JPH05199043A - パルス幅変調増幅回路 - Google Patents

パルス幅変調増幅回路

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JPH05199043A
JPH05199043A JP4008850A JP885092A JPH05199043A JP H05199043 A JPH05199043 A JP H05199043A JP 4008850 A JP4008850 A JP 4008850A JP 885092 A JP885092 A JP 885092A JP H05199043 A JPH05199043 A JP H05199043A
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JP
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circuit
modulation signal
pulse width
signal
output
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JP4008850A
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Inventor
Seiichi Okamoto
清一 岡本
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NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
Original Assignee
NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 歪率特性を改善し、且つ貫通電流を防止する
ことのできるプッシュプル構成のパルス巾変調増巾、出
力回路を提供する。 【構成】 パルス幅変調(PWM)回路1は、入力信号
101、三角波信号102を受け、変調信号103,1
04を出力する。103はゲート回路4、バッファー6
を経てモストランジスタ8を駆動する。同時にこの信号
は比較器3に入り、基準電圧Vrと比較され、ゲート
回路5に入り、変調信号104を制御する。反対に変調
信号104はゲート回路5、バッファー7を経てモスト
ランジスタ9を駆動するが、同時に比較器2により基準
電圧Vrと比較され、ゲート回路4を制御する。トラ
ンジスタ8,9による出力は105として低域フィルタ
ー10を通り、出力106となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパルス幅変調増幅回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパルス幅変調増幅回路のブロック
図を図6に示す。図6に示されるように、従来のパルス
幅変調増幅回路は、PWM回路(パルス幅変調回路:以
下、PWM回路と云う)1、バッファ回路6および7、
MOSトランジスタ8および9、そして低域フィルタ1
0を備えて構成されており、被変調波信号101と三角
波信号102の入力に対応して、PWM回路1よりは、
一対のパルス出力信号103および104が出力され、
それぞれバッファ回路6および7を介してMOSトラン
ジスタ8および9のゲートに入力される。このMOSト
ランジスタ8および9は、PMOSトランジスタまたは
NMOSトランジスタの何れかが用いられる。このMO
Sトランジスタ8および9は、プッシュプル・タイプの
出力回路を形成しており、当該出力回路からはパルス幅
変調された変調出力信号105が出力されて、PWM復
調用の低域フィルタ10に入力される。低域フイルタ1
0においては、この変調出力信号105の高域周波数成
分が除去されて復調出力信号106が出力される。
【0003】図7に示されるのは、出力回路として一対
のNMOSトランジスタを用いた場合の従来例の具体的
な回路図である。図7に示されるように、本従来例は、
定電流源76、PNPトランジスタ77および78を含
むPWM回路1と、定電流源79、NPNトランジスタ
80〜82、ダイオード83および84、および抵抗8
5〜87を含むバッファ回路6と、定電流源88、NP
Nトランジスタ89〜91、ダイオード92および9
3、および抵抗94〜96を含むバッファ回路7と、出
力回路を形成するNMOSトランジスタ8−1および9
−1と、低域フィルタ10とを備えて構成される。
【0004】図7において、PWM回路1に含まれるP
NPトランジスタ78が導通状態にあって、パルス出力
信号103が“H”レベルの時には、NPNトランジス
タ80および82は導通状態となり、NPNトランジス
タ81は非導通状態となって、これにより、NMOSト
ランジスタ8−1のゲートは“L”レベルとなる。この
場合、ダイオード83により、NPNトランジスタ82
のコレクタ−エミッタ間電圧が飽和状態になるのが防止
される。また、バッファ回路6においては、PWM回路
1におけるPNPトランジスタ78が非導通状態となっ
て、パルス出力信号103が“L”レベルの時には、N
PNトランジスタ80および82は非導通状態となり、
NPNトランジスタ81は導通状態となって、これによ
り、NMOSトランジスタ8−1のゲートは“H”レベ
ルとなる。このバッファ回路6における動作はバッファ
回路7においても全く同様である。以下、図8(a)、
(b)、(c)、(d)、(e)、(f)および(g)
のタイミング図をも参照して、従来例の動作について説
明する。
【0005】時刻T1 において、被変調波信号101お
よび三角波信号102の電圧レベルをそれぞれVI およ
びVT として、VT >VI の状態になったものとすると
(図8(a)参照)、図8(b)および(c)に示され
るように、PNPトランジスタ77は非導通状態から導
通状態に変わり、PNPトランジスタ78は導通状態か
ら非導通状態に変わる。また、これらのPNPトランジ
スタ77および78の状態変化に対応して、NMOSト
ランジスタ8−1および9−1のベースにおける電圧V
GHおよびVGLは図8(d)に示されるように変化する。
即ち、時刻T1 においてPNPトランジスタ77は非導
通状態から導通状態に変わることにより、パルス出力信
号104は“L”レベルから“H”レベルの状態とな
り、これにより、ゲート回路7の出力電圧のVGL
“H”レベルの状態から“L”レベルの状態に下り始め
る。また同時に、PNPトランジスタ78が導通状態か
ら非導通状態に変わることにより、パルス出力信号10
3が“H”レベルから“L”レベルの状態となり、これ
により、ゲート回路6の出力電圧のVGHは“L”レベル
の状態から“H”レベルの状態に推移する。なお、VGL
およびVGHの立上りおよび立下りは、NMOSトランジ
スタ8−1および9−1のゲートにおける寄生容量の充
放電により、PNPトランジスタ77および78におけ
る導通・非導通の状態変化とは同時には連動することな
く、図8(d)に示されるように、特定の時間勾配に沿
って変化する。
【0006】次に、NMOSトランジスタ8−1および
9−1において、導通状態と非導通状態の切替わるゲー
ト・ソース間電圧をVTNとすると、図8(f)に示され
るように、時刻T2 において、VGLのレベルがゲート・
ソース間電圧VTNにまで低下し、この時点において、N
MOSトランジスタ9−1は非導通状態となる。また図
8(e)に示されるように、時刻T5 においてはVGH
TNのレベルにまで上昇するために、NMOSトランジ
スタ8−1は導通状態になる。このようなNMOSトラ
ンジスタ8−1および9−1を動作状態に対応して、出
力回路より出力される変調出力信号105は図8(g)
に示されるように変化し、NMOSトランジスタ8−1
およびNMOSトランジスタ9−1が共に非導通状態と
なる時間帯T2 〜T5 においては、変調出力信号105
は不定の状態となる。
【0007】次に時刻T6 において、VT <VI の状態
になったものとすると(図8(a)参照)、図8(b)
および(c)に示されるように、PNPトランジスタ7
7は導通状態から非導通状態に変わり、PNPトランジ
スタ78は非導通状態から導通状態に変わる。また、こ
れらのPNPトランジスタ77および78の状態変化に
対応して、NMOSトランジスタ8−1および9−1の
ベースにおける電圧VGHおよびVGLは図8(d)に示さ
れるように変化する。即ち、時刻T6 においてPNPト
ランジスタ77が導通状態から非導通状態に変わること
により、パルス出力信号104は“H”レベルから
“L”レベルの状態となり、これにより、ゲート回路7
の出力電圧のVGLは“L”レベルの状態から“H”レベ
ルの状態に上昇し始める。また同時に、PNPトランジ
スタ78が非導通状態から導通状態に変わることによ
り、パルス出力信号103が“L”レベルから“H”レ
ベルの状態となり、これにより、ゲート回路6の出力電
圧のVGHは“H”レベルの状態から“L”レベルの状態
に下り始める。この変化に対応して、NMOSトランジ
スタ8−1および9−1の動作状態も、図8(e)およ
び(f)に示されるように変化し、このようなNMOS
トランジスタ8−1および9−1を動作状態に対応し
て、出力回路より出力される変調出力信号105は図8
(g)に示されるように推移し、この場合においても、
NMOSトランジスタ8−1およびNMOSトランジス
タ9−1が共に非導通状態となる時間帯T7 〜T10にお
いて、変調出力信号105は不定の状態となる。
【0008】変調出力信号105は、復調用の低域フィ
ルタ10に入力され、高域周波数成分が除去されて復調
され、復調出力信号106として出力される。
【0009】この場合において、変調出力信号105の
不定期間が長くなると、低域フィルタ10により復調さ
れた復調出力信号106の直線性が劣化し、これにより
歪率特性が悪化するという現象が発生する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のパルス
幅変調増幅回路においては、低域フィルタにより復調さ
れた復調出力信号の歪率特性を改善するために、PWM
回路の出力能力、バッファの駆動能力およびNMOSト
ランジスタのゲート容量等を設定の対象として、VGL
よびVGHの立上り勾配の調整が行われるが、これらの設
定においては、対象となる各設定要素の絶対値だけでは
なく、これらの要素間における相対値の設定も極めて重
要であり、これらの設定値のバラツキ、温度変化による
変動等に対する配慮も必要となり、これによりVGLおよ
びVGHの交差電圧がNMOSトランジスタのVT を越え
ないようにし、且つ歪率を劣化させない程度の不定期間
が得られるように、VGLおよびVGHの立上り勾配を設定
することが極めて困難であるという欠点がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明のパルス幅変
調増幅回路は、被変調波信号の入力を受けて、前記被変
調波信号の電圧レベルに対応したパルス幅を有する第1
および第2のパルス幅変調信号を出力するパルス幅変調
回路と、ドレインが高電位側の電源に接続され、ソース
が所定の変調信号出力端に接続されて、ゲートに第1の
駆動用変調信号が入力される第1のNMOSトランジス
タと、ドレインが前記変調信号出力端に接続され、ソー
スが低電位側の電源に接続されて、ゲートに第2の駆動
用変調信号が入力される第2のNMOSトランジスタ
と、前記第2の駆動用変調信号の電圧と第1の基準電圧
とのレベルを比較する第1のコンパレータと、前記第1
の駆動用変調信号と第2の基準電圧とのレベルを比較す
る第2のコンパレータと、前記パルス幅変調回路より出
力される第1のパルス幅変調信号を入力し、前記第1の
コンパレータの出力信号による制御作用を介して出力す
る第1のゲート回路と、前記パルス幅変調回路より出力
される第2のパルス幅変調信号を入力し、前記第2のコ
ンパレータの出力信号による制御作用を介して出力する
第2のゲート回路と、前記第1のゲート回路より出力さ
れる変調信号を入力して、前記第1の駆動用変調信号を
出力する第1のバッファ回路と、前記第2のゲート回路
より出力される変調信号を入力して、前記第2の駆動用
変調信号を出力する第2のバッファ回路と、入力側が前
記変調信号出力端に接続され、出力側が復調信号出力端
子に接続される低域フィルタとを備えて構成される。
【0012】また、第2の発明のパルス幅変調増幅回路
は、被変調波信号の入力を受けて、前記被変調波信号の
電圧レベルに対応したパルス幅を有する第1および第2
のパルス幅変調信号を出力するパルス幅変調回路と、ソ
ースが高電位側の電源に接続され、ドレインが所定の変
調信号出力端に接続されて、ゲートに第1の駆動用変調
信号が入力されるPMOSトランジスタと、ドレインが
前記変調信号出力端に接続され、ソースが低電位側の電
源に接続されて、ゲートに第2の駆動用変調信号が入力
されるNMOSトランジスタと、前記第2の駆動用変調
信号の電圧と第1の基準電圧とのレベルを比較する第1
のコンパレータと、前記第1の駆動用変調信号と第2の
基準電圧とのレベルを比較する第2のコンパレータと、
前記パルス幅変調回路より出力される第1のパルス幅変
調信号を入力し、前記第1のコンパレータの出力信号に
よる制御作用を介して出力する第1のゲート回路と、前
記パルス幅変調回路より出力される第2のパルス幅変調
信号を入力し、前記第2のコンパレータの出力信号によ
る制御作用を介して出力する第2のゲート回路と、前記
第1のゲート回路より出力される変調信号を入力して、
前記第1の駆動用変調信号を出力する第1のバッファ回
路と、前記第2のゲート回路より出力される変調信号を
入力して、前記第2の駆動用変調信号を出力する第2の
バッファ回路と、入力側が前記変調信号出力端に接続さ
れ、出力側が復調信号出力端子に接続される低域フィル
タとを備えて構成される。
【0013】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0014】図1は本発明の主要構成を示すブロック図
である。図1に示されるように、本発明は、PWM回路
1と、コンパレータ2および3と、ゲート回路4および
5と、バッファ回路6および7と、出力回路を形成する
MOSトランジスタ8および9と、フィルタ10とを備
えて構成されており、非変調波信号101と三角波信号
102の入力に対応して、PWM回路1よりは、一対の
パルス出力信号103および104が出力され、それぞ
れゲート回路4および5に入力される。一方、コンパレ
ータ2においては、基準電圧Vr1と、MOSトランジス
タ9のゲートに入力される駆動用の変調信号の電圧とが
比較され、その出力信号が制御信号としてゲート回路4
に入力される。同様に、コンパレータ3においても、基
準電圧Vr2と、MOSトランジスタ8のゲートに入力さ
れる駆動用の変調信号の電圧とが比較され、その出力信
号が制御信号としてゲート回路5に入力される。ゲート
回路4および5においては、それぞれコンパレータ2お
よび3より送られてくる制御信号を介して、これらのパ
ルス出力信号103および104が制御され、その出力
信号は、それぞれ対応するバッファ回路6および7を経
由して、駆動用の変調信号としてMOSトランジスタ8
および9のゲートに入力される。このMOSトランジス
タ8および9は、PMOSトランジスタまたはNMOS
トランジスタの何れかが用いられるが、プッシュプル・
タイプの出力回路を形成しており、当該出力回路からは
パルス幅変調された変調出力信号105が出力されて、
PWM復調用の低域フィルタ10に入力される。低域フ
イルタ10においては、変調出力信号105の高域周波
数成分が除去されて復調出力信号106が出力される。
【0015】図2に示されるのは、出力回路として一対
のNMOSトランジスタを用いた場合の本発明の第1の
実施例の回路図である。図2に示されるように、本実施
例は、定電流源11、PNPトランジスタ12および1
3を含むPWM回路1と、定電流源14、PNPトラン
ジスタ15および16を含むコンパレータ2と、定電流
源17、PNPトランジスタ18および19を含むコン
パレータ3と、コンパレータ2および3の基準電圧源4
2と、NPNトランジスタ20、21および26、ダイ
オード22〜25を含むゲート回路4と、NPNトラン
ジスタ27、28および33、ダイオード29〜32を
含むゲート回路5と、定電流源34、NPNトランジス
タ35および36、ダイオード37を含むバッファ回路
6と、定電流源38、NPNトランジスタ39および4
0、ダイオード41を含むバッファ回路7と、出力回路
を形成するNMOSトランジスタ8−1および9−1
と、低域フィルタ10とを備えて構成される。
【0016】また、図3(a)、(b)、(c)、
(d)、(e)、(f)および(g)に示されるのは、
本実施例における動作波形を示すタイミング図であり、
また、図4(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、
(f)、(g)、(h)、(i)、(j)および(k)
に示されるのは、本実施例における動作波形図を時間軸
上において拡大して示したタイミング図である。
【0017】以下、図2ならびに図3(a)、(b)、
(c)、(d)、(e)、(f)および(g)と、図4
(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、
(g)、(h)、(i)、(j)および(k)のタイミ
ング図とを参照して、本実施例の動作について説明す
る。
【0018】時刻T1 において、被変調波信号101お
よび三角波信号102の電圧レベルをそれぞれVI およ
びVT として、VT >VI の状態になったものとすると
(図3(a)参照)、図3(b)および(c)に示され
るように、PWM回路1に含まれるPNPトランジスタ
12は非導通状態から導通状態に変わり、PNPトラン
ジスタ13は導通状態から非導通状態に変わる。また、
これらのPNPトランジスタ12および13の状態変化
に対応して、NMOSトランジスタ8−1および9−1
のベースにおける電圧VGHおよびVGLは図3(d)に示
されるように変化する。即ち、時刻T1 においてPNP
トランジスタ12は非導通状態から導通状態に変わるこ
とにより、パルス出力信号104は“L”レベルから
“H”レベルの状態となり、これにより、ゲート回路7
の出力電圧のVGLは“H”レベルの状態から“L”レベ
ルの状態に向って下がり始める。また同時に、PNPト
ランジスタ13が導通状態から非導通状態に変わること
により、パルス出力信号103が“H”レベルから
“L”レベルの状態となり、これにより、バッファ回路
6の出力電圧のVGHは、ゲート回路4の制御を受けて、
或る時間経過後の時刻T3 において“L”レベルの状態
から“H”レベルの状態に推移する。なお、VGLおよび
GHの立上りおよび立下りは、NMOSトランジスタ8
−1および9−1のゲートにおける寄生容量の充放電に
より、PNPトランジスタ12および13における導通
・非導通の状態変化とは同時には連動することなく、図
3(d)に示されるように、特定の時間勾配に沿って変
化する。この動作状態を示すタイミング図は、図4
(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、
(g)、(h)、(i)、(j)および(k)の拡大タ
イミング図にも示されているとうりである。
【0019】図4(a)および(b)に示されるPNP
トランジスタ12および13の動作状態に対応して、図
4(c)に示されるように、時刻T1 においてVGH
“L”レベルの状態にあるため、図4(e)に示される
ように、コンパレータ3におけるPNPトランジスタ1
8は非導通状態となっており、ゲート回路5に含まれる
NPNトランジスタ27および33も非導通状態にあ
る。従って、時刻T1 において、PNPトランジスタ1
2が非導通状態より導通状態に移行すると、図4(g)
および(i)に示されるように、パルス出力信号104
およびVB2のレベルは“L”レベルより“H”レベルの
状態に変わる。そして、図4(c)に示されるように、
時刻T1 において、VGLのレベルが“H”レベルの状態
より下り始める。次に、時刻T2 においては、VGLのレ
ベルがVTNのレベルまで低下し、これにより、図4
(k)に示されるように、NMOSトランジスタ9−1
は導通状態より非導通状態に移行する。時刻T3 におい
ては、VGLのレベルが基準電圧Vr のレベルまで低下
し、これによりコンパレータ2が反転して、図4(d)
に示されるように、PNPトランジスタ15が導通状態
より非導通状態に変わり、ゲート回路4におけるNPN
トランジスタ20は非導通状態となる。時刻T3 におい
ては、図4(b)に示されるように、PWM回路1にお
けるPNPトランジスタ13は非導通状態にあり、従っ
て、NPNトランジスタ20が非導通状態になると、図
4(h)に示されるとうり、VB1のレベルが“H”レベ
ルから“L”レベルの状態となって、VGHのレベルは
“L”レベルの状態より上昇し始める。
【0020】次に、時刻T4 においては、VGHのレベル
は基準電圧Vr のレベルに到達し、これによりコンパレ
ータ3が反転して、図4(e)に示されるようにPNP
トランジスタ18が導通状態となり、ゲート回路5にお
けるNPNトランジスタ33が導通状態となるため、図
4(g)に示されるように、パルス出力信号104のレ
ベルは“L”レベルとなる。しかし同時にNPNトラン
ジスタ27が導通状態となるので、図4(i)に示され
るように、VB2のレベルは“H”レベルの状態を維持
し、またVGLのレベルは“L”レベルの状態を維持す
る。次に、時刻T5 においては、VGHのレベルはVTN
レベルに到達し、図4(j)に示されるように、NMO
Sトランジスタ8−1は導通状態に変わる。
【0021】以上の動作より明らかなように、Vr <V
TNとなるようにレベル設定することにより、VGHのレベ
ルが立上り始める時刻T3 は、NMOSトランジスタ9
−1が非導通状態となる時刻T2 よりも必らず遅くな
り、このために、NMOSトランジスタ8−1が導通状
態になる時刻T5 も必らず時刻T2 よりも遅くなる。従
って、VGHの立上りの勾配を極力急峻の状態にした場合
においても、VTNよりも高い電圧でVGLとVGHが交差す
ることはあり得ない。このために、出力回路における貫
通電流が多くなることもあり得ない。
【0022】ここで、立上がりを急峻にした場合の動作
について、時間軸スケールが、図3と同一に設定されて
いる従来例のタイミング図(図8)と比較して明らかな
ように、NMOSトランジスタ8−1および9−1が同
時に非導通状態となって、変調出力信号105が不定と
なる期間T2 〜T5 (図3(g)および図8(g)を参
照)は、明らかに本実施例による図3(g)の期間の方
が短縮されおり、しかも、上述のように、NMOSトラ
ンジスタ8−1および9−1が同時に導通状態となるこ
とがないため、貫通電流が多くなることもない。
【0023】また、図3(a)に示されるVT <VI
なる時刻T6 以降における動作についても、上記と同様
の動作となり、変調出力信号105の不定となる期間T
7 〜T10は、図3(g)に示されるように、従来例に比
較して格段に短縮される。
【0024】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図5は本実施例を示す回路図である。図5に示さ
れるように、本実施例は、定電流源43、PNPトラン
ジスタ44および45を含むPWM回路1と、定電流源
46、NPNトランジスタ47および48を含むコンパ
レータ2と、定電流源49、NPNトランジスタ50お
よび51を含むコンパレータ3と、NPNトランジスタ
52、53および58、ダイオード54〜57を含むゲ
ート回路4と、NPNトランジスタ59、60および6
5、ダイオード61〜64を含むゲート回路5と、定電
流源66、NPNトランジスタ67および68、ダイオ
ード69を含むバッファ回路6と、定電流源70、NP
Nトランジスタ71および72、ダイオード73を含む
バッファ回路7と、出力回路を形成するPMOSトラン
ジスタ8−2およびNMOSトランジスタ9−2と、低
域フィルタ10とを備えて構成される。図5に示される
ように、本実施例は、出力回路を形成する一対のMOS
トランジスタとして、PMOSトランジスタ8−2およ
びNMOSトランジスタ9−2を用いている例である。
本実施例の第1の実施例との相違点としては、この出力
回路の構成を含めて、各構成要素および各構成要素間の
接続等においても若干の差異が見られる。
【0025】即ち、PWM回路1を形成するPNPトラ
ンジスタ44はダブルコレクタのPNPトランジスタで
あり、コレクタの一方よりパルス出力信号103を出力
し、他方のコレクタよりパルス出力信号104を出力し
ている。これに対応して、PNPトランジスタ44から
のパルス出力信号103はゲート回路4のNPNトラン
ジスタ53のベースに接続され、またパルス出力信号1
04はゲート回路5のNPNトランジスタ60のベース
に接続されておる。また、シングルコレクタのPNPト
ランジスタ45のコレクタは、低電位側電源(Ve )に
接続される。
【0026】また、コンパレータ2の構成ならびにゲー
ト回路4との接続については第1の実施例の場合と同様
であり、PNPトランジスタ47のベースは基準電圧源
74に接続されて、その基準電圧源74の低電圧側は低
電位側電源(Ve )に接続されている。またコンパレー
タ3については、第1の実施例とは対照的に、PNPト
ランジスタ51の方がダブルコレクタのPNPトランジ
スタとして形成されており、そのコレクタの一方はゲー
ト回路5に含まれるNPNトランジスタ59のベースに
接続され、他方のコレクタは同じくゲート回路5に含ま
れるダイオード63および64の陽極側に接続されてい
る。また、シングルコレクタのPNPトランジスタ50
のベースには基準電圧源75が接続され、その基準電圧
源75の高電圧側は高電位側電源(Vcc)に接続されて
おり、コレクタは低電位側電源(Ve )に接続されてい
る。そして、ゲート回路4および5の構成とバッファ6
および7の構成については、第1の実施例の場合と同様
の構成となっており、また出力回路は、前述のようにP
MOSトランジスタ8−2とNMOSトランジスタ9−
2により形成されている。
【0027】この第2の実施例の場合には、基準電圧源
74の電圧をNMOSトランジスタ9−2のVT よりも
低い電圧に設定し、基準電圧源75の電圧をPMOSト
ランジスタ8−2のVT よりも小さく設定することによ
り、第1の実施例の場合と同様に、出力回路を形成する
PMOSトランジスタ8−2とNMOSトランジスタ9
−2とが同時に導通状態となることがないために、PM
OSトランジスタ8−2の立上りおよび立下りと、NM
OSトランジスタ9−2の立下りおよび立上りを急峻に
状態に設定して、変調出力信号105における不定時間
を短縮しても、貫通電流が多くなるということがない。
なお、本実施例の基本的的な動作については、前述の第
1の実施例の場合と全く同様である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、プッシ
ュプル・タイプのMOSトランジスタにより形成される
出力回路を有するパルス幅変調増幅回路に適用されて、
当該MOSトランジスタに対する駆動変調信号の電圧と
所定の基準電圧との比較出力を介してパルス幅変調信号
を制御するゲート回路を備えることにより、VGLおよび
GHの立上り勾配を設定することが容易となり、変調出
力信号における不確定の期間を効果的に短縮することが
可能になるとともに、前記出力回路における貫通電流を
も防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す回路図である。
【図3】第1の実施例における動作状態を示すタイミン
グ図である。
【図4】第1の実施例における動作信号を示す時間スケ
ールの拡大されたタイミング図である。
【図5】本発明の第2の実施例を示す回路図である。
【図6】従来例の基本構成を示すブロック図である。
【図7】従来例を示す回路図である。
【図8】従来例における動作状態を示すタイミング図で
ある。
【符号の説明】
1 PWM回路 2、3 コンパレータ 4、5 ゲート回路 6、7 バッファ回路 8、9 MOSトランジスタ 8−1、9−1、9−2 NMOSトランジスタ 8−2 PMOSトランジスタ 10 低域フィルタ 11、14、17、34、38、43、46、49、6
6、70、76、79、78 定電流源 12、13、15、16、18、19、44、45、4
7、48、50、51、77、78 PNPトランジ
スタ 20、21、26、27、28、33、35、36、3
9、40、52、53、58〜60、65、67、6
8、71、72、80〜82、89〜91 NPNト
ランジスタ 22〜25、29〜32、37、41、54〜57、6
1〜64、69、73、83、84、92、93 ダ
イオード 42、74、75 基準電圧源 85〜87、94〜96 抵抗

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被変調波信号の入力を受けて、前記被変
    調波信号の電圧レベルに対応したパルス幅を有する第1
    および第2のパルス幅変調信号を出力するパルス幅変調
    回路と、 ドレインが高電位側の電源に接続され、ソースが所定の
    変調信号出力端に接続されて、ゲートに第1の駆動用変
    調信号が入力される第1のNMOSトランジスタと、 ドレインが前記変調信号出力端に接続され、ソースが低
    電位側の電源に接続されて、ゲートに第2の駆動用変調
    信号が入力される第2のNMOSトランジスタと、 前記第2の駆動用変調信号の電圧と第1の基準電圧との
    レベルを比較する第1のコンパレータと、 前記第1の駆動用変調信号と第2の基準電圧とのレベル
    を比較する第2のコンパレータと、 前記パルス幅変調回路より出力される第1のパルス幅変
    調信号を入力し、前記第1のコンパレータの出力信号に
    よる制御作用を介して出力する第1のゲート回路と、 前記パルス幅変調回路より出力される第2のパルス幅変
    調信号を入力し、前記第2のコンパレータの出力信号に
    よる制御作用を介して出力する第2のゲート回路と、 前記第1のゲート回路より出力される変調信号を入力し
    て、前記第1の駆動用変調信号を出力する第1のバッフ
    ァ回路と、 前記第2のゲート回路より出力される変調信号を入力し
    て、前記第2の駆動用変調信号を出力する第2のバッフ
    ァ回路と、 入力側が前記変調信号出力端に接続され、出力側が復調
    信号出力端子に接続される低域フィルタと、 を備えることを特徴とするパルス幅変調増幅回路。
  2. 【請求項2】 被変調波信号の入力を受けて、前記被変
    調波信号の電圧レベルに対応したパルス幅を有する第1
    および第2のパルス幅変調信号を出力するパルス幅変調
    回路と、 ソースが高電位側の電源に接続され、ドレインが所定の
    変調信号出力端に接続されて、ゲートに第1の駆動用変
    調信号が入力されるPMOSトランジスタと、 ドレインが前記変調信号出力端に接続され、ソースが低
    電位側の電源に接続されて、ゲートに第2の駆動用変調
    信号が入力されるNMOSトランジスタと、 前記第2の駆動用変調信号の電圧と第1の基準電圧との
    レベルを比較する第1のコンパレータと、 前記第1の駆動用変調信号と第2の基準電圧とのレベル
    を比較する第2のコンパレータと、 前記パルス幅変調回路より出力される第1のパルス幅変
    調信号を入力し、前記第1のコンパレータの出力信号に
    よる制御作用を介して出力する第1のゲート回路と、 前記パルス幅変調回路より出力される第2のパルス幅変
    調信号を入力し、前記第2のコンパレータの出力信号に
    よる制御作用を介して出力する第2のゲート回路と、 前記第1のゲート回路より出力される変調信号を入力し
    て、前記第1の駆動用変調信号を出力する第1のバッフ
    ァ回路と、 前記第2のゲート回路より出力される変調信号を入力し
    て、前記第2の駆動用変調信号を出力する第2のバッフ
    ァ回路と、 入力側が前記変調信号出力端に接続され、出力側が復調
    信号出力端子に接続される低域フィルタと、 を備えることを特徴とするパルス幅変調増幅回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013026262A (ja) * 2011-07-15 2013-02-04 Fujitsu Semiconductor Ltd 駆動回路および半導体集積回路
KR20200134700A (ko) * 2019-05-23 2020-12-02 한국전기연구원 전력 스위치용 변조 및 복조 회로

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JP2013026262A (ja) * 2011-07-15 2013-02-04 Fujitsu Semiconductor Ltd 駆動回路および半導体集積回路
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