JP2705823B2 - 換気用馳締屋根構造 - Google Patents

換気用馳締屋根構造

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JP2705823B2
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寛 竹森
康博 鈴木
努 上野
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三晃金属工業株式会社
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、馳締屋根の換気部の取付において、その換
気部の水上側に雨水が溜まることがなく、しかもその換
気部を馳締屋根に簡易且つ迅速に取り付けることができ
る換気用馳締屋根構造に関する。
〔従来の技術及びその課題〕 従来より、下馳部と上馳部とを有する屋根板を複数併
設し、隣接する屋根板相互の下馳部と上馳部とを馳締加
工して構成される馳締屋根において、換気部を設けたも
のが多く施工されている。該換気部が屋根の棟の軒先と
の間に設けられる場合には、降雨時に換気部取付箇所の
水上側の側面と有底V字状部との間に雨水が溜まり易
く、そのまま放置しておくと屋根が腐食し、雨漏りの原
因となる不都合が生じている。そこで第12図,第13図に
示すように、換気部の水上側と屋根の棟との間に平坦状
の板材a等を配置する等の手段が採られているが、これ
では、その水上側の馳締屋根は、雨水を溜めないのみの
ために二重屋根となり、施工が面倒となるのみならず、
施工費用が高価となるし、さらには、そこだけが二重屋
根となって、且つ平坦状となるため、馳締屋根の外観を
損なうものであった。
〔課題を解決するための手段〕
そこで発明者は、前記課題を解決すべく、鋭意,研究
を重ねた結果、その発明を、有底V字状部の幅方向の一
方側には下馳部を、他方側には上馳部をそれぞれ形成し
た屋根板を併設し、隣接する屋根板相互の下馳部に上馳
部を馳締して葺成した馳締屋根の換気部を取付箇所にお
いて、その屋根板の有底V字状部の下側はそのままと
し、且つこれより上側位置の馳締屋根を開口して開口部
を形成し、該開口部内より縦支持柱を立設等して換気部
支持枠を構成し、換気部を換気部取合部を介して取り付
け、該換気部取合部の水上側及び水下側位置にはエプロ
ン面戸をそれぞれ取り付けた換気用馳締屋根構造とした
り、或いは、有底V字状部の幅方向の一方側には下馳部
を、他方側には上馳部をそれぞれ形成した屋根板を併設
し、隣接する屋根板相互の下馳部に上馳部を馳締して葺
成した馳締屋根の換気部を取付箇所において、その屋根
板の有底V字状部の下側はそのままとし、且つこれより
上側位置の馳締屋根を開口して開口部を形成し、該開口
部内より縦支持柱を立設等して換気部支持枠を構成し、
換気部を換気部取合部を介して取り付け、該換気部取合
部の水上側及び水下側位置にはエプロン面戸をそれぞれ
取り付け、前記換気部取合部内の屋根板の有底V字状部
を覆う屋根板上部塞ぎ材を設けた換気用馳締屋根構造と
したことにより、馳締屋根の換気部を取付において、そ
の換気部の水上側に雨水が溜まることがなく、しかもそ
の換気部を馳締屋根に簡易且つ迅速に取り付けることが
でき、前記課題を解決したものである。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第1図乃至第11図に基づいて
説明する。
Aは馳締タイプの金属製の馳締屋根であって、屋根板
A1よりなる。該屋根板A1は、有底V字状部1の幅方向両
側上方に平坦状部2,2を介して下馳部3及び上馳部4が
形成されている。その有底V字状部1は底片1aの幅方向
両端より外方上向きの傾斜側片1b,1bが形成されてい
る。
その平坦状部2,2は有底V字状部1の傾斜側片1b,1bの
上端より水平状又は僅かに外方上向きの傾斜状に形成さ
れることがある。下馳部3は、その一方の平坦状部2の
外端より垂直片の上端より外方に屈曲して再び内方に屈
曲形成されている。
また、上馳部4は、前記下馳部3に上から馳締するも
ので、他方の平坦状部2の外端より内方に屈曲して再び
外方に屈曲形成されている。
そして母屋としての主構造材5に受金具6が所定間隔
に配置固着され、隣接する受金具6,6間に屋根板A1が載
置され、隣接する屋根板A1,A1の下馳部3に吊子7の舌
片が巻着され、その吊子7が受金具6に固着され、さら
に、その下馳部3に、隣接の屋根板A1の上馳部4が馳締
され、これらが順次繰り返されて、馳締屋根Aが葺成さ
れている。
8は開口部であって、後述する換気部Dの取付箇所、
即ち、換気部支持枠Bの取付箇所として前記馳締屋根A
上に開口されたものである。その開口部8は、有底V字
状部1の傾斜側片1b,1bの上方及び下馳部3と上馳部4
との馳締部等が切除されて開口されている。その開口部
8は、換気部Dの大きさに応じて複数形成されている。
具体的には、換気部Dの幅方向の寸法と略同等幅になる
ように形成されている。即ち、換気部Dの連結ベース部
18の大きさに応じて複数設けられている。
Bは換気部支持枠であって、縦支持柱9及び横杆10よ
りなり、4箇所より略垂直状に縦支持柱9,9,…が設けら
れ、該縦支持柱9,9,…の上端に、平面的に見て方形状に
横杆10,10,…が固着されている。それぞれの縦支持柱9
は、前記開口部8を貫通して、その開口部8位置の下方
に設けられた梁材11,11,…に固着されている。該梁材11
は、馳締屋根Aを支持する前記主構造材5,5間に取り付
けられている。その梁材11,11間に補助梁が固着されて
いる。
Cは換気部取合部であって、取合水切12が平面的に見
て方形状に構成されている。即ち、該取合水切12は、断
面略L形状をなし、垂直状部12aと屋根載置部12bとから
形成され、その垂直状部12aは、前記4箇所の縦支持柱
9,9,…を囲うように略方形状の枠板として取り付けら
れ、且つ枠状となった横杆10,10,…にもその上端が取り
付けられている。その屋根載置部12bも、平面的に見て
方形状をなしているが、その換気部取合部C箇所におけ
る馳締屋根Aの水上側及び水下側では、単に平坦状をな
して、馳締箇所上に載置固着され、且つ他の両側では、
屋根板A1の有底V字状部1の傾斜側片1bの途中まで上か
ら重合するように断面へ字状に屈曲形成されている。
13はエプロン面戸で、正面から見て逆台形状をなし、
前記取合水切12の水上側及び水下側位置の屋根載置部12
bの先端側に係止されている。具体的には、そのエプロ
ン面戸13は、馳締屋根Aの有底V字状部1に対応し、該
有底V字状部1の上側は略閉塞され、該下側が開口され
るようにして、そのエプロン面戸13の上端の係止部が、
前記屋根載置部12bの先端側の被係止部に係止されてい
る。
Dは換気部であって、第2図等に示すように、本体14
の上方に、換気可能なフード15が取り付けられている。
その換気部Dには、図面の実施例に示すように、モータ
16駆動にて強制的にファン17が回転する機械式のルーフ
ファンの場合や、図示しないが、自然換気装置の場合も
ある。本願では特に、ルーフファンの場合について図示
した。その換気部Dの本体14の下方は、額縁状部の、垂
下部とからなる連結ベース部18が形成されている。該連
結ベース部18が、前記枠状の横杆10,10,…及び枠状の取
合水切12の垂直状部12aの上端を覆うようにして載置固
着されている。
Eは屋根板上部塞ぎ材であって、第9図,第11図に示
すように、換気部Dの取付箇所内において、屋根板A1
有底V字状部1の上方を塞ぐものである。その屋根板上
部塞ぎ材Eは、塞ぎ面19の幅方向両端に係止部20,20,…
が形成されている。該係止部20,20が、開口部8の存在
する箇所の有底V字状部1の上方箇所縁に係止固着さ
れ、また屋根板A1の有底V字状部1の傾斜側片1b,1bに
は受座21,21が設けられている。具体的には、有底V字
状部1の傾斜側片1b,1bの切除箇所下端より僅かに下方
に受座21,21が固着され、屋根板上部塞ぎ材Eの塞ぎ面1
9の幅方向両端が載置する構成となっている。また、第
5図等に示すように、その屋根板上部塞ぎ材Eが設けら
れないこともある。
〔発明の効果〕
まず、請求項1の発明においては、有底V字状部1の
幅方向の一方側には下馳部3を、他方側には上馳部4を
それぞれ形成した屋根板A1を併設し、隣接する屋根板
A1,A1相互の下馳部3に上馳部4を馳締して葺成した馳
締屋根Aの換気部Dの取付箇所において、その屋根板A1
の有底V字状部1の下側はそのままとし、且つこれより
上側位置の馳締屋根Aを開口して開口部8を形成し、該
開口部8内より縦支持柱9を立設等して換気部支持枠B
を構成し、換気部Dを換気部取合部Cを介して取り付
け、該換気部取合部Cの水上側及び水下側位置にはエプ
ロン面戸13,13をそれぞれ取り付けた換気用馳締屋根構
造としたことにより、第1に換気部Dの水上側に雨水が
溜まらないようにでき、且つその雨水は屋根板A1の有底
V字状部1を流下することができ、第2に換気部Dの取
付施工が比較的簡単にできるし、第3に強度の低下を防
止できる等の効果を奏する。
これらの効果について詳述すると、まず、本発明では
屋根板A1の有底V字状部1を、換気部取合部C箇所にお
いては、雨水の通過する樋として使用するものであるた
め、従来の第12図,第13図のように、その換気部Dの取
付箇所の水上側に、水の溜まる箇所を全部塞ぐようにす
ることが全くなくなり、構成を極めて簡単にできるし、
さらに、従来のように溜まらないようにしたことで、別
材よりなる樋又は排水装置が不要となり、低価格な構造
にできる。
また、本発明の換気用馳締屋根構造では、馳締タイプ
の屋根板A1の有底V字状部1の上側を切除するものであ
るが、その下側は残っているため、これを樋としての役
割をなすようにでき、これによって、排水処理等を不要
にできるものであり、構造が簡単で安価に施工できる利
点がある。
また、馳締屋根Aの換気部Dの取付箇所に対して、全
面的に切除するものでなく、有底V字状部1の上側位置
の馳締屋根Aを開口しているため、換気部Dの取付箇所
にても、屋根板A1にも、途中に切欠きは生ずるが、連続
されており、力学的強度はある程度保持できる。
次に、請求項2の発明においては、前記請求項1にお
いて、その換気部取合部C内の屋根板A1の有底V字状部
1を覆う屋根板上部塞ぎ材Eを設けたことより、特に、
風雨時において、換気部取合部C内を流下する雨水が、
外方に換気されているときに、雨水の一部が吸い上げら
れるようになって、これが室内に落下するような作用を
なすが、本発明では、換気部Dの取付箇所内で、雨水が
流下する箇所には、屋根板上部塞ぎ材Eを設けたので、
そのように雨水が室内に落下するような弊害を防止でき
る利点がある。
特に、その換気部Dが機械式でモータ16によるファン
17が強力であると、その屋根板A1の有底V字状部1を流
下する雨水がそのファン17にて吸い上げられ、これが、
開口部8を通じて室内側に落下することがあるが、その
屋根板上部塞ぎ材Eにて、このような不都合を確実に防
止できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すものであって、その第1図
は本発明の一部切除した斜視図、第2図は第1図の縦断
側面図、第3図は第1図の要部断面図、第4図は第1図
の一部断面とした正面図、第5図は本発明の要部斜視
図、第6図は本発明の要部平面図、第7図は本発明の作
用状態を示す断面図、第8図は本発明の別の実施例の要
部断面図、第9図は屋根板上部塞ぎ材付きの屋根板の斜
視図、第10図は屋根板上部塞ぎ材を設けた本発明の要部
斜視図、第11図は屋根板に屋根板上部塞ぎ材を取り付け
る状態の断面図、第12図は従来公知の馳締屋根の平面
図、第13図は第12図の縦断側面図である。 A……馳締屋根、A1……屋根板、 B……換気部支持枠、C……換気部取合部、 D……換気部、E……屋根板上部塞ぎ材、 1……有底V字状部、3……下馳部、 4……上馳部、8……開口部、 9……縦支持柱、13……エプロン面戸。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有底V字状部の幅方向の一方側には下馳部
    を、他方側には上馳部をそれぞれ形成した屋根板を併設
    し、隣接する屋根板相互の下馳部に上馳部を馳締して葺
    成した馳締屋根の換気部を取付箇所において、その屋根
    板の有底V字状部の下側はそのままとし、且つこれより
    上側位置の馳締屋根を開口して開口部を形成し、該開口
    部内より縦支持柱を立設等して換気部支持枠を構成し、
    換気部を換気部取合部を介して取り付け、該換気部取合
    部の水上側及び水下側位置にはエプロン面戸をそれぞれ
    取り付けたことを特徴とした換気用馳締屋根構造。
  2. 【請求項2】有底V字状部の幅方向の一方側には下馳部
    を、他方側には上馳部をそれぞれ形成した屋根板を併設
    し、隣接する屋根板相互の下馳部に上馳部を馳締して葺
    成した馳締屋根の換気部を取付箇所において、その屋根
    板の有底V字状部の下側はそのままとし、且つこれより
    上側位置の馳締屋根を開口して開口部を形成し、該開口
    部内より縦支持柱を立設等して換気部支持枠を構成し、
    換気部を換気部取合部を介して取り付け、該換気部取合
    部の水上側及び水下側位置にはエプロン面戸をそれぞれ
    取り付け、前記換気部取合部内の屋根板の有底V字状部
    を覆う屋根板上部塞ぎ材を設けたことを特徴とした換気
    用馳締屋根構造。
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