JP3281229B2 - 車輌用フォグランプ - Google Patents

車輌用フォグランプ

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JP3281229B2
JP3281229B2 JP26651795A JP26651795A JP3281229B2 JP 3281229 B2 JP3281229 B2 JP 3281229B2 JP 26651795 A JP26651795 A JP 26651795A JP 26651795 A JP26651795 A JP 26651795A JP 3281229 B2 JP3281229 B2 JP 3281229B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、車輌の前端部に
配置される左右1対のフォグランプ、特に、各フォグラ
ンプの反射鏡が樹脂製でその反射面が反射鏡光軸に関し
て左右非対称形状である車輌用フォグランプに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年の車輌用灯具は車体とのフラッシュ
サーフェス化が進んでおり、車輌の前端部に配置される
左右1対のフォグランプについても車体意匠ラインに合
わせて形成されることが多い。そして、このような場合
には、各フォグランプにおいては、その反射鏡の反射面
を、車輌前後方向に延びる反射鏡光軸の左右で光軸方向
投影面積が異なった左右非対称形状のものとせざるを得
ない場合がある。
【0003】一方、フォグランプにおいては、そのレン
ズ面に水平拡散用レンズステップとホットゾーン形成用
レンズステップとが形成されるが、ホットゾーン形成用
レンズステップのレンズ面における形成位置は、配光設
計作業の簡略化等を図る観点から、一般に、左右のフォ
グランプで同じ位置(平行移動の位置関係)に設定され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フォグ
ランプの反射鏡は一般に反射面面積が小さいため、上記
のように反射鏡が左右非対称形状の反射面を有している
場合には、レンズ面においてホットゾーン形成に適した
位置を左右のフォグランプで同じ位置に設定することは
容易でない。特に、反射鏡が樹脂製である場合には、成
形時に発生するヒケのために反射面の何箇所かにおいて
その面精度が低下してしまうので、フォグランプとして
の配光性能を確保するためには上記ホットゾーン形成位
置設定の際に反射面のヒケ発生箇所の前方位置を回避す
る必要があり、このため、レンズ面においてホットゾー
ン形成に適した位置を左右のフォグランプで同じ位置に
設定することが一層困難なものとなる、という問題があ
る。
【0005】本願発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、反射鏡が樹脂製でその反射面が反射
鏡光軸に関して左右非対称形状である場合においてもフ
ォグランプとして十分な配光性能を得ることができる車
輌用フォグランプを提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明は、ホットゾー
ン形成用レンズステップのレンズ面における形成位置を
左右のフォグランプで同じ位置に設定するのではなく、
各フォグランプ共に、反射鏡光軸左右両側の反射面領域
のうち光軸方向投影面積が大きい方の反射面領域の前方
に設定することにより、上記目的達成を図るようにした
ものである。
【0007】すなわち、本願発明は、請求項1に記載し
たように、車輌の前端部に配置される左右1対のフォグ
ランプであって、上記各フォグランプが、バルブと、車
輌前後方向に延びる光軸および該光軸の左右で光軸方向
投影面積が異なる反射面を有し上記バルブからの光を前
方へ反射する樹脂製の反射鏡と、この反射鏡の上記反射
面の前方にレンズ面が配置され該レンズ面に水平拡散用
レンズステップおよびホットゾーン形成用レンズステッ
プが形成されたレンズと、を備えてなる車輌用フォグラ
ンプにおいて、上記各フォグランプ共に、上記ホットゾ
ーン形成用レンズステップが、上記光軸左右両側の反射
面領域のうち上記光軸方向投影面積が大きい方の反射面
領域の前方に形成されている、ことを特徴とするもので
ある。
【0008】上記各フォグランプにおける上記「ホット
ゾーン形成用レンズステップ」は、反射鏡光軸左右両側
の反射面領域のうち光軸方向投影面積が大きい方の反射
面領域の前方に形成されているものであれば、その形成
位置は特に限定されるものではなく、また、その形成位
置を左右1対のフォグランプ相互間で左右対称位置とな
るように設定してもよいし互いに独立の位置関係となる
ように設定してもよい。
【0009】
【発明の作用効果】上記構成に示すように、本願発明に
おいては、左右1対の各フォグランプ共に、レンズ面の
ホットゾーン形成用レンズステップが、上記光軸左右両
側の反射面領域のうち光軸方向投影面積が大きい方の反
射面領域の前方に形成されるようになっているので、反
射鏡がその光軸に関して左右非対称形状の反射面を有し
ている場合であっても、レンズ面においてホットゾーン
形成に適した位置を、左右いずれのフォグランプにおい
ても容易に探し出すことができる。特に、反射鏡は一般
に左右のフォグランプで左右対称構造であることから、
反射面形状および樹脂製反射鏡におけるヒケ発生箇所も
左右のフォグランプで左右対称となるため、レンズ面に
おいてホットゾーン形成に適した位置を、左右のフォグ
ランプで左右対称位置に設定することも容易となる。
【0010】したがって、本願発明によれば、反射鏡が
樹脂製でその反射面が反射鏡光軸に対して左右非対称で
ある場合においてもフォグランプとして十分な配光性能
を得ることができる。
【0011】ところで、樹脂製反射鏡においては、反射
鏡の後頂部に形成されたバルブ挿入孔の周囲に、バルブ
取付部が反射鏡と一体で形成されることが多く、その
際、請求項2に記載したように、上記バルブ取付部の周
囲に、このバルブ取付部を囲む筒状壁が反射鏡と一体で
形成された構成とすれば、この筒状壁にバルブおよびバ
ルブ取付部を覆うソケットカバー等を取り付けることが
容易となるが、反面、このようにバルブ取付部および筒
状壁が反射鏡と一体で形成されている場合には、その前
方の反射面領域にヒケが発生しやすくなるので、本願発
明の構成を採用することが一層効果的となる。
【0012】また、請求項3に記載したように、反射鏡
の反射面背面部に突起部が反射鏡と一体で形成されてい
る場合には、突起部前方の反射面領域にヒケが発生しや
すくなるので、本願発明の構成を採用することが一層効
果的となる。ここにいう「突起部」には、請求項2記載
のバルブ取付部および筒状壁も含まれるが、それ以外の
具体例としては、反射鏡支持ボス、エイミングブラケッ
ト、換気孔ボス等が挙げられる。
【0013】このように反射鏡の反射面背面部に突起部
が反射鏡と一体で形成されている場合には、請求項4に
記載したように、反射面の突起部前方部位に肉盗み穴が
形成された構成とすれば、反射鏡の突起部形成部位の肉
厚均一化を図ることができるので、反射面のうち肉盗み
穴が形成された部位自体は反射面としてロスとなるが、
肉盗み穴の周辺部位はヒケが抑制された比較的面精度の
高い反射面が得られるので、レンズ面においてホットゾ
ーン形成に適した位置を選択する際の選択可能範囲を広
げることができる。
【0014】反射鏡においてバルブからの距離が短いバ
ルブ挿入孔近傍部位は、バルブからの輻射熱で高温にな
ることから、反射鏡を構成する樹脂の種類によっては熱
変形を生じるおそれがあるが、請求項5に記載したよう
に、反射鏡にシェードを取り付けて、反射面のバルブ挿
入孔近傍領域への光入射を防止するようにすれば、比較
的耐熱温度の低い樹脂であっても反射鏡を構成すること
が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本願発明の
実施の形態について説明する。
【0016】図1は、本願発明に係る車輌用フォグラン
プの一実施形態を示す正面図であり、図2は図1のII-I
I線断面図、図3は図1のIII-III線断面図、図4は図1
のIV方向矢視図、図5は図4のV方向矢視図、図6は図
5のVI-VI線断面図である。
【0017】図1に示すように、本実施形態に係るフォ
グランプは、車輌の前端部に配置される左右1対のフォ
グランプ10L、10Rである。これらフォグランプ1
0L、10Rは、後述するようにレンズ12のレンズス
テップの一部を除いて左右対称構造となっている。そこ
で、まず、右側のフォグランプ10Rを取り上げてその
構成を説明する。
【0018】図2〜6に示すように、フォグランプ10
Rは、いわゆるユニット可動型のエイミング機構を備え
た灯具であって、レンズ12と反射鏡14とバルブ16
とを備えてなっている。
【0019】上記レンズ12は、樹脂製(ポリカーボネ
ート製)であって、その基端部が全周にわたって反射鏡
14に超音波溶着されている。
【0020】上記レンズ12のレンズ面は、図2に示す
ように、上部が下部よりも前方に位置するようにして上
下に傾斜(下向き傾斜)しており、また、図3に示すよ
うに、車幅方向内方端部(左端部)よりも車幅方向外方
端部(右端部)の方が後方に位置するようにして左右に
傾斜している。なお、図2および3において、フォグラ
ンプ10Rを囲む厚肉部材102はバンパカバーであ
り、その下方および車幅方向内方に配された薄肉部材1
04は車体側パネルであり、その上部後方に示す構造物
106はウォッシャタンクである。
【0021】上記反射鏡14は、樹脂製(ポリカーボネ
ート製)の反射鏡であって、バルブ16からの光を前方
へ反射するよう、車輌前後方向に延びる軸を光軸Axと
する回転放物面からなる反射面18を有している。この
反射面18は、図1(a)に示すように、灯具前面視に
おいて円形の輪郭を有しているが、その円の中心Oに対
して光軸Axは右斜め下方(灯具前面視では左斜め下
方)に偏位している。このため、反射面18は光軸Ax
の上下および左右で各々光軸方向投影面積が異なったも
のとなっている。すなわち、光軸Axの下側より上側に
おいて、また光軸Axの車幅方向外側より車幅方向内側
において、光軸方向投影面積が広くなっている。
【0022】図2および3に示すように、上記反射鏡1
4の後頂部には、バルブ挿入孔14aが形成されてお
り、このバルブ挿入孔14aの周囲には、バルブ取付部
20が反射鏡14と一体で形成されている。さらに、こ
のバルブ取付部20の周囲には、該バルブ取付部20を
囲む筒状壁22が反射鏡14と一体で形成されている。
【0023】上記バルブ16は、いわゆるCー6タイプ
のハロゲンバルブであって、そのフィラメントが反射鏡
14の焦点位置Fに位置するようにして、バルブベース
24およびアダプタ26を介して反射鏡14のバルブ取
付部20に取り付けられている。また、上記反射鏡14
の筒状壁22には、バルブ16およびバルブ取付部20
を覆うソケットカバー52が取り付けられている。
【0024】図4〜6に示すように、反射鏡14の反射
面18背面部には、上記バルブ取付部20および筒状壁
22以外にも、いくつかの突起部が反射鏡14と一体で
形成されている。
【0025】すなわち、反射鏡14の上部左右2箇所に
は、反射鏡支持ボス28、30が形成されており、反射
鏡14の下部1箇所には、エイミングブラケット32が
形成されており、反射鏡支持ボス28の少し下方には、
換気孔ボス34が形成されている。
【0026】上記各反射鏡支持ボス28、30は、四方
に延びる脚部の先端に、上方膨出部28a、30aが形
成されてなり、該上方膨出部28a、30aにはピボッ
トベアリング36、38がはめ込まれている。これらピ
ボットベアリング36、38はバンパカバー102に固
定されるようになっており、これにより、フォグランプ
10Rはバンパカバー102に対して上下方向に傾動可
能に取り付けられるようになっている。
【0027】また、上記エイミングブラケット32は、
一側面が開放された箱状に形成されており、その先端部
に形成された開口部にセルフロッキングナット40がは
め込まれている。このセルフロッキングナット40には
エイミングスクリュウ42が螺合しており、このエイミ
ングスクリュウ42の球状先端部にはピボットベアリン
グ46がはめ込まれており、さらにその球状先端部近傍
部位にはエイミングギヤ44が固着されている。そし
て、上記ピボットベアリング46がバンパカバー102
に固定されるようになっている。上記エイミングギヤ4
4をドライバ108で回転させることにより、反射鏡1
4を、上記反射鏡支持ボス28、30を結ぶ水平軸線ま
わりに上下方向に傾動させることができるようになって
いる。
【0028】上記換気孔ボス34は、先端部側が小径に
形成されており、その先端部には膜状のフィルタ48を
被せた状態でチューブ50がはめ込まれている。この換
気孔ボス34には、反射鏡14の反射面18の前方空間
まで連通する換気孔34aが形成されている。
【0029】図7(a)は、右側のフォグランプ10R
の反射鏡14を単品で示す正面図である。
【0030】この図に示すように、バルブ取付部20
は、バルブ挿入孔14aの周縁部に環状に形成されてい
るが、その上下2箇所はブロック状に形成されて筒状壁
22につながっている。そして、図2に示すように、こ
れらブロック状に形成された部分において、アダプタ2
6がバルブ取付部20にネジ締め固定されている。この
ネジ締め固定を行うため、上記ブロック状部分には穴2
0aが形成されているが、この穴20aの近傍部位に
は、上記ブロック状部分の肉厚を均一化するための肉盗
み穴20bが反射面18側から形成されている。
【0031】図1(a)に示すように、フォグランプ1
0Rのレンズ12には、上下4段で短冊状のセグメント
に区分けされた複数のレンズステップが形成されてい
る。これら複数のレンズステップのうち、斜線を付して
示すセグメントに形成されたレンズステップはホットゾ
ーン形成用レンズステップ54Aであり、それ以外のレ
ンズステップはすべて水平拡散用レンズステップ54B
である。これらレンズステップ54Aおよび54Bの水
平断面形状は、図3およびそのVIII部を拡大した図8
(a)に示すように、ホットゾーン形成用レンズステッ
プ54Aは左側が厚いプリズム状に設定されており、ま
た、水平拡散用レンズステップ54Bは凹レンズ状に設
定されている。
【0032】上記ホットゾーン形成用レンズステップ5
4Aは、図7(a)に2点鎖線で示すように、反射面1
8における光軸Ax左右両側の反射面領域のうち光軸方
向投影面積が大きい方の反射面領域(すなわち車幅方向
内側の反射面領域)の前方に形成されている。この反射
面領域内におけるホットゾーン形成用レンズステップ5
4Aの形成位置は、光軸Ax側方の該光軸Axと反射面
18外周縁との略中央位置が反射面18においてホット
ゾーン形成に適した部位として好ましく、かつ、背面部
に形成されたいくつかの突起部(図中破線で示す)の前
方部位を避けた位置が反射面18においてヒケ発生のな
い面精度に優れた部位として好ましいことから、図示の
ような位置に設定されている。
【0033】図1(b)に示すように、左側のフォグラ
ンプ10Lのレンズ12においても、右側のフォグラン
プ10Rのレンズ12と同様のセグメント区分けがなさ
れており、そのホットゾーン形成用レンズステップ54
Aが形成されたセグメントも、斜線を付して示すよう
に、右側のフォグランプ10Rのそれと左右対称位置に
設定されている。この位置は、当然ながら、図7(b)
において2点鎖線で示すように、光軸Axの車幅方向内
側の反射面領域の前方に位置することとなる。
【0034】ただし、ホットゾーン形成用レンズステッ
プ54Aの水平断面形状については、左配光用フォグラ
ンプの場合には反射鏡14からの反射光を光軸Ax方向
に対してやや左方に(右配光用フォグランプの場合には
やや右方に)振り向けてホットゾーンを形成する必要が
あるため、左配光用フォグランプを採用する本実施形態
においては、図8(b)に示すように、左側のフォグラ
ンプ10Lのホットゾーン形成用レンズステップ54A
の水平断面形状が、右側のフォグランプ10Rのホット
ゾーン形成用レンズステップ54Aの水平断面形状と左
右対称ではなく、これを平行移動させた断面形状に設定
されている。
【0035】図9は、左右の各フォグランプ10L、1
0Rにより形成される配光パターンを示す図である。
【0036】図中斜線を付して示す配光パターンP
(A)は、ホットゾーン形成用レンズステップ54Aを
透過した光により形成される配光パターンであり、配光
パターンP(B)は、水平拡散用レンズステップ54B
を透過した光により形成される配光パターンである。ま
た、図中破線で示す配光パターンP(A)′、P
(B)′は、レンズ12を装着しない状態における配光
パターンであり、図7に示す反射鏡14の反射面18に
おいて2点鎖線で示す部分54Aからの反射光による配
光パターンがP(A)′、それ以外の部分からの反射光
による配光パターンがP(B)′である。
【0037】以上詳述したように、本実施形態に係る左
右1対フォグランプ10L、10Rは、各々樹脂製の反
射鏡14を有しており、かつその反射面18が反射鏡1
4の光軸Axに対して左右非対称形状であるが、各フォ
グランプ10L、10R共に、レンズ面におけるホット
ゾーン形成用レンズステップ54Aの形成位置が、光軸
Ax左右両側の反射面領域のうち光軸方向投影面積が大
きい方の反射面領域の前方に設定されているので、レン
ズ面においてホットゾーン形成に適した位置を、左右い
ずれのフォグランプにおいても容易に探し出すことがで
きる。そして、実際そのような位置にホットゾーン形成
用レンズステップ54Aが形成されている。
【0038】すなわち、図7に示すように、反射鏡14
は左右のフォグランプ10L、10Rで左右対称構造で
あり、その反射面18の形状およびヒケ発生箇所も左右
のフォグランプで10L、10R左右対称となるが、本
実施形態においては、反射面18背面部に形成されたい
くつかの突起部(バルブ取付部20、筒状壁22、反射
鏡支持ボス28、30、エイミングブラケット32、お
よび換気孔ボス34)の前方部位を避けつつ、光軸Ax
側方の該光軸Axと反射面18外周縁との略中央位置の
前方にホットゾーン形成用レンズステップ54Aが形成
されているので、反射面18においてヒケ発生のない面
精度に優れた位置でかつホットゾーン形成に適した位置
からの反射光によりホットゾーン形成を行うことができ
る。
【0039】したがって、本実施形態によれば、反射鏡
が樹脂製でその反射面が反射鏡光軸に関して左右非対称
形状である場合においてもフォグランプとして十分な配
光性能を得ることができる。
【0040】しかも、本実施形態においては、反射鏡1
4の反射面18においてヒケが発生しやすいバルブ取付
部20のブロック状部分の前方部位に、肉盗み穴20b
が形成されているので、上記ブロック状部分の肉厚均一
化を図ることができる。このため、反射面18のうち肉
盗み穴20bが形成された部位自体は反射面18として
ロスとなるが、肉盗み穴20bの周辺部位はヒケが抑制
された比較的面精度の高い反射面が得られる。
【0041】上記実施形態においては、左配光用フォグ
ランプについて説明したが、右配光用フォグランプにお
いても、ホットゾーン形成用レンズステップ54Aの水
平断面形状を、図8に示す断面形状と左右逆にするだけ
で、他の構成は上記実施形態の構成をそのまま用いるこ
とにより、所要の配光性能を得ることができる。
【0042】また、上記実施形態における反射鏡14の
材質として、比較的耐熱温度の高いポリカーボネート樹
脂を採用したが、他の樹脂を採用することも可能であ
る。ただし、反射鏡14においてバルブ16からの距離
が短いバルブ挿入孔14a近傍部位は、バルブ16から
の輻射熱で高温になることから、反射鏡14を構成する
樹脂の種類によっては熱変形を生じるおそれがある。そ
のような場合には、図10に示すように、バルブベース
24に円筒状のシェード56を取り付けて、反射面のバ
ルブ挿入孔近傍領域への光入射を防止するようにすれ
ば、比較的耐熱温度の低い樹脂であっても反射鏡14を
構成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る車輌用フォグランプの一実施形
態を示す、左右1対のフォグランプの正面図
【図2】図1のII-II線断面図
【図3】図1のIII-III線断面図
【図4】図1のIV方向矢視図
【図5】図4のV方向矢視図
【図6】図5のVI-VI線断面図
【図7】上記実施形態に係る左右1対のフォグランプの
反射鏡を単品で示す正面図
【図8】上記実施形態に係る左右1対のフォグランプの
レンズの要部を示す断面図(同図(a)は図3のVIII部
拡大図)
【図9】上記実施形態に係る左右1対のフォグランプに
より形成される配光パターンを示す図
【図10】上記実施形態の変形例を示す、図2と同様の
【符号の説明】
10L、10R フォグランプ 12 レンズ 14 反射鏡 14a バルブ挿入孔 16 バルブ 18 反射面 20 バルブ取付部 20b 肉盗み穴 22 筒状壁 28、30 反射鏡支持ボス 32 エイミングブラケット 34 換気孔ボス 54A ホットゾーン形成用レンズステップ 54B 水平拡散用レンズステップ 56 シェード Ax 光軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F21S 8/10 B60Q 1/20 F21V 5/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輌の前端部に配置される左右1対のフ
    ォグランプであって、上記各フォグランプが、バルブ
    と、車輌前後方向に延びる光軸および該光軸の左右で光
    軸方向投影面積が異なる反射面を有し上記バルブからの
    光を前方へ反射する樹脂製の反射鏡と、この反射鏡の上
    記反射面の前方にレンズ面が配置され該レンズ面に水平
    拡散用レンズステップおよびホットゾーン形成用レンズ
    ステップが形成されたレンズと、を備えてなる車輌用フ
    ォグランプにおいて、 上記各フォグランプ共に、上記ホットゾーン形成用レン
    ズステップが、上記光軸左右両側の反射面領域のうち上
    記光軸方向投影面積が大きい方の反射面領域の前方に形
    成されている、ことを特徴とする車輌用フォグランプ。
  2. 【請求項2】 上記反射鏡の後頂部に形成されたバルブ
    挿入孔の周囲に、バルブ取付部が上記反射鏡と一体で形
    成されており、このバルブ取付部の周囲に該バルブ取付
    部を囲む筒状壁が上記反射鏡と一体で形成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の車輌用フォグランプ。
  3. 【請求項3】 上記反射鏡の上記反射面背面部に、突起
    部が上記反射鏡と一体で形成されている、ことを特徴と
    する請求項1または2記載の車輌用フォグランプ。
  4. 【請求項4】 上記反射面の上記突起部前方部位に、肉
    盗み穴が形成されている、ことを特徴とする請求項3記
    載の車輌用フォグランプ。
  5. 【請求項5】 上記反射鏡に、上記バルブから上記反射
    面の上記バルブ挿入孔近傍領域へ光が入射するのを防止
    するシェードが取り付けられている、ことを特徴とする
    請求項1〜4いずれか記載の車輌用フォグランプ。
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