JP2695328B2 - 屋根葺材 - Google Patents

屋根葺材

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JP2695328B2
JP2695328B2 JP3302904A JP30290491A JP2695328B2 JP 2695328 B2 JP2695328 B2 JP 2695328B2 JP 3302904 A JP3302904 A JP 3302904A JP 30290491 A JP30290491 A JP 30290491A JP 2695328 B2 JP2695328 B2 JP 2695328B2
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JP
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roofing material
wind
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roof
front edge
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尚夫 山口
智 黒石
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家屋等に用いられる屋
根葺材の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の屋根葺材は、一般に野地板へ取
付けるために形成された釘孔の位置する取付け部から対
風面となる露出部にわたり一体として平坦な面に形成し
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術による
屋根葺材を用いて葺かれた屋根に水平方向或いは上方か
ら風が当たるときには、一般に図6に示すように、風圧
のうち野地板と垂直な方向への分圧により屋根葺材が野
地板に押さえつけられるので、屋根葺材が飛散すること
はまず無いのであるが、図7に示すように、風の流れが
野地板の傾斜方向にほぼ沿った流れとなる場合には、こ
のような圧力が生じないか或いは弱いので剥離点から下
流側に生じる負圧により屋根葺材が浮き上がり飛散する
虞があった。本発明の目的は上述した従来欠点を解消す
る点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明による屋根葺材の特徴構成は、屋根下地への
取付け部と、その取付け部の軒側に連設した露出部とを
備え、前記露出部上面の全幅にわたる領域に、前記取付
け部より上方に膨出すると共に、前記取付け部上面より
下方への傾斜角をもった傾斜面を形成してあることにあ
る。上述の構成において、前記露出部の下面を凹面状に
形成してあることが好ましい。
【0005】
【作用】図5に示すように、前記露出部上面の全幅にわ
たる領域に、前記取付け部より上方に膨出すると共に、
前記取付け部上面より下方への傾斜角をもった傾斜面を
形成してあるから、野地板上に複数の屋根葺材を、前記
取付け部上に、上の屋根葺材の露出部が重なるように順
次設置してある状態においては、膨出形状に形成された
前記傾斜面が横方向に連なって山状部を構成し、屋根面
上には、この山状部が、勾配の上下方向に間隔をあけた
状態に複数形成されることになる。そして、この山状部
どうしの間には、谷状部が形成されることになると共
に、屋根葺材の前縁部も、この谷状部に位置することに
なる。従って、屋根葺材に対する剥離成分の力を多く含
んだ風、即ち、屋根面に沿った吹き上げ風が、屋根面に
当たる場合、前記山状部によってガードされ、谷状部へ
の作用力が減衰されやすく、屋根葺材への剥離作用(屋
根葺材の前縁部と、下に重なる屋根葺材との間に風が吹
き込んで屋根葺材を剥離させる作用)を弱めることが可
能となる。更には、屋根葺材のうち主なる対風面となる
前縁部を、野地板への取付け面より下方へ傾斜角をもっ
て構成してあるので、水平方向或いは上方から屋根に風
が当たるときは勿論のこと、風の流れが野地板の傾斜方
向にほぼ沿った流れとなる場合であっても、前記前縁部
に作用する風圧には野地板と垂直な方向への分圧が含ま
れることとなり、この分力に応じて屋根葺材が野地板に
押さえつけられることになり、風圧による屋根葺材の剥
離を、より発生し難くすることが可能となる。そして、
この分圧は風圧が大であるほど、つまり強風であるほど
大となる。さらに、前記露出部の下面を凹面状に形成し
た場合には、縁端部から内部に吹き込む風の先端部分か
らの剥離流により前記凹部が負圧となって、屋根葺材を
野地板側に吸引することになる。
【0006】
【発明の効果】本発明によれば、台風等による強風の状
況下でも飛散を容易に防止し得る屋根葺材を提供するこ
とができるようになった。
【0007】
【実施例】以下に本発明による屋根葺材の実施例を説明
する。図3に示すように、平面視が”五角形”の形状を
したスレート系屋根葺材2を、傾斜姿勢にある野地板1
に下方から上方にその傾斜方向に沿って一部が重なるよ
うに、且つ、下方の屋根葺材2に対して上方の屋根葺材
2の位置を左右にずらせて配置して葺き、棟A、軒先
B、けらばC等、屋根の端部に所謂役物といわれる板金
製或いはスレート系の補強具3、例えば、棟包3A、軒
先水切り3B、けらば水切り3C、雨押え等を釘打して
取り付けて屋根を構成してある。
【0008】前記屋根葺材2は、図1及び図2に示すよ
うに、野地板1への取付け部20と、露出部21とで構
成してある。前記取付け部20には、野地板1に釘打固
定する孔2Aを他の屋根葺材2との重合部に横方向に4
箇所並べて形成し、その重合部であって孔2Aより下方
位置に雨水の侵入を防止するべく線状の凹部2Bを横方
向に形成してある。前記露出部21には、前記取付け部
20の表面より下方への傾斜角をもって形成された前方
傾斜面Fを形成してある。詳述すると、前記取付け部2
0の表面に対して上方への傾斜角で緩やかな立ち上がり
姿勢に形成された後方傾斜面Rと、後方傾斜面Rからさ
らに前縁側に前記取付け部20の表面から下方への傾斜
角で緩やかな立ち下がり姿勢に形成された前方傾斜面F
を連続的に形成してあり、以て露出部21で上方へ凸な
る形状に構成してある。前記露出部21の下面、即ち野
地板1への対向面は逆に凹部21Aが形成されており、
屋根葺材2全体の強度維持のため、凹部21Aには後方
傾斜部Rから前方傾斜部Fの方向に複数のリブ21Bを
形成してある。
【0009】図4に示すように、対風面に作用する野地
板1に垂直な方向への押しつけ分圧と、前縁端部から吹
き込む風の剥離流により前記凹部21Aに発生する負圧
の作用とで、前記屋根葺材2は野地板1から浮き上が
り、さらには剥がれるといった事故を回避するのであ
る。
【0010】以下に別実施例を説明する。先の実施例で
は、前縁部21で上方へ凸なる形状に構成し、その下面
を逆に凹部に形成したものを説明したが、下面の凹部は
屋根葺材の組成で満たしてあってもよい。先の実施例で
は、前縁部21で上方へ凸なる形状に構成したものを説
明したが、取付け部20の表面から下方への傾斜角で緩
やかな立ち下がり姿勢に形成された前方傾斜部Fを形成
するには、屋根葺材の厚みを前縁側程次第に薄く形成す
ることにより実現してもよい。先の実施例では、前縁端
部から凹部21Aに吹き込む風は、他の屋根葺材との重
合部にできる隙間から抜けるものを説明したが、野地板
或いは屋根葺材下面に風を逃がす経路を積極的に形成す
ることで、凹部21Aに発生する負圧を安定的に発生さ
せることができる。
【0011】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】屋根葺材の平面図
【図2】屋根葺材の斜視図
【図3】屋根の斜視図
【図4】屋根葺材に作用する風の流れを示す模擬図
【図5】屋根葺材に作用する風力の原理図
【図6】従来例を示す屋根葺材に作用する風力の原理図
【図7】従来例を示す屋根葺材に作用する風力の原理図
【符号の説明】
1 野地板 20 取付け部 F 前縁部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根下地への取付け部(20)と、その
    取付け部(20)の軒側に連設した露出部(21)とを
    備え、前記露出部(21)上面の全幅にわたる領域に、
    前記取付け部(20)より上方に膨出すると共に、前記
    取付け部(20)上面より下方への傾斜角をもった傾斜
    面(F)を形成してある屋根葺材。
  2. 【請求項2】 前記露出部(21)の下面を凹面状に形
    成してある請求項1記載の屋根葺材。
JP3302904A 1991-11-19 1991-11-19 屋根葺材 Expired - Lifetime JP2695328B2 (ja)

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JP3302904A JP2695328B2 (ja) 1991-11-19 1991-11-19 屋根葺材

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JPH05141046A JPH05141046A (ja) 1993-06-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4946519U (ja) * 1972-07-24 1974-04-24
JPS5562718U (ja) * 1978-10-24 1980-04-28

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Publication number Publication date
JPH05141046A (ja) 1993-06-08

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