JP3348232B2 - エンジンの制御装置 - Google Patents

エンジンの制御装置

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JP3348232B2
JP3348232B2 JP25147092A JP25147092A JP3348232B2 JP 3348232 B2 JP3348232 B2 JP 3348232B2 JP 25147092 A JP25147092 A JP 25147092A JP 25147092 A JP25147092 A JP 25147092A JP 3348232 B2 JP3348232 B2 JP 3348232B2
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は適応制御の手法を適用し
たエンジンの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジン制御系等の精密かつ多様化する
性能要求に対する有効な手段として適応制御の手法を適
用することが従来から考えられている。この適応制御に
よれば、エンジン制御系の場合に、インジェクタやエン
ジン本体各部の経時変化や製品ばらつきによる特性変動
に対応したこまやかな制御が実現可能である。例えば特
開平3−31549号公報に記載された燃料噴射制御装
置はその一例であって、噴射量の目標値に対応する制御
部材の理想的な動きを規範モデルとして所定の伝達関数
で設定し、実際の制御量変化に対する制御結果が規範モ
デルに一致した伝達関数となるよう制御ゲインを変更す
るようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記適応制
御の手法をエンジン制御に適用し、例えばアイドル回転
数制御手段(ISC)等の制御量に対する実際のエンジ
ン回転数を検出し、そのエンジン回転数に合わせて安定
した制御が得られるよう動的モデルを作成して、その動
的モデルに応じてISCのフィードバック制御定数を変
更するような制御を行おうとした場合に、ISCのフィ
ードバック制御には不感帯があって、この不感帯領域で
はエンジン回転数偏差小さくて制御入力は変化しない
にもかかわらず燃焼変動等によってエンジン回転数に微
小変動が生ずる。そして、このように入力変化がなくて
出力が微小変動する状態で適応制御が行われると、適応
制御系がエンジンの動特性を適確に把握することが困難
となり、制御系の安定性が損なわれてしまう。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であって、ISC等の制御入力が変化しない不感帯領域
での燃焼変動等による制御出力の微小変動によって適応
制御系の適確な動的モデル作成が阻害されるのを防止す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は適応制御手法に
よるエンジンの制御において、ISC等の制御入力を周
期的に変化させることによって出力であるエンジン回転
数等を強制的に変動させ、その出力の変動に合わせて安
定した制御が得られるよう同定処理によって動的モデル
を作成し、その動的モデルに応じてフィードバック制御
の制御定数を変更するよう制御を行い、その際、フィー
ドバック制御の制御入力が変化しない不感帯領域では適
応制御を制限して不適確な動的モデルが作成されること
がないようにしたものである
【0006】すなわち、本発明の構成は、図1に示すよ
うに、エンジンの回転数を検出する回転数検出手段と、
アイドル時のエンジン回転数を目標回転数に収束するよ
うフィードバック制御するフィードバック制御手段と、
フィードバック制御手段による制御量の変化と回転数検
出手段により検出された回転数とから制御系の安定を得
るよう所定の関係式に基づいた動的モデルを作成する動
的モデル作成手段と、動的モデル作成手段により作成さ
れた動的モデルに応じて前記フィードバック制御手段の
フィードバック制御定数を変更する制御定数変更手段と
を備えたエンジンの制御装置であって、前記フィードバ
ック制御手段の目標回転数と前記回転数検出手段により
検出された回転数との偏差が所定値以下のときは動的モ
デル作成手段による動的モデルの作成を制限するモデル
作成制限手段を備えたことを特徴としている。
【0007】また、フィードバック制御手段の目標回転
数と前記回転数検出手段により検出された回転数との偏
差が所定値以下の領域となって直ぐに同定を中止したの
では同定が中途半端になる場合があるため、上記領域
入っても出力の分散がある程度大きい間は同定を継続さ
せるのがよく、そのためには、モデル作成制限手段は
前記偏差が所定値以下になった後、所定の収束状態に達
するのを待って前記動的モデルの作成を終了させるもの
とする。
【0008】
【作用】本発明によればアイドル時のエンジン回転数を
目標回転数に収束するようフィードバック制御するフィ
ードバック制御の制御量が変化し、それによってエンジ
ンの回転数等運転状態に強制的な変動が与えられる。そ
して、その変化する制御量に対応した実際のエンジン回
転数が検出され、制御量と検出値とから所定の関係式に
基づいて動的モデルが作成され、その動的モデルに応じ
て制御系の安定を得るようフィードバック制御定数が変
更される。その際、フィードバック制御の目標回転数と
検出された回転数との偏差が所定値以下のときは適応制
御のための動的モデルの作成が制限され、それによって
入力変化がない状態での出力の微小変動による適応制御
系の不適確な作動が防止される。また、フィードバック
制御の目標回転数と検出された回転数との偏差が所定値
以下になった後、所定の収束状態に達したときに動的モ
デルの作成が終了するよう制御系が構成されることによ
り、同定が中途半端に終わるのが防止され、安定した制
御が確保される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0010】図2は本発明の一実施例を示すブロック図
である。図において、1はエンジン、2はエンジン1の
アイドル回転数を制御するISC、3はISC2に制御
信号を出力するコントローラ、4はISCによる回転数
制御の目標値を設定する目標値設定機構、5はエンジン
1の実際の回転数を検出するための回転センサ、6はコ
ントローラ3により演算された制御量と回転センサ5の
検出値とを入力として制御系の動的モデルを作成しコン
トローラ3の制御定数を変更する適応機構である。上記
目標設定機構4は予め設定された規範モデルにしたがっ
て変動するアイドル目標回転数を出力する。
【0011】規範モデルは伝達関数Gm=Z-L(Bm/
Am)で表現されるものである。ここで、Zは1回前の
制御周期を表す遅れパラメータ(Z変換)、Lは無駄時
間、Am,Bmは次式で決定される定数である。 Am=Am[0]+Am[1]Z-1+…+Am[N]Z
-N 但し、Am[0]=1 Bm=Bm[0]+Bm[1]Z-1+…+Bm[M]Z
-N
【0012】上記規範モデルを基にrpm(エンジン回
転数)を変動させる制御入力(ISCデューティ)us
(0)の演算には多項式の係数として次式で決定される
定数D[i],H[i]およびBr[i]が必要とな
る。 D=D[0]+D[1]Z-1+…+D[N]Z-N
し、D[0]=1 H=H[0]+H[1]Z-1+…+H[N−1]Z
-(N-1) Br=B・R (Bi=B[0]+B[1]Z-1+…+B[M]Z-M R=R[0]+R[1]Z-1+…+R[L−1]Z
-(L-1) 但し、R[0]=1) これらはD=A・R+Z-LHという恒等式を解くことに
より得られる。ここで、AおよびBは伝達関数の分母お
よび分子多項式であり、Rはコントローラの次数であ
る。
【0013】つぎに、図3以下のフローチャートによっ
てこの実施例の制御を説明する。
【0014】図3は適応制御のメインルーチンを示すも
のであって、M1〜M22はその各ステップを示す。こ
のルーチンは、スタートすると、ステップM1で図5の
割り込みルーチンにより同定処理が行われた回数をカウ
ントするタイマintimeを初期化し、コントローラ
の設計中であることを割り込みの方に知らせるフラグa
dapfをクリアする。そして、ステップM2でカウン
タKを初期化し、ステップM3へ進む。
【0015】ステップM3ではカウンタ値KがN(規範
モデルの分母多項式の次数)以下かどうかを判定し、K
がN以下であれば、ステップM4で分母多項式のK次の
係数A[K]に0.1という値を入れ、Kをカウントア
ップしてステップM3へ戻る。そして、これを繰り返し
てカウンタ値KがNより大きくなれば、ステップM5へ
進んでカウンタ値Kを再び初期化し、次いで、ステップ
M6で今度はカウンタ値KがM(規範モデルの分子多項
式の次数)以下かどうかを見て、KがM以下であれば、
ステップM7で分子多項式のK次の係数B[K]に0.
1という値を入れ、KをカウントアップしてステップM
6へ戻る。そして、これを繰り返してカウンタ値KがM
より大きくなれば、ステップM8へ進む。
【0016】ステップM8〜M16では同定処理に使用
する係数Pの初期化を行う。すなわち、まずステップM
8でマトリックスLUの行数mにまず0を入れ、ステッ
プM9でmがM+N以下かどうかを見て、mがM+N以
下であればM10で列数nに0を入れ、次いでステップ
M11でnがM+N以下かどうかを見る。そして、nが
M+N以下であればステップM12でn=mかどうかを
見て、n=mならステップM13でP[m][n]に1
4を入れる。そして、ステップM14でnを1だけ大
きくしてステップM11に戻る。また、ステップM12
でn=mでないときは、M15でP[m][n]に0を
入れ、やはりステップM14でnを1だけ大きくしてス
テップM11に戻る。そして、ステップM11の判定で
nがM+Nより大きくなれば、ステップM16へ行って
mを1だけ大きし、ステップM9に戻る。そして、ステ
ップM9でmがM+Nより大きくなれば、P値の初期化
完了ということで、つぎのステップM17へ進む。
【0017】ステップM17ではタイマintimeの
値すなわち割り込み回数が所定値T以上かどうかを見
て、intimeが所定値T未満であれば、そのままこ
のルーチンを終了する。そして、intimeが所定値
T以上になればステップM18でフラグadapfを立
て、次いで、ステップM19でSFフラグ(適応制御に
よる制御入力の構成中止と同定の実行を制御するフラグ
であって、SF=1のときは制御入力構成中止で同定実
行を指示し、SF=0のときは制御入力構成実行で同定
中止を指示する。)が1かどうかを見る。そして、SF
=1であればステップM20で同定のためのdesig
n(調整)を後述の図4に示す調整ルーチンによって実
行し、ステップM21へ進む。また、SF=0であれば
そのまま何もせずにステップM21へ進む。そして、ス
テップM21でフラグadapfをクリアし、更にステ
ップM22でタイマintimeをクリアしてこのルー
チンを終了する。
【0018】図4は調整ルーチンを示す。このルーチン
はT1〜T3の各ステップからなり、スタートすると、
ステップT1でm行n列のマトリックスをLUを構成す
る。そして、ステップT2でm行のベクトルVを構成
し、ステップT3でLUを係数行列,Vを解ベクトルと
して次の連立方程式を解きコントローラの係数ベクトル
ξを決定し、リターンする。 LU・ξ=V ξ=[CS[1],CS[2],…CS[R−1],C
R[0],CR[1],…CR[R−1]T ここで、CS,CRはコントローラを構成する多項式の
係数(ゲイン)である。
【0019】図5は同定と制御入力設定のための割り込
みルーチンを示す。このルーチンはP1〜P6の各ステ
ップにより構成されるものであって、スタートし、まず
ステップP1でコントローラの設計中であることを知ら
せるフラグadapfが立っているかどうかを見て、フ
ラグadapfが立っていればそのまま後述のステップ
5に進む。また、フラグadapfが立っていなければ
ステップP2でカウンタKを初期化する。そして、ステ
ップP3でカウンタKがR−1以下かどうかを見て、K
がR−1以下であれば、ステップP4へ進んで、調整さ
れたCS,CRを同定および制御入力設定のためのsお
よびrとして後述のインタラプトメインに渡す処理を行
い、カウントアップしてステップP3に戻る。そして、
ステップP3の判定でKがR−1より大きくなればステ
ップP5に進む。
【0020】ステップP5では後述のインタラプトメイ
ンを実行する。そして、ステップP6でタイマinti
meを加算する。
【0021】図6〜図11は同定および制御入力設定を
行うインタラプトメインルーチンを示している。I1〜
I56はその各ステップを示す。このルーチンは、スタ
ートすると、まずステップI1でカウンタKをR−2と
する。そして、ステップI2でKが0以上かどうかを見
て、Kが0以上であれば、ステップI3で過去値を保持
するバッファの更新を行う。すなわち、ISCデューテ
ィ(制御入力)us,エンジン回転数(出力)ys,目
標回転数と実回転数との偏差積分値eのそれぞれの過去
値を更新し、カウントアップしてステップI2に戻る。
そして、K<0になるまでこれを繰り返し、K<0にな
ったらI4に進んで現在のエンジン回転数ys[0]を
読み込み、一つ前の偏差積分値eに今回の偏差を加えて
現在の偏差積分値e[0]を演算する。そしてステップ
I5で後述のSUBISCルーチンを実行する。
【0022】つぎに、ステップI6〜I8で定常偏差分
の除去を行う。すなわち、ステップI6でKをまず1と
した後、ステップI7でKがR以下かどうかを判定し、
KがR以下ならステップI8でus[K],ys[K]
からそれぞれ定常偏差分stdu,stdyを引いたも
のをuu[K],yy[K]とする。そして、ステップ
I9に進む。
【0023】I9ではSFフラグが0かどうかを見て、
SFフラグが0(制御入力構成実行,同定中止)であれ
ば、I10へ進み、割り込みルーチンのステップP4で
与えられたs,rと、e,uu(=us)とから制御入
力us[0]を決定し、また、同定に必要なuu
[0],yy[0](=ys[0])を決定する。
【0024】制御入力us[0]を決定する式は次に通
りである。 ステップI10では上の多項式の第1項の現在値tem
peと第2項の現在値tempuを求め、これらtem
peとtempuからus[0]を演算する(us
[0]=tempe−tempu)、また、この場合、
uu[0]=usで、yy[0]=ys[0]である。
【0025】ステップI10で決定した制御入力us
[0]は、ステップI11〜I14でガードをかける。
すなわち、ステップI11でus[0]が上限ガードu
plimitより大きいかどうかを見て、us[0]が
uplimit以下であればそのままで、us[0]が
uplimitより大きければステップI12でupl
imitの値をus[0]をとし、いずれもステップI
13へ進む。そして、ステップI13でus[0]が下
限ガードdwlimitより小さいかどうかを見て、u
s[0]がdwlimit以上であればそのままで、u
s[0]がdwlimitより小さければステップI1
4でdwlimitの値をus[0]をとする。そし
て、ステップI15へ進む。
【0026】ステップI15ではindentフラグが
1(制御入力構成中止、同定実行)かどうかを判定す
る。そして、indentフラグが1でなければそのま
まリターンし、indentフラグが1なら、ステップ
16へ進んで同定誤差の計算をする。つまり、B
[K],uu[K](=us[K]),A[K],yy
[K](=ys[K])から次式によってUi,Yiを
求める。 そして、1回サンプル前の同定結果を用いた推定出力
(エンジン回転数)yiをyi=Ui−Yiによって求
め、現在の出力(エンジン回転数)yy[0](=ys
[0])との差つまり同定誤差deを計算する。
【0027】つぎに、I17以下のステップで最小二乗
法によって同定処理を行う。その場合の同定アルゴリズ
ムはつぎの通りである。
【0028】ZT=[−yy[1],−yy[2],
…,−yy[N],uu[0],uu[1],…,uu
[M]] ΘT=[AT,BT] AT=[A[1],A[2],…,A[N],B
[0],B[1],…B[M]] Θi=Θi-1+{(Pi-1i)/(1+Zi Ti-1i)}
・eii=Pi-1−(Pi-1iii-1)/(1+Zi Ti-1
i) 但し、iは現時点での値、i−1は1制御周期前の値、
iは同定誤差を示す。
【0029】ここでは、まずステップI17でカウンタ
Kを初期化する。そして、ステップI18でKがM以下
かどうかを判定し、KがM以下であればステップI19
で出力yyを用いたベクトルZ(Z=−yy[K+
1])をつくり、カウントアップしてステップI18に
戻り、KがMより大きくなればステップI20でKがN
+M以下かどうかを判定して、KがN+M以下であれば
ステップI21で入力uuを用いたベクトルZ(Z=u
u[K+L])をつくり、カウントアップしてステップ
I20に戻る。
【0030】ステップI20でKがN+Mより大きくな
ると、ステップI22に進んでmを0とし、次いでステ
ップI23でmがM+N以下かどうかを判定して、mが
M+N以下であればステップI24でP1[m]の値を
0、nを0とし、ステップI25に進んでnがM+N以
下かどうかを判定する。そして、nがM+N以下であれ
ばステップI26でP1[m]をP1[m]=P1
[m]+P[m][n]・Z[N]によって決定し、n
を1だけ大きくしステップI25に戻る。そして、ステ
ップI25でnがM+Nより大きいという判定になる
と、ステップI27に進んでmを1だけ大きくしてステ
ップI23に戻りmがM+Nより大きくなったらステッ
プI28に進み、ステップI28〜I33で同様にして
2を決定する。また、P2の決定が終わと、ステップI
34〜I39でP3を、また、ステップI40〜I42
でP3およびP4をそれぞれ決定する。そして、ステップ
I43でBtという値をBt=1+P4によって決定
し、ステップI44に進む。
【0031】ステップI44〜I49では分母多項式の
係数Aと分子多項式の係数Bを決定する。すなわち、ス
テップI44で安定条件としてA[0]を1とし、Kを
初期化する、そして、ステップI45でKがN−1以下
かどうかを見て、KがN−1以下ならステップI46で
同定誤差deに応じてA[K+1]を決定し、カウント
アップしてステップI45に戻る。そして、KがN−1
より大きくなったらステップI47に進んでKの初期値
をNとし、ステップI48でKがM+N以下かどうかを
見て、KがM+N以下ならステップI49でdeに応じ
てB[K−N]を決定する。
【0032】つぎに、ステップI50〜I55でP値を
決定する。すなわち、ステップI50でmを0とし、ス
テップI51に進んでmがM+N以下かどうかを判定し
て、mがM+N以下ならステップI52でn=0とし
て、ステップI53がM+N以下かどうかを判定し、n
がM+N以下ならステップI54でP[m][n]=P
[m][n]−P3[m][n]/BtによってP
[m][n]=P[m][n]−P3[m][n]/B
tによってP値を決定し、nを1だけ大きくしてステッ
プI53に戻る。そして、nがM+Nより大きくなる
と、ステップI55でmを1だけ大きくしてステップI
51に戻る。
【0033】そして、ステップI51でmがM+Nより
大きくなると、同定が終わったということで、ステップ
I56に進んで制御量us[0]を出力する。
【0034】図12はISCフィードバック制御の不感
帯での適応制御中止を実行するSABISCルーチンを
示す。このルーチンはS1〜S10の各ステップから構
成され、スタートすると、まずステップS1でカウンタ
Kを初期化する。そして、ステップS2でKがN1(所
定の定数)以下かどうかを見て、KがN1以下ならステ
ップS3で回転偏差の過去値Δy[K]を更新し、ステ
ップS2に戻る。そして、KがN1より大きくなってバ
ッファの更新が終わると、ステップS4へ進んで現在の
回転偏差Δy[0](目標値refと実回転数ys
[0]との差)を求め、ステップS5で現在の回転偏差
Δy[0]が不感帯を規定するしきい値Y以下かどうか
を判定する。そして、Δy[0]がしきい値Yより大き
いときは、ステップS6でindentフラグを1(同
定実行)とする。また、ステップS5の判定で回転偏差
Δy[0]がしきい値Y以下となったときは、ステップ
S7でidentフラグを見て、identフラグが
1、すなわち前回から同定が続いているときは、ステッ
プS8で次式で定義される分散σを計算する。 そして、ステップS9で分散σが所定値Cσ以下になっ
たかどうか、つまり所定の状態に収束したかどうを見
て、収束したらステップS10でidentフラグ1お
0(同定中止)とする。
【0035】また、ステップ6でidentフラグが1
でない、つまりident=0のときは、そのままステ
ップ9に進んでident=0を継続する。
【0036】なお、上記実施例はISCについて説明し
たが、本発明はISC以外のエンジン制御にも適用する
ことができる。
【0037】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、ISC等の適応制御において、制御入力が変化しな
い不感帯領域で燃焼変動等による制御出力の微小変動に
よって適確な動的モデル作成が阻害されるのを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成図
【図2】本発明の一実施例を示すブロック図
【図3】本発明の一実施例における適応制御のメインル
ーチンを示すフローチャート
【図4】本発明の一実施例における調整ルーチンを示す
フローチャート
【図5】本発明の一実施例における同定と制御入力設定
のための割り込みルーチンを示すフローチャート
【図6】本発明の一実施例における同定と制御入力設定
のインターラプトメインルーチンを示すフローチャート
(その1)
【図7】本発明の一実施例における同定と制御入力設定
のインターラプトメインルーチンを示すフローチャート
(その2)
【図8】本発明の一実施例における同定と制御入力設定
のインターラプトメインルーチンを示すフローチャート
(その3)
【図9】本発明の一実施例における同定と制御入力設定
のインターラプトメインルーチンを示すフローチャート
(その4)
【図10】本発明の一実施例における同定と制御入力設
定のインターラプトメインルーチンを示すフローチャー
ト(その5)
【図11】本発明の一実施例における同定と制御入力設
定のインターラプトメインルーチンを示すフローチャー
ト(その6)
【図12】本発明の一実施例におけるISCフィードバ
ック制御の不感帯における適応制御中止のルーチンを示
すフローチャート
【符号の説明】
1 エンジン 2 ISC 3 コントローラ 4 目標値設定機構 5 回転センサ 6 適応機構

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの回転数を検出する回転数検出
    手段と、アイドル時のエンジン回転数を目標回転数に収
    束するようフィードバック制御するフィードバック制御
    手段と、前記フィードバック制御手段による制御量の変
    化と前記回転数検出手段により検出された回転数とから
    制御系の安定を得るよう所定の関係式に基づいた動的モ
    デルを作成する動的モデル作成手段と、前記動的モデル
    作成手段により作成された動的モデルに応じて前記フィ
    ードバック制御手段のフィードバック制御定数を変更す
    る制御定数変更手段とを備えたエンジンの制御装置であ
    って、前記フィードバック制御手段の目標回転数と前記
    回転数検出手段により検出された回転数との偏差が所定
    値以下のときは前記動的モデル作成手段による前記動的
    モデルの作成を制限するモデル作成制限手段を備えたこ
    とを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記モデル作成制限手段は、前記偏差が
    所定値以下になった後、所定の収束状態に達するのを待
    って前記動的モデルの作成を終了させるものとした請求
    項1記載のエンジンの制御装置
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JPH06101555A (ja) 1994-04-12

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