JP2009052231A - 野地板換気装置及び小屋裏換気方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】底面部1と、立ち上がり部2と、上面部3を有する野地板換気装置であって、底面部1には該野地板換気装置を下葺き材を介して野地板に固定する固定部4が設けられ、立ち上がり部2は底面部1に立設され、上面部3は立ち上がり部2に横設されるとともに少なくとも先端部に斜降部3aが設けられ、前記上面部3の両側下部及び前記斜降部3aの下部に換気口V1、V2が形成されていることを特徴とする野地板換気装置である。
【選択図】図11
Description
例えば、屋根野地面に設けられた通気口(開口部)と換気装置の換気口との間にジグザグ状通路を設けた換気装置(例えば、特許文献1参照)、屋根野地面に設けられた開口部を覆うカバー体の周縁と開口部周縁との間に目の粗いメッシュを張設した換気屋根構造(例えば、特許文献2参照)、通風口に所定間隔毎に複数の突起を形成した換気用偏平ダクト(例えば、特許文献3参照)等が提案されている。
また、屋根の後方(上方、陳方向、以下同じ)側における換気装置の防水は、ルーフィング等の下葺き材を被覆するように敷設することによりなされており、施工に手間が掛かり、また換気装置の端部取り合い部で漏水しやすいという問題を含んでいる。
また、立ち上がり部から横設された上面部は少なくともその先端部に斜降部が設けられているため、前方の瓦の重合部の隙間から飛来侵入した風雨はこの斜降部により換気装置の外側、即ち、該換気装置と瓦との間に誘導されるとともに、風雨の一部は該斜降部により堰止められ、開口部から屋内への流入が阻止される。
下葺き材及び野地板に設けた開口部から上昇してきた空気は、斜降部の下部に形成された換気口より排気(換気)される。
さらに、本発明の野地板換気装置は、構造が単純であるため押出成形等により容易に製造でき、安価な野地板換気装置を提供することができる。
さらに、野地板換気装置は構造が単純であるため底面部をビスや釘で野地板(下葺き材を介して)に打ち付けるなどの方法により容易に設置することが出来る。
尚、以下の図面において、左側は前方、即ち、下方、軒方向を示し、右側は後方、即ち、上方、陳方向を示す。
本発明に用いられるプラスチックとしては特に制限されないが、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリスチロール樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ABS樹脂、AS樹脂等が挙げられる。
また本発明に用いられる金属としては特に制限されないが、鉄、銅、アルミ、ステンレス等が挙げられる。
シール材としては、EPDMシーラー、軟質ウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、EPDMゴムシート、ブチルゴムシート等が挙げられる。シール材は1〜3mm程度の厚さのものが好ましく、粘着テープや接着剤等により貼着される。接着剤としては、アクリル接着剤、ブチルゴム接着剤等が好適である。
この斜降部3aにより、前方の瓦の隙間から侵入してきた風雨は斜降部3aの上方に誘導され、換気装置と瓦との間に誘導されるとともに、一部の風雨は斜降部3aに堰止められ、下方の下葺き材上に落下する。
軟質素材は下葺き材との馴染み易く、また形状追従性が良いので、上記した下葺き材の余分の切断部にもよく適合して優れた防水性を付与することができる。
図10(a)(b)は、図9のG−G断面図、H−H断面図であるが、室内から上昇してきた空気は開口部12を通過し、下部換気装置Bのメッシュ入りの通気孔8を通り、上部換気装置A内を矢示するように誘導され、斜降部3aの下部の換気口V1(図10(a)参照)、及び上面部3の両側下部の換気口V2(図10(b)参照)から排出される。
尚、上記した寸法関係については、下部換気装置Bを使用しない第1の野地板換気装置と開口部との関係についてもそのまま当てはまるものである。
先ず、本発明の第1の野地板換気装置D1を用いた小屋裏換気方法を図11に基づいて説明すると、下葺き材15及び野地板16に開口部12を設け、該開口部12の後端側に野地板換気装置D1(図2に示したもの)の斜降部3aを含む上面部3が開口部12を覆うように底面部1をビス17等により野地板16を取り付ける。18は瓦桟、19、19aは瓦である。
前方の瓦19aの瓦尻の高さと換気装置D1の斜降部3aの高さとの関係は、前記したように、斜降部3aの高さが瓦尻の高さの2/3〜1/3程度が好ましい。また、斜降部3aと瓦尻との距離L3は10〜25mm程度が好ましい。距離L3が10mm未満では換気能力(排気量)が十分でなく、一方、25mmを越えると風雨が換気装置内に入りやすくなる傾向がある。
開口部12から上昇してきた空気は、換気装置D1内を実線で矢示した如く誘導され換気装置D1の外に排出される。一方、前方の瓦の重合部の隙間から侵入してきた風雨は、破線で矢示した如く換気装置D1の斜降部3aにより該装置D1と瓦19との間に誘導され、風雨の一部は斜降部3aに衝突して下葺き材15上に落下し、その結果、風雨の開口部12への流入は阻止される。
即ち、図8に示した下部換気装置Bの離型層14を剥離除去して接着剤層13を露出させ、通気口8が下葺き材15及び野地板16に設けた開口部12に重なり合うように、接着剤層13を介して下葺き材15に接着し、次いで、図6に示した上部換気装置Aの斜降部3aを含む上面部3が開口部12を覆うように底面部1をビス17等により野地板16に取り付ける。
開口部12から上昇してきた空気の排出及び前方の瓦の隙間から侵入してきた風雨の阻止については、図11の場合と同様である。
2 立ち上がり部
3 上面部
3a 斜降部
4 固定部
5a、5b シール材
6 止水板
7 止水部
8 通気口
9 シート
10 メッシュ
11 止水部
12 開口部
13 接着剤層
14 離型層
15 下葺き材
16 野地板
17 ビス
D1、D2 野地板換気装置
V1、V2 換気口
Claims (13)
- 底面部と、立ち上がり部と、上面部を有する野地板換気装置であって、底面部には該野地板換気装置を下葺き材を介して野地板に固定する固定部が設けられ、立ち上がり部は底面部に立設され、上面部は立ち上がり部に横設されるとともに少なくとも先端部に斜降部が設けられ、少なくとも前記斜降部の下部に換気口が形成されていることを特徴とする野地板換気装置。
- 換気口が斜降部の下部と上面部の両側下部に形成されていることを特徴とする請求項1記載の野地板換気装置。
- 固定部の下面又は上下両面にシール材が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の野地板換気装置。
- 上面部内側の長さ方向に止水板が突設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の野地板換気装置。
- 上面部内側の両側端部に止水部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の野地板換気装置。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の上部換気装置Aと、通気口を有するシートからなり、該通気口にはメッシュが装着されるとともに、その周囲に止水部が設けられている下部換気装置Bとからなることを特徴とする野地板換気装置。
- 下部換気装置Bの裏面に接着剤層及び離型層が順次積層されていることを特徴とする請求項6記載の野地板換気装置。
- 上部換気装置Aと下部換気装置Bとが開閉自在に接合されていることを特徴とする請求項6又は7記載の野地板換気装置。
- 下葺き材及び野地板に開口部を設け、該開口部の後端側に請求項1〜5のいずれか1項に記載の野地板換気装置の上面部が開口部を覆うように底面部を固定し、後方から下葺き材上を流下してくる雨水を野地板換気装置の側方に制御するとともに、斜降部により瓦の重合部の隙間から侵入してきた風雨を遮断することを特徴とする小屋裏換気方法。
- 開口部側端が野地板換気装置側端の50〜100mm内側にあることを特徴とする請求項9記載の小屋裏換気方法。
- 開口部の周囲に止水部が設けられていることを特徴とする請求項9又は10記載の小屋裏換気方法。
- 下葺き材及び野地板に開口部を設け、該開口部の後端側に請求項6〜8のいずれか1項に記載の下部換気装置Bの通気口が前記開口部に重なりあうように底面部を固定し、後方から下葺き材上を流下してくる雨水を野地板換気装置の側方に制御するとともに、斜降部により瓦の重合部の隙間から侵入してきた風雨を遮断することを特徴とする小屋裏換気方法。
- 開口部側端が野地板換気装置側端の50〜100mm内側にあることを特徴とする請求項12記載の小屋裏換気方法。
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---|---|---|---|
JP2007218276A JP2009052231A (ja) | 2007-08-24 | 2007-08-24 | 野地板換気装置及び小屋裏換気方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012067549A (ja) * | 2010-09-27 | 2012-04-05 | Sunrise Co Ltd | 屋根用換気ユニット |
CN107012996A (zh) * | 2017-05-22 | 2017-08-04 | 山西尚风科技股份有限公司 | 一种设置在全封闭料仓屋面或墙面上的防雨式通风板 |
KR102392205B1 (ko) * | 2020-12-09 | 2022-04-28 | 김재훈 | 단방향 쉐드 지붕의 결로 방지 구조체 및 그 시공방법 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH1018532A (ja) * | 1996-07-02 | 1998-01-20 | Yoshitaka Yoshinari | 屋根の換気構造及び換気用偏平ダクト |
JPH11256750A (ja) * | 1998-03-10 | 1999-09-21 | Yamahisa Ito Kawara Sangyo Kk | 小屋裏換気構造 |
JP2000204732A (ja) * | 1999-01-13 | 2000-07-25 | Ube Kimitsu Housing Kk | 屋根面換気材 |
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2007
- 2007-08-24 JP JP2007218276A patent/JP2009052231A/ja active Pending
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