JP3699273B2 - 樋水返し - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は樋水返しに係り、特に、屋根から流下する雨水を軒樋内へ誘導して確実に集水することを目的とした樋水返しに関するものである。
【0002】
【従来技術とその課題】
従来、屋根の入隅など交差軒先の角部に取付ける飛越し防止板や飛沫板と云われる水返しは、軒樋同士を内曲り継手を介して交差突合わせ個所で接続したのちに、上記内曲り継手の前縁側耳部及び樋耳の少くとも四個所で水返しの基端部とビス止めしなければ、水返しを確実且つ安定して軒先に固定することが出来ず、且つ、予想以上の手間が掛かると云う問題がある。
即ち、上記のビス止め固定に際しては仮止めが無く、しかも、水平方向にビス止めしなければならなかったので、屋根の入隅のような作業し難い施工場所においては特に取付けに手間取ってしまい、作業効率の低下を招いていた。
また、入隅に適用される水返しは、その側辺の立板二枚が一体に直交配置された形態であって、その直交部位は不安定であり角度変形し易かったために、取付けに際しては作業し難く煩わしいものであった。
【0003】
また、特開平9−158419号公報には、図9に斜視図で示す如く、家屋軒先の入隅に取付けられる軒樋内曲り継手41において、該軒樋内曲り継手41の前面側コーナー壁411に、後面側コーナー壁412−1に対向して、面をなす水返し立壁4111を一体に形成したことを特徴とするものが開示されている。上記軒樋内曲り継手41は、継手と水返しの二つの機能を具えていて取付け施工性に優れているものの、軒樋曲り継手41の水返し立壁4111の立上り高さに成形加工上の限界があること、また、限界までの立上り高さの水返し立壁4111が得られたとしても、飛散する雨水を確実に防止することはできず、なお不十分であると云う問題が残っていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するためのものであって、その要旨は、屋根軒先の軒樋に取付ける樋水返しであって、下端部に樋耳や曲り継手の前縁耳部に係着する把持部を具えた水返し立壁が、軒先に並行又は隅形状に沿って配置されていると共に、前記水返し立壁の両側端に軒樋内へ雨水を誘導する案内立壁が形成され、水返し立壁の内面にはその全長に亘り軒樋内へ雨水を誘導する下方傾斜した案内板が形成され、案内板の内側下方に、樋耳や曲り継手の前縁耳部の上面に接合する段部が形成され、段部にビス止め部が形成されたことを特徴とする樋水返しである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づき具体的に説明する。
図1は、入隅に直交配置する本発明の一実施例を斜視図で示し、図2は、図1に示す本発明を矢視方向Xからの側面図で示し、図3は、本発明を矢視方向Yより見た側面図で示し、図4は、本発明の他の実施例を斜視図で示し、図5は、図4のA−A線断面図で示し、図6は、本発明の一実施例を軒先に取付けた状態を斜視図で示し、図7は、本発明の他の実施例を軒先に取付けた状態を斜視図で示し、図8は、本発明の他の実施例の使用状態を平面図で示す。
【0006】
本発明は、図1、図4及び図5、図7に斜視図で示す如く、屋根軒先の軒樋2に取付ける樋水返し1であって、下端部に樋耳21や曲り継手3の前縁耳部に係着する把持部11を具えた水返し立壁1−1が、軒先に並行に又は隅形状に沿って配置されていると共に、前記水返し立壁1−1には、軒樋内へ雨水を誘導する誘導板13が形成されていることを特徴とするものであって、水返し立壁1−1の全長内面から、軒樋2の内側へ傾斜する案内板14を形成して、上方より流下する雨水を軒樋内へ誘導し、また、水返し立壁1−1の両側端部に、軒樋2の内側へ向け折曲する案内立壁15を形成して、軒樋2の外側方へ飛散する雨水を軒樋内へ誘導することを特徴とするものである。
【0007】
上記本発明で、軒樋内へ雨水を誘導する誘導板13として、軒樋2の内側へ傾斜する案内板14、及び/又は、軒樋2の内側へ向け折曲する案内立壁15を形成したことにより、上方より流下する雨水並びに軒樋2の外側方へ飛散する雨水を軒樋内へ誘導して、確実に集水することができるものであると共に、施工に際しては、ビス止め固定に先立って仮止めすることができるので、屋根の入隅のような作業し難い場所においても取付けに手間取らず施工性が優れている。
【0008】
【実施例】
(実施例1)
本実施例の樋水返し1は、図1乃至図4に示す如く、水返し立壁1−1が一体に直交配置して形成され、その両側端には、各々が軒樋2側へ斜めに折れ曲った誘導板13の案内立壁15が一体に形成されていると共に、一方の案内立壁15から他方の案内立壁15に至る間の水返し立壁1−1の後面側(軒樋2側)には、全長に亘り案内板14が形成されている。
また、必要に応じて、水返し立壁1−1の交差部位の前面側下端を面取りして補強面板12とすることができる。
【0009】
そして、上記誘導板13の下端部には、軒樋2の樋耳21に係着する把持部11が形成されていると共に、案内立壁15及び水返し立壁1−1の内側下部に形成された段部17の下側には、曲り継手3の前縁耳部に係着する把持部11が形成され、且つ、上記段部17から水返し立壁1−1の頂部に亘り複数本の補強リブ16が一体に形成され、また、上記段部17には上方からビスで締着できるビス止め部18が形成されている。
【0010】
上記本発明を取付け施工するには、図4に示す如く、谷樋Cを挟んで屋根A,Aの軒先が交差している入隅の角部Bで、曲り継手3を用いて軒樋2,2同士を予め接続固定しておき、次いで、本発明を、その一方の案内立壁15に形成した把持部11を、一方の軒樋2の樋耳21に嵌めたままスライドして、補強面板12が曲り継手3の交差部位にきたときに、他方の案内立壁15に形成した把持部11を他方の軒樋2の樋耳21に位置合わせして係着し、しかる後、段部17に形成したビス止め部18を介し、曲り継手3に樋水返し1を締着固定することにより、簡単に取付けを完了することができる。
【0011】
上述の如く本発明を取付けたことにより、図4に示す如く、屋根A,Aの軒先が交差している入隅の角部Bに向かい谷樋Cから矢印方向へ流下する雨水は、水返し立壁1−1の案内板14に当ったのち分流し、案内立壁15,15により誘導されて、軒樋2外へ飛散することが遮られて軒樋2内へ案内され、集水されるものである。
【0012】
(実施例2)
本実施例の樋水返し1は、図5、図7に斜視図で、また、図6に断面図で示す如く、軒先に並行に配置されている水返し立壁1−1の両側端に、軒樋2側へ斜めに折れ曲った誘導板13の案内立壁15が一体に形成されていると共に、一方の案内立壁15から他方の案内立壁15に至る間の水返し立壁1−1の後面側には、全長に亘り案内板14が形成されている。
【0013】
そして、上記誘導板13の下端部には、軒樋2の樋耳21に係着する把持部11が形成されていると共に、案内立壁15及び水返し立壁1−1の内側下部に形成された段部17の下側には、軒樋2の前縁側の樋耳21に係着する把持部11が形成され、且つ、上記段部17から水返し立壁1−1の頂部に亘り少なくとも1本の補強リブ16が一体に形成され、また、上記段部17には上方からビスで締着できるビス止め部18が形成されている。
【0014】
上記本発明を取付け施工するには、図7、及び図8に平面図で示す如く、這い樋Dの雨水吐出口に対向する位置で、軒樋2の前縁側の樋耳21に、樋水返し1の案内立壁15に形成した把持部11を係着して仮止めした後に、段部17に形成したビス止め部18を介し、樋耳21に樋水返し1を締着固定することにより簡単に取付けを完了することができる。
上述の如く本発明を取付けたことにより、図8に示す如く、這い樋Dから排出される雨水は、水返し立壁1−1の案内板14に当ったのち、案内立壁15により矢印方向へ誘導されて、軒樋2の外側へ飛散することなく軒樋2内へ案内され、集水されるものである。
【0015】
上記本発明では、軒樋内へ雨水を誘導する誘導板13として、軒樋2の内側へ傾斜する案内板14、及び/又は、軒樋2の内側へ向け折曲する案内立壁15を形成したことにより、上方より流下する雨水並びに軒樋2の外側方へ飛散する雨水を軒樋内へ誘導して、確実に集水することができるものであると共に、施工に際しては、ビス止め固定に先立ち、誘導板13の下端部に形成した把持部11により、軒樋2の樋耳21や曲り継手3の前縁耳部に仮止めした後に締着固定することができるので、屋根の入隅のような作業し難い場所においても取付けに手間取らず施工性が優れている。
また、上記例で形成した補強リブ16は、補強効果ばかりでなく、雨水が水返し立壁1−1から外方にはずれて軒樋2の外側へ飛散するのを防止する効果も有するものである。
【0016】
【発明の効果】
本発明は上記構成よりなるので下記効果を奏する。
即ち、本発明により、誘導板として軒樋の内側へ傾斜する案内板、及び/又は、軒樋の内側へ向け折曲する案内立壁を形成したことにより、上方より流下する雨水並びに軒樋の外側方へ飛散する雨水を、軒樋内へ誘導して確実に集水することができると共に、施工に際しては、ビス止め固定に先立って仮止めした後に締着固定できるので、屋根の入隅のような作業し難い場所においても取付けに手間取らず施工性が優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】入隅に直交配置する本発明の一実施例を斜視図で示す。
【図2】図1に示す本発明を矢視方向Xから見た側面図で示す。
【図3】図1の本発明を、Y矢視方向より見た平面図で示す。
【図4】本発明の他の実施例を斜視図で示す。
【図5】図4の本発明をA−A線断面図で示す。
【図6】本発明の一実施例を軒先に取付けた状態を斜視図で示す。
【図7】本発明の他の実施例を軒先に取付けた状態を斜視図で示す。
【図8】本発明の他の実施例の使用状態を平面図で示す。
【図9】従来例を斜視図で示す。
【符号の説明】
1 樋水返し
1−1 水返し立壁
11 把持部
12 補強面板
13 誘導板
14 案内板
15 案内立壁
16 補強リブ
17 段部
18 ビス止め部
2 軒樋
21 樋耳
3 曲り継手
A 屋根
B 角部
C 谷樋
D 這い樋
Claims (1)
- 屋根軒先の軒樋に取付ける樋水返しであって、下端部に樋耳や曲り継手の前縁耳部に係着する把持部を具えた水返し立壁が、軒先に並行又は隅形状に沿って配置されていると共に、前記水返し立壁の両側端に軒樋内へ雨水を誘導する案内立壁が形成され、水返し立壁の内面にはその全長に亘り軒樋内へ雨水を誘導する下方傾斜した案内板が形成され、案内板の内側下方に、樋耳や曲り継手の前縁耳部の上面に接合する段部が形成され、段部にビス止め部が形成されたことを特徴とする樋水返し。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07986098A JP3699273B2 (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | 樋水返し |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07986098A JP3699273B2 (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | 樋水返し |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11270079A JPH11270079A (ja) | 1999-10-05 |
JP3699273B2 true JP3699273B2 (ja) | 2005-09-28 |
Family
ID=13701966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07986098A Expired - Lifetime JP3699273B2 (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | 樋水返し |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3699273B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4593395B2 (ja) * | 2005-07-29 | 2010-12-08 | 積水化学工業株式会社 | 軒樋用入隅飾り |
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-
1998
- 1998-03-26 JP JP07986098A patent/JP3699273B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH11270079A (ja) | 1999-10-05 |
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