JP3219589B2 - 屋根瓦 - Google Patents

屋根瓦

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JP3219589B2
JP3219589B2 JP05873594A JP5873594A JP3219589B2 JP 3219589 B2 JP3219589 B2 JP 3219589B2 JP 05873594 A JP05873594 A JP 05873594A JP 5873594 A JP5873594 A JP 5873594A JP 3219589 B2 JP3219589 B2 JP 3219589B2
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浩 前迫
武尚 遠山
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋根瓦に関する。
【0002】
【従来の技術】従来建物の屋根を葺くために、多種多用
の瓦が使用されており、粘土瓦やセメント瓦など屋根瓦
においては、葺き重ね部の雨水の浸入を防止するため
に、通常水返しが設けられている。たとえば、特開平4
−309646号公報に開示された屋根瓦は、瓦本体の
後端(尻)側に設ける水返しの突出高さを実質的に高く
して重合部からの雨水の浸入を防止するようになってい
る。
【0003】また、特開平3−247840号公報に開
示された屋根瓦は、瓦の後端縁に沿って表面側に平行な
2本以上の凹溝が設けられ、瓦の前端側(葺設状態で軒
側)の裏面に、この凹溝に対応する突条が形成され、こ
の突条の高さが前記凹溝の深さよりも低くなっていて、
この凹溝と突条とが噛み合うように瓦を葺き上げるよう
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した屋根
瓦には、つぎのような問題があった。すなわち、前者の
屋根瓦は、水返しが複雑かつ高く設けられているため、
通常の雨水の逆流、あるいは毛細管現象による雨水の瓦
裏面への回り込みは防止できるが、強風下では吹き込み
による雨水の浸入を防止することができない。
【0005】一方、後者の屋根瓦は、突条と凹溝とが噛
み合うように葺かれるため、強風が吹き付けても瓦の前
端側から雨水が浸入することはないが、毛細管現象によ
って雨水の浸入が増大すると言う問題や屋根流れ方向へ
瓦の葺き調整ができなくなり、施工性が悪いと言う問題
がある。本発明は、このような事情に鑑みて、強風雨下
における雨水の野地側への浸入が有効に防止でき、葺き
調整も容易に行え施工性に優れた屋根瓦を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる屋根瓦
は、このような目的を達成するために、前端縁に沿って
裏面側にリブ状の脚部が突設され、後端縁に沿って表面
側に防水リブが突設されていて、前記脚部の後端縁から
10mm以上後方で、葺設状態で下位瓦の後端縁より前方
となる位置に前記脚部と平行な少なくとも1本の突条が
裏面側に突出しており、かつ、前記脚部の高さをa、突
条の高さをb、防水リブの高さをcとしたとき、1mm≦
a─b─c≦5mm、1mm<a─b≦5mmになるように各
部が形成されている構成とした。
【0007】上記構成において、前端とは葺設時に軒側
に位置する側の端、後端とはその逆の端を意味する。突
条の位置は、脚部の後端縁から10mm以上後方で、葺設
状態で下位瓦の後端縁より前方となる位置であれば、特
に限定されないが、脚部の後端縁から10mm〜40mm後
方にすることが好ましい。
【0008】また、突条の本数は、1本以上であれば、
特に限定されないが、1〜5本程度が好ましい。
【0009】
【作用】上記構成によれば、強風が吹き付け、瓦前端側
から雨水が吹き込む際、雨水は、脚部後端縁から風圧に
よってはね飛ばされる。舞い上がった水滴は、突条が脚
部の後端縁より10mm未満の位置に設けられていると、
その位置では水滴がさほど高く舞い上がっていないの
で、水滴が突条に遮られずに、瓦の裏面を濡らし、水滴
がしたたり落ちて野地に浸入するが、突条が脚部の後端
縁より10mm以上後方で葺設状態で下位瓦の後端縁より
前方となる位置に設けられているので、突条によって遮
られ、下方に落下する。そして、下方に落ちた水滴が確
実に下位瓦の表面に落下し、野地に浸入することがな
い。
【0010】また、脚部の高さをa、突条の高さをb、
防水リブの高さをcとしたとき、1mm≦a─b─c≦5
mmになるように各部が形成されているので、風圧ではね
飛ばされた水滴が上位瓦と下位瓦との隙間を通り抜けて
野地を濡らしたり、毛細管現象によって野地を濡らした
りすることがない。すなわち、a─b─cが5mmを越え
ると、風圧ではね飛ばされた水滴が通り抜けてしまい、
a─b─cが1mm未満であると、毛細管現象により雨水
の浸入がかえって生じやすくなる。
【0011】さらに、1mm<a─b≦5mmとなっている
ので、流れ方向の葺き調整を支障なく行うことがてき
る。
【0012】
【実施例】以下に、本発明を、その実施例をあらわす図
面を参照しつつ詳しく説明する。図1は本発明にかかる
屋根瓦の1実施例を表面側から見た斜視図であって、図
2は図1の屋根瓦を裏面側から見た斜視図、図3は図1
のA−A線断面図である。
【0013】図2および図3に示すように、この屋根瓦
1は、幅方向に断面略波状に形成され、その前端縁11
に沿って裏面12側にリブ状の脚部2が突設されてい
る。また、図1および図3に示すように、屋根瓦1は、
その後端縁13に沿って表面14側に防水リブ3が突設
されている。脚部2の後端縁21の後方、20mmの部分
と30mmの部分には、それぞれ脚部2と平行に突条4,
4が突設されている。
【0014】さらに、この屋根瓦1は、図3に示すよう
に、脚部2の高さaが12mm、突条4の高さbが8mm、
防水リブ3の高さcが3mm、すなわち、a─b─c=1
mm、a─b=4mmとなっている。この屋根瓦1を図4に
示すように、1.5m×3mの野地5に5.5寸勾配で
葺設し、風速30m/sec 、降水量10mm/min の条件
下で防水テストを施すと、15cc/m2 ・min の漏水
量で野地側へ漏水が生じた。
【0015】一方、比較例として突条4を全く設けなか
った屋根瓦および突条4を脚部2の後端縁21の後方5
mmの位置にのみ設けた屋根瓦を用意し、これらの屋根瓦
をそれぞれ屋根瓦1と同様にして野路5に葺設し、風速
30m/sec 、降水量10mm/min の条件下で防水テス
トを施したところ、それぞれ84cc/m2 ・min 、7
9cc/m2 ・min の漏水量で野地側へ漏水が生じた。
【0016】本発明にかかる屋根瓦は、上記実施例に限
定されない。すなわち、上記の実施例では、断面略波状
をしているが、平板状でも構わない。
【0017】
【発明の効果】本発明にかかる屋根瓦は、以上のように
構成されているので、葺設時における前方からの強風下
においても雨水の下位瓦後縁部の浸入を遮断でき、有効
な間隙を設けることによって葺き調整が容易に行えるだ
けでなく、毛細管現象による雨水の浸入も防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる屋根瓦の1実施例であって、そ
の表面側から見た斜視図である。
【図2】図1の屋根瓦を裏面側から見た斜視図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図1の屋根瓦を野地に葺設した状態の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 屋根瓦 2 脚部 3 防水リブ 4 突条 11 前端縁(屋根瓦の前端縁) 12 裏面 13 後端縁(屋根瓦の後端縁) 14 表面 21 後端縁(脚部の後端縁)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前端縁に沿って裏面側にリブ状の脚部が
    突設され、後端縁に沿って表面側に防水リブが突設され
    ていて、前記脚部の後端縁から10mm以上後方で、葺設
    状態で下位瓦の後端縁より前方となる位置に前記脚部と
    平行な少なくとも1本の突条が裏面側に突出しており、
    かつ、前記脚部の高さをa、突条の高さをb、防水リブ
    の高さをcとしたとき、1mm≦a─b─c≦5mm、1mm
    <a─b≦5mmになるように各部が形成されている屋根
    瓦。
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