JPH1169231A - センサ出力読み出し回路 - Google Patents

センサ出力読み出し回路

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JPH1169231A
JPH1169231A JP9229737A JP22973797A JPH1169231A JP H1169231 A JPH1169231 A JP H1169231A JP 9229737 A JP9229737 A JP 9229737A JP 22973797 A JP22973797 A JP 22973797A JP H1169231 A JPH1169231 A JP H1169231A
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capacitor
sensor
array
sensor output
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Takeshi Yamamoto
剛 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センサ出力を保持するコンデンサを大きくす
ることなく、センサ出力の回路感度を上げ、感度ばらつ
きと感度の温度ドリフトを抑えるようなセンサ出力の読
み出し回路を提供する。 【解決手段】 オペアンプOPを用いた読み出し回路と
することにより、オペアンプOPの仮想接地動作を利用
して、センサ出力の保持コンデンサC11〜C14に蓄えら
れた全信号電荷を、オペアンプOPの積分コンデンサC
20に全て転送するような動作をさせる。水平スイッチア
レイS11〜S14の寄生容量は、オペアンプOPの仮想接
地点に付くことになるため、信号電荷の転送の前後で電
圧は一定で電荷の出入りはなく、この寄生容量はゲイン
に全く影響しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CMOS撮像装
置において光センサセルからの電気信号を順番に取り出
すためのセンサ読み出し回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、固体撮像装置として、これまで主
流であったCCDに加えてCMOSが注目を集めつつあ
る。これはCMOSの場合CCDに比べて、消費電力と
システムオンチップの面で有利だからである。映像信号
を得るためのイメージセンサとして、CCDではその構
造上シリアル出力のため、そのまま映像信号とすること
ができる。ところが、CMOSでは2次元のマトリック
ス状に配置したセンサセルからの電気信号を、垂直方向
と水平方向に順番に走査してシリアルの映像信号を取り
出すための読み出し回路が必要になってくる。
【0003】このような映像信号を読み出すための従来
の回路について、図4を用いて説明する。センサセルよ
り到来する信号は一旦、C11〜C14のアレイ状のコンデ
ンサに蓄えておく。これをS11〜S14のアレイ状のスイ
ッチを1つづつ順番にオンしていくことにより、コンデ
ンサC11〜C14に保持された画素信号を順次出力に送り
出していく。センサセルの出力は、1ライン分が横に並
ぶことになるので、実際にはコンデンサとスイッチも水
平の画素数分だけ並ぶことになる。例えば、VGA対応
のセンサでは、約700組のコンデンサとスイッチが必
要になる。図4では簡単のため4組だけを表示してあ
る。
【0004】画素信号を読み出すときには、S11〜S14
のスイッチアレイのうち1つのスイッチだけをオン状態
にすることで、コンデンサアレイのうちのスイッチで選
択された1つのコンデンサ電圧だけが増幅器AMPの入
力となる。この電圧を増幅器AMPで増幅して出力信号
Vout を得る。ところが、増幅器AMPの入力ライン
は、スイッチS11〜S14の共通接続点になるので、スイ
ッチを構成する素子の寄生容量の総和がかなり大きな容
量Cp として付く。スイッチをNMOSトランジスタで
構成すれば、各素子のN型拡散とP基板との間にできる
ジャンクションダイオードの逆バイアス時の寄生容量が
付くことになる。各素子あたりの容量は小さいがこれが
数百個から千個の規模で付くことになるので、総和では
かなりの大きさの容量になってしまう。この容量Cp は
数PFに達し、センサ出力の保持コンデンサC11〜C14
に比べて無視できない値となる。
【0005】読み出しスイッチがオンした瞬間、そのス
イッチで選択されたコンデンサの保持電荷の一部は、ス
イッチを介して読み出しラインの寄生容量Cp に分配さ
れる。このような電荷移動による電荷の分配比は、コン
デンサの容量比に比例する。例えば今、コンデンサC11
がV1 の電圧を保持していたとして、スイッチS11がオ
ンしたとき電荷分配により、読み出しラインがV1'とい
う電圧になったとすると、 C11V1 =C11V1'+Cp V1' の関係が成り立つ。ゆえに V1'/V1 =C11/( C11+Cp) … (1) となる。この式は画素信号を読み出すときに(1)式で
表わされる振幅減衰が起こることを意味する。すなわち
信号電荷が一部寄生容量Cp へ移動することによりゲイ
ン損失が生じるものである。
【0006】寄生容量Cp へ移動した電荷がそのまま残
っていると、次の画素信号を読み出すときに、前の画素
信号の影響が残って水平解像度の極端な低下を引き起こ
してしまう。このため従来回路では図4に示すように、
前の画素信号を読み出してから次の画素信号を読み出す
までに、毎回読み出しラインを定電圧源Vref でリセッ
トする。このためのスイッチS20が必要である。コンデ
ンサC11で保持された画素信号とコンデンサC12で保持
された画素信号を出力する場合の具体例で述べると、ま
ずスイッチS11をオンしてコンデンサC11の信号を読み
出すと、寄生容量Cp にはCp ・V1'の電荷がたまる。
次にスイッチS20をオンして寄生容量Cp の電荷をゼロ
にし、次にスイッチS12をオンしてコンデンサC12の信
号を読み出すと、寄生容量Cp にはCp ・V2'の電荷が
たまる。次にまたスイッチS20をオンして寄生容量Cp
の残留電荷をゼロにする。
【0007】このような操作を繰り返していくことによ
って、前の画素信号の影響が残らないような読み出しを
行う。また、(1)式で表わされるゲイン損失は、これ
を補償するようなゲインを余分に増幅器AMPに持たせ
ることによって、出力での感度低下を防ぐように対策し
ている。
【0008】ところが、寄生容量Cp は意図して形成す
るデバイスパラメータではないため製造上のばらつきが
大きい。また、(1)式のゲインを表わす式は、このよ
うな寄生容量と正規のコンデンサとの比で表わされる
が、両者には相関が全くないため、その比のばらつきは
大きい。さらに、寄生容量ジャンクション容量のために
温度ドリフトが大きく、従ってゲイン損失の温度ドリフ
トも大きい。増幅器AMPのゲイン設定で平均のゲイン
損失分は補うことができても、上記ゲインばらつきや温
度ドリフトは補償することが難しい。さらにまた、低電
圧化の要求もあって、増幅器AMPで高ゲインを設定す
ることは特にCMOS回路では難しく、ノイズによる感
度が高くなることも懸念材料であった。
【0009】このような問題点に対して、従来からとれ
る唯一の手段はセンサ出力の保持コンデンサC11〜C14
を大きくすることであった。こうすれば(1)式で表わ
されるゲインは1に近くなり、損失分は相対的に小さく
なり、寄生容量Cp のばらつきに対する感度も小さくな
っていくため、ゲインばらつきや温度ドリフトも小さく
することができる。ただし、センサ出力の保持コンデン
サはアレイ状に水平画素数分だけ並ぶので、保持コンデ
ンサを少しでも大きくすると全体のチップ面積が著しく
大きくなってしまう。このためこれまでは現実的な範囲
で根本的に解決する手段がなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上述べてきたよう
に、従来のスイッチと単純な増幅器を用いたセンサ出力
の読み出し回路では、多数のスイッチが読み出しライン
に接続されて付く寄生容量により、センサとしての感度
低下、感度ばらつき、感度の温度ドリフトなどの問題が
生じ、有効な対策手段がないという問題があった。
【0011】この発明の目的は、センサ出力を保持する
コンデンサを大きくすることなく、センサ出力の回路感
度を上げ、感度ばらつきと感度の温度ドリフトを抑える
ようなセンサ出力の読み出し回路を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、この発明のセンサ出力読み出し回路では、光の
明暗を電気信号に変換するセンサセルを2次元的に配列
させ、これを垂直方向と水平方向に分解して走査するこ
とによって映像信号を取り出す方式の固体撮像装置にお
いて、垂直走査により選択されている水平方向のセンサ
セルアレイを順次読み出す回路として、各センサセルか
らの出力信号を一時的に蓄えておく第1のコンデンサア
レイと、前記第1のコンデンサアレイの各コンデンサに
一方の端子を接続しもう一方の端子が共通の読み出しラ
インに接続された第1のスイッチアレイと、前記読み出
しラインに反転入力端子を接続し非反転入力端子に基準
電圧を供給したオペアンプと、前記オペアンプの非反転
入力端子と出力端子間にそれぞれ接続した第2のコンデ
ンサおよび第2のスイッチと、前記第1のスイッチアレ
イと前記第2のスイッチのオンオフを制御するタイミン
グ制御回路とからなる回路を用いる。
【0013】前記タイミング制御回路は、1つの水平方
向の走査において第1のスイッチアレイのうち1つのス
イッチだけを選択してこれを順次切り換えながら順番に
オンさせる制御を行い、1つのスイッチをオンさせてか
ら次のスイッチをオンさせるまでに一定の時間を設け、
この期間に第2のスイッチをオンさせる、という制御を
行う。
【0014】この発明において、センサセルの出力から
前記水平読み出し回路までの具体的回路の特徴として、
垂直方向に並んだセンサセルの共通の読み出しライン
は、水平方向に並んだ第3のスイッチアレイの各スイッ
チと、水平方向に並んだ第3のコンデンサアレイの各コ
ンデンサを介して、前記第1のコンデンサアレイと前記
第1のスイッチアレイの各接続点に接続させる。この場
合のタイミング制御回路は、1つの水平方向の走査を始
める前の各センサセルが光入力とは無関係なリセット状
態での電圧を出力している期間において、第1のスイッ
チアレイの全てのスイッチと第2のスイッチと第3のス
イッチアレイの全てのスイッチをオンしておくように制
御する。
【0015】上述したようなオペアンプを用いた読み出
し回路とすることにより、オペアンプの仮想接地動作を
利用して、センサ出力の保持コンデンサ(第1のコンデ
ンサ)に蓄えられた全信号電荷をオペアンプの積分コン
デンサ(第2のコンデンサ)に全て転送するような動作
をさせる。水平スイッチアレイの寄生容量はオペアンプ
の仮想接地点に付くことになるため、信号電荷の転送の
前後で電圧は一定で電荷の出入りはなく、この寄生容量
はゲイン(感度)に全く影響しない。従って、ゲインは
センサ出力の保持コンデンサ(第1のコンデンサ)とオ
ペアンプの積分コンデンサ(第2のコンデンサ)との比
で正確に決まり、従来の問題であったゲイン損失がな
く、これに伴うゲインのばらつきや温度ドリフトも発生
しない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、こ
の発明の第1の実施の形態について説明するための回路
図である。これは図4の従来回路に対して、増幅器AM
Pの部分をコンデンサC20を積分容量とするオペアンプ
OPの積分回路で置き換えた構成になっている。この積
分回路とセンサ出力の保持コンデンサC11〜C14と水平
画素選択スイッチS11〜S14とにより、スイッチトキャ
パシタ積分回路を構成する。なお、図4の従来回路との
対応を明確にするために、同一の役割を持つ素子は同一
の符号を付して説明する。
【0017】この回路は各画素信号に対応して1次コン
デンサC11〜C14などに蓄えられた電荷を、1画素毎に
2次コンデンサ(積分コンデンサ)C20へ転送する。転
送に先立って、前の画素電荷をリセットするため、2次
コンデンサC20をスイッチS20でショートして積分電荷
をゼロとしておく。このときオペアンプOPは、出力と
反転入力とをショートしたボルテージホロワの構成にな
る。従って、出力端は非反転入力端に供給している基準
電圧Vref を出力する。このとき、スイッチアレイが共
通接続されている水平読み出しラインも、オペアンプO
Pの反転入力端に接続しているため、オペアンプOPの
仮想接地動作により非反転入力と同電位となり、基準電
圧Vref で固定される。
【0018】次に、2次コンデンサC20のショートスイ
ッチS20を開放するとともに、次の画素信号を蓄えた1
次コンデンサC11〜C14に繋がるスイッチS11〜S14の
いずれかをオンにする。以下、スイッチS11〜S14のい
ずれかをオンし、1次コンデンサC11〜C14のいずれか
に接続された1次コンデンサをC1として説明すること
とする。この瞬間、1次コンデンサC1に蓄えられてい
た電圧は、オペアンプOPの反転入力端−にそのままか
かる。オペアンプOPの出力端Vout は逆方向の電圧を
発生するが、これが2次コンデンサC20を介して反転入
力端−に帰還され、オン状態のスイッチを介して1つだ
けつながっている1次コンデンサC1を放電させるよう
に作用する。このようにして、1次コンデンサC1に蓄
えられていた画素信号電荷は、急速に2次コンデンサC
20側へと移動する。最初1次コンデンサC1に蓄えられ
ていた全電荷が2次コンデンサC20側へ移った時点で、
反転入力端−の電圧は「リセット時」と同じ基準電圧V
ref となり、オペアンプOPの入力差電圧はゼロとな
る。こうして電荷の転送は止まり、以後は2次コンデン
サC20に蓄えた電荷を保持する。
【0019】転送前の1次コンデンサC1の画素信号電
圧をVin、転送後の2次コンデンサC20の転送信号保持
電圧をVout とすると、以下のような関係になる。
【0020】 転送前(リセット時):C1の電荷=C1×Vin,C20の電荷=0 転送後 :C1の電荷=0,C20の電荷=C20×Vout オペアンプOPがCMOS素子で構成されているとする
と、入力端はMOSのゲートに繋がっているだけなの
で、以上のような転送動作におけるオペアンプOPの入
力端への電荷の出入りは一切ない。従って、1次コンデ
ンサC1電荷の放電経路はC1→C20だけであり、転送
前の1次コンデンサC1の電荷と転送後の2次コンデン
サC20の電荷量は等しくなる。つまり、 C1×Vin=C20×(−Vout ) Vout =−(C1/C20)Vin … (2) となる。このように、この回路のゲインは純粋にコンデ
ンサの比だけで決まり、水平読み出しライン(水平読み
出しスイッチアレイ)の寄生容量Cp には無関係であ
る。1次コンデンサC1と2次コンデンサC20はこれら
はともに同じ種類の正規のコンデンサであり、その比精
度は高い。このため図4の従来回路に比べゲインのばら
つきは小さく、精度が高い。
【0021】以上のようなゲインを持って信号電荷の転
送が終われば、2次コンデンサを再びショートして次の
画素信号の転送に備える。こうして並列にサンプリング
された画素信号を1画素分づつ順番に転送していくこと
により、シリアルの読み出し信号に変換して出力する。
出力信号はリセット期間では基準電圧Vref が、転送期
間には入力の画素信号をVinとして(2)式で表わされ
るVout が交互に出力されることになる。
【0022】以上のスイッチトキャパシタ回路による電
荷転送の動作をさらに細かく見ると、実は「リセット
時」から「転送時」に切り換わった瞬間、1次コンデン
サC1に保持されていた電荷は一旦寄生容量Cp との間
で分配され、その電圧[C1Vin/(C1+Cp)]がオ
ペアンプOPの反転入力端−にかかる。この電圧は最初
に1次コンデンサC1が保持していた電圧よりは小さく
なる。特に経済性を考えてコンデンサを小さく作った場
合、1次コンデンサC1の寄生容量Cp に対する比はか
なり小さくなるので、電圧減衰は相当大きくなる。しか
し、これは転送開始時の過渡状態でのことであり、転送
直前と転送が完全に終了した状態を考えると、水平読み
出しラインの電圧はともに基準電圧Vref なので、転送
前後で寄生容量Cp への電荷の出入りはない。従って、
転送時間に対してオペアンプOPの帯域が十分広けれ
ば、ゲインは正確に(2)式で表わすことができ、寄生
容量Cp には全く無関係である。
【0023】1次側のコンデンサC11〜C14を選択する
スイッチS11〜S14と2次側のリセットスイッチS20と
は、上記に従ったタイミングでオンオフさせる。これら
スイッチの制御信号は、スイッチ制御回路11で図2
の”水平読み出し期間”で示したようなタイミングで発
生させて各スイッチS11〜S14,S20にそれぞれ供給し
ている。
【0024】この実施の形態では、寄生容量Cp による
信号の減衰がなく、その分だけ設定するゲインを低く抑
えることができる。また、ゲインを表わす式に寄生容量
Cpの項が入らないので、ゲインのばらつきや温度ドリ
フトも小さく精度の高い回路が実現できる。
【0025】図3は、光センサ出力から水平読み出し回
路までの信号経路についてもう少し具体化して示すとと
もに、この発明の第2の実施の形態について説明するた
めの回路構成図である。
【0026】この実施の形態は、図1の実施の形態に対
し、光センサ部31を構成する各セルからの出力信号
を、スイッチアレイS31〜S34とコンデンサアレイC31
〜C34を介してセンサセルの出力を保持する1次コンデ
ンサに供給するものである。2次元のマトリックス上に
配列されたセンサセルに対し、垂直走査回路32によっ
て読み出す列を選択する。これも1回の水平読み出しが
終わる毎に縦方向に1つづつずらして順番に選択してい
く。
【0027】まず、水平ブランキングの期間は、図3に
示すスイッチ制御回路11のタイミング図にあるよう
に、図2の全てのスイッチをオン状態にしておく。この
ときセンサセルはリセット状態にあり、選択された列の
センサセルの無入力状態での出力がスイッチS31〜S34
を介して、読み出し回路への入力コンデンサC31〜C34
センサセル側の電極に掛かっている。センサセルの無入
力状態での出力は、そのセルが持っている固有の直流オ
フセットが出ていて、これが入力コンデンサに蓄えられ
る。
【0028】一方、スイッチS20は閉じているので、オ
ペアンプOPはボルテージホロワの構成になっており、
出力端Vout と反転入力端−には基準電圧Vref に、オ
ペアンプOPの入力オフセットが加算された電圧が発生
している。水平画素を選択するスイッチS11〜S14も閉
じているので、基準電圧Vref とオペアンプOPの入力
オフセット電圧との和の電圧が、画素信号転送の1次コ
ンデンサC11〜C14と読み出し回路への入力コンデンサ
C31〜C34の読み出し回路側の電極に掛かっている。す
なわち、画素信号転送の1次コンデンサは、オペアンプ
OPの入力オフセット分が補償された基準電圧でクラン
プされていることになる。この電圧は画素信号読み出し
時の読み出しラインと1次コンデンサの転送終了後の電
圧に等しい。このように、画素信号転送の1次コンデン
サが基準となる電圧で初期化されていることになる。
【0029】一方、読み出し回路への入力コンデンサC
31〜C34には、クランプ電圧を基準として各センサセル
毎の無信号出力がかかっている。実際の画素信号の読み
出し時には、無信号出力との差分が画素信号転送の1次
コンデンサC11〜C14にかかることになる。これは出力
からゼロオフセットを除いた純粋に光の明暗に対応した
電圧分である。このような手段により、センサセル毎の
オフセットはこの回路で吸収し、これを補償した出力分
だけを読み出すことができる。
【0030】このような動作となるよう制御しているの
はスイッチ制御回路11であり、図2に示すようなタイ
ミングで、各スイッチのオンオフ制御により上記動作を
実現させている。
【0031】この実施の形態では、チップ面積を増大さ
せることなくゲイン損失をなくし、これに伴って感度ば
らつきと感度の温度ドリフトをなくすだけでなく、セン
サセル毎のばらつきやオペアンプのオフセットを容易に
補償することができる。このため、精度が高く固定パタ
ーンの発生の少ない固体撮像装置を実現することができ
る。
【0032】
【発明の効果】以上記載したように、この発明に係るC
MOSで構成する固体撮像装置は、CMOSセンサーの
信号読み出し回路で問題とされていた感度不足や感度ば
らつきと感度の温度ドリフトの問題をチップ面積を増や
すことなく改善することができる。また、センサセル毎
のばらつきやオペアンプのオフセットを容易に補償する
ことができるため、安定で良好な性能を有する撮像装置
を安価でコンパクトに実現することができ、利用価値が
高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態について説明する
ための回路構成図。
【図2】この発明に係るスイッチ制御回路のタイミング
図。
【図3】この発明に第2の実施の形態について説明する
ための回路構成図。
【図4】従来技術によるセンサ出力の読み出し回路。
【符号の説明】
C11〜C14,C20,C31〜C34…コンデンサ、Cp …寄
生容量、S11〜S14,S31〜S34…スイッチ、OP…オ
ペアンプ、Vref …基準電圧、11…スイッチ制御回
路、31…光センサ部、32…垂直走査回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光の明暗を電気信号に変換するセンサセ
    ルを2次元的に配列させ、これを垂直方向と水平方向に
    分解して走査することによって、映像信号を取り出す固
    体撮像装置において、 垂直走査により選択されている水平方向のセンサセルア
    レイを順次読み出す回路として、各センサセルからの出
    力信号を一時的に蓄えておく第1のコンデンサアレイ
    と、 前記第1のコンデンサアレイの各コンデンサに一方の端
    子を接続し、他方の端子を共通の読み出しラインに接続
    した第1のスイッチアレイと、 前記読み出しラインに反転入力端子を接続し非反転入力
    端子に基準電圧を供給したオペアンプと、 前記オペアンプの非反転入力端子と出力端子間にそれぞ
    れ接続した第2のコンデンサおよび第2のスイッチと、 前記第1のスイッチアレイと前記第2のスイッチのオン
    オフを制御するタイミング制御回路とからなるることを
    特徴とするセンサ出力読み出し回路。
  2. 【請求項2】 前記タイミング制御回路は、1つの水平
    方向の走査において第1のスイッチアレイのうち、1つ
    のスイッチだけを選択してこれを順次切り換えながら順
    番にオンさせる制御を行い、1つのスイッチをオンさせ
    てから次のスイッチをオンさせるまでに一定の時間を設
    け、この期間に第2のスイッチをオンさせることを特徴
    とする請求項1に記載のセンサ出力読み出し回路。
  3. 【請求項3】 垂直方向に並んだセンサセルの共通の読
    み出しラインは、水平方向に並んだ第3のスイッチアレ
    イの各スイッチと、水平方向に並んだ第3のコンデンサ
    アレイの各コンデンサを介して、前記第1のコンデンサ
    アレイと前記第1のスイッチアレイの各接続点に接続さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のセンサ出力
    読み出し回路。
  4. 【請求項4】 前記タイミング制御回路は、1つの水平
    方向の走査を始める前の各センサセルが入力映像とは無
    関係なリセット状態での電圧を出力している期間におい
    て、前記第1および第3のスイッチアレイの全てのスイ
    ッチと第2のスイッチをオンしておくように制御するこ
    とを特徴とする請求項3に記載のセンサ出力読み出し回
    路。
  5. 【請求項5】 前記センサセルから前記オペアンプまで
    の全ての素子をCMOSで同一チップ上に構成したこと
    を特徴とする請求項1または請求項3に記載のセンサ出
    力読み出し回路。
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