JP3273744B2 - スイッチング素子駆動回路 - Google Patents

スイッチング素子駆動回路

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JP3273744B2 JP07300197A JP7300197A JP3273744B2 JP 3273744 B2 JP3273744 B2 JP 3273744B2 JP 07300197 A JP07300197 A JP 07300197A JP 7300197 A JP7300197 A JP 7300197A JP 3273744 B2 JP3273744 B2 JP 3273744B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング素子
駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、制御信号に基づいて制御用ス
イッチング素子を駆動する駆動回路として、一対のスイ
ッチング素子の直列回路を出力回路に備えるものが多く
用いられている。この種の駆動回路は、制御信号の直流
レベルを変更することができるから、たとえばブリッジ
形のインバータ回路のように制御用スイッチング素子の
直列回路を含む場合でも、各制御用スイッチング素子の
基準電位に合わせて直流レベルを設定することができる
ものである。
【0003】ところで、図5に示すように、スイッチン
グ素子としての一対のトランジスタQ1 ,Q2 を直列接
続した出力回路を備える駆動回路では、両トランジスタ
1,Q2 は基本的に相反するようにオンオフされる。
しかしながら、オンオフの切換時点などに何らかのタイ
ミングのずれが生じて両トランジスタQ1 ,Q2 が同時
にオンになると、トランジスタQ1 ,Q2 の直列回路の
両端間が短絡され、トランジスタQ1 ,Q2 に矢印で示
す向きに過大な電流が流れて、トランジスタQ 1 ,Q2
が破損することがある。
【0004】図5に示す回路構成では、制御信号発生回
路1から2値の制御信号が出力され、反転回路NT1
より論理値を反転された信号(図6(a)参照)がトラ
ンジスタQ5 に入力されるものであり、制御信号発生回
路1からの制御信号がLレベルであってトランジスタQ
5 がオフのときには、トランジスタQ3 を介してトラン
ジスタQ1 にバイアスが与えられてトランジスタQ1
オンになり(図6(b)にトランジスタQ1 のベース電
圧を示す)、トランジスタQ2 はオフになる(図6
(c)にトランジスタQ2 のベース電圧を示す)。ま
た、制御信号発生回路1からの制御信号がHレベルであ
ればトランジスタQ5 がオンになり、トランジスタQ2
がオンになる。このとき、トランジスタQ1 のベース領
域の残留電荷がトランジスタQ4 およびトランジスタQ
2 ,Q5 を通して放出され、トランジスタQ1 がオフに
なる。しかしながら、トランジスタQ1 がオフになるの
は、トランジスタQ2 ,Q5 がオンになった後であるか
ら、トランジスタQ1 ,Q2 が同時にオンになる可能性
がある。この場合、出力端OUTの電位がたとえば図6
(d)のように変動することになる。
【0005】このような現象を防止するために、両トラ
ンジスタQ1 ,Q2 のオンオフを互いに相反するように
制御するだけではなく、同時にオンになるのを確実に防
止できるように両トランジスタQ1 ,Q2 のオンオフを
切り換える際に、両トランジスタQ1 ,Q2 が同時にオ
フになる期間(デッドタイム)を設けることが考えられ
ている。
【0006】デッドタイムを設けるには、たとえば出力
電流を検出し、一方のトランジスタQ1 ,Q2 のオフに
よる出力電流の変化時点から適宜の時間だけ遅延させて
他方のトランジスタQ1 ,Q2 をオンにするといった制
御が考えられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにデッドタ
イムを設ける構成には遅延ための回路構成が必要であ
り、また遅延のみでは他方のトランジスタQ1 ,Q2
オフになっていることを保証することはできないから、
デッドタイムが確実に得られるようにするとすれば、比
較的長いデッドタイムを設定することになる。しかしな
がら、インバータ回路などにおいてデッドタイムが長く
なれば、単位時間当たりの供給電力が減少することにな
り、また、電流が不連続になってノイズが発生しやすく
なるなどの問題を生じることになる。したがって、デッ
ドタイムはできるだけ少なくすることが望ましい。
【0008】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、出力回路に設けた一対のスイッチン
グ素子のオン期間にデッドタイムを設定せずに両スイッ
チング素子の同時オンを確実に防止することができるよ
うにしたスイッチング素子駆動回路を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、制御端子を備える一対のスイッ
チング素子の直列回路を制御用電源の両端間に接続した
出力回路を備え、両スイッチング素子の接続点を出力端
とする駆動回路であって、制御用電源の負極側のスイッ
チング素子のオンを指示する2値の制御信号を受けて制
御用電源の正極側のスイッチング素子の制御端子の残留
電荷を引き抜く経路を形成することにより上記正極側の
スイッチング素子の蓄積時間を短縮する保護回路を具備
、保護回路は一対のスイッチ要素をオンオフの状態が
相反するように接続し2値の制御信号の一方の信号値で
セットされ他方の信号値でリセットされるRSフリップ
フロップからなり、一方のスイッチ要素が上記正極側の
スイッチング素子の制御端子と制御用電源の負極との間
に挿入され、制御信号により上記負極側のスイッチング
素子がオンになるときに上記一方のスイッチ要素をオン
にするのである。この構成によれば、制御用電源の負極
側のスイッチング素子のオン時に、正極側のスイッチン
グ素子の制御端子の残留電荷を上記負極側のスイッチン
グ素子とは無関係な経路を通して放出させるから、負極
側のスイッチングのオン時に遅滞なく正極側のスイッチ
ング素子をオフにすることができ、両スイッチング素子
が同時にオンになる期間が生じないのである。このよう
に、デッドタイムを設定することなく両スイッチング素
子の同時オンを防止するから、駆動回路の出力電位の変
動が少なくまたノイズの発生も少なくなる。
【0010】しかも、制御信号がRSフリップフロップ
によりラッチされるので、スイッチング素子の状態が一
旦決定されると制御信号の状態が変化しないかぎりノイ
ズなどによってスイッチング素子のオンオフの状態が変
化することがなく、動作に高い安定性が得られる。
【0011】請求項の発明は、保護回路が、制御信号
を増幅する増幅回路と、出力端が上記正極側のスイッチ
ング素子の制御端子に接続され増幅回路の出力値と基準
電圧との大小関係に応じて出力電位を上記正極側のスイ
ッチング素子をオンにする電位と上記制御用電源の負極
電位とに選択的に切り替えるコンパレータとからなり、
制御信号により上記負極側のスイッチング素子がオンに
なるときにコンパレータの出力電位を上記制御用電源の
負極電位に設定するものである。
【0012】すなわち、制御信号を増幅する増幅回路を
設けているから制御信号が微弱であってもスイッチング
素子の制御が可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】(基本構成) 本例は、 図1に示すように、制御用スイッチング素子
(図示せず)を制御するための制御信号を発生する制御
信号発生回路1と、制御信号を受けて制御用スイッチン
グ素子を駆動する出力回路2との間に、スイッチ要素と
してのトランジスタQ11と抵抗R11とからなる保護回路
3を挿入したものである。また、制御用スイッチング素
子は、放電灯点灯装置に用いられているものとしてい
る。すなわち、放電灯点灯回路としては各種のものが提
案されているが、ここでは商用交流電源を整流する整流
手段と、商用交流電源を整流して得た脈流電圧を高周波
でチョッピングすることにより入力電流歪を低減するチ
ョッパ手段と、チョッパ手段より出力される直流電圧を
高周波交流電圧に変換するインバータ手段とを備える放
電灯点灯回路を想定しており、このような放電灯点灯装
置では、チョッパ手段やインバータ手段に制御用スイッ
チング素子が用いられることになる。チョッパ手段の制
御用スイッチング素子のオン期間を制御すればチョッパ
手段の出力電圧を調節することができるから、チョッパ
手段の制御用スイッチング素子に対応する制御信号発生
回路1は、チョッパ手段の出力電圧ないし放電灯の両端
電圧を所定電圧に制御するように制御用スイッチング素
子のオン期間をPWM制御する。また、インバータ手段
の制御用スイッチング素子のオン期間を制御すれば放電
灯に供給する電力を調節することができるから、インバ
ータ手段の制御用スイッチング素子に対応する制御信号
発生回路1は、放電灯への供給電力ないし供給電流を所
定値に維持するように制御用スイッチング素子のオン期
間をPWM制御したり、制御用スイッチング素子のオン
オフの周波数を制御する。
【0014】出力回路2は、一対のトランジスタQ1
2 の直列回路を備え、この直列回路の両端には制御信
号発生回路1とともに制御用電源電圧Vccが印加され
る。制御用電源電圧Vccの正極側(ハイサイド)のト
ランジスタQ1 にはトランジスタQ3 がダーリントン接
続され、トランジスタQ3 のベースには定電流源Isa
より定電流が流される。すなわち、トランジスタQ3
定電流源Isaとにより定電流回路が形成される。
【0015】トランジスタQ1 の制御端子であるベース
にはトランジスタQ4 のコレクタが接続され、トランジ
スタQ4 のエミッタはトランジスタQ2 のコレクタとト
ランジスタQ1 のエミッタとの接続点に接続され、さら
に、トランジスタQ4 のエミッタにはトランジスタQ5
のエミッタも接続される。トランジスタQ5 のコレクタ
は抵抗R1 を介して制御用電源の負極側に接続される。
また、トランジスタQ 5 と抵抗R1 との接続点にはトラ
ンジスタQ2 の制御端子であるベースが接続される。ト
ランジスタQ4 のベースはコレクタに接続されている。
ここにおいて、トランジスタQ1 〜Q4 にはnpn形の
ものを用い、トランジスタQ5 にはpnp形のものを用
いている。
【0016】この出力回路2は、反転回路NT1 および
抵抗R2 を介してトランジスタQ5のベースに2値の制
御信号を与えることにより、トランジスタQ1 ,Q2
接続点である出力端OUTの電位を制御用電源電圧Vc
cと制御用電源の負極側の電位とに切り換えるのであ
る。つまり、制御信号発生回路1からの制御信号がLレ
ベルであるとハイサイドのトランジスタQ1 がオンにな
り、制御信号がHレベルであるとトランジスタQ2 がオ
ンになる。トランジスタQ1 がオンであれば出力端OU
Tの電位は制御用電源電圧Vccであり、トランジスタ
2 がオンであれば出力端OUTの電位は制御用電源の
負極電位になる。したがって、制御信号発生回路1から
出力される制御信号がLレベルのときに出力端OUTは
制御用電源電圧Vcc、制御信号がHレベルのときに出
力端OUTは制御電源の負極電位になる。
【0017】ところで、本例では、抵抗R11およびnp
n形のトランジスタQ11よりなる保護回路3を設けてあ
り、トランジスタQ11のコレクタをトランジスタQ1
ベースに接続するとともに、トランジスタQ11のエミッ
タをトランジスタQ2 のエミッタとともに制御用電源の
負極に接続してある。抵抗R11はトランジスタQ11のベ
ースと制御信号発生回路1との間に挿入されているので
あって、制御信号がLレベルであるときにはトランジス
タQ11はオフであり、制御信号がHレベルであるときに
はトランジスタQ11はオンになる。
【0018】上述した構成により、以下のように動作す
ることになる。制御信号発生回路1からの制御信号Lレ
ベルであると、トランジスタQ11はオフであって、反転
回路NT1 の出力がHレベルであるから、トランジスタ
1 にはトランジスタQ3 を含む定電流回路によるバイ
アスがかかってトランジスタQ1 がオンになるともに、
トランジスタQ2 はオフになる。その結果、出力端OU
Tの電位は制御用電源電圧Vccになる。
【0019】一方、制御信号がLレベルからHレベルに
移行すると、反転回路NT1 の出力がLレベルになるこ
とによって、トランジスタQ2 がオンになり、またトラ
ンジスタQ1 はオフになる。このとき、ハイサイドのト
ランジスタQ1 のベース領域の残留電荷を引き抜く経路
が、トランジスタQ4 ,Q5 および抵抗R1 を通る経路
とトランジスタQ4 ,Q1 を通る経路とのみであるとす
れば、トランジスタQ2 のオンの立ち上がりに比較して
トランジスタQ1 のオフのタイミングが遅れることにな
り(トランジスタQ2 がオンになってから電荷が引き抜
かれるから)、トランジスタQ1 ,Q2 が同時にオンに
なる期間が存在することになる。しかしながら、本例
おいては、制御信号がHレベルになってトランジスタQ
2 がオンになるときにトランジスタQ11もオンになるか
ら、トランジスタQ1 のベース領域の残留電荷がトラン
ジスタQ11を通しても引き抜かれることになり、トラン
ジスタQ1 は短時間でオフに移行することになる。その
結果、トランジスタQ1 ,Q2 の同時オンを防止するこ
とができる。
【0020】制御信号がHレベルからLレベルに移行す
ると、トランジスタQ1 がオンになり、トランジスタQ
2 がオフになるのであるが、トランジスタQ2 はローサ
イドであってベース領域の残留電荷が少ないから、とく
に電荷の引抜きを行なうことなくただちにオフにするこ
とができる。しかして、図2に示す動作になる。図2
(a)は制御信号発生回路1からの制御信号、同図
(b)はトランジスタQ1 のベース電圧、同図(c)は
トランジスタQ2 のベース電圧、同図(d)はトランジ
スタQ1 ,Q2 の接続点である出力端OUTの電位を示
す。図2より明らかなように、トランジスタQ1 ,Q2
はオンオフが互いに逆の関係になり、かつ両者が同時に
オンになることがない。つまり、トランジスタQ1 ,Q
2 の同時オンによる過大な電流が流れることがなく、ト
ランジスタQ1 ,Q2 の破損を防止することができる。
【0021】(実施形態1) 本実施形態は、保護回路3としてRSフリップフロップ
(ラッチ回路)を用いたものである。すなわち、保護回
路3は、図3に示すように、4個のトランジスタQ12
15および抵抗R12〜R15を用いて構成してある。ラッ
チ回路としての基本的な動作をするスイッチ要素はトラ
ンジスタQ12,Q13であり、トランジスタQ12,Q13
オンオフは相反する。つまり、一方のトランジスタQ12
がオンであれば他方のトランジスタQ13がオフになり、
また一方のトランジスタQ12がオフであれば他方のトラ
ンジスタQ13がオンになる。
【0022】しかして、トランジスタQ12のエミッタ−
コレクタは抵抗R14およびトランジスタQ14のエミッタ
−コレクタと直列接続され、また、トランジスタQ13
エミッタ−コレクタは抵抗R15およびトランジスタQ15
のエミッタ−コレクタと直列接続される。これらの直列
回路にはそれぞれ制御用電源電圧Vccが印加される。
トランジスタQ12のベースは抵抗R12を介してトランジ
スタQ13のエミッタに接続され、トランジスタQ13のベ
ースは抵抗R13を介してトランジスタQ12のエミッタに
接続されている。トランジスタQ12,Q13にはnpn形
のものが用いられ、トランジスタQ14,Q15にはpnp
形のものが用いられる。
【0023】トランジスタQ12のベースには制御信号発
生回路1からの制御信号が与えられ、トランジスタQ13
のベースには制御信号と相反する信号値を持つリセット
信号が制御信号発生回路1から与えられる。さらに、ト
ランジスタQ14,Q15のベースには定電流が流されてい
る。ところで、トランジスタQ12のエミッタとトランジ
スタQ14のコレクタとの接続点にはトランジスタQ1
ベースが接続される。したがって、トランジスタQ12
オンになれば、基本構成においてトランジスタQ11がオ
ンになったときと同様に、トランジスタQ1 のベース領
域の残留電荷が引き抜かれトランジスタQ1 をただちに
オフにすることができる。
【0024】本実施形態では、制御信号発生回路1から
反転回路NT1 に入力される制御信号がLレベルであれ
ば、トランジスタQ2 はオフであり、またトランジスタ
12もオフであるから(このときリセット信号もHレベ
ルである)、トランジスタQ 1 にはトランジスタQ3
含む定電流回路から定電流バイアスが与えられてトラン
ジスタQ1 がオンになる。
【0025】次に、制御信号がLレベルからHレベルに
なると、トランジスタQ2 がオンになり、またトランジ
スタQ12がオンになってトランジスタQ1 のベース領域
の電荷を引き抜くことになる(このとき、リセット信号
はLレベルである)。すなわち、トランジスタQ1 はた
だちにオフになり、トランジスタQ1 ,Q2 の同時オン
を防止することができるのである。
【0026】制御信号がHレベルからLレベルになる
と、上述のように、トランジスタQ1がオン、トランジ
スタQ2 がオフになるのであって、トランジスタQ2
ローサイドであってベース領域の残留電荷量が少なく、
またトランジスタQ1 のオンとは無関係に抵抗R1 を介
して電荷がただちに引き抜かれるから、トランジスタQ
1 ,Q2 が同時にオンになることはない。したがって、
図2に示した基本構成と同様の動作になる。他の構成お
よび動作は基本構成と同様である。
【0027】(実施形態2) 本実施形態は、図4に示すように、保護回路3を、演算
増幅器OP1 と抵抗R16〜R18とからなる非反転増幅回
路3aと、コンパレータ3bと、コンパレータ3bの出
力端とトランジスタQ1 のベースとの間に挿入した抵抗
21とにより構成したものであり、コンパレータ3b
は、制御用電源電圧Vccを抵抗R19,R20により分圧
して得た基準電圧と非反転増幅回路3aの出力電圧とを
比較し、非反転増幅回路3aの出力が基準電圧以下であ
るときに出力をHレベルにする。また、コンパレータ3
bは出力がLレベルになると、トランジスタQ1 のベー
ス領域の残留電荷を引き抜く。なお、演算増幅器OP1
およびコンパレータ3bには制御信号発生回路1から適
宜の定電圧が電源として印加されている。
【0028】しかして、制御信号発生回路1から反転回
路NT1 に入力される制御信号がLレベルであると、非
反転増幅回路3aの出力はコンパレータ3bの基準電圧
を越えず、コンパレータ3bの出力はHレベルになる。
また、トランジスタQ2 がオフであるから、トランジス
タQ1 はオンになる。一方、制御信号がLレベルからH
レベルに移行すると、トランジスタQ2 がオンになり、
コンパレータ3bの出力はLレベルになる。したがっ
て、トランジスタQ1 のベース領域の電荷はコンパレー
タ3bを通して引き抜かれる。つまり、トランジスタQ
1 はただちにオフになる。制御信号がHレベルからLレ
ベルに移行する場合も基本構成と同様であり、トランジ
スタQ1 がオン、トランジスタQ2 がオフになる。
【0029】本実施形態のように、制御信号を非反転増
幅回路3aで増幅するものでは、制御信号の電圧レベル
が低い場合(あるいは電流量が少ない場合)でも対応可
能になる。他の構成および動作は基本構成と同様であ
る。なお、上述の各実施形態においてスイッチング素子
やスイッチ要素としてバイポーラトランジスタを用いて
いるが、MOSFETなどの他のスイッチング素子ない
しスイッチ要素を用いることも可能である。
【0030】
【発明の効果】請求項1の発明は、制御端子を備える一
対のスイッチング素子の直列回路を制御用電源の両端間
に接続した出力回路を備え、両スイッチング素子の接続
点を出力端とする駆動回路であって、制御用電源の負極
側のスイッチング素子のオンを指示する2値の制御信号
を受けて制御用電源の正極側のスイッチング素子の制御
端子の残留電荷を引き抜く経路を形成することにより上
記正極側のスイッチング素子の蓄積時間を短縮する保護
回路を具備し、保護回路は一対のスイッチ要素をオンオ
フの状態が相反するように接続し2値の制御信号の一方
の信号値でセットされ他方の信号値でリセットされるR
Sフリップフロップからなり、一方のスイッチ要素が上
記正極側のスイッチング素子の制御端子と制御用電源の
負極との間に挿入され、制御信号により上記負極側のス
イッチング素子がオンになるときに上記一方のスイッチ
要素をオンにするものであり、制御用電源の負極側のス
イッチング素子のオン時に、正極側のスイッチング素子
の制御端子の残留電荷を上記負極側のスイッチング素子
とは無関係な経路を通して放出させるから、負極側のス
イッチングのオン時に遅滞なく正極側のスイッチング素
子をオフにすることができ、両スイッチング素子が同時
にオンになる期間が生じないという利点がある。このよ
うに、デッドタイムを設けることなく両スイッチング素
子の同時オンを防止するから、駆動回路の出力電位の変
動が少なくまたノイズの発生も少なくなるという利点が
ある。
【0031】
【0032】しかも、制御信号をRSフリップフロップ
によりラッチするから、スイッチング素子の状態が一旦
決定されると制御信号の状態が変化しないかぎりノイズ
などによってスイッチング素子のオンオフの状態が変化
することがなく、動作に高い安定性が得られるという利
点がある。
【0033】請求項2の発明は、保護回路が、制御信号
を増幅する増幅回路と、出力端が上記正極側のスイッチ
ング素子の制御端子に接続され増幅回路の出力値と基準
電圧との大小関係に応じて出力電位を上記正極側のスイ
ッチング素子をオンにする電位と上記制御用電源の負極
電位とに選択的に切り替えるコンパレータとからなり、
制御信号により上記負極側のスイッチング素子がオンに
なるときにコンパレータの出力電位を上記制御用電源の
負極電位に設定するものでは、制御信号を増幅する増幅
回路を設けているから制御信号が微弱であってもスイッ
チング素子の制御が可能になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す回路図である。
【図2】同上の動作説明図である。
【図3】本発明の実施形態1を示す回路図である。
【図4】本発明の実施形態2を示す回路図である。
【図5】従来例を示す回路図である。
【図6】同上の動作説明図である。
【符号の説明】
1 制御信号発生回路 2 出力回路 3 保護回路 Q1 トランジスタ Q2 トランジスタ Q11 トランジスタ Q12 トランジスタ Q13 トランジスタ 3a 非反転増幅回路 3b コンパレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平松 明則 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−108324(JP,A) 特開 平7−131317(JP,A) 特開 平6−237158(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 17/00 - 17/70

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御端子を備える一対のスイッチング素
    子の直列回路を制御用電源の両端間に接続した出力回路
    を備え、両スイッチング素子の接続点を出力端とする駆
    動回路であって、制御用電源の負極側のスイッチング素
    子のオンを指示する2値の制御信号を受けて制御用電源
    の正極側のスイッチング素子の制御端子の残留電荷を引
    き抜く経路を形成することにより上記正極側のスイッチ
    ング素子の蓄積時間を短縮する保護回路を具備し、保護
    回路は一対のスイッチ要素をオンオフの状態が相反する
    ように接続し2値の制御信号の一方の信号値でセットさ
    れ他方の信号値でリセットされるRSフリップフロップ
    からなり、一方のスイッチ要素が上記正極側のスイッチ
    ング素子の制御端子と制御用電源の負極との間に挿入さ
    れ、制御信号により上記負極側のスイッチング素子がオ
    ンになるときに上記一方のスイッチ要素をオンにする
    とを特徴とするスイッチング素子駆動回路。
  2. 【請求項2】 制御端子を備える一対のスイッチング素
    子の直列回路を制御用電源の両端間に接続した出力回路
    を備え、両スイッチング素子の接続点を出力端とする駆
    動回路であって、制御用電源の負極側のスイッチング素
    子のオンを指示する2値の制御信号を受けて制御用電源
    の正極側のスイッチング素子の制御端子の残留電荷を引
    き抜く経路を形成することにより上記正極側のスイッチ
    ング素子の蓄積時間を短縮する保護回路を具備し、保護
    回路は、制御信号を増幅する増幅回路と、出力端が上記
    正極側のスイッチング素子の制御端子に接続され増幅回
    路の出力値と基準電圧との大小関係に応じて出力電位を
    上記正極側のスイッチング素子をオンにする電位と上記
    制御用電源の負極電位とに選択的に切り替えるコンパレ
    ータとからなり、制御信号により上記負極側のスイッチ
    ング素子がオンになるときに制御信号により上記負極側
    のスイッチング素子がオンになるときにコンパレータの
    出力電位を上記制御用電源の負極電位に設定することを
    特徴とするスイッチング素子駆動回路
JP07300197A 1997-03-26 1997-03-26 スイッチング素子駆動回路 Expired - Fee Related JP3273744B2 (ja)

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