JP2008280892A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、内燃機関の制御装置に関し、吸入空気量と点火時期との相関を加味して、アイドリング時のエンジン回転数を目標回転数に対して円滑かつ精度の良く制御することを目的とする。
【解決手段】ECU30内に、吸入空気量Ga、燃料噴射量Fi、および点火時期Saをモデル入力情報とし、エンジン回転数Ne、空燃比Af、およびトルクTqをモデル出力情報とする線形モデル40を構築する。当該線形モデル40を表した線形式((1)式参照)中のモデルパラメータa11等を、当該線形式を利用した逐次学習によって取得する(ステップ100、102)。次いで、最新のモデルパラメータa11等が代入された上記(5)式に従って、Ga(t)、Fi(t)、およびSa(t)を算出し(ステップ104)、これらのGa(t)等となるように、スロットルバルブ22、燃料噴射、および点火の制御を実行する(ステップ106)。
【選択図】図3

Description

この発明は、内燃機関の制御装置に係り、特に、アイドリング時のエンジン回転数を目標回転数に制御する装置として好適な内燃機関の制御装置に関する。
従来、例えば特許文献1には、内燃機関のアイドリング時のエンジン回転数を目標回転数に制御する内燃機関の制御装置が開示されている。この従来の制御装置では、エンジン回転数を目標値に制御するための制御パラメータとして、吸入空気量と点火時期との何れを採用すべきかを決定し、決定された方の制御パラメータを用いてエンジン回転数を目標値に制御するようにしている。
特開2001−193544号公報 特許第3064346号公報 特許第2745799号公報 特開平8−278803号公報 特公平6−12093号公報 特表平11−506553号公報 特開2006−22706号公報
上述したように、上記従来の技術は、制御入力である吸入空気量と点火時期との相関が加味されてエンジン回転数が制御されるものではなかった。このため、使用する制御パラメータを吸入空気量と点火時期との間で切り換える際に、円滑かつ精度の良い制御を実現することができない場合が懸念される。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、吸入空気量と点火時期との相関を加味して、アイドリング時のエンジン回転数を目標回転数に対して円滑かつ精度良く制御し得る内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、吸入空気量および点火時期を少なくとも含む内燃機関の運転条件を決めるための複数のパラメータをモデル入力情報とし、エンジン回転数を少なくとも含む車両や内燃機関の運転状態を示す1または複数のパラメータをモデル出力情報とする線形モデルを備える内燃機関の制御装置であって、
前記線形モデルは、学習対象となるモデルパラメータを係数とする複数のモデル入力情報の現在値と、学習対象となる他のモデルパラメータを係数とする複数のモデル入力情報の過去値と、学習対象となる他のモデルパラメータを係数とする1または複数のモデル出力情報の現在値と、学習対象となる他のモデルパラメータを係数とする1または複数のモデル出力情報の過去値との和によって、所定時間経過後の前記複数のモデル出力情報を表した線形式を含み、
前記複数のモデル入力情報および前記1または複数のモデル出力情報を取得するモデル入出力情報取得手段と、
前記複数のモデル入力情報および前記1または複数のモデル出力情報が代入された所定サンプリング周期分の前記線形式に基づいて、前記モデルパラメータを算出するパラメータ算出手段と、
所定時間経過後に目標モデル出力値に到達するまでのシステムの応答性を定める評価関数を表した式と前記線形式とから導出された制御式に基づいて、前記目標モデル出力値が得られるようにするための前記モデル入力情報を算出する制御量算出手段と、
前記制御量算出手段によって算出された前記モデル入力情報となるように当該モデル入力情報を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、燃料の種類毎に予め設定された基準モデルパラメータを有し、前記パラメータ算出手段によって算出された前記モデルパラメータと前記基準モデルパラメータとの比較結果に基づいて、燃料性状を判定する燃料性状判定手段を更に備えることを特徴とする。
第1の発明によれば、線形モデルを、モデルパラメータの逐次学習によって、システムの経時変化などの状態変化やシステムを取り巻く環境変化に適応させることが可能となる。このため、本発明によれば、比較的簡便な線形モデルを用いて、多入力多出力の制御系の問題を良好に扱えるようになる。そして、本発明によれば、逐次学習されたモデルパラメータが反映(すなわち、システムの状態が反映)された制御式に基づいて、現時刻から所定時間経過後における目標モデル出力値に満足させるために現時点で必要とされる複数のモデル入力情報が算出される。そして、当該モデル入力情報となるように所定のアクチュエータが制御される。これにより、従来は曖昧であった吸入空気量によるエンジン回転数の制御と点火時期によるエンジン回転数の制御との融合が可能となる。このように、本発明によれば、線形モデルを利用した適応制御によって、アイドリング時において、目標エンジン回転数に対して円滑かつ精度の良い制御を実現することができる。
第2の発明によれば、上記のような学習結果が反映されたモデルパラメータと、燃料の種類毎に予め設定された基準モデルパラメータとを比較することによって、アイドリング時において、現在使用されている燃料の性状を正確に判定することが可能となる。
実施の形態1.
[システム構成]
図1は、本発明の実施の形態1の構成を説明するための図である。本実施形態のシステムは、内燃機関10を備えている。内燃機関10の筒内には、ピストン12が設けられている。ピストン12は、筒内を往復移動することができる。内燃機関10の筒内には、ピストン12の頂部側に燃焼室14が形成されている。また、燃焼室14には、吸気通路16および排気通路18が連通している。
吸気通路16の入口近傍には、吸気通路16に吸入される空気の流量に応じた信号を出力するエアフローメータ20が設けられている。エアフローメータ20の下流には、内燃機関10の吸入空気量Gaを調整するスロットルバルブ22が設けられている。スロットルバルブ22は、アクセル開度と独立してスロットル開度を制御することのできる電子制御式スロットルバルブである。スロットルバルブ22の近傍には、スロットル開度Taを検出するスロットルセンサ24が配置されている。
スロットルバルブ22の下流には、内燃機関10の吸気ポートに燃料を噴射するための燃料噴射弁26が配置されている。また、内燃機関が備えるシリンダヘッドには、気筒毎に、燃焼室14の頂部から燃焼室14内に突出するように点火プラグ28がそれぞれ取り付けられている。
図1に示すシステムは、ECU(Electronic Control Unit)30を備えている。ECU30には、スロットルセンサ24などとともに、エンジン回転数を検出するクランク角センサ32、排気ガスの空燃比Afを検出する空燃比センサ34、および内燃機関10の実トルクTqを検出するトルクセンサ36等の各種のセンサ類が接続されている。上述したスロットルバルブ22、燃料噴射弁26、および点火プラグ28等の各種のアクチュエータ類は、ECU30により制御されている。
[実施の形態1の線形モデル]
図2は、本発明の実施の形態1で用いられる線形モデル40を表した図である。図2に示す線形モデル40は、ECU30内に仮想的に構築された数理モデルである。より具体的には、線形モデル40は、吸入空気量Ga、燃料噴射量Fi、および点火時期Saをモデル入力情報として、エンジン回転数Ne、空燃比Af、およびトルクTq(モデル出力情報)を算出(出力)するモデルである。本実施形態では、このような線形モデル40を用いて、アイドリング時の吸入空気量Ga、燃料噴射量Fi、および点火時期Saの変化に対するエンジン回転数Ne、空燃比Af、およびトルクTqの特性を取得するようにしている。
すなわち、本実施形態の線形モデル40は、内燃機関10を制御対象として、内燃機関の運転条件(運転状態)を決めるためのパラメータ(アクチュエータ)を入力とし、車両や内燃機関の運転状態を示すパラメータを出力とする3入力3出力系の線形モデルである。本実施形態では、この線形モデル40を、次の(1a)式のように表すこととしている。
Figure 2008280892
ただし、上記(1a)〜(1d)式において、tは制御開始時点(t=0)からのサンプリング時間(サンプリング回数)であり、dは所定の遅れ時間であり、a11、a12、b11、b12などは何れも逐次学習されるモデルパラメータである。
上記(1a)の行列式を展開すると、上記(1b)、(1c)、および(1d)式のように表すことができる。このような(1b)式によれば、アイドリング時に時間d分だけ遅れた時点のエンジン回転数Ne(t+d)を、パラメータa11を係数とする現時点のエンジン回転数Ne(t)と、パラメータa21を係数とする前回のエンジン回転数Ne(t−1)と、パラメータb11を係数とする現時点の吸入空気量Ga(t)と、パラメータb12を係数とする現時点の燃料噴射量Fi(t)と、パラメータb13を係数とする現時点の点火時期Sa(t)と、パラメータb21を係数とする前回の吸入空気量Ga(t−1)と、パラメータb22を係数とする前回の燃料噴射量Fi(t−1)と、パラメータb23を係数とする前回の点火時期Sa(t−1)との和として、線形式で表すことができる。
また、上記(1c)式によれば、同様に、アイドリング時に時間d分だけ遅れた時点の空燃比Af(t+d)を、パラメータa12を係数とする現時点の空燃比Af(t)と、パラメータa22を係数とする前回の空燃比Af(t−1)と、パラメータb14を係数とする現時点の吸入空気量Ga(t)と、パラメータb15を係数とする現時点の燃料噴射量Fi(t)と、パラメータb16を係数とする現時点の点火時期Sa(t)と、パラメータb24を係数とする前回の吸入空気量Ga(t−1)と、パラメータb25を係数とする前回の燃料噴射量Fi(t−1)と、パラメータb26を係数とする前回の点火時期Sa(t−1)との和として、線形式で表すことができる。尚、トルクTqに関する上記(1d)式についても同様であるため、ここではその詳細な説明を省略するものとする。
以上のような線形モデル40に含まれる上記モデルパラメータa11、b11等は、以下の(2)式を参照して説明する手法によって算出することができる。尚、ここでは、エンジン回転数Neを例にとって説明を行うものとするが、空燃比AfおよびトルクTqについても同様である。
Figure 2008280892
所定のサンプリング周期毎の上記(1b)式は、上記(2)式として順に示しているように、本実施形態のアイドリング運転中の吸入空気量Ga(t)、燃料噴射量Fi(t)、および点火時期Sa(t)の制御値や、エンジン回転数Ne(t)、空燃比Af(t)、およびトルクTq(t)の計測値を用いることで、8つのモデルパラメータa11等を変数とする一次方程式として表すことができる。よって、上記(2)式として示すように、サンプリング回数8回分の一次方程式を取得するようにすれば、8つのモデルパラメータa11等を算出できるようになる。
上記(2)式に示す手法では、例えば、左辺がNe(d)〜Ne(7+d)となる8つの一次方程式を用いてモデルパラメータa11等を算出した後に、次いで、左辺がNe(1+d)〜Ne(8+d)となる8つの一次方程式を用いてモデルパラメータa11等を算出するというように、モデルパラメータa11等の算出に用いる一次方程式を、サンプリング周期毎に時系列に沿って順次ずらしていく。このような算出手法によれば、モデルパラメータa11等がサンプリング周期毎に逐次算出されるようにすることができる。
そして、上記(2)式に示す手法では、上記のように逐次算出されるモデルパラメータa11等を、重み付け最小自乗法によって同定するようにしている。このような手法によれば、ECU30のメモリ消費を抑制しつつ、安定したモデルパラメータa11等の算出が可能となる。本実施形態では、アイドリング運転が実行される毎に、このようなモデルパラメータa11等の逐次学習をし続けており、システムの経時変化などの状態変化やシステムを取り巻く環境変化に適応するように、モデルパラメータa11等が上記の重み付け最小自乗法によって逐次同定されていく(書き換えられていく)ようになる。これにより、内燃機関10の特性の変化をモデルパラメータa11等に学習させることが可能となる。
[実施の形態1の線形モデルを用いた制御系の構築]
本実施形態では、上述した線形モデル40のモデルパラメータa11等の同定結果を利用して、以下に示すような手法によって、目標エンジン回転数Ne_target、目標空燃比Af_target、および目標トルクTq_targetを満足できるような吸入空気量Ga(t)、燃料噴射量Fi(t)、および点火時期Sa(t)を取得するようにしている。
本実施形態では、先ず、次の(3)式のように表される評価関数Eを導入するようにしている。この評価関数Eの右辺第1項は、上記線形モデル40の出力値Ne(t)、Af(t)、およびTq(t)とその目標値Ne_target、Af_target、およびTq_targetとの差分である。また、右辺第2項は、上記線形モデル40の入力値Ga(t)、Fi(t)、およびSa(t)についての今回値と前回値との差分である。また、この入力値の差分には、定数γが乗じられている。
Figure 2008280892
次いで、上記(3)式の評価関数Eをゼロとおくと、次の(4)式を得ることができる。
Figure 2008280892
このような(4)式によれば、現時刻tからd秒後にエンジン回転数Ne、空燃比Af、およびトルクTqの目標値Ne_target、Af_target、およびTq_targetに到達するまでのシステムの応答性を決めることができる。より具体的には、上記(4)式中の定数γの値をゼロに近づけるようにした場合には、エンジン回転数Ne、空燃比Af、およびトルクTqがそれらの目標値Ne_target、Af_target、およびTq_targetに比較的急激に到達するような応答速度をシステムに与えることができるようになる。また、定数γの値を正方向に大きくした場合には、エンジン回転数Ne、空燃比Af、およびトルクTqがそれらの目標値Ne_target、Af_target、およびTq_targetに比較的緩やかに到達するような応答速度をシステムに与えることができるようになる。このように、定数γは、制御の応答性の味付けを決定するパラメータである。
本実施形態では、上記(4)式を上記(1a)式の線形モデル40に代入して整理することによって、次の(5)式のような制御式を得るようにしている。本実施形態では、この(5)式に、目標値Ne_target、Af_target、およびTq_targetやモデル入出力情報の現在値(Ga(t)など)や過去値(Ga(t−1)など)とともに、逐次学習によって更新された最新のモデルパラメータa11等を反映させることによって、システムの最新の状態が反映された状態で、d秒後に目標値Ne_target等を得られるようにするために必要とされるアクチュエータ(スロットルバルブ22など)の制御量を取得することが可能となる。
Figure 2008280892
[実施の形態1の具体的処理]
図3は、本実施の形態1のシステムにおいて実行されるルーチンのフローチャートである。尚、本ルーチンは、所定の制御周期(サンプリング周期)毎に周期的に実行されるものとする。図3に示すルーチンでは、先ず、吸入空気量Ga(t)、燃料噴射量Fi(t)、点火時期Sa(t)、エンジン回転数Ne(t)、空燃比Af(t)、およびトルクTq(t)がそれぞれ取得される(ステップ100)。
次に、上記(2)式を参照して説明した手法によって、線形モデル40のモデルパラメータa11等が重み付け最小自乗法によって逐次同定される(ステップ102)。次いで、上記ステップ102において同定された最新のモデルパラメータa11等が代入された上記(5)式に従って、目標値Ne_target、Af_target、およびTq_targetに制御するために必要とされる吸入空気量Ga(t)、燃料噴射量Fi(t)、および点火時期Sa(t)が算出される(ステップ104)。
次に、上記ステップ104において取得された吸入空気量Ga(t)、燃料噴射量Fi(t)、および点火時期Sa(t)となるように、スロットルバルブ22、燃料噴射、および点火の制御が実行される(ステップ106)。
以上説明した図3に示すルーチンの処理によれば、線形モデル40を、モデルパラメータa11等の逐次学習によって、システムの経時変化などの状態変化やシステムを取り巻く環境変化に適応させることが可能となる。また、上記ルーチンの処理によれば、逐次学習されたモデルパラメータa11等が代入(すなわち、システムの状態が反映)された上記(5)式に従って、現時刻tからd秒後におけるエンジン回転数Ne等の目標値Ne_target、Af_target、およびTq_targetを同時に満足させるために現時点で必要とされる吸入空気量Ga、燃料噴射量Fi(t)、および点火時期Sa(t)を正確に求めることが可能となる。
これにより、従来は曖昧であった吸入空気量Gaによるエンジン回転数Neの制御と点火時期Saによるエンジン回転数Neの制御との融合が可能となる。また、これらの複数のモデル入力情報(すなわち、GaやSaなど)が複数のモデル出力情報(NeやTqなど)に対して与える影響をすべて加味したアイドル回転数制御が可能となる。
以上のように、本実施形態のシステムによれば、比較的簡便に構成でき、モデルパラメータa11等が逐次学習される線形モデル40によって、モデルの入力情報や出力情報が複数となった制御系(本実施形態であれば、3入力3出力の制御系)の問題を良好に扱えるようになる。そして、そのような複数の入出力に対応する線形モデル40を利用した適応制御によって、アイドリング時において、目標エンジン回転数に対して円滑かつ精度の良いアイドル回転数制御を実現することができる。
尚、上述した実施の形態1においては、ECU30が、上記ステップ100の処理を実行することにより前記第1の発明における「モデル入出力情報取得手段」が、上記ステップ102の処理を実行することにより前記第1の発明における「パラメータ算出手段」が、上記ステップ104の処理を実行することにより前記第1の発明における「制御量算出手段」が、上記ステップ106の処理を実行することにより前記第1の発明における「制御手段」が、それぞれ実現されている。
実施の形態2.
次に、図4および図5を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
[実施の形態2における燃料性状判定]
本実施形態では、以上説明した線形モデル40のモデルパラメータa11等の学習結果を利用して、アイドリング時において、内燃機関10で使用される燃料の性状を判定するという点に特徴を有している。
図4は、上記の機能を実現するために、本実施の形態においてECU30が実行するルーチンのフローチャートである。尚、本ルーチンは、所定の制御周期(サンプリング周期)毎に周期的に実行されるものとする。また、図4において、実施の形態1における図3に示すステップと同一のステップについては、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
図4に示すルーチンでは、ステップ102において、線形モデル40のモデルパラメータa11等が重み付け最小自乗法によって逐次同定された後に、次いで、当該ステップ102において同定された最新のモデルパラメータa11等と、ECU30内に記憶されているテンプレートの基準モデルパラメータa11等との比較が実行される(ステップ200)。
図5は、図1に示すECU30内に記憶されているテンプレートを表した図である。図5に示す各テンプレートには、各種燃料の性状に対応した基準モデルパラメータa11等が関連付けられている。より具体的には、本実施形態では、予め燃料の種類(例えば燃料A(ハイオクガソリン)、燃料B(レギュラーガソリン)など)毎に、線形モデル40のモデルパラメータa11等を実車での計測などで学習して、基準モデルパラメータa11等として同定しておくようにしている。そして、図5に示すように、それらの燃料の種類毎に、モデルパラメータa11等をテンプレートとしてECU30に記憶させておくようにしている。
次に、上記ステップ200における比較結果に基づき、当該更新後のモデルパラメータa11等と一致する(もしくは最も近い)基準モデルパラメータa11等を含むテンプレートの燃料が、現在使用されている燃料であると判定される(ステップ202)。
以上説明した本実施形態のシステムによれば、上述した実施の形態1の線形モデル40のモデルパラメータa11等の逐次学習という形で、モデルパラメータa11等にシステムの学習結果(アイドリング時における内燃機関10の特性の学習結果)を反映させることができる。そして、そのような学習結果が反映されたモデルパラメータa11等と、燃料の種類毎に予め用意されたテンプレートの基準モデルパラメータa11等と比較することによって、アイドリング時において、現在使用されている燃料の性状を正確に取得することが可能となる。
尚、上述した実施の形態2においては、ECU30が上記ステップ200〜202の処理を実行することにより前記第2の発明における「燃料性状判定手段」が実現されている。
ところで、上述した実施の形態1および2においては、モデル入力情報(Gaなど)やモデル出力情報(Neなど)の過去値として、それらの前回値(t−1)までを線形式や制御式に含めるようにしているが、本発明における線形式やそれから導出される制御式に含まれるモデル入出力情報の過去値は、前回値(t−1)に限られない。すなわち、本発明の線形式や制御式には、必要に応じ、前々回値(t−2)などを含めるようにしてもよい。
また、上述した実施の形態1および2においては、吸入空気量Ga、燃料噴射量Fi、および点火時期Saをモデル入力情報として、エンジン回転数Ne、空燃比Af、およびトルクTqをモデル出力情報とする3入力3出力系の線形モデル40を構築するようにしている。しかしながら、本発明における線形モデルにおけるモデル入出力情報の数は、これに限定されるものではない。すなわち、モデル入力情報は、吸入空気量Gaおよび点火時期Saを少なくとも含む内燃機関の運転条件を決めるための複数のパラメータであればよく、また、モデル出力情報は、エンジン回転数Neを少なくとも含む車両や内燃機関の運転状態を示す1または複数のパラメータであればよい。
本発明の実施の形態1の構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態1で用いられる線形モデルを表した図である。 本実施の形態1のシステムにおいて実行されるルーチンのフローチャートである。 本実施の形態2のシステムにおいて実行されるルーチンのフローチャートである。 図1に示すECU内に記憶されているテンプレートを表した図である。
符号の説明
10 内燃機関
14 燃焼室
16 吸気通路
18 排気通路
20 エアフローメータ
22 スロットルバルブ
24 スロットルセンサ
26 燃料噴射弁
28 点火プラグ
30 ECU(Electronic Control Unit)
32 クランク角センサ
34 空燃比センサ
36 トルクセンサ
40 線形モデル
a11、b11等 モデルパラメータ
11、b11等 基準モデルパラメータ
Af 空燃比
d 遅れ時間
E 評価関数
Fi 燃料噴射量
Ga 吸入空気量
Ne エンジン回転数
Sa 点火時期
Tq トルク
γ 定数

Claims (2)

  1. 吸入空気量および点火時期を少なくとも含む内燃機関の運転条件を決めるための複数のパラメータをモデル入力情報とし、エンジン回転数を少なくとも含む車両や内燃機関の運転状態を示す1または複数のパラメータをモデル出力情報とする線形モデルを備える内燃機関の制御装置であって、
    前記線形モデルは、学習対象となるモデルパラメータを係数とする複数のモデル入力情報の現在値と、学習対象となる他のモデルパラメータを係数とする複数のモデル入力情報の過去値と、学習対象となる他のモデルパラメータを係数とする1または複数のモデル出力情報の現在値と、学習対象となる他のモデルパラメータを係数とする1または複数のモデル出力情報の過去値との和によって、所定時間経過後の前記複数のモデル出力情報を表した線形式を含み、
    前記複数のモデル入力情報および前記1または複数のモデル出力情報を取得するモデル入出力情報取得手段と、
    前記複数のモデル入力情報および前記1または複数のモデル出力情報が代入された所定サンプリング周期分の前記線形式に基づいて、前記モデルパラメータを算出するパラメータ算出手段と、
    所定時間経過後に目標モデル出力値に到達するまでのシステムの応答性を定める評価関数を表した式と前記線形式とから導出された制御式に基づいて、前記目標モデル出力値が得られるようにするための前記モデル入力情報を算出する制御量算出手段と、
    前記制御量算出手段によって算出された前記モデル入力情報となるように当該モデル入力情報を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 燃料の種類毎に予め設定された基準モデルパラメータを有し、前記パラメータ算出手段によって算出された前記モデルパラメータと前記基準モデルパラメータとの比較結果に基づいて、燃料性状を判定する燃料性状判定手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
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