JPH10511594A - 一体的に形成された調量装置を備えた薬用粉末カートリッジおよび粉末薬剤吸入器 - Google Patents

一体的に形成された調量装置を備えた薬用粉末カートリッジおよび粉末薬剤吸入器

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Abstract

(57)【要約】 多数回分の粉末薬剤用量のための薬剤補給容器を収容するための粉末吸入器のための薬用粉末カートリッジは、一体的に形成された調量装置を有しており、この調量装置が、所定量の粉末薬剤を収容するための少なくとも1つの調量キャビティを有している。一体的に形成された調量装置は、少なくとも充填位置から排出位置にまで、粉末薬剤の流れ方向に対してほぼ横方向に移動可能である。粉末薬剤のための吸入器の場合には、患者は空気流により薬剤を摂取する。吸入器は、薬用粉末カートリッジのための収容部を有している。

Description

【発明の詳細な説明】 一体的に形成された調量装置を備えた 薬用粉末カートリッジおよび粉末薬剤吸入器 発明の分野 本発明は、所定の量の粉末薬剤を保持するための少なくとも1つの調量キャビ ティを備えた一体的に形成された調量装置を有する、多数回分の粉末薬剤用量の ための薬剤容器を保持するための粉末吸入器に用いられる薬用粉末カートリッジ と、粉末薬剤のための吸入器とに関する。この吸入器の場合には、患者は空気流 によって薬剤を摂取可能である。 このような薬用粉末カートリッジおよび吸入器は、特に呼吸系の慢性的不調を 治療するために使用されている。特定の適用分野は喘息患者の治療である。この ような場合には、複数回の服用に十分な量の粉末状薬剤が、1つの薬用粉末カー トリッジに充填される。薬用粉末カートリッジは吸入器に装填され、この吸入器 は、患者によって吸入されるための、薬剤が拡散された空気流を提供する。吸入 器が適切に使用された場合には、所望の量の薬剤が患者の気管支および肺内に進 入する。吸入器に永久的に配置されたリザーバコンテナの代わりに薬用粉末カー トリッジを使用することにより、吸入器を繰り返し使用することができるので、 このような治療、特に長期治療のコストが低減される。 従来の技術 国際公開第93/03782号パンフレットには、有利には粉末状の吸入調製 物を調量しかつ吸入流を提供するための吸入器が開示されている。記載された吸 入器は、ブロッキング装置を有しており、このブロッキング装置は、十分に大き な空気流が患者によって吸入されない場合に、薬剤が調量されることを阻止する 。記載された吸入器は、「抜け」一体的に形成された調量装置のための、薬剤容 器を保持するための交換可能な薬用粉末カートリッジから成っている。この調量 装置はプランジャを有しており、このプランジャは、薬用粉末カートリッジのリ ザーバ空間を貫通して延びている。プランジャの下端部の領域においては、プラ ンジャは所定の量の粉末薬剤を収容するための、横方向の調量室を有している。 プランジャを下方へ押し下げることにより、プランジャの下端部がカートリッジ から突出し、粉末薬剤を含んだ調量キャビティが吸入ダクト領域内へ移動する。 患者によって生ぜしめられる空気流により、粉末薬剤が、空気流内に拡散させら れて患者によって吸入される。さらに、吸入器のための計数装置も設けられてい る。 しかしながら、開示された薬用粉末カートリッジの欠点は、調量キャビティを 備えたプランジャが薬剤供 給部を貫通して移動させられることである。したがって、粉末薬剤の摩擦効果に より次のような危険性がある。すなわち、薬用粉末カートリッジが、プランジャ のブシュ領域においてシール解除され、これにより粉末薬剤が制御されずに通過 してしまったり、プランジャを移動させにくくなったり、これにより、患者によ る確実な調量が妨げられたりする。さらに、プランジャの挿入および所要のシー ルにより、薬用粉末カートリッジは比較的複雑な構造となり、これに対応して製 造コストが増大する。さらに、記載された吸入器の著しい欠点は、患者による空 気流の吸入と調量プランジャの作動とが対応していなければならないことである 。空気流の吸入に対する調量プランジャの作動が早過ぎたり遅過ぎたりすると、 は粉末薬剤が空気流ひいて患者に全く進入しなかったり、極めて少量の粉末薬剤 しか進入しなかったりする。特に高齢の患者、または喘息発作時にしばしば生じ るパニック状態にある患者は、しばしば、所要の調整に対処することが不可能で ある。 ドイツ連邦共和国特許出願公開第4319514号明細書および国際公開第9 4/28957号パンフレットには、容量調量装置を備えた吸入器が開示されて いる。開示された吸入器は、吸入器内に一体的に形成された、粉末薬剤のための 貯蔵部を有しており、この貯蔵部は、吸入器の別のエレメントと共に、プレロー ドをかけられたばね装置を解放することによって吸入器の別の部材に対して衝突 させられる。粉末薬剤に対して貯蔵部が衝突したときに生ぜしめられる衝撃力に より、前記粉末を圧縮し、調量精度を向上させることができる。さらに、粉末薬 剤の多重の調量を排除しようとしている。記載された吸入器は、複雑な構造によ り比較的製造コストが高く、一体的に形成された薬剤用貯蔵部により、使捨て可 能な装置としてしか使用できない。その結果、対応した治療的処置のためのコス トが著しく増大する。 ドイツ連邦共和国特許出願公開第4211475号明細書には、交換可能な薬 剤容器を備えた吸入器が開示されており、薬剤容器は、個々の室に複数回分の用 量の薬剤を含んでいる。薬剤容器の個々の室は連続的に空にさせられる。また、 記載された吸入器は、分散装置を有しており、この分散装置において、粉末薬剤 が、運動エネルギにより旋回流室内において粉砕されて吸入空気流内に分散させ られる。さらに、粉末薬剤が混合された空気流は、粉末薬剤を含まない空気流に よって取り囲まれる。これにより、粉末薬剤が口または喉の領域において堆積し てしまうことを防止しようとしている。記載された吸入器は、繰り返し使用され るようになっているが、構造が複雑であるため比較的高価である。また、使捨て 可能な薬剤容器も、多数の別個の部材から成っているので比較的高価であり、多 数の薬剤リザーバ室が設けられているために充填することが困難である。 発明の概要 したがって、本発明は、粉末薬剤カートリッジと吸入器とを提供し、これによ り、薬剤の治療目的の使用のためのコストを減じるという課題に基づいている。 さらに、協調の劣った患者や、極度のストレスに曝された患者にとってさえも、 単純で確実な作業が可能となることが望ましい。 この課題は、本発明に基づき、冒頭に述べたタイプの薬用粉末カートリッジに よって解決された。この薬用粉末カートリッジの場合、一体的に形成された調量 装置が、調量スライド部材を有しており、この調量スライド部材は、少なくとも 充填位置から排出位置にまで、粉末薬剤の流れ方向に対してほぼ横方向に移動す ることができる。また、前記課題は、このような薬用粉末カートリッジのための 収容部を有する、冒頭に述べたタイプの吸入器と、薬剤用量の直接的な排出を表 示するための光学表示装置を備えた吸入器とにより解決された。 本発明による薬用粉末カートリッジは、特に単純かつ経済的に製造することが できるので、この薬用粉末カートリッジは、特に薬剤容器の低コストのパッケー ジングを可能にすると同時に、一度使用した後は処分可能であるので衛生面にお いて特に有利である。薬用 粉末カートリッジを交換した後、本発明による吸入器は再び繰り返して使用する ことができ、また、この吸入器は、高齢の患者にとってさえも操作が特に簡単で 安全である。 吸入器への挿入前における薬用粉末カートリッジの特に優れた取扱いのために 、調量スライド部材が搬送位置へ移動可能であると有利であり、特に、調量スラ イド部材が搬送位置においてばね弾性的な部材により固定されると有利である。 本発明による薬用粉末カートリッジを、まだ完全に空になっていないにも関わら ず吸入器から取り出したい場合には、薬用粉末カートリッジが下側に観察窓を有 していて、この観察窓を介して調量スライド部材の位置を確認することができる と有利である。特に、薬用粉末カートリッジに充填された薬剤が生命に関わるほ ど重要であるような患者に対しては、本発明による薬用粉末カートリッジが、排 出された薬剤量または薬用粉末カートリッジに残留した薬剤量のための表示装置 により識別されると有利である。排出された薬剤量または残留した薬剤量のため のこの表示装置は、薬用粉末カートリッジの上縁部領域に一体的に形成されてい る。 本発明による吸入器は、本発明による薬用粉末カートリッジの一体的に形成さ れた調量装置の調量スライド部材を作動させるための装置を有しており、この装 置は、調量スライド部材を少なくとも充填位置と排出 位置とに移動させるようになっており、さらに、薬剤用量が吸入器から排出され る前に調量スライド部材が充填位置に戻ることを阻止するための安全装置を有し ており、前記吸入器が、特に、調量スライド部材がまだ排出位置に完全に達して いない場合に薬剤の排出のための吸気流の形成をほぼ阻止する安全装置を有して いると、誤操作が特に確実に防止される。特に、本発明による薬用粉末カートリ ッジに含まれた薬剤の使用が生死に関わるほど重要であるような患者に対しては 、本発明による吸入器が、薬剤用量が排出されたことを表示するための視覚的表 示装置を有していると安心であり、特に、吸入器が、吸入器の外側から、吸入器 内に挿入された本発明による薬用粉末カートリッジの表示装置を読むための装置 を有していると安心である。視覚的表示装置と、吸入器内に挿入された薬用粉末 カートリッジの表示装置を読むための装置とは、これらの装置が、患者が吸入の ために吸入器を使用位置で保持した時に患者の視界に位置するように、吸入器に 配置されていると特にこの場合ユーザフレンドリである。 本発明の別の好都合で有利な特徴は、請求項2以下に記載されている。 図面の簡単な説明 調量装置が一体的に組み込まれた薬用粉末カートリッジと、調量装置作動する ための手段および特定の分 散装置を有する粉末吸入器との本発明による構造が、図面を参照してさらに詳し く説明されている。 第1図は、薬用粉末カートリッジの縦断面図である。 第2図は、第1図のN−O線に沿って見た薬用粉末カートリッジの縦断面図で ある。 第3a図は、図1のG−H線に沿って薬用粉末カートリッジを上方から見た横 断面図であり、第3b図は、図2のE−F線に沿って見た、調量装置の上方の下 部領域における薬用粉末カートリッジの横断面図である。 第4図は、図1のJ−K線に沿って見た横断面図である。 第5図は、薬用粉末カートリッジの蓋を示す縦断面図である。 第6a図〜第6d図は、調量スライド部材の縦断面図、上方から見た断面図、 下方から見た断面図、側方から見た断面図である。 第7図は、薬用粉末カートリッジが挿入されていない粉末吸入器を、上方から 見た水平方向断面図である。 第8図は、第7図のA−A線に沿って見た、薬用粉末カートリッジが挿入され ていない粉末吸入器を正面から見た横断面図である。 第9図は、図7のB−B線に沿って見た、ハウジン グの後部における粉末吸入器を正面から見た横断面図である。 第10図は、薬用粉末カートリッジは挿入されていないが、薬用粉末カートリ ッジに一体的に形成された調量装置の、概略的に示された調量スライド部材を調 量位置に備えた粉末吸入器を示す縦断面図である。 第11図は、調量スライド部材が中央位置にに位置しており、バルブフラップ のエレメントを用いた調量レバーのロックを詳しく示した、粉末吸入器の縦断面 図である。 第12a図および第12b図は、調量ボタンを側方および上方から見た図であ る。 第13a図〜第13c図は、調量レバーを上方および両側から見た図である。 第14a図〜第14c図はロックエレメントを備えたバルブフラップを、様々 な図で示す図である。 第15図は、粉末ダクトを備えた調量装置を示す縦断面図である。 第16図は、室の内部から室の正面壁を見た調量装置の横断面図である。 有利な実施例の説明 連続的に使用するように形成された粉末吸入器は、蓋を粉末吸入器から取り外 した後に使用者が挿入可能な薬用粉末カートリッジを特定の位置に容易に挿入す ることができるように構成されている。さらに、本発 明による吸入器は粉末薬剤のための分散装置を有しており、この分散装置は、容 易にアクセス可能であり、前側に配置されたマウスピースを取り外すことによっ て容易に浄化することができ、さらに、吸入器ハウジング内に設けられた粉末薬 剤の調量装置に粉末ダクトを介して接続されている。 吸入器内に挿入可能な、本発明による薬用粉末カートリッジは、複数の粉末薬 剤用量のための細長いリザーバ空間を有している。このリザーバ空間は、上縁部 に挿入可能な蓋によって閉鎖することができる。前記リザーバ空間の側壁は、薬 用粉末カートリッジの下側の領域において出口開口に向かってホッパ状にテーパ している。出口開口を調量装置の調量キャビティに接続することができる。一体 的に形成された調量装置は、カートリッジ基部と調量スライド部材ダクトとを有 している。調量スライド部材ダクトは、カートリッジ基部と、リザーバ空間の下 端部との間に配置されており、この調量スライド部材ダクトの端部は、薬用粉末 カートリッジの外周にほぼ合致していると有利である。調量スライド部材は、水 平方向で前後に移動することができ、端部付近に形成された調量室を備えており 、調量スライド部材ダクトに配置されている。薬用粉末カートリッジ基部には排 出開口が設けられている。この排出開口は、リザーバ空間の出口開口に対して側 方へずらされておりかつ調量スライド部材ダクトの上 壁に設けられたパージ空気開口と合致させられている。パージ空気開口は、薬用 粉末カートリッジの側壁の外側に配置されたパージ空気ダクトの端部を形成して いる。 薬用粉末カートリッジは、横断面で見て薬剤特性膨らみを有している。機能支 持体領域の横断面は、薬用粉末カートリッジを収容するために対応した構造を成 している。 薬用粉末カートリッジが、排出された薬剤用量のための、一体的に形成された 表示装置を有していると有利である。前記表示装置は、上縁部に一体的に形成す ることができる。このような場合、粉末吸入器は、表示装置を作動させるために 必要な手段も有している。 薬用粉末カートリッジの表示装置は、ウェブ状の上側の外縁部を有しており、 この外縁部は、薬用粉末カートリッジの上縁部をこの上縁部から間隔を置いて同 軸的に取り囲んでおりかつ上縁部から外方へずらされているので、薬用粉末カー トリッジの上縁部の外側と外縁部の内側との間には、薬用粉末カートリッジの蓋 を挿入する前には頂部で開放した環状のギャップが形成されている。外縁部には 観察窓が設けられており、この観察窓によりフィルム条片の位置を見ることが可 能となる。このフィルム条片は、環状のギャップに挿入されておりかつマークが 設けられており、さらに、このフィルム条片の下縁部は歯列として形成されてい る。 フィルム条片の代わりに、マークを有しておりかつ下縁部が歯列として形成さ れたプラスチック製のリングを使用してもよい。このようなリングは、射出成形 によって容易に製造することができる。 外縁部と薬用粉末カートリッジの側壁とを結合した肩部には、ずれた切欠きが 設けられている。この切欠きは、環状のギャップに設けられたフィルム条片をカ ートリッジの長手方向軸線を中心にして水平方向に回転させることを目的として 歯車と係合するために、環状のギャップ内に延びている。フィルム条片またはプ ラスチック製のリングにはマークが設けられており、このマークにより、薬用粉 末カートリッジの調量装置から排出された薬剤の用量数が示され、ひいては粉末 薬剤の供給切れが差し迫っていることを迅速に示すことが可能になる。粉末吸入 器の実用のためには、粉末薬剤の供給切れが差し迫っていることが、フィルム条 片またはプラスチック製のリングに設けられた適切なマークによって自動的に、 使用者に迅速に示されれば十分である。このことは、たとえばサイズが漸増する 色付きのマークか、または異なる間隔を置いて設けられた数字もしくはバーマー クによって達成することができる。複数の排出が行われたときにはいつでもフィ ルム条片またはリングが所定の距離だけ動かされれば十分である。 粉末吸入器に挿入された薬用粉末カートリッジにおいても表示装置を読むこと ができるように、本発明による粉末吸入器は蓋に開口を有していると有利であり 、この開口は、挿入された薬用粉末カートリッジの外縁部に設けられた開口と整 合している。フィルム条片またはプラスチックリングは、薬用粉末カートリッジ が粉末薬剤で充填される前または充填された後に環状のギャップ内に位置決めさ れ、次いで、薬用粉末カートリッジが蓋で閉鎖される。 したがって、ずらされた外縁部は薬用粉末カートリッジの上縁部よりも高くな るように形成されていると有利であり、蓋が結合エレメントを有しており、この 結合エレメントの外径が上縁部の内径に対応しているので、挿入後には薬用粉末 カートリッジの縁部のとまり嵌めによって蓋が保持される。結合エレメントから 外方へ延びた蓋の外縁部は、上縁部と環状のギャップとを越えて、外縁部の内側 に設けられた肩部にまで延びており、かつ薬用粉末カートリッジの外縁部内に沈 み込められて配置されている。その結果、蓋を破壊または損傷することなしに薬 用粉末カートリッジを不意に開放することは著しく困難となるので、薬剤製造者 は、薬用粉末カートリッジを市場に出すときに保証義務を果たすことができる。 調量装置は、薬用粉末カートリッジの下部領域に一体的に形成されている。調 量スライド部材ダクトが、 U字形の横断面を有しておりかつ長手方向の一方の側において開放していると有 利である。調量スライド部材ダクトの側壁を形成したU字形部分の脚部は、調量 スライド部材を水平方向に移動させるために、調量スライド部材ダクトに配置さ れた調量スライド部材に操作部材を係合させる切欠きを有している。調量スライ ド部材の両脚部の間に位置した、調量スライド部材ダクトの上側のダクト壁は、 薬用粉末カートリッジのホッパ部分の外側から延びている。対応して形成された 調量スライド部材は、U字形の横断面と、調量スライド部材ダクトの側壁に設け られた切欠きを貫通して作動手段を係合させるための、脚部の外側に設けられた 切欠きとを有している。薬用粉末カートリッジが装着された後に調量スライド部 材が調量スライド部材ダクトから脱落することを防止するために、調量スライド 部材は、調量室とは反対の側に面した端部に、対応するスリットに係合するため の下方へ延びたストッパを備えた突出エレメント有している。対応するスリット は、薬用粉末カートリッジの基部の長手方向に延びており、このスリットに、突 出エレメントがストッパによって、まず最初に押し込まれることによってロック する。搬送のための調量スライド部材を固定するために、調量スライド部材の突 出エレメントは、調量スライド部材ダクトに面した、調量スライド部材ダクトの 上壁に設けられた突起が係合するためのキー溝を上側 に有していることができる。調量スライド部材が、外側から係合する部材と共に 移動可能であることにより、突起とキー溝とのロック結合は、比較的小さな力で 十分にロックを解除できるように形成することができる。なぜならば、薬用粉末 カートリッジの搬送および貯蔵時には調量スライド部材の切欠きへの係合は、通 常の状況では予想されないからである。 薬用粉末カートリッジの蓋と、調量スライド部材と、調量スライド部材を備え ない一体的に形成された調量装置を備えた薬用粉末カートリッジとは、医用とし て受入可能な熱可塑性プラスチックから別個の部材として製造することができる 。特に適した熱可塑性プラスチックは、射出成形によって形成することができる 熱可塑性プラスチック、たとえばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネ ート、ポリウレタン、ポリアクリル酸エステル、ポリスチレン、アクリロニトリ ルブタジエンスチレンコポリマーである。しかしながら、個々の部材、たとえば 薬用粉末カートリッジと調量スライド部材とに、種々異なるプラスチックを使用 しても有利である。 本発明による、前後に移動可能な調量スライド部材を備えた一体的に形成され た調量ユニットの構造は、通常の薬剤用量数の粉末供給のためには操作上信頼で きることが証明された。この薬剤用量数は、1つの薬用粉末カートリッジ内に2 00〜300回分の用量、 例外的な場合においても500回分までの用量を形成していてよい。カートリッ ジの基部は、比較的薄い構造であり、調量スライド部材ダクトを形成するために 、調量粉末ダクトの上側の蓋と薬用粉末カートリッジの下側とに複数の箇所で結 合されている。また、カートリッジの基部は、ばね効果によって調量スライド部 材が調量スライド部材ダクトに密に締め付けられることを回避する。操作時に調 量スライド部材が調量スライド部材ダクト内で傾くことを回避するために、前記 調量スライド部材は両側でガイドされ、作動フィンガが調量スライド部材に両側 から同時に係合する。 本発明による薬用粉末カートリッジに適した粉末吸入器はハウジングを有して おり、このハウジングは、適当であれば、1つまたは複数の空気流入開口を有し ており、また吸入のためのマウスピースを前側に有している。このマウスピース はハウジングから取り外すことができる。蓋によって閉鎖可能な開口が設けられ ており、この開口は、一体的に形成された調量装置を備えた薬用粉末カートリッ ジを挿入するために設けられている。ハウジングの上側には調量ボタンが設けら れている。ハウジングおよびマウスピースの内部には: (1)粉末吸入器に薬用粉末カートリッジを挿入した後に薬用粉末カートリッジ と薬用粉末カートリッジの調量装置とに作用する手段を収容するための、水 平エレメントと複数の鉛直エレメントとを備えた機能支持体が設けられており、 (2)挿入可能な薬用粉末カートリッジのための、機能支持体の水平な収容面が 設けられており、この収容面は通過開口を有しており、この通過開口が、薬用粉 末カートリッジに一体的に形成された調量装置の排出開口と合致させられるよう になっており、 (3)マウスピースに設けられた中央開口を通じて吸入時に吸入される空気流に 粉末状の薬剤用量を分散させるための、中空の円筒状または円錐台形状のマウス ピースに配置された分散装置が設けられており、調量装置が、機能支持体の支持 面に設けられた通過開口によって粉末ダクトに接続されており、前記分散装置が 、分散装置に供給される分散空気流から分岐するための手段を有しており、粉末 が混合されていない部分空気流が、包囲空気流として、拡散装置から流出しかつ 粉末が混合された空気流を取り囲むようになっており、 (4)挿入された薬用粉末カートリッジに機械的衝撃を付与するために衝撃伝達 部材が設けられており、この衝撃伝達部材が、間隔を置いて互いに平行に配置さ れた、機能支持体の第1の鉛直エレメントに取り付けられており、 (5)薬用粉末カートリッジに一体的に形成された、粉末薬剤のための調量装置 を作動させるために調量 レバーが設けられており、この調量レバーが、間隔を置いて互いに平行に配置さ れた2つの機能支持体面を備えた、第2の鉛直エレメントに取り付けられており 、 (6)ハウジングを貫通して延びた、調量ボタンの部分が設けられており、これ らの部分の前端部が、間隔を置いて互いに平行に配置された、機能支持体の第2 の鉛直エレメントの面の別の箇所に取り付けられており、 (7)ハウジング内でバルブ室を形成した水平部分の後端部に、機能支持体の別 のエレメントが設けられており、このエレメントは、ハウジング内部の後部への 開口を備えており、この開口は、機能支持体エレメントに取り付けられたバルブ フラップによって閉鎖可能であり、前記バルブ室が、調量装置を介して粉末ダク トへ部分空気流を導くために、空気ダクトとこの空気ダクトから分岐した部分空 気ダクトとを介して分散装置に接続されており、これにより、調量装置から分散 装置へ薬剤用量を搬送することができるようになっている。 分岐される、調量装置の空気ダクトを通じて供給される部分空気流の量は、空 気ダクトの自由横断面によって決定される。空気ダクトは、調量スライド部材の 調量キャビティから粉末ダクトを通じて分散装置にまで薬剤用量を搬送するため に十分な量の空気が、吸込 によって形成された全体空気流から分岐されるように、選択されている。概して 、このためには吸い込まれた空気のほぼ25%で十分である。しかしながら、よ り高い割合の空気を利用してもよい。 旋回可能なバルブフラップは、ばねによって閉鎖位置に保持されており、吸込 による吸入時に形成される空気流によってばね力およびばね効果に抗して旋回す ることができ、さらに、ハウジング内部に通じる、バルブ室の開口を開放させる ことができる。 調量が行われる前に過早吸入を回避するために、旋回可能なバルブフラップは 処理装置の調量作業が完了するまでロックされていると有利である。 閉鎖位置において、旋回可能なバルブフラップは、調量位置に達した後調量レ バーを固く保持し、吸入後までは再び調量レバーを解放することはないので、調 量レバーは調量スライド部材と共に初期位置(充填位置)へ瞬時に戻る。 このことは、バルブフラップが、外方に向かって延びた支承ジャーナルを備え た軸を上縁部に有していることにより可能となる。前記支承ジャーナルは、バル ブ室の壁を形成した機能支持体エレメントに設けられた支承ブシュに係合してい る。軸には、ブロック縁部を備えた切欠きが設けられており、この切欠きには、 調量が完了したときに調量レバーのロックエレメントが係合する。 調量キャビティが充填位置に位置させられる初期位置と、調量キャビティが排 出位置(調量位置)に位置させられる限界位置との間を、調量レバーが前後に繰 り返し移動させられる間に二重用量または繰り返し用量を回避するために、調量 レバーとバルブフラップとの間には別のロック手段が設けられており、このロッ ク手段により、調量スライド部材が、吸入が行われないうちに調量レバーによっ て再び充填位置へ移動することができないようになっている。このためには、切 欠きに隣接して軸から上方へアームが延びており、このアームの端部にはブロッ ク縁部を備えたフックが設けられており、このフックには、調量レバーの別のロ ックエレメントが係合可能である。 粉末吸入器の組立を容易にし、外側から見える取付け手段を回避するために、 ハウジングが、舌片/溝結合部を備えた2つの半シェルから成っていると有利で ある。半シェルを機能支持体に取り付け、この機能支持体をハウジング内で固定 するために、機能支持体および機能支持体エレメントの対応する開口に係合する 、内方に向かって延びたロックエレメントまたはばね捕捉エレメントを設けて、 ハウジングシェルを機能支持体に結合すると有利である。互いに係合するエレメ ントによって、粉末吸入器の上側で2つの半シェルの間に付加的な直接ロック結 合を提供すると有利である。 粉末吸入器の面の後部は、前部よりも平坦に形成されている。なぜならば、前 部は、粉末薬剤カートリッジを収容するために十分に高く形成されていなければ ならないからである。ハウジング後部の上側の平坦な構造により、調量過程をト リガするための調量ボタンをこの領域に配置することができる。前記調量ボタン は、ハウジング内に配置された、調量ボタンの旋回中心にまで延びた部材を有し ている。調量ボタンは下方へ延びた周囲縁部を縁部に有しており、この周囲縁部 は、ハウジングの上側に設けられた対応するギャップ内へ延びている。このよう に、初期位置における調量ボタンの上側と、ハウジングの上側との間の中間スペ ースが閉鎖され、作動時に調量ボタンが傾斜することが一層困難になる。薬用粉 末カートリッジを粉末吸入器内の適正な位置に固定するために、機能支持体の第 2の鉛直エレメントが鉛直なシャフトとして形成されており、このシャフトの内 側の横断面は、挿入したい薬用粉末カートリッジの外側の輪郭に適合させられて いるが、シャフトの側壁と薬用粉末カートリッジの側壁との間には、調量レバー や、ハウジングの上側から延びた調量ボタンの部分等の操作エレメントのための 空間が形成されている。 薬用粉末カートリッジのための開口を閉鎖しかつ薬用粉末カートリッジを固定 するためのスライド蓋が設けられている。このスライド蓋は、シェルとして形成 されており、薬用粉末カートリッジの、開口の上縁部に突入した部分に対してバ イオネット式に係合する。スライド蓋をハウジングに固定するために、一体的な ばね弾性的な領域が蓋の側部に設けられており、この領域には捕捉突起が設けら れており、2つのハウジングシェルの対応した領域に係合する。スライド蓋の内 部には板ばねが設けられており、この板ばねが、挿入された薬用粉末カートリッ ジの蓋に作用して薬用粉末カートリッジを所定の位置に保持する。スライド蓋の 縁部には観察窓が設けられており、この観察窓は、薬用粉末カートリッジの表示 装置の観察窓と合致するように配置されている。蓋の前面に観察窓を配置すると 特に有利である。なぜならば、それにより薬用粉末カートリッジの充填レベルま たは排出された用量数が、使用前または使用後に使用者によって容易に目で確認 することができるからである。 調量ボタンによってトリガされた調量の終了後に薬用粉末カートリッジが吸入 に対する準備が完了したことを使用者に示すために、有利にはマウスピースの上 側に別の窓が設けられており、この窓は、2つのハウジングシェルとスライド蓋 とに設けられた切欠きによって形成されており、この領域において、調量装置の ための、粉末吸入器に配置された、作動部材に結合された表示シンボルが、粉末 吸入器の準備が完了したかどうかを作動部材の位置に応じて示す。 薬用粉末カートリッジに一体的に形成された調量装置を作動させるために、薬 用粉末カートリッジを取り囲む機能支持体エレメントに、旋回可能な調量レバー が取り付けられている。 調量レバーは、互いから間隔を置いて配置された2つの側面を有しており、こ れらの側面の端部は、ブリッジによって互いに結合されており、これにより、間 隔を置いて薬用粉末カートリッジを取り囲むリングを形成している。上側の領域 において、支承ジャーナルが側面から外方へ、機能支持体の第2の鉛直エレメン トの側壁に設けられた支承孔内へ延びており、これにより、薬用粉末カートリッ ジの直径より環状のリングの直径が大きく形成されているので、調量レバーが、 粉末吸入器の長手方向に旋回可能に取り付けられている。調量レバーは、薬用粉 末カートリッジの下部に一体的に形成された調量装置に係合するための手段と、 バルブフラップに対してロックするための手段とを有している。 調量レバーに設けられた、調量装置に係合するための手段は、側面に対して側 方へリング内にずらされかつ下方へ延びたアームから延びたフィンガであり、こ れらのフィンガは、互いに向かって、調量スライド部材ダクトの側壁に設けられ た切欠きを貫通して、調量装置の調量スライド部材ダクト内で前後に移動するこ とができるように配置された調量スライド部材の側縁 部に設けられた切欠き内へ延びている。初期位置においては、調量スライド部材 は調量装置内のいわゆる充填位置に位置しており、この充填位置においては、調 量スライド部材の調量キャビティが、薬用粉末カートリッジのホッパ部に設けら れた開口の下側に位置しており、同時に、両アームに設けられたフィンガが、調 量室ダクトの側壁を貫通して、調量スライド部材の側縁部に設けられた切欠きに 係合する。 調量キャビティへの所望の粉末量の充填を促進するために、ハンマエレメント を備えたいわゆる衝撃伝達部材が粉末吸入器に設けられている。前記ハンマエレ メントは、調量ボタンが作動させられたときに、薬用粉末カートリッジ壁の外側 に設けられたウェブに対して衝突する。この機械的衝撃は流出可能な粉末薬剤に 伝達されるので、この粉末は、重力に基づきホッパ部から調量キャビティ内へ流 出し、再現可能な形式で前記調量キャビティを充填する。この衝撃は、調量スラ イド部材が充填位置から離れる方向に移動させられる前に生ぜしめられる。衝撃 伝達部材は、粉末吸入器のハウジングの後部に配置されている。機能支持体の第 1の鉛直エレメントはアームであり、このアームは、支持面の背後で、機能支持 体の水平部分から上方へ延びており、衝撃伝達部材の軸に設けられたボルトを収 容するための支承ブシュを上端部に有している。衝撃伝達部材は、下端部にハン マエレメントを備えかつ上 端部に軸を備えたレバーを有しており、前記ハンマエレメントは、粉末吸入器の 長手方向軸線の方向に延びている。 さらに、レバーの一方の側には横方向ばねエレメント(ばね弾性的な領域)が 設けられており、この横方向ばねエレメントは、負荷を与えるレバーの移動方向 にはたわむことはできないが、この移動方向に対して横方向にたわむことができ る。レバーの他方の側には、衝撃伝達部材の駆動ばねが成形されている。 ハウジング内の、調量ボタンの一方の揺れ腕は、駆動部を備えた、上方へ延び た突起を有しており、前記駆動部もまた、揺れ腕を越えて内側へ突出しており、 衝撃伝達部材を作動させるために働く。突起と、調量ボタンの旋回中心との間の 距離は、調量ボタンが僅かに押し込まれたときに衝撃伝達部材への突起の係合が 生じるように選択されている。衝撃伝達部材の横方向ばねエレメントの作用面に 突起が作用することにより、衝撃伝達部材が薬用粉末カートリッジから離れる方 向に旋回させられ、衝撃伝達部材の成形されたばねが緊張させられる。調量ボタ ンの旋回の結果、成形されたばねの緊張状態が達せられた後に調量ボタンの突起 が横方向ばねエレメントに設けられた作用面から滑り外れ、衝撃伝達部材は、ば ねの緊張により薬用粉末カートリッジに向かって旋回させられ、この薬用粉末カ ートリッジに衝突する。質量を増大させるために、衝 撃伝達部材がレバーの下部領域において補強されていると有利である。 横方向ばねエレメントが側方へたわむことができることにより、調量ボタンが 初期位置へ戻る場合には突起は横方向ばねエレメントに設けられた作用面を側方 で通過して移動することができ、調量ボタンが次に押し込まれた時に突起の作用 面に再び係合することができる。この戻り移動を容易にするために突起は斜面を 有しており、この斜面上を、横方向ばねエレメントは側方へのたわみ時に滑動す ることができる。 調量キャビティが充填された後、調量レバーが旋回させられ、この調量レバー は、中央位置、すなわち調量スライド部材がホッパ部の充填開口と、薬用粉末カ ートリッジの基部に設けられた調量スライド部材ダクトの下側に設けられた排出 開口との間に位置させられるような位置に、調量スライド部材を移動させる。調 量時における不適切な操作を排除するために、調量キャビティが空にされる前に 調量スライド部材が初期位置へ戻ることが防止されなければならない。 このためには、調量レバーは、バルブフラップの軸から上方へ延びたアームに 設けられたフックのブロック縁部にロックするための手段を有している。この手 段は、調量レバーの下側において調量レバーのリングから後方へ延びたアームで ある。このアームは、アームの端部から距離を置いて一方の側に取り付けられた フック形の突起を有している。この突起の有効面は、前記突起が、バルブフラッ プのアームと相俟って、閉じられたバルブフラップの調量レバーに対する永久ロ ックを形成し、同時に調量スライド部材に係合させられた調量レバーのアームお よびフィンガによって調量スライド部材を固定するように、位置決めされている 。この機械的なブロック装置は、粉末吸入器を通じて空気を吸い込むことによっ て解除することはできず、解除するどころか、ロックされたバルブフラップは吸 入をより困難にし、これにより、吸入により十分な吸入空気流を生ぜしめること ができない。調量レバーは、この位置から限界位置へは調量ボタンによってしか 移動することができない。限界位置においては、アームに設けられたフィンガが 調量スライド部材を排出位置へ移動させている。この排出位置においては、調量 キャビティは、上側では通気ダクトと合致し、下側では、薬用粉末カートリッジ の収容面に設けられた、粉末ダクトの開口と合致する。 また、この排出位置においても、所定の用量の粉末薬剤を調量キャビティから 粉末ダクトを通じて分散装置にまで搬送するために、調量レバーをロックしかつ 調量スライド部材を固定する必要がある。このロックおよび固定のために、調量 レバーの端部に捕捉フックもしくは限界捕捉部が設けられており、この捕捉フッ クのブロック縁部が、調量レバーのこの位置において 、バルブフラップの軸に設けられた切欠きに係合する。調量レバーのアームの下 縁部は湾曲させられており、これにより、バルブフラップが移動した場合に、バ ルブフラップの軸に設けられた切欠きへの捕捉フックの係合が解除される。調量 レバーの限界位置捕捉結合は、もはや、同時にバルブフラップを動かないように ブロックする必要なしに、前記調量レバーをバルブフラップの軸に対してロック する。バルブフラップは、単に、弱い引張力のばねによって閉鎖位置に保持され ているだけである。このばねのばね力は、吸込により吸入時に生ぜしめられる空 気流によって克服することができ、これにより、バルブフラップは空気流によっ てバルブ室内へ旋回させられる。軸に対する調量レバーのロック結合の解除は、 僅かに遅れて生じるが、この遅れは、調量レバーのロックが解除されるまでに薬 剤用量が調量キャビティから粉末ダクトへさらにこの粉末ダクトを通じて分散装 置へ確実に搬送されるためには十分である。 調量レバーは、戻しばねにフック式に係合するための突起を一方の側面に有し ており、前記戻しばねの他方の端部は、バルブ室のカバーを形成した機能支持体 の水平エレメントに配置されたフックに対して固定されている。調量レバーの戻 しばねの力は、バルブフラップの軸に設けられたロック縁部との限界ロック解除 後に調量レバーを初期位置へ戻すためには十分である ので、吸入が完了した後に再び新たな調量処理が可能となる。 調量レバーの限界位置と、空にしたい調量キャビティの準備が完了しているこ とを外部に示すために、調量レバー側面の前端部を連結したブリッジが、表示シ ンボルのための基部として形成されている。前記表示シンボルは、ブリッジから 上方へ延びており、調量レバーが限界位置を占めている場合には、ハウジングの 前側に配置された開口の背後に位置させられる。吸入時に調量レバーが戻しばね によって初期位置へ引き戻されるやいなや、表示シンボルは窓領域から再び見え なくなる。 この移動時には、調量レバーは、薬用粉末カートリッジの表示装置のための駆 動装置にも作用する。 このことを可能にするためには、機能支持体の第2の鉛直エレメントの側面の うちの一方が、薬用粉末カートリッジの上縁部に一体的に形成された、排出され た薬剤用量のための表示装置を駆動することを目的とする歯付きピニオンのため の支承孔を有している。この駆動装置すなわち歯付きピニオンは、ハウジング壁 とシャフトの側壁との間に配置されており、薬用粉末カートリッジ上縁部に一体 的に形成された、薬用粉末カートリッジから排出された薬剤用量のための表示装 置を作動させるための手段を有している。表示装置を作動させるためのこの手段 は中間車である。この中間 車は、表示装置に直接に係合しており、かつハウジングの上縁部よりも突出した ジャーナルに取り付けられており、さらに、歯数がより少ない前記ピニオンによ って駆動される。このピニオンも車を有しており、この車は、ハウジング壁に対 して軸上で側方へずらされておりかつ比較的大きな直径と搬送歯列とを有してい る。調量レバーが作動させられた場合には、前記車が、調量レバーに設けられた 、端部に突起を有するばねアームにより増加方向でさらに回転させられる。搬送 比率は、各調量ごとに薬用粉末カートリッジの表示装置においてフィルム条片が 僅かに移動させられ、薬用粉末カートリッジが空になった後に表示装置の限界箇 所に達するように選択されている。 機能支持体の第2の鉛直エレメント、すなわちシャフトの同じ側には別のばね アームが位置しており、このばねアームは、同様に、搬送方向でのみ回転を許容 するように搬送歯車に係合している。 ハウジング内での調量レバーの移動および調量のトリガは、粉末吸入器ハウジ ングの後部領域における蓋の輪郭の連続部である調量ボタンの面を押圧負荷する ことによって実施される。この面の周囲から周囲側面が下方へ延びており、この 周囲側面の輪郭は、粉末吸入器ハウジングの丸く面取りされた端部に対応してお り、前記周囲側面は、調量ボタンが押し下げられたときに周囲スロットを通じて ハウジング内に押し込まれ る。下縁部領域において、前記側面の両前端部からハウジングを貫通して前方へ 、平行な2つの揺れ腕が延びている。両揺れ腕間の間隔は、薬用粉末カートリッ ジの幅よりも大きいので、薬用粉末カートリッジが挿入される場合には、この薬 用粉末カートリッジを揺れ腕間のスペースを貫通して押し込むことができる。揺 れ腕の前端部はブリッジによって互いに結合されており、このブリッジから両側 で支承ジャーナルが、機能支持体の第2の鉛直エレメントの側面に設けられた支 承孔内に延びており、前記側面には、調量レバーも別の箇所で旋回可能に取り付 けられている。ブリッジは、戻しばねを収容するための段状支承部を前側に有し ており、前記戻しばねの他方の端部は機能支持体の鉛直プレートの後ろ側に設け られた支承部に支持されている。調量ボタンが押し込まれたときには、戻しばね が圧縮されて緊張させられる。押圧力解除後すぐに、調量ボタンは戻しばねによ って初期位置へ戻り旋回させられるので、新たな作動が可能となる。衝撃伝達部 材を作動させるための手段と、調量レバーに作用するための手段とが揺れ腕に配 置されている。これらの手段は、調量レバーの側面に設けられた斜めに延びたス トッパ縁部に作用するための、一方の揺れ腕の外側に配置された駆動ジャーナル と、他方の揺れ腕から上方へ延びかつ衝撃伝達部材を作動させるために揺れ腕を 越えて内側へ突出した突出部とである。調量レバーと 係合するための駆動ジャーナルからの距離は、衝撃伝達部材に作用する突出部か らの距離よりも小さい。調量ボタンを押し込むことにより、衝撃伝達部材がまず 移動経路の前半で作動させられ、その結果、調量装置に設けられた調量キャビテ ィの充填が促進される。調量ボタンをさらに押し込むことにより、調量レバーの 駆動ジャーナルが移動して調量レバーの側面に設けられたストッパ縁部と接触し 、調量レバーが、バルブフラップのアームへの調量レバーのロックが生じる前記 中央位置へ移動させられるので、調量ボタンへの押圧力が不意に解除された場合 には、調量ボタンは初期位置へ戻るが、調量スライド部材は中央位置で保持され 続ける。調量ボタンを新たに作動させることにより、薬用粉末カートリッジに衝 撃伝達部材によって別のエネルギ衝撃が提供されるが、粉末薬剤は粉末リザーバ から排出されない。なぜならば、調量スライド部材は充填位置ではなく、調量キ ャビティがホッパ部の出口開口にも調量スライド部材ダクトに設けられた排出開 口にも接続されない中央位置に位置させられているからである。可能な行程の半 分よりも多く調量ボタンを押し込むことによってのみ、中央位置における調量レ バーのロックが解除され、さらに、限界箇所にまで調量ボタンをさらに押し込む ことにより、調量レバーが限界箇所にまで移動させられる。調量の最後に、調量 スライド部材は排出位置に位置させられて、限界ロッ ク位置にロックされた調量レバーによって保持され、これにより粉末吸入器は吸 入の準備が完了する。この準備は、調量ボタンが初期位置へ戻った場合でさえも 維持される。調量ボタンをさらに新たに作動させても、単に衝撃伝達部材を作動 させるだけであり、依然として、限界箇所にロックされた調量レバーに対する効 果は有しないので、実際の吸入前の不正な用量が排除される。 吸入時にマウスピースで吸い込むことにより、空気が使用者によって、吸入器 ハウジングの後部に設けられた少なくとも1つまたは複数の開口を通じて、ハウ ジング内部へ、さらにバルブ室を通じて空気ダクト内へ吸い込まれる。横方向ダ クトを流過した空気ダクトから部分空気流が分岐され、この部分空気流は、粉末 薬剤用量を調量スライド部材の調量キャビティから粉末ダクトを通じて、マウス ピース内に配置された分散装置内へ搬送するために働く。この分散装置は、前壁 としてのそらせ板と、後壁としてのプレートと、そらせ板とプレートとの間に配 置された室外壁とにより形成された室を有している。この室の外径は、分散装置 を取り囲んだマウスピースの内径よりも小さく形成されており、これにより、室 を取り囲んだ環状スペースがマウスピース内に形成されている。外壁は、室内部 へ接線方向に延びた複数のスリットによってウェブに分割されている。そらせ板 の外径は、室の外径よりも 大きく形成されており、これにより、そらせ板の縁部がマウスピースの内側に対 して密に取り付けられている。そらせ板は、中央に出口開口を有しており、この 出口開口から出口ダクトが、そらせ板の前側に取り付けられた円錐台形状のコネ クタを貫通して延びている。そらせ板の縁部領域には、全周に亘って対称的に分 配された複数の通過開口が設けられており、この通過開口を通じて、粉末が混合 されていない空気が、環状空間から、そらせ板の正面に設けられた空間内へ流れ ることができる。そらせ板の後ろ側を起点として延びた粉末ダクトの前端部は、 室外壁に設けられたスリットの1つに接続されており、機能支持体の支持面の下 側に延びた粉末ダクトの後端部は、支持面から下方へハウジング内壁にまで延び た、機能支持体の鉛直エレメントに固定され得るように形成されている。 部分空気流は、粉末ダクトを通じて分散装置にまで薬剤用量を搬送する。実際 に吸入が行われる前の、調量スライド部材の調量キャビティから分散装置への薬 剤用量の望ましくない過早搬送を最少限に抑制するために、粉末ダクトは、ポケ ットを形成するために下方への湾曲している。吸込時には、粉末薬剤用量は、粉 末ダクトと、室の外壁に接線方向に延びたスリットとを通じて、部分空気流によ って室内部へ搬送される。このために必要な部分空気流は、主空気から分岐させ られ、調量装置のパージ空気ダクトを通じて供給され る。粉末を搬送する部分空気流が調量キャビティを通過して粉末ダクトに進入す ることにより、確実に調量キャビティが完全に空になる。分散空気流は、空気ダ クトを通じて、室を取り囲んだ環状空間へ流入する。室外壁が、室内部へ延びた スリットによって複数のウェブに分割されていることにより、粉末薬剤を分散し この粉末薬剤を微細な粒子に崩壊させるために必要な分散空気は、吸入時に室へ 接線方向に吸い込まれる。室内部に面した、各ウェブの面は、スリットの壁の連 続的な延長部として形成されているので、室は六角形の横断面を有している。 分散装置の構造により、活性成分の微細な一次粒子が凝集(いわゆる核凝集) した粉末処方物を分散することが可能である。これらの凝集は、粉末が混合され た部分空気流を分散空気流と合流させることにより室内部で崩壊させられる。 別のタイプの粉末は、活性成分の微細な粒子がキャリヤ粒子に付着する接着性 混合物である。このような粉末処方物は室内で崩壊させられ、活性成分の微細な 粒子が、キャリヤ粒子から分離させられ、空気流に分散させられて室から排出さ れる。比較的固形のキャリヤ粒子は、より長く室内に滞留し、吸入時に、活性成 分の微細粒子よりも遅れて排出されるかまたは排出されず、クリーニング時に室 から除去しなければならない場合もある。遅れて排出されるキャリヤ粒子は、吸 入者の口または喉領域において大部分が既に堆積させられる。 粉末が混合された空気流の直接的な拡開と、調量装置の出口ダクトの端部にお けるノズル効果による逆流とを回避するために、部分空気流が、室へ供給される 空気流から、そらせ板の縁部領域に配置された通過開口を通じて分岐させられる 。この部分空気流は、そらせ板の前方に間隔を置いて配置された半径方向に延び た環状ウェブによって、そらせ板の前側で、円錐台形状の結合エレメント外面に 向かって方向付けられる。前記部分空気流は結合エレメントによって変向させら れ、粉末が混合された空気流を同軸的に取り囲んだ、粉末が混合されていない空 気流が、マウスピースの中心開口から流出する。ノズル効果および逆流の結果と して必然的に生じる空気流の拡開は、主に粉末が混合されていない包囲空気流か ら生じ、吸入者の口および喉の領域へ、さらにこの領域から吸入者の気管支にま で粉末薬剤用量の極めて良好な搬送を生ぜしめる。 分散装置に供給される空気流から別の部分空気流を分岐させることにより、粉 末吸入器の全体の抵抗が低減される。分散装置のそらせ板に設けられた開口の全 横断面により、粉末吸入器の全体の空気抵抗は、室内における分散および崩壊が 同時に著しく影響または変化されることなしに減じることができる。 室は、分散装置の主要な部分である。分散装置は、 外側においては中空の円筒状であり、かつ円筒状部分の特別に形成された内壁を 有しており、この内壁内に、粉末が混合された部分流と、付加的な分散空気とが 、円筒の室外壁を貫通して接線方向に延びたスリットを通じて流入する。微細な 粒子に崩壊させられた、均一に分散させられた粉末を含有した全体の空気流は、 そらせ板の中央に設けられた出口開口を通じて室から流出する。そらせ板は前側 で空間を形成している。 室の内壁は、室の横断面が長手方向軸線に対して垂直な面において多角形状、 すなわち、8つの分配されたスリットの場合には八角形、6つのスリットの場合 には六角形になるように形成されている。原理的には8つより多数のスリットも 可能である。この数は、より少数にすることもできるが、旋回流を形成すること ができないほど少な過ぎるのは望ましくない。そらせ板に設けられた出口開口の 直径が室の内径よりも小さく形成されているので、粗い粒子が室から出てくる危 険性が著しく低減される。室内面の構造は、円筒状の室壁の場合に生じるように 、より粘着性の高い一次粒子が付着することにより内壁が汚れる危険性を低減す る。スリットの1つに端部が接続された粉末ダクトにより、室は対称的な構造で はない。粉末ダクトが開口した、多角形内室の壁面は、他の面の壁面よりも必然 的に僅かに大きく形成されており、粉末ダクトを室内部へ接続させているスリッ トの幅は、付加的な空気が 室に流入するスリットの幅の約2倍である。比較的多数の空気流入スリットによ り、室の内壁と導入された粉末との間に空気ジャケットが形成され、粉末の崩壊 した微細粒子と室内壁との接触が低減される。 室は2つの機能を有している。この室の構造は、粉末の崩壊をトリガし、中央 で流出する吸入流から粗い粒子をほぼ完全に排除する。 与えられた粒子サイズおよび特定の濃度を有する柔軟な凝集粒子の滞留時間は 、主に、凝集粒子の接線方向速度、ひいては室に接線方向に流入する空気の接線 方向速度に依存する。 室内での粉末の滞留時間は、部分空気流の割合を変更するだけでなく、そらせ 板と室の後壁との間の距離を変更することによって変化させることもでき、室の 直径によって所定の限度内で変更することもできる。室の長さを変更することに より、機能支持体の構造およびこの機能支持体に取り付けられた操作エレメント を根本的に変更する必要なしに、分散装置を、異なる粉末製剤の要求に適合させ ることができる。必要なことは、室の後壁を形成した、機能支持体の鉛直エレメ ントを長手方向軸線方向にずらし、後壁を形成したプレートの後ろ側に取り付け られかつ室の外壁を形成したウェブの長さを増大させることである。 分散装置のコンパクトな構造は以下のような利点を有している。つまり、粉末 吸入器ハウジングの前側に 配置されたマウスピースが比較的短い構造となり、このマウスピースにより、粉 末吸入器をコンパクトな構造に形成することができる。さらに、粉末吸入器、特 にマウスピース内での微細粒子状活性成分の堆積が最少限に抑えられる。 粉末吸入器のハウジングと、マウスピースと、分散装置と、機能支持体と、調 量ボタンと、調量レバーと、衝撃伝達部材と、薬用粉末カートリッジに設けられ た表示装置のための駆動装置と、バルブフラップとは、射出成形可能なプラスチ ックから製造することができる。ポリエチレン、ポリプロピレン、およびアクリ ロニトリルブタジエンスチレンポリマの、医用として許容可能な特性が、特に有 利である。 ばねは、公知で、使用目的に適した金属または合金から製造されている。 これに対して、衝撃伝達部材のばねエレメントとカウント機構駆動体のばねエ レメントとは同様にプラスチックから形成されており、衝撃伝達部材または機能 支持体のレバーに直接に、一体的に射出成形されている。 有利な実施例の説明 図1には、多数の用量の粉末薬剤のための中央のリザーバ空間101を備えた 薬剤粉末カートリッジ100の縦断面図が示されている。第3図に示した、第1 図のG−H線に沿って見た水平方向の横断面から明ら かなように、この薬剤粉末カートリッジは、全長のほとんどの部分に亘って、両 側が平坦化された円形の横断面を有している。リザーバ空間101の側壁は、互 いに向き合って位置した2つの直線的な側壁部分101aと、この側壁部分10 1aを結合した2つの湾曲した側壁部分101bとを有している。直線的な側壁 部分101aと湾曲した側壁部分101bとの結合箇所の一方の側において、そ れぞれ外方へ延びたガイドリブ117が形成されており、これにより、所定位置 でのみ粉末吸入器への挿入を許容する薬剤粉末カートリッジの全体的な横断面が 形成されている。上縁部102の領域ではリザーバ空間101は円形の横断面を 有しており、またこのリザーバ空間101は、上縁部102に挿入可能な蓋によ って閉鎖することができる。下側の領域104においては、リザーバ空間101 は、ホッパ状にテーパしておりかつ出口開口105で終わっている。リザーバ空 間101の直線的な側壁部分101aは、第2図および第3a図から明らかなよ うに、下側の領域においてホッパ部104aの外側にウェブ101cとして線形 に連続している。 調量のトリガ時に衝突により薬剤粉末カートリッジの下部にエネルギ衝撃を提 供するために、ウェブ116が、ホッパ状の領域104において、ホッパ部10 4aの外側から、薬剤粉末カートリッジの半径方向外方へ、この薬剤粉末カート リッジの外周にまで延びて いる。ウェブの配列は、第3a図にも示されている。 一体的に形成された調量装置が、薬剤粉末カートリッジ100の基部上に配置 されている。リザーバ空間101の下側の基部面と薬剤粉末カートリッジの基部 107との間には、水平方向に可動な調量スライド部材123のための調量スラ イド部材ダクト108が形成されており、この調量スライド部材ダクト108は 、薬剤粉末カートリッジの基部107と共に調量装置を形成している。調量スラ イド部材ダクト108の上側は、ホッパ部104aの一方の側では壁131によ ってカバーされており、この壁131は、下端部においてホッパ部104aの外 側から薬剤粉末カートリッジ100の外縁部にまで延びており、この壁131を 中心にして、U字形横断面を備えた調量スライド部材123の脚部が係合する。 基部107の、ホッパ部104aの外側の部分には、一方の側に排出開口10 9が設けられており、この排出開口109は、下方および外方へ連通しており、 調量スライド部材ダクト108の上壁に設けられた、パージ空気のための開口1 10に対応している。開口110は、ホッパ状の領域104においてリザーバ空 間101の外側に形成された空気ダクト111の端部を形成している。この空気 ダクト111は、第3a図にも示されている。前記空気ダクト111と、この空 気ダクトを側部で規定した2つのウェブ111a,1 11bとは、ホッパ状の下部領域104の外壁から、側壁コンポーネントすなわ ちリブ101cに対して平行に延びている。空気ダクト111は、薬剤粉末カー トリッジの外側で開放している。 第1図および第2図に示された薬剤粉末カートリッジ100の上縁部102は 、リザーバ空間101の湾曲した側壁部分101bに連続しており、第2図に示 したように、円を形成するように直線的な部分を拡大させている。リザーバ空間 101の上縁部102は、リザーバ空間101の側壁からずらされた管状の外縁 部103によって僅かな間隔を置いて外側で取り囲まれている。外縁部103は 、上縁部102よりも高さが高く形成されていて上縁部102を越えて突出して おり、薬剤粉末カートリッジの蓋121の外壁を収容するために内側に小さな肩 部を有している。調量ユニットを示すプラスチック製のフィルム条片(図示せず )は、外縁部103と上縁部102との間で頂部で開放した環状ギャップ112 内に挿入可能である。したがって、環状ギャップ112は、第5図に縦断面図で 示した、外縁部が、外縁部103の内径に対応した直径を有する蓋121を挿入 することにより閉鎖することができる。これにより、フィルム条片は、脱落また は脱出しないように保護される。 外縁部103は、一カ所において観察窓113を有しており、この観察窓を介 して、マークが設けられた プラスチック製フィルム条片の位置を外側から見ることができる。外縁部の外側 は、薬剤粉末カートリッジ100を粉末吸入器に挿入する時にこの薬剤粉末カー トリッジを保持し易くしかつ掴み易くするために外周面の少なくとも一部におい て所定の成形部を有していると有利である。 第2図には、第1図のN−O線に沿って見た薬剤粉末カートリッジ100の縦 断面図が示されている。リザーバ空間101の側壁部分101a間の距離が示さ れており、この距離は、横断面が円形ではないため、この方向では比較的小さく なっている。薬剤粉末カートリッジ100の上縁部102の領域では、リザーバ 空間101の横断面が円形になるように側壁部分101a間の内径が増大されて いる。向き合って位置したリザーバ空間101の側壁部分101aは、上縁部1 02の下側で内側に向かってずらされている。フィルム条片を収容するための環 状ギャップ112を備えた周囲の外縁部103が別の図で示されている。この縦 断面図においては、外縁部103をリザーバ空間101の側壁部分101aに結 合した肩部は、側壁部分101aの領域の所定の箇所において、下方へ延びたオ フセット開口114を有している。このオフセット開口114は、挿入されたフ ィルム条片の水平方向移動のための、搬送歯車74の係合のために、環状ギャッ プ112内に延びている。この目的のために、フィル ム条片は、下縁部において歯列を有しており、この歯列に搬送歯車74の歯列が 係合することができる。 第2図には、出口開口105を備えた、カートリッジ下部領域104に形成さ れたホッパ部104aにおける、リザーバ空間101のホッパ状の構造も示され ている。出口開口105は、調量スライド部材ダクト108の長手方向に対して 横方向により長い範囲を備えた楕円形であると有利である。これにより、調量ス ライド部材123においてより大きなキャビティが許容される。充填位置と排出 位置との間の調量スライド部材123の有効行程は薬用粉末カートリッジ外径に よって規定されており、その結果、調量キャビティ124は、出口開口105と 排出開口109とに対して同時にはいかなる程度にも連通させることはできない 。調量スライド部材ダクト108はU字形横断面を有しており、このU字形を形 成した脚部115はリザーバ空間101に面している。脚部115を連結した調 量スライド部材ダクトの底壁は、薬用粉末カートリッジの基部107をも形成し ている。 第4図には、第1図に示されたJ−K線に沿って見た横断面が示されており、 調量スライド部材ダクト108の複雑な形状を明確に示している。調量スライド 部材ダクト108の2つの脚部115の外壁は切欠き118を有している。この 切欠き118により、調量スライド部材123に作動部材71がロック係合する ことができ、また、調量スライド部材123が水平方向に移動することができる 。調量スライド部材ダクト108の高さは、型における薬用粉末カートリッジ基 部107からの距離を変更することによって、薬用粉末カートリッジ100の製 造時に変更することができる。その結果、調量スライド部材123に設けられた 調量キャビティ124の容量を、調量キャビティ124の水平方向寸法に加えて 変更することができかつ所望の調量量に適応させることができる。 第6a図〜第6d図は調量スライド部材123の構造を示す図であり、第6a 図は上方から見た図であり、第6b図は長手方向縦断面図であり、第6c図は下 方から見た図であり、第6d図は横断面図である。楕円形の調量キャビティ12 4が長手方向に対して横方向に端部領域に形成されており、この調量キャビティ 124は、薬用粉末カートリッジ100の出口開口105と合致した位置におい て、薬用粉末カートリッジ100のリザーバ空間101から粉末状薬剤用量を収 容する。カートリッジ基部107に設けられたスロット119に係合するための 、下方へ延びたストッパ130を備えた突出エレメント125が、調量スライド 部材123の反対側の端部に形成されている。突出エレメント125の上側には 、横方向に延びた楔形の浅い溝126が形成されており、この溝126には、調 量スライド部材ダクト108の上壁から延びた突起( 図示せず)が、薬用粉末カートリッジの充填時および搬送時に調量スライド部材 123を固定するために、ばね形式でロック可能である。調量スライド部材12 3の長い方の2つの外縁部には、調量スライド部材123を移動させることを目 的として、粉末吸入器1の調量レバー68に設けられたフィンガ71が係合する ための切欠き127が設けられている。調量スライド部材123の下側には、調 量キャビティ124を取り囲んで形成されかつ調量キャビティ124から突出エ レメント125の方向に2つの平行な条片として延びた僅かな、条片状の突出部 128が設けられており、これにより、調量スライド部材ダクト108の基部に おける調量スライド部材123の支持面が減じられ、調量スライド部材123が 移動し易くなる。この突出した部分は、調量スライド部材123の下側で調量ス ライド部材ダクト108に対する調量キャビティ124の付加的なシールとして も働き、また、調量スライド部材123の下側で調量キャビティ124から調量 スライド部材ダクト108に粉末が進入する危険性を低減する。 第6図の横断面図dには調量スライド部材123のU字形の輪郭が示されてお り、この調量スライド部材123の上方を向いた脚部129は、調量スライド部 材ダクト108内での調量スライド部材123の正確なガイドを確実にするため に設けられている。横断面 図dには、下方に突出したストッパ130も示されている。調量スライド部材1 23は、調量スライド部材ダクト108内で3つの位置の間を移動することがで きる。搬送位置においては、調量スライド部材123は調量スライド部材ダクト 内にできるだけ深く挿入され、上側のダクト壁に設けられた突起が、調量スライ ド部材123の突出エレメント125に設けられたキー溝126に係合し、調量 スライド部材123を搬送位置において固く保持する。この位置は、薬用粉末カ ートリッジ組立時に調量スライド部材123が挿入されたときに設定される。こ の位置においては、調量スライド部材123の調量キャビティ124は、粉末状 薬剤のための粉末リザーバ空間101の出口開口と合致している。 充填位置において、キー溝126における突起のロック固定が解放され、粉末 を収容するために粉末リザーバ空間101の出口開口が調量スライド部材123 の調量キャビティ124と整合する程度に、調量スライド部材ダクト108内を 側方に僅かに移動させられる。調量スライド部材123の充填位置は、薬用粉末 カートリッジ100が粉末吸入器1に挿入された後に初めて得られる。 排出位置は、調量の作動時に、調量キャビティ124がカートリッジ基部10 7に設けられた排出開口109とパージ空気開口110とに整合する位置にまで 調量スライド部材123をさらに側方へ移動さることによって得られる。この位 置では、調量された量の粉末を、排出開口109を通じて、粉末吸入器1の隣接 した粉末ダクト内に搬送することができる。 カートリッジ基部107と蓋121とを備えた、3つの部分から成る薬用粉末 カートリッジ100は、ポリスチレンから製造されていると有利であり、調量ス ライド部材ダクト108に挿入可能な調量スライド部材123は、ポリプロピレ ンから形成されていると有利である。薬用粉末カートリッジ100の上縁部領域 に同様に一体的に形成された用量排出表示装置は、マークが設けられたプラスチ ック製の付加的なフィルム条片または射出成形されたリングをも有している。こ のリングの下縁部は、歯列として形成されている。マークを備えたこのようなフ ィルム条片は、プラスチックフィルムから容易に打ち抜くことができる。薬用粉 末カートリッジ100が組み立てられる場合に、充填および蓋121の挿入前に 、フィルム条片は、表示装置が、観察窓113に設けられた排出用量ユニット0 を指すように環状ギャップ112内に挿入される。用量が排出された場合には、 フィルム条片は、オフセット開口114に係合した搬送歯車74によって、薬用 粉末カートリッジ長手方向軸線を中心にして回転させられる。予め設定された用 量数が薬用粉末カートリッジ100から排出されて粉末吸入器1内に搬送される やいなや、外縁部103の観察窓113に見えるマークが、薬用粉末カートリッ ジ100の粉末状薬剤が間もなく完全に空になることを示し、これにより、粉末 吸入器が機能を果たすために粉末吸入器内の粉末交換が要求される。数字の代わ りに、色識別により排出を視覚的に表示することもできる。 調量スライド部材123に設けられた調量キャビティ124が、粉末吸入器1 の粉末ダクト15内への排出開口109を介して空にされた後、調量スライド部 材123は調量位置に戻されなければならない。このために必要な手段が粉末吸 入器に配置されており、この手段は、薬用粉末カートリッジとは別個の部材であ る。 脚部115に横方向の切欠きを備えた調量スライド部材ダクト108の構造に より、粉末吸入器1への挿入前には調量スライド部材123の作動は、より困難 となっている。特に、調量スライド部材ダクト108の上壁に設けられた突起へ の調量スライド部材123の搬送安全ロックをまず解除しなければならないから である。この解除のためには大きな力を加える必要はないが、ロック解除は、調 量スライド部材ダクトの側壁に設けられた切欠きを貫通して、調量スライド部材 の側壁に設けられた切欠きにまで係合することによってのみ可能であり、これに より、粉末吸入器内に挿入する前に薬用粉末カートリッジの内容物へのアクセス を得るためには、薬用粉末カートリッジの不適切な取扱いが必要である。 締りばめで、沈み込められて取り付けられた蓋121は、破壊することなしに 取り外すことはできず、また、排出または汚染から内容物を保護している。 第7図には、薬用粉末カートリッジ100を収容するための粉末吸入器1が、 上方から見た長手方向縦断面図で示されている。粉末吸入器のハウジングは、2 つの半分のハウジングシェル4から成っており、これらの半分のハウジングシェ ルは、舌片/溝原理により内外に係合している。水平部材および鉛直部材(エレ メント)12,50b,50c,54,61を備えたいわゆる機能支持体50は 、ハウジングシェル4から形成されたハウジングに配置されており、この機能支 持体50は、内部を分割しており、操作エレメントが取り付けられている。内部 に配置された分散装置2を備えた中空の円筒状または円錐台形状のマウスピース 3は、粉末吸入器1のハウジングシェル4に前側で隣接している。分散装置2は 、正面壁としてのそらせ板5と、リブ50cによって機能支持体50に保持され た後壁としてのプレート12と、環状の外壁と、を備えた室8を有している。こ の外壁は、そらせ板5とプレート12との間に配置されており、ウェブ14と、 このウェブ14の間に形成されておりかつ室内部に向かって接線方向に延びたス リットとから成っている。 しかしながら、この構造では、機能支持体の鉛直エレメントのうちの1つのプレ ート12は、同時に、分散装置2の一部として室8の後壁を形成している。室の 外壁は、マウスピース3の内径よりも小さな外径を有しているので、室8を取り 囲んだ環状空間17がマウスピース3内に形成されている。そらせ板5の外径は 、そらせ板5の外縁部がマウスピース3の内径に対して僅かに当接する程度に、 室8の外径よりも大きく形成されている。そらせ板5のこのような構造により、 室8を中心にして形成された環状空間17は、マウスピース3の開口25からシ ールされており、マウスピース3内で分散装置2の位置が固定される。そらせ板 5の外縁部には、円周に亘って対称的に分配されて配置された複数の通過開口1 8が設けられており、これにより、室8に流入する前に分散空気流から、粉末が 混合されていない部分空気流を分岐させて環状空間17から流出させる。粉末が 混合されていない部分空気流は、通過開口18を通じて、そらせ板5の前側でマ ウスピース3内に設けられた空間11に流入する。そらせ板5は、粉末が混合さ れた空気流のための出口開口7を中央に有している。この空気流は、そらせ板5 の前側中空の円錐台形状の結合エレメント6によって形成された出口ダクト9を 介して、マウスピース3の中央の出口開口25にまで供給される。そらせ板5に 設けられた通過開口18を通じて環状空間11に流入 した部分空気流をコネクタエレメント6に向かって半径方向に変向するために、 マウスピース3の正面側の端部から僅かな距離の位置に、環状ウェブ10が半径 方向内方へ延びている。この環状ウェブ10の内縁部と結合エレメント4の外側 との間には、環状のギャップが形成されている。中空の円錐台形状のコネクタエ レメント6は、湾曲した比較的大きな基部を用いてそらせ板5に取り付けられて おり、これにより、環状ウェブによって環状空間11内で半径方向に変向された 部分空気流は、コネクタエレメント6の外面に衝突し、マウスピースの出口開口 25に向かって変向される。これにより、環状の部分空気流が、包囲空気流とし て、出口ダクト9から流出する粉末が混合された空気流を取り囲む。 マウスピースが係合するための、粉末吸入器のハウジングの前側に設けられた 開口は、機能支持体50の水平エレメントから機能支持体50の別の鉛直エレメ ントとして上方に延びたプレート54によって、閉鎖されている。プレート54 には、分散空気のための通過開口55が設けられており、この通過開口54を通 じて分散空気がバルブ室51から流出して空気ダクトを通じてプレート12へ、 さらに環状空間17内へ流過する。機能支持体50の水平コンポーネントは、リ ブ50cからバルブ室51にまで延びており、頂部でバルブ室51をシールして いる。バルブ室51は、バ ルブフラップ52によって、粉末吸入器1内部の後端部から閉鎖されている。吸 入のために必要な吸入空気は、ハウジングシェル4に設けられたスリットを通じ てハウジング内に進入することができ、バルブフラップ52がバルブ室内へ旋回 させられた後に後部の開口53を通過する。粉末吸入器は、開口53を閉鎖した 位置でのバルブフラップ52のロックが調量レバー(図示せず)を用いて解除さ れたときに、吸入のための準備が完了する。次いで、バルブフラップ52は、吸 い込まれた空気流によりバルブ室51内に旋回することができ、バルブ室51に 空気が流入するために開口53を開放する。空気は、バルブ室51から空気ダク トを通じて分散装置2にまで流過することができる。 機能支持体50のリブ50cは、そらせ板5とは反対側の端部において、水平 部分から上方へ延びた2つの鉛直エレメント50bに分割されている。 機能支持体50の水平部分は、中央領域においてシャフト(機能支持体の第2 の鉛直方向エレメント)を有している。このシャフトは、支持面56から上方へ 延びておりかつ2つの側壁を有している。これらの側壁は、互いに間隔を置いて 形成されており、これらの側壁の内部横断面は、挿入したい薬用粉末カートリッ ジの外側輪郭に適合させられている。前記シャフトは、薬用粉末カートリッジだ けでなく、操作エレメントをも収容するための空間を有している。互いに向き合 って位置しかつ内方へ開放した2つのガイドレール62が、シャフトの側壁に設 けられており、このガイドレール62に、薬用粉末カートリッジが挿入される場 合にこの薬用粉末カートリッジの外側に設けられたガイドウェブが係合するよう になっている。その結果、同時に、別の作用成分、類似の輪郭および相対的に別 の位置に設けられたガイドウェブを有する交換カートリッジの挿入が回避される 。 第8図には、粉末吸入器の正面側から見た、第7図のA−A線に沿った横断面 図が示されている。ハウジングの下側では、2つの半分のハウジングシェル4が 溝/舌片ジョイント部によって結合されており、この溝/舌片ジョイント部は後 部にまで連続している。粉末吸入器の中央領域では、半分のハウジングシェル4 から形成されたハウジングは、上部で開放しており、正面から開口縁部に取付可 能でありかつU字形の横断面を有する蓋64によって閉鎖することができる。蓋 64は、縁部を起点として周囲に延びた、下方へ延びた壁部分によって、薬用粉 末カートリッジの上部(図示せず)、特にハウジングの上側に設けられた開口か ら突出した部分に係合することができる。蓋64は、薬用粉末カートリッジを挿 入するために前方へ向かって引き抜くことができる。この引抜きを可能にするた めに、下方へ延びた壁部分の縁部はウェブを有しており、このウェブは、内方に 延びており、蓋が取り付け られるときにハウジングシェルの縁部4aに設けられた溝63に係合する。蓋6 4とハウジングシェル4との間のジョイント部において粉末吸入器ハウジング外 側が滑らかになるように、ハウジングシェル4の上縁部4aは内方へずらされて おり、この内方へずらされた部分に溝63が設けられている。 第8図には、機能支持体50の構造設計と、粉末吸入器ハウジング内における 機能支持体50の配列がさらに詳しく示されている。シャフト61の側壁は、薬 用粉末カートリッジのための支持面56から上方へ延びている。水平方向の支持 面56の下側に延びている粉末ダクト15が概略的に示されている。横方向外方 へ延びたウェブ65は、シャフト61の側壁からハウジングシェル4の内部にま で延びている。このウェブ65は、ハウジングシェル4に設けられた内方へ延び たウェブ66に載置されている。機能支持体50にハウジングシェル4を保持す るために、ハウジングシェル4は、ウェブ66の上方にこのウェブから間隔を置 いて、内方へ延びたロックエレメント67を有しており、このロックエレメント 67は、対応してシャフト61の側壁に配置された開口にロック係合する。挿入 したい薬用粉末カートリッジに一体的に形成された調量装置を作動させるための 調量レバー68が、シャフト61内に配置されている。調量レバー68は、2つ の側面69を有しており、これらの側面69は、ブリ ッジ(図示せず)によって互いに結合されている。側面69の外側の、上側領域 において、外方へ延びた支承ジャーナル70が設けられており、この支承ジャー ナル70は、対応してシャフト61の側壁に配置された支承ブシュに係合してお り、支承箇所によって形成された回転軸(旋回中心)を中心にして、調量レバー 68を旋回させる。調量レバー68の側面の下端部には、内方へ延びたフィンガ 71を備えた、内方へずらされたアーム48が設けられており、このアーム48 は、薬用粉末カートリッジの調量装置に設けられた調量スライド部材に確実にロ ックして作用し、前記調量スライド部材を移動させる。フィンガ71は、調量レ バー68の旋回中心から十分に離れて位置しているので、調量レバー68の旋回 運動はフィンガ71のほぼ水平方向の運動を生ぜしめ、これにより調量装置の調 量スライド部材を作動させる。調量ボタン73の2つの平行な揺れ腕72は、調 量レバー68の両側面69の間に延びている。薬用粉末カートリッジの上縁部に 設けられた表示装置のための駆動装置の搬送歯車74が縦断面図で示されている 。前記搬送歯車74は、右側の揺れ腕72の外側で、ハウジングのシェル4の、 溝が形成された縁部の内側に設けられたジャーナルに取り付けられている。薬用 粉末カートリッジからの用量排出に基づきフィルム条片を移動させるために、搬 送歯車74は、薬用粉末カートリッジ外縁部の肩部に 設けられた切欠きを貫通して、フィルム条片の下縁部に設けられた歯列に係合す る。搬送歯車75には歯付きピニオン75(伝動車)が係合しており、この歯付 きピニオン75は、調量レバー68の側壁69に設けられた開口45を貫通して 突出しており、搬送歯車74に係合するための歯付きリングの外径よりも大きな 外径を備えた歯付きディスクを外側に有している。調量レバー68の、側面69 からずれたアーム48に加え、戻しばね76のための空間が設けられている。こ の戻しばね76は、ロックされた結合が解除された後に調量レバー68を後方に 向かって初期位置にまで引き戻す。 第9図には、第7図のB−B線に沿って見た横断面図が第8図と同様に示され ている。粉末吸入器の後部においては、調量ボタン73のU字形横断面を有する 部分73aが、下方にずらされたハウジングの上壁を越えて突出している。ハウ ジングシェル4を結合するために、ハウジングシェル4は、ハウジングシェル4 が一緒に保持されかつハウジングが頂部でシールされるように、互いに向かって 内方へ延びた、捕捉結合部を備えた面部分を有している。押圧により作動が惹起 される場合には、調量ボタン73の、下方へ延びた周囲の側壁が、対応した輪郭 を有するスリットを貫通してハウジング内へ押し込まれる。平行な2つの揺れ腕 72は、互いから間隔を置いて、ハウジングの内部で 、調量ボタンの部分73aから、調量レバー68と薬用粉末カートリッジとの間 の空間を貫いて延びており、支承ジャーナル92aによって、調量ボタン73を 機能支持体50の第2の鉛直エレメント側面に連結させている。調量ボタン73 の揺れ腕72を外側で取り囲んだ、側面69を備えた調量レバー68は、薬用粉 末カートリッジのためのシャフト61の外側に設けられたこの領域内に延びてい る。 この領域においては、機能支持体50はアーム50aを有しており、このアー ム50aは、水平部分から上方へ延びておりかつ上端部に支承ブシュを有してい る。薬用粉末カートリッジ100に面したハンマ79を備えたいわゆる衝撃伝達 部材78は、外方へ延びた2つの支承ジャーナルを備えた軸80を上端部に有し ており、2つの支承ジャーナルは、アーム50aに設けられた支承ブシュに係合 している。衝撃伝達部材78には、側方にずらされた横方向ばねエレメント81 が間隔を置いて設けられており、このばねエレメント81は外側を向いた斜面8 2aを有する突出部82を備えている。斜面82aは、調量ボタン73の揺れ腕 72に設けられた突出部と相互作用するので、調量ボタン73が初期位置に戻る 場合には、前記斜面82aは、横方向ばねエレメントを横方向に通って、突出部 を移動させることができる。 バルブ室51の上方で機能支持体50のギャップ7 7に、アングル状の可動なプランジャ47が挿入されており、このプランジャ4 7は、薬用粉末カートリッジのためのシャフト内に延びている。カートリッジの 挿入時に、前記プランジャはバルブフラップ52に一時的に作用し、これにより 、調量レバーに対してまだ存在するおそれのあるロックされた結合を解除する。 このように、新たな薬用粉末カートリッジが挿入された場合には、調量レバー6 8は、戻しばねにより確実に初期位置に引き戻される。 機能支持体50の水平部分から下方へ基部にまで延びた、機能支持体のエレメ ントは、バルブ室51の側壁として機能している。バルブ室51は、開口53を 有しており、この開口53は、機能支持体エレメントに結合されたバルブフラッ プ52によって、ハウジングの後部から閉鎖遮断されている。 第10図には、側部から見た粉末吸入器の鉛直方向縦断面図が示されている。 挿入可能な薬用粉末カートリッジをさらによく理解するために、薬用粉末カート リッジに一体的に形成された調量装置の調量スライド部材123だけが充填位置 で概略的に示されており、これにより、調量レバー68のアーム48に設けられ たフィンガ71との相互作用が示されている。 ハウジングシェル4の前側では、分散装置が配置されたマウスピース3がハウ ジング内に挿入されている。吸入のための吸込み時に、粉末が混合された空気流 が、マウスピース3に設けられた出口開口25を通じて流出する。出口ダクト9 を取り囲んだ、円錐台形状のコネクタエレメント6は、そらせ板5から前方へ延 びている。そらせ板5の前側には環状空間11が設けられており、この環状空間 11は、半径方向の環状ウェブ10によりマウスピース3の中央開口に対して仕 切られている。粉末が混合されていない、粉末が混合された空気流を取り込んだ 、ダクト9から流出する包囲空気流が、そらせ板5に設けられた開口18を通じ て進入する部分空気流を変向することにより環状空間11内に形成される。室8 の内部は、機能支持体50から上方に延びたプレート12により後部でシールさ れている。 粉末ダクト15の壁は、そらせ板5の後部の下側において、薬用粉末カートリ ッジのための機能支持体50に設けられた支持面56の下側にまで延びている。 粉末ダクト15の上側は、機能支持体50の水平部分によって閉鎖されている。 粉末ダクト15は下方へ湾曲した区分を有しており、これにより粉末ダクト15 内にポケット30が形成されており、粉末吸入器が傾斜して保持されている場合 に重力による粉末の過早搬送が回避される。前記粉末は、支持面56に設けられ た通過開口57を通過して粉末ダクト15内に進入する。機能支持体50の、下 方へ延びたウェブ60は、切欠きに、粉末ダクト壁の端部に設けられたフィンガ を収容することができ、このように、前記ウェブ60は、そらせ板5と粉末ダク ト15とを機能支持体50に固定する。製造上の理由から、ハウジングシェル4 のコンポーネント31がウェブを介して粉末ダクト15の壁に取り付けられてお り、これにより、所定の位置での粉末ダクト15の付加的な固定を提供している 。同時にこの場合、所要の、粉末吸入器のこの領域のクリーニングが、マウスピ ースと、粉末ダクト15が結合されたそらせ板5とを取り外した後に、さらに容 易になる。室8の後壁12から間隔を置いて、機能支持体50から上方にプレー ト54が延びている。このプレート54は、粉末吸入器の前側に設けられたハウ ジング開口の一部をシール遮断しているが、室を取り囲んだスペース17内に部 分空気流が流入することができるようにマウスピース3の内壁から間隔を置いて 位置している。プレート54の後ろ側で、上端部の近くに、戻しばね38のため の支承部84が設けられており、戻しばねの他方の端部は、ブリッジ85に設け られたばねブロック86に取り付けられる。ブリッジ85は、調量ボタン73の 揺れ腕72の前端部の間に延びている。部分空気流を分割するための横方向ダク ト58が、ばね当付け凹部、すなわちばねブロック86の下方で機能支持体50 に配置されている。ダクト壁から上方へ延びたウェブは、ブリッジ85のための ストッパを形成しており、このストッパは、戻しばね のばね力に基づき、旋回中心92を中心にした調量ボタン73の運動を規定して いる。 取付可能な蓋64は、ハウジングの上縁部4aを取り囲んで係合している。蓋 64には、一方の側において、薬用粉末カートリッジの外縁部に設けられた観察 窓に対応した窓87が設けられており、この窓87により、排出された薬剤用量 を読み取ることができる。蓋64には、薬用粉末カートリッジを支持面56に対 して押圧する板ばねが設けられていてよい。この断面図には、調量ボタン73の 上側の部分73aの構造が示されている。この上側部分73aは、ハウジングの 外側に延びており、調量ボタン73の作動面から下方へ延びた壁部分を備えてい る。この壁部分は、調量ボタン73の作動時にハウジング内に押し込まれる。 この図には、薬用粉末カートリッジに向かって延びた、レバー78aおよびハ ンマ79を備えた衝撃伝達部材78が示されている。衝撃伝達部材78は軸80 を中心にして旋回することができる。この軸80は、ジャーナルを用いて、機能 支持体50のアーム50aに設けられたブシュに取り付けられている。横方向ば ねエレメント81が、衝撃伝達部材78の細長いレバー78aから、ほぼ平行に 側方にずれて延びている。この横方向ばねエレメント81は、衝撃伝達部材の移 動方向に移動することはできないが、衝撃伝達部材に対して横方向に移動可能で ある。衝撃伝達部材のレバ ー78aの背後には駆動ばね80aが一体的に成形されている。 衝撃伝達部材78は、調量ボタン73の突起(図示せず)に設けられた駆動部 により、駆動ばね80aの上端部がハウジングシェル内壁に対して押圧される程 度に、薬用粉末カートリッジから離れる方向にまず移動させられ、これにより、 横方向ばねエレメント81に設けられた突出部の面35に作用することにより調 量ボタンを緊張させる。調量ボタン73は、調量ボタンの行程の第1部分の領域 内でさらに押し込まれると、調量ボタンの駆動部が面35から滑り外れるので、 衝撃伝達部材78は、駆動ばね80aによって薬用粉末カートリッジに対して衝 突させられる。機械的衝撃のための十分な質量を有するために、衝撃伝達部材7 8は下部において補強されている。 調量レバー67の側壁には、戻しばね76に掛かるための突起91が設けられ ている。調量ボタンの揺れ腕72は、前端部においてブリッジ85に結合されて いる。ブリッジ85の外側に支承ジャーナルが設けられており、この支承ジャー ナルは、機能支持体50の第2の鉛直エレメントすなわちシャフトの側面に設け られた支承孔に係合しており、調量ボタン73の旋回中心92を形成している。 調量レバー68の側壁に設けられた支承ジャーナル70は、調量レバーの旋回中 心を形成している。支承ジャーナル70は第10図に しか示されていない。調量レバー68の後端部には、限界位置ロック部材すなわ ち捕捉フック93が示されている。調量レバー68の前端部には表示シンボル8 8が示されており、この表示シンボル88は、調量レバー68の旋回時に、端部 側のハウジングシェルに設けられた窓89の領域内に移動させられ、調量ボタン 73を作動させることによって調量が行われた後に、吸入の準備が完了したこと を示す。調量ボタン73に設けられた駆動部99aのための、調量レバー68の 側面69に設けられたストッパ縁部94が、上縁部に概略的に示されている。 機能支持体50の後端部では、機能支持体の水平部分の下方に、機能支持体5 0の別のエレメントからバルブ室51が形成されており、このバルブ室51は、 ハウジング内部への開口53を有している。空気は、ハウジングシェル4の側面 に設けられたスリット(図示せず)またはハウジングに設けられた別の開口を通 じて進入することができる。 第11図には、第10図と比較可能な縦断面図が示されており、この図には、 衝撃伝達部材は図示されておらず、ブリッジ85によって前端部で結合された平 行な揺れ腕72を備えた調量ボタン73/73aが示されている。 調量レバー68は中央のロック位置に位置しており、この位置から、調量レバ ーは、調量スライド部材1 23の調量キャビティ124が機能支持体50の通過開口57と合致する限界ロ ック位置にだけ、調量ボタン73によって移動することができる。この図には、 支承部84とばねブロック86との間に設けられた圧縮ばね、すなわち戻しばね 38が示されている。この圧縮ばね、すなわち戻しばね38は、ブリッジ85に 作用することによって、調量ボタン73が負荷解除された後にこの調量ボタン7 3を初期位置にまで押し戻す。調量ボタン73の揺れ腕72は、ハウジングの外 側に位置した調量ボタン73の部分73aに結合されている。部分73aを押し 下げることによって、調量ボタンが支承箇所、すなわち旋回中心92を中心にし て旋回する。 第11図には戻しばね76が示されており、この戻しばね76は、調量レバー 68の突起91に取り付けられており、調量レバー68を押し戻すという目的を 有している。その結果、調量装置に設けられた調量スライド部材123は、同時 に、排出位置から調量キャビティの充填位置に再設定される。バルブ室51の開 口53を閉鎖するためのバルブフラップ52は、ばね97が作用するための、上 方へ延びたフック96を有しており、このばね97の他方の端部は、機能支持体 50に固定されている。この引張コイルばねは、所定の力でバルブフラップ52 を保持しており、吸入のための空気を吸い込むためには、バルブフラップがバル ブ室の開口を開放させるように前記力に打ち勝たなければならない。 調量ボタン73のこの位置では、調量レバーアーム44に設けられたラッチ9 8が、バルブフラップ52の軸43から上方に延びたアーム40の上端部に設け られたフック39のブロック縁部によって係合されるので、空気の吸込によるバ ルブフラップ52の動きがブロックされる。この位置では、初期位置への調量レ バー68の再設定も同様にブロックされる。調量レバー68は、この中央のロッ ク位置から、調量ボタン73がさらに押し込まれて調量レバー68に作用するこ とによって、調量装置の排出位置に移動することしかできない。この過程の間に 、調量ボタン73は、可能な行程の第2部分を通過して戻る。これに関連して、 バルブフラップ52のアーム40のフック39に設けられたブロック縁部との係 合が解除され、その代わりに、調量レバー突起93が、切欠き42もしくはバル ブフラップの軸43に係合する。このラッチ装置のジオメトリの条件は完全に異 なっているので、バルブフラップを旋回させてこれにより調量レバーを再び解放 するためには、吸入のための空気の吸込で十分である。 第12a図および第12b図には、調量ボタン73の構造がさらに詳しく示さ れている。第12a図は側面図であり、第12b図は平面図である。粉末吸入器 のハウジングの上方に、調量ボタン73を作動させるためのコンポーネントもし くは部分73aが延びている。この部分73aを起点として、平行な2つの揺れ 腕72がハウジング内に延びており、これらの揺れ腕72の前端部はブリッジ8 5によって互いに結合されている。両側でブリッジ85から支承ジャーナル92 aが延びており、この支承ジャーナル92aは、対応して機能支持体50の第3 の鉛直エレメント50bに配置されたブシュに係合し、調量ボタン73の旋回中 心92を形成する。ブリッジ85の端部側には、調量ボタン73の戻しばねのた めの支承部として、ばねブロック86が配置されている。作動押圧力を緩和され た後、戻しばねは、調量レバーの位置に影響を及ぼすことなしに、調量ボタン7 3を迅速に初期位置に押し戻す。衝撃伝達部材78が、突出部99bに設けられ た駆動部によって緊張させられかつ薬用粉末カートリッジに衝突することによっ て再び緊張が緩和される程度に調量ボタン73が押し込まれさえすれば、調量ボ タン73は調量レバー68に作用することなしに初期位置に戻るので、調量レバ ー68は相変わらず初期位置を占めている。 調量ボタン73が、押し込むことにより可能な行程のほぼ半分だけ移動させら れると、1つまたは複数の揺れ腕72の外側に設けられた駆動ジャーナルすなわ ち駆動部99aが、調量レバー68のストッパ縁部ま たは縁部94に作用し、これにより調量レバー68が中央位置へ移動させられる 。衝撃伝達部材78を緊張させかつトリガするための突出部99bが、別の揺れ 腕72から上方へ延びておりかつ揺れ腕を越えて内方へ突出している。この目的 のために、突起99bの駆動部が、衝撃伝達部材78の横方向ばねエレメント8 1に設けられた突出部の作用面35に係合し、衝撃伝達部材78を薬用粉末カー トリッジから離れる方向に旋回させる。旋回運動の結果、衝撃伝達部材78に射 出成形された駆動ばね80aの上端部が、カウンタ支承部としてハウジングシェ ルの内側に押し付けられ、緊張させられる。機能支持体50において衝撃伝達部 材78と調量ボタン73とが互いに異なる箇所で支承されているので、調量ボタ ン73がこの調量ボタンの可能な行程の第1の半分に亘って移動する間に、突出 部99bは、横方向ばねエレメント81の作用面35から滑り外れることができ 、これにより、前記突出部99bが、駆動ばね80aのばね力の効果に基づき、 薬用粉末カートリッジに対して衝撃を付与する。この機械的衝撃により、薬用粉 末カートリッジに一体的に形成された調量装置の調量スライド部材に設けられた 調量キャビティの適切な充填を促進しようとしている。調量ボタン73を初期位 置に戻し、調量ボタンが戻されるときに横方向ばねエレメントを通って基本位置 に移動させるために、横方向ばねエレメント81は、 衝撃伝達部材の旋回方向に対して横方向にたわむことができる。この場合、横方 向ばねエレメント81の外面から突出した突出部82に形成された斜面が、調量 ボタン73の突出部99bの斜面上を滑動する。 調量ボタン73は、衝撃伝達部材に作用するだけでなく、駆動ジャーナルすな わち突出部99bを介して、第13a図〜第13c図に詳しく示した調量レバー 68にも作用する。この調量レバー68の側面69は、薬用粉末カートリッジの 周囲に係合する。 第13a図は平面図、第13b図および第13c図は側面図である。2つの側 面は、調量レバー68の前側では、表示シンボル88の基部を形成したブリッジ 49aによって互いに結合されており、後ろ側ではブリッジ49によって互いに 結合されている。調量レバー68の旋回により、表示シンボル88は、ロック解 除位置が達せられたときにハウジングシェルの観察窓89の位置に移動させられ 、吸入の準備が完了していることを示す。 側面69の外側から支承ジャーナル70が延びており、この支承ジャーナル7 0は、機能支持体のシャフト61の側面に設けられた支承ブシュに係合しており 、これにより、調量レバー68は、互いに向き合って位置しながら、機能支持体 の薬用粉末カートリッジのシャフト61の側面に旋回可能に取り付けられている 。側面69からアーム48が延びており、これらのア ーム48は横方向内方へずらされており、これらのアームの端部には、薬用粉末 カートリッジの調量装置に係合するための、内方へ延びたフィンガ71が設けら れている。支承ジャーナル70を中心にした調量レバー68の旋回運動は、フィ ンガ71のほぼ水平方向の移動を生ぜしめ、その結果フィンガ71が調量スライ ドを水平方向に移動させる。側面69の一方から上方に向かってばねアーム46 が延びており、このばねアーム46は、調量レバー68が移動した場合に、排出 された薬剤用量のためのカウント装置の駆動ピニオンに作用して回転させる。こ の駆動ピニオンは、支承ブシュとしての、側面69に設けられた孔45に取り付 けられている。突起91に引っ掛けられた引張コイルばねのばね力に抗して、調 量ボタン73の駆動ジャーナル99bによって、調量レバー68の旋回運動が生 じる。バルブフラップのロックエレメントに係合するためのアーム44が、ブリ ッジ49の下側で、ブリッジ49から後方に向かって延びている。第1のロック エレメントとして働くフック状のラッチ98は、アーム44に側部で取り付けら れている。アーム44の端部には、第2のロックエレメントとしての捕捉フック 93が設けられている。突起91に係合したばねは、調量ボタン73の駆動部9 9aが初期位置において係合するまで、調量レバー68を保持する。この初期位 置においては、フィンガ71は、第10図に概略的に 示したような調量キャビティの充填位置に調量スライド部材を移動させている。 調量レバー68は、調量ボタン73の駆動部99aによって、この位置から第 1のロック位置(中央位置)に旋回することができ、調量スライド部材は、アー ム48とフィンガ71との移動により、調量キャビティの充填と排出との間の中 央位置へ押される。20°の角度だけ旋回可能な調量ボタン73は、この時点で 、可能な行程のほぼ半分を通過している。この位置から初期位置への、調量レバ ー68の戻り移動は、第11図に概略的に示したような、バルブフラップ52の 上方に向かって延びたアーム40に設けられたフック39のブロック縁部にラッ チ98がロックすることにより阻止される。 このロック係合を解除するには、吸込によってバルブフラップ52に加えられ る空気流の力は不十分である。なぜならば、ラッチ98の半径と、バルブフラッ プのアーム40のフックに設けられたブロック縁部の半径とが異なるからである 。このロック位置は、同時に、バルブフラップ52の移動能力をも阻止する。調 量ボタン73をさらに押し込むことによって調量レバー68が移動するので、バ ルブフラップのアーム40のフック39に設けられたブロック縁部へのラッチ9 8のロック結合が解除される。調量レバー68の限界位置、すなわち調量レバー 68の下方へ延びたアーム 48に設けられたフィンガ71が、調量スライド部材を中央位置から排出位置に 移動させた位置、に達した場合には、調量レバー68の突起91に係合したばね の戻し力に抗するために、吸入段階まで調量レバー68のロックが必要である。 このためには、バルブフラップ52の軸43に切欠き42が設けられており、こ の切欠き42に、調量レバーのアーム44の端部に設けられた捕捉フック93が 係合し、この捕捉フック93が、バルブフラップ52が吸入時に吸気流によって 十分な距離だけ旋回させられるまで、ブロック縁部によって保持される。調量レ バー68とバルブフラップ52の軸43との間のロック結合の解除を遅らせるこ とにより、調量キャビティが確実に吸入の第1段階において吸引されて空になる 。解除後、調量レバー68をばねによって初期位置に引き戻すことができ、それ と同時に、調量レバー68が調量スライド部材を充填位置へ戻す。 第14a図〜第14c図には、バルブフラップ52の構造が平面図と縦断面図 とで詳しく示されている。前記バルブフラップ52は、ジャーナルを備えた軸4 3によって取り付けられており、このジャーナルが、バルブ室を形成した機能支 持体のエレメントに設けられたブシュに係合する。安定した平衡のために、軸4 3を備えたバルブフラップ52と上方に向かって延びたアーム40とは、ウェイ トエレメント41をも有し ており、このウェイトエレメント41は、アーム41に対して平行に上方へ延び ている。このウェイトエレメント41にはアーム40に面したジャーナルが設け られており、このジャーナルには、機能支持体のギャップに係合するピニオンが 取り付けられている。薬用粉末カートリッジが吸入器に挿入されるときに、ピニ オンは薬用粉末カートリッジによって移動させられる。この移動がバルブフラッ プ52に伝達されるので、バルブフラップは短時間旋回させられ、これにより、 バルブフラップ52のロックエレメントへの調量レバー68のロック係合が解除 され、調量レバーが、薬用粉末カートリッジ挿入前の位置に関わらず、戻しばね によって初期位置へ確実に移動させられる。 アーム40は、阻止内縁部としてのフック39を端部に有しており、このフッ ク39に調量レバーのアームに設けられたラッチ98が係合することができ、こ れにより、調量レバー68とバルブフラップ52との間にロック結合が生ぜしめ られる。前記ロック結合は、粉末吸入器を貫流する吸入空気によって解除するこ とはできず、調量レバー68を移動させることにより機械的に解除することしか できない。吸入後にバルブフラップ52を鉛直位置に引き戻すばねは、軸43に 取り付けられたフック96に係合している。ばねの他方の端部は機能支持体に固 定されている。調量レバー68をさらに移動させることによって、アーム40の 端部に設けられたフックへのラッチ98のロック結合が解除され、調量レバーの 限界位置において、調量レバー68の捕捉フック93が、アーム40を備えた軸 43に設けられた、ブロック縁部を備えた切欠きにロック係合する。調量レバー のこの限界位置において、装置は吸入の準備が完了する。調量レバー68の、捕 捉フック93による切欠き42への係合は、空気流によってバルブフラップ52 を移動させることにより僅かに遅れて解除され、これにより、調量レバーは戻し ばねによって初期位置に引き戻される。 第15図および第16図には、粉末吸入器のマウスピースに配置された、粉末 薬剤のための分散装置がさらに詳しく示されている。 第15図は、粉末吸入器の長手方向軸線に対して垂直な平面で見た縦断面図で ある。この構造の場合、スリット13,13aによって中断された環状の外壁を 室8を中心にして形成したウェブ14,14aを備えたそらせ板5と、粉末ダク ト15とが、1つの部材に形成されている。円錐台形状のコネクタエレメント6 が、そらせ板5から前方へ延びている。そらせ板5の中心には、室8の出口開口 7が配置されており、この出口開口7から、粉末が混合された空気流のための出 口ダクトが、円錐台形状の突出したエレメント(コネクタエレメント)6を貫通 して延びている。円錐台形の基部は、粉末が混合されていない半径方向の空気流 をマウスピースに向かってダクト9の長手方向に変向するために、湾曲させられ てそらせ板5の前側に隣接している。 室8の後壁はこの図には示されていないが、この後壁は機能支持体に一体的に 形成されている。室8の、ウェブ14,14aから形成された環状の外壁は、そ らせ板5よりも小さな外径を有しているので、マウスピース(図示せず)の内壁 と室8の外壁との間には環状空間17が形成されている。前記環状空間17から 室内部にまで接線方向に延びた複数のスリット13を通じて、室8の内部に空気 が進入することができる。底壁領域に設けられたウェブ14aは、粉末ダクト1 5の端部から室内部を仕切っており、ひいては、室8の非対称的な構造を生ぜし めている。部分空気流は、環状空間17から、そらせ板5の縁部領域に対称的に 配置された通過開口(図示せず)を通じて、そらせ板5の前側の空間へ流れるこ とができる。 粉末ダクト15の、U字形横断面を備えた外壁16は、機能支持体の水平部分 (図示せず)の下側で、そらせ板5の後ろ側を起点として延びており、前記機能 担体の水平部分が、ダクト外壁16のU字形輪郭の上側をカバーする。機能支持 体に分散装置の前記部分を固定するために、ダクト外壁の後端部には、機能支持 体の鉛直エレメントに設けられた切欠きに係合するためのフィンガが形成されて いる。粉末ダクト15は、 凹状区分、すなわちポケット30を有している。このポケットは、実際の吸入前 に、分散装置への粉末の望ましくない過早搬送を阻止する。分散装置のこの部分 エレメントを粉末吸入器により確実に固定するために、ハウジング壁の一部が、 凹状区分、すなわちポケット30の領域において、ウェブにより外郭(コンポー ネント)31として形成されている。 室8の非対称的な構造をさらに明確にするために、第16図には、後ろ側すな わち室内部から見たそらせ板の平面図が示されている。中央には室8の出口開口 7が設けられており、この出口開口7を起点として、第15図に示された出口ダ クトが延びている。この平面図には、室の外壁を形成したウェブ14,14aの 構造および配列が明確に示されており、前記ウェブ14,14aの間に接線方向 のスリット13,13aが延びている。粉末ダクト15の端部は、スリット13 aを介して室内部に接続されており、前記スリット13aを通じて、分散および 崩壊させたい粉末が室8内に進入することができる。粉末を旋回、崩壊および分 散させるための別の空気が、形成される旋回流によって、接線方向のスリット1 3を通じて供給される。粉末が粉末ダクト15から室内部に進入するためのスリ ット13aの横断面は、空気が進入するためのスリット13の横断面の2倍の大 きさである。特に優れた崩壊および分散効果を得るために、室8内部に面したウ ェブ14の内面26は、スリット壁の直線的な延長部として形成されており、室 の八角形の横断面を形成している。図面には、空気流入のための7つのスリット 13が示されており、粉末が混合された部分空気流が進入するための第8のスリ ット13aが設けられている。粉末ダクト15のダクト外壁16は、粉末ダクト のより後方の区間において、僅かにより厚い構造を有している。そらせ板5に直 接に隣接した領域に設けられた壁の比較的薄い構造は、この領域においても、室 の外壁を取り囲んだ環状空間17を形成するために働いている。スリット13, 13aを通じて室8の内部に進入する空気流から部分空気流を分岐させるために 、そらせ板5はこの実施例の場合6つの切欠き18を有しており、これらの切欠 きは、60°ずらされて外縁部に配置されており、そらせ板5の後側の環状空間 17からそらせ板5の前側の空間に空気が進入するための通過開口を形成してい る。開口の数および配列は、全体で、分散空気流から1つの部分空気流だけを分 岐させる横断面が設けられるように選択されることが望ましい。 吸入時に粉末吸入器に吸い込まれた全空気は、まず粉末吸入器内で2つの部分 流に分割される。一方の部分流は、粉末を、調量スライド部材の調量キャビティ から粉末ダクト15を通じて室8内に搬送する。第2の部分流は、粉末吸入器か ら、室8を取り囲んだ環状 空間17へ流入し、部分空気流に分割される。この部分空気流は、包囲空気流と 、室8内での粉末薬剤の分散を促進する分散部分流とを形成する。分散のために 働く前記部分空気流は、スリット13を通じて室8内部に流入し、室8内で、粉 末が混合された部分空気流と再び合流させられる。供給された粉末は、室内で旋 回流効果により崩壊させられ、微細な粒子として空気内に分散させられる。 粉末吸入器のハウジングの部分(コンポーネント)31を備えた粉末ダクト1 5の外壁16のU字形の輪郭も第16図に示されており、前記部分31は、ウェ ブを介して、粉末ダクト15のダクト外壁16に結合されている。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年7月14日 【補正内容】 26.視覚的表示装置と、請求項1から18までのいずれか1項記載の、吸入器 (1)に挿入された薬用粉末カートリッジの表示装置を読むための装置とが、患 者が吸入器(1)を吸入のために使用位置に持ったときに患者の視野に位置する ように吸入器(1)に配置されている、請求項1から24までのいずれか1項記 載の粉末薬剤吸入器。 27.1つまたは複数の空気流のために吸入器(1)に設けられた流過通路と、 粉末薬剤を分散させるための分散装置(2)と、薬剤が混合された空気流を吸入 するためのマウスピース(3)とが設けられており、前記流過通路と、分散装置 (2)と、マウスピース(3)とが、吸入器(1)からの吸入時に分散させられ た粉末薬剤を含んだ中心空気流が、薬剤を負荷されていない包囲空気によって取 り囲まれるように配置されている、請求項19記載の粉末薬剤吸入器。 28.前記流過通路が、粉末ダクト(15)を有しており、該粉末ダクトには、 流過通路へ調量された粉末薬剤を捕集するための凹所が形成されている、請求項 27記載の粉末薬剤吸入器。 29.ハウジング(4)と、ハウジング(4)から取外し可能な吸入のためのマ ウスピース(3)と、請求項1から18までのいずれか1項記載の、一体的に形 成された調量装置(107,123)を備えた 薬用粉末カートリッジを挿入するための、蓋(64)によって閉鎖可能な収容部 と、ハウジング(4)の上側における調量ボタン(73,73a)とが設けられ ている、請求項1から27までのいずれか1項記載の粉末薬剤吸入器。 30.ハウジング(4)とマウスピース(3)との内部に、 薬用粉末カートリッジ(100)の挿入後に該薬用粉末カートリッジと調量 装置(107,123)とに作用する部材を収容するための、水平エレメントと 鉛直エレメントとを備えた機能支持体が設けられており、 さらに、挿入可能な薬用粉末カートリッジ(100)のための、機能支持体 (50)の水平収容面(56)が設けられており、該水平収容面(56)が、薬 用粉末カートリッジ(100)に一体的に形成された調量装置(107,123 )の排出開口と合致する通過開口(57)を有している、請求項29記載の粉末 薬剤吸入器。 31.吸入時にマウスピース(3)に設けられた中央開口(25)を通じて吸入 される空気流に粉末薬剤を分散させるための、マウスピース(3)内に配置され た分散装置(2)が設けられており、該分散装置が、機能支持体(50)の支持 面(56)に設けられた通過開口(57)に粉末ダクト(15)を介 して接続されており、さらに前記分散装置(2)が、分散装置(2)から流出す る、粉末が混合された空気流を包囲空気流として取り囲む、粉末が混合されてい ない空気流を、分散装置(2)に供給される分散空気流から分岐させるための手 段を有している、請求項29または30記載の粉末薬剤吸入器。 32.挿入された薬用粉末カートリッジ(100)に機械的衝撃を付与するため の、互いに間隔を置いて平行に配置された、機能支持体(50)の第1の鉛直エ レメント(50a)に取り付けられた衝撃伝達部材が、設けられている、請求項 29から31までのいずれか1項記載の粉末薬剤吸入器。 33.粉末薬剤のための、薬用粉末カートリッジ(100)に一体的に形成され た調量装置(107,123)を作動させるための調量レバー(68)が設けら れており、該調量レバーが、機能支持体(50)の、互いに間隔を置いて平行に 配置された2つの側壁を備えた第2の鉛直エレメント(61)に取り付けられて おり、 ハウジングを貫通して延びた、調量ボタン(73)の部分(72)が設けら れており、該部分が、機能支持体(50)の第2の鉛直エレメントの、互いに間 隔を置いて平行に配置された側壁の別の箇所に取り付けられており、前記部分が 、旋回中心を中心にして調量レバー(68)を旋回させるための、部 分(72)に基づき調量レバー(68)に係合する手段(99a)と、衝撃伝達 部材(78)を作動させるための手段(99b)とを有している、請求項29か ら32までのいずれか1項記載の粉末薬剤吸入器。 34.機能支持体の水平部分の後端部で、ハウジング内部への開口(53)を備 えたバルブ室(51)を形成した、機能支持体(50)の別のエレメントが設け られており、前記開口(53)が、機能支持体エレメントに取り付けられたバル ブフラップ(52)によって閉鎖可能であり、前記バルブ室(51)が、空気ダ クトを介して分散装置(2)に接続されており、調量装置(107,123)を 通じて粉末ダクト(15)にまで部分空気流を案内し、調量装置(107,12 3)から分散装置(102)へ薬剤を搬送するために、前記空気ダクトから、薬 用粉末カートリッジ(100)の調量装置(107,123)へ部分空気ダクト (58)が分岐している、請求項29から33までのいずれか1項記載の粉末薬 剤吸入器。 35.前記バルブフラップ(52)が、外方へ延びた支承ジャーナルを備えた軸 (43)を上縁部に有しており、前記支承ジャーナルが、バルブ室壁を形成した 機能支持体エレメントに設けられた支承ブシュに係合しており、前記軸(43) にはブロック縁部 を備えた切欠き(42)が設けられており、該切欠きに隣接した軸(43)から 上方へアーム(40)が延びており、該アーム(40)の端部にはブロック縁部 を備えたフック(39)が形成されている、請求項34記載の粉末薬剤吸入器。 36.機能支持体(50)の第2の鉛直エレメントが、2つの側壁を備えたシャ フト(61)であり、該シャフトの内側の横断面が、挿入したい薬用粉末カート リッジ(100)の外輪郭に適合させられており、シャフトの側壁と薬用粉末カ ートリッジ(100)の側壁との間には、調量レバー(68)と調量ボタン(7 3)の部分(72)とのための空間が形成されている、請求項34記載の粉末薬 剤吸入器。 37.前記分散装置(2)が、前壁としてのそらせ板(5)と、後壁としてのプ レート(12)と、前記そらせ板と前記プレートとの間に配置された室の外壁と から形成された室(8)を有しており、該室(8)の外径が、分散装置(2)を 取り囲んだマウスピース(2)の内径よりも小さく形成されており、これにより 、マウスピース(3)内には室(8)を取り囲んだ環状空間(17)が形成され ており、前記室の外壁が、室内部に接線方向に延びた複数のスリット(13,1 3a)によってウェブ(14,14a)に分割されており、そらせ板(5)の外 径が、室(8)の外径よりも大きく形成されており、こ れにより、そらせ板の縁部がマウスピースの内側に対して取り付けられており、 そらせ板が、中央に出口開口(7)を有しており、該出口開口を起点として、そ らせ板の前側に取り付けられた円錐台形状のコネクタエレメント(6)を貫通し て出口ダクト(6)が延びており、そらせ板の縁部領域には複数の通過開口(1 8)が設けられており、該通過開口が、円周に亘って対称的に分配されており、 前記通過開口を通じて、粉末が混合されていない空気が、環状空間(17)から そらせ板の前側の空間(11)へ流過可能になっており、そらせ板(5)の後側 を起点として延びた粉末ダクトの前端部が、室のスリットのうちの1つ(13a )に外側の端部で接続されており、支持面(56)の下側へ延びた粉末ダクト( 15)の後端部が、ハウジング内壁まで下方へ延びた機能担体の鉛直エレメント (60)に固定可能に形成されている、請求項34記載の粉末薬剤吸入器。 38.室内部に面した、室外壁を形成したウェブ(14,14a)の面(26) が、スリット壁の連続的な延長部として形成されており、これにより、室(8) が、多角形の横断面を有している、請求項37記載の粉末薬剤吸入器。 39.前記第1の鉛直エレメントが、支持面(56)の背後で機能支持体(50 )の水平部分から上方へ 延びたアームであり、該アームが、上端部に支承ブシュを有しており、 衝撃伝達部材が、粉末吸入器の長手方向軸線方向に延びたハンマエレメント (79)を下端部に備えかつ軸(80)を上端部に備えたレバー(78a)を有 しており、前記軸(80)の外方へ延びたジャーナルが、アーム(50a)に設 けられた支承ブシュに係合しており、レバー(78a)の下側部分には、衝撃伝 達部材(78)の移動方向にたわむことができないが該移動方向に対して横方向 にたわむことができる、側方へずれた、上方へ延びた横方向ばねエレメント(8 1)が設けられており、前記衝撃伝達部材には、下側部分から上方へ延びた駆動 ばね(80a)が成形されている、請求項34記載の粉末薬剤吸入器。 40.衝撃伝達部材(78)の横方向ばねエレメント(81)に、レバー(78 a)とは反対の側において、斜面(82a)を備えた突出部(82)が設けられ ている、請求項39記載の粉末薬剤吸入器。 41.ハウジング壁とシャフト(61)の側壁との間に駆動装置が配置されてお り、該駆動装置が、薬用粉末カートリッジ(100)から排出された薬剤用量の ための、薬用粉末カートリッジ(100)の上縁部に一体的に形成された表示装 置を作動させるための手段(74,75)を有している、請求項34 記載の粉末薬剤吸入器。 42.前記表示装置を作動させるための手段が、表示装置に係合した、ハウジン グの上縁部(4a)から突出したジャーナルに取り付けられた歯車(74)であ り、該歯車(74)が、該歯車に係合させられた、より少数の歯を備えた歯付き ピニオン(75)によって駆動されるようになっており、該歯付きピニオンが、 調量レバー(68)の側面に設けられた楕円形の開口を貫通して、機能支持体の シャフト(61)の側面に設けられた支承孔に取り付けられている、請求項41 記載の粉末薬剤吸入器。 43.調量ボタン(73)の部分(72)が、平行な2つの揺れ腕であり、該揺 れ腕の間の間隔が、挿入時に薬用粉末カートリッジ(100)を揺れ腕(72) 間の空間を貫通して押し込むことができるように、薬用粉末カートリッジ(10 0)の幅よりも僅かに大きくなっており、揺れ腕(72)の前端部が、ブリッジ (85)によって互いに結合されており、該ブリッジから、両側で支承ジャーナ ル(92a)が、第3の鉛直エレメント(50b)に設けられた支承ブシュに延 びており、前記ブリッジが、前側に戻しばね(38)を収容するための段状支承 部(86)を有しており、前記戻しばねの他方の端部が、機能支持体(50)の 鉛直なプレート(54)の後部に設けられた支承部(84)に支持されている 、請求項34記載の粉末薬剤吸入器。 44.調量ボタン(73)の揺れ腕(72)に設けられた手段(99)が、調量 レバー(68)に係合するための、両揺れ腕(72)の外側に設けられた駆動ジ ャーナル(99a)と、他方の揺れ腕(72)空から上方へ延びた突出部(99 b)とであり、突出部(99b)が、衝撃伝達部材を作動させるために揺れ腕( 72)を越えて内側にも突出しており、駆動ジャーナル(99a)と調量ボタン (73)の旋回中心(92)との間隔が、突出部(99b)と旋回中心との間隔 よりも小さいので、衝撃伝達部材(78)の横方向ばねエレメント(81)への 突出部(99b)の係合が、調量レバー(68)への駆動ジャーナル(99a) の係合よりも、狭い範囲の押込みにより形成され、駆動ジャーナル(99a)が 係合するまで調量レバー(73)をさらに移動させることにより、衝撃伝達部材 (78)の横方向ばねエレメントへの、突出部(99b)の係合を解除するよう になっている、請求項34記載の粉末薬剤吸入器。 45.調量レバー(68)が、互いに間隔を置いた2つの側面(69)を有して おり、該側面(69)の端部が、ブリッジ(49,49a)によって互いに結合 されていて、薬用粉末カートリッジ(100)を間隔を置いて取り囲むリングを 形成しており、上 側の領域において前記側面から外方へ、シャフトの側壁に設けられた支承ブシュ にまで、支承ジャーナル(70)が延びており、これにより、前記調量レバーが 、粉末吸入器の長手方向に旋回可能に取り付けられており、一方の側面(69) が、調量ボタン(73)の駆動ジャーナル(99a)のための、斜め下方へ延び たストッパ縁部(94)を有しており、前記調量レバー(68)が、薬用粉末カ ートリッジの下部に一体的に形成された調量装置(106)に係合するための手 段(44,71)を有しており、調量レバー(68)を、初期位置とも限界位置 とも異なる中央位置でロックするために、バルブフラップ(52)の軸(43) に設けられた切欠き(43)のブロック縁部をロックするための手段および切欠 き(42)に隣接して軸(43)から上方へ延びたアーム(40)に設けられた フック(39)のブロック縁部をロックするための手段(44,93,98)が 設けられている、請求項35記載の粉末薬剤吸入器。 46.調量レバー(68)が、側面(69)のうちの一方に、戻しばね(76) を引っ掛けるための突起(91)を有しており、前記戻しばねの他方の端部が、 機能支持体の水平エレメントに配置されたフックに固定されており、前記水平エ レメントが、バルブ室(51)の上側を形成しており、戻しばね(7 6)のばね力が、中央位置および限界位置における調量レバー(68)のロック を解除するために不十分であるが、限界位置ロックの解除後に調量レバー(68 )を初期位置に戻すためには十分である、請求項45記載の粉末薬剤吸入器。 47.調量装置(107,123)に係合するための、調量レバー(68)に設 けられた手段が、フィンガであり、該フィンガが、側面(69)に対してリング 内へ側方にずらされておりかつ下方へ延びたアームから、互いに向かって、調量 スライド部材ダクト(108)の側壁に設けられた切欠きを貫通して、調量装置 (107,123)の調量スライド部材ダクト(108)内を前後に移動可能に 配置された調量スライド部材(123)の側縁部に設けられた切欠き(127) に内に延びている、請求項45または46記載の粉末薬剤吸入器。 【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年9月1日 【補正内容】 ことが困難である。 国際公開第92/18188号パンフレットには、多数および少数の薬剤用量 を調量するための、多数用量粉末吸入器に用いられる薬剤容器および用量調量機 構が開示されている。記載された装置の操作は、シャフトを取り囲んだ薬剤容器 を回転させることにより、横断面が円形のシャフトに設けられた切欠きに粉末薬 剤の用量を充填し、薬剤容器から前記シャフトを押し出すことにより、前記用量 に隣接した吸入導管に供給することに基づいている。切欠きの充填は、容器に固 定されたスイーパエレメントによって行われ、このスイーパエレメントは、薬用 容器と一緒にシャフトの周囲を移動させられる。シャフトは吸入器本体に配置さ れていると有利であり、薬用容器は、吸入器を開放し、シャフトから容器を引き 抜くことにより交換される。容器への薬用化合物の充填は、薬用容器のシャフト 開口のうちの1つを介して行われる。記載された吸入器の適切な操作を行うため に、薬用容器における薬剤充填レベルは、シャフトの位置よりも低くされる。開 示された1つの実施例は、デジタルカウンタを操作するための接点を有しており 、このデジタルカウンタは、吸入器本体に配置されていると記載されている。 ヨーロッパ特許出願公開第0546996号明細書には、薬剤のための、一体 的に形成された貯蔵室と、容器から薬剤用量を調量するための調量開口を有する U字形の調量スライドとを備えた吸入器が開示されている。U字形の調量スライ ドは、吸入器のハウジングに一体的に形成されており、かつ吸入のためのマウス ピースが位置させられた吸入器の側から、使用者により手動で操作されるように なっている。記載された発明は、薬剤リザーバの空気通過部分に関する。 米国特許第5161524号明細書には、乾燥した粉末成分を収容するための 、一体的に形成された貯蔵室を有する吸入器が開示されている。この吸入器は、 さらに、作動時に調量された用量の乾燥粉末を空気流へ排出するための開口を備 えた作動装置を有している。この吸入器は、さらに、調量された用量の粉末を含 有する空気流のための空気チャネルを通じて空気が逆流することを防止するため に、一方へのみ移動可能なフラップバルブを有している。貯蔵室および作動手段 は、吸入器の一体的な部分であり、交換されるようにも再充填されるようにもな っていない。 発明の概要 請求の範囲 1.多数用量の薬用粉末のための薬剤補給容器を保持するための、粉末吸入器の ための薬用粉末カートリッジ(100)において、一体的に形成された調量装置 (107,123)が設けられており、該調量装置が、所定の量の薬用粉末を保 持するための、少なくとも1つの調量キャビティ(124)を有しており、前記 調量装置(107,123)が、充填位置から排出位置へ、薬用粉末の流れ方向 に対してほぼ横方向に移動可能な調量スライド部材(123)を有しており、該 調量スライド部材が、粉末薬剤を貯蔵するためのリザーバ空間(101)の下方 に配置されていることを特徴とする、粉末吸入器のための薬用粉末カートリッジ 。 2.前記調量スライド部材(123)が、搬送位置へ移動可能である、請求項1 記載の薬用粉末カートリッジ。 3.前記調量スライド部材(123)が、ばね弾性的な部材によって搬送位置に 固定されるようになっている、請求項2記載の薬用粉末カートリッジ。 4.蓋(121)が設けられており、該蓋が、上縁部(102)に挿入可能であ り、かつ多数用量の粉末薬剤のためのリザーバ空間(101)を閉鎖する目的を 有しており、該リザーバ空間(101)の側壁 が、薬用粉末カートリッジ(100)の下側領域に設けられた出口開口(105 )に向かって、薬用粉末カートリッジ(100)の下側領域においてホッパ状に テーパしており、 薬用粉末カートリッジ(100)の下端部に、調量装置(107,123) を保持するための装置(108)が設けられており、 パージ空気供給手段(110)が設けられており、該パージ空気供給手段( 110)が、リザーバ空間(101)の外側に横方向に配置されており、かつ調 量装置(107,123)の調量キャビティ(124)を排出位置において完全 に空にすることを促進する目的を有している、請求項1から3までのいずれか1 項記載の薬用粉末カートリッジ。 5.前記調量装置を保持するための装置が、調量スライド部材ダクト(108) であり、該調量スライド部材ダクトが、リザーバ空間(101)の下端部の下側 に配置されており、前記調量スライド部材ダクト内に、調量スライド部材(12 3)が、調量装置として移動可能に配置されており、これにより、調量スライド 部材(123)の充填位置においては、調量キャビティ(124)が、出口開口 (105)の領域に位置させられ、調量スライド部材(123)の排出位置にお いては、調量キャビティ(124)が、該調量キャビティを完全に空にすること を促 進するためのパージ空気供給手段(110)の領域と、該パージ空気供給手段( 110)に対応した排出開口(109)の領域とに位置させられるようになって いる、請求項4記載の薬用粉末カートリッジ。 6.調量スライド部材ダクト(108)が、調量スライド部材(123)の移動 方向に対して横方向に、全長のほとんどの部分に亘って側方へ開放しており、こ れにより、作動装置が、調量スライド部材(123)を側部で保持して、該調量 スライド部材を移動させることができるようになっている、請求項5記載の薬用 粉末カートリッジ。 7.調量スライド部材の搬送位置において、調量スライド(123)の調量キャ ビティ(124)が、出口開口(105)と、パージ空気を供給するための手段 (110)とから外れて位置させられるようになっている、請求項4から6まで のいずれか1項記載の薬用粉末カートリッジ。 8.前記調量スライド部材(123)が、U字形の横断面を有しており、調量ス ライド部材ダクト(108)の側壁に設けられた切欠き(118)を貫通して作 動部材が係合するために脚部(129)の外側に切欠きが設けられており、調量 スライド部材(123)が、調量キャビティ(124)とは反対の側の端部にお いて、カートリッジの基部(107)の 長手方向に延びた対応するスリット(119)に係合するための下方へ延びたス トッパ(130)と、調量スライド部材ダクト(108)の上壁に係合するため の、調量スライド部材ダクトに面した突起(120)のためのキー溝(126) とを備えた突出エレメント(125)とを有している、請求項1から7までのい ずれか1項記載の薬用粉末カートリッジ。 9.外縁部(103)が、薬用粉末カートリッジ(100)の上縁部(102) よりも高く形成されており、薬用粉末カートリッジ(100)が、コネクタエレ メント(122)を備えた蓋(121)を有しており、該蓋が、蓋(121)の 挿入後に、薬用粉末カートリッジ(100)の上縁部(102)の形状による嵌 め合いにより保持され、コネクタエレメント(122)から外方へ延びた蓋の外 縁部が、上縁部(102)と環状ギャップ(112)とを介して、外縁部(10 3)の内側に設けられた肩部にまで延びており、薬用粉末カートリッジ(100 )の外縁部(103)に沈み込められて配置されている、請求項1から8までの いずれか1項記載の薬用粉末カートリッジ。 10.カートリッジの蓋(121)と、調量スライド部材(123)と、薬用粉 末カートリッジ(100)とは、調量スライド部材(123)なしに別個の 部材として熱可塑性プラスチックから、一体的な調量装置と共に製造されている 、請求項1から9までのいずれか1項記載の薬用粉末カートリッジ。 11.薬用粉末カートリッジ(100)が、下側に観察窓(119)を有してお り、この観察窓によって、調量スライド部材(123)の位置を確認することが できるようになっている、請求項1から10までのいずれか1項記載の薬用粉末 カートリッジ。 12.排出された薬剤用量または薬用粉末カートリッジ(100)内に残留して いる薬剤用量のための表示装置が設けられており、該排出された薬剤用量または 薬用粉末カートリッジ(100)内に残留している薬剤用量のための表示装置が 、薬用粉末カートリッジ(100)の上縁部領域に一体的に形成されている、請 求項1から11までのいずれか1項記載の薬用粉末カートリッジ。 13.前記表示装置が、薬用粉末カートリッジ(100)の上縁部領域の周囲に 沿って移動可能なフィルム条片またはリングによって形成されている、請求項1 2記載の薬用粉末カートリッジ。 14.前記フィルム条片またはリングには歯列が設けられており、該歯列によっ て、フィルム条片またはリングが、薬用粉末カートリッジ(100)の上縁部領 域の周囲に沿って移動可能である、請求項13記載の薬用粉末カートリッジ。 15.薬用粉末カートリッジ(100)が、フィルム条片またはリングを収容す るための環状のギャップ(112)を上縁部領域に有している、請求項13また は14記載の薬用粉末カートリッジ。 16.外側で環状のギャップ(112)を半径方向で仕切った外縁部(103) は、円周の少なくとも1カ所において、観察窓(113)として形成された切欠 きを有しており、これにより、フィルム条片またはリングを外側から見ることが できるようになっている、請求項15記載の薬用粉末カートリッジ。 17.環状のギャップ(112)が、円周の少なくとも1カ所において下方へ開 放しており、これにより、フィルム条片またはリングのための駆動車が、下方か ら環状のギャップ内に突出可能になっている、請求項15または16記載の薬用 粉末カートリッジ。 18.表示装置に、排出された薬剤用量または薬用粉末カートリッジ(100) に残留している薬剤用量のためのスケールが設けられている、請求項12から1 7までのいずれか1項記載の薬用粉末カートリッジ。 19.粉末薬剤吸入器において、前記粉末薬剤を、空気流により患者が服用する ことができるようになっており、請求項1から18までに記載の薬用粉末カート リッジのための収容部が設けられており、さら に、請求項1から18までに基づく薬用粉末カートリッジ(100)の一体的に 形成された調量装置(107,123)の調量スライド部材(123)を作動さ せて該調量スライド部材を少なくとも充填位置から排出位置にまで移動させるた めの装置(68)が設けられていることを特徴とする、粉末薬剤吸入器。 20.吸入器から薬剤用量が排出される前に調量スライド部材(123)が充填 位置へ戻ることを阻止するための固定装置(42,52,44,93)が設けら れている、請求項19記載の粉末薬剤吸入器。 21.調量スライド部材(123)が排出位置に完全に達していない場合には薬 剤排出のための空気流の形成をほぼ阻止する安全装置(39,40,44,52 ,98)が設けられている、請求項20記載の粉末薬剤吸入器。 22.粉末薬剤のための吸入器(1)であって、前記粉末薬剤を空気流によって 患者が服用することができるようになっており、前記吸入器が、排出された薬剤 用量を表示するための視覚的表示装置を有していることを特徴とする、粉末薬剤 吸入器。 23.患者が空気流により薬剤を服用することができるようになっており、排出 された薬剤用量を表示するための視覚的表示装置が設けられている、請求項 22記載の粉末薬剤吸入器。 24.吸入器(1)に挿入された、請求項12から18までのいずれか1項記載 の薬用粉末カートリッジの表示装置を、吸入器(1)の外側から読むための装置 (87)が設けられている、請求項1から23までのいずれか1項記載の粉末薬 剤吸入器。 25.視覚的表示装置と、請求項1から18までのいずれか1項記載の、吸入器 (1)に挿入された薬用粉末カートリッジの表示装置を読むための装置とが、薬 剤が混合された空気流を吸入するためのマウスピース(3)が位置させられた吸 入器(1)の側に配置されている、請求項1から24までのいずれか1項記載の 粉末薬剤吸入器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),AU,BR,BY,C A,CN,CZ,HU,IL,JP,KR,MX,NO ,NZ,PL,RU,SG,SI,SK,TR,UA (72)発明者 ヨアヒム ゲーデ ドイツ連邦共和国 ハーナウ グライヴィ ッツァー シュトラーセ 23 (72)発明者 クンラート レーク オランダ国 ペイゼ ブラームラーン 8 (72)発明者 アンネ ハー デ ブール オランダ国 ドラハテン コエンダー 174

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.多数用量の薬用粉末のための薬剤補給容器を保持するための、粉末吸入器の ための薬用粉末カートリッジ(100)において、一体的に形成された調量装置 (107,123)が設けられており、該調量装置が、所定の量の薬用粉末を保 持するための、少なくとも1つの調量キャビティ(124)を有しており、前記 調量装置(107,123)が、充填位置から排出位置へ、薬用粉末の流れ方向 に対してほぼ横方向に移動可能な調量スライド部材(123)を有していること を特徴とする、粉末吸入器のための薬用粉末カートリッジ。 2.前記調量スライド部材(123)が、搬送位置へ移動可能である、請求項1 記載の薬用粉末カートリッジ。 3.前記調量スライド部材(123)が、ばね弾性的な部材によって搬送位置に 固定されるようになっている、請求項2記載の薬用粉末カートリッジ。 4.蓋(121)が設けられており、該蓋が、上縁部(102)に挿入可能であ り、かつ多数用量の粉末薬剤のためのリザーバ空間(101)を閉鎖する目的を 有しており、該リザーバ空間(101)の側壁が、薬用粉末カートリッジ(10 0)の下側領域に設けられた出口開口(105)に向かって、薬用粉 末カートリッジ(100)の下側領域においてホッパ状にテーパしており、 薬用粉末カートリッジ(100)の下端部に、調量装置(107,123) を保持するための装置(108)が設けられており、 パージ空気供給手段(110)が設けられており、該パージ空気供給手段( 110)が、リザーバ空間(101)の外側に横方向に配置されており、かつ調 量装置(107,123)の調量キャビティ(124)を排出位置において完全 に空にすることを促進する目的を有している、請求項1から3までのいずれか1 項記載の薬用粉末カートリッジ。 5.前記調量装置を保持するための装置が、調量スライド部材ダクト(108) であり、該調量スライド部材ダクトが、リザーバ空間(101)の下端部の下側 に配置されており、前記調量スライド部材ダクト内に、調量スライド部材(12 3)が、調量装置として移動可能に配置されており、これにより、調量スライド 部材(123)の充填位置においては、調量キャビティ(124)が、出口開口 (105)の領域に位置させられ、調量スライド部材(123)の排出位置にお いては、調量キャビティ(124)が、該調量キャビティを完全に空にすること を促進するためのパージ空気供給手段(110)の領域と、該パージ空気供給手 段(110)に対応した排 出開口(109)の領域とに位置させられるようになっている、請求項4記載の 薬用粉末カートリッジ。 6.調量スライド部材ダクト(108)が、調量スライド部材(123)の移動 方向に対して横方向に、全長のほとんどの部分に亘って側方へ開放しており、こ れにより、作動装置が、調量スライド部材(123)を側部で保持して、該調量 スライド部材を移動させることができるようになっている、請求項5記載の薬用 粉末カートリッジ。 7.調量スライド部材の搬送位置において、調量スライド(123)の調量キャ ビティ(124)が、出口開口(105)と、パージ空気を供給するための手段 (110)とから外れて位置させられるようになっている、請求項4から6まで のいずれか1項記載の薬用粉末カートリッジ。 8.前記調量スライド部材(123)が、U字形の横断面を有しており、調量ス ライド部材ダクト(108)の側壁に設けられた切欠き(118)を貫通して作 動部材が係合するために脚部(129)の外側に切欠きが設けられており、調量 スライド部材(123)が、調量キャビティ(124)とは反対の側の端部にお いて、カートリッジの基部(107)の長手方向に延びた対応するスリット(1 19)に係合するための下方へ延びたストッパ(130)と、 調量スライド部材ダクト(108)の上壁に係合するための、調量スライド部材 ダクトに面した突起(120)のためのキー溝(126)とを備えた突出エレメ ント(125)とを有している、請求項1から7までのいずれか1項記載の薬用 粉末カートリッジ。 9.外縁部(103)が、薬用粉末カートリッジ(100)の上縁部(102) よりも高く形成されており、薬用粉末カートリッジ(100)が、コネクタエレ メント(122)を備えた蓋(121)を有しており、該蓋が、蓋(121)の 挿入後に、薬用粉末カートリッジ(100)の上縁部(102)の形状による嵌 め合いにより保持され、コネクタエレメント(122)から外方へ延びた蓋の外 縁部が、上縁部(102)と環状ギャップ(112)とを介して、外縁部(10 3)の内側に設けられた肩部にまで延びており、薬用粉末カートリッジ(100 )の外縁部(103)に沈み込められて配置されている、請求項1から8までの いずれか1項記載の薬用粉末カートリッジ。 10.カートリッジの蓋(121)と、調量スライド部材(123)と、薬用粉 末カートリッジ(100)とは、調量スライド部材(123)なしに別個の部材 として熱可塑性プラスチックから、一体的な調量装置と共に製造されている、請 求項1から9まで のいずれか1項記載の薬用粉末カートリッジ。 11.薬用粉末カートリッジ(100)が、下側に観察窓(119)を有してお り、この観察窓によって、調量スライド部材(123)の位置を確認することが できるようになっている、請求項1から10までのいずれか1項記載の薬用粉末 カートリッジ。 12.排出された薬剤用量または薬用粉末カートリッジ(100)内に残留して いる薬剤用量のための表示装置が設けられており、該排出された薬剤用量または 薬用粉末カートリッジ(100)内に残留している薬剤用量のための表示装置が 、薬用粉末カートリッジ(100)の上縁部領域に一体的に形成されている、請 求項1から11までのいずれか1項記載の薬用粉末カートリッジ。 13.前記表示装置が、薬用粉末カートリッジ(100)の上縁部領域の周囲に 沿って移動可能なフィルム条片またはリングによって形成されている、請求項1 2記載の薬用粉末カートリッジ。 14.前記フィルム条片またはリングには歯列が設けられており、該歯列によっ て、フィルム条片またはリングが、薬用粉末カートリッジ(100)の上縁部領 域の周囲に沿って移動可能である、請求項13記載の薬用粉末カートリッジ。 15.薬用粉末カートリッジ(100)が、フィルム条片またはリングを収容す るための環状のギャップ (112)を上縁部領域に有している、請求項13または14記載の薬用粉末カ ートリッジ。 16.外側で環状のギャップ(112)を半径方向で仕切った外縁部(103) は、円周の少なくとも1カ所において、観察窓(113)として形成された切欠 きを有しており、これにより、フィルム条片またはリングを外側から見ることが できるようになっている、請求項15記載の薬用粉末カートリッジ。 17.環状のギャップ(112)が、円周の少なくとも1カ所において下方へ開 放しており、これにより、フィルム条片またはリングのための駆動車が、下方か ら環状のギャップ内に突出可能になっている、請求項15または16記載の薬用 粉末カートリッジ。 18.表示装置に、排出された薬剤用量または薬用粉末カートリッジ(100) に残留している薬剤用量のためのスケールが設けられている、請求項1から17 までのいずれか1項記載の薬用粉末カートリッジ。 19.粉末薬剤吸入器において、前記粉末薬剤を、空気流により患者が服用する ことができるようになっており、請求項1から18までに記載の薬用粉末カート リッジのための収容部を有していることを特徴とする、粉末薬剤吸入器。 20.請求項1から18までに基づく薬用粉末カート リッジ(100)の一体的に形成された調量装置(107,123)の調量スラ イド部材(123)を作動させて該調量スライド部材を少なくとも充填位置から 排出位置にまで移動させるための装置(68)と、吸入器から薬剤用量が排出さ れる前に調量スライド部材(123)が充填位置へ戻ることを阻止するための固 定装置(42,52,44,93)とが設けられている、請求項19記載の粉末 薬剤吸入器。 21.調量スライド部材(123)が排出位置に完全に達していない場合には薬 剤排出のための空気流の形成をほぼ阻止する安全装置(39,40,44,52 ,98)が設けられている、請求項20記載の粉末薬剤吸入器。 21.粉末薬剤のための吸入器(1)であって、前記粉末薬剤を空気流によって 患者が服用することができるようになっており、前記吸入器が、排出された薬剤 用量を表示するための視覚的表示装置を有している、請求項21記載の粉末薬剤 吸入器。 22.患者が空気流により薬剤を服用することができるようになっており、排出 された薬剤用量を表示するための視覚的表示装置が設けられている、請求項21 記載の粉末薬剤吸入器。 23.吸入器(1)に挿入された、請求項1から19までのいずれか1項記載の 薬用粉末カートリッジ の表示装置を、吸入器(1)の外側から読むための装置(87)が設けられてい る、請求項1から22までのいずれか1項記載の粉末薬剤吸入器。 24.視覚的表示装置と、請求項1から19までのいずれか1項記載の、吸入器 (1)に挿入された薬用粉末カートリッジの表示装置を読むための装置とが、薬 剤が混合された空気流を吸入するためのマウスピース(3)が位置させられた吸 入器(1)の側に配置されている、請求項1から23までのいずれか1項記載の 粉末薬剤吸入器。 25.視覚的表示装置と、請求項1から19までのいずれか1項記載の、吸入器 (1)に挿入された薬用粉末カートリッジの表示装置を読むための装置とが、患 者が吸入器(1)を吸入のために使用位置に持ったときに患者の視野に位置する ように吸入器(1)に配置されている、請求項1から24までのいずれか1項記 載の粉末薬剤吸入器。 26.1つまたは複数の空気流のために吸入器(1)に設けられた流過通路と、 粉末薬剤を分散させるための分散装置(2)と、薬剤が混合された空気流を吸入 するためのマウスピース(3)とが設けられており、前記流過通路と、分散装置 (2)と、マウスピース(3)とが、吸入器(1)からの吸入時に分散させられ た粉末薬剤を含んだ中心空気流が、薬剤を負荷されていない包囲空気によって取 り囲まれる ように配置されている、請求項19記載の粉末薬剤吸入器。 27.前記流過通路が、粉末ダクト(15)を有しており、該粉末ダクトには、 流過通路へ調量された粉末薬剤を捕集するための凹所が形成されている、請求項 26記載の粉末薬剤吸入器。 28.ハウジング(4)と、ハウジング(4)から取外し可能な吸入のためのマ ウスピース(3)と、請求項1から19までのいずれか1項記載の、一体的に形 成された調量装置(107,123)を備えた薬用粉末カートリッジを挿入する ための、蓋(64)によって閉鎖可能な収容部と、ハウジング(4)の上側にお ける調量ボタン(73,73a)とが設けられている、請求項1から27までの いずれか1項記載の粉末薬剤吸入器。 29.ハウジング(4)とマウスピース(3)との内部に、 薬用粉末カートリッジ(100)の挿入後に該薬用粉末カートリッジと調量 装置(107,123)とに作用する部材を収容するための、水平エレメントと 鉛直エレメントとを備えた機能支持体が設けられており、 さらに、挿入可能な薬用粉末カートリッジ(100)のための、機能支持体 (50)の水平収容面(56)が設けられており、該水平収容面(56)が 、薬用粉末カートリッジ(100)に一体的に形成された調量装置(107,1 23)の排出開口と合致する通過開口(57)を有している、請求項28記載の 粉末薬剤吸入器。 30.吸入時にマウスピース(3)に設けられた中央開口(25)を通じて吸入 される空気流に粉末薬剤を分散させるための、マウスピース(3)内に配置され た分散装置(2)が設けられており、該分散装置が、機能支持体(50)の支持 面(56)に設けられた通過開口(57)に粉末ダクト(15)を介して接続さ れており、さらに前記分散装置(2)が、分散装置(2)から流出する、粉末が 混合された空気流を包囲空気流として取り囲む、粉末が混合されていない空気流 を、分散装置(2)に供給される分散空気流から分岐させるための手段を有して いる、請求項28または29記載の粉末薬剤吸入器。 31.挿入された薬用粉末カートリッジ(100)に機械的衝撃を付与するため の、互いに間隔を置いて平行に配置された、機能支持体(50)の第1の鉛直エ レメント(50a)に取り付けられた衝撃伝達部材が、設けられている、請求項 28から30までのいずれか1項記載の粉末薬剤吸入器。 32.粉末薬剤のための、薬用粉末カートリッジ(100)に一体的に形成され た調量装置(107,123)を作動させるための調量レバー(68)が設 けられており、該調量レバーが、機能支持体(50)の、互いに間隔を置いて平 行に配置された2つの側壁を備えた第2の鉛直エレメント(61)に取り付けら れており、 ハウジングを貫通して延びた、調量ボタン(73)の部分(72)が設けら れており、該部分が、機能支持体(50)の第2の鉛直エレメントの、互いに間 隔を置いて平行に配置された側壁の別の箇所に取り付けられており、前記部分が 、旋回中心を中心にして調量レバー(68)を旋回させるための、部分(72) に基づき調量レバー(68)に係合する手段(99a)と、衝撃伝達部材(78 )を作動させるための手段(99b)とを有している、請求項28から31まで のいずれか1項記載の粉末薬剤吸入器。 33.機能支持体の水平部分の後端部で、ハウジング内部への開口(53)を備 えたバルブ室(51)を形成した、機能支持体(50)の別のエレメントが設け られており、前記開口(53)が、機能支持体エレメントに取り付けられたバル ブフラップ(52)によって閉鎖可能であり、前記バルブ室(51)が、空気ダ クトを介して分散装置(2)に接続されており、調量装置(107,123)を 通じて粉末ダクト(15)にまで部分空気流を案内し、調量装置(107,12 3)から分散装置(102)へ薬 剤を搬送するために、前記空気ダクトから、薬用粉末カートリッジ(100)の 調量装置(107,123)へ部分空気ダクト(58)が分岐している、請求項 28から32までのいずれか1項記載の粉末薬剤吸入器。 34.前記バルブフラップ(52)が、外方へ延びた支承ジャーナルを備えた軸 (43)を上縁部に有しており、前記支承ジャーナルが、バルブ室壁を形成した 機能支持体エレメントに設けられた支承ブシュに係合しており、前記軸(43) にはブロック縁部を備えた切欠き(42)が設けられており、該切欠きに隣接し た軸(43)から上方へアーム(40)が延びており、該アーム(40)の端部 にはブロック縁部を備えたフック(39)が形成されている、請求項33記載の 粉末薬剤吸入器。 35.機能支持体(50)の第2の鉛直エレメントが、2つの側壁を備えたシャ フト(61)であり、該シャフトの内側の横断面が、挿入したい薬用粉末カート リッジ(100)の外輪郭に適合させられており、シャフトの側壁と薬用粉末カ ートリッジ(100)の側壁との間には、調量レバー(68)と調量ボタン(7 3)の部分(72)とのための空間が形成されている、請求項33記載の粉末薬 剤吸入器。 36.前記分散装置(2)が、前壁としてのそらせ板(5)と、後壁としてのプ レート(12)と、前記 そらせ板と前記プレートとの間に配置された室の外壁とから形成された室(8) を有しており、該室(8)の外径が、分散装置(2)を取り囲んだマウスピース (2)の内径よりも小さく形成されており、これにより、マウスピース(3)内 には室(8)を取り囲んだ環状空間(17)が形成されており、前記室の外壁が 、室内部に接線方向に延びた複数のスリット(13,13a)によってウェブ( 14,14a)に分割されており、そらせ板(5)の外径が、室(8)の外径よ りも大きく形成されており、これにより、そらせ板の縁部がマウスピースの内側 に対して取り付けられており、そらせ板が、中央に出口開口(7)を有しており 、該出口開口を起点として、そらせ板の前側に取り付けられた円錐台形状のコネ クタエレメント(6)を貫通して出口ダクト(6)が延びており、そらせ板の縁 部領域には複数の通過開口(18)が設けられており、該通過開口が、円周に亘 って対称的に分配されており、前記通過開口を通じて、粉末が混合されていない 空気が、環状空間(17)からそらせ板の前側の空間(11)へ流過可能になっ ており、そらせ板(5)の後側を起点として延びた粉末ダクトの前端部が、室の スリットのうちの1つ(13a)に外側の端部で接続されており、支持面(56 )の下側へ延びた粉末ダクト(15)の後端部が、ハウジング内壁まで下方へ 延びた機能担体の鉛直エレメント(60)に固定可能に形成されている、請求項 33記載の粉末薬剤吸入器。 37.室内部に面した、室外壁を形成したウェブ(14,14a)の面(26) が、スリット壁の連続的な延長部として形成されており、これにより、室(8) が、多角形の横断面を有している、請求項36記載の粉末薬剤吸入器。 38.前記第1の鉛直エレメントが、支持面(56)の背後で機能支持体(50 )の水平部分から上方へ延びたアームであり、該アームが、上端部に支承ブシュ を有しており、 衝撃伝達部材が、粉末吸入器の長手方向軸線方向に延びたハンマエレメント (79)を下端部に備えかつ軸(80)を上端部に備えたレバー(78a)を有 しており、前記軸(80)の外方へ延びたジャーナルが、アーム(50a)に設 けられた支承ブシュに係合しており、レバー(78a)の下側部分には、衝撃伝 達部材(78)の移動方向にたわむことができないが該移動方向に対して横方向 にたわむことができる、側方へずれた、上方へ延びた横方向ばねエレメント(8 1)が設けられており、前記衝撃伝達部材には、下側部分から上方へ延びた駆動 ばね(80a)が成形されている、請求項33記載の粉末薬剤吸入器。 39.衝撃伝達部材(78)の横方向ばねエレメント(81)に、レバー(78 a)とは反対の側において、斜面(82a)を備えた突出部(82)が設けられ ている、請求項38記載の粉末薬剤吸入器。 40.ハウジング壁とシャフト(61)の側壁との間に駆動装置が配置されてお り、該駆動装置が、薬用粉末カートリッジ(100)から排出された薬剤用量の ための、薬用粉末カートリッジ(100)の上縁部に一体的に形成された表示装 置を作動させるための手段(74,75)を有している、請求項33記載の粉末 薬剤吸入器。 41.前記表示装置を作動させるための手段が、表示装置に係合した、ハウジン グの上縁部(4a)から突出したジャーナルに取り付けられた歯車(74)であ り、該歯車(74)が、該歯車に係合させられた、より少数の歯を備えた歯付き ピニオン(75)によって駆動されるようになっており、該歯付きピニオンが、 調量レバー(68)の側面に設けられた楕円形の開口を貫通して、機能支持体の シャフト(61)の側面に設けられた支承孔に取り付けられている、請求項40 記載の粉末薬剤吸入器。 42.調量ボタン(73)の部分(72)が、平行な2つの揺れ腕であり、該揺 れ腕の間の間隔が、挿入時に薬用粉末カートリッジ(100)を揺れ腕(72) 間の空間を貫通して押し込むことができるよう に、薬用粉末カートリッジ(100)の幅よりも僅かに大きくなっており、揺れ 腕(72)の前端部が、ブリッジ(85)によって互いに結合されており、該ブ リッジから、両側で支承ジャーナル(92a)が、第3の鉛直エレメント(50 b)に設けられた支承ブシュに延びており、前記ブリッジが、前側に戻しばね( 38)を収容するための段状支承部(86)を有しており、前記戻しばねの他方 の端部が、機能支持体(50)の鉛直なプレート(54)の後部に設けられた支 承部(84)に支持されている、請求項33記載の粉末薬剤吸入器。 43.調量ボタン(73)の揺れ腕(72)に設けられた手段(99)が、調量 レバー(68)に係合するための、両揺れ腕(72)の外側に設けられた駆動ジ ャーナル(99a)と、他方の揺れ腕(72)空から上方へ延びた突出部(99 b)とであり、突出部(99b)が、衝撃伝達部材を作動させるために揺れ腕( 72)を越えて内側にも突出しており、駆動ジャーナル(99a)と調量ボタン (73)の旋回中心(92)との間隔が、突出部(99b)と旋回中心との間隔 よりも小さいので、衝撃伝達部材(78)の横方向ばねエレメント(81)への 突出部(99b)の係合が、調量レバー(68)への駆動ジャーナル(99a) の係合よりも、狭い範囲の押込みにより形成され、駆動ジャーナル(99a) が係合するまで調量レバー(73)をさらに移動させることにより、衝撃伝達部 材(78)の横方向ばねエレメントへの、突出部(99b)の係合を解除するよ うになっている、請求項33記載の粉末薬剤吸入器。 44.調量レバー(68)が、互いに間隔を置いた2つの側面(69)を有して おり、該側面(69)の端部が、ブリッジ(49,49a)によって互いに結合 されていて、薬用粉末カートリッジ(100)を間隔を置いて取り囲むリングを 形成しており、上側の領域において前記側面から外方へ、シャフトの側壁に設け られた支承ブシュにまで、支承ジャーナル(70)が延びており、これにより、 前記調量レバーが、粉末吸入器の長手方向に旋回可能に取り付けられており、一 方の側面(69)が、調量ボタン(73)の駆動ジャーナル(99a)のための 、斜め下方へ延びたストッパ縁部(94)を有しており、前記調量レバー(68 )が、薬用粉末カートリッジの下部に一体的に形成された調量装置(106)に 係合するための手段(44,71)を有しており、調量レバー(68)を、初期 位置とも限界位置とも異なる中央位置でロックするために、バルブフラップ(5 2)の軸(43)に設けられた切欠き(43)のブロック縁部をロックするため の手段および切欠き(42)に隣接して軸(43)から上方へ延 びたアーム(40)に設けられたフック(39)のブロック縁部をロックするた めの手段(44,93,98)が設けられている、請求項34記載の粉末薬剤吸 入器。 45.調量レバー(68)が、側面(69)のうちの一方に、戻しばね(76) を引っ掛けるための突起(91)を有しており、前記戻しばねの他方の端部が、 機能支持体の水平エレメントに配置されたフックに固定されており、前記水平エ レメントが、バルブ室(51)の上側を形成しており、戻しばね(76)のばね 力が、中央位置および限界位置における調量レバー(68)のロックを解除する ために不十分であるが、限界位置ロックの解除後に調量レバー(68)を初期位 置に戻すためには十分である、請求項44記載の粉末薬剤吸入器。 46.調量装置(107,123)に係合するための、調量レバー(68)に設 けられた手段が、フィンガであり、該フィンガが、側面(69)に対してリング 内へ側方にずらされておりかつ下方へ延びたアームから、互いに向かって、調量 スライド部材ダクト(108)の側壁に設けられた切欠きを貫通して、調量装置 (107,123)の調量スライド部材ダクト(108)内を前後に移動可能に 配置された調量スライド部材(123)の側縁部に設けられた切欠き(127) に内に延びている、請求項44ま たは45記載の粉末薬剤吸入器。
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