JP5853744B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Description
複数のコアが搭載されたマルチコアプロセッサを有し、内燃機関の動作に関わる種々の演算のタスクを前記複数のコアに割り当てて並列に演算を行う演算手段と、
前記内燃機関の所定時間先の筒内空気量および機関回転数を推定する推定手段と、
前記推定手段により推定された筒内空気量および機関回転数に基づいて、所定時間先における前記アイドル回転数制御の動作状況を予測する予測手段と、
前記予測手段によって予測された所定時間先における前記アイドル回転数制御の動作状況が停止される動作状況である場合に、停止前に比して前記演算手段に用いるコア数を減ずる制御手段と、
を備えることを特徴としている。
前記制御手段は、前記アイドル回転数制御が開始される場合に、開始前に比して前記演算手段に用いるコア数を増加させることを特徴としている。
前記演算手段は、前記アイドル回転数制御に関連する演算のタスクを、前記複数のコアから指定された1または複数の指定コアに割り当てる割当手段を含み、
前記制御手段は、前記アイドル回転数制御が停止された場合に、前記指定コアを停止させることを特徴としている。
前記演算手段は、前記内燃機関のエンジンモデルを用いたアイドル回転数の予測演算を行うモデル演算手段を含み、
前記割当手段は、前記モデル演算手段における予測演算を前記指定コアに割り当てることを特徴としている。
前記推定手段は、アクセル開度から計算した目標スロットル開度の変化に対して実スロットル開度の変化を遅らせるディレイ制御を実施し、将来において達成される筒内空気量を前記目標スロットル開度から予測することを特徴としている。
また、本発明によれば、所定時間先の筒内空気量および機関回転数に基づいて、所定時間先のアイドル回転数制御の動作状況が予測される。このため、本発明によれば、アイドル回転数制御を停止させる時期を前もって把握することができるので、内燃機関の将来の演算負荷に応じた効率的な使用コア配分を事前に行うことが可能となる。
[実施の形態1の構成]
図1は、本発明の実施の形態としての内燃機関システムの概略構成を説明するための図である。図1に示すとおり、本実施の形態のシステムは内燃機関10を備えている。内燃機関10は火花点火式の4ストロークレシプロエンジンであり、車両に搭載され、その動力源とされているものとする。内燃機関10の吸気側には、吸気通路12が接続されている。吸気通路12の入口付近には、エアクリーナ14が設けられている。また、内燃機関10の排気側には、排気通路16が接続されている。排気通路16の途中には、排気ガスを浄化するための後処理装置18が設けられている。
次に、本実施の形態1の特徴的動作について説明する。本実施の形態にかかる内燃機関10は、その動作を制御するためのアクチュエータとして、例えば、スロットルバルブ24等の内燃機関10を制御するための各種アクチュエータを備えている。本実施の形態の制御装置は、いわゆるモデルベース制御によって内燃機関を制御するものであり、モデル予測を多用して制御状態を推定し、上述した種々のアクチュエータの制御量を決定する。
次に、図2を参照して、本実施の形態において実行する処理の具体的内容について説明する。図2は、ECU50が、演算に使用する使用コア数の増減を行うルーチンのフローチャートである。尚、図2に示すルーチンは、内燃機関10の運転中に繰り返し実行されるものとする。また、図2に示すルーチンを実行する前提として、ここでは、クランクモデルを用いたアイドル回転数の予測演算を行う1または複数の指定コアが既に選択され、当該アイドル回転数の予測演算のタスクがこれらの指定コアに割り当てられているものとする。
[実施の形態2の特徴]
次に、図3を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態2は、図1に示すシステムを用いて、後述する図3に示すルーチンを実行することにより実現することができる。
次に、図3を参照して、本実施の形態において実行する処理の具体的内容について説明する。図3は、ECU50が、演算に使用する使用コア数の増減を行うルーチンのフローチャートである。尚、図3に示すルーチンは、内燃機関10の運転中に繰り返し実行されるものとする。また、図3に示すルーチンを実行する前提として、ここでは、クランクモデルを用いたアイドル回転数の予測演算を行う1または複数の指定コアが既に選択され、当該予測演算のタスクがこれらの指定コアに割り当てられているものとする。
I・dω/dt=τ−τf ・・・(1)
12 吸気通路
16 排気通路
20 ターボ過給機
24 スロットルバルブ
50 ECU(Electronic Control Unit)
52 アクセルポジションセンサ
54 クランク角センサ
Claims (5)
- 内燃機関のアイドル運転中の回転数を所定のアイドル回転数に制御するアイドル回転数制御を行う内燃機関の制御装置であって、
複数のコアが搭載されたマルチコアプロセッサを有し、内燃機関の動作に関わる種々の演算のタスクを前記複数のコアに割り当てて並列に演算を行う演算手段と、
前記内燃機関の所定時間先の筒内空気量および機関回転数を推定する推定手段と、
前記推定手段により推定された筒内空気量および機関回転数に基づいて、所定時間先における前記アイドル回転数制御の動作状況を予測する予測手段と、
前記予測手段によって予測された所定時間先における前記アイドル回転数制御の動作状況が停止される動作状況である場合に、停止前に比して前記演算手段に用いるコア数を減ずる制御手段と、
を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 前記制御手段は、前記アイドル回転数制御が開始される場合に、開始前に比して前記演算手段に用いるコア数を増加させることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
- 前記演算手段は、前記アイドル回転数制御に関連する演算のタスクを、前記複数のコアから指定された1または複数の指定コアに割り当てる割当手段を含み、
前記制御手段は、前記アイドル回転数制御が停止された場合に、前記指定コアを停止させることを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の制御装置。 - 前記演算手段は、前記内燃機関のエンジンモデルを用いたアイドル回転数の予測演算を行うモデル演算手段を含み、
前記割当手段は、前記モデル演算手段における予測演算を前記指定コアに割り当てることを特徴とする請求項3記載の内燃機関の制御装置。 - 前記推定手段は、アクセル開度から計算した目標スロットル開度の変化に対して実スロットル開度の変化を遅らせるディレイ制御を実施し、将来において達成される筒内空気量を前記目標スロットル開度から予測することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
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