JPH11210102A - 棟の換気構造及び換気補助部材 - Google Patents

棟の換気構造及び換気補助部材

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JPH11210102A
JPH11210102A JP2665298A JP2665298A JPH11210102A JP H11210102 A JPH11210102 A JP H11210102A JP 2665298 A JP2665298 A JP 2665298A JP 2665298 A JP2665298 A JP 2665298A JP H11210102 A JPH11210102 A JP H11210102A
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JP
Japan
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ventilation
water
auxiliary member
roof tile
ridge
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Pending
Application number
JP2665298A
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English (en)
Inventor
Motohiro Ikegami
元広 池上
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SANSHU SANPEIGAWARA KK
Original Assignee
SANSHU SANPEIGAWARA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観上の違和感がなく、種々の屋根構造への
適用が容易で、現場での施工性にも優れた棟の換気構造
を得る。 【解決手段】 左右の傾斜部の適所に換気穴が形成され
た棟瓦8の下面に、左右に傾斜する排水用の案内面を有
する換気補助部材7を配置し、その下方に小屋裏に連通
する開口5を形成した換気構造。この換気補助部材7
は、排水用の案内面を有する山形の案内板と、案内面の
前後において左右方向に沿って密着する遮水部(例えば
スポンジゴムからなる)と、換気穴8aを塞ぐ網と、案
内板の左右裏面に前後方向に沿って密着する遮水部(同
じくスポンジゴムからなる)を備え、案内面に設けた遮
水部の上面が棟瓦8の内面に貼り着けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の小屋裏の換
気を行い、小屋裏の熱気や湿気の除去、木材等の屋根裏
材の腐食防止等に有効な棟の換気構造、及びそれに使用
する換気補助部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、瓦屋根を有する建物の小屋裏を自
然換気する構造として、棟の一部をアルミ押出材等を組
み合わせて構成した山形状の換気棟に置き換えたもの
(特開平6−264578号公報、特開平5−9874
7号公報、特開平5−141058号公報参照)、多数
の連通孔を有するスカート状ボックス部材と棟カバー材
を棟に取り付け、小屋裏を棟の両側面に連通させたもの
(特開平5−59799号公報参照)、棟ののし瓦の部
分に側面に通気孔を有し内部に小屋裏に通ずる換気通路
を有する棟部換気装置を設置し、小屋裏を棟の両側面に
連通させたもの(特開平7−233607号公報参照)
等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者について
は、棟瓦や桟瓦で構成された屋根の中にアルミ押出材等
からなる換気棟があることで、たとえ色彩等を瓦に似せ
たとしても視覚的に異物感があり、また、各種屋根構造
(棟瓦の形状、屋根勾配等)に対応して多くの製品を揃
えておく必要があり、さらに、構造が複雑であるため現
場における施工に熟練が必要であるという問題がある。
後2者についても、装置がのし瓦の部分に露出する構造
であるためやはり異物感があり、また、製品の品揃え、
現場での施工性について同様の問題がある。本発明は、
従来のこのような問題点を解決するためになされたもの
で、外観上の違和感のない換気構造を得ることを主たる
目的とし、さらに、種々の屋根構造への適用が容易で、
現場での施工性にも優れた棟の換気構造を得ることを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る換気構造
は、適所(例えば左右の傾斜部の適所)に換気穴が形成
された棟瓦と、該棟瓦の下面側に配置され、換気穴から
下方に所定距離離れた位置で左右に傾斜する排水用の案
内面を有する換気補助部材と、該換気補助部材の下方に
小屋裏に連通する開口とを備えることを特徴とする。上
記換気補助部材は、案内面の前後において左右方向に沿
って遮水部を備え、その遮水部の上面が棟瓦の下面に密
着していることが望ましく、さらに、その遮水部はスポ
ンジゴム等の変形自在な弾性素材からなることが望まし
い。
【0005】本発明に係る換気補助部材についてさらに
いえば、この換気補助部材は、適所(例えば左右の傾斜
部の適所)に換気穴が形成された棟瓦の下面に設置され
る換気補助部材であり、左右に傾斜する排水用の案内面
を有する山形の案内板と、該案内板の案内面の前後にお
いて左右方向に沿って密着する遮水部(好ましくはスポ
ンジゴム等の変形自在な弾性素材)を備え、該遮水部の
上面が棟瓦の下面に貼着自在とされていることが好まし
い。そして、上記遮水部の上に棟瓦の換気穴を塞ぐ網
(例えば金網やプラスチック網等)が設置されることが
好ましく、また、上記案内板の左右の裏面に前後方向に
沿って密着する遮水部(好ましくはスポンジゴム等の変
形自在な弾性素材)を備えることが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を参照して本発
明をより具体的に説明する。図1及び図2は、本発明に
係る換気構造の一例を全体的に説明する図である。屋根
の両方の垂木1が合わさった箇所の上部に一対の受け金
具2が取り付けられ、それぞれ垂直に上昇し、折り返さ
れて少し下方において垂木1の傾斜とほぼ同じくらいの
傾斜で左右に延びている。なお、この延長部2aと垂木
1の間には桟瓦3を収容する隙間が形成されている。
【0007】一対の受け金具2の垂直部分の内側、つま
り棟の中央部には受け木4が取り付けられている。しか
し、受け木4は後述する換気補助部材を取り付ける箇所
にはなく、そこでは垂木1も切り取られており、ここに
小屋裏に通ずる開口5が構成されている。垂木1には常
法通り桟木6が固定され、この桟木6に桟瓦3が係止さ
れ、最も上方の桟瓦4の先の約半分は受け金具2の延長
部2aの下に配置されている。
【0008】受け金具2の上に換気補助部材7が配設さ
れ、その上に棟瓦8が配設されている。図3〜5を参照
して、この換気補助部材7と棟瓦8について説明する
と、まず棟瓦8は左右の傾斜部に一対の換気孔8aが形
成されている。この換気孔8aは外側から内側に内向き
に形成されている。なお、8bは水抜き用に形成した溝
である。一方、換気補助部材7は左右に傾斜する案内面
を有する山形の案内板9(前後が垂直に折り曲げられて
いる)、案内板9の案内面(つまり上面)の前後におい
て左右方向に沿って密着し、かつ上面10aが棟瓦8の
下面に貼着自在なように粘着性を有する(上面に両面テ
ープを貼り着けるとよい)遮水部10、遮水部の上面1
0aに貼り着けられた金網11、案内板9の左右裏面に
前後方向に沿って密着する遮水部12からなる。なお、
遮水部10、12はスポンジゴム等の弾性部材からな
り、圧力を受けると自在に変形するようになっている。
【0009】この換気補助部材7は、棟瓦8の下面側に
おいて両換気孔8aを被う位置に貼着されるが、このと
き、棟瓦8の傾斜と案内板9の傾斜が異なっていても、
案内板9の変形(傾斜角度の変更)、又は遮水部10の
変形等により、図5に示すように隙間なく貼着すること
ができる。これにより、金網11も棟瓦8の下面の換気
孔8aに密着しやすい。
【0010】次に、図1に示すように、換気補助部材7
を貼り着けた棟瓦8を、換気補助部材7が開口5の上方
にくる位置に乗せ、固定する。なお、換気補助部材7の
位置と開口5の位置が上下方向で一致させておく必要性
は特になく、前後方向にずれていてもよい。このとき、
案内板9が受け金具2の頂部に当接し、また遮水部12
が受け金具の延長部2aに当接し、遮水部10、12が
圧縮され、遮水部10はより一層棟瓦8の下面に密着す
る。なお、遮水部10、12が変形することで、屋根に
よって棟瓦8だけでなく桟瓦4や受け金具2等の高さや
形状、傾斜等がかなり異なっていても、同じ換気補助部
材7で対応が可能である。
【0011】図1のように配置したときの換気の状態を
説明すると、小屋裏の熱気や湿気は開口5を通って矢印
のように上昇し、換気補助部材7の脇から棟瓦8と案内
板9及び両遮水部10で囲まれる通路を通り、換気孔8
aから放出される。また、例えば図面で左右方向への風
があるときは、風下側の換気孔8aの側で気圧が下が
り、前記通路内の空気、さらには開口5を通して小屋裏
の空気が引き出され、換気が行われる。この換気構造を
棟に所定間隔で設置することで、小屋裏の換気を良好に
行うことができる。
【0012】雨が降った場合は、換気孔8aから浸入し
た雨は案内板9の案内面(上面)を下方に流れ、受け金
具の延長部2a上から桟瓦4上に流れ、水抜き用の溝8
bを抜けて流下する。このとき案内面の前後に遮水部1
0があることで、換気孔8aから風が吹き込むような状
態でも水が棟内に散るようなことはない。また、遮水部
12と受け金具2の垂直部が水返しの役割を果たし、受
け金具の延長部2a上に流れた水が逆流することはな
い。金網11は虫やゴミ等の浸入を防止する。その目的
にかなう限り、プラスチック製の網等の他の網をもちい
ることができる。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、棟瓦をほとんどそのま
ま利用して、違和感のない換気構造を得ることができ
る。さらに、本発明に係る換気補助部材は棟瓦の内面に
貼り着けるだけであり、あとは小屋裏に通ずる開口があ
ればよいので、現場での施工性にも優れている。また、
種々の屋根構造への適用が容易であるという利点もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る換気構造を説明するための棟の
断面図である。
【図2】 その組立構造を説明する斜視分解図である。
【図3】 本発明に係る換気構造に用いる棟瓦を上から
みた斜視図である。
【図4】 同じく換気補助部材の斜視図である。
【図5】 それを棟瓦の下面に貼り着けた状態を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 垂木 2 受け金具 3 桟瓦 4 受け木 5 小屋裏に通ずる開口 6 桟木 7 換気補助部材 8 棟瓦 8a 換気孔 9 案内板 10 遮水部 11 金網 12 遮水部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適所に換気穴が形成された棟瓦と、該棟
    瓦の下面側に配置され、換気穴から下方に所定距離離れ
    た位置で左右に傾斜する排水用の案内面を有する換気補
    助部材と、該換気補助部材の下方に小屋裏に連通する開
    口とを備えることを特徴とする棟の換気構造。
  2. 【請求項2】 上記換気補助部材が、案内面の前後にお
    いて左右方向に沿って遮水部を備え、その遮水部の上面
    が棟瓦の下面に密着していることを特徴とする請求項1
    に記載された棟の換気構造。
  3. 【請求項3】 適所に換気穴が形成された棟瓦の下面に
    設置される換気補助部材であり、左右に傾斜する排水用
    の案内面を有する山形の案内板と、該案内板の案内面の
    前後において左右方向に沿って密着する遮水部を備え、
    該遮水部の上面が棟瓦の下面に貼着自在とされているこ
    とを特徴とする換気補助部材。
  4. 【請求項4】 上記遮水部が弾性素材からなることを特
    徴とする請求項3に記載された換気補助部材。
  5. 【請求項5】 上記遮水部の上に棟瓦の換気穴を塞ぐ網
    が設置されていることを特徴とする請求項3又は4に記
    載された換気補助部材。
  6. 【請求項6】 上記案内板の左右裏面に前後方向に沿っ
    て密着する遮水部を備えることを特徴とする請求項3〜
    5のいずれかに記載された換気補助部材。
  7. 【請求項7】 上記遮水部が弾性素材からなることを特
    徴とする請求項6に記載された換気補助部材。
JP2665298A 1998-01-23 1998-01-23 棟の換気構造及び換気補助部材 Pending JPH11210102A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009002140A (ja) * 2007-05-23 2009-01-08 Tsuruya:Kk 換気棟装置
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