JP3278726B2 - エンジンのアイドル回転数制御装置 - Google Patents

エンジンのアイドル回転数制御装置

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JP3278726B2
JP3278726B2 JP25147492A JP25147492A JP3278726B2 JP 3278726 B2 JP3278726 B2 JP 3278726B2 JP 25147492 A JP25147492 A JP 25147492A JP 25147492 A JP25147492 A JP 25147492A JP 3278726 B2 JP3278726 B2 JP 3278726B2
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  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は適応制御の手法を適用し
たエンジンのアイドル回転数制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジン制御系等の精密かつ多様化する
性能要求に対する有効な手段として適応制御の手法を適
用することが従来から考えられている。この適応制御に
よれば、エンジン制御系の場合に、インジェクタやエン
ジン本体各部の経時変化や製品ばらつきによる特性変動
に対応したこまやかな制御が実現可能である。例えば特
開平3−31549号公報に記載された燃料噴射制御装
置はその一例であって、噴射量の目標値に対応する制御
部材の理想的な動きを規範モデルとして所定の伝達関数
で設定し、実際の制御量変化に対する制御結果が規範モ
デルに一致した伝達関数となるよう制御ゲインを変更す
るようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、吸入空気量
の調整と点火時期の調整によってアイドル回転数を目標
値に制御するエンジンのアイドル回転数制御に上記適応
制御の手法を適用し、これら吸入空気量および点火時期
の調整によるアイドル回転数制御手段(ISC)の制御
量に対する実際のエンジン回転数を検出し、そのエンジ
ン回転数に合わせて安定した制御が得られるよう動的モ
デルを作成し、その動的モデルに応じて吸入空気量,点
火時期の各々の制御のフィードバック制御定数を変更す
るような制御を行おうとした場合に、上記動的モデルは
例えばエンジン回転数と噴射パルス幅からマップで決定
するアイドル時の基本噴射時期をベースにした動特性を
表現するものであるべきところ、適応制御によってアイ
ドル点火時期が基本点火時期からずれ、それによるエン
ジントルク特性の変化が大きくなると、動的モデルの作
成が適切に行われなくなって、制御定数が常時動き制御
が不安定なものになってしまう。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であって、アイドル点火時期の変化によってエンジント
ルク特性が変化しISCの適応制御における動的モデル
の作成が適切に行われなくなるのを防止することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は適応制御手法に
よるエンジンのアイドル回転数制御において、ISCの
制御入力を周期的に変化させることによって出力である
エンジン回転数等を強制的に変動させ、その出力の変動
に合わせて安定した制御が得られるよう同定処理によっ
て動的モデルを作成し、その動的モデルに応じてISC
の制御定数を変更するよう制御を行うものを前提とす
る。
【0006】そして、請求項1に係る発明は、図1に示
すように、吸入空気量を調整する第1の手段と点火時期
を調整する第2の手段とから構成されエンジンのアイド
ル回転数を制御するアイドル回転数制御手段と、エンジ
ンの実際のアイドル回転数を検出するアイドル回転数検
出手段と、アイドル回転数制御手段の第1の手段および
第2の手段の各々に対し制御入力とアイドル回転数検出
手段の検出値とから制御系の安定を得るよう所定の関係
式に基づいた各々の動的モデルを作成する動的モデル作
成手段と、作成された動的モデルに応じて第1および第
2の手段の各々の制御定数を変更する制御定数変更手段
とを備えたエンジンのアイドル回転数制御装置であっ
て、エンジンの点火時期が点火時期変化に対しトルク特
性変化の小さい所定領域内にあるときには第2の手段に
対する動的モデルの作成を停止し、エンジンの点火時期
が点火時期変化に対しトルク特性変化の大きい所定領域
にあるときには第1の手段に対する動的モデルの作成を
停止するよう動的モデル作成手段の作動を切り換える作
動切換手段を備えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明によればISCの制御量が周期的に変化
し、それによってアイドル回転数に強制的な変動が与え
られる。そして、その変化する制御量に対応した実際の
アイドル回転数等が検出され、制御量と検出値とから所
定の関係式に基づいて動的モデルが作成され、その動的
モデルに応じて制御系の安定を得るよう制御定数が変更
される
【0008】その際、エンジンの点火時期が点火時期変
化に対しトルク特性変化の小さい所定領域内にあるとき
には点火時期によるISCの動的モデル作成が停止され
て吸入空気量によるISCの動的モデル作成が行われる
ことにより、吸入空気量の動的モデル作成が適切に行わ
れ、エンジンの点火時期が点火時期変化に対しトルク特
性変化の大きい所定領域にあるときには吸入空気量によ
るISCの動的モデル作成が停止されて点火時期による
ISCの動的モデル作成が行われることにより、吸入空
気量の動的モデルが不適切に作成されてしまうのが防止
されるとともに、応答性の良い回転制御が実行される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0010】図2は本発明の一実施例を示すブロック図
である。図において、1はエンジン、2は吸入空気量の
調整および点火時期の調整によってエンジン1のアイド
ル回転数を制御するISC、3はISC2に制御信号を
出力するコントローラ、4はISCによる回転数制御の
目標値を設定する目標値設定機構、5はエンジン1の実
際の回転数を検出するための回転センサ、6はコントロ
ーラ3により演算された制御量と回転センサ5の検出値
とを入力として制御系の動的モデルを作成しコントロー
ラ3の制御定数を変更する適応機構、7は基本点火時期
を決定するためのエンジン回転数と噴射パルス幅のマッ
プ、8は実際の点火時期を読み込む点火時期読み込み手
段、9は基本点火時期と実際の点火時期からISCの適
応制御中止条件を判定する判定手段である。上記目標設
定機構4は予め設定された規範モデルにしたがって変動
するアイドル目標回転数を出力する。
【0011】規範モデルは伝達関数Gm=Z-L(Bm/
Am)で表現されるものである。ここで、Zは1回前の
制御周期を表す遅れパラメータ(Z変換)、Lは無駄時
間、Am,Bmは次式で決定される定数である。 Am=Am[0]+Am[1]Z-1+…+Am[N]Z-N 但し、Am[0]=1 Bm=Bm[0]+Bm[1]Z-1+…+Bm[M]Z-N
【0012】上記規範モデルを基にrpm(エンジン回
転数)を変動させる制御入力(ISCデューティ)us
(0)の演算には多項式の係数として次式で決定される
定数D[i],H[i]およびBr[i]が必要とな
る。 D=D[0]+D[1]Z-1+…+D[N]Z-N 但し、D[0]=1 H=H[0]+H[1]Z-1+…+H[N−1]Z-(N-1) Br=B・R (Bi=B[0]+B[1]Z-1+…+B[M]Z-M R=R[0]+R[1]Z-1+…+R[L−1]Z-(L-1) 但し、R[0]=1) これらはD=A・R+Z-LHという恒等式を解くことに
より得られる。ここで、AおよびBは伝達関数の分母お
よび分子多項式であり、Rはコントローラの次数であ
る。
【0013】つぎに、図3以下のフローチャートによっ
てこの実施例の制御を説明する。
【0014】図3は適応制御のメインルーチンを示すも
のであって、M1〜M22はその各ステップを示す。こ
のルーチンは、スタートすると、ステップM1で図5の
割り込みルーチンにより同定処理が行われた回数をカウ
ントするタイマintimeを初期化し、コントローラ
の設計中であることを割り込みの方に知らせるフラグa
dapfをクリアする。そして、ステップM2でカウン
タKを初期化し、ステップM3へ進む。
【0015】ステップM3ではカウンタ値KがN(規範
モデルの分母多項式の次数)以下かどうかを判定し、K
がN以下であれば、ステップM4で分母多項式のK次の
係数A[K]に0.1という値を入れ、Kをカウントア
ップしてステップM3へ戻る。そして、これを繰り返し
てカウンタ値KがNより大きくなれば、ステップM5へ
進んでカウンタ値Kを再び初期化し、次いで、ステップ
M6で今度はカウンタ値KがM(規範モデルの分子多項
式の次数)以下かどうかを見て、KがM以下であれば、
ステップM7で分子多項式のK次の係数B[K]に0.
1という値を入れ、KをカウントアップしてステップM
6へ戻る。そして、これを繰り返してカウンタ値KがM
より大きくなれば、ステップM8へ進む。
【0016】ステップM8〜M16では同定処理に使用
する係数Pの初期化を行う。すなわち、まずステップM
8でマトリックスLUの行数mにまず0を入れ、ステッ
プM9でmがM+N以下かどうかを見て、mがM+N以
下であればM10で列数nに0を入れ、次いでステップ
M11でnがM+N以下かどうかを見る。そして、nが
M+N以下であればステップM12でn=mかどうかを
見て、n=mならステップM13でP[M][N]に1
4を入れる。そして、ステップM14でnを1だけ大
きくしてステップM11に戻る。また、ステップM12
でn=mでないときは、M15でP[M][N]に0を
入れ、やはりステップM14でnを1だけ大きくしてス
テップM11に戻る。そして、ステップM11の判定で
nがM+Nより大きくなれば、ステップM16へ行って
mを1だけ大きし、ステップM9に戻る。そして、ステ
ップM9でmがM+Nより大きくなれば、P値の初期化
完了ということで、つぎのステップM17へ進む。
【0017】ステップM17ではタイマintimeの
値すなわち割り込み回数が所定値T以上かどうかを見
て、intimeが所定値T未満であれば、そのままこ
のルーチンを終了する。そして、intimeが所定値
T以上になればステップM18でフラグadapfを立
て、次いで、ステップM19でoutフラグ(同定およ
びコントローラの係数計算を中止するか否かを示すフラ
グであって、out=1のときは中止、out=0のと
きは実行を示す。)が1かどうかを見る。そして、ou
t=1でなければステップM20で同定のためのdes
ign(調整)を後述の図4に示す調整ルーチンによっ
て実行し、ステップM21へ進む。また、SF=0であ
ればそのまま何もせずにステップM21へ進む。そし
て、ステップM21でフラグadapfをクリアし、更
にステップM22でタイマintimeをクリアしてこ
のルーチンを終了する。
【0018】図4は調整ルーチンを示す。このルーチン
はT1〜T3の各ステップからなり、スタートすると、
ステップT1でm行n列のマトリックスをLUを構成す
る。そして、ステップT2でm行のベクトルVを構成
し、ステップT3でLUを係数行列,Vを解ベクトルと
して次の連立方程式を解きコントローラの係数ベクトル
ξを決定し、リターンする。 LU・ξ=V ξ=[CS[1],CS[2],…CS[R−1], CR[0],CR[1],…CR[R−1]T ここで、CS,CRはコントローラを構成する多項式の
係数(ゲイン)である。
【0019】図5は同定と制御入力設定のための割り込
みルーチンを示す。このルーチンはP1〜P6の各ステ
ップにより構成されるものであって、スタートし、まず
ステップP1でコントローラの設計中であることを知ら
せるフラグadapfが立っているかどうかを見て、フ
ラグadapfが立っていればそのまま後述のステップ
5に進む。また、フラグadapfが立っていなければ
ステップP2でカウンタKを初期化する。そして、ステ
ップP3でカウンタKがR−1以下かどうかを見て、K
がR−1以下であれば、ステップP4へ進んで、調整さ
れたCS,CRを同定および制御入力設定のためのsお
よびrとして後述のインタラプトメインに渡す処理を行
い、カウントアップしてステップP3に戻る。そして、
ステップP3の判定でKがR−1より大きくなればステ
ップP5に進む。
【0020】ステップP5では後述のインタラプトメイ
ンを実行する。そして、ステップP6でタイマinti
meを加算する。
【0021】図6〜図11は同定および制御入力設定を
行うインタラプトメインルーチンを示している。I1〜
I56はその各ステップを示す。このルーチンは、スタ
ートすると、まずステップI1でカウンタKをR−2と
する。そして、ステップI2でKが0以上かどうかを見
て、Kが0以上であれば、ステップI3で過去値を保持
するバッファの更新を行う。すなわち、ISCデューテ
ィ(制御入力)us,エンジン回転数(出力)ys,目
標回転数と実回転数との偏差積分値eのそれぞれの過去
値を更新し、カウントアップしてステップI2に戻る。
そして、K<0になるまでこれを繰り返し、K<0にな
ったらI4に進んで現在のエンジン回転数ys[0]を
読み込み、一つ前の偏差積分値eに今回の偏差を加えて
現在の偏差積分値e[0]を演算する。そしてステップ
I5で後述のSUBIGルーチンを実行する。
【0022】つぎに、ステップI6でSFフラグが0か
どうかを見て、SFフラグが0(制御入力構成実行,同
定中止)であれば、I7へ進み、割り込みルーチンのス
テップP4で与えられたs,rと、e,uu(=us)
とから制御入力us[0]を決定し、また、同定に必要
なuu[0],yy[0](=ys[0])を決定す
る。
【0023】制御入力us[0]を決定する式は次に通
りである。 ステップI7では上の多項式の第1項の現在値temp
eと第2項の現在値tempuを求め、これらtemp
eとtempuからus[0]を演算する(us[0]
=tempe−tempu)、また、この場合、uu
[0]=usで、yy[0]=ys[0]である。
【0024】ステップI7で決定した制御入力us
[0]は、ステップI8〜I11でガードをかける。す
なわち、ステップI8でus[0]が上限ガードupl
imitより大きいかどうかを見て、us[0]がup
limit以下であればそのままで、us[0]がup
limitより大きければステップI9でuplimi
tの値をus[0]をとし、いずれもステップI10へ
進む。そして、ステップI10でus[0]が下限ガー
ドdwlimitより小さいかどうかを見て、us
[0]がdwlimit以上であればそのままで、us
[0]がdwlimitより小さければステップI11
でdwlimitの値をus[0]をとする。そして、
ステップI12へ進む。
【0025】ステップI12ではoutフラグが1(同
定およびコントローラの係数計算中止)かどうかを判定
する。そして、outフラグが1であばそのままリター
ンし、outフラグが1でなけれは、ステップ13へ進
んで同定誤差の計算をする。つまり、B[K],uu
[K](=us[K]),A[K],yy[K](=y
s[K])から次式によってUi,Yiを求める。 そして、1回サンプル前の同定結果を用いた推定出力
(エンジン回転数)yiをyi=Ui−Yiによって求
め、現在の出力(エンジン回転数)yy[0](=ys
[0])との差つまり同定誤差deを計算する。
【0026】つぎに、I14以下のステップで最小二乗
法によって同定処理を行う。その場合の同定アルゴリズ
ムはつぎの通りである。
【0027】 ZT=[−yy[1],−yy[2],…,−yy[N], uu[0],uu[1],…,uu[M]] ΘT=[AT,BT] AT=[A[1],A[2],…,A[N], B[0],B[1],…B[M]] Θi=Θi-1+{(Pi-1i)/(1+Zi Ti-1i)}・eii=Pi-1−(Pi-1iii-1)/(1+Zi Ti-1i) 但し、iは現時点での値、i−1は1制御周期前の値、
iは同定誤差を示す。
【0028】ここでは、まずステップI14でカウンタ
Kを初期化する。そして、ステップI15でKがM以下
かどうかを判定し、KがM以下であればステップI16
で出力yyを用いたベクトルZ(Z=−yy[K+
1])をつくり、カウントアップしてステップI15に
戻り、KがMより大きくなればステップI17でKがN
+M以下かどうかを判定して、KがN+M以下であれば
ステップI18で入力uuを用いたベクトルZ(Z=u
u[K+L])をつくり、カウントアップしてステップ
I17に戻る。
【0029】ステップI17でKがN+Mより大きくな
ると、ステップI19に進んでmを0とし、次いでステ
ップI20でmがM+N以下かどうかを判定して、mが
M+N以下であればステップI21でP1[m]の値を
0、nを0とし、ステップI22に進んでnがM+N以
下かどうかを判定する。そして、nがM+N以下であれ
ばステップI23でP1[m]をP1[m]=P1
[m]+P[m][n]・Z[N]によって決定し、n
を1だけ大きくしステップI22に戻る。そして、ステ
ップI22でnがM+Nより大きいという判定になる
と、ステップI24に進んでmを1だけ大きくしてステ
ップI20に戻り、mがM+Nより大きくなったらステ
ップI25に進み、ステップI25〜I30で同様にし
てP2を決定する。また、P2の決定が終わと、ステップ
I31〜I36でP3を、また、ステップI37〜I3
9でP3およびP4をそれぞれ決定する。そして、ステッ
プI40でBtという値をBt=1+P4によって決定
し、ステップI41に進む。
【0030】ステップI41〜I46では分母多項式の
係数Aと分子多項式の係数Bを決定する。すなわち、ス
テップI41で安定条件としてA[0]を1とし、Kを
初期化する、そして、ステップI42でKがN−1以下
かどうかを見て、KがN−1以下ならステップI43で
同定誤差deに応じてA[K+1]を決定し、カウント
アップしてステップI45に戻る。そして、KがN−1
より大きくなったらステップI44に進んでKの初期値
をNとし、ステップI45でKがM+N以下かどうかを
見て、KがM+N以下ならステップI46でdeに応じ
てB[K−N]を決定する。
【0031】つぎに、ステップI47〜I52でP値を
決定する。すなわち、ステップI47でmを0とし、ス
テップI48に進んでmがM+N以下かどうかを判定し
て、mがM+N以下ならステップI49でn=0とし
て、ステップI50でM+N以下かどうかを判定し、n
がM+N以下ならステップI51でP[m][n]=P
[m][n]−P3[m][n]/BtによってP
[m][n]=P[m][n]−P3[m][n]/B
tによってP値を決定し、nを1だけ大きくしてステッ
プI50に戻る。そして、nがM+Nより大きくなる
と、ステップI52でmを1だけ大きくしてステップI
48に戻る。
【0032】そして、ステップI48でmがM+Nより
大きくなると、同定が終わったということで、ステップ
I53に進んで制御量us[0]を出力する。
【0033】図12は基本点火時期と実際の点火時期と
の差分値が大きいときのISCの適応制御中止を実行す
るSUBIGルーチンを示す。このルーチンはS101
〜S108の各ステップから構成され、スタートする
と、まずステップS101でエンジン回転数と噴射パル
ス幅のマップから基本進角Igiを決定する。そして、
ステップS102で実際の点火進角Igrと基本進角I
giとの差の絶対値をとって点火時期の差分値ΔIを決
定し、ステップS103でΔIが所定値Ci以下かどう
かを見て、ΔIが所定値Ciより大きいと、ステップS
104へ進んでoutフラグを1(同定およびコントロ
ーラの係数計算中止)、カウンタoutT(ハンチング
防止のため復帰するまでの制御サイクルをカウントする
カウンタ)をクリアしてこのルーチンを終了する。
【0034】また、ステップS103の判定でΔIが所
定値Ci以下というときは、ステップS105でout
フラグが1かどうかを見て、outフラグが1でない、
つまり0(同定およびコントローラの係数計算実行)と
いうときは、そのままこのルーチンを終了し、outフ
ラグが1、すなわち同定およびコントローラの係数計算
実行中というときは、ステップS106でカウンタou
tTの値が所定値Ct以上かどうかを見て、outTが
Ct以上であればステップS107でoutフラグをク
リアして同定およびコントローラの係数計算を実行す
る。また、outTがCtに達していなければ、ステッ
プS108でoutTをカウントアップする。
【0035】図13および図14は、吸入空気量の調整
によるISCの適応制御と点火時期の調整によるISC
の適応制御とを交互に行うようにした実施例に係るもの
であって、図13はISCの適応制御切換を実行するS
UBIGルーチンを示し、図14はこのSUBIGルー
チンによる制御の制御領域を点火時期によるエンジント
ルク特性図によって示している。
【0036】この実施例は、点火時期(Ig)がMBT
(点火時期に対するトルク最大点より1%トルクが低い
リタード(遅れ)側の点火時期)よりアドバンス(進
み)側でアドバンス側のガード(Iggrd)までのト
ルク変化の小さい領域(図14にAで示す領域)では点
火時期によるISCの適応制御を中止して吸入空気量に
よるISCの適応制御を実行し、MBTよりリタード側
でトルク変化の大きい領域(図14にBで示す領域)で
は吸入空気量によるISCの適応制御を中止して点火時
期によるISCの適応制御を実行するものである。その
他の点は先の実施例と同様である。
【0037】点火時期によってエンジントルクが大きく
変化する領域(B)で吸入空気量によるISCの適応制
御を行うと、動的モデルが不適切となって制御の安定性
が損なわれる。また、トルク変化が大きい領域では即効
性の高い点火時期によるISCの方が有利である。そこ
で、この実施例の場合は、上記のようにトルク変化の大
きい領域(B)では点火時期によるISCの適応制御を
実行するようにしている。
【0038】図13のルーチンはS201〜S207の
各ステップから構成され、スタートすると、まずステッ
プS101でエンジン回転数と噴射パルス幅のマップか
ら基本進角点火時期Igbを決定する。そして、ステッ
プS202で基本点火進角Igbに適応制御系により求
まる進角量Igaを加えることによって実際に制御に利
用する点火時期Igを演算する。そして、ステップS2
03でIgがMBTよりアドバンス側かどうかを判定
し、IgがMBTよりアドバンス側であれば、次いでス
テップS204でIgがIggrdよりアドバンス側か
どうかを見て、IgがIggrdよりアドバンス側であ
れば、図14のCの領域ということで、ステップS20
5でIgをIggrdにガードし、S206へ進んでa
daptfフラグ(点火時期によるISCの適応制御と
吸入空気量によるISCの適応制御を切り換えるフラ
グ)を1(吸入空気量によるISCの適応制御実行、点
火時期によるISCの適応制御中止)とする。また、ス
テップS204でIgがIggrdよりアドバンス側で
なければ、つまり図14のAの領域ということで、この
場合はそのままステップS206へ進んでadaptf
フラグを1とする。
【0039】また、ステップS203でIgがMBTよ
りアドバンス側でないというときは、図14のBの領域
ということで、この場合はステップS207へ進んでa
daptfフラグを0(点火時期による適応制御実行、
吸入空気量による適応制御中止)とする。
【0040】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、アイドル点火時期の変化によってエンジントルク特
性が変化しISCの適応制御における動的モデルの作成
が適切に作成されなくなるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成図
【図2】本発明の一実施例を示すブロック図
【図3】本発明の一実施例における適応制御のメインル
ーチンを示すフローチャート
【図4】本発明の一実施例における調整ルーチンを示す
フローチャート
【図5】本発明の一実施例における同定と制御入力設定
のための割り込みルーチンを示すフローチャート
【図6】本発明の一実施例における同定と制御入力設定
のインターラプトメインルーチンを示すフローチャート
(その1)
【図7】本発明の一実施例における同定と制御入力設定
のインターラプトメインルーチンを示すフローチャート
(その2)
【図8】本発明の一実施例における同定と制御入力設定
のインターラプトメインルーチンを示すフローチャート
(その3)
【図9】本発明の一実施例における同定と制御入力設定
のインターラプトメインルーチンを示すフローチャート
(その4)
【図10】本発明の一実施例における同定と制御入力設
定のインターラプトメインルーチンを示すフローチャー
ト(その5)
【図11】本発明の一実施例における同定と制御入力設
定のインターラプトメインルーチンを示すフローチャー
ト(その6)
【図12】本発明の一実施例における基本点火時期と実
際の点火時期との差分値が大きいときのISCの適応制
御中止実行のルーチンを示すフローチャート
【図13】本発明の他の実施例におけるISCの適応制
御切換実行のルーチンを示すフローチャート
【図14】本発明の他の実施例におけるISCの適応制
御切り換えの制御領域を示す特性図
【符号の説明】
1 エンジン 2 ISC 3 コントローラ 4 目標値設定機構 5 回転センサ 6 適応機構 9 判定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02D 43/00 301 F02D 43/00 301L F02P 5/15 E L (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02P 5/15 F02D 41/08 315 F02D 41/16 F02D 43/00 301

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入空気量を調整する第1の手段と点火
    時期を調整する第2の手段とから構成されエンジンのア
    イドル回転数を制御するアイドル回転数制御手段と、該
    エンジンの実際のアイドル回転数を検出するアイドル回
    転数検出手段と、前記アイドル回転数制御手段の第1の
    手段および第2の手段の各々に対し制御入力と前記アイ
    ドル回転数検出手段の検出値とから制御系の安定を得る
    よう所定の関係式に基づいた各々の動的モデルを作成す
    る動的モデル作成手段と、作成された前記動的モデルに
    応じて前記第1および第2の手段の各々の制御定数を変
    更する制御定数変更手段とを備えたエンジンのアイドル
    回転数制御装置であって、該エンジンの点火時期が点火
    時期変化に対しトルク特性変化の小さい所定領域内にあ
    るときには前記第2の手段に対する動的モデルの作成を
    停止し、エンジンの点火時期が点火時期変化に対しトル
    ク特性変化の大きい所定領域にあるときには前記第1の
    手段に対する動的モデルの作成を停止するよう前記動的
    モデル作成手段の作動を切り換える作動切換手段を備え
    たことを特徴とするエンジンのアイドル回転数制御装
    置。
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