JP3275579B2 - イメージセンサ - Google Patents

イメージセンサ

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JP3275579B2
JP3275579B2 JP25828794A JP25828794A JP3275579B2 JP 3275579 B2 JP3275579 B2 JP 3275579B2 JP 25828794 A JP25828794 A JP 25828794A JP 25828794 A JP25828794 A JP 25828794A JP 3275579 B2 JP3275579 B2 JP 3275579B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、信号の時間・空間微積
分を各画素でできるようにしたイメージセンサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のイメージセンサとしては、例えば
図29に示すようなものがある(「増幅型固体撮像素
子」AMI(Amplified MOS Intelligent Imager)、安
藤文彦、竹歳和久、中村一彦、今井正晴、テレビ学会
誌、Vol.41,No.11,pp.1075〜1082,1987)。同図は、AM
Iと呼ばれるイメージセンサの一画素の構成を示してい
る。その構成及び動作を説明する。フォトダイオードP
Dによって光が光電流に変換され、変換された光電流に
対応した電荷が増幅用MOSトランジスタTAによって
増幅されてから出力されるようになっている。このよう
に光電変換された電荷を直接読み出さずに増幅用MOS
トランジスタTAを介して読み出すようにした結果、信
号を非破壊で読み出すことが可能となる。スイッチSR
は蓄積された信号電荷をリセットし、増幅用MOSトラ
ンジスタTAのゲート電位を初期値Vbにセットするた
めのものであり、例えばP型、N型MOSFETやアナ
ログスイッチが用いられる。Vd は電源、OUTは出力
である。
【0003】実際のイメージセンサは、図30に示すよ
うに、図29に示した1画素分のAMIを1ないし2次
元上に配置し、画素選択用スイッチS1,S2,S1
1,S12,S21,S22などで各画素1と読み出し
用増幅器2とを結ぶことで構成されている。CSは読み
出された信号を保持するための静電容量であり、それ用
に静電容量を形成する以外にも読み出し線及び読み出し
用増幅器2の入力の寄生容量で代用することができる。
【0004】例えばX1,Y1の交点にある画素1を選
択するには、まず行選択線Y1を選択する。その結果、
S11,S21が導通状態となり、Y1行に配置されて
いる全ての画素1の出力が垂直信号線に出力される。次
に列選択線X1を選択するとS1が導通状態となり、X
1列の垂直信号線のみが読み出し線及び読み出し用増幅
器2に接続される。従って画素(X1,Y1)の信号が
読み出され、静電容量CSに保持される。このようなX
Yアドレス方式はCCDなどで用いられている電荷転送
方式に比べて任意の画素を容易に選択することができ
て、特に画像処理に適している。
【0005】図31に、フォトダイオードPDの等価回
路を示す。光照射によってフォトダイオードPDが光電
流Iphを生成する。フォトダイオードPDは光電流生成
以外にもダイオードとして動作する。フォトダイオード
PDのダイオード動作を表わすために、光電流を生成し
ないダイオードDを用いる。CはダイオードDの接合静
電容量や増幅用MOSトランジスタTAのゲート静電容
量などの合計を表わしている。まずスイッチSRによっ
て静電容量Cがリセットされる。スイッチSRを開放に
すると光電流Iphによって静電容量Cが充電される。そ
の結果、静電容量Cの両端の電圧Vが上昇し、ダイオー
ドDが順バイアスされる。露光時間が長くなるか又は光
が強い場合には静電容量Cに多くの電荷が蓄積し、電圧
Vが大きくなる。電圧VがついにはダイオードDの順方
向ターンオン電圧Vf (Siの場合室温で大体0.7
V)を超えると電流IがダイオードDを流れる。その結
果、静電容量CにはC・Vf で決まる一定以上の電荷を
蓄積することができない。このことは各画素1の出力は
ある一定値を超えることができずに飽和することを意味
する。
【0006】図32に従来のイメージセンサの応用例を
示す。その構成及び作用を説明する。発光手段5を用い
て光を被写体7に照射し、その反射光又は透過光を図示
しないレンズ等の光学系を介してイメージセンサ3で撮
像する。被写体7には発光手段5からの光以外にも例え
ば太陽光などの外来光で照射されている。野外撮像など
の場合には外来光を制御することができないので外来光
が雑音となる。そこで外来光よりも発光手段5の発光量
を十分強くして撮像する方法があるが、特に太陽光のよ
うな非常に強い外来光の場合には、この方法は使えな
い。それは発光手段5の発光量が強すぎると被写体7や
環境に影響を与えてしまうからである。そこで、発光手
段5を断続的に発光させるなどして、発光手段5の光が
照射している場合と外来光だけの場合の差をとることで
外来光の影響を打消す方法が考えられている。まず発光
手段5を点灯し、イメージセンサ3で撮像する。撮像し
た画像をスイッチSA1を介して画像メモリ4へ転送す
る。次に発光手段5を消灯し、イメージセンサ3で再び
撮像する。但し今度はスイッチSA2及びSA3を導通
させ、画像メモリ4内の信号と撮像信号のそれぞれを差
動増幅器6の非反転入力端子(+)、反転入力端子
(−)へ転送する。従って差動増幅器6は外来光の影響
のない画像信号を出力する。
【0007】ここで実時間で動画像を撮像するには、差
動増幅器6の1フレーム当りの出力時間は、おおよそ3
0ms以下にしなければならない。即ちイメージセンサ
3の1フレーム当りの出力時間は、おおよそ15ms以
下でなければならない。イメージセンサの画素数は例え
ば512×128画素とする。イメージセンサ3をX,
Y方向順に走査する場合には1行当りの行選択線が選択
される時間はおおよそ120μs(8.5kHz)以
下、また1画素当りが選択される時間はおおよそ230
ns(4.4MHz)以下となる。イメージセンサ3の
ある画素、例えば(X1,Y1)が選択されてから次に
選択されるまでの時間間隔はおおよそ15msである。
この時間を全部電荷の蓄積に使ったとしたときのイメー
ジセンサ3の出力信号が図33中の実線(A)のように
なるとする。ここでは外来光が強く、外来光による出力
をVo 、信号光の出力をV1 とする。同図から分るよう
に出力が飽和値よりも大きくなってしまっているために
実際の出力は飽和し、信号を取り出すことができない。
そこで例えばフレーム転送速度を上げるなどの処理によ
って露光時間(=電荷の蓄積時間)を短かくして出力が
飽和しないようにしたとする。そのときのイメージセン
サ3の出力を図33中の一点鎖線(B)に示す。この場
合、信号光による出力分V3 も小さくなってしまい(V
3 ≪V1 )、信号の検出が困難になる。そこで、出力
(B)から外来光の影響を消去した信号V3 を取り出
し、信号V3 を別の画像メモリに蓄積することで信号を
4 のように増幅できれば大きな出力を得ることができ
検出が容易になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のイメージセンサにあっては、信号成分V3
取り出すには、イメージセンサから画像メモリ4へ2フ
レーム分の画像信号を転送するようになっていたため、
信号成分V3 を蓄積増幅するにはフレーム転送速度を上
げなければならず、例えば信号成分V3 を100回分蓄
積するには、イメージセンサのフレーム転送時間をおお
よそ150μs以下にしなければならず、1画素当りの
選択時間はおおよそ2.3ns(440MHz)と非常
に小さくなってしまい、このような超高速スイッチング
は実現が困難であるという問題点があった。
【0009】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、超高速スイッチングをしなくても
出力が飽和しにくく容易制御性を有し、かつ画素を微細
化することができるイメージセンサを提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、各画素に、入射光を光電流
に光電変換する光電変換部と、前記光電流に対応した電
荷を一時的に蓄積する蓄積用静電容量と、該蓄積用静電
容量に蓄積された電荷から雑音光に対応した雑音電荷成
分を減じた信号電荷成分を、発光手段による複数の点消
灯に相当する所定時間の間、加算蓄積する保持用静電容
量と、前記信号電荷成分を前記点消灯毎に前記保持用静
電容量に転送する転送手段と、前記所定時間毎に前記保
持用静電容量に保持された電荷を読み出す読み出し手段
を設けてなることを要旨とする。
【0011】請求項2記載の発明は、各画素に、入射光
を光電流に光電変換する光電変換部と、前記光電流に対
応した電荷を一時的に蓄積する蓄積用静電容量と、該蓄
積用静電容量に蓄積された電荷から雑音光に対応した雑
音電荷成分を減じた信号電荷成分を、発光手段による複
数の点消灯に相当する所定時間の間、加算蓄積する保持
用静電容量と、信号光を含む入射光に対応して前記蓄積
用静電容量に蓄積された電荷を前記点消灯毎に当該蓄積
用静電容量の一方の電極から取り出して前記保持用静電
容量に転送し雑音光に対応して前記蓄積用静電容量に蓄
積された雑音に相当する負電荷を前記点消灯毎に当該蓄
積用静電容量の反対の電極から取り出して前記保持用静
電容量に転送する転送手段と、前記所定時間毎に前記保
持用静電容量に保持された電荷を読み出す読み出し手段
を設けてなることを要旨とする。
【0012】請求項3記載の発明は、各画素に、入射光
を光電流に光電変換する光電変換部と、信号光を含む入
射光による光電流に対応した電荷から雑音光に対応した
雑音電荷成分を減じた信号電荷成分を加算蓄積する保持
用静電容量と、前記光電変換部からの前記信号光を含む
入射光に対応した電荷出力と前記雑音電荷成分出力とを
前記保持用静電容量の正電極と負電極との間に互いに逆
極性となるように転送する転送手段とを設けてなること
を要旨とする。
【0013】請求項4記載の発明は、上記請求項2又は
3記載のイメージセンサにおいて、前記転送手段は、オ
ペレーションアンプ又はボルテージフォロワ及びソース
フォロワを含む単位利得バッファの何れかとMOSFE
Tなどからなるスイッチで構成してなることを要旨とす
る。
【0014】請求項5記載の発明は、上記請求項1,2
又は3記載のイメージセンサにおいて、前記蓄積用静電
容量の少なくとも一部は、前記光電変換部の接合容量又
は配線容量の寄生容量で形成してなることを要旨とす
る。
【0015】請求項6記載の発明は、上記請求項1,2
又は3記載のイメージセンサにおいて、前記保持用静電
容量の少なくとも一部は、前記オペレーションアンプな
いしは前記単位利得バッファの入力容量又は配線容量の
寄生容量で形成してなることを要旨とする。
【0016】請求項7記載の発明は、上記請求項1,2
又は3記載のイメージセンサにおいて、前記蓄積用静電
容量に蓄積された電荷又は負電荷を前記保持用静電容量
へ転送するタイミングは、被写体への投光のタイミング
と同期するように構成してなることを要旨とする。
【0017】請求項8記載の発明は、上記請求項1,2
又は3記載のイメージセンサにおいて、前記保持用静電
容量へ電荷又は負電荷を転送する周波数は当該保持用静
電容量から信号を読み出す周波数より大なるように構成
してなることを要旨とする。
【0018】請求項9記載の発明は、上記請求項1,2
又は3記載のイメージセンサにおいて、前記転送手段が
前記蓄積用静電容量に蓄積された正又は負電荷を転送す
る先の保持用静電容量は、当該蓄積用静電容量の属する
画素の保持用静電容量に代えて他の画素に属する保持用
静電容量であることを要旨とする。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【作用】請求項1記載の発明では、被写体からの反射光
又は透過光等の入射光が光電変換部で光電流に変換さ
れ、その光電流に対応した電荷が蓄積用静電容量に一時
的に蓄積される。この蓄積用静電容量に蓄積された電荷
のうち外来光等の雑音光に対応した雑音電荷成分が減じ
られ、信号電荷成分のみが保持用静電容量に転送されて
保持される。保持用静電容量への信号電荷成分の加算蓄
積は1フレーム中行なわれ、1フレームに1回の読み出
しが行われる。蓄積用静電容量への電荷蓄積時間は、画
素読み出し、即ち保持用静電容量からの電荷読み出しの
タイミングから独立して設定することができるので、超
高速スイッチングをしなくても蓄積電荷の飽和を抑える
ことが可能となる。したがって蓄積用静電容量の容量値
及びその寸法を従来よりも小さくすることが可能とな
る。また保持用静電容量には、信号電荷成分のみが1フ
レーム中に加算蓄積されるので飽和を抑えることができ
て上記と同様に容量値及び寸法を小さくすることが可能
になるとともに、大きな出力が得られる。
【0024】請求項2記載の発明では、まず信号光を含
む入射光に対応した電荷が蓄積用静電容量に一時的に蓄
積され、この電荷が一方の電極から取り出されて保持用
静電容量に転送される。次いで雑音光に対応した雑音電
荷成分が蓄積用静電容量に一時的に蓄積され、相当する
負電荷が反対の電極から取り出されて保持用静電容量に
転送される。したがって保持用静電容量には、各周期毎
に、上記の正、負の電荷の和である信号電荷成分のみが
蓄積される。蓄積用静電容量は1個のみで済み、画素の
微細化が可能となる。
【0025】請求項3記載の発明では、光電変換部から
の信号光を含む入射光に対応した電荷出力と雑音電荷成
分出力とが保持用静電容量の正電極と負電極との間に互
いに逆極性となるように転送される。これにより、保持
用静電容量で雑音電荷成分の減算が直接行われて蓄積用
静電容量の配設が不要となる。
【0026】請求項4記載の発明では、上記請求項2又
は3記載の発明において、転送手段としてオペレーショ
ンアンプ又は単位利得バッファとMOSFETなどから
なるスイッチを用いることにより、蓄積用静電容量に蓄
積された正、負の電荷を、保持用静電容量の容量の大き
さに関係なく、全て保持用静電容量に転送することが可
能となる。したがって残像による画像の劣化が防止され
る。
【0027】請求項5記載の発明において、蓄積用静電
容量の少なくとも一部は、フォトダイオード等で構成さ
れた光電変換部の接合容量又は配線容量の寄生容量で形
成することが可能である。これにより画素の微細化が可
能となる。
【0028】請求項6記載の発明において、保持用静電
容量の少なくとも一部は、転送手段として用いられるオ
ペレーションアンプ等の入力容量又は配線容量の寄生容
量で形成することが可能である。これにより上記と同様
に画素の微細化が可能となる。
【0029】請求項7記載の発明において、蓄積用静電
容量に蓄積された電荷を保持用静電容量へ転送するタイ
ミングを、被写体への投光のタイミングと同期させるこ
とにより、各周期毎に信号電荷成分を保持用静電容量に
蓄積させることが可能となる。
【0030】請求項8記載の発明において、画素内にお
ける電荷転送の周波数は、画素読み出しの周波数から独
立して設定することが可能である。保持用静電容量への
電荷転送の周波数を画素読み出しの周波数より大きく設
定することにより、画素出力が飽和せず、かつ大きな出
力を得ることが可能となる。
【0031】請求項9記載の発明では、蓄積用静電容量
に蓄積された電荷が他の画素の保持用静電容量に転送さ
れて空間微分作用が行われる。空間微分適用の場合に
は、転送のタイミングを被写体への投光のタイミングと
同期をとる必要がなく、容易制御性が得られる。
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の第1実施例を示す図である。ま
ず構成を説明する。入射光を光電変換するための光電変
換部としてPINフォトダイオードPDBが用いられ、
その出力側がスイッチSB1,SB2を介して電荷を一
時的に蓄積するための蓄積用静電容量CB1 ,CB2
それぞれ接続されている。蓄積用静電容量CB1 ,CB
2 それぞれの負電極は両方とも接地され、蓄積用静電容
量CB1 の正電極はスイッチSB3を介してオペレーシ
ョンアンプ8の反転入力端子(−)に接続され、他の蓄
積用静電容量CB2 の正電極はスイッチSB4を介して
オペレーションアンプ8の非反転入力端子(+)に接続
されている。オペレーションアンプ8の出力端子は、演
算結果を蓄積するための保持用静電容量CB3 の負電極
に接続され、この接続点がそのまま出力端子OUTとな
る。保持用静電容量CB3 の正電極はオペレーションア
ンプ8の反転入力端子(−)に接続されている。スイッ
チSB5,SB6,SB7はそれぞれ静電容量CB1
CB2 ,CB3 のリセット用スイッチ、Vd は電源であ
る。
【0037】次に、上述のように構成されたイメージセ
ンサの作用を説明する。リセット用スイッチSB5,S
B6を導通させて蓄積用静電容量CB1 ,CB2 をリセ
ットする。リセット用スイッチSB5,SB6をオフ
し、スイッチSB1を導通させる。スイッチSB1がオ
ンしている期間中のフォトダイオードPDBで光電変換
された光電流に対応した電荷Q1 が蓄積用静電容量CB
1 に蓄積される。スイッチSB1をオフし、続いてスイ
ッチSB2をオンする。スイッチSB2がオンしている
間のフォトダイオードPDBで光電変換された光電流に
対応した電荷Q2が蓄積用静電容量CB2 に蓄積され
る。スイッチSB2をオフし、スイッチSB3及びSB
4をオンする。オペレーションアンプ8の反転入力端子
(−)の電位が仮想接地によって非反転入力端子(+)
の電位、即ち蓄積用静電容量CB2 の電位(=Q2 /C
2 )に等しくなる。その結果蓄積用静電容量CB1
電位が、Q1 /CB1 からQ2 /CB2 に変らなければ
ならない。ここで説明を簡単にするために、CB1 =C
2 =CBとする。すると蓄積用静電容量CB1 に蓄積
されている(Q1 −Q2 )分だけの電荷が蓄積用静電容
量CB1 から流れ出す必要がある。オペレーションアン
プ8の入力インピーダンスは理想的には無限大であるの
で、(Q1 −Q2 )分の電荷は保持用静電容量CB3
正電極に流れ込む。その結果、保持用静電容量CB3
電荷がQ3 から(Q3 +Q1 −Q2 )に変る。このよう
にして保持用静電容量CB3 にQ1 とQ2 の差を積分し
た電荷が蓄積される。上記のように、スイッチSB3,
SB4及びオペレーションアンプ8は、蓄積用静電容量
CB1 とCB2 に蓄積された電荷を減算して保持用静電
容量CB3 に転送する減算転送手段を構成している。
【0038】ここで、例えば前記の発光手段5が点灯し
ているときにスイッチSB1をオンし、発光手段5が消
灯しているときにスイッチSB2をオンするように同期
をとれば、外来光の影響を消去して発光手段5から発し
た光のみの信号を保持用静電容量CB3 に加算蓄積する
ことが可能となる。このときスイッチSB1,SB2,
SB3,SB4のタイミングを画素読み出しのタイミン
グから完全に独立に設定できるので、例えばスイッチS
B1,SB2,SB3,SB4のオン時間を150μs
(6.7kHz)にする。蓄積用静電容量CB1 ,CB
2 に蓄積される電荷はこの時間に比例するので、従来の
15ms蓄積に比べて1/100と小さくなる。従って
蓄積用静電容量CB1 ,CB2 によって出力が飽和する
ことがなく、CB1 ,CB2 の大きさを従来よりも小さ
くできる。また保持用静電容量CB3 に蓄積される電荷
は発光手段から発した光による信号のみとなるので少な
い。保持用静電容量CB3 には微分電荷がおおよそ30
0μsごとに転送、蓄積され、1フレーム(30ms)
中に100回分だけ加算増幅される。従って保持用静電
容量CB3 によっても出力が飽和せず、保持用静電容量
CB3 の大きさを従来の画素におけるものよりも小さく
できる。保持用静電容量CB3 の蓄積電荷は1フレーム
に1回読み出されるので、読み出された後にリセット閉
スイッチSB7を介してリセットすることができる。な
お、オペレーションアンプ8は、前記図29のAMIの
増幅用MOSトランジスタTAと同様に出力電荷を増幅
する機能を合わせ持っている。
【0039】このように、本実施例によれば、高速スイ
ッチングをしなくても各画素の出力が飽和せず、また微
分して得られた信号電荷を1フレーム中積分することが
できるので、大きな出力を得ることができる。さらに出
力が飽和しにくいので各蓄積用静電容量CB1 ,C
2 ,CB3 の大きさを小さくでき、従来よりも画素を
微細化できる。そしてスイッチSB1,SB2,SB
3,SB4のスイッチング周波数が大きければ大きいほ
ど出力が飽和しにくくなるので、画素のレイアウトパタ
ーンを設計する際にそれらのスイッチング周波数を大き
くできるようにするとよい。例えば、それらのスイッチ
を制御する制御信号線をアルミニウムなどの金属を使っ
て配線することで配線抵抗を下げ、スイッチング周波数
を上げるようにするとよい。それに対して読み出しの周
波数が低いので前記のスイッチS11,S21,S1
2,S22やS1,S2などの制御信号線として配線抵
抗が多少大きくなるが微細化が容易な多結晶Siを使っ
て配線してもよい。
【0040】但し、本実施例には、なお以下のような改
良すべき点を持っている。正相、逆相それぞれの場合
に、異なる蓄積用静電容量を用いているので、2個の蓄
積用静電容量CB1 ,CB2 を必要とする。一方の蓄積
用静電容量CB1 が蓄積している間に他方の蓄積用静電
容量CB2 は待期しているだけで働かず、これと逆にC
2 が蓄積している間はCB1 は働かない。両蓄積用静
電容量CB1 とCB2を1つにまとめることができれば
画素をさらに微細化することができる。オペレーショ
ンアンプ8を各画素内に形成する必要がある。一般にオ
ペレーションアンプはサイズが大きいので、画素の微細
化の妨げとなる。蓄積用静電容量CB1 ,CB2 をリ
セットする必要があって、その結果、リセット用のスイ
ッチが多くなり、画素を微細化しにくくなる。
【0041】図2には、本発明の第2実施例を示す。本
実施例は、上記第1実施例の改良すべき点の1つである
蓄積用静電容量を2個必要としているのを改善したもの
である。その構成を説明すると、光電変換部としてPI
NフォトダイオードPDCが用いられ、その出力端子が
スイッチSC1を介して蓄積用静電容量CC1 の正電極
に接続されている。蓄積用静電容量CC1 の負電極はス
イッチSC2を介して接地され、またスイッチSC4を
介して保持用静電容量CC2 の正電極に接続され、その
接続点がそのまま出力端子となっている。保持用静電容
量CC2 の負電極は接地され、また蓄積用静電容量CC
1 の正電極は、さらにスイッチSC5を介して接地され
ている。蓄積用静電容量CC1 の正電極と保持用静電容
量CC2の正電極とは、スイッチSC3を介して接続さ
れている。
【0042】次に、本実施例の動作を説明する。スイッ
チSC1,SC2をオンするとフォトダイオードPDC
の出力光電流に対応した電荷が蓄積用静電容量CC1
蓄積される。スイッチSC1,SC2をオフし、スイッ
チSC2,SC3をオンすると、蓄積用静電容量CC1
の正電極にある電荷Q1 が保持用静電容量CC2 へ移動
し、保持用静電容量CC2 に蓄積される。このとき保持
用静電容量CC2 の容量を蓄積用静電容量CC1 の容量
よりもずっと大きく設計しておけば蓄積用静電容量CC
1 の殆んどの電荷が保持用静電容量CC2 へ移動し、蓄
積用静電容量CC1 は電荷が空になる。スイッチSC
2,SC3をオフし、再びスイッチSC1,SC2をオ
ンし、光生成された電荷を蓄積用静電容量CC1 に蓄積
する。スイッチSC1,SC2をオフし、スイッチSC
4,SC5をオンする。すると今度は蓄積用静電容量C
1 の負電極にある電荷−Q2 が保持用静電容量CC2
の正電極へ移動する。その結果、1周期中に合計して
(Q1 −Q2 )の電荷が保持用静電容量CC2 へ移動し
て蓄積される。ここで、例えば前記の発光手段5が点灯
しているときに蓄積用静電容量CC1 に蓄積される電荷
1 を正相とし、発光手段5が消灯しているときに蓄積
用静電容量CC1 に蓄積される電荷Q2 を逆相とすれ
ば、1個の蓄積用静電容量CC1 のみで正相、逆相それ
ぞれの電荷の蓄積を行うことができ、画素を微細化する
ことができる。また、この場合、蓄積用静電容量CC1
に蓄積された電荷は、その殆んどが保持用静電容量CC
2 へ転送されるので蓄積用静電容量CC1 をリセットす
る必要がなく、スイッチの数が少なくなる。本実施例で
は、スイッチSC3、SC4が蓄積用静電容量CC1
蓄積された電荷を保持用静電容量CC2 へ転送させる転
送手段となる。
【0043】但し、本実施例には、なお以下のような改
良すべき点を持っている。保持用静電容量CC2 の容
量を大きくする必要があるので、画素を微細化しにく
い。蓄積用静電容量CC1 に蓄積された電荷を完全に
保持用静電容量CC2 へ移すことはできないので、残像
により画像が劣化するおそれがある。
【0044】図3には、本発明の第3実施例を示す。本
実施例は上記第2実施例の改良すべき点を解決したもの
である。本実施例では、保持用静電容量CC2 の負電極
を接地せず、オペレーションアンプ9の出力端子に接続
し、その接続点を出力端子OUTとしている。オペレー
ションアンプ9の反転入力端子(−)と保持用静電容量
CC2 の正電極を接続し、非反転入力端子(+)を接地
している。このような構成にすると、蓄積用静電容量C
1 の正電極又は負電極から保持用静電容量CC2 へ電
荷を移す場合、オペレーションアンプ9の反転入力端子
(−)が仮想接地され、またオペレーションアンプ9の
入力インピーダンスが高いことによって蓄積用静電容量
CC1 の電荷は、保持用静電容量CC2 の大きさに関係
なく全てこの保持用静電容量CC2 へ移る。その結果、
保持用静電容量CC2 の容量を小さくでき、また残像に
よる画像の劣化も防げる。オペレーションアンプ9は、
上記のように転送手段としての機能とともに出力電荷を
増幅する機能を合わせ持っている。
【0045】図4には、本発明の第4実施例を示す。本
実施例は上記第1実施例のオペレーションアンプの代り
に単位利得バッファ10を用いたものである。単位利得
バッファ10は、入力インピーダンスが大きく、入力電
位と等しい電位を出力する。図4の構成を説明する。P
INフォトダイオードPDBの出力端子がスイッチSB
1,SB2を介して蓄積用静電容量CB1 ,CB2 のそ
れぞれの正電極に接続され、その負電極はそれぞれスイ
ッチSE3,SE4を介して接地されている。また蓄積
用静電容量CB1 の正電極と蓄積用静電容量CB2 の正
電極がそれぞれスイッチSB3,SB4を介して単位利
得バッファ10の入力端子と出力端子に接続され、蓄積
用静電容量CB1 の負電極と蓄積用静電容量CB2 の負
電極がそれぞれスイッチSE1,SE2を介して単位利
得バッファ10の出力端子と入力端子に接続されてい
る。保持用静電容量CB3 の正電極は単位利得バッファ
10の入力端子に接続され、負電極は接地されている。
蓄積用静電容量CB1 ,CB2 への電荷の蓄積は、それ
ぞれスイッチSB1,SE3及びスイッチSB2,SE
4を介して行われる。蓄積用静電容量CB1 の正電極に
蓄積されている電荷Q1 を保持用静電容量CB3 に移す
には、スイッチSB3,SE1をオンにする。単位利得
バッファ10の入、出力電位が等しいために、スイッチ
SB3,SE1をオンにすると蓄積用静電容量CB1
両電極間の電圧がゼロになり、蓄積用静電容量CB1
蓄積されていた全電荷が保持用静電容量CB3 に移動し
て蓄積される。蓄積用静電容量CB2 の負電極に蓄積さ
れている電荷−Q2 を保持用静電容量CB3 へ移すこと
も、上記と同様に、スイッチSB4,SE2をオンにす
ればよい。保持用静電容量CB3 のリセットは、例えば
スイッチSE2,SE4を介してできる。また保持用静
電容量CB3 として専用の静電容量を形成しなくても配
線の寄生容量や単位利得バッファ10の入力寄生容量を
用いることができる。
【0046】図5は、上記第4実施例において、単位利
得バッファ10をボルテージフォロワ10aで構成した
例を示す。単位利得バッファ10は理論的にはオペレー
ションアンプで構成することができるが、その反転入力
端子(−)と非反転入力端子(+)に入力される電位が
ほぼ等しく、入力レンジが極めて小さいために、単位利
得バッファ10を構成するためのオペレーションアンプ
は、一般のオペレーションアンプ(例えば図1の8)よ
りも容易に構成することができ、その大きさを一般のも
のよりも半分以下にできる。ボルテージフォロワ10a
は前記のオペレーションアンプ8と同様に出力電荷を増
幅する。
【0047】図6には、本発明の第5実施例を示す。本
実施例は、前記第3実施例(図3)のオペレーションア
ンプの代りに単位利得バッファ10を用いたものであ
る。蓄積用静電容量CC1 への電荷の蓄積はスイッチS
C1,SC2を介して行われる。蓄積用静電容量CC1
の正電荷、負電荷を保持用静電容量CC2 の正電極へ移
すには、それぞれスイッチSC3,SF1及びSC4,
SC5を介して行う。
【0048】図7には、本発明の第6実施例を示す。本
実施例は、上記第5実施例(図6)の単位利得バッファ
の代りにソースフォロワ形式のMOSトランジスタTG
を用いたものである。図7(a)中、Rは負荷抵抗を示
し、抵抗の他にエンハンスメント型又はディプリーショ
ン型のMOSトランジスタ等を負荷にすることもでき
る。また負荷抵抗Rを特別に形成しなくても例えば図7
(b)に示すように、配線の寄生容量CC3 等を負荷と
して用いることができる。SF2はCC3 のリセット用
スイッチである。SRは保持用コンデンサCC2 のリセ
ット用スイッチであり、MOSトランジスタTGのゲー
ト電圧を初期値Vb に設定するために用いられている。
但しリセット用スイッチSRは必ずしも必要ではなく、
スイッチSC4,SC2を介してもリセットができる。
MOSトランジスタTGのソース電位(=出力電位)V
out は保持用静電容量CC2 の正電極での電位Vc −T
Gの閾値電圧Vt と等しいために、MOSトランジスタ
TGは単位利得バッファとして動作する。このようにソ
ースフォロワを用いることで単位利得バッファの機能を
1つのトランジスタだけで実現することができ、画素を
小さくすることができる。なお、図7(a)において、
同図(b)に示すように配線の寄生容量CC3を負荷R
の代用として使用できることを述べたが、保持用静電容
量CC2 の代用として配線の寄生容量及びMOSトラン
ジスタTGのゲート容量を用いることができる。MOS
トランジスタTGはアナログ動作する必要があるので、
一般にはスイッチSC1等よりも大きく設計されている
のでゲート容量も大きく、十分に保持用静電容量CC2
の代用になる。
【0049】図8には、本発明の第7実施例を示す。こ
こまでは、蓄積用静電容量CB1 ,CB2 ,CC1 など
の正電極に正電荷が蓄積し、負電極に負電荷が蓄積する
ような実施例を示してきたが、本実施例のように静電容
量CHの正電極、負電極を交互に光電変換部の出力端子
に接続するようにしても微分を行うことができる。ま
ず、スイッチSH1,SH2をオンにすると、静電容量
CHの正電極に正電荷が蓄積され、次にSH1,SH2
をオフし、スイッチSH3,SH4をオンにすると今度
は負電荷−Q′が静電容量CHの正電極に蓄積される。
その結果、1周期中に電荷(Q−Q′)だけが静電容量
CHに蓄積される。このような構成にすると、蓄積用静
電容量が保持用静電容量としても機能するので、保持用
静電容量を省くことが可能となる。
【0050】図9には、本発明の第8実施例を示す。上
記第7実施例(図8)の出力部にソースフォロワ型のバ
ッファを設けたものである。本実施例では、MOSトラ
ンジスタTGの比較的大きなゲート容量を保持用静電容
量CIとして用いることができるので、第7実施例の場
合よりも蓄積用静電容量CHを小さくすることができ
る。本実施例の構成では、次の3通りの動かし方があ
る。即ち、まずスイッチSH1,SH2をオンし、正
相の電荷Qを蓄積用静電容量CHに蓄積する。続いてS
H1,SH2をオフし、スイッチSH3,SH4をオン
し−Q′を蓄積用静電容量CHに蓄積する。その結果、
1周期当り蓄積用静電容量CHに(Q−Q′)だけの電
荷が蓄積される。この動作を繰り返し行い、一定の周期
で蓄積用コンデンサCHに蓄積した微積分電荷をスイッ
チSH5,SH6を介して保持用静電容量CIに転送
し、積分保持する。まずスイッチSH1,SH2をオ
ンし、電荷Qを蓄積用静電容量CHに蓄積する。続いて
スイッチSH1,SH2オフし、スイッチSH5,SH
6をオンし電荷Qを保持用静電容量CIへ移す。スイッ
チSH5,SH6をオフ後、スイッチSH3,SH4を
オンし、−Q′を蓄積用静電容量CHに蓄積する。続い
てスイッチSH5,SH6を再びオンし、−Q′を保持
用静電容量CIに移す。まずスイッチSH1,SH5
をオンし、電荷Qを保持用静電容量CIに直接送り込
む。スイッチSH1,SH5をオフ後、スイッチSH
3,SH4をオンし、蓄積用静電容量CHに−Q′を蓄
積する。スイッチSH3,SH4をオフ後、スイッチS
H5,SH6をオンし、−Q′を保持用静電容量CIへ
移す。上記3通りの動かし方で、何れも同じ結果の電荷
が保持用静電容量CIに保持される。
【0051】図10には、本発明の第9実施例を示す。
本実施例は、第7実施例(図8)の出力端子をスイッチ
SJ1を介してCCD11の注入ゲートIGに接続した
ものである。スイッチSJ1をオンにすると静電容量C
Hの電荷の大部分が注入ゲートIGへ移動する。注入ゲ
ートIGの電荷を読み出すにはスイッチSJ2を一定期
間だけオンする。すると注入ゲートIGの電荷に比例し
た電荷が電源Vj からCCD11のゲートφ1 へ注入さ
れる。注入された電荷はクロックによってφ1,φ2
φ3 へ次々と移動していき、ついには出力される。本実
施例の場合も、第7実施例と同じように静電容量CHの
電荷を全て注入ゲートへ移すにはオペレーションアンプ
又は単位利得バッファ、ソースフォロワを静電容量CH
と注入ゲートIG間に挿入すればよい。
【0052】図11には、本発明の第10実施例を示
す。本実施例は前記第6実施例(図7)のスイッチ数を
減らし、画素をさらに微細化し易くしたものである。ス
イッチの数を減らすのに正電荷を直接スイッチSKを介
して保持用静電容量CC2 に蓄積するようにし、図7の
スイッチSC3及びSF1を不要にしている。逆相につ
いては、第6実施例と同様に、まずスイッチSC1,S
C2をオンして電荷を蓄積用静電容量CC1 に蓄積し、
次にスイッチSC1,SC2をオフ後、スイッチSC
4,SC5をオンして負電荷を保持用静電容量CC2
移し、蓄積する。
【0053】図12には、本発明の第11実施例を示
す。本実施例は、上記第10実施例と同様に、スイッチ
数の減少を図ったものである。本実施例では、図11の
スイッチSKを省く代りに次のようにして正相の蓄積を
行う。即ち、スイッチSC1,SC4をオンにすると、
蓄積用静電容量CC1 と保持用静電容量CC2 が直列に
接続される。従ってフォトダイオードPDCの電荷Qが
蓄積用静電容量CC1 の正電極に蓄積され、そのイメー
ジ電荷−Qが負電極にできる。−Qのイメージ電荷はフ
ォトダイオードPDCの出力電荷Qと等しく、この−Q
のイメージ電荷は保持用静電容量CC2 の正電極にでき
る。逆相の蓄積は、前記第6実施例や第10実施例にお
ける説明と同じようにできる。スイッチSLは蓄積用静
電容量CC1 に蓄積された電荷をリセットするために用
いられ、スイッチSLをオンにすると蓄積用静電容量C
1 の電荷がリセットされる。
【0054】図13には、本発明の第12実施例を示
す。本実施例は、第11実施例(図12)における各ス
イッチをP型MOSFETで実現し、ソースフォロワに
もP型MOSFETを用いたものである。N型MOSF
ETを形成しなければならない場合には、図14(a)
に示すように、N型MOSFETを形成するためのP型
ウェル12とPINフォトダイオードPDCを分離する
ためにN型分離領域13が必要となり、画素のサイズが
大きくなる。この問題を解決するには、図14(a)に
示すのと反対のP型基板を用いるか又はP型MOSFE
Tを用いればよい。図14(b)にP型MOSFET1
4を用いた場合の断面概略図を示す。P型MOSFET
14を用いれば分離領域が不要になり、またフォトダイ
オードPDCの出力端子をそのままP型MOSFET1
4のソースに用いることができるので画素のサイズを小
さくすることができる。
【0055】図15には、本発明の第13実施例を示
す。本実施例は、第12実施例(図13)のPINフォ
トダイオードPDCの代りに太陽電池モードで動作して
いるフォトダイオードPDNを用いたものである。図1
6には、そのフォトダイオードPDNの断面概略図を示
す。本実施例の場合は、P型MOSFETよりもN型M
OSFETを用いた方が分離領域が不要になって画素を
微細化することができる。
【0056】図17には、本発明の第14実施例を示
す。本実施例は、太陽電池モードで動作しているフォト
ダイオードPDOが用いられ、そのフォトダイオードP
DOに並列に蓄積用静電容量CO1 が接続されている。
またフォトダイオードPDOのアノード、カソードがそ
れぞれスイッチSO1,SO3を介してソースフォロワ
用MOSFETTGのゲートに接続され、スイッチSO
4,SO2を介してMOSFETTGのソースに接続さ
れている。CO2 は保持用静電容量である。なお、蓄積
用静電容量CO1 は特別に設ける必要がなく、フォトダ
イオードPDOの接合容量を用いることができる。動作
を説明すると、まずスイッチSO1,SO2,SO3,
SO4をオフし、光電荷を蓄積用静電容量CO1 に蓄積
する。次に、正相の場合ならスイッチSO1,SO2、
逆相ならスイッチSO3,SO4をオンし、それぞれ
正、負の電荷を保持用静電容量CO2 へ転送する。
【0057】図18は、図17の構成を実現するための
基板構造の一例を示す概略断面図である。この構造例で
は、N型基板が用いられ、フローティングのP型ウェル
15をフォトダイオードPDOのアノードとN型MOS
FET16を形成するためのウェルとして併用してい
る。P型ウェル15がフローティングしているのでN型
基板、P型ウェル15及びN+ 型ダイオードのカソード
によって形成されるバーチクルNPNバイポーラトラン
ジスタがターンオンする可能性がある。但し、バイポー
ラトランジスタの立ち上り時間が数msと長いため、そ
れより速く電荷を保持用静電容量CO2 へ転送すれば寄
生バイポーラトランジスタのターンオンを防ぐことがで
きる。P型ウェル15をフォトダイオードPDOのアノ
ードとN型MOSFET16のウェルとして併用するこ
とで画素の寸法を小さくできるが、MOSFETのウェ
ル電位が動くことによって直線性を悪くすることがあ
る。但し、この場合、P型ウェルの電位は0〜0.7V
の範囲にあって、その動きが小さいので直線性を大きく
悪化させることはない。図19に示すように、SOI基
板を用いれば寄生バイポーラトランジスタをなくした
り、MOSFETのウェルとフォトダイオードのアノー
ドを分離し、ウェル電位を固定したりすることが容易に
できる。
【0058】図20には、本発明の第15実施例を示
す。本実施例は、アナログ的に動作し、寸法を比較的大
きく設計する必要のあるソースフォロワ用のMOSFE
TTGを複数の画素間で共用するようにして画素の微細
化を図ったものである。図20の例では、前記第11実
施例(図12)のような構成をしている2つの画素が1
つのソースフォロワを共用している構成例を示してい
る。スイッチSP及びSQは画素を選択してソースフォ
ロワにつなぐために用いられている。このような構成に
するとソースフォロワ用MOSFETの数を減らすこと
ができ、画素をさらに微細化することができる。また、
例えば、1行中の画素に対して1個のソースフォロワを
設けるようにすれば、列選択線X1,X2(図30参
照)を選択するタイミングと同期してスイッチSP,S
Qを選択するようにできるのでタイミングの制御を簡略
化することができる。
【0059】なおここまでは正電荷を光電変換部から取
り出すようにしていたが、負電荷を取り出すようにして
もかまわない。その場合ここまで述べた正と負の電荷を
それぞれ負、正に読み換えれば良い。
【0060】ここまでは、投光と同期して微分を行うよ
うにした各実施例を述べてきたが、同期式の場合は、こ
のような微分のタイミングを投光と同期するように制御
することが必要である。以下に非同期式の実施例を説明
する。
【0061】図21及び図22には、本発明の第16実
施例を示す。図21は、イメージセンサに到達する光の
周波数成分を示している。同図中、fs を投光周波数と
する。外来光による雑音は低周波側に集中している。信
号光については投光が周波数fs でチョッパされている
ために、信号光はfs を中心とする高い周波数の方に集
中している。fs を高くすれば外来光と信号光のスペク
トラムを図21に示すように分離することが可能であ
る。図22に信号光のみを取り出すための構成例を示
す。各画素の光電変換部17の出力端子にハイパスフィ
ルタ又はバンドパスフィルタ18を接続することによっ
て外来光を遮断し、信号光のみを取り出すことが可能と
なる。フィルタ18の周波数特性は、例えば図21中の
点線のように設定すればよい。
【0062】図23乃至図25には、本発明の第17実
施例を示す。本実施例は、上記第16実施例(図22)
のフィルタ出力部に積分器を設けたものである。投光強
度には上限があるのでフィルタ18から出力される信号
が弱く、その検出が難しい。積分器19を設けると、信
号が加算増幅されるので十分な大きさになるまで増幅す
ることができ、検出が容易になる。但し、積分器19を
設ける場合には、フィルタ18を2次以上にする必要が
ある。このことを説明するために、図24に1次フィル
タの出力に積分器を設けた例を示し、その動作を解析す
る。PINフォトダイオードの光電流をIphとし、抵抗
Rを用いて光電流Iphを電圧に変換する。その出力を静
電容量Cによって構成される微分回路(=1次ハイパス
フィルタ)で受けて、さらにオペレーションアンプ20
と静電容量Co で構成される積分器で加算増幅する。出
力電圧をVとする。周波数解析した結果を次式に示す。
【0063】
【数1】 V/Iph=−C・R/[Co (1+jωCR)] …(1) 但し、j=√(−1),ω(=2πf)は角周波数であ
る。
【0064】ここで周波数が高とすると、V/Iphを−
1/jωCo で近似でき、積分器として動作する。しか
し周波数が低いときにはV/Iphは−C・R/Co に近
づき、周波数の低い極限でもゼロとならない。このこと
は、図24の構成を用いても外来光を除去できないこと
を意味する。その理由は、1次フィルタの遮断特性の急
峻さが不十分で、低周波数入力の一部が漏れて出力さ
れ、その漏れた低周波数成分が積分器19によって積分
増幅され、出力されるためである。フィルタを2次以上
にすればこの問題の解決が可能である。
【0065】図25には、2次フィルタを用いた構成例
を示す。この構成例ではC1 ,C2,R1 によって2次
フィルタが構成されている。前記と同様に周波数解析す
ると次のようになる。
【0066】
【数2】 V/Iph=(−jωC1 ・C2 ・R1 ・R) /[(Co (1+jωC1 ・R1 +jωC2 ・R1 +jωC1 ・R−ω2 1 ・C2 ・R1 ・R)] …(2) 高周波の極限ではV/Iphを−1/jωCo で近似でき
るので信号光による信号を加算増幅する積分器として動
作する。低周波の極限ではV/Iphを−jωC1・C2
・R1 ・R/Co で近似でき、ω→0の極限ではVも0
に近づく。従って外来光による雑音を十分遮断できる。
図25の構成では、さらにPINフォトダイオードの代
りにフォトトランジスタが用いられている。フォトトラ
ンジスタを用いることにより、光電流を初期増幅するこ
とができ、大きな信号電流を得ることが可能となる。但
し、フォトトランジスタの立ち上り時間が一般的には数
msと長いために投光の周波数をそれ以下にする必要が
ある。フィルタの次数を3,4,・・と上げていけばさ
らに遮断特性を急峻にすることができるが、構成要素が
増えてしまう難点がある。投光周波数fs を上げればフ
ィルタの次数を下げても信号を十分に分離することがで
きる。
【0067】図26には、本発明の第18実施例を示
す。本実施例は、フィルタをCR型のものに代えてスイ
ッチトキャパシタ型のものを用いたものである。図26
に示すように、上記第17実施例(図25)における抵
抗Rの代りに静電容量CRとスイッチSR1,SR2、
抵抗R1 の代りに静電容量CR1 とスイッチSR3,S
R4が用いられている。例えば静電容量CRとスイッチ
SR1,SR2の動作を説明する。まずスイッチSR1
をオンにすると、光電流Iphの一部によって静電容量C
Rが充電される。次にスイッチSR1をオフ、SR2を
オンにすると静電容量CRが放電する。スイッチSR
1,SR2のスイッチング周波数をfとする。またフォ
トトランジスタの出力端子での電位をV1 とする。する
と1周期中に平均f・C・V1 だけの電流が静電容量C
Rを流れる。但し、Cは静電容量CRの容量である。従
ってfを十分大きくすれば静電容量CRをR=1/(f
・C)なる抵抗と見なすことができる。また本実施例で
はオペレーションアンプを使わずにソースフォロワ形式
のMOSFETTGで出力するようにしている。そのた
めに、まずスイッチSR5,SR8を介して信号電荷を
静電容量CR3 に一時的に蓄積する。このとき静電容量
CR3 の電位V2 が余り大きくならないように、静電容
量CR3 の容量やオン時間を調整する。次にスイッチS
R5,SR8をオフし、スイッチSR9,SR6,SR
7をオンする。従って、静電容量C2 の右端は全期間で
ほぼ接地電位にあって、仮想接地が成り立っていると見
なすことができる。また静電容量CR3 に一時的に蓄積
されている電荷はソースフォロワによって全て保持用静
電容量CR4 へ転送され、蓄積される。従って保持用静
電容量CR4 が積分器として動作し、信号電荷を加算増
幅する。
【0068】図27には、本発明の第19実施例を示
す。本実施例では、上記第18実施例(図26)におけ
るフォトトランジスタの代りに太陽電池モードで動作し
ているフォトダイオードPDWを用いている。CWはそ
の寄生容量である。
【0069】図28には、本発明の第20実施例を示
す。上述した非同期式は同期式に比べて制御が簡単であ
るという特徴を持っている。その反面、回路規模が大き
くなるという難点がある。また同期式は時間に対する微
積分以外に空間に対する微積分を行う場合にも応用でき
る。本実施例は、その応用の一例に相当する。図28
は、前記第11実施例(図12)の同期式の画素が2画
素隣接して配置されている。但し、図の左側にある画素
Tの蓄積用静電容量CT1 の正電極は画素Tのソースフ
ォロワTTとは接続されず、スイッチST5を介して右
側にある画素UのソースフォロワTUのソースに接続さ
れている。また蓄積用静電容量CT1 の負電極はスイッ
チSUを介して画素Uの保持用静電容量CU2 に接続さ
れている。
【0070】次に動作を説明する。まずスイッチSU
1,SU4をオンすると、静電容量CU1 を介して正相
の画素Uでの光電荷が保持用静電容量CU2 に蓄積され
る。次にスイッチSU1,SU4をオフし、スイッチS
T1,ST2をオンすると、画素Tでの光電荷が蓄積用
静電容量CT1 に蓄積される。スイッチST1,ST2
をオフし、スイッチSUとST5をオンにすると、蓄積
用静電容量CT1 に蓄積していた電荷に対するイメージ
電荷が保持用静電容量CU2 に転送される。従って、画
素U,Tでの光の強度をそれぞれU,Tとすると、保持
用静電容量CU2には合計(U−aT)だけの電荷が積
分される。但し、aは任意の定数で、画素Uでの正相の
露光時間と画素Tでの逆相の露光時間との比によって決
る。一般に隣接している画素の光強度は強い相関を持っ
ているので、(U−aT)の値が小さい。従って、時間
微分の実施例と同様に、本実施例を空間微分に応用する
ことにより、超高速のスイッチングをしなくてもイメー
ジセンサの出力が飽和しにくく、画素寸法を小さくでき
るという効果が得られる。また配線を増やすことによっ
て、例えば両隣接画素や四方の隣接画素など1つ以上の
画素との微積分を行うこともできる。その結果、画像処
理の際の前処理として使われている局所フィルタリング
をイメージセンサ内で容易に実現することができる。空
間微積分応用の場合では投光と同期をとる必要はないの
で、例えば投光をせずに外来光のみで撮像することがで
きる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、各画素に、入射光を光電流に光電変換する光
電変換部と、前記光電流に対応した電荷を一時的に蓄積
する蓄積用静電容量と、該蓄積用静電容量に蓄積された
電荷から雑音光に対応した雑音電荷成分を減じた信号電
荷成分を、発光手段による複数の点消灯に相当する所定
時間の間、加算蓄積する保持用静電容量と、前記信号電
荷成分を前記点消灯毎に前記保持用静電容量に転送する
転送手段と、前記所定時間毎に前記保持用静電容量に保
持された電荷を読み出す読み出し手段とを設けたため、
蓄積用静電容量への電荷蓄積時間は画素読み出しのタイ
ミングから独立して設定することができるので、超高速
スイッチングをしなくても蓄積電荷の飽和を抑えること
ができる。また保持用静電容量には、信号電荷成分のみ
が1フレーム中に加算蓄積されるので、飽和を抑えるこ
とができるとともに信号出力を大きくすることができ
る。蓄積用静電容量及び保持用静電容量は、それぞれそ
の容量値及び寸法を従来よりも小さくすることができて
画素を微細化することができる。
【0072】請求項2〜記載の発明によれば、それぞ
れ上記請求項1記載の発明の効果に加えて、さらに以下
のような効果がある。
【0073】請求項2記載の発明によれば、各画素に、
入射光を光電流に光電変換する光電変換部と、前記光電
流に対応した電荷を一時的に蓄積する蓄積用静電容量
と、該蓄積用静電容量に蓄積された電荷から雑音光に対
応した雑音電荷成分を減じた信号電荷成分を、発光手段
による複数の点消灯に相当する所定時間の間、加算蓄積
する保持用静電容量と、信号光を含む入射光に対応して
前記蓄積用静電容量に蓄積された電荷を前記点消灯毎に
当該蓄積用静電容量の一方の電極から取り出して前記保
持用静電容量に転送し雑音光に対応して前記蓄積用静電
容量に蓄積された雑音に相当する負電荷を前記点消灯毎
当該蓄積用静電容量の反対の電極から取り出して前記
保持用静電容量に転送する転送手段と、前記所定時間毎
に前記保持用静電容量に保持された電荷を読み出す読み
出し手段とを設けたため、蓄積用静電容量は1個のみで
済むので一層画素を微細化することができる。
【0074】請求項3記載の発明によれば、各画素に、
入射光を光電流に光電変換する光電変換部と、信号光を
含む入射光による光電流に対応した電荷から雑音光に対
応した雑音電荷成分を減じた信号電荷成分を加算蓄積す
る保持用静電容量と、前記光電変換部からの前記信号光
を含む入射光に対応した電荷出力と前記雑音電荷成分出
力とを前記保持用静電容量の正電極と負電極との間に互
いに逆極性となるように転送する転送手段とを設けたた
め、保持用静電容量で雑音電荷成分の減算が直接行われ
て蓄積用静電容量の配設が不要となり、画素を一層微細
化することができる。
【0075】請求項4記載の発明によれば、上記請求項
2又は3記載の発明において、前記転送手段は、オペレ
ーションアンプ又はボルテージフォロワ及びソースフォ
ロワを含む単位利得バッファの何れかとMOSFETな
どからなるスイッチで構成したため、蓄積用静電容量に
蓄積された正、負の電荷を、保持用静電容量の容量値に
関係なく、全て保持用静電容量に転送することができ、
残像による画像の劣化を防止することができる。
【0076】請求項5記載の発明によれば、前記蓄積用
静電容量の少なくとも一部は、前記光電変換部の接合容
量又は配線容量の寄生容量で形成したため、画素を一層
微細化することができる。
【0077】請求項6記載の発明によれば、前記保持用
静電容量の少なくとも一部は、前記オペレーションアン
プないしは前記単位利得バッファの入力容量又は配線容
量の寄生容量で形成したため、画素を一層微細化するこ
とができる。
【0078】請求項7記載の発明によれば、前記蓄積用
静電容量に蓄積された電荷又は負電荷を前記保持用静電
容量へ転送するタイミングは、被写体への投光のタイミ
ングと同期するように構成したため、各周期毎に信号電
荷成分を保持用静電容量に蓄積することができて画素出
力を大きくすることができる。
【0079】請求項8記載の発明によれば、前記保持用
静電容量へ電荷又は負電荷を転送する周波数は当該保持
用静電容量から信号を読み出す周波数より大なるように
構成したため、画素出力を飽和させずに、画素出力を大
きくすることができる。
【0080】請求項9記載の発明によれば、前記転送手
段が前記蓄積用静電容量に蓄積された正又は負電荷を転
送する先の保持用静電容量は、当該蓄積用静電容量の属
する画素の保持用静電容量に代えて他の画素に属する保
持用静電容量としたため、転送のタイミングを被写体へ
の投光のタイミングと同期をとる必要がなく容易制御性
を得ることができる。
【0081】
【0082】
【0083】
【0084】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るイメージセンサの第1実施例を示
す回路図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す回路図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す回路図である。
【図4】本発明の第4実施例を示す回路図である。
【図5】上記第4実施例において単位利得バッファをボ
ルテージフォロワで構成した例を示す図である。
【図6】本発明の第5実施例を示す回路図である。
【図7】本発明の第6実施例を示す回路図である。
【図8】本発明の第7実施例を示す回路図である。
【図9】本発明の第8実施例を示す回路図である。
【図10】本発明の第9実施例を示す回路図である。
【図11】本発明の第10実施例を示す回路図である。
【図12】本発明の第11実施例を示す回路図である。
【図13】本発明の第12実施例を示す回路図である。
【図14】上記第12実施例において各スイッチをP型
MOSFETで実現した場合の基板部の構成例を示す断
面図である。
【図15】本発明の第13実施例を示す回路図である。
【図16】上記第13実施例に適用するフォトダイオー
ド等の構成例を示す断面図である。
【図17】本発明の第14実施例を示す回路図である。
【図18】上記第14実施例に適用するフォトダイオー
ド等部分の構成例を示す断面図である。
【図19】上記第14実施例に適用するフォトダイオー
ド等部分の他の構成例を示す断面図である。
【図20】本発明の第15実施例を示す回路図である。
【図21】本発明の第16実施例においてイメージセン
サに到達する光の周波数成分を示す図である。
【図22】本発明の第16実施例を示すブロック図であ
る。
【図23】本発明の第17実施例を示すブロック図であ
る。
【図24】上記第17実施例の回路構成例を示す図であ
る。
【図25】上記第17実施例の他の回路構成例を示す図
である。
【図26】本発明の第18実施例を示す回路図である。
【図27】本発明の第19実施例を示す回路図である。
【図28】本発明の第20実施例を示す回路図である。
【図29】従来の増幅型固体撮像素子(AMI)を示す
回路図である。
【図30】上記AMIで構成した従来のイメージセンサ
を示す回路図である。
【図31】上記AMIにおけるフォトダイオードの等価
回路を示す図である。
【図32】従来のイメージセンサの応用例を示す図であ
る。
【図33】上記従来のイメージセンサの動作を説明する
ための図である。
【符号の説明】
8,9 オペレーションアンプ(転送手段) 10 単位利得バッファ(転送手段) 18 ハイパスフィルタ又はバンドパスフィルタ 19 積分器 20 積分器を構成するオペレーションアンプ PDB,PDC,PDH,PDN,PDP フォトダイ
オード(光電変換部) CB1 ,CB2 ,CC1 蓄積用静電容量 CB3 ,CC2 保持用静電容量 SC3,SC4 転送手段となるスイッチ TG ソースフォロワ形式のMOSトランジスタ CR,SR1,SR2 スイッチトキャパシタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01J 1/00 - 1/60 H01L 27/14 H01L 31/00 - 31/02

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各画素に、入射光を光電流に光電変換す
    る光電変換部と、前記光電流に対応した電荷を一時的に
    蓄積する蓄積用静電容量と、該蓄積用静電容量に蓄積さ
    れた電荷から雑音光に対応した雑音電荷成分を減じた信
    号電荷成分を、発光手段による複数の点消灯に相当する
    所定時間の間、加算蓄積する保持用静電容量と、前記信
    号電荷成分を前記点消灯毎に前記保持用静電容量に転送
    する転送手段と、前記所定時間毎に前記保持用静電容量
    に保持された電荷を読み出す読み出し手段とを設けてな
    ることを特徴とするイメージセンサ。
  2. 【請求項2】 各画素に、入射光を光電流に光電変換す
    る光電変換部と、前記光電流に対応した電荷を一時的に
    蓄積する蓄積用静電容量と、該蓄積用静電容量に蓄積さ
    れた電荷から雑音光に対応した雑音電荷成分を減じた信
    号電荷成分を、発光手段による複数の点消灯に相当する
    所定時間の間、加算蓄積する保持用静電容量と、信号光
    を含む入射光に対応して前記蓄積用静電容量に蓄積され
    た電荷を前記点消灯毎に当該蓄積用静電容量の一方の電
    極から取り出して前記保持用静電容量に転送し雑音光に
    対応して前記蓄積用静電容量に蓄積された雑音に相当す
    る負電荷を前記点消灯毎に当該蓄積用静電容量の反対の
    電極から取り出して前記保持用静電容量に転送する転送
    手段と、前記所定時間毎に前記保持用静電容量に保持さ
    れた電荷を読み出す読み出し手段とを設けてなることを
    特徴とするイメージセンサ。
  3. 【請求項3】 各画素に、入射光を光電流に光電変換す
    る光電変換部と、信号光を含む入射光による光電流に対
    応した電荷から雑音光に対応した雑音電荷成分を減じた
    信号電荷成分を加算蓄積する保持用静電容量と、前記光
    電変換部からの前記信号光を含む入射光に対応した電荷
    出力と前記雑音電荷成分出力とを前記保持用静電容量の
    正電極と負電極との間に互いに逆極性となるように転送
    する転送手段とを設けてなることを特徴とするイメージ
    センサ。
  4. 【請求項4】 前記転送手段は、オペレーションアンプ
    又はボルテージフォロワ及びソースフォロワを含む単位
    利得バッファの何れかとMOSFETなどからなるスイ
    ッチで構成してなることを特徴とする請求項2又は3記
    載のイメージセンサ。
  5. 【請求項5】 前記蓄積用静電容量の少なくとも一部
    は、前記光電変換部の接合容量又は配線容量の寄生容量
    で形成してなることを特徴とする請求項1,2又は3記
    載のイメージセンサ。
  6. 【請求項6】 前記保持用静電容量の少なくとも一部
    は、前記オペレーションアンプないしは前記単位利得バ
    ッファの入力容量又は配線容量の寄生容量で形成してな
    ることを特徴とする請求項1,2又は3記載のイメージ
    センサ。
  7. 【請求項7】 前記蓄積用静電容量に蓄積された電荷又
    は負電荷を前記保持用静電容量へ転送するタイミング
    は、被写体への投光のタイミングと同期するように構成
    してなることを特徴とする請求項1,2又は3記載のイ
    メージセンサ。
  8. 【請求項8】 前記保持用静電容量へ電荷又は負電荷を
    転送する周波数は当該保持用静電容量から信号を読み出
    す周波数より大なるように構成してなることを特徴とす
    る請求項1,2又は3記載のイメージセンサ。
  9. 【請求項9】 前記転送手段が前記蓄積用静電容量に蓄
    積された正又は負電荷を転送する先の保持用静電容量
    は、当該蓄積用静電容量の属する画素の保持用静電容量
    に代えて他の画素に属する保持用静電容量であることを
    特徴とする請求項1,2又は3記載のイメージセンサ。
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