JP3282444B2 - 磁気抵抗素子 - Google Patents

磁気抵抗素子

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JP3282444B2
JP3282444B2 JP11694895A JP11694895A JP3282444B2 JP 3282444 B2 JP3282444 B2 JP 3282444B2 JP 11694895 A JP11694895 A JP 11694895A JP 11694895 A JP11694895 A JP 11694895A JP 3282444 B2 JP3282444 B2 JP 3282444B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気エンコーダ、磁気ヘ
ッド、磁気バブル検出器等の感磁部に適した磁気抵抗素
子に関する。更に詳しくは強磁性トンネル接合による磁
気抵抗効果を利用して磁気信号を検出する磁気抵抗素子
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9に示すように、磁気抵抗素子として
実用的に用いられている素子の感磁部1は、単層の磁気
抵抗効果を有する強磁性薄膜を一定幅のストライプ状に
加工した後、その長手方向(y方向)の両端に電極2,
3を形成して作られる。これらの電極2,3に一定の電
流を流し、感磁部1の幅方向(x方向)に検出すべき磁
場を与えたときの電極2,3間の電圧に基づいて算出さ
れた抵抗値から磁場が検出される。図10に示すよう
に、従来の磁気抵抗素子は電流の流れる方向に直交する
磁場の大きさによって抵抗変化率(ΔR/R)が最大2
〜6%変化する特性を有する。上記磁気抵抗素子はこの
特性を利用してサーボモータなどの磁気式の回転センサ
であるFG(Frequency Generator)検出センサに用い
られる。この磁気抵抗素子を回転センサとして回転ドラ
ムの回転検出に用いた場合、図11〜図13に示すよう
に、回転軸4に永久磁石からなる回転ドラム5を取付
け、このドラム表面に多極着磁パターン5aを着磁ピッ
チMで設け、このドラム表面に近接して設けられる磁気
抵抗素子(磁気式回転センサ)6のセンサストライプ7
a,7b,7c,7d(抵抗値をそれぞれR1,R2,R
3,R4とする)はそれぞれ間隔P=M/2で配列され
る。8は基板、9は出力端子である。このように構成す
ると、ドラム5の回転に従ってセンサストライプ7a〜
7dの抵抗値R1〜R4が規則的に変化し、図14に示す
ように入力信号Aに対して出力端子9に交流信号Bが得
られる。
【0003】一方、2つの強磁性薄膜を薄い絶縁層を挟
んで接合した素子において、強磁性薄膜間に一定のトン
ネル電流を流し、この状態で強磁性薄膜の膜面に平行に
異なる磁場を与えたときの抵抗の変化により、この素子
に新しい磁気抵抗効果があることが報告されている(S.
Maekawa and U.Gafvert, IEEE Trans. Magn. MAG-18(19
82) 707)。本発明者らは、上記2つの強磁性薄膜を薄
い絶縁層を含む非磁性膜を挟んで接合し、これにより生
じる強磁性トンネル接合を利用し、2つの強磁性薄膜を
それぞれの磁化容易軸が互いに直交するように配置して
設け、一方の強磁性薄膜の磁化容易軸方向の保磁力がも
う一方の強磁性薄膜の磁化容易軸方向の保磁力より2倍
以上大きいことを特徴とする磁気抵抗素子を発明し、特
許出願した(特開平6−244477)。この強磁性ト
ンネル接合を利用した磁気抵抗素子は室温において抵抗
変化率(ΔR/R)が2%以上であって弱磁場における
感度が良好で、安定して使用可能な磁場範囲を有効磁場
範囲の2倍以上にすることができる特長を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図9に示した
従来の磁気抵抗素子の抵抗変化率(ΔR/R)は室温で
通常2〜3%であって、大きくても高々6%である。上
述した磁気抵抗素子(磁気式回転センサ)6の出力信号
は上述したように交流信号であるため、検出精度を高め
る上で、図15に示すように方形波信号に波形整形する
必要がある。しかも図14に示すようにゼロ磁場を中心
にして入力した場合には出力信号Bの振幅が小さいた
め、増幅回路を用いるか、或いは図16に示すように磁
気抵抗素子の近くにバイアス用の磁石を設けてバイアス
磁場HBをかけることにより、出力信号Bを増幅する必
要がある。また図11から明らかなようにセンサストラ
イプのピッチPを磁極のピッチMと整合する必要があ
る。これらのことから、従来の磁気抵抗素子から高い出
力特性を得ようとする場合、素子構造や回路構成が複雑
化する不具合があった。また特開平6−244477号
に開示される強磁性トンネル接合によるものは磁気によ
る抵抗変化率が室温が5%以下と低く、その応用につい
ては未だ考慮されていない。
【0005】本発明の目的は、室温における抵抗変化率
(ΔR/R)が10%以上であって、弱磁場における感
度が良好で、出力波形を方形波に波形整形する必要のな
い、強磁性トンネル接合を利用した磁気抵抗素子を提供
することにある。また本発明の別の目的は、その動作点
をバイアス用磁石で偏倚させる必要がなく、構造及び回
路構成が簡単で小型化し得る磁気抵抗素子を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、強磁性体
金属において伝導電子がスピン偏極を起こしているた
め、フェルミ面における上向きスピンと下向きスピンの
電子状態が異なっており、このような強磁性体金属を用
いて、強磁性体と絶縁体と強磁性体からなる強磁性トン
ネル接合を作ると、伝導電子はそのスピンを保ったまま
トンネルするため、両磁性層の磁化状態によってトンネ
ル確率が変化し、それがトンネル抵抗の変化となって現
れると考え、この点に着目して本発明に到達した。
【0007】即ち、図1に示すように、本発明の第一の
磁気抵抗素子10は、第1強磁性薄膜11と第2強磁性
薄膜12とを薄い絶縁層を含む非磁性膜13を挟んで接
合し、これにより生じる強磁性トンネル接合を利用した
ものの改良であって、その特徴ある構成は、第1及び第
2強磁性薄膜11,12がともに膜面内に磁気異方性を
有さず、第1強磁性薄膜11の保磁力が第2強磁性薄膜
12の保磁力より大きく、図5に示すように第1強磁性
薄膜11及び第2強磁性薄膜12のそれぞれの磁化曲線
が角形状のヒステリシス曲線を有し、全体の磁化曲線が
階段状で角形状のヒステリシス曲線であることにある。
【0008】また図2に示すように、本発明の第二の磁
気抵抗素子30は、第3強磁性薄膜31と第4強磁性薄
膜32とを薄い絶縁層を含む非磁性膜33を挟んで接合
し、これにより生じる強磁性トンネル接合を利用したも
のの改良であって、その特徴ある構成は、第3強磁性薄
膜31が膜面内に磁気異方性を有し、第4強磁性薄膜3
2が膜面内に磁気異方性を有さず、第3強磁性薄膜31
の磁化容易軸方向に磁場を印加した場合に第3強磁性薄
膜31の磁化容易軸方向の保磁力が第4強磁性薄膜32
の保磁力より大きく、図5に示すように第3強磁性薄膜
31及び第4強磁性薄膜32のそれぞれの磁化曲線が角
形状のヒステリシス曲線を有し、全体の磁化曲線が階段
状で角形状のヒステリシス曲線であることにある。
【0009】以下、本発明を詳述する。 (a) 強磁性トンネル接合による磁気抵抗効果 図1〜図3に示すように、基板16(又は36)上で薄
い絶縁層を含む非磁性膜13(又は33)を挟んで強磁
性トンネル接合した強磁性薄膜11及び12(又は31
及び32)に電極14及び15(又は34及び35)を
それぞれ設け、両電極14,15(又は34,35)間
に電流を流すと、両電極14,15(又は34,35)
間に流れるトンネル電流は2つの強磁性薄膜11,12
(又は31,32)の磁化の向きの相互関係によって異
なり、磁化の向きが変わると抵抗値が変化する磁気抵抗
効果が現れる。即ち、図3の実線矢印で示すように強磁
性薄膜11,12(又は31,32)の磁化の向き
1,M2(又はM3,M4)が直交するときの抵抗値をR
0とすると、強磁性薄膜11,12(又は31,32)
の磁化の向きがそれぞれ同一方向であるとき(M2を破
線矢印で示す)には抵抗値は[R0−ΔR/2]とな
り、強磁性薄膜11,12の磁化の向きが互いに反対方
向であるとき(M2を一点鎖線矢印で示す)には抵抗値
は[R0+ΔR/2]となる。
【0010】(b) 本発明の第一の磁気抵抗素子10に固
有の特徴 図1に示すように、磁気抵抗素子10の第一の特徴ある
構成は2つの強磁性薄膜11,12がともに膜面内に磁
気異方性を有しない点にある。このように構成すること
により、最初に2つの強磁性薄膜11,12の保磁力よ
り大きな外部磁場Hを特定の方向にかけてから外部磁場
をゼロにすると、図3に示すように2つの強磁性薄膜1
1,12の磁化の向きM1,M2は図3の実線のM1と破
線のM2に示すように平行となり、両薄膜間の抵抗値は
[R0−ΔR/2]となる。次いで外部磁場の方向を今
までの方向(即ち、磁化の向きM1)と反対にとり、そ
の磁場を大きくしていくと、保磁力の小さな強磁性薄膜
12の磁化の向きM2は外部磁場がその保磁力を越えた
とき、図3の一点鎖線矢印に示すように外部磁場方向へ
反転し、その抵抗値は[R0+ΔR/2]となる。更に
外部磁場が大きくなり、保磁力の大きな強磁性薄膜11
の保磁力より大きくしていくと、強磁性薄膜11の磁化
の向きM1が反転し、抵抗値は[R0+ΔR/2]から
[R0−ΔR/2]になり、この状態は次に磁場を反転
させ、強磁性薄膜12の保磁力を越えるまで維持され
る。
【0011】第1及び第2強磁性薄膜11,12をとも
に膜面内に磁気異方性を保有しないようにする方法は、
イオンビーム蒸着法、真空蒸着法、スパッタリング法等
により、強磁性薄膜11,12をストライプ状にする代
わりに、円形、正方形などの磁化異方性のない形状に
し、かつ着膜時に磁場をかけない方法が挙げられる。図
1では薄膜11及び12がそれぞれ正方形の場合を示し
ている。図1に示す薄膜11及び12を作る順序として
は、基板16上に第1強磁性薄膜12を磁化異方性のな
い正方形などの形状にし、着膜時に磁場をかけない。次
いで強磁性薄膜12の中央部に非磁性膜13を着膜し、
この非磁性膜の中央部に第1強磁性薄膜11をやはり磁
化異方性のない正方形などの形状にし、着膜時に磁場を
かけない。即ち、2つの薄膜11,12に関して、磁化
容易軸を特定の方向に配置しないようにする。特に、第
2強磁性薄膜12の上にスパッタリング法によりAl膜
を形成した後、このAl膜を酸化させてその表面にAl
23層を形成することにより上記非磁性膜13を作る
と、非磁性膜13を均一で緻密にすることができる。
【0012】また、図1に示すように、2つの強磁性薄
膜11,12間に生じる磁気抵抗効果のみを有効に検出
するために、第1強磁性薄膜11の一端と第2強磁性薄
膜12の一端に両薄膜に一定電流を流すための第1電極
14,15をそれぞれ設け、第1強磁性薄膜11の他端
と第2強磁性薄膜12の他端に両薄膜間に印加された電
圧を測定するための第2電極17,18をそれぞれ設け
ることが好ましい。
【0013】(c) 本発明の第二の磁気抵抗素子30に固
有の特徴 図2に示すように、磁気抵抗素子30の第一の特徴ある
構成は第3強磁性薄膜31が膜面内に磁気異方性を有
し、第4強磁性薄膜32が膜面内に磁気異方性を有しな
い点にある。このように構成することにより、最初に2
つの強磁性薄膜31,32の保磁力より大きな外部磁場
Hを強磁性薄膜31の磁化容易軸M3方向にかけてから
外部磁場をゼロにすると、図3に示すように2つの強磁
性薄膜31,32の磁化の向きM3,M4は図3の実線の
3と破線のM4に示すように平行となり、両薄膜間の抵
抗値は[R0−ΔR/2]となる。次いで外部磁場の方
向を今までの方向(即ち、磁化の向きM3)と反対にと
り、その磁場を大きくしていくと、保磁力の小さな強磁
性薄膜32の磁化の向きM4は外部磁場がその保磁力を
越えたとき、図3の一点鎖線矢印に示すように外部磁場
方向へ反転し、その抵抗値は[R0+ΔR/2]とな
る。更に外部磁場が大きくなり、保磁力の大きな強磁性
薄膜31の保磁力より大きくしていくと、強磁性薄膜3
1の磁化の向きM3が反転し、抵抗値は[R0+ΔR/
2]から[R0−ΔR/2]になり、この状態は次に磁
場を反転させ、強磁性薄膜32の保磁力を越えるまで維
持される。
【0014】第3強磁性薄膜31を膜面内に磁気異方性
を保有させるための方法としては、図2に示すように強
磁性薄膜31をイオンビーム蒸着法、真空蒸着法、スパ
ッタリング法等によりストライプ状にして磁化容易軸M
3を得る方法、又は図示しないが円形、正方形などの磁
化異方性のない形状にしかつ着膜時に磁場をかける方
法、或いはこれらを組合せた方法が挙げられる。第4強
磁性薄膜32を膜面内に磁気異方性を保有しないように
する方法は、前述した第1及び第2強磁性薄膜の形成方
法と同じである。図2に示す薄膜31及び32を作る順
序としては、先ずガラス等の基板36上に第4強磁性薄
膜32を磁気異方性のない正方形などの形状にし、着膜
時に磁場をかけない。次いで強磁性薄膜32の中央部に
非磁性膜33を着膜し、この非磁性膜の中央部に第3強
磁性薄膜31をストライプ状にかつその長手方向が磁化
容易軸M3になるように形成し、着膜時に必要により磁
場をストライプの長手方向にかける。或いは第3強磁性
薄膜31を先に形成し、次いで非磁性膜33を形成し、
最後に第4強磁性薄膜32を形成してもよい。
【0015】特に、第4強磁性薄膜32の上にスパッタ
リング法によりAl膜を形成した後、このAl膜を酸化
させてその表面にAl23層を形成することにより上記
非磁性膜33を作ると、非磁性膜33を均一で緻密にす
ることができる。また、図2に示すように、2つの強磁
性薄膜31,32間に生じる磁気抵抗効果のみを有効に
検出するために、第3強磁性薄膜31の一端と第4強磁
性薄膜32の一端に両薄膜に一定電流を流すための第3
電極34,35をそれぞれ設け、第3強磁性薄膜31の
他端と第4強磁性薄膜32の他端に両薄膜間に印加され
た電圧を測定するための第4電極37,38をそれぞれ
設けることが好ましい。
【0016】(d) 本発明の第一及び第二の磁気抵抗素子
10,30に共通する特徴 磁気抵抗素子10,30のそれぞれの第二の特徴ある構
成は、強磁性薄膜11の保磁力と強磁性薄膜12の保磁
力との間、又は磁化容易軸方向に磁場を印加した場合の
強磁性薄膜31の磁化容易軸方向の保磁力と強磁性薄膜
32の保磁力との間に差を設けた点である。これにより
磁気抵抗素子に図4に示すように磁場範囲Dを越える外
部磁場を与えれば、その特性は可逆的に変化し、図6に
示すように方形波出力が得られる。2つの強磁性薄膜の
保磁力差により図4に示される方形波出力の幅Wが決め
られる。
【0017】磁気抵抗素子10,30の第三の特徴ある
構成は、第1強磁性薄膜11及び第2強磁性薄膜12の
それぞれの磁化曲線、又は第3強磁性薄膜31及び第4
強磁性薄膜32のそれぞれの磁化曲線が、図5の符号a
及びbに示すように破線と一点鎖線の角形状のヒステリ
シス曲線を有し、全体の磁化曲線が符号cで示すように
実線の階段状で角形状のヒステリシス曲線である点にあ
る。この角形状のヒステリシス曲線を得るための具体的
な手段としては、強磁性薄膜内で磁化方向がばらつかな
いようにすることが望ましく、着膜時にその方向に磁場
を印加するか、或いは図2に示すようにストライプ形状
とし、その長手方向と磁化容易軸とを一致させる。特に
保磁力が小さいと角形性が出にくいことから、保磁力の
小さい強磁性薄膜12又は強磁性薄膜32は、強磁性薄
膜11又は強磁性薄膜31の大きな保磁力に近づけるこ
とが望ましい。また新規な磁気センサとして本発明の磁
気抵抗素子が方形波出力を得るためには、センサと使用
するときに磁場範囲Dを越える磁場を与える必要があ
る。このために弱磁場で方形波出力を得るためには強磁
性薄膜11又は強磁性薄膜31の保磁力を比較的小さく
しておく必要がある。そこで強磁性薄膜11又は強磁性
薄膜31の保磁力は強磁性薄膜12又は強磁性薄膜32
の保磁力より2倍を越えない程度に大きくすることが好
ましい。
【0018】本発明の磁気抵抗素子により強磁性トンネ
ル接合による磁気抵抗効果を高めるためには、保磁力
の大きい第1強磁性薄膜11又は第3強磁性薄膜31が
FeもしくはFeとCoを主成分とし、保磁力の小さい
第2強磁性薄膜12又は第4強磁性薄膜32がFeを主
成分とする手段か、或いは非磁性膜13又は33に含
まれる絶縁層を非磁性金属膜を酸化させた酸化層により
構成する手段を採ることが考えられる。上記及びの
両手段を組合せてもよい。双方の強磁性薄膜の主成分を
Feとする場合には、第1強磁性薄膜11又は第3強磁
性薄膜31の形成時の基板温度より第2強磁性薄膜12
又は第4強磁性薄膜32の形成時の基板温度を高くして
双方の強磁性薄膜11,12又は31,32をそれぞれ
形成することが好ましい。これにより2つの強磁性薄膜
が同じFe単層膜であっても保磁力差を付けることがで
きる。保磁力差を2倍を越えないようにするには、基板
温度差も100℃以下にすることが好ましい。第1強磁
性薄膜の保磁力を大きくする成分上の別の手段として、
第2強磁性薄膜12又は第4強磁性薄膜の主成分をFe
のみにし、第1強磁性薄膜又は第3強磁性薄膜の主成分
をFeとCoにする方法がある。Co成分が多くなると
異方性が出易く保磁力が大きくなる性質を利用したもの
である。この方法と前述した強磁性薄膜形成時の基板温
度を第2強磁性薄膜又は第4強磁性薄膜の方を第1強磁
性薄膜又は第3強磁性薄膜より高くする方法とを組合せ
てもよい。ここで主成分の割合は、第1強磁性薄膜又は
第3強磁性薄膜の場合に、FeとCoの合計が80at
%以上であって、第2強磁性薄膜又は第4強磁性薄膜の
場合に、Feが80at%以上であることが好ましい。
【0019】強磁性薄膜11,12又は31,32に挟
まれる絶縁層を含む非磁性膜13又は33が非磁性金属
膜を酸化させた酸化層を含むときには、この非磁性膜1
3又は33は数10オングストローム程度の均一な層で
ある。絶縁層としてはAl23層、NiO層等が挙げら
れる。Al23層が絶縁性が高く緻密であるため好まし
い。強磁性薄膜11,12又は31,32に挟まれる膜
は電子がスピンを保持してトンネルするために非磁性で
なければならない。非磁性膜の全部が絶縁層であって
も、その一部が絶縁層であってもよい。一部を絶縁層に
してその厚みを極小にすることにより、磁気抵抗効果を
更に高めることができる。非磁性金属膜を酸化させた酸
化層にする例としては、Al膜の一部を空気中で酸化さ
せてAl23層を形成する例が挙げられる。
【0020】
【作用】本発明の第一及び第二の磁気抵抗素子は、第一
に2つの強磁性薄膜の主成分となる磁性材料として、フ
ェルミ面における上下スピンの偏極量が大きいFeを選
定し、Coを第2成分として選定し、第二に例えばAl
23層のような緻密で均一な薄い絶縁層をAl膜のよう
な非磁性金属膜を酸化させることにより形成して、磁化
状態によって変化するトンネル電流による抵抗値の差を
大きくし、かつ磁化状態によらず絶縁層を通して流れる
電流による抵抗値を小さくすることにより、伝導電子の
スピンを保持して絶縁層をトンネルすることにより生じ
る強磁性トンネル効果が顕著に現れ、図4の磁気抵抗曲
線に示すように抵抗変化率(ΔR/R)は10%を越え
るようになる。
【0021】また本発明の第一及び第二の磁気抵抗素子
は、それぞれの2つの強磁性薄膜の保磁力に差を設ける
ことにより、好ましくは2倍を越えない程度の差を設け
ることにより、図4に示すように磁気抵抗曲線はゼロ磁
場を中心としたほぼ対称な2つの方形波状の波形を有す
る曲線となり、例えば保磁力及びその差を任意に設定す
れば、この曲線に見られる閾値Hc1及びHc2及び方形幅
(Hc1−Hc2)を任意に設定することができる。各磁気
抵抗素子の入力磁界の磁力をHc1以上とすれば、図6に
示すように出力波形自身が方形波に近い出力となる。更
にその出力値を微分すれば、高い検出感度が得られる。
【0022】また本発明の第一の磁気抵抗素子10を回
転センサに応用する場合には、図11に示した従来の素
子に代えて、図7(a)及び(b)に示すように本発明
の磁気抵抗素子10を抵抗体R11と組合せればよい。図
7(a)は図1に対応する。更に高精度化するために温
度変化の影響を取り除くには、図8(a)及び(b)に
示すように作動出力をとればよい。このために、図8
(a)に示すように基板16上に2つの磁気抵抗素子1
0及び20を設ける。基板16上に正方形の第2強磁性
薄膜12及び薄膜12と同形同大の強磁性薄膜22を間
隔をあけて設けた後で薄膜12と22を結線する。次い
で薄膜12及び22の上に非磁性膜13及び23をそれ
ぞれ介して正方形の第1強磁性薄膜11及び21を設け
る。磁気抵抗素子20も磁気抵抗素子10と同様に強磁
性トンネル効果を有する。ここで検出側でない磁気抵抗
素子20には、例えば磁気シールド膜として絶縁膜を素
子との間に挟んでパーマロイ(FeNi合金)などの金
属薄膜24で素子全体を覆うか、或いは素子20の第1
強磁性薄膜21をAlなどの非磁性膜で形成するなどし
て、磁気シールドすればよい。図7及び図8において符
号RM及びRM’は磁気抵抗素子素子10及び20の各抵
抗値である。なお、図示しないが、本発明の第二の磁気
抵抗素子30についても図7及び図8と同様に構成する
ことができる。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、強磁性トンネル接合
を利用した従来の磁気抵抗素子の抵抗変化率(ΔR/
R)が室温で高々3%程度であり、また実用化されてい
る強磁性体磁気抵抗素子で高々6%程度であったもの
が、本発明の磁気抵抗素子によれば室温でも10%以上
の抵抗変化率が得られ、しかも2つの強磁性薄膜により
得られる磁化曲線を角形状のヒステリシス曲線になるよ
うにし、2つの強磁性薄膜の保磁力に差を設けることに
より、方形波出力を有する磁気抵抗曲線が得られる。
【0024】また、本発明の磁気抵抗素子は弱磁場にお
ける抵抗変化率の変化が大きいため磁場の変化を感度よ
く検出することができ、従来の磁気抵抗素子と異なり、
(a)高感度な増幅回路を必要とせず、(b)出力波形を方形
波形に変更する必要がなく、(c)動作点を偏倚させるた
めに磁石を用いてバイアス磁場を与える必要がなく、
(d)素子ピッチを磁極のピッチと整合する必要がない
等、構造や回路構成を簡単で小型化し得る利点がある。
これにより、回転センサの磁気エンコーダ、磁気センサ
などの磁気を検出する素子として好適に利用することが
できる。特に、第一の磁気抵抗素子のように2つの強磁
性薄膜の両方に磁気異方性がない場合には、外部磁場方
向が平面内のどの方向でも大きな抵抗変化率が得られ
る。この磁気抵抗素子を回転センサに利用する場合、磁
気異方性の磁化容易軸方向と外部磁場方向をあわせる必
要がないため、センサ取付け時の調整が容易である。ま
た第二の磁気抵抗素子のように片方の強磁性薄膜にのみ
磁気異方性を持つ場合には、この膜の磁化容易軸方向と
外部磁場方向を一致させる必要があるものの、両方に磁
気異方性がある場合に比べて両者の磁化容易軸を正確に
揃える必要がないため磁気抵抗素子の製造が容易であ
る。
【0025】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。 <実施例1>図1に示すように、真空蒸着によりガラス
基板16の上にマスクを用いて10mm×10mmの正
方形状で厚さ100nmのFe薄膜12を作製した。そ
の際磁場を与えず、かつ膜の保磁力を小さくするために
基板温度を100℃とした。またこのときの蒸着速度は
0.3〜0.6nm/秒で真空度は約10-6Torrで
あった。次いでこのFe薄膜12の中心部にマスクを用
いて厚さ5nmで9mm×9mmの正方形状のAl膜1
3を高周波スパッタリングにより着膜させた。その際の
アルゴン圧は1.5mTorr、投入電力は4.4W/
cm2、スパッタリング速度は0.56nm/秒であっ
た。このAl膜13を空気中に24時間放置して表面を
酸化させ、薄いAl23からなる絶縁層を形成した。更
にAl膜13の中心部にマスクを用いて上記のFe薄膜
12より小さい正方形状の8mm×8mmのFe薄膜1
1を作製した。この成膜方法はFe薄膜11の保磁力を
大きくするために基板温度を室温にした以外は、Fe薄
膜12と同一条件で作製した。即ちFe薄膜12及び1
1はともに膜面内に磁気異方性を有しないようにした。
【0026】Fe薄膜11及び12の各一端に電極14
及び15を設け、それぞれの他端に電極17及び18を
設けて磁気抵抗素子10を得た。温度25℃において、
基板16の表面に平行にかつ図の矢印方向に磁場Hを磁
気抵抗素子10に与え、電極14及び15に一定電流を
流し、電極17及び18によりFe薄膜11と12との
間の電圧を測定した。この電流値と電圧値より素子10
の抵抗を算出した。
【0027】図4の磁気抵抗曲線に示すように、磁場H
の強さを変えたときの抵抗変化率(ΔR/R)は最大で
18%の極めて高い値であった。この磁気抵抗曲線はゼ
ロ磁場を中心とした対称な2つのほぼ方形波状の波形を
有する曲線である。これは図5に示すように、2つの強
磁性薄膜がいずれも角形状のヒステリシス曲線を持つ磁
化曲線を有するためである。磁気抵抗曲線の方形波の閾
値及びその幅は、基板温度を変えて強磁性薄膜を作製す
れば、任意に設定することができる。本実施例の磁気抵
抗素子10を用いて図7(a)に示す構成の回転センサ
を試作したところ、図6に示すような特別に波形整形す
ることなく方形波の出力特性が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気異方性を有しない2つの強磁性薄
膜により強磁性トンネル接合を構成した磁気抵抗素子の
斜視図。
【図2】本発明の一方の強磁性薄膜が磁気異方性を有し
ない2つの強磁性薄膜により強磁性トンネル接合を構成
した磁気抵抗素子の斜視図。
【図3】本発明の強磁性トンネル接合を利用した磁気抵
抗素子の原理を示す斜視図。
【図4】図1及び図2に示した磁気抵抗素子の磁気抵抗
曲線図。
【図5】その磁化曲線図。
【図6】その入力磁界に対する出力特性を示す図。
【図7】(a)図1に示した磁気抵抗素子を用いた回転
センサの構成図。 (b)その等価回路図。
【図8】(a)図7(a)の回転センサを更に高感度化
した場合の構成図。 (b)その等価回路図。
【図9】従来例の強磁性磁気抵抗効果を利用した磁気抵
抗素子の斜視図。
【図10】その磁気抵抗曲線。
【図11】従来例の磁気抵抗素子を用いた回転センサの
原理を示す図。
【図12】その回転センサの構成を示す斜視図。
【図13】図11の等価回路図。
【図14】従来例の磁気抵抗素子を用いてバイアス磁場
のない場合の入力磁界に対する出力特性を示す図。
【図15】その出力波形と整形後の波形を示す図。
【図16】従来例の磁気抵抗素子を用いてバイアス磁場
のある場合の入力磁界に対する出力特性を示す図。
【符号の説明】
10,20 第一の磁気抵抗素子 30 第二の磁気抵抗素子 11,21 第1強磁性薄膜 12,22 第2強磁性薄膜 13,23 非磁性膜 14,15 第1電極 16 基板 17,18 第2電極 31 第3強磁性薄膜 32 第4強磁性薄膜 33 非磁性膜 34,35 第3電極 36 基板 37,38 第4電極
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−70148(JP,A) 特開 平8−70149(JP,A) 特開 平6−244477(JP,A) 特開 平5−63254(JP,A) 特開 平4−42417(JP,A) 特開 平6−21529(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 43/08 G01R 33/09 G11B 5/39 H01F 10/32 JICSTファイル(JOIS)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1強磁性薄膜(11)と第2強磁性薄膜(1
    2)とを薄い絶縁層を含む非磁性膜(13)を挟んで接合し、
    これにより生じる強磁性トンネル接合を利用した磁気抵
    抗素子(10)において、 前記第1及び第2強磁性薄膜(11,12)はともに膜面内に
    磁気異方性を有さず、 前記第1強磁性薄膜(11)の保磁力が前記第2強磁性薄膜
    (12)の保磁力より大きく、 前記第1強磁性薄膜(11)及び前記第2強磁性薄膜(12)の
    それぞれの磁化曲線が角形状のヒステリシス曲線を有
    し、全体の磁化曲線が階段状で角形状のヒステリシス曲
    線であることを特徴とする磁気抵抗素子。
  2. 【請求項2】 第1強磁性薄膜(11)の保磁力が前記第2
    強磁性薄膜(12)の保磁力より2倍を越えない程度に大き
    い請求項1記載の磁気抵抗素子。
  3. 【請求項3】 基板(16)上に第1及び第2強磁性薄膜(1
    1,12)を形成するときに前記第1強磁性薄膜(11)の形成
    時の基板温度と第2強磁性薄膜(12)の形成時の基板温度
    を異ならせて前記第1及び第2強磁性薄膜(11,12)がそ
    れぞれ形成された請求項1記載の磁気抵抗素子。
  4. 【請求項4】 第3強磁性薄膜(31)と第4強磁性薄膜(3
    2)とを薄い絶縁層を含む非磁性膜(33)を挟んで接合し、
    これにより生じる強磁性トンネル接合を利用した磁気抵
    抗素子(30)において、 前記第3強磁性薄膜(31)が膜面内に磁気異方性を有し、
    前記第4強磁性薄膜(32)が膜面内に磁気異方性を有さ
    ず、 前記第3強磁性薄膜(31)の磁化容易軸方向に磁場を印加
    した場合に前記第3強磁性薄膜(31)の磁化容易軸方向の
    保磁力が前記第4強磁性薄膜(32)の保磁力より大きく、 前記第3強磁性薄膜(31)及び前記第4強磁性薄膜(32)の
    それぞれの磁化曲線が角形状のヒステリシス曲線を有
    し、全体の磁化曲線が階段状で角形状のヒステリシス曲
    線であることを特徴とする磁気抵抗素子。
  5. 【請求項5】 第3強磁性薄膜(31)の磁化容易軸方向の
    保磁力が前記第4強磁性薄膜(32)の保磁力より2倍を越
    えない程度に大きい請求項4記載の磁気抵抗素子。
  6. 【請求項6】 基板(36)上に第3及び第4強磁性薄膜(3
    1,32)を形成するときに前記第3強磁性薄膜(31)の形成
    時の基板温度と第4強磁性薄膜(32)の形成時の基板温度
    を異ならせて前記第3及び第4強磁性薄膜(31,32)がそ
    れぞれ形成された請求項4記載の磁気抵抗素子。
  7. 【請求項7】 第1強磁性薄膜(11)又は第3強磁性薄膜
    (31)がFeもしくはFeとCoを主成分とし、第2強磁
    性薄膜(12)又は第4強磁性薄膜(32)がFeを主成分とす
    る請求項1又は4記載の磁気抵抗素子。
  8. 【請求項8】 第1強磁性薄膜(11)又は第3強磁性薄膜
    (31)と第2強磁性薄膜(12)又は第4強磁性薄膜(32)とが
    いずれもFe単層膜である請求項7記載の磁気抵抗素
    子。
  9. 【請求項9】 絶縁層を含む非磁性膜(13,33)が非磁性
    金属膜を酸化させた酸化層を含む請求項1又は4記載の
    磁気抵抗素子。
  10. 【請求項10】 非磁性金属膜がAlであり、その酸化
    層がAl23である請求項9記載の磁気抵抗素子。
  11. 【請求項11】 非磁性金属膜がスパッタリング法によ
    り作製された請求項9又は10記載の磁気抵抗素子。
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