作動させるために必要な手段も有している。
薬用粉末カートリッジの表示装置は、ウェブ状の上側
の外縁部を有しており、この外縁部は、薬用粉末カート
リッジの上縁部をこの上縁部から間隔を置いて同軸的に
取り囲んでおりかつ上縁部から外方へずらされているの
で、薬用粉末カートリッジの上縁部の外側と外縁部の内
側との間には、薬用粉末カートリッジの蓋を挿入する前
には頂部で開放した環状のギャップが形成されている。
外縁部には観察窓が設けられており、この観察窓により
フィルム条片の位置を見ることが可能となる。このフィ
ルム条片は、環状のギャップに挿入されておりかつマー
クが設けられており、さらに、このフィルム条片の下縁
部は歯列として形成されている。
フィルム条片の代わりに、マークを有しておりかつ下
縁部が歯列として形成されたプラスチック製のリングを
使用してもよい。このようなリングは、射出成形によっ
て容易に製造することができる。
外縁部と薬用粉末カートリッジの側壁とを結合した肩
部には、ずれた切欠きが設けられている。この切欠き
は、環状のギャップに設けられたフィルム条片をカート
リッジの長手方向軸線を中心にして水平方向に回転させ
ることを目的として歯車と係合するために、環状のギャ
ップ内に延びている。フィルム条片またはプラスチック
製のリングにはマークが設けられており、このマークに
より、薬用粉末カートリッジの調量装置から排出された
薬剤の用量数が示され、ひいては粉末薬剤の供給切れが
差し迫っていることを迅速に示すことが可能になる。粉
末吸入器の実用のためには、粉末薬剤の供給切れが差し
迫っていることが、フィルム条片またはプラスチック製
のリングに設けられた適切なマークによって自動的に、
使用者に迅速に示されれば十分である。このことは、た
とえばサイズが漸増する色付きのマークか、または異な
る間隔を置いて設けられた数字もしくはバーマークによ
って達成することができる。複数の排出が行われたとき
にはいつでもフィルム条片またはリングが所定の距離だ
け動かされれば十分である。
粉末吸入器に挿入された薬用粉末カートリッジにおい
ても表示装置を読むことができるように、本発明による
粉末吸入器は蓋に開口を有していると有利であり、この
開口は、挿入された薬用粉末カートリッジの外縁部に設
けられた開口と整合している。フィルム条片またはプラ
スチックリングは、薬用粉末カートリッジが粉末薬剤で
充填される前または充填された後に環状のギャップ内に
位置決めされ、付いで、薬用粉末カートリッジが蓋で閉
鎖される。
したがって、ずらされた外縁部は薬用粉末カートリッ
ジの上縁部よりも高くなるように形成されていると有利
であり、蓋が結合エレメントを有しており、この結合エ
レメントの外径が上縁部の内径に対応しているので、挿
入後には薬用粉末カートリッジの縁部のとまり嵌めによ
って蓋が保持される。結合エレメントから外方へ延びた
蓋の外縁部は、上縁部と環状のギャップとを越えて、外
縁部の内側に設けられた肩部にまで延びており、かつ薬
用粉末カートリッジの外縁部内に沈み込められて配置さ
れている。その結果、蓋を破壊または損傷することなし
に薬用粉末カートリッジを不意に開放することは著しく
困難となるので、薬剤製造者は、薬用粉末カートリッジ
を市場に出すときに保証義務を果たすことができる。
調量装置は、薬用粉末カートリッジの下部領域に一体
的に形成されている。調量スライド部材ダクトが、U字
形の横断面を有しておりかつ長手方向の一方の側におい
て開放していると有利である。調量スライド部材ダクト
の側壁を形成したU字形部分の脚部は、調量スライド部
材を水平方向に移動させるために、調量スライド部材ダ
クトに配置された調量スライド部材に操作部材を係合さ
せる切欠きを有している。調量スライド部材の両脚部の
間に位置した、調量スライド部材ダクトの上側のダクト
壁は、薬用粉末カートリッジのホッパ部分の外側から延
びている。対応して形成された調量スライド部材は、U
字形の横断面と、調量スライド部材ダクトの側壁に設け
られた切欠きを貫通して作動手段を係合させるための、
脚部の外側に設けられた切欠きとを有している。薬用粉
末カートリッジが装着された後に調量スライド部材が調
量スライド部材ダクトから脱落することを防止するため
に、調量スライド部材は、調量室とは反対の側に面した
端部に、対応するスリットに係合するための下方へ延び
たストッパを備えた突出エレメント有している。対応す
るスリットは、薬用粉末カートリッジの基部の長手方向
に延びており、このスリットに、突出エレメントがスト
ッパによって、まず最初に押し込まれることによってロ
ックする。搬送のための調量スライド部材を固定するた
めに、調量スライド部材の突出エレメントは、調量スラ
イド部材ダクトに面した、調量スライド部材ダクトの上
壁に設けられた突起が係合するためのキー溝を上側に有
していることができる。調量スライド部材が、外側から
係合する部材と共に移動可能であることにより、突起と
キー溝とのロック結合は、比較的小さな力で十分にロッ
クを解除できるように形成することができる。なぜなら
ば、薬用粉末カートリッジの搬送および貯蔵時には調量
スライド部材の切欠きへの係合は、通常の状況では予想
されないからである。
薬用粉末カートリッジの蓋と、調量スライド部材と、
調量スライド部材を備えない一体的に形成された調量装
置を備えた薬用粉末カートリッジとは、医用として受入
可能な熱可塑性プラスチックから別個の部材として製造
することができる。特に適した熱可塑性プラスチック
は、射出成形によって形成することができる熱可塑性プ
ラスチック、たとえばポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリアクリル酸エス
テル、ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチ
レンコポリマーである。しかしながら、個々の部材、た
とえば薬用粉末カートリッジと調量スライド部材とに、
種々異なるプラスチックを使用しても有利である。
本発明による、前後に移動可能な調量スライド部材を
備えた一体的に形成された調量ユニットの構造は、通常
の薬剤用量数の粉末供給のためには操作上信頼できるこ
とが証明された。この薬剤用量数は、1つの薬用粉末カ
ートリッジ内に200〜300回分の用量、例外的な場合にお
いても500回分までの用量を形成していてよい。カート
リッジの基部は、比較的薄い構造であり、調量スライド
部材ダクトを形成するために、調量粉末ダクトの上側の
蓋と薬用粉末カートリッジの下側とに複数の箇所で結合
されている。また、カートリッジの基部は、ばね効果に
よって調量スライド部材が調量スライド部材ダクトに密
に締め付けられることを回避する。操作時に調量スライ
ド部材が調量スライド部材ダクト内で傾くことを回避す
るために、前記調量スライド部材は両側でガイドされ、
作動フィンガが調量スライド部材に両側から同時に係合
する。
本発明による薬用粉末カートリッジに適した粉末吸入
器はハウジングを有しており、このハウジングは、適当
であれば、1つまたは複数の空気流入開口を有してお
り、また吸入のためのマウスピースを前側に有してい
る。このマウスピースはハウジングから取り外すことが
できる。蓋によって閉鎖可能な開口が設けられており、
この開口は、一体的に形成された調量装置を備えた薬用
粉末カートリッジを挿入するために設けられている。ハ
ウジングの上側には調量ボタンが設けられている。ハウ
ジングおよびマウスピースの内部には: (1)粉末吸入器に薬用粉末カートリッジを挿入した後
に薬用粉末カートリッジと薬用粉末カートリッジの調量
装置とに作用する手段を収容するための、水平エレメン
トと複数の鉛直エレメントとを備えた機能支持体が設け
られており、 (2)挿入可能な薬用粉末カートリッジのための、機能
支持体の水平な収容面が設けられており、この収容面は
通過開口を有しており、この通過開口が、薬用粉末カー
トリッジに一体的に形成された調量装置の排出開口と合
致させられるようになっており、 (3)マウスピースに設けられた中央開口を通じて吸入
時に吸入される空気流に粉末状の薬剤用量を分散させる
ための、中空の円筒状または円錐台形状のマウスピース
に配置された分散装置が設けられており、調量装置が、
機能支持体の支持面に設けられた通過開口によって粉末
ダクトに接続されており、前記分散装置が、分散装置に
供給される分散空気流から分岐するための手段を有して
おり、粉末が混合されていない部分空気流が、包囲空気
流として、拡散装置から流出しかつ粉末が混合された空
気流を取り囲むようになっており、 (4)挿入された薬用粉末カートリッジに機械的衝撃を
付与するために衝撃伝達部材が設けられており、この衝
撃伝達部材が、間隔を置いて互いに平行に配置された、
機能支持体の第1の鉛直エレメントに取り付けられてお
り、 (5)薬用粉末カートリッジに一体的に形成された、粉
末薬剤のための調量装置を作動させるために調量レバー
が設けられており、この調量レバーが、間隔を置いて互
いに平行に配置された2つの機能支持体面を備えた、第
2の鉛直エレメントに取り付けられており、 (6)ハウジングを貫通して延びた、調量ボタンの部分
が設けられており、これらの部分の前端部が、間隔を置
いて互いに平行に配置された、機能支持体の第2の鉛直
エレメントの面の別の箇所に取り付けられており、 (7)ハウジング内でバルブ室を形成した水平部分の後
端部に、機能支持体の別のエレメントが設けられてお
り、このエレメントは、ハウジング内部の後部への開口
を備えており、この開口は、機能支持体エレメントに取
り付けられたバルブフラップによって閉鎖可能であり、
前記バルブ室が、調量装置を介して粉末ダクトへ部分空
気流を導くために、空気ダクトとこの空気ダクトから分
岐した部分空気ダクトとを介して分散装置に接続されて
おり、これにより、調量装置から分散装置へ薬剤用量を
搬送することができるようになっている。
分岐される、調量装置の空気ダクトを通じて供給され
る部分空気流の量は、空気ダクトの自由横断面によって
決定される。空気ダクトは、調量スライド部材の調量キ
ャビティから粉末ダクトを通じて分散装置にまで薬剤用
量を搬送するために十分な量の空気が、吸込によって形
成された全体空気流から分岐されるように、選択されて
いる。概して、このためには吸い込まれた空気のほぼ25
%で十分である。しかしながら、より高い割合の空気を
利用してもよい。
旋回可能なバルブフラップは、ばねによって閉鎖位置
に保持されており、吸込による吸入時に形成される空気
流によってばね力およびばね効果に抗して旋回すること
ができ、さらに、ハウジング内部に通じる、バルブ室の
開口を開放させることができる。
調量が行われる前に過早吸入を回避するために、旋回
可能なバルブフラップは処理装置の調量作業が完了する
までロックされていると有利である。
閉鎖位置において、旋回可能なバルブフラップは、調
量位置に達した後調量レバーを固く保持し、吸入後まで
は再び調量レバーを解放することはないので、調量レバ
ーは調量スライド部材と共に初期位置(充填位置)へ瞬
時に戻る。
このことは、バルブフラップが、外方に向かって延び
た支承ジャーナルを備えた軸を上縁部に有していること
により可能となる。前記支承ジャーナルは、バルブ室の
壁を形成した機能支持体エレメントに設けられた支承ブ
シュに係合している。軸には、ブロック縁部を備えた切
欠きが設けられており、この切欠きには、調量が完了し
たときに調量レバーのロックエレメントが係合する。
調量キャビティが充填位置に位置させられる初期位置
と、調量キャビティが排出位置(調量位置)に位置させ
られる限界位置との間を、調量レバーが前後に繰り返し
移動させられる間に二重用量または繰り返し用量を回避
するために、調量レバーとバルブフラップとの間には別
のロック手段が設けられており、このロック手段によ
り、調量スライド部材が、吸入が行われないうちに調量
レバーによって再び充填位置へ移動することができない
ようになっている。このためには、切欠きに隣接して軸
から上方へアームが延びており、このアームの端部には
ブロック縁部を備えたフックが設けられており、このフ
ックには、調量レバーの別のロックエレメントが係合可
能である。
粉末吸入器の組立を容易にし、外側から見える取付け
手段を回避するために、ハウジングが、舌片/溝結合部
を備えた2つの半シェルから成っていると有利である。
半シェルを機能支持体に取り付け、この機能支持体をハ
ウジング内で固定するために、機能支持体および機能支
持体エレメントの対応する開口に係合する、内方に向か
って延びたロックエレメントまたはばね捕捉エレメント
を設けて、ハウジングシェルを機能支持体に結合すると
有利である。互いに係合するエレメントによって、粉末
吸入器の上側で2つの半シェルの間に付加的な直接ロッ
ク結合を提供すると有利である。
粉末吸入器の面の後部は、前部よりも平坦に形成され
ている。なぜならば、前部は、粉末薬剤カートリッジを
収容するために十分に高く形成されていなければならな
いからである。ハウジング後部の上側の平坦な構造によ
り、調量過程をトリガするための調量ボタンをこの領域
に配置することができる。前記調量ボタンは、ハウジン
グ内に配置された、調量ボタンの旋回中心にまで延びた
部材を有している。調量ボタンは下方へ延びた周囲縁部
を縁部に有しており、この周囲縁部は、ハウジングの上
側に設けられた対応するギャップ内へ延びている。この
ように、初期位置における調量ボタンの上側と、ハウジ
ングの上側との間の中間スペースが閉鎖され、作動時に
調量ボタンが傾斜することが一層困難になる。薬用粉末
カートリッジを粉末吸入器内の適正な位置に固定するた
めに、機能支持体の第2の鉛直エレメントが鉛直なシャ
フトとして形成されており、このシャフトの内側の横断
面は、挿入したい薬用粉末カートリッジの外側の輪郭に
適合させられているが、シャフトの側壁と薬用粉末カー
トリッジの側壁との間には、調量レバーや、ハウジング
の上側から延びた調量ボタンの部分等の操作エレメント
のための空間が形成されている。
薬用粉末カートリッジのための開口を閉鎖しかつ薬用
粉末カートリッジを固定するためのスライド蓋が設けら
れている。このスライド蓋は、シェルとして形成されて
おり、薬用粉末カートリッジの、開口の上縁部に突入し
た部分に対してバイオネット式に係合する。スライド蓋
をハウジングに固定するために、一体的なばね弾性的な
領域が蓋の側部に設けられており、この領域には捕捉突
起が設けられており、2つのハウジングシェルの対応し
た領域に係合する。スライド蓋の内部には板ばねが設け
られており、この板ばねが、挿入された薬用粉末カート
リッジの蓋に作用して薬用粉末カートリッジを所定の位
置に保持する。スライド蓋の縁部には観察窓が設けられ
ており、この観察窓は、薬用粉末カートリッジの表示装
置の観察窓と合致するように配置されている。蓋の前面
に観察窓を配置すると特に有利である。なぜならば、そ
れにより薬用粉末カートリッジの充填レベルまたは排出
された用量数が、使用前または使用後に使用者によって
容易に目で確認することができるからである。
調量ボタンによってトリガされた調量の終了後に薬用
粉末カートリッジが吸入に対する準備が完了したことを
使用者に示すために、有利にはマウスピースの上側に別
の窓が設けられており、この窓は、2つのハウジングシ
ェルとスライド蓋とに設けられた切欠きによって形成さ
れており、この領域において、調量装置のための、粉末
吸入器に配置された、作動部材に結合された表示シンボ
ルが、粉末吸入器の準備が完了したかどうかを作動部材
の位置に応じて示す。
薬用粉末カートリッジに一体的に形成された調量装置
を作動させるために、薬用粉末カートリッジを取り囲む
機能支持体エレメントに、旋回可能な調量レバーが取り
付けられている。
調量レバーは、互いから間隔を置いて配置された2つ
の側面を有しており、これらの側面の端部は、ブリッジ
によって互いに結合されており、これにより、間隔を置
いて薬用粉末カートリッジを取り囲むリングを形成して
いる。上側の領域において、支承ジャーナルが側面から
外方へ、機能支持体の第2の鉛直エレメントの側壁に設
けられた支承孔内へ延びており、これにより、薬用粉末
カートリッジの直径より環状のリングの直径が大きく形
成されているので、調量レバーが、粉末吸入器の長手方
向に旋回可能に取り付けられている。調量レバーは、薬
用粉末カートリッジの下部に一体的に形成された調量装
置に係合するための手段と、バルブフラップに対してロ
ックするための手段とを有している。
調量レバーに設けられた、調量装置に係合するための
手段は、側面に対して側方へリング内にずらされかつ下
方へ延びたアームから延びたフィンガであり、これらの
フィンガは、互いに向かって、調量スライド部材ダクト
の側壁に設けられた切欠きを貫通して、調量装置の調量
スライド部材ダクト内で前後に移動することができるよ
うに配置された調量スライド部材の側縁部に設けられた
切欠き内へ延びている。初期位置においては、調量スラ
イド部材は調量装置内のいわゆる充填位置に位置してお
り、この充填位置においては、調量スライド部材の調量
キャビティが、薬用粉末カートリッジのホッパ部に設け
られた開口の下側に位置しており、同時に、両アームに
設けられたフィンガが、調量室ダクトの側壁を貫通し
て、調量スライド部材の側縁部に設けられた切欠きに係
合する。
調量キャビティへの所望の粉末量の充填を促進するた
めに、ハンマエレメントを備えたいわゆる衝撃伝達部材
が粉末吸入器に設けられている。前記ハンマエレメント
は、調量ボタンが作動させられたときに、薬用粉末カー
トリッジ壁の外側に設けられたウェブに対して衝突す
る。この機械的衝撃は流出可能な粉末薬剤に伝達される
ので、この粉末は、重力に基づきホッパ部から調量キャ
ビティ内へ流出し、再現可能な形式で前記調量キャビテ
ィを充填する。この衝撃は、調量スライド部材が充填位
置から離れる方向に移動させられる前に生ぜしめられ
る。衝撃伝達部材は、粉末吸入器のハウジングの後部に
配置されている。機能支持体の第1の鉛直エレメントは
アームであり、このアームは、支持面の背後で、機能支
持体の水平部分から上方へ延びており、衝撃伝達部材の
軸に設けられたボルトを収容するための支承ブシュを上
端部に有している。衝撃伝達部材は、下端部にハンマエ
レメントを備えかつ上端部に軸を備えたレバーを有して
おり、前記ハンマエレメントは、粉末吸入器の長手方向
軸線の方向に延びている。
さらに、レバーの一方の側には横方向ばねエレメント
(ばね弾性的な領域)が設けられており、この横方向ば
ねエレメントは、負荷を与えるレバーの移動方向にはた
わむことはできないが、この移動方向に対して横方向に
たわむことができる。レバーの他方の側には、衝撃伝達
部材の駆動ばねが成形されている。
ハウジング内の、調量ボタンの一方の揺れ腕は、駆動
部を備えた、上方へ延びた突起を有しており、前記駆動
部もまた、揺れ腕を越えて内側へ突出しており、衝撃伝
達部材を作動させるために働く。突起と、調量ボタンの
旋回中心との間の距離は、調量ボタンが僅かに押し込ま
れたときに衝撃伝達部材への突起の係合が生じるように
選択されている。衝撃伝達部材の横方向ばねエレメント
の作用面に突起が作用することにより、衝撃伝達部材が
薬用粉末カートリッジから離れる方向に旋回させられ、
衝撃伝達部材の成形されたばねが緊張させられる。調量
ボタンの旋回の結果、成形されたばねの緊張状態が達せ
られた後に調量ボタンの突起が横方向ばねエレメントに
設けられた作用面から滑り外れ、衝撃伝達部材は、ばね
の緊張により薬用粉末カートリッジに向かって旋回させ
られ、この薬用粉末カートリッジに衝突する。質量を増
大させるために、衝撃伝達部材がレバーの下部領域にお
いて補強されていると有利である。
横方向ばねエレメントが側方へたわむことができるこ
とにより、調量ボタンが初期位置へ戻る場合には突起は
横方向ばねエレメントに設けられた作用面を側方で通過
して移動することができ、調量ボタンが次に押し込まれ
た時に突起の作用面に再び係合することができる。この
戻り移動を容易にするために突起は斜面を有しており、
この斜面上を、横方向ばねエレメントは側方へのたわみ
時に滑動することができる。
調量キャビティが充填された後、調量レバーが旋回さ
せられ、この調量レバーは、中央位置、すなわち調量ス
ライド部材がホッパ部の充填開口と、薬用粉末カートリ
ッジの基部に設けられた調量スライド部材ダクトの下側
に設けられた排出開口との間に位置させられるような位
置に、調量スライド部材を移動させる。調量時における
不適切な操作を排除するために、調量キャビティが空に
される前に調量スライド部材が初期位置へ戻ることが防
止されなければならない。
このためには、調量レバーは、バルブフラップの軸か
ら上方へ延びたアームに設けられたフックのブロック縁
部にロックするための手段を有している。この手段は、
調量レバーの下側において調量レバーのリングから後方
へ延びたアームである。このアームは、アームの端部か
ら距離を置いて一方の側に取り付けられたフック形の突
起を有している。この突起の有効面は、前記突起が、バ
ルブフラップのアームと相俟って、閉じられたバルブフ
ラップの調量レバーに対する永久ロックを形成し、同時
に調量スライド部材に係合させられた調量レバーのアー
ムおよびフィンガによって調量スライド部材を固定する
ように、位置決めされている。この機械的なブロック装
置は、粉末吸入器を通じて空気を吸い込むことによって
解除することはできず、解除するどころか、ロックされ
たバルブフラップは吸入をより困難にし、これにより、
吸入により十分な吸入空気流を生ぜしめることができな
い。調量レバーは、この位置から限界位置へは調量ボタ
ンによってしか移動することができない。限界位置にお
いては、アームに設けられたフィンガが調量スライド部
材を排出位置へ移動させている。この排出位置において
は、調量キャビティは、上側では通気ダクトと合致し、
下側では、薬用粉末カートリッジの収容面に設けられ
た、粉末ダクトの開口と合致する。
また、この排出位置においても、所定の用量の粉末薬
剤を調量キャビティから粉末ダクトを通じて分散装置に
まで搬送するために、調量レバーをロックしかつ調量ス
ライド部材を固定する必要がある。このロックおよび固
定のために、調量レバーの端部に捕捉フックもしくは限
界捕捉部が設けられており、この捕捉フックのブロック
縁部が、調量レバーのこの位置において、バルブフラッ
プの軸に設けられた切欠きに係合する。調量レバーのア
ームの下縁部は湾曲させられており、これにより、バル
ブフラップが移動した場合に、バルブフラップの軸に設
けられた切欠きへの捕捉フックの係合が解除される。調
量レバーの限界位置捕捉結合は、もはや、同時にバルブ
フラップを動かないようにブロックする必要なしに、前
記調量レバーをバルブフラップの軸に対してロックす
る。バルブフラップは、単に、弱い引張力のばねによっ
て閉鎖位置に保持されているだけである。このばねのば
ね力は、吸込により吸入時に生ぜしめられる空気流によ
って克服することができ、これにより、バルブフラップ
は空気流によってバルブ室内へ旋回させられる。軸に対
する調量レバーのロック結合の解除は、僅かに遅れて生
じるが、この遅れは、調量レバーのロックが解除される
までに薬剤用量が調量キャビティから粉末ダクトへさら
にこの粉末ダクトを通じて分散装置へ確実に搬送される
ためには十分である。
調量レバーは、戻しばねにフック式に係合するための
突起を一方の側面に有しており、前記戻しばねの他方の
端部は、バルブ室のカバーを形成した機能支持体の水平
エレメントに配置されたフックに対して固定されてい
る。調量レバーの戻しばねの力は、バルブフラップの軸
に設けられたロック縁部との限界ロック解除後に調量レ
バーを初期位置へ戻すためには十分であるので、吸入が
完了した後に再び新たな調量処理が可能となる。
調量レバーの限界位置と、空にしたい調量キャビティ
の準備が完了していることを外部に示すために、調量レ
バー側面の前端部を連結したブリッジが、表示シンボル
のための基部として形成されている。前記表示シンボル
は、ブリッジから上方へ延びており、調量レバーが限界
位置を占めている場合には、ハウジングの前側に配置さ
れた開口の背後に位置させられる。吸入時に調量レバー
が戻しばねによって初期位置へ引き戻されるやいなや、
表示シンボルは窓領域から再び見えなくなる。
この移動時には、調量レバーは、薬用粉末カートリッ
ジの表示装置のための駆動装置にも作用する。
このことを可能にするためには、機能支持体の第2の
鉛直エレメントの側面のうちの一方が、薬用粉末カート
リッジの上縁部に一体的に形成された、排出された薬剤
用量のための表示装置を駆動することを目的とする歯付
きピニオンのための支承孔を有している。この駆動装置
すなわち歯付きピニオンは、ハウジング壁とシャフトの
側壁との間に配置されており、薬用粉末カートリッジ上
縁部に一体的に形成された、薬用粉末カートリッジから
排出された薬剤用量のための表示装置を作動させるため
の手段を有している。表示装置を作動させるためのこの
手段は中間車である。この中間車は、表示装置に直接に
係合しており、かつハウジングの上縁部よりも突出した
ジャーナルに取り付けられており、さらに、歯数がより
少ない前記ピニオンによって駆動される。このピニオン
も車を有しており、この車は、ハウジング壁に対して軸
上で側方へずらされておりかつ比較的大きな直径と搬送
歯列とを有している。調量レバーが作動させられた場合
には、前記車が、調量レバーに設けられた、端部に突起
を有するばねアームにより増加方向でさらに回転させら
れる。搬送比率は、各調量ごとに薬用粉末カートリッジ
の表示装置においてフィルム条片が僅かに移動させら
れ、薬用粉末カートリッジが空になった後に表示装置の
限界箇所に達するように選択されている。
機能支持体の第2の鉛直エレメント、すなわちシャフ
トの同じ側には別のばねアームが位置しており、このば
ねアームは、同様に、搬送方向でのみ回転を許容するよ
うに搬送歯車に係合している。
ハウジング内での調量レバーの移動および調量のトリ
ガは、粉末吸入器ハウジングの後部領域における蓋の輪
郭の連続部である調量ボタンの面を押圧負荷することに
よって実施される。この面の周囲から周囲側面が下方へ
延びており、この周囲側面の輪郭は、粉末吸入器ハウジ
ングの丸く面取りされた端部に対応しており、前記周囲
側面は、調量ボタンが押し下げられたときに周囲スロッ
トを通じてハウジング内に押し込まれる。下縁部領域に
おいて、前記側面の両前端部からハウジングを貫通して
前方へ、平行な2つの揺れ腕が延びている。両揺れ腕間
の間隔は、薬用粉末カートリッジの幅よりも大きいの
で、薬用粉末カートリッジが挿入される場合には、この
薬用粉末カートリッジを揺れ腕間のスペースを貫通して
押し込むことができる。揺れ腕の前端部はブリッジによ
って互いに結合されており、このブリッジから両側で支
承ジャーナルが、機能支持体の第2の鉛直エレメントの
側面に設けられた支承孔内に延びており、前記側面に
は、調量レバーも別の箇所で旋回可能に取り付けられて
いる。ブリッジは、戻しばねを収容するための段状支承
部を前側に有しており、前記戻しばねの他方の端部は機
能支持体の鉛直プレートの後ろ側に設けられた支承部に
支持されている。調量ボタンが押し込まれたときには、
戻しばねが圧縮されて緊張させられる。押圧力解除後す
ぐに、調量ボタンは戻しばねによって初期位置へ戻り旋
回させられるので、新たな作動が可能となる。衝撃伝達
部材を作動させるための手段と、調量レバーに作用する
ための手段とが揺れ腕に配置されている。これらの手段
は、調量レバーの側面に設けられた斜めに延びたストッ
パ縁部に作用するための、一方の揺れ腕の外側に配置さ
れた駆動ジャーナルと、他方の揺れ腕から上方へ延びか
つ衝撃伝達部材を作動させるために揺れ腕を越えて内側
へ突出した突出部とである。調量レバーと係合するため
の駆動ジャーナルからの距離は、衝撃伝達部材に作用す
る突出部からの距離よりも小さい。調量ボタンを押し込
むことにより、衝撃伝達部材がまず移動経路の前半で作
動させられ、その結果、調両装置に設けられた調量キャ
ビティの充填が促進される。調量ボタンをさらに押し込
むことにより、調量レバーの駆動ジャーナルが移動して
調量レバーの側面に設けられたストッパ縁部と接触し、
調量レバーが、バルブフラップのアームへの調量レバー
のロックが生じる前記中央位置へ移動させられるので、
調量ボタンへの押圧力が不意に解除された場合には、調
量ボタンは初期位置へ戻るが、調量スライド部材は中央
位置で保持され続ける。調量ボタンを新たに作動させる
ことにより、薬用粉末カートリッジに衝撃伝達部材によ
って別のエネルギ衝撃が提供されるが、粉末薬剤は粉末
リザーバから排出されない。なぜならば、調量スライド
部材は充填位置ではなく、調量キャビティがホッパ部の
出口開口にも調量スライド部材ダクトに設けられた排出
開口にも接続されない中央位置に位置させられているか
らである。可能な行程の半分よりも多く調量ボタンを押
し込むことによってのみ、中央位置における調量レバー
のロックが解除され、さらに、限界箇所にまで調量ボタ
ンをさらに押し込むことにより、調量レバーが限界箇所
にまで移動させられる。調量の最後に、調量スライド部
材は排出位置に位置させられて、限界ロック位置にロッ
クされた調量レバーによって保持され、これにより粉末
吸入器は吸入の準備が完了する。この準備は、調量ボタ
ンが初期位置へ戻った場合でさえも維持される。調量ボ
タンをさらに新たに作動させても、単に衝撃伝達部材を
作動させるだけであり、依然として、限界箇所にロック
された調量レバーに対する効果は有しないので、実際の
吸入前の不正な用量が排除される。
吸入時にマウスピースで吸い込むことにより、空気が
使用者によって、吸入器ハウジングの後部に設けられた
少なくとも1つまたは複数の開口を通じて、ハウジング
内部へ、さらにバルブ室を通じて空気ダクト内へ吸い込
まれる。横方向ダクトを流過した空気ダクトから部分空
気流が分岐され、この部分空気流は、粉末薬剤用量を調
量スライド部材の調量キャビティから粉末ダクトを通じ
て、マウスピース内に配置された分散装置内へ搬送する
ために働く。この分散装置は、前壁としてのそらせ板
と、後壁としてのプレートと、そらせ板とプレートとの
間に配置された室外壁とにより形成された室を有してい
る。この室の外径は、分散装置を取り囲んだマウスピー
スの内径よりも小さく形成されており、これにより、室
を取り囲んだ環状スペースがマウスピース内に形成され
ている。外壁は、室内部へ接線方向に延びた複数のスリ
ットによってウェブに分割されている。そらせ板の外径
は、室の外径よりも大きく形成されており、これによ
り、そらせ板の縁部がマウスピースの内側に対して密に
取り付けられている。そらせ板は、中央に出口開口を有
しており、この出口開口から出口ダクトが、そらせ板の
前側に取り付けられた円錐台形状のコネクタを貫通して
延びている。そらせ板の縁部領域には、全周に亘って対
称的に分配された複数の通過開口が設けられており、こ
の通過開口を通じて、粉末が混合されていない空気が、
環状空間から、そらせ板の正面に設けられた空間内へ流
れることができる。そらせ板の後ろ側を起点として延び
た粉末ダクトの前端部は、室外壁に設けられたスリット
の1つに接続されており、機能支持体の支持面の下側に
延びた粉末ダクトの後端部は、支持面から下方へハウジ
ング内壁にまで延びた、機能支持体の鉛直エレメントに
固定され得るように形成されている。
部分空気流は、粉末ダクトを通じて分散装置にまで薬
剤用量を搬送する。実際に吸入が行われる前の、調量ス
ライド部材の調量キャビティから分散装置への薬剤用量
の望ましくない過早搬送を最少限に抑制するために、粉
末ダクトは、ポケットを形成するために下方への湾曲し
ている。吸込時には、粉末薬剤用量は、粉末ダクトと、
室の外壁に接線方向に延びたスリットとを通じて、部分
空気流によって室内部へ搬送される。このために必要な
部分空気流は、主空気から分岐させられ、調量装置のパ
ージ空気ダクトを通じて供給される。粉末を搬送する部
分空気流が調量キャビティを通過して粉末ダクトに進入
することにより、確実に調量キャビティが完全に空にな
る。分散空気流は、空気ダクトを通じて、室を取り囲ん
だ環状空間へ流入する。室外壁が、室内部へ延びたスリ
ットによって複数のウェブに分割されていることによ
り、粉末薬剤を分散しこの粉末薬剤を微細な粒子に崩壊
させるために必要な分散空気は、吸入時に室へ接線方向
に吸い込まれる。室内部に面した、各ウェブの面は、ス
リットの壁の連続的な延長部として形成されているの
で、室は六角形の横断面を有している。
分散装置の構造により、活性成分の微細な一次粒子が
凝集(いわゆる核凝集)した粉末処方物を分散すること
が可能である。これらの凝集は、粉末が混合された部分
空気流を分散空気流と合流させることにより室内部で崩
壊させられる。
別のタイプの粉末は、活性成分の微細な粒子がキャリ
ヤ粒子に付着する接着性混合物である。このような粉末
処方物は室内で崩壊させられ、活性成分の微細な粒子
が、キャリヤ粒子から分離させられ、空気流に分散させ
られて室から排出される。比較的固形のキャリヤ粒子
は、より長く室内に滞留し、吸入時に、活性成分の微細
粒子よりも遅れて排出されるかまたは排出されず、クリ
ーニング時に室から除去しなければならない場合もあ
る。遅れて排出されるキャリヤ粒子は、吸入者の口また
は喉領域において大部分が既に堆積させられる。
粉末が混合された空気流の直接的な拡開と、調量装置
の出口ダクトの端部におけるノズル効果による逆流とを
回避するために、部分空気流が、室へ供給される空気流
から、そらせ板の縁部領域に配置された通過開口を通じ
て分岐させられる。この部分空気流は、そらせ板の前方
に間隔を置いて配置された半径方向に延びた環状ウェブ
によって、そらせ板の前側で、円錐台形状の結合エレメ
ント外面に向かって方向付けられる。前記部分空気流は
結合エレメントによって変向させられ、粉末が混合され
た空気流を同軸的に取り囲んだ、粉末が混合されていな
い空気流が、マウスピースの中心開口から流出する。ノ
ズル効果および逆流の結果として必然的に生じる空気流
の拡開は、主に粉末が混合されていない包囲空気流から
生じ、吸入者の口および喉の領域へ、さらにこの領域か
ら吸入者の気管支にまで粉末薬剤用量の極めて良好な搬
送を生ぜしめる。
分散装置に供給される空気流から別の部分空気流を分
岐させることにより、粉末吸入器の全体の抵抗が低減さ
れる。分散装置のそらせ板に設けられた開口の全横断面
により、粉末吸入器の全体の空気抵抗は、室内における
分散および崩壊が同時に著しく影響または変化されるこ
となしに減じることができる。
室は、分散装置の主要な部分である。分散装置は、外
側においては中空の円筒状であり、かつ円筒状部分の特
別に形成された内壁を有しており、この内壁内に、粉末
が混合された部分流と、付加的な分散空気とが、円筒の
室外壁を貫通して接線方向に延びたスリットを通じて流
入する。微細な粒子に崩壊させられた、均一に分散させ
られた粉末を含有した全体の空気流は、そらせ板の中央
に設けられた出口開口を通じて室から流出する。そらせ
板は前側で空間を形成している。
室の内壁は、室の横断面が長手方向軸線に対して垂直
な面において多角形状、すなわち、8つの分配されたス
リットの場合には八角形、6つのスリットの場合には六
角形になるように形成されている。原理的には8つより
多数のスリットも可能である。この数は、より少数にす
ることもできるが、旋回流を形成することができないほ
ど少な過ぎるのは望ましくない。そらせ板に設けられた
出口開口の直径が室の内径よりも小さく形成されている
ので、粗い粒子が室から出てくる危険性が著しく低減さ
れる。室内面の構造は、円筒状の室壁の場合に生じるよ
うに、より粘着性の高い一次粒子が付着することにより
内壁が汚れる危険性を低減する。スリットの1つに端部
が接続された粉末ダクトにより、室は対称的な構造では
ない。粉末ダクトが開口した、多角形内室の壁面は、他
の面の壁面よりも必然的に僅かに大きく形成されてお
り、粉末ダクトを室内部へ接続させているスリットの幅
は、付加的な空気が室に流入するスリットの幅の約2倍
である。比較的多数の空気流入スリットにより、室の内
壁と導入された粉末との間に空気ジャケットが形成さ
れ、粉末の崩壊した微細粒子と室内壁との接触が低減さ
れる。
室は2つの機能を有している。この室の構造は、粉末
の崩壊をトリガし、中央で流出する吸入流から粗い粒子
をほぼ完全に排除する。
与えられた粒子サイズおよび特定の濃度を有する柔軟
な凝集粒子の滞留時間は、主に、凝集粒子の接線方向速
度、ひいては室に接線方向に流入する空気の接線方向速
度に依存する。
室内での粉末の滞留時間は、部分空気流の割合を変更
するだけでなく、そらせ板と室の後壁との間の距離を変
更することによって変化させることもでき、室の直径に
よって所定の限度内で変更することもできる。室の長さ
を変更することにより、機能支持体の構造およびこの機
能支持体に取り付けられた操作エレメントを根本的に変
更する必要なしに、分散装置を、異なる粉末製剤の要求
に適合させることができる。必要なことは、室の後壁を
形成した、機能支持体の鉛直エレメントを長手方向軸線
方向にずらし、後壁を形成したプレートの後ろ側に取り
付けられかつ室の外壁を形成したウェブの長さを増大さ
せることである。
分散装置のコンパクトな構造は以下のような利点を有
している。つまり、粉末吸入器ハウジングの前側に配置
されたマウスピースが比較的短い構造となり、このマウ
スピースにより、粉末吸入器をコンパクトな構造に形成
することができる。さらに、粉末吸入器、特にマウスピ
ース内での微細粒子状活性成分の堆積が最少限に抑えら
れる。
粉末吸入器のハウジングと、マウスピースと、分散装
置と、機能支持体と、調量ボタンと、調量レバーと、衝
撃伝達部材と、薬用粉末カートリッジに設けられた表示
装置のための駆動装置と、バルブフラップとは、射出成
形可能なプラスチックから製造することができる。ポリ
エチレン、ポリプロピレン、およびアクリロニトリルブ
タジエンスチレンポリマの、医用として許容可能な特性
が、特に有利である。
ばねは、公知で、使用目的に適した金属または合金か
ら製造されている。
これに対して、衝撃伝達部材のばねエレメントとカウ
ント機構駆動体のばねエレメントとは同様にプラスチッ
クから形成されており、衝撃伝達部材または機能支持体
のレバーに直接に、一体的に射出成形されている。
有利な実施例の説明 図1には、多数の用量の粉末薬剤のための中央のリザ
ーバ空間101を備えた薬剤粉末カートリッジ100の縦断面
図が示されている。第3図に示した。第1図のG−H線
に沿って見た水平方向の横断面から明らかなように、こ
の薬剤粉末カートリッジは、全長のほとんどの部分に亘
って、両側が平坦化された円形の横断面を有している。
リザーバ空間101の側壁は、互いに向き合って位置した
2つの直線的な側壁部分101aと、この側壁部分101aを結
合した2つの湾曲した側壁部分101bとを有している。直
線的な側壁部分101aと湾曲した側壁部分101bとの結合箇
所の一方の側において、それぞれ外方へ延びたガイドリ
ブ117が形成されており、これにより、所定位置でのみ
粉末吸入器への挿入を許容する薬剤粉末カートリッジの
全体的な横断面が形成されている。上縁部102の領域で
はリザーバ空間101は円形の横断面を有しており、また
このリザーバ空間101は、上縁部102に挿入可能な蓋によ
って閉鎖することができる。下側の領域104において
は、リザーバ空間101は、ホッパ状にテーパしておりか
つ出口開口105で終わっている。リザーバ空間101の直線
的な側壁部分101aは、第2図および第3a図から明らかな
ように、下側の領域においてホッパ部104aの外側にウェ
ブ101cとして線形に連続している。
調量のトリガ時に衝突により薬剤粉末カートリッジの
下部にエネルギ衝撃を提供するために、ウェブ116が、
ホッパ状の領域104において、ホッパ部104aの外側か
ら、薬剤粉末カートリッジの半径方向外方へ、この薬剤
粉末カートリッジの外周にまで延びている。ウェブの配
列は、第3a図にも示されている。
一体的に形成された調量装置が、薬剤粉末カートリッ
ジ100の基部上に配置されている。リザーバ空間101の下
側の基部面と薬剤粉末カートリッジの基部107との間に
は、水平方向に可動な調量スライド部材123のための調
量スライド部材ダクト108が形成されており、この調量
スライド部材ダクト108は、薬剤粉末カートリッジの基
部107と共に調量装置を形成している。調量スライド部
材ダクト108の上側は、ホッパ部104aの一方の側では壁1
31によってカバーされており、この壁131は、下端部に
おいてホッパ部104aの外側から薬剤粉末カートリッジ10
0の外縁部にまで延びており、この壁131を中心にして、
U字形横断面を備えた調量スライド部材123の脚部が係
合する。
基部107の、ホッパ部104aの外側の部分には、一方の
側に排出開口109が設けられており、この排出開口109
は、下方および外方へ連通しており、調量スライド部材
ダクト108の上壁に設けられた、パージ空気のための開
口110に対応している。開口110は、ホッパ状の領域104
においてリザーバ空間101の外側に形成された空気ダク
ト111の端部を形成している。この空気ダクト111は、第
3a図にも示されている。前記空気ダクト111と、この空
気ダクトを側部で規定した2つのウェブ111a,111bと
は、ホッパ状の下部領域104の外壁から、側壁コンポー
ネントすなわちリブ101cに対して平行に延びている。空
気ダクト111は、薬剤粉末カートリッジの外側で開放し
ている。
第1図および第2図に示された薬剤粉末カートリッジ
100の上縁部102は、リザーバ空間101の湾曲した側壁部
分101bに連続しており、第2図に示したように、円を形
成するように直線的な部分を拡大させている。リザーバ
空間101の上縁部102は、リザーバ空間101の側壁からず
らされた管状の外縁部103によって僅かな間隔を置いて
外側で取り囲まれている。外縁部103は、上縁部102より
も高さが高く形成されていて上縁部102を越えて突出し
ており、薬剤粉末カートリッジの蓋121の外壁を収容す
るために内側に小さな肩部を有している。調量ユニット
を示すプラスチック製のフィルム条片(図示せず)は、
外縁部103と上縁部102との間で頂部で開放した環状ギャ
ップ112内に挿入可能である。したがって、環状ギャッ
プ112は、第5図に縦断面図で示した、外縁部が、外縁
部103の内径に対応した直径を有する蓋121を挿入するこ
とにより閉鎖することができる。これにより、フィルム
条片は、脱落または脱出しないように保護される。
外縁部103は、一カ所において観察窓113を有してお
り、この観察窓を介して、マークが設けられたプラスチ
ック製フィルム条片の位置を外側から見ることができ
る。外縁部の外側は、薬剤粉末カートリッジ100を粉末
吸入器に挿入する時にこの薬剤粉末カートリッジを保持
し易くしかつ掴み易くするために外周面の少なくとも一
部において所定の成形部を有していると有利である。
第2図には、第1図のN−O線に沿って見た薬剤粉末
カートリッジ100の縦断面図が示されている。リザーバ
空間101の側壁部分101a間の距離が示されており、この
距離は、横断面が円形ではないため、この方向では比較
的小さくなっている。薬剤粉末カートリッジ100の上縁
部102の領域では、リザーバ空間101の横断面が円形にな
るように側壁部分101a間の内径が増大されている。向き
合って位置したリザーバ空間101の側壁部分101aは、上
縁部102の下側で内側に向かってずらされている。フィ
ルム条片を収容するための環状ギャップ112を備えた周
囲の外縁部103が別の図で示されている。この縦断面図
においては、外縁部103をリザーバ空間101の側壁部分10
1aに結合した肩部は、側壁部分101aの領域の所定の箇所
において、下方へ延びたオフセット開口114を有してい
る。このオフセット開口114は、挿入されたフィルム条
片の水平方向移動のための、搬送歯車74の係合のため
に、環状ギャップ112内に延びている。この目的のため
に、フィルム条片は、下縁部において歯列を有してお
り、この歯列に搬送歯車74の歯列が係合することができ
る。
第2図には、出口開口105を備えた、カートリッジ下
部領域104に形成されたホッパ部104aにおける、リザー
バ空間101のホッパ状の構造も示されている。出口開口1
05は、調量スライド部材ダクト108の長手方向に対して
横方向により長い範囲を備えた楕円形であると有利であ
る。これにより、調量スライド部材123においてより大
きなキャビティが許容される。充填位置と排出位置との
間の調量スライド部材123の有効行程は薬用粉末カート
リッジ外径によって規定されており、その結果、調量キ
ャビティ124は、出口開口105と排出開口109とに対して
同時にはいかなる程度にも連通させることはできない。
調量スライド部材ダクト108はU字形横断面を有してお
り、このU字形を形成した脚部115はリザーバ空間101に
面している。脚部115を連結した調量スライド部材ダク
トの底壁は、薬用粉末カートリッジの基部107をも形成
している。
第4図には、第1図に示されたJ−K線に沿って見た
横断面が示されており、調量スライド部材ダクト108の
複雑な形状を明確に示している。調量スライド部材ダク
ト108の2つの脚部115の外壁は切欠き118を有してい
る。この切欠き118により、調量スライド部材123に作動
部材71がロック係合することができ、また、調量スライ
ド部材123が水平方向に移動することができる。調量ス
ライド部材ダクト108の高さは、型における薬用粉末カ
ートリッジ基部107からの距離を変更することによっ
て、薬用粉末カートリッジ100の製造時に変更すること
ができる。その結果、調量スライド部材123に設けられ
た調量キャビティ124の容量を、調量キャビティ124の水
平方向寸法に加えて変更することができかつ所望の調量
量に適応させることができる。
第6a図〜第6d図は調量スライド部材123の構造を示す
図であり、第6a図は上方から見た図であり、第6b図は長
手方向縦断面図であり、第6c図は下方から見た図であ
り、第6d図は横断面図である。楕円形の調量キャビティ
124が長手方向に対して横方向に端部領域に形成されて
おり、この調量キャビティ124は、薬用粉末カートリッ
ジ100の出口開口105と合致した位置において、薬用粉末
カートリッジ100のリザーバ空間101から粉末状薬剤用量
を収容する。カートリッジ基部107に設けられたスロッ
ト119に係合するための、下方へ延びたストッパ130を備
えた突出エレメント125が、調量スライド部材123の反対
側の端部に形成されている。突出エレメント125の上側
には、横方向に延びた楔形の浅い溝126が形成されてお
り、この溝126には、調量スライド部材ダクト108の上壁
から延びた突起(図示せず)が、薬用粉末カートリッジ
の充填時および搬送時に調量スライド部材123を固定す
るために、ばね形式でロック可能である。調量スライド
部材123の長い方の2つの外縁部には、調量スライド部
材123を移動させることを目的として、粉末吸入器1の
調量レバー68に設けられたフィンガ71が係合するための
切欠き127が設けられている。調量スライド部材123の下
側には、調量キャビティ124を取り囲んで形成されかつ
調量キャビティ124から突出エレメント125の方向に2つ
の平行な条片として延びた僅かな、条片状の突出部128
が設けられており、これにより、調量スライド部材ダク
ト108の基部における調量スライド部材123の支持面が減
じられ、調量スライド部材123が移動し易くなる。この
突出した部分は、調量スライド部材123の下側で調量ス
ライド部材ダクト108に対する調量キャビティ124の付加
的なシールとしても働き、また、調量スライド部材123
の下側で調量キャビティ124から調量スライド部材ダク
ト108に粉末が進入する危険性を低減する。
第6図の横断面図dには調量スライド部材123のU字
形の輪郭が示されており、この調量スライド部材123の
上方を向いた脚部129は、調量スライド部材ダクト108内
での調量スライド部材123の正確なガイドを確実にする
ために設けられている。横断面図dには、下方に突出し
たストッパ130も示されている。調量スライド部材123
は、調量スライド部材ダクト108内で3つの位置の間を
移動することができる。搬送位置においては、調量スラ
イド部材123は調量スライド部材ダクト内にできるだけ
深く挿入され、上側のダクト壁に設けられた突起が、調
量スライド部材123の突出エレメント125に設けられたキ
ー溝126に係合し、調量スライド部材123を搬送位置にお
いて固く保持する。この位置は、薬用粉末カートリッジ
組立時に調量スライド部材123が挿入されたときに設定
される。この位置においては、調量スライド部材123の
調量キャビティ124は、粉末状薬剤のための粉末リザー
バ空間101の出口開口と合致している。
充填位置において、キー溝126における突起のロック
固定が解放され、粉末を収容するために粉末リザーバ空
間101の出口開口が調量スライド部材123の調量キャビテ
ィ124と整合する程度に、調量スライド部材ダクト108内
を側方に僅かに移動させられる。調量スライド部材123
の充填位置は、薬用粉末カートリッジ100が粉末吸入器
1に挿入された後に初めて得られる。
排出位置は、調量の作動時に、調量キャビティ124が
カートリッジ基部107に設けられた排出開口109とパージ
空気開口110とに整合する位置にまで調量スライド部材1
23をさらに側方へ移動さることによって得られる。この
位置では、調量された量の粉末を、排出開口109を通じ
て、粉末吸入器1の隣接した粉末ダクト内に搬送するこ
とができる。
カートリッジ基部107と蓋121とを備えた、3つの部分
から成る薬用粉末カートリッジ100は、ポリスチレンか
ら製造されていると有利であり、調量スライド部材ダク
ト108に挿入可能な調量スライド部材123は、ポリプロピ
レンから形成されていると有利である。薬用粉末カート
リッジ100の上縁部領域に同様に一体的に形成された用
量排出表示装置は、マークが設けられたプラスチック製
の付加的なフィルム条片または射出成形されたリングを
も有している。このリングの下縁部は、歯列として形成
されている。マークを備えたこのようなフィルム条片
は、プラスチックフィルムから容易に打ち抜くことがで
きる。薬用粉末カートリッジ100が組み立てられる場合
に、充填および蓋121の挿入前に、フィルム条片は、表
示装置が、観察窓113に設けられた排出用量ユニット0
を指すように環状ギャップ112内に挿入される。用量が
排出された場合には、フィルム条片は、オフセット開口
114に係合した搬送歯車74によって、薬用粉末カートリ
ッジ長手方向軸線を中心にして回転させられる。予め設
定された用量数が薬用粉末カートリッジ100から排出さ
れて粉末吸入器1内に搬送されるやいなや、外縁部103
の観察窓113に見えるマークが、薬用粉末カートリッジ1
00の粉末状薬剤が間もなく完全に空になることを示し、
これにより、粉末吸入器が機能を果たすために粉末吸入
器内の粉末交換が要求される。数字の代わりに、色識別
により排出を視覚的に表示することもできる。
調量スライド部材123に設けられた調量キャビティ124
が、粉末吸入器1の粉末ダクト15内への排出開口109を
介して空にされた後、調量スライド部材123は調量位置
に戻されなければならない。このために必要な手段が粉
末吸入器に配置されており、この手段は、薬用粉末カー
トリッジとは別個の部材である。
脚部115に横方向の切欠きを備えた調量スライド部材
ダクト108の構造により、粉末吸入器1への挿入前には
調量スライド部材123の作動は、より困難となってい
る。特に、調量スライド部材ダクト108の上壁に設けら
れた突起への調量スライド部材123の搬送安全ロックを
まず解除しなければならないからである。この解除のた
めには大きな力を加える必要はないが、ロック解除は、
調量スライド部材ダクトの側壁に設けられた切欠きを貫
通して、調量スライド部材の側壁に設けられた切欠きに
まで係合することによってのみ可能であり、これによ
り、粉末吸入器内に挿入する前に薬用粉末カートリッジ
の内容物へのアクセスを得るためには、薬用粉末カート
リッジの不適切な取扱いが必要である。
締りばめで、沈み込められて取り付けられた蓋121
は、破壊することなしに取り外すことはできず、また、
排出または汚染から内容物を保護している。
第7図には、薬用粉末カートリッジ100を収容するた
めの粉末吸入器1が、上方から見た長手方向縦断面図で
示されている。粉末吸入器のハウジングは、2つの半分
のハウジングシェル4から成っており、これらの半分の
ハウジングシェルは、舌片/溝原理により内外に係合し
ている。水平部材および鉛直部材(エレメント)12,50
b,50c,54,61を備えたいわゆる機能支持体50は、ハウジ
ングシェル4から形成されたハウジングに配置されてお
り、この機能支持体50は、内部を分割しており、操作エ
レメントが取り付けられている。内部に配置された分散
装置2を備えた中空の円筒状または円錐台形状のマウス
ピース3は、粉末吸入器1のハウジングシェル4に前側
で隣接している。分散装置2は、正面壁としてのそらせ
板5と、リブ50cによって機能支持体50に保持された後
壁としてのプレート12と、環状と外壁と、を備えた室8
を有している。この外壁は、そらせ板5とプレート12と
の間に配置されており、ウェブ14と、このウェブ14の間
に形成されておりかつ室内部に向かって接線方向に延び
たスリットとから成っている。しかしながら、この構造
では、機能支持体の鉛直エレメントのうちの1つのプレ
ート12は、同時に、分散装置2の一部として室8の後壁
を形成している。室の外壁は、マウスピース3の内径よ
りも小さな外径を有しているので、室8を取り囲んだ環
状空間17がマウスピース3内に形成されている。そらせ
板5の外径は、そらせ板5の外縁部がマウスピース3の
内径に対して僅かに当接する程度に、室8の外径よりも
大きく形成されている。そらせ板5のこのような構造に
より、室8を中心にして形成された環状空間17は、マウ
スピース3の開口25からシールされており、マウスピー
ス3内で分散装置2の位置が固定される。そらせ板5の
外縁部には、円周に亘って対称的に分配されて配置され
た複数の通過開口18が設けられており、これにより、室
8に流入する前に分散空気流から、粉末が混合されてい
ない部分空気流を分岐させて環状空間17から流出させ
る。粉末が混合されていない部分空気流は、通過開口18
を通じて、そらせ板5の前側でマウスピース3内に設け
られた空間11に流入する。そらせ板5は、粉末が混合さ
れた空気流のための出口開口7を中央に有している。そ
の空気流は、そらせ板5の前側中空の円錐台形状の結合
エレメント6によって形成された出口ダクト9を介し
て、マウスピース3の中央の出口開口25にまで供給され
る。そらせ板5に設けられた通過開口18を通じて環状空
間11に流入した部分空気流をコネクタエレメント6に向
かって半径方向に変向するために、マウスピース3の正
面側の端部から僅かな距離の位置に、環状ウェブ10が半
径方向内方へ延びている。この環状ウェブ10の内縁部と
結合エレメント4の外側との間には、環状のギャップが
形成されている。中空の円錐台形状のコネクタエレメン
ト6は、湾曲した比較的大きな基部を用いてそらせ板5
に取り付けられており、これにより、環状ウェブによっ
て環状空間11内で半径方向に変向された部分空気流は、
コネクタエレメント6の外面に衝突し、マウスピースの
出口開口25に向かって変向される。これにより、環状の
部分空気流が、包囲空気流として、出口ダクト9から流
出する粉末が混合された空気流を取り囲む。
マウスピースが係合するための、粉末吸入器のハウジ
ングの前側に設けられた開口は、機能支持体50の水平エ
レメントから機能支持体50の別の鉛直エレメントとして
上方に延びたプレート54によって、閉鎖されている。プ
レート54には、分散空気のための通過開口55が設けられ
ており、この通過開口54を通じて分散空気がバルブ室51
から流出して空気ダクトを通じてプレート12へ、さらに
環状空間17内へ流過する。機能支持体50の水平コンポー
ネントは、リブ50cからバルブ室51にまで延びており、
頂部でバルブ室51をシールしている。バルブ室51は、バ
ルブフラップ52によって、粉末吸入器1内部の後端部か
ら閉鎖されている。吸入のために必要な吸入空気は、ハ
ウジングシェル4に設けられたスリットを通じてハウジ
ング内に進入することができ、バルブフラップ52がバル
ブ室内へ旋回させられた後に後部の開口53を通過する。
粉末吸入器は、開口53を閉鎖した位置でのバルブフラッ
プ52のロックが調量レバー(図示せず)を用いて解除さ
れたときに、吸入のための準備が完了する。次いで、バ
ルブフラップ52は、吸い込まれた空気流によりバルブ室
51内に旋回することができ、バルブ室51に空気が流入す
るために開口53を開放する。空気は、バルブ室51から空
気ダクトを通じて分散装置2にまで流過することができ
る。
機能支持体50のリブ50cは、そらせ板5とは反対側の
端部において、水平部分から上方へ延びた2つの鉛直エ
レメント50bに分割されている。
機能支持体50の水平部分は、中央領域においてシャフ
ト(機能支持体の第2の鉛直方向エレメント)を有して
いる。このシャフトは、支持面56から上方へ延びており
かつ2つの側壁を有している。これらの側壁は、互いに
間隔を置いて形成されており、これらの側壁の内部横断
面は、挿入したい薬用粉末カートリッジの外側輪郭に適
合させられている。前記シャフトは、薬用粉末カートリ
ッジだけでなく、操作エレメントをも収容するための空
間を有している。互いに向き合って位置しかつ内方へ開
放した2つのガイドレール62が、シャフトの側壁に設け
られており、このガイドレール62に、薬用粉末カートリ
ッジが挿入される場合にこの薬用粉末カートリッジの外
側に設けられたガイドウェブが係合するようになってい
る。その結果、同時に、別の作用成分、類似の輪郭およ
び相対的に別の位置に設けられたガイドウェブを有する
交換カートリッジの挿入が回避される。
第8図には、粉末吸入器の正面側から見た、第7図の
A−A線に沿った横断面図が示されている。ハウジング
の下側では、2つの半分のハウジングシェル4が溝/舌
片ジョイント部によって結合されており、この溝/舌片
ジョイント部は後部にまで連続している。粉末吸入器の
中央領域では、半分のハウジングシェル4から形成され
たハウジングは、上部で開放しており、正面から開口縁
部に取付可能でありかつU字形の横断面を有する蓋64に
よって閉鎖することができる。蓋64は、縁部を起点とし
て周囲に延びた、下方へ延びた壁部分によって、薬用粉
末カートリッジの上部(図示せず)、特にハウジングの
上側に設けられた開口から突出した部分に係合すること
ができる。蓋64は、薬用粉末カートリッジを挿入するた
めに前方へ向かって引き抜くことができる。この引抜き
を可能にするために、下方へ延びた壁部分の縁部はウェ
ブを有しており、このウェブは、内方に延びており、蓋
が取り付けられるときにハウジングシェルの縁部4aに設
けられた溝63に係合する。蓋64とハウジングシェル4と
の間のジョイント部において粉末吸入器ハウジング外側
が滑らかになるように、ハウジングシェル4の上縁部4a
は内方へずらされており、この内方へずらされた部分に
溝63が設けられている。
第8図には、機能支持体50の構成設計と、粉末吸入器
ハウジング内における機能支持体50の配列がさらに詳し
く示されている。シャフト61の側壁は、薬用粉末カート
リッジのための支持面56から上方へ延びている。水平方
向の支持面56の下側に延びている粉末ダクト15が概略的
に示されている。横方向外方へ延びたウェブ65は、シャ
フト61の側壁からハウジングシェル4の内部にまで延び
ている。このウェブ65は、ハウジングシェル4に設けら
れた内方へ延びたウェブ66に載置されている。機能支持
体50にハウジングシェル4を保持するために、ハウジン
グシェル4は、ウェブ66の上方にこのウェブから間隔を
置いて、内方へ延びたロックエレメント67を有してお
り、このロックエレメント67は、対応してシャフト61の
側壁に配置された開口にロック係合する。挿入したい薬
用粉末カートリッジに一体的に形成された調量装置を作
動させるための調量レバー68が、シャフト61内に配置さ
れている。調量レバー68は、2つの側面69を有してお
り、これらの側面69は、ブリッジ(図示せず)によって
互いに結合されている。側面69の外側の、上側領域にお
いて、外方へ延びた支承ジャーナル70が設けられてお
り、この支承ジャーナル70は、対応してシャフト61の側
壁に配置された支承ブシュに係合しており、支承箇所に
よって形成された回転軸(旋回中心)を中心にして、調
量レバー68を旋回させる。調量レバー68の側面の下端部
には、内方へ延びたフィンガ71を備えた、内方へずらさ
れたアーム48が設けられており、このアーム48は、薬用
粉末カートリッジの調量装置に設けられた調量スライド
部材に確実にロックして作用し、前記調量スライド部材
を移動させる。フィンガ71は、調量レバー68の旋回中心
から十分に離れて位置しているので、調量レバー68の旋
回運動はフィンガ71のほぼ水平方向の運動を生ぜしめ、
これにより調量装置の調量スライド部材を作動させる。
調量ボタン73の2つの平行な揺れ腕72は、調量レバー68
の両側面69の間に延びている。薬用粉末カートリッジの
上縁部に設けられた表示装置のための駆動装置の搬送歯
車74が縦断面図で示されている。前記搬送歯車74は、右
側の揺れ腕72の外側で、ハウジングのシェル4の、溝が
形成された縁部の内側に設けられたジャーナルに取り付
けられている。薬用粉末カートリッジからの用量排出に
基づきフィルム条片を移動させるために、搬送歯車74
は、薬用粉末カートリッジ外縁部の肩部に設けられた切
欠きを貫通して、フィルム条片の下縁部に設けられた歯
列に係合する。搬送歯車75には歯付きピニオン75(伝動
車)が係合しており、この歯付きピニオン75は、調量レ
バー68の側壁69に設けられた開口45を貫通して突出して
おり、搬送歯車74に係合するための歯付きリングの外径
よりも大きな外径を備えた歯付きディスクを外側に有し
ている。調量レバー68の、側面69からずれたアーム48に
加え、戻しばね76のための空間が設けられている。この
戻しばね76は、ロックされた結合が解除された後に調量
レバー68を後方に向かって初期位置にまで引き戻す。
第9図には、第7図のB−B線に沿って見た横断面図
が第8図と同様に示されている。粉末吸入器の後部にお
いては、調量ボタン73のU字形横断面を有する部分73a
が、下方にずらされたハウジングの上壁を越えて突出し
ている。ハウジングシェル4を結合するために、ハウジ
ングシェル4は、ハウジングシェル4が一緒に保持され
かつハウジングが頂部でシールされるように、互いに向
かって内方へ延びた、捕捉結合部を備えた面部分を有し
ている。押圧により作動が惹起される場合には、調量ボ
タン73の、下方へ延びた周囲の側壁が、対応した輪郭を
有するスリットを貫通してハウジング内へ押し込まれ
る。平行な2つの揺れ腕72は、互いから間隔を置いて、
ハウジングの内部で、調量ボタンの部分73aから、調量
レバー68と薬用粉末カートリッジとの間の空間を貫いて
延びており、支承ジャーナル92aによって、調量ボタン7
3を機能支持体50の第2の鉛直エレメント側面に連結さ
せている。調量ボタン73の揺れ腕72を外側で取り囲ん
だ、側面69を備えた調量レバー68は、薬用粉末カートリ
ッジのためのシャフト61の外側に設けられたこの領域内
に延びている。
この領域においては、機能支持体50はアーム50aを有
しており、このアーム50aは、水平部分から上方へ延び
ておりかつ上端部に支承ブシュを有している。薬用粉末
カートリッジ100に面したハンマ79を備えたいわゆる衝
撃伝達部材78は、外方へ延びた2つの支承ジャーナルを
備えた軸80を上端部に有しており、2つの支承ジャーナ
ルは、アーム50aに設けられた支承ブシュに係合してい
る。衝撃伝達部材78には、側方にずらされた横方向ばね
エレメント81が間隔を置いて設けられており、このばね
エレメント81は外側を向いた斜面82aを有する突出部82
を備えている。斜面82aは、調量ボタン73の揺れ腕72に
設けられた突出部と相互作用するので、調量ボタン73が
初期位置に戻る場合には、前記斜面82aは、横方向ばね
エレメントを横方向に通って、突出部を移動させること
ができる。
バルブ室51の上方で機能支持体50のギャップ77に、ア
ングル状の可動なプランジャ47が挿入されており、この
プランジャ47は、薬用粉末カートリッジのためのシャフ
ト内に延びている。カートリッジの挿入時に、前記プラ
ンジャはバルブフラップ52に一時的に作用し、これによ
り、調量レバーに対してまだ存在するおそれのあるロッ
クされた結合を解除する。このように、新たな薬用粉末
カートリッジが挿入された場合には、調量レバー68は、
戻しばねにより確実に初期位置に引き戻される。
機能支持体50の水平部分から下方へ基部にまで延び
た、機能支持体のエレメントは、バルブ室51の側壁とし
て機能している。バルブ室51は、開口53を有しており、
この開口53は、機能支持体エレメントに結合されたバル
ブフラップ52によって、ハウジングの後部から閉鎖遮断
されている。
第10図には、側部から見た粉末吸入器の鉛直方向縦断
面図が示されている。挿入可能な薬用粉末カートリッジ
をさらによく理解するために、薬用粉末カートリッジに
一体的に形成された調量装置の調量スライド部材123だ
けが充填位置で概略的に示されており、これにより、調
量レバー68のアーム48に設けられたフィンガ71との相互
作用が示されている。
ハウジングシェル4の前側では、分散装置が配置され
たマウスピース3がハウジング内に挿入されている。吸
入のための吸込み時に、粉末が混合された空気流が、マ
ウスピース3に設けられた出口開口25を通じて流出す
る。出口ダクト9を取り囲んだ、円錐台形状のコネクタ
エレメント6は、そらせ板5から前方へ延びている。そ
らせ板5の前側には環状空間11が設けられており、この
環状空間11は、半径方向の環状ウェブ10によりマウスピ
ース3の中央開口に対して仕切られている。粉末が混合
されていない、粉末が混合された空気流を取り込んだ、
ダクト9から流出する包囲空気流が、そらせ板5に設け
られた開口18を通じて進入する部分空気流を変向するこ
とにより環状空間11内に形成される。室8の内部は、機
能支持体50から上方に延びたプレート12により後部でシ
ールされている。
粉末ダクト15の壁は、そらせ板5の後部の下側におい
て、薬用粉末カートリッジのための機能支持体50に設け
られた支持面56の下側にまで延びている。粉末ダクト15
の上側は、機能支持体50の水平部分によって閉鎖されて
いる。粉末ダクト15は下方へ湾曲した区分を有してお
り、これにより粉末ダクト15内にポケット30が形成され
ており、粉末吸入器が傾斜して保持されている場合に重
力による粉末の過早搬送が回避される。前記粉末は、支
持面56に設けられた通過開口57を通過して粉末ダクト15
内に進入する。機能支持体50の、下方へ延びたウェブ60
は、切欠きに、粉末ダクト壁の端部に設けられたフィン
ガを収容することができ、このように、前記ウェブ60
は、そらせ板5と粉末ダクト15とを機能支持体50に固定
する。製造上の理由から、ハウジングシェル4のコンポ
ーネント31がウェブを介して粉末ダクト15の壁に取り付
けられており、これにより、所定の位置での粉末ダクト
15の付加的な固定を提供している。同時にこの場合、所
要の、粉末吸入器のこの領域のクリーニングが、マウス
ピースと、粉末ダクト15が結合されたそらせ板5とを取
り外した後に、さらに容易になる。室8の後壁12から間
隔を置いて、機能支持体50から上方にプレート54が延び
ている。このプレート54は、粉末吸入器の前側に設けら
れたハウジング開口の一部をシール遮断しているが、室
を取り囲んだスペース17内に部分空気流が流入すること
ができるようにマウスピース3の内壁から間隔を置いて
位置している。プレート54の後ろ側で、上端部の近く
に、戻しばね38のための支承部84が設けられており、戻
しばねの他方の端部は、ブリッジ85に設けられたばねブ
ロック86に取り付けられる。ブリッジ85は、調量ボタン
73の揺れ腕72の前端部の間に延びている。部分空気流を
分割するための横方向ダクト58が、ばね当付け凹部、す
なわちばねブロック86の下方で機能支持体50に配置され
ている。ダクト壁から上方へ延びたウェブは、ブリッジ
85のためのストッパを形成しており、このストッパは、
戻しばねのばね力に基づき、旋回中心92を中心にした調
量ボタン73の運動を規定している。
取付可能な蓋64は、ハウジングの上縁部4aを取り囲ん
で係合している。蓋64には、一方の側において、薬用粉
末カートリッジの外縁部に設けられた観察窓に対応した
窓87が設けられており、この窓87により、排出された薬
剤用量を読み取ることができる。蓋64には、薬用粉末カ
ートリッジを支持面56に対して押圧する板ばねが設けら
れていてよい。この断面図には、調量ボタン73の上側の
部分73aの構造が示されている。この上側部分73aは、ハ
ウジングの外側に延びており、調量ボタン73の作動面か
ら下方へ延びた壁部分を備えている。この壁部分は、調
量ボタン73の作動時にハウジング内に押し込まれる。
この図には、薬用粉末カートリッジに向かって延び
た、レバー78aおよびハンマ79を備えた衝撃伝達部材78
が示されている。衝撃伝達部材78は軸80を中心にして旋
回することができる。この軸80は、ジャーナルを用い
て、機能支持体50のアーム50aに設けられたブシュに取
り付けられている。横方向ばねエレメント81が、衝撃伝
達部材78の細長いレバー78aから、ほぼ平行に側方にず
れて延びている。この横方向ばねエレメント81は、衝撃
伝達部材の移動方向に移動することはできないが、衝撃
伝達部材に対して横方向に移動可能である。衝撃伝達部
材のレバー78aの背後には駆動ばね80aが一体的に成形さ
れている。
衝撃伝達部材78は、調量ボタン73の突起(図示せず)
に設けられた駆動部により、駆動ばね80aの上端部がハ
ウジングシェル内壁に対して押圧される程度に、薬用粉
末カートリッジから離れる方向にまず移動させられ、こ
れにより、横方向ばねエレメント81に設けられた突出部
の面35に作用することにより調量ボタンを緊張させる。
調量ボタン73は、調量ボタンの行程の第1部分の領域内
でさらに押し込まれると、調量ボタンの駆動部が面35か
ら滑り外れるので、衝撃伝達部材78は、駆動ばね80aに
よって薬用粉末カートリッジに対して衝突させられる。
機械的衝撃のための十分な質量を有するために、衝撃伝
達部材78は下部において補強されている。
調量レバー67の側壁には、戻しばね76に掛かるための
突起91が設けられている。調量ボタンの揺れ腕72は、前
端部においてブリッジ85に結合されている。ブリッジ85
の外側に支承ジャーナルが設けられており、この支承ジ
ャーナルは、機能支持体50の第2の鉛直エレメントすな
わちシャフトの側面に設けられた支承孔に係合してお
り、調量ボタン73の旋回中心92を形成している。調量レ
バー68の側壁に設けられた支承ジャーナル70は、調量レ
バーの旋回中心を形成している。支承ジャーナル70は第
10図にしか示されていない。調量レバー68の後端部に
は、限界位置ロック部材すなわち捕捉フック93が示され
ている。調量レバー68の前端部には表示シンボル88が示
されており、この表示シンボル88は、調量レバー68の旋
回時に、端部側のハウジングシェルに設けられた窓89の
領域内に移動させられ、調量ボタン73を作動させること
によって調量が行われた後に、吸入の準備が完了したこ
とを示す。調量ボタン73に設けられた駆動部99aのため
の、調量レバー68の側面69に設けられたストッパ縁部94
が、上縁部に概略的に示されている。
機能支持体50の後端部では、機能支持体の水平部分の
下方に、機能支持体50の別のエレメントからバルブ室51
が形成されており、このバルブ室51は、ハウジング内部
への開口53を有している。空気は、ハウジングシェル4
の側面に設けられたスリット(図示せず)またはハウジ
ングに設けられた別の開口を通じて進入することができ
る。
第11図には、第10図と比較可能な縦断面図が示されて
おり、この図には、衝撃伝達部材は図示されておらず、
ブリッジ85によって前端部で結合された平行な揺れ腕72
を備えた調量ボタン73/73aが示されている。
調量レバー68は中央のロック位置に位置しており、こ
の位置から、調量レバーは、調量スライド部材123の調
量キャビティ124が機能支持体50の通過開口57と合致す
る限界ロック位置にだけ、調量ボタン73によって移動す
ることができる。この図には、支承部84とばねブロック
86との間に設けられた圧縮ばね、すなわち戻しばね38が
示されている。この圧縮ばね、すなわち戻しばね38は、
ブリッジ85に作用することによって、調量ボタン73が負
荷解除された後にこの調量ボタン73を初期位置にまで押
し戻す。調量ボタン73の揺れ腕72は、ハウジングの外側
に位置した調量ボタン73の部分73aに結合されている。
部分73aを押し下げることによって、調量ボタンが支承
箇所、すなわち旋回中心92を中心にして旋回する。
第11図には戻しばね76が示されており、この戻しばね
76は、調量レバー68の突起91に取り付けられており、調
量レバー68を押し戻すという目的を有している。その結
果、調量装置に設けられた調量スライド部材123は、同
時に、排出位置から調量キャビティの充填位置に再設定
される。バルブ室51の開口53を閉鎖するためのバルブフ
ラップ52は、ばね97が作用するための、上方へ延びたフ
ック96を有しており、このばね97の他方の端部は、機能
支持体50に固定されている。この引張コイルばねは、所
定の力でバルブフラップ52を保持しており、吸入のため
の空気を吸い込むためには、バルブフラップがバルブ室
の開口を開放させるように前記力に打ち勝たなければな
らない。
調量ボタン73のこの位置では、調量レバーアーム44に
設けられたラッチ98が、バルブフラップ52の軸43から上
方に延びたアーム40の上端部に設けられたフック39のブ
ロック縁部によって係合されるので、空気の吸込による
バルブフラップ52の動きがブロックされる。この位置で
は、初期位置への調量レバー68の再設定も同様にブロッ
クされる。調量レバー68は、この中央のロック位置か
ら、調量ボタン73がさらに押し込まれて調量レバー68に
作用することによって、調量装置の排出位置に移動する
ことしかできない。この過程の間に、調量ボタン73は、
可能な行程の第2部分を通過して戻る。これに関連し
て、バルブフラップ52のアーム40のフック39に設けられ
たブロック縁部との係合が解除され、その代わりに、調
量レバー突起93が、切欠き42もしくはバルブフラップの
軸43に係合する。このラッチ装置のジオメトリの条件は
完全に異なっているので、バルブフラップを旋回させて
これにより調量レバーを再び解放するためには、吸入の
ための空気の吸込で十分である。
第12a図および第12b図には、調量ボタン73の構造がさ
らに詳しく示されている。第12a図は側面図であり、第1
2b図は平面図である。粉末吸入器のハウジングの上方
に、調量ボタン73を作動させるためのコンポーネントも
しくは部分73aが延びている。この部分73aを起点とし
て、平行な2つの揺れ腕72がハウジング内に延びてお
り、これらの揺れ腕72の前端部はブリッジ85によって互
いに結合されている。両側でブリッジ85から支承ジャー
ナル92aが延びており、この支承ジャーナル92aは、対応
して機能支持体50の第3の鉛直エレメント50bに配置さ
れたブシュに係合し、調量ボタン73の旋回中心92を形成
する。ブリッジ85の端部側には、調量ボタン73の戻しば
ねのための支承部として、ばねブロック86が配置されて
いる。作動押圧力を緩和された後、戻しばねは、調量レ
バーの位置に影響を及ぼすことなしに、調量ボタン73を
迅速に初期位置に押し戻す。衝撃伝達部材78が、突出部
99bに設けられた駆動部によって緊張させられかつ薬用
粉末カートリッジに衝突することによって再び緊張が緩
和される程度に調量ボタン73が押し込まれさえすれば、
調量ボタン73は調量レバー68に作用することなしに初期
位置に戻るので、調量レバー68は相変わらず初期位置を
占めている。
調量ボタン73が、押し込むことにより可能な行程のほ
ぼ半分だけ移動させられると、1つまたは複数の揺れ腕
72の外側に設けられた駆動ジャーナルすなわち駆動部99
aが、調量レバー68のストッパ縁部または縁部94に作用
し、これにより調量レバー68が中央位置へ移動させられ
る。衝撃伝達部材78を緊張させかつトリガするための突
出部99bが、別の揺れ腕72から上方へ延びておりかつ揺
れ腕を越えて内方へ突出している。この目的のために、
突起99bの駆動部が、衝撃伝達部材78の横方向ばねエレ
メント81に設けられた突出部の作用面35に係合し、衝撃
伝達部材78を薬用粉末カートリッジから離れる方向に旋
回させる。旋回運動の結果、衝撃伝達部材78に射出成形
された駆動ばね80aの上端部が、カウンタ支承部として
ハウジングシェルの内側に押し付けられ、緊張させられ
る。機能支持体50において衝撃伝達部材78と調量ボタン
73とが互いに異なる箇所で支承されているので、調量ボ
タン73がこの調量ボタンの可能な行程の第1の半分に亘
って移動する間に、突出部99bは、横方向ばねエレメン
ト81の作用面35から滑り外れることができ、これによ
り、前記突出部99bが、駆動ばね80aのばね力の効果に基
づき、薬用粉末カートリッジに対して衝撃を付与する。
この機械的衝撃により、薬用粉末カートリッジに一体的
に形成された調量装置の調量スライド部材に設けられた
調量キャビティの適切な充填を促進しようとしている。
調量ボタン73を初期位置に戻し、調量ボタンが戻される
ときに横方向ばねエレメントを通って基本位置に移動さ
せるために、横方向ばねエレメント81は、衝撃伝達部材
の旋回方向に対して横方向にたわむことができる。この
場合、横方向ばねエレメント81の外面から突出した突出
部82に形成された斜面が、調量ボタン73の突出部99bの
斜面上を滑動する。
調量ボタン73は、衝撃伝達部材に作用するだけでな
く、駆動ジャーナルすなわち突出部99bを介して、第13a
図〜第13c図に詳しく示した調量レバー68にも作用す
る。この調量レバー68の側面69は、薬用粉末カートリッ
ジの周囲に係合する。
第13a図は平面図、第13b図および第13c図は側面図で
ある。2つの側面は、調量レバー68の前側では、表示シ
ンボル88の基部を形成したブリッジ49aによって互いに
結合されており、後ろ側ではブリッジ49によって互いに
結合されている。調量レバー68の旋回により、表示シン
ボル88は、ロック解除位置が達せられたときにハウジン
グシェルの観察窓89の位置に移動させられ、吸入の準備
が完了していることを示す。
側面69の外側から支承ジャーナル70が延びており、こ
の支承ジャーナル70は、機能支持体のシャフト61の側面
に設けられた支承ブシュに係合しており、これにより、
調量レバー68は、互いに向き合って位置しながら、機能
支持体の薬用粉末カートリッジのシャフト61の側面に旋
回可能に取り付けられている。側面69からアーム48が延
びており、これらのアーム48は横方向内方へずらされて
おり、これらのアームの端部には、薬用粉末カートリッ
ジの調量装置に係合するための、内方へ延びたフィンガ
71が設けられている。支承ジャーナル70を中心にした調
量レバー68の旋回運動は、フィンガ71のほぼ水平方向の
移動を生ぜしめ、その結果フィンガ71が調量スライドを
水平方向に移動させる。側面69の一方から上方に向かっ
てばねアーム46が延びており、このばねアーム46は、調
量レバー68が移動した場合に、排出された薬剤用量のた
めのカウント装置の駆動ピニオンに作用して回転させ
る。この駆動ピニオンは、支承ブシュとしての、側面69
に設けられた孔45に取り付けられている。突起91に引っ
掛けられた引張コイルばねのばね力に抗して、調量ボタ
ン73の駆動ジャーナル99bによって、調量レバー68の旋
回運動が生じる。バルブフラップのロックエレメントに
係合するためのアーム44が、ブリッジ49の下側で、ブリ
ッジ49から後方に向かって延びている。第1のロックエ
レメントとして働くフック状のラッチ98は、アーム44に
側部で取り付けられている。アーム44の端部には、第2
のロックエレメントとしての捕捉フック93が設けられて
いる。突起91に係合したばねは、調量ボタン73の駆動部
99aが初期位置において係合するまで、調量レバー68を
保持する。この初期位置においては、フィンガ71は、第
10図に概略的に示したような調量キャビティの充填位置
に調量スライド部材を移動させている。
調量レバー68は、調量ボタン73の駆動部99aによっ
て、この位置から第1のロック位置(中央位置)に旋回
することができ、調量スライド部材は、アーム48とフィ
ンガ71との移動により、調量キャビティの充填と排出と
の間の中央位置へ押される。20゜の角度だけ旋回可能な
調量ボタン73は、この時点で、可能な行程のほぼ半分を
通過している。この位置から初期位置への、調量レバー
68の戻り移動は、第11図に概略付に示したような、バル
ブフラップ52の上方に向かって延びたアーム40に設けら
れたフック39のブロック縁部にラッチ98がロックするこ
とにより阻止される。
このロック係合を解除するには、吸込によってバルブ
フラップ52に加えられる空気流の力は不十分である。な
ぜならば、ラッチ98の半径と、バルブフラップのアーム
40のフックに設けられたブロック縁部の半径とが異なる
からである。このロック位置は、同時に、バルブフラッ
プ52の移動能力をも阻止する。調量ボタン73をさらに押
し込むことによって調量レバー68が移動するので、バル
ブフラップのアーム40のフック39に設けられたブロック
縁部へのラッチ98のロック結合が解除される。調量レバ
ー68の限界位置、すなわち調量レバー68の下方へ延びた
アーム48に設けられたフィンガ71が、調量スライド部材
を中央位置から排出位置に移動させた位置、に達した場
合には、調量レバー68の突起91に係合したばねの戻し力
に抗するために、吸入段階まで調量レバー68のロックが
必要である。このためには、バルブフラップ52の軸43に
切欠き42が設けられており、この切欠き42に、調量レバ
ーのアーム44の端部に設けられた捕捉フック93が係合
し、この捕捉フック93が、バルブフラップ52が吸入時に
吸気流によって十分な距離だけ旋回させられるまで、ブ
ロック縁部によって保持される。調量レバー68とバルブ
フラップ52の軸43との間のロック結合の解除を遅らせる
ことにより、調量キャビティが確実に吸入の第1段階に
おいて吸引されて空になる。解除後、調量レバー68をば
ねによって初期位置に引き戻すことができ、それと同時
に、調量レバー68が調量スライド部材を充填位置へ戻
す。
第14a図〜第14c図には、バルブフラップ52の構造が平
面図と縦断面図とで詳しく示されている。前記バルブフ
ラップ52は、ジャーナルを備えた軸43によって取り付け
られており、このジャーナルが、バルブ室を形成した機
能支持体のエレメントに設けられたブシュに係合する。
安定した平行のために、軸43を備えたバルブフラップ52
と上方に向かって延びたアーム40とは、ウェイトエレメ
ント41をも有しており、このウェイトエレメント41は、
アーム41に対して平行に上方へ延びている。このウェイ
トエレメント41にはアーム40に面したジャーナルが設け
られており、このジャーナルには、機能支持体のギャッ
プに係合するピニオンが取り付けられている。薬用粉末
カートリッジが吸入器に挿入されるときに、ピニオンは
薬用粉末カートリッジによって移動させられる。この移
動がバルブフラップ52に伝達されるので、バルブフラッ
プは短時間旋回させられ、これにより、バルブフラップ
52のロックエレメントへの調量レバー68のロック係合が
解除され、調量レバーが、薬用粉末カートリッジ挿入前
の位置に関わらず、戻しばねによって初期位置へ確実に
移動させられる。
アーム40は、阻止内縁部としてのフック39を端部に有
しており、このフック39に調量レバーのアームに設けら
れたラッチ98が係合することができ、これにより、調量
レバー68とバルブフラップ52との間にロック結合が生ぜ
しめられる。前記ロック結合は、粉末吸入器を貫流する
吸入空気によって解除することはできず、調量レバー68
を移動させることにより機械的に解除することしかでき
ない。吸入後にバルブフラップ52を鉛直位置に引き戻す
ばねは、軸43に取り付けられたフック96に係合してい
る。ばねの他方の端部は機能支持体に固定されている。
調量レバー68をさらに移動させることによって、アーム
40の端部に設けられたフックへのラッチ98のロック結合
が解除され、調量レバーの限界位置において、調量レバ
ー68の捕捉フック93が、アーム40を備えた軸43に設けら
れた、ブロック縁部を備えた切欠きにロック係合する。
調量レバーのこの限界位置において、装置は吸入の準備
が完了する。調量レバー68の、捕捉フック93による切欠
き42への係合は、空気流によってバルブフラップ52を移
動させることにより僅かに遅れて解除され、これによ
り、調量レバーは戻しばねによって初期位置に引き戻さ
れる。
第15図および第16図には、粉末吸入器のマウスピース
に配置された、粉末薬剤のための分散装置がさらに詳し
く示されている。
第15図は、粉末吸入器の長手方向軸線に対して垂直な
平面で見た縦断面図である。この構造の場合、スリット
13,13aによって中断された環状の外壁を室8を中心にし
て形成したウェブ14,14aを備えたそらせ板5と、粉末ダ
クト15とが、1つの部材に形成されている。円錐台形状
のコネクタエレメント6が、そらせ板5から前方へ延び
ている。そらせ板5の中心には、室8の出口開口7が配
置されており、この出口開口7から、粉末が混合された
空気流のための出口ダクトが、円錐台形状の突出したエ
レメント(コネクタエレメント)6を貫通して延びてい
る。円錐台形の基部は、粉末が混合されていない半径方
向の空気流をマウスピースに向かってダクト9の長手方
向に変向するために、湾曲させられてそらせ板5の前側
に隣接している。
室8の後壁はこの図には示されていないが、この後壁
は機能支持体に一体的に形成されている。室8の、ウェ
ブ14,14aから形成された環状の外壁は、そらせ板5より
も小さな外径を有しているので、マウスピース(図示せ
ず)の内壁と室8の外壁との間には環状空間17が形成さ
れている。前記環状空間17から室内部にまで接線方向に
延びた複数のスリット13を通じて、室8の内部に空気が
進入することができる。底壁領域に設けられたウェブ14
aは、粉末ダクト15の端部から室内部を仕切っており、
ひいては、室8の非対称的な構造を生ぜしめている。部
分空気流は、環状空間17から、そらせ板5の縁部領域に
対称的に配置された通過開口(図示せず)を通じて、そ
らせ板5の前側の空間へ流れることができる。
粉末ダクト15の、U字形横断面を備えた外壁16は、機
能支持体の水平部分(図示せず)の下側で、そらせ板5
の後ろ側を起点として延びており、前記機能担体の水平
部分が、ダクト外壁16のU字形輪郭の上側をカバーす
る。機能支持体に分散装置の前記部分を固定するため
に、ダクト外壁の後端部には、機能支持体の鉛直エレメ
ントに設けられた切欠きに係合するためのフィンガが形
成されている。粉末ダクト15は、凹状区分、すなわちポ
ケット30を有している。このポケットは、実際の吸入前
に、分散装置への粉末の望ましくない過早搬送を阻止す
る。分散装置のこの部分エレメントを粉末吸入器により
確実に固定するために、ハウジング壁の一部が、凹状区
分、すなわちポケット30の領域において、ウェブにより
外郭(コンポーネント)31として形成されている。
室8の非対称的な構造をさらに明確にするために、第
16図には、後ろ側すなわち室内部から見たそらせ板の平
面図が示されている。中央には室8の出口開口7が設け
られており、この出口開口7を起点として、第15図に示
された出口ダクトが延びている。この平面図には、室の
外壁を形成したウェブ14,14aの構造および配列が明確に
示されており、前記ウェブ14,14aの間に接線方向のスリ
ット13,13aが延びている。粉末ダクト15の端部は、スリ
ット13aを介して室内部に接続されており、前記スリッ
ト13aを通じて、分散および崩壊させたい粉末が室8内
に進入することができる。粉末を旋回、崩壊および分散
させるための別の空気が、形成される旋回流によって、
接線方向のスリット13を通じて供給される。粉末が粉末
ダクト15から室内部に進入するためのスリット13aの横
断面は、空気が進入するためのスリット13の横断面の2
倍の大きさである。特に優れた崩壊および分散効果を得
るために、室8内部に面したウェブ14の内面26は、スリ
ット壁の直線的な延長部として形成されており、室の八
角形の横断面を形成している。図面には、空気流入のた
めの7つのスリット13が示されており、粉末が混合され
た部分空気流が進入するための第8のスリット13aが設
けられている。粉末ダクト15のダクト外壁16は、粉末ダ
クトのより後方の区間において、僅かにより厚い構造を
有している。そらせ板5に直接に隣接した領域に設けら
れた壁の比較的薄い構造は、この領域においても、室の
外壁を取り囲んだ環状空間17を形成するために働いてい
る。スリット13,13aを通じて室8の内部に進入する空気
流から部分空気流を分岐させるために、そらせ板5はこ
の実施例の場合6つの切欠き18を有しており、これらの
切欠きは、60゜ずらされて外縁部に配置されており、そ
らせ板5の後側の環状空間17からそらせ板5の前側の空
間に空気が進入するための通過開口を形成している。開
口の数および配列は、全体で、分散空気流か1つの部分
空気流だけを分岐させる横断面が設けられるように選択
されることが望ましい。
吸入時に粉末吸入器に吸い込まれた全空気は、まず粉
末吸入器内で2つの部分流に分割される。一方の部分流
は、粉末を、調量スライド部材の調量キャビティから粉
末ダクト15を通じて室8内に搬送する。第2の部分流
は、粉末吸入器から、室8を取り囲んだ環状空間17へ流
入し、部分空気流に分割される。この部分空気流は、包
囲空気流と、室8内での粉末薬剤の分散を促進する分散
部分流とを形成する。分散のために働く前記部分空気流
は、スリット13を通じて室8内部に流入し、室8内で、
粉末が混合された部分空気流と再び合流させられる。供
給された粉末は、室内で旋回流効果により崩壊させら
れ、微細な粒子として空気内に分散させられる。
粉末吸入器のハウジングの部分(コンポーネント)31
を備えた粉末ダクト15の外壁16のU字形の輪郭も第16図
に示されており、前記部分31は、ウェブを介して、粉末
ダクト15のダクト外壁16に結合されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヨアヒム ゲーデ ドイツ連邦共和国 ハーナウ グライヴ ィッツァー シュトラーセ 23 (72)発明者 クンラート レーク オランダ国 ペイゼ ブラームラーン 8 (72)発明者 アンネ ハー デ ブール オランダ国 ドラハテン コエンダー 174 (56)参考文献 特開 昭51−49594(JP,A) 特開 昭61−90674(JP,A) 特開 平5−103835(JP,A) 特開 平5−245201(JP,A) 米国特許5161524(US,A) 国際公開92/18188(WO,A1) 西独国特許出願公開4340768(DE, A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 15/00

Claims (47)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数用量の薬用粉末のための薬剤補給容器
    を保持するための、粉末吸入器のための薬用粉末カート
    リッジ(100)において、一体的に形成された調量装置
    (107,123)が設けられており、該調量装置が、所定の
    量の薬用粉末を保持するための、少なくとも1つの調量
    キャビティ(124)を有しており、前記調量装置(107,1
    23)が、充填位置から排出位置へ、薬用粉末の流れ方向
    に対してほぼ横方向に移動可能な調量スライド部材(12
    3)を有しており、該調量スライド部材が、粉末薬剤を
    貯蔵するためのリザーバ空間(101)の下方に配置され
    ていることを特徴とする、粉末吸入器のための薬用粉末
    カートリッジ。
  2. 【請求項2】前記調量スライド部材(123)が、搬送位
    置へ移動可能である、請求項1記載の薬用粉末カートリ
    ッジ。
  3. 【請求項3】前記調量スライド部材(123)が、ばね弾
    性的な部材によって搬送位置に固定されるようになって
    いる、請求項2記載の薬用粉末カートリッジ。
  4. 【請求項4】蓋(121)が設けられており、該蓋が、上
    縁部(102)に挿入可能であり、かつ多数用量の粉末薬
    剤のためのリザーバ空間(101)を閉鎖する目的を有し
    ており、該リザーバ空間(101)の側壁が、薬用粉末カ
    ートリッジ(100)の下側領域に設けられた出口開口(1
    05)に向かって、薬用粉末カートリッジ(100)の下側
    領域においてホッパ状にテーパしており、 薬用粉末カートリッジ(100)の下端部に、調量装置(1
    07,123)を保持するための装置(108)が設けられてお
    り、 パージ空気供給手段(110)が設けられており、該パー
    ジ空気供給手段(110)が、リザーバ空間(101)の外側
    に横方向に配置されており、かつ調量装置(107,123)
    の調量キャビティ(124)を排出位置において完全に空
    にすることを促進する目的を有している、請求項1から
    3までのいずれか1項記載の薬用粉末カートリッジ。
  5. 【請求項5】前記調量装置を保持するための装置が、調
    量スライド部材ダクト(108)であり、該調量スライド
    部材ダクトが、リザーバ空間(101)の下端部の下側に
    配置されており、前記調量スライド部材ダクト内に、調
    量スライド部材(123)が、調量装置として移動可能に
    配置されており、これにより、調量スライド部材(12
    3)の充填位置においては、調量キャビティ(124)が、
    出口開口(105)の領域に位置させられ、調量スライド
    部材(123)の排出位置においては、調量キャビティ(1
    24)が、該調量キャビティを完全に空にすることを促進
    するためのパージ空気供給手段(110)の領域と、該パ
    ージ空気供給手段(110)に対応した排出開口(109)の
    領域とに位置させられるようになっている、請求項4記
    載の薬用粉末カートリッジ。
  6. 【請求項6】調量スライド部材ダクト(108)が、調量
    スライド部材(123)の移動方向に対して横方向に、全
    長のほとんどの部分に亘って側方へ開放しており、これ
    により、作動装置が、調量スライド部材(123)を側部
    で保持して、該調量スライド部材を移動させることがで
    きるようになっている、請求項5記載の薬用粉末カート
    リッジ。
  7. 【請求項7】調量スライド部材の搬送位置において、調
    量スライド(123)の調量キャビティ(124)が、出口開
    口(105)と、パージ空気を供給するための手段(110)
    とから外れて位置させられるようになっている、請求項
    4から6までのいずれか1項記載の薬用粉末カートリッ
    ジ。
  8. 【請求項8】前記調量スライド部材(123)が、U字形
    の横断面を有しており、調量スライド部材ダクト(10
    8)の側壁に設けられた切欠き(118)を貫通して作動部
    材が係合するために脚部(129)の外側に切欠きが設け
    られており、調量スライド部材(123)が、調量キャビ
    ティ(124)とは反対の側の端部において、カートリッ
    ジの基部(107)の長手方向に延びた対応するスリット
    (119)に係合するための下方へ延びたストッパ(130)
    と、調量スライド部材ダクト(108)の上壁に係合する
    ための、調量スライド部材ダクトに面した突起(120)
    のためのキー溝(126)とを備えた突出エレメント(12
    5)とを有している。請求項1から7までのいずれか1
    項記載の薬用粉末カートリッジ。
  9. 【請求項9】外縁部(103)が、薬用粉末カートリッジ
    (100)の上縁部(102)よりも高く形成されており、薬
    用粉末カートリッジ(100)が、コネクタエレメント(1
    22)を備えた蓋(121)を有しており、該蓋が、蓋(12
    1)の挿入後に、薬用粉末カートリッジ(100)の上縁部
    (102)の形状による嵌め合いにより保持され、コネク
    タエレメント(122)から外方へ延びた蓋の外縁部が、
    上縁部(102)と環状ギャップ(112)とを介して、外縁
    部(103)の内側に設けられた肩部にまで延びており、
    薬用粉末カートリッジ(100)の外縁部(103)に沈み込
    められて配置されている、請求項1から8までのいずれ
    か1項記載の薬用粉末カートリッジ。
  10. 【請求項10】カートリッジの蓋(121)と、調量スラ
    イド部材(123)と、薬用粉末カートリッジ(100)と
    は、調量スライド部材(123)なしに別個の部材として
    熱可塑性プラスチックから、一体的な調量装置と共に製
    造されている、請求項1から9までのいずれか1項記載
    の薬用粉末カートリッジ。
  11. 【請求項11】薬用粉末カートリッジ(100)が、下側
    に観察窓(119)を有しており、この観察窓によって、
    調量スライド部材(123)の位置を確認することができ
    るようになっている、請求項1から10までのいずれか1
    項記載の薬用粉末カートリッジ。
  12. 【請求項12】排出された薬剤用量または薬用粉末カー
    トリッジ(100)内に残留している薬剤用量のための表
    示装置が設けられており、該排出された薬剤用量または
    薬用粉末カートリッジ(100)内に残留している薬剤用
    量のための表示装置が、薬用粉末カートリッジ(100)
    の上縁部領域に一体的に形成されている、請求項1から
    11までのいずれか1項記載の薬用粉末カートリッジ。
  13. 【請求項13】前記表示装置が、薬用粉末カートリッジ
    (100)の上縁部領域の周囲に沿って移動可能なフィル
    ム条片またはリングによって形成されている、請求項12
    記載の薬用粉末カートリッジ。
  14. 【請求項14】前記フィルム条片またはリングには歯列
    が設けられており、該歯列によって、フィルム条件また
    はリングが、薬用粉末カートリッジ(100)の上縁部領
    域の周囲に沿って移動可能である、請求項13記載の薬用
    粉末カートリッジ。
  15. 【請求項15】薬用粉末カートリッジ(100)が、フィ
    ルム条片またはリングを収容するための環状のギャップ
    (112)を上縁部領域に有している、請求項13または14
    記載の薬用粉末カートリッジ。
  16. 【請求項16】外側で環状のギャップ(112)を半径方
    向で仕切った外縁部(103)は、円周の少なくとも1カ
    所において、観察窓(113)として形成された切欠きを
    有しており、これにより、フィルム条片またはリングを
    外側から見ることができるようになっている、請求項15
    記載の薬用粉末カートリッジ。
  17. 【請求項17】環状のギャップ(112)が、円周の少な
    くとも1カ所において下方へ開放しており、これによ
    り、フィルム条片またはリングのための駆動車が、下方
    から環状のギャップ内に突出可能になっている、請求項
    15または16記載の薬用粉末カートリッジ。
  18. 【請求項18】表示装置に、排出された薬剤用量または
    薬用粉末カートリッジ(100)に残留している薬剤用量
    のためのスケールが設けられている、請求項12から17ま
    でのいずれか1項記載の薬用粉末カートリッジ。
  19. 【請求項19】粉末薬剤吸入器において、前記粉末薬剤
    を、空気流により患者が服用することができるようにな
    っており、請求項1から18までに記載の薬用粉末カート
    リッジのための収容部が設けられており、さらに、請求
    項1から18までに基づく薬用粉末カートリッジ(100)
    の一体的に形成された調量装置(107,123)の調量スラ
    イド部材(123)を作動させて該調量スライド部材を少
    なくとも充填位置から排出位置にまで移動させるための
    装置(68)が設けられていることを特徴とする、粉末薬
    剤吸入器。
  20. 【請求項20】吸入器から薬剤用量が排出される前に調
    量スライド部材(123)が充填位置へ戻ることを阻止す
    るための固定装置(42,52,44,93)が設けられている、
    請求項19記載の粉末薬剤吸入器。
  21. 【請求項21】調量スライド部材(123)が排出位置に
    完全に達していない場合には薬剤排出のための空気流の
    形成をほぼ阻止する安全装置(39,40,44,52,98)が設け
    られている、請求項20記載の粉末薬剤吸入器。
  22. 【請求項22】粉末薬剤のための吸入器(1)であっ
    て、前記粉末薬剤を空気流によって患者が服用すること
    ができるようになっており、前記吸入器が、排出された
    薬剤用量を表示するための視覚的表示装置を有している
    ことを特徴とする、粉末薬剤吸入器。
  23. 【請求項23】患者が空気流により薬剤を服用すること
    ができるようになっており、排出された薬剤用量を表示
    するための視覚的表示装置が設けられている、請求項22
    記載の粉末薬剤吸入器。
  24. 【請求項24】吸入器(1)に挿入された請求項12から
    18までのいずれか1項記載の薬用粉末カートリッジの表
    示装置を吸入器(1)の外側から読むための装置(87)
    が設けられている、請求項1から23までのいずれか1項
    記載の粉末薬剤吸入器。
  25. 【請求項25】視覚的表示装置と、吸入器(1)に挿入
    された請求項1から18までのいずれか1項記載の薬用粉
    末カートリッジの表示装置を読むための装置とが、薬剤
    が混合された空気流を吸入するためのマウスピース
    (3)が位置させられた吸入器(1)の側に配置されて
    いる、請求項1から24までのいずれか1項記載の粉末薬
    剤吸入器。
  26. 【請求項26】視覚的表示装置と、吸入器(1)に挿入
    された請求項1から18までのいずれか1項記載の薬用粉
    末カートリッジの表示装置を読むための装置とが、患者
    が吸入器(1)を吸入のために使用位置に持ったときに
    患者の視野に位置するように吸入器(1)に配置されて
    いる、請求項1から24までのいずれか1項記載の粉末薬
    剤吸入器。
  27. 【請求項27】1つまたは複数の空気流のために吸入器
    (1)に設けられた流過通路と、粉末薬剤を分散させる
    ための分散装置(2)と、薬剤が混合された空気流を吸
    入するためのマウスピース(3)とが設けられており、
    前記流過通路と、分散装置(2)と、マウスピース
    (3)とが、吸入器(1)からの吸入時に分散させられ
    た粉末薬剤を含んだ中心空気流が、薬剤を負荷されてい
    ない包囲空気によって取り囲まれるように配置されてい
    る、請求項19記載の粉末薬剤吸入器。
  28. 【請求項28】前記流過通路が、粉末ダクト(15)を有
    しており、該粉末ダクトには、流過通路へ調量された粉
    末薬剤を捕集するための凹所が形成されている、請求項
    27記載の粉末薬剤吸入器。
  29. 【請求項29】ハウジング(4)と、ハウジング(4)
    から取外し可能な吸入のためのマウスピース(3)と、
    一体的に形成された調量装置(107,123)を備えた請求
    項1から18までのいずれか1項記載の薬用粉末カートリ
    ッジを挿入するための、蓋(64)によって閉鎖可能な収
    容部と、ハウジング(4)と上側における調量ボタン
    (73,73a)とが設けられている、請求項19から28までの
    いずれか1項記載の粉末薬剤吸入器。
  30. 【請求項30】ハウジング(4)とマウスピース(3)
    との内部に、 薬用粉末カートリッジ(100)の挿入後に該薬用粉末カ
    ートリッジと調量装置(107,123)とに作用する部材を
    収容するための、水平エレメントと鉛直エレメントとを
    備えた機能支持体が設けられており、 さらに、挿入可能な薬用粉末カートリッジ(100)のた
    めの、機能支持体(50)の水平収容面(56)が設けられ
    ており、該水平収容面(56)が、薬用粉末カートリッジ
    (100)に一体的に形成された調量装置(107,123)の排
    出開口と合致する通過開口(57)を有している、請求項
    29記載の粉末薬剤吸入器。
  31. 【請求項31】吸入時にマウスピース(3)に設けられ
    た中央開口(25)を通じて吸入される空気流に粉末薬剤
    を分散させるための、マウスピース(3)内に配置され
    た分散装置(2)が設けられており、該分散装置が、機
    能支持体(50)の支持面(56)に設けられた通過開口
    (57)に粉末ダクト(15)を介して接続されており、さ
    らに前記分散装置(2)が、分散装置(2)から流出す
    る、粉末が混合された空気流を包囲空気流として取り囲
    む、粉末が混合されていない空気流を、分散装置(2)
    に供給される分散空気流から分岐させるための手段を有
    している、請求項29または30記載の粉末薬剤吸入器。
  32. 【請求項32】挿入された薬用粉末カートリッジ(10
    0)に機械的衝撃を付与するための、互いに間隔を置い
    て平行に配置された、機能支持体(50)の第1の鉛直エ
    レメント(50a)に取り付けられた衝撃伝達部材が、設
    けられている、請求項29から31までのいずれか1項記載
    の粉末薬剤吸入器。
  33. 【請求項33】粉末薬剤のための、薬用粉末カートリッ
    ジ(100)に一体的に形成された調量装置(107,123)を
    作動させるための調量レバー(68)が設けられており、
    該調量レバーが、機能支持体(50)の、互いに間隔を置
    いて平行に配置された2つの側壁を備えた第2の鉛直エ
    レメント(61)に取り付けられており、 ハウジングを貫通して延びた、調量ボタン(73)の部分
    (72)が設けられており、該部分が、機能支持体(50)
    の第2の鉛直エレメントの、互いに間隔を置いて平行に
    配置された側壁の別の箇所に取り付けられており、前記
    部分が、旋回中心を中心にして調量レバー(68)を旋回
    させるための、部分(72)に基づき調量レバー(68)に
    係合する手段(99a)と、衝撃伝達部材(78)を作動さ
    せるための手段(99b)とを有している、請求項29から3
    2までのいずれか1項記載の粉末薬剤吸入器。
  34. 【請求項34】機能支持体の水平部分の後端部で、ハウ
    ジング内部への開口(53)を備えたバルブ室(51)を形
    成した、機能支持体(50)の別のエレメントが設けられ
    ており、前記開口(53)が、機能支持体エレメントに取
    り付けられたバルブフラップ(52)によって閉鎖可能で
    あり、前記バルブ室(51)が、空気ダクトを介して分散
    装置(2)に接続されており、調量装置(107,123)を
    通じて粉末ダクト(15)にまで部分空気流を案内し、調
    量装置(107,123)から分散装置(102)へ薬剤を搬送す
    るために、前記空気ダクトから、薬用粉末カートリッジ
    (100)の調量装置(107,123)へ部分空気ダクト(58)
    が分岐している、請求項29から33までのいずれか1項記
    載の粉末薬剤吸入器。
  35. 【請求項35】前記バルブフラップ(52)が、外方へ延
    びた支承ジャーナルを備えた軸(43)を上縁部に有して
    おり、前記支承ジャーナルが、バルブ室壁を形成した機
    能支持体エレメントに設けられた支承ブシュに係合して
    おり、前記軸(43)にはブロック縁部を備えた切欠き
    (42)が設けられており、該切欠きに隣接した軸(43)
    から上方へアーム(40)が延びており、該アーム(40)
    の端部にはブロック縁部を備えたフック(39)が形成さ
    れている、請求項34記載の粉末薬剤吸入器。
  36. 【請求項36】機能支持体(50)の第2の鉛直エレメン
    トが、2つの側壁を備えたシャフト(61)であり、該シ
    ャフトの内側の横断面が、挿入したい薬用粉末カートリ
    ッジ(100)の外輪郭に適合させられており、シャフト
    の側壁と薬用粉末カートリッジ(100)の側壁との間に
    は、調量レバー(68)と調量ボタン(73)の部分(72)
    とのための空間が形成されている、請求項34記載の粉末
    薬剤吸入器。
  37. 【請求項37】前記分散装置(2)が、前壁としてのそ
    らせ板(5)と、後壁としてのプレート(12)と、前記
    そらせ板と前記プレートとの間に配置された室の外壁と
    から形成された室(8)を有しており、該室(8)の外
    径が、分散装置(2)を取り囲んだマウスピース(2)
    の内径よりも小さく形成されており、これにより、マウ
    スピース(3)内には室(8)を取り囲んだ環状空間
    (17)が形成されており、前記室の外壁が、室内部に接
    線方向に延びた複数のスリット(13,13a)によってウェ
    ブ(14,14a)に分割されており、そらせ板(5)の外径
    が、室(8)の外径よりも大きく形成されており、これ
    により、そらせ板の縁部がマウスピースの内側に対して
    取り付けられており、そらせ板が、中央に出口開口
    (7)を有しており、該出口開口を起点として、そらせ
    板の前側に取り付けられた円錐台形状のコネクタエレメ
    ント(6)を貫通して出口ダクト(6)が延びており、
    そらせ板の縁部領域には複数の通過開口(18)が設けら
    れており、該通過開口が、円周に亘って対称的に分配さ
    れており、前記通過開口を通じて、粉末が混合されてい
    ない空気が、環状空間(17)からそらせ板の前側の空間
    (11)へ流過可能になっており、そらせ板(5)の後側
    を起点として延びた粉末ダクトの前端部が、室のスリッ
    トのうちの1つ(13a)に外側の端部で接続されてお
    り、支持面(56)の下側へ延びた粉末ダクト(15)の後
    端部が、ハウジング内壁まで下方へ延びた機能担体の鉛
    直エレメント(60)に固定可能に形成されている、請求
    項34記載の粉末薬剤吸入器。
  38. 【請求項38】室内部に面した、室外壁を形成したウェ
    ブ(14,14a)の面(26)が、スリット壁の連続的な延長
    部として形成されており、これにより、室(8)が、多
    角形の横断面を有している、請求項37記載の粉末薬剤吸
    入器。
  39. 【請求項39】前記第1の鉛直エレメントが、支持面
    (56)の背後で機能支持体(50)の水平部分から上方へ
    延びたアームであり、該アームが、上端部に支承ブシュ
    を有しており、 衝撃伝達部材が、粉末吸入器の長手方向軸線方向に延び
    たハンマエレメント(79)を下端部に備えかつ軸(80)
    を上端部に備えたレバー(78a)を有しており、前記軸
    (80)の外方へ延びたジャーナルが、アーム(50a)に
    設けられた支承ブシュに係合しており、レバー(78a)
    の下側部分には、衝撃伝達部材(78)の移動方向にたわ
    むことができないが該移動方向に対して横方向にたわむ
    ことができる、側方へずれた、上方へ延びた横方向ばね
    エレメント(81)が設けられており、前記衝撃伝達部材
    には、下側部分から上方へ延びた駆動ばね(80a)が成
    形されている、請求項34記載の粉末薬剤吸入器。
  40. 【請求項40】衝撃伝達部材(78)の横方向ばねエレメ
    ント(81)に、レバー(78a)とは反対の側において、
    斜面(82a)を備えた突出部(82)が設けられている、
    請求項39記載の粉末薬剤吸入器。
  41. 【請求項41】ハウジング壁とシャフト(61)の側壁と
    の間に駆動装置が配置されており、該駆動装置が、薬用
    粉末カートリッジ(100)から排出された薬剤用量のた
    めの、薬用粉末カートリッジ(100)の上縁部に一体的
    に形成された表示装置を作動させるための手段(74,7
    5)を有している、請求項34記載の粉末薬剤吸入器。
  42. 【請求項42】前記表示装置を作動させるための手段
    が、表示装置に係合した、ハウジングの上縁部(4a)か
    ら突出したジャーナルに取り付けられた歯車(74)であ
    り、該歯車(74)が、該歯車に係合させられた、より少
    数の歯を備えた歯付きピニオン(75)によって駆動され
    るようになっており、該歯付きピニオンが、調量レバー
    (68)の側面に設けられた楕円形の開口を貫通して、機
    能支持体のシャフト(61)の側面に設けられた支承孔に
    取り付けられている、請求項41記載の粉末薬剤吸入器。
  43. 【請求項43】調量ボタン(73)の部分(72)が、平行
    な2つの揺れ腕であり、該揺れ腕の間の間隔が、挿入時
    に薬用粉末カートリッジ(100)を揺れ腕(72)間の空
    間を貫通して押し込むことができるように、薬用粉末カ
    ートリッジ(100)の幅よりも僅かに大きくなってお
    り、揺れ腕(72)の前端部が、ブリッジ(85)によって
    互いに結合されており、該ブリッジから、両側で支承ジ
    ャーナル(92a)が、第3の鉛直エレメント(50b)に設
    けられた支承ブシュに延びており、前記ブリッジが、前
    側に戻しばね(38)を収容するための段状支承部(86)
    を有しており、前記戻しばねの他方の端部が、機能支持
    体(50)の鉛直なプレート(54)の後部に設けられた支
    承部(84)に支持されている、請求項34記載の粉末薬剤
    吸入器。
  44. 【請求項44】調量ボタン(73)の揺れ腕(72)に設け
    られた手段(99)が、調量レバー(68)に係合するため
    の、両揺れ腕(72)の外側に設けられた駆動ジャーナル
    (99a)と、他方の揺れ腕(72)空から上方へ延びた突
    出部(99b)とであり、突出部(99b)が、衝撃伝達部材
    を作動させるために揺れ腕(72)を越えて内側にも突出
    しており、駆動ジャーナル(99a)と調量ボタン(73)
    の旋回中心(92)との間隔が、突出部(99b)と旋回中
    心との間隔よりも小さいので、衝撃伝達部材(78)の横
    方向ばねエレメント(81)への突出部(99b)の係合
    が、調量レバー(68)への駆動ジャーナル(99a)の係
    合よりも、狭い範囲の押込みにより形成され、駆動ジャ
    ーナル(99a)が係合するまで調量レバー(73)をさら
    に移動させることにより、衝撃伝達部材(78)の横方向
    ばねエレメントへの、突出部(99b)の係合を解除する
    ようになっている、請求項34記載の粉末薬剤吸入器。
  45. 【請求項45】調量レバー(68)が、互いに間隔を置い
    た2つの側面(69)を有しており、該側面(69)の端部
    が、ブリッジ(49,49a)によって互いに結合されてい
    て、薬用粉末カートリッジ(100)を間隔を置いて取り
    囲むリングを形成しており、上側の領域において前記側
    面から外方へ、シャフトの側壁に設けられた支承ブシュ
    にまで、支承ジャーナル(70)が延びており、これによ
    り、前記調量レバーが、粉末吸入器の長手方向に旋回可
    能に取り付けられており、一方の側面(69)が、調量ボ
    タン(73)の駆動ジャーナル(99a)のための、斜め下
    方へ延びたストッパ縁部(94)を有しており、前記調量
    レバー(68)が、薬用粉末カートリッジの下部に一体的
    に形成された調量装置(106)に係合するための手段(4
    4,71)を有しており、調量レバー(68)を、初期位置と
    も限界位置とも異なる中央位置でロックするために、バ
    ルブフラップ(52)の軸(43)に設けられた切欠き(4
    3)のブロック縁部をロックするための手段および切欠
    き(42)に隣接して軸(43)から上方へ延びたアーム
    (40)に設けられたフック(39)のブロック縁部をロッ
    クするための手段(44,93,98)が設けられている、請求
    項35記載の粉末薬剤吸入器。
  46. 【請求項46】調量レバー(68)が、側面(69)のうち
    の一方に、戻しばね(76)を引っ掛けるための突起(9
    1)を有しており、前記戻しばねの他方の端部が、機能
    支持体の水平エレメントに配置されたフックに固定され
    ており、前記水平エレメントが、バルブ室(51)の上側
    を形成しており、戻しばね(76)のばね力が、中央位置
    および限界位置における調量レバー(68)のロックを解
    除するために不十分であるが、限界位置ロックの解除後
    に調量レバー(68)を初期位置に戻すためには十分であ
    る、請求項45記載の粉末薬剤吸入器。
  47. 【請求項47】調量装置(107,123)に係合するため
    の、調量レバー(68)に設けられた手段が、フィンガで
    あり、該フィンガが、側面(69)に対してリング内へ側
    方にずらされておりかつ下方へ延びたアームから、互い
    に向かって、調量スライド部材ダクト(108)の側壁に
    設けられた切欠きを貫通して、調量装置(107,123)の
    調量スライド部材ダクト(108)内を前後に移動可能に
    配置された調量スライド部材(123)の側縁部に設けら
    れた切欠き(127)に内に延びている、請求項45または4
    6記載の粉末薬剤吸入器。
JP50354297A 1995-06-21 1996-06-03 一体的に形成された調量装置を備えた薬用粉末カートリッジおよび粉末薬剤吸入器 Expired - Lifetime JP3299971B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19522416.7 1995-06-21
DE19522415.9 1995-06-21
DE19522415A DE19522415C2 (de) 1995-06-21 1995-06-21 Arzneimittelpulverpatrone mit integrierter Dosiereinrichtung und Pulverinhalator mit Mitteln zum Betätigen der Dosiereinrichtung der Arzneimittelpulverpatrone
DE1995122416 DE19522416C2 (de) 1995-06-21 1995-06-21 Vorrichtung zum Dispergieren von Pulver in einem Luftstrom zur Verwendung mit Pulver-Inhalatoren
PCT/EP1996/002396 WO1997000703A1 (en) 1995-06-21 1996-06-03 Pharmaceutical powder cartridge with integrated metering device and inhaler for powdered medicaments

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10511594A JPH10511594A (ja) 1998-11-10
JP3299971B2 true JP3299971B2 (ja) 2002-07-08

Family

ID=26016125

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50354297A Expired - Lifetime JP3299971B2 (ja) 1995-06-21 1996-06-03 一体的に形成された調量装置を備えた薬用粉末カートリッジおよび粉末薬剤吸入器

Country Status (30)

Country Link
US (2) US5840279A (ja)
EP (1) EP0837710B1 (ja)
JP (1) JP3299971B2 (ja)
KR (1) KR100269060B1 (ja)
CN (2) CN1325129C (ja)
AR (1) AR002534A1 (ja)
AT (1) ATE209518T1 (ja)
AU (1) AU719449B2 (ja)
BR (1) BR9608997A (ja)
CA (2) CA2225396C (ja)
CZ (2) CZ294782B6 (ja)
DE (1) DE69617431T2 (ja)
DK (1) DK0837710T3 (ja)
ES (1) ES2168488T3 (ja)
HK (2) HK1018011A1 (ja)
HR (1) HRP960294B1 (ja)
HU (1) HU220227B (ja)
ID (1) ID17207A (ja)
IL (1) IL122494A (ja)
IN (1) IN189233B (ja)
NO (1) NO314879B1 (ja)
NZ (2) NZ502870A (ja)
PL (2) PL182715B1 (ja)
PT (1) PT837710E (ja)
RU (1) RU2162346C2 (ja)
SI (1) SI9620081B (ja)
SK (1) SK284303B6 (ja)
TR (1) TR199701665T1 (ja)
TW (1) TW325409B (ja)
WO (1) WO1997000703A1 (ja)

Families Citing this family (168)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NZ502870A (en) * 1995-06-21 2001-06-29 Asta Medica Ag Inhaler for powdered medicaments comprising a visual display device to indicate the discharge status of the inhaler
SE9700940D0 (sv) * 1997-03-14 1997-03-14 Astra Ab Powder inhaler IV
US6345617B1 (en) 1997-09-26 2002-02-12 1263152 Ontario Inc. Aerosol medication delivery apparatus and system
US6293279B1 (en) 1997-09-26 2001-09-25 Trudell Medical International Aerosol medication delivery apparatus and system
US6257233B1 (en) 1998-06-04 2001-07-10 Inhale Therapeutic Systems Dry powder dispersing apparatus and methods for their use
US9006175B2 (en) 1999-06-29 2015-04-14 Mannkind Corporation Potentiation of glucose elimination
ES2165768B1 (es) 1999-07-14 2003-04-01 Almirall Prodesfarma Sa Nuevos derivados de quinuclidina y composiciones farmaceuticas que los contienen.
DE19961300A1 (de) * 1999-12-18 2001-06-21 Asta Medica Ag Vorratssystem für Arzneimittel in Pulverform und damit ausgestatteter Inhalator
AU3400501A (en) 2000-02-28 2001-09-12 Vectura Ltd Improvements in or relating to the delivery of oral drugs
FI20000810A0 (fi) 2000-04-06 2000-04-06 Orion Yhtymae Oyj Jauheinhalaattori
CA2826724C (en) 2000-04-11 2016-02-02 Trudell Medical International Aerosol delivery apparatus with positive expiratory pressure capacity
TWI224514B (en) * 2000-06-23 2004-12-01 Norton Healthcare Ltd Dose metering system for medicament inhaler
US6629524B1 (en) * 2000-07-12 2003-10-07 Ponwell Enterprises Limited Inhaler
BRPI0207800B8 (pt) * 2001-03-02 2021-06-22 Woodwelding Ag implante, dispositivo de implante, kit para criar conexões para partes do tecido e método de implante
US6523536B2 (en) 2001-03-12 2003-02-25 Birdsong Medical Devices, Inc. Dual-canister inhaler having a spacer and easy to operate lever mechanism
US6698422B2 (en) 2001-03-12 2004-03-02 Birdsong Medical Devices, Inc. Canister inhaler having a spacer and easy to operate lever mechanism and a flexible, elastic mouthpiece
US6681768B2 (en) 2001-06-22 2004-01-27 Sofotec Gmbh & Co. Kg Powder formulation disintegrating system and method for dry powder inhalers
DE10129703A1 (de) * 2001-06-22 2003-01-02 Sofotec Gmbh & Co Kg Zerstäubungssystem für eine Pulvermischung und Verfahren für Trockenpulverinhalatoren
US7258118B2 (en) 2002-01-24 2007-08-21 Sofotec Gmbh & Co, Kg Pharmaceutical powder cartridge, and inhaler equipped with same
DE10202940A1 (de) * 2002-01-24 2003-07-31 Sofotec Gmbh & Co Kg Patrone für einen Pulverinhalator
CA2479751C (en) 2002-03-20 2008-06-03 Trent Poole Inhalation apparatus
US20030205226A1 (en) 2002-05-02 2003-11-06 Pre Holding, Inc. Aerosol medication inhalation system
US6904908B2 (en) 2002-05-21 2005-06-14 Trudell Medical International Visual indicator for an aerosol medication delivery apparatus and system
KR100581385B1 (ko) 2002-10-11 2006-05-22 오츠카 세이야쿠 가부시키가이샤 분말 흡입기
DE10300032B3 (de) * 2003-01-03 2004-05-27 E. Braun Gmbh Pulverinhalator
GB2398254B (en) 2003-02-11 2005-12-07 Bespak Plc Dispensing Apparatus
US20060231096A1 (en) * 2003-06-11 2006-10-19 Hitachi, Ltd. Inhalation type medication apparatus
GB0315509D0 (en) * 2003-07-02 2003-08-06 Meridica Ltd Dispensing device
ES2257152B1 (es) 2004-05-31 2007-07-01 Laboratorios Almirall S.A. Combinaciones que comprenden agentes antimuscarinicos y agonistas beta-adrenergicos.
ATE419011T1 (de) 2004-05-31 2009-01-15 Almirall Lab Kombinationen aus antimuscarinischen mitteln und beta-adrenergen agonisten
CA2572790C (en) 2004-07-16 2014-12-23 Laboratorios Almirall, S.A. Inhaler for the administration of powdered pharmaceuticals, and a powder cartridge system for use with this inhaler
ES2385934T3 (es) 2004-08-20 2012-08-03 Mannkind Corporation Catálisis de la síntesis de dicetopiperazina.
KR101644250B1 (ko) 2004-08-23 2016-07-29 맨카인드 코포레이션 약물 전달용 디케토피페라진염, 디케토모르포린염 또는 디케토디옥산염
US20070020330A1 (en) * 2004-11-24 2007-01-25 Medpointe Healthcare Inc. Compositions comprising azelastine and methods of use thereof
SI2486942T1 (sl) 2004-11-24 2019-03-29 Meda Pharmaceuticals Inc. Sestavki, ki obsegajo azelastin, in postopki za njihovo uporabo
US8758816B2 (en) 2004-11-24 2014-06-24 Meda Pharmaceuticals Inc. Compositions comprising azelastine and methods of use thereof
GB0507100D0 (en) 2005-04-08 2005-05-11 Team Holdings Uk Ltd Improvements in or relating to inhalers
US8524734B2 (en) 2005-05-18 2013-09-03 Mpex Pharmaceuticals, Inc. Aerosolized fluoroquinolones and uses thereof
MX359219B (es) 2005-05-18 2018-09-19 Raptor Pharmaceuticals Inc Fluoroquinolonas aerosolizadas y sus usos.
ES2265276B1 (es) 2005-05-20 2008-02-01 Laboratorios Almirall S.A. Derivados de 4-(2-amino-1-hidroxietil)fenol como agonistas del receptor beta2 adrenergico.
DK1928423T3 (en) 2005-09-14 2016-02-29 Mannkind Corp A method for drug formulation based on increasing the affinity of the active substances to the crystalline microparticle surfaces
US8039431B2 (en) 2006-02-22 2011-10-18 Mannkind Corporation Method for improving the pharmaceutic properties of microparticles comprising diketopiperazine and an active agent
EP1993645A4 (en) * 2006-03-03 2011-05-18 Stc Unm DRY POWDER INHALER WITH AEROELASTIC SPREADING MECHANISM
ES2319596B1 (es) 2006-12-22 2010-02-08 Laboratorios Almirall S.A. Nuevos derivados de los acidos amino-nicotinico y amino-isonicotinico.
CA2673553C (en) * 2006-12-22 2014-06-17 Laboratorios Almirall, S.A. Breath actuated metering slide for a powder inhaler
ES2306595B1 (es) 2007-02-09 2009-09-11 Laboratorios Almirall S.A. Sal de napadisilato de 5-(2-((6-(2,2-difluoro-2-feniletoxi)hexil)amino)-1-hidroxietil)-8-hidroxiquinolin-2(1h)-ona como agonista del receptor adrenergico beta2.
ES2320955B1 (es) 2007-03-02 2010-03-16 Laboratorios Almirall S.A. Nuevos derivados de 3-((1,2,4)triazolo(4,3-a)piridin-7-il)benzamida.
EP2173380A4 (en) * 2007-07-13 2011-08-31 Abbott Biotech Ltd METHOD AND COMPOSITIONS FOR PULMONARY ADMINISTRATION OF A TNFa HEMMER
UY31272A1 (es) 2007-08-10 2009-01-30 Almirall Lab Nuevos derivados de ácido azabifenilaminobenzoico
DE102007056263A1 (de) 2007-11-22 2009-05-28 Siegfried Generics International Ag Dosiervorrichtung zur Inhalierung einer pulverförmigen Substanz
ES2320961B1 (es) 2007-11-28 2010-03-17 Laboratorios Almirall, S.A. Derivados de 4-(2-amino-1-hidroxietil)fenol como agonistas del receptor adrenergico beta2.
EP2534957B1 (en) 2007-12-14 2015-05-27 AeroDesigns, Inc Delivering aerosolizable products
EP2096105A1 (en) 2008-02-28 2009-09-02 Laboratorios Almirall, S.A. Derivatives of 4-(2-amino-1-hydroxyethyl)phenol as agonists of the b2 adrenergic receptor
EP2100599A1 (en) 2008-03-13 2009-09-16 Laboratorios Almirall, S.A. Inhalation composition containing aclidinium for treatment of asthma and chronic obstructive pulmonary disease
EP2100598A1 (en) 2008-03-13 2009-09-16 Laboratorios Almirall, S.A. Inhalation composition containing aclidinium for treatment of asthma and chronic obstructive pulmonary disease
EP2108641A1 (en) 2008-04-11 2009-10-14 Laboratorios Almirall, S.A. New substituted spiro[cycloalkyl-1,3'-indo]-2'(1'H)-one derivatives and their use as p38 mitogen-activated kinase inhibitors
EP2113503A1 (en) 2008-04-28 2009-11-04 Laboratorios Almirall, S.A. New substituted indolin-2-one derivatives and their use as p39 mitogen-activated kinase inhibitors
US8485180B2 (en) 2008-06-13 2013-07-16 Mannkind Corporation Dry powder drug delivery system
AU2009257311B2 (en) 2008-06-13 2014-12-04 Mannkind Corporation A dry powder inhaler and system for drug delivery
EP2135610A1 (en) 2008-06-20 2009-12-23 Laboratorios Almirall, S.A. Combination comprising DHODH inhibitors and methotrexate
US9364619B2 (en) 2008-06-20 2016-06-14 Mannkind Corporation Interactive apparatus and method for real-time profiling of inhalation efforts
TWI532497B (zh) 2008-08-11 2016-05-11 曼凱公司 超快起作用胰島素之用途
US8629139B2 (en) 2008-10-07 2014-01-14 Mpex Pharmaceuticals, Inc. Topical use of Levofloxacin for reducing lung inflammation
CN105520922A (zh) 2008-10-07 2016-04-27 拉普特制药有限公司 用于改进的药物动力学的氟喹诺酮气雾剂制剂
EP2177521A1 (en) 2008-10-14 2010-04-21 Almirall, S.A. New 2-Amidothiadiazole Derivatives
EP2196465A1 (en) 2008-12-15 2010-06-16 Almirall, S.A. (3-oxo)pyridazin-4-ylurea derivatives as PDE4 inhibitors
UY32297A (es) 2008-12-22 2010-05-31 Almirall Sa Sal mesilato de 5-(2-{[6-(2,2-difluoro-2-fenilitoxi) hexil]amino}-1-hidroxietil)-8-hidroxiquinolin-2( 1h)-ona como agonista del receptor b(beta)2 acrenérgico
EP2202232A1 (en) 2008-12-26 2010-06-30 Laboratorios Almirall, S.A. 1,2,4-oxadiazole derivatives and their therapeutic use
US8314106B2 (en) 2008-12-29 2012-11-20 Mannkind Corporation Substituted diketopiperazine analogs for use as drug delivery agents
DE202008017185U1 (de) 2008-12-30 2010-05-12 Siegfried Generics International Ag Dosiervorrichtung
EP2210890A1 (en) 2009-01-19 2010-07-28 Almirall, S.A. Oxadiazole derivatives as S1P1 receptor agonists
EP2210615A1 (en) 2009-01-21 2010-07-28 Almirall, S.A. Combinations comprising methotrexate and DHODH inhibitors
EP2221297A1 (en) 2009-02-18 2010-08-25 Almirall, S.A. 5-(2-{[6-(2,2-difluoro-2-phenylethoxy)hexyl]amino}-1-hydroxyethyl)-8-hydroxyquinolin-2(1h)-one and its use in the treatment of pulmonary diseases
EP2221055A1 (en) 2009-02-18 2010-08-25 Almirall, S.A. 5-(2-{[6-(2,2-difluoro-2-phenylethoxy)hexyl]amino}-1-hydroxyethyl)-8-hydroxyquinolin-2(1H)-one for the treatment of lung function
EP2226323A1 (en) 2009-02-27 2010-09-08 Almirall, S.A. New tetrahydropyrazolo[3,4-c]isoquinolin-5-amine derivatives
JP5667095B2 (ja) 2009-03-11 2015-02-12 マンカインド コーポレイション 吸入器の抵抗を測定するための装置、システムおよび方法
EP2228368A1 (en) 2009-03-12 2010-09-15 Almirall, S.A. Process for manufacturing 5-(2-{[6-(2,2-difluoro-2-phenylethoxy) hexyl]amino}-1-hydroxyethyl)-8-hydroxyquinolin-2(1H)-one
EP2239256A1 (en) 2009-03-13 2010-10-13 Almirall, S.A. Sodium salt of 5-cyclopropyl-2-{[2-(2,6-difluorophenyl)pyrimidin-5-yl]amino}benzoic acid as DHODH inhibitor
CA2764505C (en) 2009-06-12 2018-09-25 Mannkind Corporation Diketopiperazine microparticles with defined specific surface areas
EP2473170B1 (en) 2009-09-04 2019-06-19 Horizon Orphan LLC Use of aerosolized levofloxacin for treating cystic fibrosis
EP2305660A1 (en) 2009-09-25 2011-04-06 Almirall, S.A. New thiadiazole derivatives
EP2314577A1 (en) 2009-10-16 2011-04-27 Almirall, S.A. Process for manufacturing 2-[(3,5-difluoro-3'-methoxy-1,1'-biphenyl-4-yl)amino]nicotinic acid
WO2011056889A1 (en) 2009-11-03 2011-05-12 Mannkind Corporation An apparatus and method for simulating inhalation efforts
EP2322176A1 (en) 2009-11-11 2011-05-18 Almirall, S.A. New 7-phenyl-[1,2,4]triazolo[4,3-a]pyridin-3(2H)-one derivatives
CA2779488A1 (en) 2009-11-12 2011-05-19 Stc.Unm Dry powder inhaler with flutter dispersion member
EP2343287A1 (en) 2009-12-10 2011-07-13 Almirall, S.A. New 2-aminothiadiazole derivatives
EP2338888A1 (en) 2009-12-24 2011-06-29 Almirall, S.A. Imidazopyridine derivatives as JAK inhibitors
EP2360158A1 (en) 2010-02-18 2011-08-24 Almirall, S.A. Pyrazole derivatives as jak inhibitors
UY33213A (es) 2010-02-18 2011-09-30 Almirall Sa Derivados de pirazol como inhibidores de jak
EP2366702A1 (en) 2010-03-18 2011-09-21 Almirall, S.A. New oxadiazole derivatives
EP2380890A1 (en) 2010-04-23 2011-10-26 Almirall, S.A. New 7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-5(6h)-one-derivatives as PDE4 inhibitors
EP2386555A1 (en) 2010-05-13 2011-11-16 Almirall, S.A. New cyclohexylamine derivatives having beta2 adrenergic agonist and m3 muscarinic antagonist activities
EP2390252A1 (en) 2010-05-19 2011-11-30 Almirall, S.A. New pyrazole derivatives
EP2394998A1 (en) 2010-05-31 2011-12-14 Almirall, S.A. 3-(5-Amino-6-oxo-1,6-dihydropyridazin-3-yl)-biphenyl derivatives as PDE4 inhibitors
EP2397482A1 (en) 2010-06-15 2011-12-21 Almirall, S.A. Heteroaryl imidazolone derivatives as jak inhibitors
RU2571331C1 (ru) 2010-06-21 2015-12-20 Маннкайнд Корпорейшн Системы и способы доставки сухих порошковых лекарств
EP2441755A1 (en) 2010-09-30 2012-04-18 Almirall, S.A. Pyridine- and isoquinoline-derivatives as Syk and JAK kinase inhibitors
EP2455081A1 (en) 2010-11-23 2012-05-23 Almirall, S.A. S1P1 receptor agonists for use in the treatment of crohn's disease
EP2455080A1 (en) 2010-11-23 2012-05-23 Almirall, S.A. S1P1 receptor agonists for use in the treatment of multiple sclerosis
EP2457900A1 (en) 2010-11-25 2012-05-30 Almirall, S.A. New pyrazole derivatives having CRTh2 antagonistic behaviour
EP2463289A1 (en) 2010-11-26 2012-06-13 Almirall, S.A. Imidazo[1,2-b]pyridazine derivatives as JAK inhibitors
ES2646748T3 (es) 2010-12-07 2017-12-15 Respira Therapeutics, Inc. Inhalador de polvo seco
US10092552B2 (en) 2011-01-31 2018-10-09 Avalyn Pharma Inc. Aerosol pirfenidone and pyridone analog compounds and uses thereof
EP2489663A1 (en) 2011-02-16 2012-08-22 Almirall, S.A. Compounds as syk kinase inhibitors
CN105667994B (zh) 2011-04-01 2018-04-06 曼金德公司 用于药物药盒的泡罩包装
EP2510928A1 (en) 2011-04-15 2012-10-17 Almirall, S.A. Aclidinium for use in improving the quality of sleep in respiratory patients
EP2518070A1 (en) 2011-04-29 2012-10-31 Almirall, S.A. Pyrrolotriazinone derivatives as PI3K inhibitors
EP2518071A1 (en) 2011-04-29 2012-10-31 Almirall, S.A. Imidazopyridine derivatives as PI3K inhibitors
EP2527344A1 (en) 2011-05-25 2012-11-28 Almirall, S.A. Pyridin-2(1H)-one derivatives useful as medicaments for the treatment of myeloproliferative disorders, transplant rejection, immune-mediated and inflammatory diseases
EP2526945A1 (en) 2011-05-25 2012-11-28 Almirall, S.A. New CRTH2 Antagonists
WO2012174472A1 (en) 2011-06-17 2012-12-20 Mannkind Corporation High capacity diketopiperazine microparticles
EP2548863A1 (en) 2011-07-18 2013-01-23 Almirall, S.A. New CRTh2 antagonists.
EP2548876A1 (en) 2011-07-18 2013-01-23 Almirall, S.A. New CRTh2 antagonists
EP2554544A1 (en) 2011-08-01 2013-02-06 Almirall, S.A. Pyridin-2(1h)-one derivatives as jak inhibitors
US9202164B2 (en) 2011-09-26 2015-12-01 Trudell Medical International Dose counter and medication delivery device
EP2578570A1 (en) 2011-10-07 2013-04-10 Almirall, S.A. Novel process for preparing 5-(2-{[6-(2,2-difluoro-2-phenylethoxy)hexyl]amino}-1(r)-hydroxyethyl)-8-hydroxyquinolin-2(1h)-one via novel intermediates of synthesis.
CA2852536A1 (en) 2011-10-24 2013-05-02 Mannkind Corporation Methods and compositions for treating pain
GB201118845D0 (en) 2011-11-01 2011-12-14 Euro Celtique Sa Dispenser
EP2592078A1 (en) 2011-11-11 2013-05-15 Almirall, S.A. New cyclohexylamine derivatives having beta2 adrenergic agonist and M3 muscarinic antagonist activities
EP2592077A1 (en) 2011-11-11 2013-05-15 Almirall, S.A. New cyclohexylamine derivatives having beta2 adrenergic agonist and M3 muscarinic antagonist activities
EP2617450A1 (en) 2012-01-20 2013-07-24 Almirall S.A. Inhaltion device for powdered drugs
EP2617449A1 (en) * 2012-01-20 2013-07-24 Almirall S.A. Inhalation device for powdered drugs
EP2617448A1 (en) * 2012-01-20 2013-07-24 Almirall S.A. Inhalation device for powdered drugs
EP2809780B1 (en) 2012-02-01 2018-05-02 Protalix Ltd. Dnase i polypeptides, polynucleotides encoding same, methods of producing dnase i and uses thereof in therapy
US10463815B2 (en) 2012-02-21 2019-11-05 Respira Therapeutics, Inc. Inhaler to deliver substances for prophylaxis or prevention of disease or injury caused by the inhalation of biological or chemical agents
EP2641900A1 (en) 2012-03-20 2013-09-25 Almirall, S.A. Novel polymorphic Crystal forms of 5-(2-{[6-(2,2-difluoro-2-phenylethoxy) hexyl]amino}-1-(R)-hydroxyethyl)-8-hydroxyquinolin-2(1h)-one, heminapadisylate as agonist of the ß2 adrenergic receptor.
EP2647627A1 (en) 2012-04-02 2013-10-09 Almirall, S.A. Salts of 5-[(1r)-2-({2-[4-(2,2-difluoro-2-phenylethoxy)phenyl] ethyl}amino)-1-hydroxyethyl]-8-hydroxyquinolin-2(1h)-one.
EP2666465A1 (en) 2012-05-25 2013-11-27 Almirall, S.A. Novel dosage and formulation
EP2668941A1 (en) 2012-05-31 2013-12-04 Almirall, S.A. Novel dosage form and formulation of abediterol
US9802012B2 (en) 2012-07-12 2017-10-31 Mannkind Corporation Dry powder drug delivery system and methods
WO2014060431A1 (en) 2012-10-16 2014-04-24 Almirall, S.A. Pyrrolotriazinone derivatives as pi3k inhibitors
US10159644B2 (en) 2012-10-26 2018-12-25 Mannkind Corporation Inhalable vaccine compositions and methods
EP2738172A1 (en) 2012-11-28 2014-06-04 Almirall, S.A. New bicyclic compounds as crac channel modulators
RS63476B1 (sr) 2012-12-17 2022-08-31 Almirall Sa Aklidinijum za upotrebu u povećanju fizičke aktivnosti u dnevnom životu kod pacijenta koji pati od hronične opstruktivne bolesti pluća
PE20151414A1 (es) 2012-12-18 2015-09-17 Almirall Sa NUEVOS DERIVADOS CARBAMATO DE CICLOHEXILO Y QUINUCLIDINILO QUE TIENEN ACTIVIDAD COMO AGONISTAS ß2 ADRENERGICOS Y COMO ANTAGONISTAS MUSCARINICOS M3
UY35332A (es) 2013-02-15 2014-11-28 Almirall Sa Derivados de pirrolotriazina como inhibidores de pi3k
ES2754388T3 (es) 2013-03-15 2020-04-17 Mannkind Corp Composiciones y métodos de dicetopiperazina microcristalina
EP2848615A1 (en) 2013-07-03 2015-03-18 Almirall, S.A. New pyrazole derivatives as CRAC channel modulators
US9925144B2 (en) 2013-07-18 2018-03-27 Mannkind Corporation Heat-stable dry powder pharmaceutical compositions and methods
US20150044288A1 (en) 2013-07-31 2015-02-12 Windward Pharma, Inc. Aerosol tyrosine kinase inhibitor compounds and uses thereof
EP3030294B1 (en) 2013-08-05 2020-10-07 MannKind Corporation Insufflation apparatus
WO2015091285A1 (en) 2013-12-19 2015-06-25 Almirall S.A. Dosage formulation comprising salmeterol and fluticasone propionate
CA2936330C (en) 2014-01-10 2023-01-03 Genoa Pharmaceuticals Inc. Aerosol pirfenidone and pyridone analog compounds and uses thereof
US10307464B2 (en) 2014-03-28 2019-06-04 Mannkind Corporation Use of ultrarapid acting insulin
PL3151893T3 (pl) * 2014-06-06 2018-07-31 Rijksuniversiteit Groningen Uruchamiany wdechem inhalator suchego proszku
US10561806B2 (en) 2014-10-02 2020-02-18 Mannkind Corporation Mouthpiece cover for an inhaler
US20170304459A1 (en) 2014-10-10 2017-10-26 Alnylam Pharmaceuticals, Inc. Methods and compositions for inhalation delivery of conjugated oligonucleotide
CN107427650A (zh) 2015-01-14 2017-12-01 瑞必治公司 粉末分散方法和装置
EP3061501A1 (en) 2015-02-27 2016-08-31 Rottapharm Ltd. Composition for the treatment of acne
WO2016170009A1 (en) 2015-04-21 2016-10-27 Almirall, S.A. Amino-substituted heterocyclic derivatives as sodium channel inhibitors
WO2016202800A1 (en) 2015-06-16 2016-12-22 Almirall, S.A. Pyrrolotriazinone derivatives as pi3k inhibitors
EP3117825A1 (en) 2015-07-16 2017-01-18 Rottapharm S.p.A. Oral formulation comprising berberine and morus alba extract
WO2017076990A1 (en) 2015-11-05 2017-05-11 Almirall, S.A. Addition salts of n-[4-(4-{[(1s)-1-(5-methyl-4-oxo-3-phenyl-3,4-dihydropyrrolo[2,1-f][1,2,4]triazin-2-yl)ethyl]amino}-7h-pyrrolo[2,3-d]pyrimidin-5-yl)-1h-indol-6-yl]sulfamide
GB201605102D0 (en) 2016-03-24 2016-05-11 Nicoventures Holdings Ltd Mechanical connector for electronic vapour provision system
CN109475709B (zh) 2016-05-03 2022-12-27 精呼吸股份有限公司 使用液滴输送装置生成液滴并将其输送到肺部系统的方法
US11529476B2 (en) 2017-05-19 2022-12-20 Pneuma Respiratory, Inc. Dry powder delivery device and methods of use
TW201919682A (zh) 2017-08-08 2019-06-01 西班牙商阿爾米雷爾有限公司 活化Nrf2路徑的新穎化合物
JP2020536614A (ja) 2017-10-04 2020-12-17 ニューマ・リスパイラトリー・インコーポレイテッド 呼吸により電気的に作動するインライン液滴送達装置および使用方法
WO2019079461A1 (en) 2017-10-17 2019-04-25 Pneuma Respiratory, Inc. NASAL MEDICATION DELIVERY APPARATUS AND METHODS OF USE
FR3072294B1 (fr) * 2017-10-18 2019-10-11 Aptar France Sas Dispositif de distribution de produit fluide synchronise avec l'inhalation.
JP2021502178A (ja) 2017-11-08 2021-01-28 ニューマ・リスパイラトリー・インコーポレイテッド 小容積アンプルを有して呼吸により電気的に作動するインライン液滴送達装置および使用方法
CN110201278B (zh) * 2018-02-28 2021-07-30 张江 用于吸入给药的药盒和吸入给药组合结构
EP3773840A4 (en) * 2018-04-02 2021-12-22 Pneuma Respiratory, Inc. PORTABLE DIGITAL NEBULIZER DEVICE AND METHODS FOR USE
RU189757U1 (ru) * 2019-01-09 2019-06-03 Федеральное государственное бюджетное учреждение "48 Центральный научно-исследовательский институт" Министерства обороны Российской Федерации Дисковый распылитель для получения полидисперсных аэрозолей из порошкообразных материалов
WO2022240897A1 (en) 2021-05-10 2022-11-17 Sepelo Therapeutics, Llc Pharmaceutical composition comprising delafloxacin for administration into the lung
WO2022271848A1 (en) 2021-06-22 2022-12-29 Pneuma Respiratory, Inc. Droplet delivery device with push ejection
WO2023028364A1 (en) 2021-08-27 2023-03-02 Sepelo Therapeutics, Llc Targeted compositions and uses therof
WO2023117929A1 (en) * 2021-12-21 2023-06-29 Chiesi Farmaceutici S.P.A. Powder inhaler

Family Cites Families (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE483136A (ja) * 1947-09-04 1942-06-30
US2587215A (en) * 1949-04-27 1952-02-26 Frank P Priestly Inhalator
US3972123A (en) * 1973-10-04 1976-08-03 Black Robert B Air-abrasive prophylaxis equipment
US4125969A (en) * 1977-01-25 1978-11-21 A. Long & Company Limited Wet abrasion blasting
US4274403A (en) * 1979-08-29 1981-06-23 Struve Roger L Inhaler
DE3043377A1 (de) * 1980-11-17 1982-07-01 Brugger, Inge, 8130 Starnberg Zerstaeuber
EP0079478A1 (en) * 1981-11-03 1983-05-25 Miles Laboratories, Inc. Medicament inhalation device
US4570630A (en) * 1983-08-03 1986-02-18 Miles Laboratories, Inc. Medicament inhalation device
DE3335745C1 (de) * 1983-10-01 1985-01-17 Sanitätshaus Ulrich Klimt, 7910 Neu-Ulm Inhalationsgerät
FI69963C (fi) * 1984-10-04 1986-09-12 Orion Yhtymae Oy Doseringsanordning
DK481884D0 (da) * 1984-10-09 1984-10-09 Karl Holm Medicinsk mund- eller svaelgsprayapparat
SE448277B (sv) * 1985-04-12 1987-02-09 Draco Ab Indikeringsanordning vid en doseringsanordning for lekemedel
DE4004904A1 (de) * 1990-02-16 1990-09-13 Gerhard Brendel Trommel-applikator
US5020527A (en) * 1990-02-20 1991-06-04 Texax-Glynn Corporation Inhaler device with counter/timer means
GB9015522D0 (en) * 1990-07-13 1990-08-29 Braithwaite Philip W Inhaler
DE4027391A1 (de) * 1990-08-30 1992-03-12 Boehringer Ingelheim Kg Treibgasfreies inhalationsgeraet
ATE209938T1 (de) * 1990-09-26 2001-12-15 Pharmachemie Bv Wirbelkammer-pulverinhalator
GB9026025D0 (en) * 1990-11-29 1991-01-16 Boehringer Ingelheim Kg Inhalation device
US5295479A (en) * 1991-04-15 1994-03-22 Leiras Oy Device intended for measuring a dose of powdered medicament for inhalation
US5161524A (en) * 1991-08-02 1992-11-10 Glaxo Inc. Dosage inhalator with air flow velocity regulating means
CA2093809A1 (en) * 1991-08-15 1993-02-16 Franco Del Bon Inhaler
JPH06509958A (ja) * 1991-08-26 1994-11-10 ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー 粉末ディスペンサ
US5341801A (en) * 1991-12-03 1994-08-30 Sandoz Ltd. Inhaler
FR2684732B1 (fr) * 1991-12-10 1994-02-18 Somfy Reducteur planetaire pour moteur tubulaire.
DE4211475A1 (de) * 1991-12-14 1993-06-17 Asta Medica Ag Pulverinhalator
GB2262452B (en) * 1991-12-19 1995-12-20 Minnesota Mining & Mfg Inhalation device
KR970004121B1 (ko) * 1991-12-27 1997-03-25 마쯔시다덴기산교 가부시기가이샤 필름콘덴서와 그 제조방법
GB9203761D0 (en) * 1992-02-21 1992-04-08 Innovata Biomed Ltd Inhaler
US5284133A (en) * 1992-07-23 1994-02-08 Armstrong Pharmaceuticals, Inc. Inhalation device with a dose-timer, an actuator mechanism, and patient compliance monitoring means
DE4239402A1 (de) * 1992-11-24 1994-05-26 Bayer Ag Pulverinhalator
HU215510B (hu) * 1992-12-18 1999-01-28 Schering Corp. Inhalátor por alakú gyógyszerekhez
DE4319514C2 (de) * 1993-06-14 2003-06-18 Sofotec Gmbh & Co Kg Pulverinhalator
DE4340768A1 (de) * 1993-11-30 1995-06-01 Bayer Ag Vorrichtung zum Inhalieren
ZA942721B (en) * 1994-04-20 1995-01-09 Dieter Koehler Process and apparatus for producing an aerosol from a pulverulent substance
FI942196A (fi) * 1994-05-11 1995-11-12 Orion Yhtymae Oy Jauheinhalaattori
NZ502870A (en) * 1995-06-21 2001-06-29 Asta Medica Ag Inhaler for powdered medicaments comprising a visual display device to indicate the discharge status of the inhaler

Also Published As

Publication number Publication date
HU220227B (hu) 2001-11-28
CZ294782B6 (cs) 2005-03-16
DK0837710T3 (da) 2002-04-02
ATE209518T1 (de) 2001-12-15
IL122494A0 (en) 1998-06-15
PT837710E (pt) 2002-05-31
CZ294700B6 (cs) 2005-02-16
DE69617431D1 (de) 2002-01-10
BR9608997A (pt) 1999-06-29
TW325409B (en) 1998-01-21
RU2162346C2 (ru) 2001-01-27
DE69617431T2 (de) 2002-08-01
ES2168488T3 (es) 2002-06-16
CA2225396C (en) 2003-03-25
NZ310990A (en) 2000-03-27
IN189233B (ja) 2003-01-11
IL122494A (en) 2001-08-08
NO975945D0 (no) 1997-12-17
PL324504A1 (en) 1998-05-25
CN1181896C (zh) 2004-12-29
WO1997000703A1 (en) 1997-01-09
NO975945L (no) 1998-02-18
EP0837710B1 (en) 2001-11-28
PL182198B1 (en) 2001-11-30
CN1188420A (zh) 1998-07-22
HUP9802201A3 (en) 1999-03-01
US6071498A (en) 2000-06-06
SK284303B6 (sk) 2005-01-03
HRP960294B1 (en) 2002-06-30
AU719449B2 (en) 2000-05-11
HUP9802201A2 (hu) 1999-01-28
CA2378713A1 (en) 1997-01-09
CN1325129C (zh) 2007-07-11
KR100269060B1 (ko) 2000-11-01
TR199701665T1 (xx) 1998-06-22
SK172597A3 (en) 1998-11-04
NZ502870A (en) 2001-06-29
SI9620081B (en) 2001-06-30
PL182715B1 (pl) 2002-02-28
AR002534A1 (es) 1998-03-25
HK1018011A1 (en) 1999-12-10
CA2378713C (en) 2003-08-12
KR19990028323A (ko) 1999-04-15
ID17207A (id) 1997-12-11
CA2225396A1 (en) 1997-01-09
AU6221196A (en) 1997-01-22
JPH10511594A (ja) 1998-11-10
CZ189499A3 (cs) 1999-11-17
CN1535737A (zh) 2004-10-13
CZ413997A3 (cs) 1999-08-11
HK1069346A1 (en) 2005-05-20
EP0837710A1 (en) 1998-04-29
HRP960294A2 (en) 1998-06-30
SI9620081A (sl) 1998-08-31
NO314879B1 (no) 2003-06-10
US5840279A (en) 1998-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3299971B2 (ja) 一体的に形成された調量装置を備えた薬用粉末カートリッジおよび粉末薬剤吸入器
DK2189176T3 (en) De-agglomerator for breath-activated dry powder inhaler
US5243970A (en) Dosing device for administering metered amounts of powdered medicaments to patients
CA2297024C (en) Dry powder medicament inhalator having an inhalation-activated flow diverting means for triggering delivery of medicament
US7107988B2 (en) Powder inhaler
EP0525720B1 (en) Inhalation devices
SK279020B6 (sk) Inhalátor
IL100038A (en) Inhalation device
SK279327B6 (sk) Zariadenie na vytváranie aerosolu z práškového lie
SK285874B6 (sk) Zariadenie na dávkovanie práškového lieku inhaláciou
RU98101190A (ru) Кассета для фармацевтического порошкового препарата, в частности, для порошковых ингаляторов и ингалятор для его использования
JP4163387B2 (ja) 粉末吸入器
JP6342814B2 (ja) 粉末薬剤用吸入装置
CZ290494A3 (en) Inhalator

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3299971

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090419

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100419

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100419

Year of fee payment: 8

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100419

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100419

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110419

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110419

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120419

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120419

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130419

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130419

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140419

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R153 Grant of patent term extension

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R153

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term