JP3254488B2 - 感熱記録紙 - Google Patents

感熱記録紙

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JP3254488B2
JP3254488B2 JP07067991A JP7067991A JP3254488B2 JP 3254488 B2 JP3254488 B2 JP 3254488B2 JP 07067991 A JP07067991 A JP 07067991A JP 7067991 A JP7067991 A JP 7067991A JP 3254488 B2 JP3254488 B2 JP 3254488B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録紙に関し、更に
詳しくは、小径ロールに仕上げたときの巻ぐせカールが
小さく、且つ低エネルギーで高濃度の鮮明な地肌カブリ
の少ない画像を形成することができる感熱記録紙に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ファクシミリなどの発達は著し
く、この記録方式として感熱記録方式が広く採用される
ようになった。特公昭45-14039号公報などに記載されて
いるような、クリスタルバイオレットラクトンなどの無
色染料とフェノール化合物を塗布した感熱紙と熱ヘッド
との組合せによる感熱記録方式は、記録紙が一次発色で
あり現像不要、記録装置が簡易化できる、記録紙、記録
装置のコストが安い、記録時の騒音がないなど多くの利
点を有する。また、感度も感熱ヘッドと感熱紙の改良に
より向上し、従来、静電記録が使用されていた高速記録
分野にも普及してきた。
【0003】そのため、記録装置の高速化と共に、これ
に対応し得る感熱記録紙の開発が望まれている。高速化
に対応する大きな要因は、熱ヘッドと感熱記録紙との定
着性であり、熱伝導性の効率を高めることである。この
ため、特公昭52−20142号公報には、感熱発色層
の表面をベック平滑度で200〜1000secに表面
処理する方法が記載されているが、この方法ではキャレ
ンダーによる地肌カブリが起こりやすい上に、かえって
坪量ムラや表面の凹凸を強調してしまい、ヘッドの密着
性が下がり、記録濃度の低下を招く。
【0004】また、この感熱記録紙の多くは、ファクシ
ミリなどの記録装置に小径ロールとして装填され、ロー
ルから巻き出した感熱記録紙に記録してから、カッター
でシートに切断し、シート集積部に集積される。小径ロ
ールは、通常外径25.4mmの巻芯に巾210mmな
どの寸法で100m程度巻かれ、外径90〜100mm
のロールとなっている。小径ロールの保存経時が長いほ
ど、巻径が小さくなるほど、巻ぐせカールがつきやす
く、記録部でのジャミング、集積部でのシート集積不良
などの記録紙走行不良が発生しやすい。また、原紙の種
類、感熱塗布液の組成の巻ぐせカールへの影響も大き
い。
【0005】この巻ぐせカールを低減するため、種々の
提案がなされている。例えば、特開昭60−18487
5号公報には、支持体中に特定のカチオン性柔軟剤を特
定量だけ用いることが提案されているが、これは柔軟剤
を添加することによるコストアップと柔軟剤の存在によ
り感熱発色層の処方設計に制約を受けるという欠点があ
り、また特開昭61−268482号公報では、ヤンキ
ードライヤーで乾燥した光沢面に感熱発色層を塗布した
後、該原紙のフェルト面が外側になるように小径ロール
に仕上げることが述べられているが、この方法は一般
に、原紙の表裏差が巻ぐせカールに与える影響よりも、
感熱発色液塗布条件(特に塗布液の浸透)の影響の方が
大きいと推定されるので、あまり期待できない。
【0006】更に、特開昭62−218183号公報に
は、特定の内填白色顔料とポリマーラテックスを特定量
だけ含有する支持体を用いることが提案されているが、
しかし顔料を多くすることは、感熱記録紙の小径ロール
を使用しているファクシミリで一般に用いられているカ
ッターの刃の耐久性を損なうため、実際的ではないし、
また特開昭62−218184号公報では、特定のエポ
キシ化脂肪酸アミドとポリマーラテックスを特定量だけ
含有する原紙を使用することを述べているが、特定エポ
キシ化脂肪酸アミドを添加することによる紙力の低下を
補うために添加される紙力増強剤として、一般のものは
使用できず、特に該公報に述べられているポリマーラテ
ックスしか使用できないという、汎用性に欠ける欠点を
有する。また、特開昭62−25084号公報には、篩
分法(JIS−P−8207)で測定した繊維長分布が
24メッシュ残重量%と42メッシュ残重量%との合計
が60重量%以下で、24メッシュ残重量%が10%以
下である原紙を支持体として用いることが提案されてい
るが、これによって常に巻ぐせカールが小さくなるとは
期待できない。
【0007】なお、特開昭62−32081号公報に
は、支持体裏面に、コロイダルシリカを含有するバック
コート層を設けることが提案されているが、これも常に
巻ぐせカールに効果があるとは言えない。また、特開平
2−227280号公報には、動的濡れ性試験機で水浸
漬2秒後の動的ぬれ値が−0.3〜0.20gである原
紙を支持体として用い、且つ飽和水溶液の蒸気圧が3.
0〜13.0mmHgの塩を含有する層をバック面に設
けることが提案されているが、この方法は動的ぬれ値が
浸漬によるものであるため、表裏の差をあらわすのには
適当でないこと、またバック層とブロッキングに明確な
関係が見い出せないこともあわせ、巻ぐせに対しての効
果はあまり期待できない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の実情に鑑みてなされたものであって、100mの小径
ロールに仕上げたときの巻ぐせカールが小さく、且つ低
エネルギーで高濃度の鮮明な地肌カブリの少ない画像を
形成することができる感熱記録紙を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく、鋭意検討した結果、特定の物性を有する
支持体を使用した、特定の緊度と非印字面の平滑度を有
する感熱記録紙により、上記課題が解決されることを見
出し、本発明を完成するに至った。
【0010】即ち、本発明によれば、支持体上にロイコ
染料と顕色剤とを主成分とする感熱発色層を設けてなる
感熱記録紙において、該支持体両面のJ.TAPPI
No.51による、試験液と支持体との接触時間を2s
ecとした場合のブリストウ試験の転移量が20ml/
2以下で且つその表裏の該転移量の差が2ml/m2
下であり、しかも感熱記録紙の緊度が0.9g/cm3
以下で且つその非印字面のJ.TAPPI No.5B
による平滑度が150sec以上であることを特徴とす
る感熱記録紙が提供される。
【0011】本発明者らは研究によると、小径ロールの
巻ぐせカールが経時で大きくなっていくのは、感熱記録
紙の非印字面の吸湿による繊維間結合の組み替えが大き
く寄与していること、またこの吸湿は非印字面の平滑性
が低いほど起こりやすいことが分かった。
【0012】一般の感熱記録紙は、印字面の平滑性をキ
ャレンダーにより向上させ、ヘッドとの密着性を良くす
ることが重視されるが、この方法では地肌カブリが起こ
りやすい上、非印字面の平滑性については本発明で目標
とするところの平滑性は得られない。また、感熱記録紙
を製造する際、片面だけに塗布を行うことは、非塗布面
へのカールが大きくなり、塗布での走行上好ましくない
ので、非感熱面にもバリア性の高い水溶性のバインダー
やエマルジョンを塗布することがある。この方法を行な
えば、本発明が目標とするところの平滑性が得られる
上、バリア効果で水の吸脱湿は抑えられるが、巻取り状
態で保存した場合、感熱発色液塗布面とバインダー塗布
面が密着し、化学反応により、ブロッキング、地肌発色
等のトラブルが起こりやすく、好ましくない。
【0013】上記のような化学薬品を用いる方法以外
に、非印字面の平滑度を150sec以上とする方法と
して、本発明者らは、支持体として、両面のブリストウ
試験による転移量が20ml/m2以下で、且つ支持体
両面の転移量の差が2ml/m2以下のものを用いるこ
とにより、達成できることを見出した。
【0014】ブリストウ試験とは、J.TAPPI N
o.51に規定された試験方法であり、測定条件として
は、試験液と支持体との接触時間を2secとした場合
の転移量が、繊維間結合を緩和する液浸時間に最も近い
と推定されたため、この接触時間での転移量を本発明で
は規定する。
【0015】一般に感熱記録紙の支持体として用いられ
る原紙は、非感熱液塗布面(裏面)の方がサイズ剤の歩
留りが悪い、微細繊維が少ない、ワイヤーマークが付く
などで、平滑性、サイズ性において、感熱液塗布面(表
面)に比べて劣っており、液体の浸透性は大きくなり、
本発明のような効果は得られない。しかし、本発明で規
定される支持体は、表裏差が小さく、ブリストウ転移量
の差は2ml/m2以内であり、塗布での走行性を良く
するための、非感熱面への塗布の塗液に、バリア性の高
いバインダー・エマルジョンの水溶液を用いる代りに水
を塗布しても、水の浸透性が少なく表面の繊維の膨潤が
押さえられるため、表面性の低下が最小限ですみ、高平
滑度の非印字面が得られる。支持体への水の浸透性をと
らえる方法としては、他にコブ吸水度、サイズ度試験法
などがあるが、いずれも実塗工での液浸をシミュレート
しておらず、測定結果と非印字面の平滑性との関係は見
い出せない。
【0016】また、両面のブリストウ試験の転移量が2
0ml/m2以下であるため、感熱発色液の浸透も最小
限に押えられ、画像の発色均一性も良くなる。なお、両
面のブリストウの転移量は15ml/m2以下であるこ
とが、カールと画像の両面において、特に好ましい。
【0017】本発明においては、キャレンダー等で無理
矢理密度を上げることにより高平滑度とする必要はな
く、緊度0.9g/cm3以下でも、高平滑度で地肌カ
ブリのない感熱記録紙が得られる。
【0018】本発明に用いる支持体の抄造方法として
は、内添・外添薬品の種類、添加量、内添・外添薬品の
比率、ウェットパートでのプレスの調整が必要となる
が、パルプの種類及び調整には何ら制約は受けない。
【0019】なお、本発明で使用する支持体の抄造に際
しては、例えば柔軟化剤として無水マレイン酸共重合物
とポリアルキレンポリアミンの反応物、高級脂肪酸の4
級アンモニウム塩等を、紙力増強剤としてポリアクリル
アミド、澱粉、ポリビニルアルコール、メラミンホルム
アルデヒド縮合物、ゼラチン等を、定着剤として硫酸バ
ンド、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン等を、
その他、顔料、染料、蛍光染料、帯電防止剤等を、必要
に応じ添加することができる。この中で顔料は本発明の
効果をより強化する為に有効であり、好ましくはパルプ
に対し10重量パーセント以上添加することが望まし
い。
【0020】本発明の感熱記録紙は、前記の支持体上
に、ロイコ染料と該ロイコ染料を加熱接触時発色せしめ
る顕色剤を主成分とする感熱発色層を設けたものであ
る。
【0021】感熱発色層において用いられるロイコ染料
は単独又は2種以上混合して適用されるが、このような
ロイコ染料としては、この種の感熱材料に適用されてい
るものが任意に適用され、例えば、トリフェニルメタン
系、フルオラン系、フエノチアジン系、オーラミン系、
スピロピラン系、インドリノフタリド系等の染料のロイ
コ化合物が好ましく用いられる。このようなロイコ染料
の具体例としては、例えば、以下に示すようなものが挙
げられる。
【0022】3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−フタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフ
ェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(別名クリスタ
ルバイオレットラクトン)、3,3−ビス(p−ジメチ
ルアミノフェニル)−6−ジエチルアミノフタリド、
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ク
ロルフタリド、3,3−ビス(p−ジブチルアミノフェ
ニル)フタリド、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロ
ルフルオラン、3−ジメチルアミノ−5,7−ジメチル
フルオラン、3−N−メチル−N−イソブチル−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−N−エチル−N−
イソアミル−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ
−7,8−ベンズフルオラン、3−ジエチルアミノ−6
−メチル−7−クロルフルオラン、3−(N−エチル−
N−p−トリル)−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−(N−p−トリル−N−エチルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、2−{N−(3’
−トリフルオルメチルフェニル)アミノ}−6−ジエチ
ルアミノフルオラン、2−{3,6−ビス(ジエチルア
ミノ)−9−(o−クロルアニリノ)キサンチル安息香
酸ラクタム}、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−
(m−トリクロロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジ
エチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フルオラ
ン、3−ジブチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)
フルオラン、3−N−メチル−N−アミルアミノ−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−メチル−N
−シクロヘキシルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7
−(2’,4’−ジメチルアニリノ)フルオラン、3−
(N,N−ジエチルアミノ)−5−メチル−7−(N,
N−ジベンジルアミノ)フルオラン、ベンゾイルロイコ
メチレンブルー、6’−クロロ−8’−メトキシ−ベン
ゾインドリノ−スピロピラン、6’−ブロモ−3’−メ
トキシ−ベンゾインドリノ−スピロピラン、3−(2’
−ヒドロキシ−4’−ジメチルアミノフェニル)−3−
(2’−メトキシ−5’−クロルフェニル)フタリド、
3−(2’−ヒドロキシ−4’−ジメチルアミノフェニ
ル)−3−(2’−メトキシ−5’−ニトロフェニル)
フタリド、3−(2’−ヒドロキシ−4’−ジエチルア
ミノフェニル)−3−(2’−メトキシ−5’−メチル
フェニル)フタリド、3−(2’−メトキシ−4’−ジ
メチルアミノフェニル)−3−(2’−ヒドロキシ−
4’−クロル−5’−メチルフェニル)フタリド、3−
モルホリノ−7−(N−プロピル−トリフルオロメチル
アニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−7−トリフル
オロメチルアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−
5−クロロ−7−(N−ベンジル−トリフルオロメチル
アニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−7−(ジ−p
−クロルフェニル)メチルアミノフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−5−クロル−7−(α−フェニルエチルア
ミノ)フルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジ
ノ)−7−(α−フェニルエチルアミノ)フルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−(o−メトキシカルボニルフ
ェニルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−5−
メチル−7−(α−フェニルエチルアミノ)フルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−ピペリジノフルオラン、
2−クロロ−3−(N−メチルトルイジノ)−7−(p
−n−ブチルアニリノ)フルオラン、3−(N−メチル
−N−イソプロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3,6−ビス(ジメチルアミノ)
フルオレンスピロ(9,3’)−6’−ジメチルアミノ
フタリド、3−(N−ベンジル−N−シクロヘキシルア
ミノ)−5、6−ベンゾ−7−α−ナフチルアミノ−
4’−ブロモフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−ク
ロル−7−アニリノフルオラン、3−N−エチル−N−
(2−エトキシプロピル)アミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−N−エチル−N−テトラヒドロ
フルフリルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−メシチジノ
−4’、5’−ベンゾフルオラン、3−(p−ジメチル
アミノフェニル)−3−{1,1−ビス(p−ジメチル
アミノフェニル)エチレン−2−イル}フタリド、3−
(p−ジメチルアミノフェニル)−3−{1,1−ビス
(p−ジメチルアミノフェニル)エチレン−2−イル}
−6−ジメチルアミノフタリド、3−(p−ジメチルア
ミノフェニル)−3−(1−p−ジメチルアミノフェニ
ルエチレン−2−イル)フタリド、3−(p−ジメチル
アミノフェニル)−3−(1−p−ジメチルアミノフェ
ニル−1−p−クロロフェニルエチレン−2−イル)−
6−ジメチルアミノフタリド、3−(4’−ジメチルア
ミノ−2’−メトキシ)−3−(1''−p−ジメチルア
ミノフェニル−1''−p−クロロフェニル−1'',3''
−ブタジエン−4''−イル)ベンゾフタリド、3−
(4’−ジメチルアミノ−2’−ベンジルオキシ)−3
−(1''−p−ジメチルアミノフェニル−1''−フェニ
ル−1'',3''−ブタジエン−4''−イル)ベンゾフタ
リド、3−ジメチルアミノ−6−ジメチルアミノフルオ
レン−9−スピロ−3’−(6’−ジメチルアミノ)フ
タリド、3,3−ビス{2−(p−ジメチルアミノフェ
ニル)−2−(p−メトキシフェニル)エテニル}−
4,5,6,7−テトラクロロフタリド、3−ビス
{1,1−ビス(4−ピロリジノフェニル)エチレン−
2−イル}−5,6−ジクロロ−4,7−ジブロモフタ
リド、ビス(p−ジメチルアミノスチリル)−1−ナフ
タレンスルホニルメタン等。
【0023】また、感熱発色層で用いる顕色剤として
は、前記ロイコ染料を接触時発色させる電子受容性の種
々の化合物、例えばフェノール性化合物、チオフェノー
ル性化合物、チオ尿素誘導体、有機酸及びその金属塩等
が好ましく適用され、その具体例としては以下に示すよ
うなものが挙げられる。
【0024】4,4’−イソプロピリデンビスフェノー
ル、4,4’−イソプロピリデンビス(o−メチルフェ
ノール)、4,4’−セカンダリーブチリデンビスフェ
ノール4,4’−イソプロピリデンビス(2−ターシャ
リーブチルフェノール)、4,4’−シクロヘキシリデ
ンジフェノール、4,4’−イソプロピリデンビス(2
−クロロフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−
メチル−6−ターシャリーブチルフェノール)、2,
2’ーメチレンビス(4−エチル−6−ターシャリーブ
チルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(6−タ
ーシャリーブチル−2−メチルフェノール)、1,1,
3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−ターシ
ャリブチルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2
−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニ
ル)ブタン、4,4’−チオビス(6−ターシャリーブ
チル−2−メチルフェノール)、4,4’−ジフェノー
ルスルホン、4−イソプロポキシ−4’−ヒドロキシジ
フェニルスルホン、4−ベンジロキシ−4’−ヒドロキ
シジフェニルスルホン、4,4’−ジフェノールスルホ
キシド、P−ヒドロキシ安息香酸イソプロピル、P−ヒ
ドロキシ安息香酸ベンジル、プロトカテキユ酸ベンジ
ル、没食子酸ステアリル、没食子酸ラウリル、没食子酸
オクチル、1,7−ビス(4−ヒドロキシフェニルチ
オ)−3,5−ジオキサヘプタン、1,5−ビス(4−
ヒドロキシフェニルチオ)−3−オキサペンタン、1,
3−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−プロパン、
1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−2−ヒ
ドロキシプロパン、N,N’−ジフェニルチオ尿素、
N,N’−ジ(m−クロロフェニル)チオ尿素、サリチ
ルアニリド、5−クロロ−サリチルアニリド、2−ヒド
ロキシ−3−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−1−ナフト
エ酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、ヒドロキシナ
フトエ酸の亜鉛、アルミニウム、カルシウム等の金属
塩、ビス−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチルエス
テル、ビス−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジル
エステル、1,3−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベン
ゼン、1,4−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼ
ン、2,4’−ジフェノールスルホン、3,4−ジヒド
ロキシ−4’−メチルジフェニルスルホン、3,3’−
ジアリル−4,4’−ジフェノールスルホン、α,α−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)−α−メチルトルエ
ン、チオシアン酸亜鉛のアンチピリン錯体、テトラブロ
モビスフェノールA、テトラブロモビスフェノールS
等。
【0025】本発明の感熱記録紙を製造するために、ロ
イコ染料及び顕色剤を支持体上に結合支持させる場合、
慣用の種々の結合剤を適宜用いることができ、その具体
例としては、例えば、以下のものが挙げられる。
【0026】ポリビニルアルコ−ル、澱粉及びその誘導
体、ヒドロキシメチルセルロ−ス、ヒドロキシエチルセ
ルロ−ス、カルボキシメチルセルロ−ス、メチルセルロ
−ス、エチルセルロ−ス等のセルロ−ス誘導体、ポリア
クリル酸ソ−ダ、ポリビニルピロリドン、アクリルアミ
ド/アクリル酸エステル共重合体、アクリルアミド/ア
クリル酸エステル/メタクリル酸三元共重合体、スチレ
ン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、イソブチレン
/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、ポリアクリルア
ミド、アルギン酸ソ−ダ、ゼラチン、カゼイン等の水溶
性高分子の他、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリア
クリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、塩化ビ
ニル/酢酸ビニル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重
合体等のエマルジョンやスチレン/ブタジエン共重合
体、スチレン/ブタジエン/アクリル系共重合体等のラ
テックス等。
【0027】また、感熱発色層においては、前記ロイコ
染料及び顕色剤と共に、必要に応じ、熱感度向上剤とし
て種々の熱可融性物質を併用することができ、その具体
例としては、例えば次の化合物が挙げられる。
【0028】ステアリン酸、ベヘン酸等の脂肪酸類、ス
テアリン酸アミド、パルミチン酸アミド等の脂肪酸アミ
ド類、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、
ステアリン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛、ベヘン酸
亜鉛等の脂肪酸金属塩類、p−ベンジルビフェニル、タ
ーフェニル、トリフェニルメタン、p−ベンジルオキシ
安息香酸ベンジル、β−ベンジルオキシナフタレン、β
−ナフトエ酸フェニルエステル、1−ヒドロキシ−2−
ナフトエ酸フェニルエステル、1−ヒドロキシ−2−ナ
フトエ酸メチルエステル、ジフェニルカーボネート、テ
レフタル酸ジベンジルエステル、テレフタル酸ジメチル
エステル、1,4−ジメトキシナフタレン、1,4−ジ
エトキシナフタレン、1,4−ジベンジルオキシナフタ
レン、1,2−ビス(フェノキシ)エタン、1,2−ビ
ス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ビス(4
−メチルフェノキシ)エタン、1,4−ビス(フェノキ
シ)ブタン、1,4−ビス(フェノキシ)−2−ブテ
ン、ジベンゾイルメタン、1,4−ビス(フェニルチ
オ)ブタン、1,4−ビス(フェニルチオ)−2−ブテ
ン、1,3−ビス(2−ビニルオキシエトキシ)ベンゼ
ン、1,4−ビス(2−ビニルオキシエトキシ)ベンゼ
ン、p−(2−ビニルオキシエトキシ)ビフェニル、p
−アリールオキシビフェニル、p−プロパギルオキシビ
フェニル、ジベンゾイルオキシメタン、1,3−ジベン
ゾイルオキシプロパン、ジベンジルジスルフィド、1,
1−ジフェニルエタノール、1,1−ジフェニルプロパ
ノール、p−(ベンジルオキシ)ベンジルアルコール、
1,3−ジフェノキシ−2−プロパノール、N−オクタ
デシルカルバモイル−p−メトキシカルボニルベンゼ
ン、N−オクタデシルカルバモイルベンゼン、シュウ酸
ジベンジル、シュウ酸−p−クロロベンジル等。
【0029】なお、感熱発色層においては、必要に応じ
て、この種の感熱記録材料に慣用される補助添加成分、
例えば、フィラー、分散剤、発色画像安定化剤、酸化防
止剤、消泡剤、光安定化剤、螢光増白剤、界面活性剤等
を併用することができる。この場合、フィラーとして
は、例えば、炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化
チタン、水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウ
ム、クレ−、タルク、表面処理されたカルシウムやシリ
カ等の無機系微粉末の他、尿素−ホルマリン樹脂、スチ
レン/メタクリル酸共重合体、ポリスチレン樹脂等の有
機系の微粉末を挙げることができる。
【0030】本発明の感熱記録紙は、前記した各成分を
含む感熱発色液を前記の物性を有する支持体上に塗布
し、非感熱面にはバック液として水を塗布したのち、乾
燥したものにキャレンダー掛けを行なうことによって得
られる。
【0031】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。なお、以下において示す部及び%はいずれも重量
基準である。
【0032】実施例1〜3及び比較例1〜3 市販されている、LBKP及びNBKPを用い、表1に
示すようにサイズ剤及びウェットプレスでのプレス圧を
選択することにより、表2に示される諸特性をもつ坪量
40〜43g/m2、厚味60〜64μm、水分5.5
〜6.0%の原紙を得た。
【0033】
【表1】 注−1)添加量及びウェットプレス圧は、比較例の
それを基準(=1)とし た比で表わしている。 −2)薬品A ロジンエマルジョン B アルキルケ
テンダイマー C 高級脂肪酸 D スターチ+PVA
【0034】次に、下記組成の混合物を粉砕分散し、
〔A液〕〜〔C液〕を調製した。 〔A液〕 3,3-ビス(ジメチルアミノフェニル)-6-ジメチルアミノフタリド 60部 5%ポリビニルアルコール水溶液 60部 水 180部 〔B液〕 2,2-ビス(p-ヒドロキシフェニル)プロパン 60部 5%ポリビニルアルコール水溶液 60部 水 180部 〔C液〕 カオリン 60部 ヘキサメタリン酸ソーダ 6部 モンタンワックス 60部 水 174部
【0035】続いて、〔A液〕2部、〔B液〕5部及び
〔C液〕3部を混合し、更にこれに酸化澱粉15%水溶
液2部を加えて撹拌し、感熱発色液を調製した。
【0036】次に、この感熱発色液を、前記原紙上に、
乾燥塗布量が4〜6g/m2になるようにワイヤーバー
で塗布した後、非感熱面に水を塗布し乾燥後、キャレン
ダー掛けを行ない、感熱記録紙を作成した。
【0037】以上のようにして得られた感熱記録紙を、
松下電子部品社製の感熱印字装置にて、電圧13.3V
で印字し、その画像濃度をマクベス濃度計RD−914
で測定した。また、リコー社製α−20機で送受信を行
ない、小径ロールのトレー収納性をみた。その評価結果
を表2に示す。
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】本発明の感熱記録紙は、前記構成からな
るので、小径ロールにして長期保管しても巻ぐせロール
がつきにくく、記録後のトレー収納性に優れており、し
かも高濃度で地肌カブリが少なく、鮮明な画像を与え
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 重昭 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭62−23778(JP,A) 特開 昭62−121087(JP,A) 特開 昭61−237689(JP,A) 特開 昭63−237986(JP,A) 特開 平2−243386(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上にロイコ染料と顕色剤とを主成
    分とする感熱発色層を設けてなる感熱記録紙において、
    該支持体両面のJ.TAPPI No.51による、
    験液と支持体との接触時間を2secとした場合のブリ
    ストウ試験の転移量が20ml/m2以下で且つその表
    裏の該転移量の差が2ml/m2以下であり、しかも感
    熱記録紙の緊度が0.9g/cm3以下で且つその非印
    字面のJ.TAPPI No.5Bによる平滑度が15
    0sec以上であることを特徴とする感熱記録紙。
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