JP2003176606A - 雨 樋 - Google Patents
雨 樋Info
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Abstract
上に、水切り突起から落下する雨水が背後の家屋外壁面
にかかり難く、水切り突起の先端で大きい水滴が成長し
難い雨樋を提供する。 【解決手段】 底板1の前後両側端に前側板2と後側板
3が一体に形成され、前側壁2の下端から下向きに突き
出す水切り突起6が雨樋全長に亘って設けられ、前側板
2の下端近傍部から水切り突起6の先端に至る表面が緩
やかなS字状曲面2dに形成された構成の雨樋とする。
前側板2を伝い落ちる雨水の流れ方向がS字状曲面2d
に沿って最終的に下向きに変更されるため、家屋外壁面
に雨水がかかり難くなる。また、前側板の中間部及び/
又は下端から下向きに突き出す水切り突起を設け、その
先端を0〜1.5mm幅の略水平面に形成すると共に、
その後面を後方斜め上側へ立ち上がる立上り面とする構
成により、大きな水滴の成長を阻止する。
Description
は、前側板に降りかかる雨水が底板まで回り込まないよ
うに水切りできる雨樋と、水切り突起の先端で大きい水
滴が成長しにくい雨樋に関する。
が前側板を伝って底板まで回り込むため、雨水の回り込
んだ痕跡が底板に残り、底板が汚れたり、雨が止んだ後
でも底板から水滴が落下するという問題があった。特
に、最近の雨樋は、前側板の上部を後側へ傾斜させたも
のが多く、この傾斜させた前側板上部には多量の雨水が
降りかかって前側板を伝い落ちるため、この問題を無視
することはできない。
図8に示すような雨樋が開発されている。即ち、図7に
示す雨樋は、「く」字状に屈曲する前側板101の中間
屈曲部に水受部102を形成し、後側へ傾斜した前側板
上部101aに降りかかって伝い落ちる雨水を該水受部
102で受け止めるようにしたものである。また、図8
に示す雨樋は、前側板101の下端部に内側へ突入する
段部103を形成し、前側板101に降りかかって伝い
落ちる雨水を該段部103で水切りして落下させるよう
にしたものである。
101bに降りかかって伝い落ちる雨水を受け止めるこ
とができないため、この前側板下部101bを伝い落ち
る雨水が底板105まで回り込んで底板105を汚した
り、水滴が落下するという問題があった。また、図8に
示す雨樋は、段部103の水切り作用が不充分であるた
め、やはり雨水の一部が段部103を伝って底板105
まで回り込み、底板105を汚したり水滴が落下すると
いう問題があった。
に、前側板101の中間屈曲部と下端に、下向きに突き
出す水切り突起104a,104bをそれぞれ形成した
雨樋を試作した。この雨樋は、前側板上部101aに降
りかかって伝い落ちる雨水が水切り突起104aにより
水切りされて落下すると共に、前側板下部101bに降
りかかって伝い落ちる雨水が水切り突起104bにより
水切りされて落下するため、上記の図7,図8に示す雨
樋が有する問題を一挙に解決し得るものである。
示す雨樋では、前側板上部101aに降りかかって伝い
落ちる雨水が、図10に示すように、水切り突起104
aの先端で大きい水滴に成長して真下に落下するため、
その落下点の地面が侵食されて穴があくという問題があ
り、落下点にベランダや廊下の手摺等が存在する場合
は、落下する水滴によって耳障りな衝撃音が発生すると
いう問題があった。
1bに降りかかった雨水がゆっくりと前側板下部101
bの表面を伝い落ちる場合には、雨水が水切り突起10
4bの先端で水滴となって略真下に落下するけれども、
雨水が前側板下部101bの表面を速やかに伝い落ちる
場合には、図11に矢印Vで示すように、雨水が後方斜
め下側に向かって放物線を描くように落下するため、背
後の家屋外壁面に雨水がかかって家屋外壁面が濡れたり
汚れたりする心配があった。
もので、その目的とするところは、水切り突起の先端で
大きい水滴が成長しにくい雨樋と、水切り突起から落下
する雨水が背後の家屋外壁面にかかりにくい雨樋を提供
することにある。
め、本発明の請求項1に係る雨樋は、底板の前後両側端
に前側板と後側板が一体に形成された雨樋であって、そ
の前側板の下端から下向きに突き出す水切り突起が雨樋
全長に亘って設けられ、前側板の下端近傍部から水切り
突起の先端に至る表面が緩やかなS字状曲面に形成され
ていることを特徴とするものである。
ら水切り突起の先端に至る表面が緩やかなS字状曲面に
形成されていると、前側板の表面を伝い落ちる雨水の流
れがS字状曲面のところで最終的に下向きに変化し、前
側板下端の水切り突起の先端から落下する雨水の落下方
向が下向きに変更されるため、雨水は後方斜め下側に向
かって落下し難くなる。そのため、前側板下端の水切り
突起から落下した雨水が雨樋背後の家屋外壁面にかかっ
て、家屋外壁面を濡らしたり汚したりする心配が少なく
なる。
記請求項1の雨樋において、その底板から水切り突起の
先端までの突出寸法が1.5mm以上であることを特徴
とするものである。
が1.5mm以上であると、前側板を伝い落ちる雨水が
水切り突起を乗り越えて底板へ回り込むのをほぼ確実に
阻止できるため、水切り性能が一層向上する。
板の前後両側端に前側板と後側板が一体に形成された雨
樋であって、その前側板の中間部及び/又は下端から下
向きに突き出す水切り突起が雨樋全長に亘って設けら
れ、水切り突起の先端が0〜1.5mmの幅を有する略
水平面に形成されると共に、水切り突起の後面が後方斜
め上側へ立ち上がる立上り面に形成されていることを特
徴とするものである。
〜1.5mmの幅を有する略水平面に形成され、且つ、
水切り突起の後面が後方斜め上側へ立ち上がる立上り面
に形成されていると、降雨中水を切ってしまうため前側
板を伝い落ちてくる雨水が水切り突起の先端で大きい水
滴に成長しにくいので、水切り突起から小さな水滴が落
下するようになる。そのため、降雨後落下点の地面の侵
食が減少して穴があきにくくなり、また、落下点にベラ
ンダや廊下の手摺等が存在しても、落下する水滴によっ
て発生する耳障りな衝撃音が小さくなる。
体的な実施形態を詳述する。
面図、図2は図1の円Aで囲んだ部分の拡大図、図3は
同雨樋を家屋の軒先に取付けたところを示す断面図であ
る。
カーボネート等の熱可塑性合成樹脂で押出成形された肉
厚が1.0〜2.0mm程度の雨樋であって、底板1の
前後両側端には前側板2と後側板3が一体に形成されて
いる。
め上側へ傾斜し、前側板2の下部2bが前方斜め上側へ
傾斜している。そして、この前側板2の上端内側には中
空の耳部4が形成され、また、後側板3の上端内側にも
中空の耳部5が形成されている。
す水切り突起6が雨樋全長に亘って形成されている。図
2に示すように、この水切り突起6は先端(下端)が鋭
角に尖った略三角形の断面形状を有する突起であって、
前側板2(前側板下部2b)の下端近傍部2cから水切
り突起6の先端に至る表面が緩やかなS字状曲面2dに
形成されている。即ち、前側板2の下端近傍部2cの表
面は凸湾曲し、水切り突起6の先端に至る表面(前側
面)は凹湾曲して、全体として緩やかなS字状曲面2d
が形成されている。そして、このS字状曲面2dの下端
部分は下向きに湾曲している。この下端部分の傾斜角度
θは45°以上、90°以下であることが望ましい。
間部2eには、前方斜め下側に突き出す水切り突起7が
雨樋全長にわたって形成されている。尚、この水切り突
起7については、後述する他の実施形態の雨樋のところ
で詳しく説明する。
鼻隠し8に固定された合成樹脂製の雨樋取付具9の前耳
支持部9aと後耳支持部9bで、雨樋の前側板2上端の
耳部4と後側板3上端の耳部5を下方から支持させると
共に、雨樋前側板2の段状の屈曲中間部2eを前耳支持
部の下端9cで押えることにより、浮き上って外れない
ように軒先に取付けられる。
前側板上部2aに降りかかって伝い落ちる雨水は、前側
板2の中間部の水切り突起7により水切りされて、矢印
Wで示すように該突起7の先端から落下し、また、前側
板下部2bに降りかかって伝い落ちる雨水は、前側板2
の下端の水切り突起6で水切りされて落下する。従っ
て、前側板2に降りかかった雨水は底板1の下面まで回
り込むことがないので、底壁1が雨水の痕跡によって汚
れなくなり、また、雨が止んだ後に雨水が底板1から水
滴となって落下することもなくなる。
傍部2cから水切り突起6の先端に至る表面が緩やかな
S字状曲面2dに形成されていると、前側板下部2bの
表面を伝い落ちる雨水の流れが、図2に矢印Xで示すよ
うにS字状曲面2dに沿って変化し、最終的に水切り突
起6の先端から落下する雨水の落下方向が下向きに変更
されるため、雨水が後方斜め下側に向かって落下し難く
なる。そのため、前側板2下端の水切り突起6から落下
した雨水が、雨樋背後の家屋外壁面10にかかって家屋
外壁面10を濡らしたり汚したりする心配が少なくな
る。
形成されていると、雨水がS字状曲面2dを伝い落ちる
速さ(雨量の多少によって速さが変わる)によって、水
切り突起6から落下する雨水の落下方向が図3に矢印
Y,Zで示すように若干異なるため、雨水の落下点が分
散して地面の侵食を減少させることも可能となる。ま
た、降雨後に水切り突起6に伝い落ちてきた雨水は、そ
の先端の鋭角部分により小さな水滴となって落下するた
め、地面を侵食する恐れはない。
Hは1.5mm以上であることが望ましく、このような
突出寸法にすると、前側板2(前側板下部2b)を伝い
落ちる雨水が水切り突起6を乗り越えて底板1の下面へ
回り込むのを確実に阻止できるため、水切り性能が一層
向上する。突出寸法Hの上限はいくらでもよいが、4.
0mmまでとすることが望ましく、これより大きい突出
寸法にしても水切り効果の更なる向上は見られない。さ
らに望ましい突出寸法Hの上限は3.0mm以下であ
る。
断面図、図5は図4の円Bで囲んだ部分の拡大図、図6
は図4の円Cで囲んだ部分の拡大図である。
実質的に同様であり、底板1の前後両側端に前側板2と
後側板3が一体形成されている。そして、前側板2の上
部2aは後方斜め上側へ、前側板2の下部2bは前方斜
め上側へそれぞれ傾斜し、この前側板2と後側板3のそ
れぞれの上端には、中空の耳部4,5が形成されてい
る。
間部2eには、ほぼ下向きに突き出す水切り突起70が
雨樋全長に亘って形成されており、前側板2の二重壁構
造とされた下端にも、下向きに突き出す水切り突起60
が雨樋全長に亘って形成されている。
突起70は、図5に拡大して示すように、該突起70の
先端の前面が0〜1.5mmの幅を有する略水平面70
aに形成されており、該突起70の後面が後方斜め上側
へ立ち上がる立上り面70bに形成されている。ここに
「立上り面」とは、湾曲面、傾斜面、これらが結合した
複合面、のいずれをも含む広概念の用語であり、この水
切り突起70の立上り面は、湾曲面と傾斜面が結合した
複合面となっている。そして、水切り突起70は前側板
下部2bの上端部から距離L(10〜40mm、好まし
くは10〜20mm)だけ離して設けられている。その
ため、水切り突起70に水滴ができても、前側板下部2
bに移行することがない。
2の下端に形成された水切り突起60も上記の水切り突
起70と同様に、突起の先端が0〜1.5mmの幅を有
する略水平面60aに形成されており、該突起70の後
面が、傾斜角の異なる二つの傾斜面を結合した立上り面
60bに形成されている。
のような略水平面70a,60aと立上り面70b,6
0bを有する先細り形状となっているため、降雨中に雨
水を切ってしまうので、降雨後に前側板上部2a及び前
側板下部2bを伝い落ちてくる雨水が、水切り突起7
0,60の先端で大きい水滴に成長しにくい。従って、
前側板2に降りかかって伝い落ちる雨水が底板1に回り
込み難く、しかも、水切り突起70,60から小さな水
滴が落下するようになるため、水滴落下点の地面の侵食
作用が弱められて穴があきにくくなる。また、落下点に
ベランダや廊下の手摺等が存在しても、落下する水滴に
よって発生する耳障りな衝撃音が小さくなる。特に風が
あると、小さな水滴が風により吹き飛ばされて定まった
箇所に落下せず、侵食が少なくなり、衝撃音も減少す
る。
0a,60aの幅が1.5mmより広くなると、水切り
突起70,60の先端で成長する水滴が大きくなって、
前側板2に降りかかって伝い落ちる雨水が底板に回り込
み易くなったり、落下水滴による地面の侵食作用や耳障
りな衝撃音を十分に弱めることが難しくなるため、本発
明の目的を達成することが困難になる。略水平面70
a,60aの更に望ましい幅は0〜1.0mmである。
り突起7も、上記の水切り突起70と同様の構成であ
り、それゆえ前述した雨樋も水切り突起7から落下する
水滴によって地面が侵食されにくく、また、耳障りな衝
撃音を低減することもできる。
の雨樋は水切り性能が高く、前側板に降りかかって伝い
落ちる雨水を底板に回り込まないように水切りして、雨
水の痕跡による底板の汚れや雨が止んだ後の水滴の落下
を防止することができ、また、緩やかなS字状曲面によ
り水切り突起からの雨水の落下方向を変更して、家屋外
壁面を落下する雨水で濡らしたり汚したりするのを防止
することもでき、更に、降雨後水切り突起から落下する
水滴を小さくして、地面の侵食や耳障りな衝撃音を低減
させることもできるといった顕著な効果を奏する。
る。
示す断面図である。
る。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】底板の前後両側端に前側板と後側板が一体
に形成された雨樋であって、その前側板の下端から下向
きに突き出す水切り突起が雨樋全長に亘って設けられ、
前側板の下端近傍部から水切り突起の先端に至る表面が
緩やかなS字状曲面に形成されていることを特徴とする
雨樋。 - 【請求項2】底板から水切り突起の先端までの突出寸法
が1.5mm以上であることを特徴とする請求項1に記
載の雨樋。 - 【請求項3】底板の前後両側端に前側板と後側板が一体
に形成された雨樋であって、その前側板の中間部及び/
又は下端から下向きに突き出す水切り突起が雨樋全長に
亘って設けられ、水切り突起の先端が0〜1.5mmの
幅を有する略水平面に形成されると共に、水切り突起の
後面が後方斜め上側へ立ち上がる立上り面に形成されて
いることを特徴とする雨樋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001377556A JP3930308B2 (ja) | 2001-12-11 | 2001-12-11 | 雨樋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001377556A JP3930308B2 (ja) | 2001-12-11 | 2001-12-11 | 雨樋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003176606A true JP2003176606A (ja) | 2003-06-27 |
JP3930308B2 JP3930308B2 (ja) | 2007-06-13 |
Family
ID=19185484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001377556A Expired - Lifetime JP3930308B2 (ja) | 2001-12-11 | 2001-12-11 | 雨樋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3930308B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011001777A (ja) * | 2009-06-19 | 2011-01-06 | Sekisui Chem Co Ltd | 軒樋 |
JP2015042815A (ja) * | 2013-08-26 | 2015-03-05 | 株式会社東芝 | 太陽エネルギー変換モジュール、及びそのフレーム |
JP2018000709A (ja) * | 2016-07-06 | 2018-01-11 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 宅配ボックス |
-
2001
- 2001-12-11 JP JP2001377556A patent/JP3930308B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015042815A (ja) * | 2013-08-26 | 2015-03-05 | 株式会社東芝 | 太陽エネルギー変換モジュール、及びそのフレーム |
JP2018000709A (ja) * | 2016-07-06 | 2018-01-11 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 宅配ボックス |
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---|---|
JP3930308B2 (ja) | 2007-06-13 |
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