JP2008304140A - 換気装置及びこれを用いた家屋の換気構造 - Google Patents

換気装置及びこれを用いた家屋の換気構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 雨水が家屋の屋根裏空間に侵入するのを確実に防止することができる換気装置を提供する。
【解決手段】 家屋2の軒先部4に取り付けられる換気装置本体22と、換気装置本体22の屋外側に設けられ、外気を換気装置本体22の内部に吸気するための吸気用開口部26と、換気装置本体22の家屋側に設けられ、換気装置本体22の内部と家屋2の屋根裏空間14とを連通するための通気用開口部32と、通気用開口部32を閉塞するための閉塞部材52と、を備える。吸気用開口部26は横方向に開口され、閉塞部材52は、通気用開口部32を閉塞する閉塞位置と、通気用開口部32を開放する開放位置との間を揺動自在に構成され、通気用開口部32には屋外側に向かって斜め下方に延びる第1の水返し部34が設けられている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、外気を家屋の屋根裏空間に導入して換気するための換気装置及びこれを用いた家屋の換気構造に関する。
従来より、外気を家屋の屋根裏空間に導入して換気するための換気装置が実用に供されている(例えば、特許文献1参照)。図7は従来の換気装置を示す概略断面図であり、図示の換気装置100は、家屋102の軒天井部104に取り付けられるボックス状の換気装置本体106を備えている。換気装置本体106の屋外側の側面には、外気を換気装置本体106の内部に吸気するための吸気用開口部108が設けられ、またその家屋側の側面には、換気装置本体106の内部と家屋102の屋根裏空間110とを相互に連通するための通気用開口部112が設けられている。換気装置本体106の下端部には、換気装置本体106の内部に溜まった雨水を外部に排出するための排水用開口部114が設けられている。また、換気装置本体114の内部には、閉塞用開口部116を有する閉塞用壁部118と、この閉塞用壁部118に揺動自在に取り付けられた閉塞部材120と、を備えている。閉塞部材120は、閉塞用開口部116を閉塞する閉塞位置(図6において二点鎖線で示す)と、閉塞用開口部116を開放する開放位置(図6において実線で示す)との間を揺動自在に構成され、バネ部材122により開放位置に向けて弾性的に偏倚されている。
上述した換気装置100を用いた家屋102の屋根裏空間110の換気は、次のようにして行われる。弱風時には閉塞部材120は開放位置に位置付けられ、かかる状態において風雨が吸気用開口部108を通して換気装置本体106の内部に流入されると、雨水は換気装置本体106の内部に溜まって排水用開口部114を通して外部に排出され、また風は閉塞用開口部116及び通気用開口部112を通して家屋102の屋根裏空間110に導入され、これにより家屋102の屋根裏空間110が換気される。また、強風時には、吸気用開口部108を通して換気装置本体106の内部に吸気された外気の風圧によって閉塞部材120が開放位置から閉塞位置に位置付けられ、これにより風雨の屋根裏空間110への侵入が遮断される。
実開昭63−57445号公報
しかしながら、上述した従来の換気装置100では、次のような問題がある。閉塞部材120によって閉塞用開口部116が完全に閉塞されていない際に、風雨が吸気用開口部108を通して換気装置本体106の内部に流入されると、換気装置本体106の内部に溜まった雨水が外気の風圧によって家屋側へと流れ、通気用開口部112より屋根裏空間110に侵入するおそれがある。このように雨水が屋根裏空間110に侵入すると、家屋102内においてカビや腐食、結露が発生するなどして、居住環境に悪影響を及ぼすという問題がある。また、吸気用開口部108は下方向に開口されているので、弱風時において横方向からの風が吸気用開口部108を通して換気装置本体106の内部に吸気され難くなり、屋根裏空間110の換気を効率良く行うことができないという問題がある。
本発明の目的は、雨水が家屋の屋根裏空間に侵入するのを確実に防止することができる換気装置及びこれを用いた家屋の換気構造を提供することである。
また、本発明の他の目的は、屋根裏空間の換気を効率良く行うことができる換気装置を提供することである。
本発明の請求項1に記載の換気装置では、外気を家屋の屋根裏空間に導入して換気するための換気装置であって、
前記家屋の軒先部又は相互に隣接する一対の垂木間に取り付けられる換気装置本体と、前記換気装置本体の屋外側に設けられ、外気を前記換気装置本体の内部に吸気するための吸気用開口部と、前記換気装置本体の家屋側に設けられ、前記換気装置本体の内部と前記家屋の前記屋根裏空間とを連通するための通気用開口部と、前記通気用開口部を閉塞するための閉塞部材と、を備え、
前記吸気用開口部は横方向に開口され、前記閉塞部材は、前記通気用開口部を閉塞する閉塞位置と、前記通気用開口部を開放する開放位置との間を揺動自在に構成され、前記通気用開口部には屋外側に向かって斜め下方に延びる第1の水返し部が設けられており、
弱風時には、前記閉塞部材は前記開放位置に位置付けられ、前記吸気用開口部を通して前記換気装置本体の内部に吸気された外気は、前記通気用開口部を通して前記家屋の前記屋根裏空間に導入され、また強風時には、前記吸気用開口部を通して前記換気装置本体の内部に吸気された外気によって前記閉塞部材が前記開放位置から前記閉塞位置に位置付けられることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の換気装置では、前記第1の水返し部は、鉛直方向に対して45〜60度の角度で屋外側に向かって斜め下方に延びていることを特徴とする。
さらに、本発明の請求項3に記載の換気装置では、前記閉塞部材の下端部にはシール部材が設けられており、前記閉塞部材が前記閉塞位置に位置付けられると、前記シール部材は前記第1の水返し部の下方において前記換気装置本体の家屋側にシールされることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の換気装置では、前記閉塞部材の下端部には、所定方向に折り返された折返し部が設けられ、前記折返し部には前記シール部材が取り付けられていることを特徴とする。
さらに、本発明の請求項5に記載の換気装置では、前記換気装置本体の屋外側の下端部には、前記換気装置本体の屋外側を流れ落ちる水が前記家屋の外壁面に到達するのを防止するための第1の水切り部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の換気装置では、前記第1の水切り部には排水用開口部が設けられており、前記換気装置本体の内部に溜まった雨水は、前記排水用開口部を通して外部に排出されることを特徴とする。
さらに、本発明の請求項7に記載の換気装置では、前記換気装置本体は、前記家屋の屋根の野地板に装着される装着部を更に備え、前記装着部の上側端部には、屋外側に向かって上側に折り返された第2の水返し部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載の換気装置では、前記装着部の下側端部には、前記家屋の前記屋根を流れ落ちる水が前記換気装置本体の屋外側に到達するのを防止するための第2の水切り部が設けられていることを特徴とする。
さらに、本発明の請求項9に記載の換気装置では、前記吸気用開口部は複数設けられ、前記複数の吸気用開口部の各々には、打ち抜き加工により形成された雨水遮断部が設けられており、前記雨水遮断部は、前記換気装置本体の内部に向けて略コの字状に折り曲げられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項10に記載の換気装置では、前記雨水遮断部は、前記換気装置本体の内部に向けて1.0〜4.0mm突出していることを特徴とする。
さらに、本発明の請求項11に記載の換気装置では、外気を家屋の屋根裏空間に導入して換気するための換気装置であって、
前記家屋の相互に隣接する一対の垂木間に取り付けられる換気装置本体と、前記換気装置本体の屋外側に設けられ、外気を前記換気装置本体の内部に吸気するための吸気用開口部と、前記換気装置本体の家屋側に設けられ、前記換気装置本体の内部と前記家屋の前記屋根裏空間とを連通するための通気用開口部と、を備え、前記吸気用開口部は横方向に開口されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項12に記載の家屋の換気構造では、家屋の軒先部又は相互に隣接する一対の垂木間に設けられた換気装置と、前記家屋の屋根裏空間に連通される換気部と、を備え、前記換気装置により吸気された外気が前記屋根裏空間を通して前記換気部より排気される家屋の換気構造であって、
前記換気装置は、前記家屋の軒先部又は相互に隣接する一対の垂木間に取り付けられる換気装置本体と、前記換気装置本体の屋外側に設けられ、外気を前記換気装置本体の内部に吸気するための吸気用開口部と、前記換気装置本体の家屋側に設けられ、前記換気装置本体の内部と前記家屋の前記屋根裏空間とを連通するための通気用開口部と、前記通気用開口部を閉塞するための閉塞部材と、を備え、
前記吸気用開口部は横方向に開口され、前記閉塞部材は、前記通気用開口部を閉塞する閉塞位置と、前記通気用開口部を開放する開放位置との間を揺動自在に構成され、前記通気用開口部には屋外側に向かって斜め下方に延びる第1の水返し部が設けられており、
弱風時には、前記閉塞部材は前記開放位置に位置付けられ、前記吸気用開口部を通して前記換気装置本体の内部に吸気された外気は、前記通気用開口部を通して前記家屋の前記屋根裏空間に導入され、また強風時には、前記吸気用開口部を通して前記換気装置本体の内部に吸気された外気によって前記閉塞部材が前記開放位置から前記閉塞位置に位置付けられることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の換気装置によれば、通気用開口部には屋外側に向かって斜め下方に延びる第1の水返し部が設けられているので、閉塞部材により通気用開口部が完全に閉塞されていない状態において、換気装置本体の内部に溜まった雨水が外気の風圧によって家屋側に流れた場合であっても、この雨水は第1の水返し部によって遮断され、雨水が通気用開口部を通して家屋の屋根裏空間に侵入するのを確実に防止することができる。従って、雨水が屋根裏空間に侵入することによるカビや腐食、結露の発生などを防止することができ、居住環境を良好に保つことができる。また、吸気用開口部は横方向に開口されているので、弱風時において横方向からの風が吸気用開口部を通して換気装置本体の内部に吸気され易くなり、家屋の屋根裏空間の換気を効率良く行うことができる。また、換気装置本体は、家屋の軒先部又は相互に隣接する一対の垂木間に取り付けられるので、外気が吸気用開口部より換気装置本体の内部により効率良く吸気され、これにより外気を屋根裏空間により効率良く導入することができる。従って、太陽熱が例えば屋根材や野地板などを介して家屋の屋根裏空間に伝達されることにより、この屋根裏空間の温度が高温(例えば、50〜60℃程度)になった場合において、屋根裏空間に導入された外気によって屋根裏空間の温度を効率良く低下することができ、屋根裏空間の温度上昇により家屋内の温度が高温となるのを防止することができる。
また、本発明の請求項2に記載の換気装置によれば、第1の水返し部は、鉛直方向に対して45〜60度の角度で屋外側に向かって斜め下方に延びているので、換気装置本体の内部に溜まった雨水が外気の風圧によって家屋側に流れた際に、この雨水が第1の水返し部によって屋外側に効果的に跳ね返され、雨水が通気用開口部を通して家屋の屋根裏空間に侵入するのをより確実に防止することができる。なお、第1の水返し部の鉛直方向に対する角度は、50〜55度がより好ましい。
さらに、本発明の請求項3に記載の換気装置によれば、閉塞部材が閉塞位置に位置付けられると、閉塞部材の下端部に設けられたシール部材は第1の水返し部の下方において換気装置本体の家屋側にシールされるので、換気装置本体の内部に溜まった雨水が外気の風圧によって家屋側に流れた際に、この雨水をシール部材によって確実に遮断することができる。
また、本発明の請求項4に記載の換気装置によれば、閉塞部材の下端部には、所定方向に折り返された折返し部が設けられ、この折返し部にはシール部材が取り付けられているので、閉塞部材の下端部の強度を高めることができ、それ故に、閉塞部材が閉塞位置に位置付けられた際において、シール部材と換気装置本体の家屋側とのシール性を高めることができる。
さらに、本発明の請求項5に記載の換気装置によれば、換気装置本体の屋外側の下端部には第1の水切り部が設けられているので、換気装置本体の屋外側を流れ落ちる水が家屋の外壁面に到達するのを防止することができ、これによって、この雨水が換気装置本体と家屋の外壁面との間の隙間などに侵入するのを防止することができる。
また、本発明の請求項6に記載の換気装置によれば、第1の水切り部には排水用開口部が設けられているので、風雨が吸気用開口部を通して換気装置本体の内部に流入した際に、換気装置本体の内部に溜まった雨水を排水用開口部を通して外部に排出することができる。
さらに、本発明の請求項7に記載の換気装置によれば、家屋の屋根の野地板に装着される装着部の上側端部には、屋外側に向かって上側に折り返された第2の水返し部が設けられているので、雨水が屋根材と装着部との間に流入した際に、この雨水を第2の水返し部によって遮断することができる。従って、雨水が屋根材と野地板との間に侵入するのを防止することができ、家屋における雨漏りの発生を防止することができる。
また、本発明の請求項8に記載の換気装置によれば、装着部の下側端部には第2の水切り部が設けられているので、家屋の屋根を流れ落ちる水が換気装置本体の屋外側に到達するのを防止することができ、これによって、この雨水が吸気用開口部を通して換気装置本体の内部に流入するのを防止することができる。
さらに、本発明の請求項9に記載の換気装置によれば、複数の吸気用開口部の各々には、打ち抜き加工により形成された雨水遮断部が設けられており、雨水遮断部は、換気装置本体の内部に向けて略コの字状に折り曲げられているので、例えば風速50m/s程度の強風時には、雨水が雨水遮断部により跳ね返されて遮断されるようになり、雨水の換気装置本体の内部への流入を抑えることができる。また、外気が複数の吸気用開口部より換気装置本体の内部に吸気されると、この外気が雨水遮断部にぶつかることによって換気装置本体の内部のほぼ全域において拡散され、それ故に、閉塞部材がその長さ方向においてほぼ等しい風圧でもって押圧され、閉塞部材を閉塞位置に確実に位置付けることができる。
また、本発明の請求項10に記載の換気装置によれば、雨水遮断部は、換気装置本体の内部に向けて1.0〜4.0mm突出しているので、吸気用開口部の幅は1.0〜4.0mm程度となり、これにより例えば蜂などの害虫が吸気用開口部を通して家屋の屋根裏空間に侵入するのを防止することができる。なお、雨水遮断部の換気装置本体の内部への突出量は、2.0〜3.0mmがより好ましい。
さらに、本発明の請求項11に記載の換気装置によれば、吸気用開口部は横方向に開口されているので、弱風時において横方向からの風が吸気用開口部を通して換気装置本体の内部に吸気され易くなり、家屋の屋根裏空間の換気を効率良く行うことができる。また、換気装置本体は、相互に隣接する一対の垂木間に取り付けられるので、外気が吸気用開口部より換気装置本体の内部により効率良く吸気され、これにより外気を屋根裏空間により効率良く導入することができる。従って、太陽熱が例えば屋根材や野地板などを介して家屋の屋根裏空間に伝達されることにより、この屋根裏空間の温度が高温(例えば、50〜60℃程度)になった場合において、屋根裏空間に導入された外気によって屋根裏空間の温度を効率良く低下することができ、屋根裏空間の温度上昇により家屋内の温度が高温となるのを防止することができる。
また、本発明の請求項12に記載の家屋の換気構造によれば、通気用開口部には屋外側に向かって斜め下方に延びる第1の水返し部が設けられているので、閉塞部材により通気用開口部が完全に閉塞されていない状態において、換気装置本体の内部に溜まった雨水が外気の風圧によって家屋側に流れた場合であっても、この雨水は第1の水返し部によって遮断され、雨水が通気用開口部を通して家屋の屋根裏空間に侵入するのを確実に防止することができる。従って、雨水が屋根裏空間に侵入することによるカビや腐食、結露の発生などを防止することができ、居住環境を良好に保つことができる。また、吸気用開口部は横方向に開口されているので、弱風時において横方向からの風が吸気用開口部を通して換気装置本体の内部に吸気され易くなり、家屋の屋根裏空間の換気を効率良く行うことができる。また、換気装置本体は、家屋の軒先部又は相互に隣接する一対の垂木間に取り付けられるので、外気が吸気用開口部より換気装置本体の内部により効率良く吸気され、これにより外気を屋根裏空間により効率良く導入することができる。従って、太陽熱が例えば屋根材や野地板などを介して家屋の屋根裏空間に伝達されることにより、この屋根裏空間の温度が高温(例えば、50〜60℃程度)になった場合において、屋根裏空間に導入された外気によって屋根裏空間の温度を効果的に低下することができ、屋根裏空間の温度上昇により家屋内の温度が高温となるのを防止することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う換気装置及びこれを用いた家屋の換気構造の各種実施形態について説明する。
[第1の実施形態]
まず、図1〜図4を参照して、第1の実施形態の換気装置及びこれを用いた家屋の換気構造について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態による換気装置を示す斜視図であり、図2は、図1の換気装置を用いた家屋の換気構造を示す概略断面図であり、図3は、図2の換気装置の閉塞部材が開放位置に位置付けられた状態を示す概略断面図であり、図4は、図2の換気装置の閉塞部材が閉塞位置に位置付けられた状態を示す概略断面図である。
図2を参照して、図示の家屋2の換気構造は、家屋2の軒先部4に取り付けられた換気装置6と、家屋2の屋根8の頂部に設けられた換気口10を有する換気棟12(換気部を構成する)と、換気装置6の内部と換気棟12の換気口10とを相互に連通する屋根裏空間14と、を備えている。屋根裏空間14は、垂木16の上側部に設けられた野地板18の下方に形成されている。また、野地板18には、下葺き材(ルーフィング)(図示せず)を介して例えば瓦などの屋根材64が葺かれている。
次に、図1、図3及び図4をも参照して、図示の換気装置6は、家屋2の軒先部4に取り付けられる換気装置本体22を備えている。この換気装置本体22は例えばガルバリウム鋼板やアルミニウム材などの金属材料などから形成され、家屋2の軒先部4の長さに対応して横長に構成されている。換気装置本体22の両端部にはそれぞれ閉塞カバー部材(図示せず)が設けられており、この閉塞カバー部材により換気装置本体22の両端部が閉塞される。換気装置本体22の屋外側の側面24には、外気を換気装置本体22の内部に吸気するための複数の吸気用開口部26が設けられており、これら複数の吸気用開口部26は、横方向(図2〜図4において左方向)に開口されているとともに横方向(図1において左右方向)に所定の間隔を置いて配設されている。複数の吸気用開口部26の各々には、プレスの打ち抜き加工により形成された雨水遮断部28が設けられ、この雨水遮断部28は、換気装置本体22の内部に向けて略コの字状に折り曲げられ、換気装置本体22の内部に向けて約2.6mm突出している。
換気装置本体22の家屋側の側面30には通気用開口部32が設けられており、換気装置本体22の内部と家屋2の屋根裏空間14とがこの通気用開口部32を介して相互に連通されている。この通気用開口部32の下端部(即ち、換気装置本体22の家屋側の側面30の上端部)には第1の水返し部34が設けられており、この第1の水返し部34は、鉛直方向に対して所定角度θ(例えば、約53度)で屋外側に向かって斜め下方に延びている。
換気装置本体22の屋外側の下端部には、下方に延びる第1の水切り部36が設けられており、この第1の水切り部36の家屋側の側面には、例えば円形状の複数の排水用開口部38が横方向(図1において左右方向)に所定の間隔を置いて設けられている。この排水用開口部38の外径は、例えば約5mm程度に設定される。また、換気装置本体22の家屋側の側面30と家屋の外壁面40(例えば、破風板など)との間の隙間には防水テープ42が介在されており、この防水テープ42により雨水が上記隙間に侵入するのが防止される。
また、換気装置本体22の上端部には、家屋2の屋根8の野地板18に装着される装着部44が設けられており、この装着部44は、屋外側から家屋側に向かって斜め上方に延びている。この装着部44の上側端部には、屋外側に向かって上側に折り返された第2の水返し部46が設けられ、またその下側端部には、屋外側に向かって斜め下方に延びる第2の水切り部48が設けられている。この装着部44は、例えば野地板18に取り付けられた吊子50の先端部を第2の水返し部46に係止させることにより野地板18の下側端部に装着される。また、下葺き材は、装着部44の上面を覆うようにして配設されている。
換気装置本体22の内部には、通気用開口部32を閉塞するための閉塞部材52が設けられている。この閉塞部材52は横長のプレート状に構成され、その下端部には所定方向(例えば、家屋側)に折り返された折返し部54が設けられており、この折返し部54には例えばテープ状のシール部材56が取り付けられている。装着部44の第2の水切り部48の内側には支持部材58の一端部が挿入され圧着されており、これにより支持部材58の一端部が第2の水切り部48の内側に確実に支持される。また、この支持部材58の他端部には、軟質材料、例えば、エストラマなどのゴム材料や硬質樹脂及び軟質樹脂などの樹脂材料などから形成された接続部材60を介して閉塞部材52の上端部が揺動自在に接続されている。支持部材58の他端部は所定方向に折り返されて接続部材60の一端部に圧着され、また閉塞部材52の上端部は所定方向に折り返されて接続部材60の他端部に圧着されており、これにより支持部材58と閉塞部材52との間の隙間が接続部材60によりシールされ、雨水がこの隙間から屋根裏空間14に侵入するのが防止される。また、支持部材58の他端部は野地板18の下端面と略平行に延びており、野地板18の先端部が装着部44と支持部材58の他端部との間に挟持されるようになり、これにより換気装置6が軒先部4に確実に固定され、例えば風速約50m/s以上の突風による換気装置6のバタツキが防止される。
また、閉塞部材52は、通気用開口部32を開放する開放位置(図3参照)と、通気用開口部32を閉塞する閉塞位置(図4参照)との間を揺動自在に構成される。閉塞部材52が開放位置に位置付けられると、閉塞部材52は実質上鉛直方向に延びるようになる。また閉塞部材52が閉塞位置に位置付けられると、閉塞部材52は鉛直方向に対して家屋側に所定角度傾斜して延び、かかる状態においてシール部材56は、第1の水返し部34の下方において換気装置本体22の家屋側の側面30にシールされる。
なお、エストラマは耐光性及び耐熱性を有しており、接続部材60をこのようなエストラマから形成した場合には、複数の吸気用開口部26を通して換気装置本体22の内部に導入される太陽光や太陽熱により接続部材60が腐食されるのが防止される。
次に、上述した換気装置6を用いた家屋2の屋根裏空間14の換気方法について説明すると、次の通りである。外気の風速が比較的小さい弱風時には、外気が複数の吸気用開口部26を通して換気装置本体22の内部に吸気されると、この外気の風圧によって閉塞部材52は開放位置(又は開放位置と閉塞位置との間)に位置付けられ(図3参照)、これにより吸気された外気は、通気用開口部32を通して家屋2の屋根裏空間14に導入される。このように導入された外気は、屋根裏空間14を通して換気棟12の換気口10より排気され(図2参照)、このようにして屋根裏空間14が換気される。なお、複数の吸気用開口部26は横方向に開口されているので、弱風時において横方向からの風が複数の吸気用開口部26を通して換気装置本体22の内部に効率良く吸気される。
また、太陽熱が屋根材64や野地板18などを介して屋根裏空間14に伝達されると、屋根裏空間14内の温度が上昇されて外気温よりも高くなる。このように屋根裏空間14の温度が高温(例えば、50〜60℃程度)になると、屋外と屋根裏空間14との温度差によって外気が複数の吸気用開口部26を通して屋根裏空間14に導入され易くなり、この導入された外気は屋根裏空間14を上方に効率良く流れるようになる。これにより、屋根裏空間14に導入された外気によって屋根裏空間14の温度を効率良く低下することができ、屋根裏空間14の温度上昇により家屋2内(例えば、居室など)の温度が高温となるのを防止することができる。
この弱風時において、風雨が複数の吸気用開口部26を通して換気装置本体22の内部に流入された場合には、風雨が閉塞部材52にぶつかることによって風と雨水とに分離される。雨水は換気装置本体22の内部に溜まって排水用開口部38を通して外部に排出され、この排出された雨水は、家屋2の外壁面40に取り付けられた雨樋62に流れ落ちる。また風は、通気用開口部32を通して家屋2の屋根裏空間14に導入され、屋根裏空間14を通して換気棟12の換気口10より排出される。かかる状態において、外気の風圧によって換気装置本体22の内部に溜められた雨水が家屋側に流れると、この雨水は第1の水返し部34により屋外側に跳ね返され、雨水が通気用開口部32を通して屋根裏空間14に侵入されるのが防止される。
また降雨時において、野地板18に葺かれた屋根材64を流れ落ちる雨水は、装着部44の第2の水切り部48の先端部より下方に流れ落ちるようになり、これによって、この雨水が複数の吸気用開口部26より換気装置本体22の内部に侵入するのが防止される。
また、換気装置本体22の屋外側の側面24を流れ落ちる雨水は、第1の水切り部36の先端部より下方に流れ落ちるようになり、これによって、この雨水が換気装置本体22の底面を流れて家屋2の外壁面40に到達するのが防止され、換気装置本体22の家屋側の側面30と家屋2の外壁面40との間の隙間に雨水が侵入するのを確実に防止することができる。
雨水が屋根材64と装着部44との間の隙間に流入し、外気の風圧によってこの雨水が装着部44の上面を家屋側に向かって流れると、この雨水は第2の水返し部46により屋外側に跳ね返される。従って、雨水が屋根材64と野地板18との間の隙間に侵入するのを防止することができ、家屋2の雨漏りを防止することができる。
外気の風速が比較的大きい強風時には、複数の吸気用開口部26を通して吸気された外気の風圧によって、閉塞部材52は矢印Pで示す方向に揺動されて開放位置から閉塞位置に位置付けられる(図4参照)。これにより風雨が複数の吸気用開口部26を通して換気装置本体22の内部に流入されると、この風雨が閉塞部材52によって遮断され、雨水が通気用開口部32を通して屋根裏空間14に侵入されるのが防止される。また、シール部材56が第1の水返し部34の下方において換気装置本体22の家屋側の側面30にシールされるので、換気装置本体22の内部に溜まった雨水が外気の風圧によって家屋側に流れた場合であっても、この流れた雨水はシール部材56により確実に遮断される。
なお、閉塞部材52の下端部には折返し部54が設けられているので、閉塞部材52の下端部の強度が高められて閉塞部材52の下端部が湾曲されるのが防止され、それ故に、シール部材56と換気装置本体22の家屋側の側面30とのシール性が高められる。
また、雨水遮断部28は、換気装置本体22の内部に向けて略コの字状に折り曲げられているので、外気が複数の吸気用開口部26より換気装置本体22の内部に吸気されると、この外気が雨水遮断部28にぶつかることによって換気装置本体22の内部のほぼ全域において拡散され、それ故に、閉塞部材52がその長さ方向においてほぼ等しい風圧でもって押圧され、閉塞部材52を閉塞位置に確実に位置付けることができる。また、例えば風速50m/s程度の強風時には、雨水が雨水遮断部28により跳ね返されて遮断されるようになり、雨水の換気装置本体22の内部への流入を抑えることができる。また、雨水遮断部28は、換気装置本体22の内部に向けて約2.6mm突出しているので、吸気用開口部26の幅D(図3参照)は約2.6mm程度となり、例えば蜂などの害虫が吸気用開口部26を通して屋根裏空間14に侵入するのが防止され、屋根裏空間14に蜂の巣などが形成されるのが防止される。
従って、本実施形態の換気装置6を用いた家屋2の換気構造では、雨水が通気用開口部32を通して家屋2の屋根裏空間14に侵入するのを確実に防止することができ、雨水が屋根裏空間14に侵入することによるカビや腐食、結露の発生などを防止することができ、居住環境を良好に保つことができる。また、外気を屋根裏空間14により効率良く導入することができ、これにより屋根裏空間14に導入された外気によって屋根裏空間14の温度を効率良く低下することができ、屋根裏空間14の温度上昇により家屋2内の温度が高温となるのを防止することができる。
なお、従来の家屋2の換気構造、例えば棟換気や軒天井の有効板、ヤギリ、通気見切り、外壁の通気層など(図示せず)から外気を屋根裏空間14へ導入する換気構造に加えて、本実施形態の換気装置6を用いた家屋2の換気構造を採用することにより、より効果的に屋根裏空間14の換気を行うことができる。
[第2の実施形態]
次に、図5を参照して、換気装置及びこれを用いた家屋の換気構造の第2の実施形態について説明する。図5は、本発明の第2の実施形態による換気装置を示す概略断面図である。なお、以下の実施形態において、第1の実施形態の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
この第2の実施形態の換気装置6Aでは、装着部44に補強プレート部材66が着脱自在に取り付けられている。この補強プレート部材66の幅方向(図5において左右方向)中間部には、上方に幾分折り曲げられて形成された段差部67が設けられており、最も下側に葺かれた例えばスレートなどの屋根材64Aの下側端部はこの段差部67より屋外側に所定長さ(約10mm)だけ突出されている。この補強プレート部材66の下側端部には、下側に折り返された差込み部68が設けられており、この差込み部68には第2の水切り部48の先端部が着脱自在に差し込まれる。また、補強プレート部材66の上側端部には、屋外側に向かって上側に折り返された第3の水返し部70が設けられており、この補強プレート部材66は、例えば野地板18に取り付けられた吊子72の先端部を第3の水返し部70に係止させることにより装着部44の上側部に装着される。
この補強プレート部材66が装着部44に取り付けられると、装着部44が補強プレート部材66により覆われるようになり、これによって装着部44の強度を高めることができ、降雪時に雪が屋根材64に降り積もった際に、雪の重さにより装着部44や野地板18等が損傷するのを防止することができる。また、補強プレート部材66と屋根材64との間の隙間に雨水や雪解け水などが侵入した際には、この雨水や雪解け水などは第3の水返し部70により屋外側に跳ね返され、雨水や雪解け水などが屋根材64と野地板18との間の隙間に侵入するのを防止することができ、家屋2の雨漏りを防止することができる。また、補強プレート部材66の段差部67よりも下側に積もった雪は、補強プレート部材66上を滑って差込み部68より落下するようになり、これにより雪の重さで装着部44の下側端部が破損するのが防止される。この他の実施形態の換気装置においても、上述したのと同様の作用効果が達成される。
[第3の実施形態]
次に、図6を参照して、換気装置及びこれを用いた家屋の換気構造の第3の実施形態について説明する。図6は、本発明の第3の実施形態による換気装置を示す概略断面図である。
この第3の実施形態の換気装置6Bは、家屋2Bの軒天井部76と外壁40Bとの接続部における相互に隣接する一対の垂木16B間、即ち、所謂面止板が取り付けられる部位に設けられている。換気装置本体22Bの上端部には、家屋2Bの軒天井部76に取り付けられる取付部78が設けられており、この取付部78は、屋外側から家屋側に向かって斜め上方に延びている。なお、この換気装置6Bでは、上述した第1及び第2の実施形態のように閉塞部材52は設けられていない。
従って、この第3の実施形態の換気装置6Bでは、換気装置本体22Bは、相互に隣接する一対の垂木16B間に取り付けられるので、外気が吸気用開口部26より換気装置本体22Bの内部により効率良く吸気され、これにより外気を屋根裏空間14Bにより効率良く導入することができる。
なお、この換気装置6Bにおいても、上述した第1及び第2の実施形態と同様に、閉塞部材52を設けるように構成してもよい。
以上、本発明に従う換気装置及びこれを用いた家屋の換気構造の各種実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、上記第1及び第2の実施形態では、換気装置本体22と閉塞部材52とを別体に構成したが、これらを一体に構成してもよい。
また例えば、上記各実施形態では、第1の水返し部34の鉛直方向に対する角度θを約53度に設定したが、この角度θは50度〜55度に設定するのが好ましい。かく設定することにより、雨水が第1の水返し部34によって屋外側に効果的に跳ね返され、雨水が通気用開口部32を通して家屋2の屋根裏空間14に侵入するのをより確実に防止することができる。
また例えば、上記各実施形態では、雨水遮断部28の換気装置本体22(22B)の内部への突出量を約2.6mmに設定したが、この突出量は1.0〜4.0mmに設定するのが好ましい。かく設定することにより、吸気用開口部26の幅Dは1.0〜4.0mm程度となり、これにより例えば蜂などの害虫が吸気用開口部26を通して家屋2(2B)の屋根裏空間14(14B)に侵入するのを確実に防止することができる。
また例えば、上記第1及び第2の実施形態では、屋根材64(64A)を瓦(スレート)から構成したが、これに限られず、例えばセメント瓦や板金屋根材などの種々の屋根材から構成することができる。なお、屋根材64を板金屋根材から構成した場合には、板金屋根の下側端部を第2水切り部48に装着し、その上側端部を例えば野地板18に取り付けられた吊子(図示せず)の先端部に係止させることにより、屋根材64が野地板18に固定することができる。
また例えば、上記第1及び第2の実施形態では、垂木16の上側部に野地板18が設けられた一重野地のタイプの屋根8に適用したが、これに限られず、例えば垂木16の上側部及び下側部にそれぞれ野地板18が設けられた二重野地のタイプの屋根に対しても適用することができる。
また例えば、上記第1及び第2の実施形態では、吊子50を用いて装着部44を野地板18の下側端部に装着するように構成したが、これに限られず、例えば釘やビスなどを用いて装着部44を野地板18の下側端部に装着するように構成してもよい。
また例えば、上記第1及び第2の実施形態では、換気装置6(6A)は屋根8(8A)の軒先部4に取り付けられるように構成し、また上記第3の実施形態では、換気装置6Bは相互に隣接する一対の垂木16B間に取り付けられるように構成したが、これに限られず、換気装置を例えば庇の軒先部や幕板部などに取り付るように構成してもよい。
また例えば、上記第1及び第2の実施形態では、接続部材60をゴム材料や樹脂材料などの軟質材料から形成したが、これに限られず、例えばテープ部材や鋼板などの種々の形態のものから構成することができる。
本発明の第1の実施形態による換気装置を示す斜視図である。 図1の換気装置を用いた家屋の換気構造を示す概略断面図である。 図2の換気装置の閉塞部材が開放位置に位置付けられた状態を示す概略断面図である。 図2の換気装置の閉塞部材が閉塞位置に位置付けられた状態を示す概略断面図である。 本発明の第2の実施形態による換気装置を示す概略断面図である。 本発明の第3の実施形態による換気装置を示す概略断面図である。 従来の換気装置を示す概略断面図である。
符号の説明
2,2B 家屋
4 軒先部
6,6A,6B 換気装置
10 換気口
14 屋根裏空間
18 野地板
22,22B 換気装置本体
26 吸気用開口部
28 雨水遮断部
32 通気用開口部
34 第1の水返し部
36 第1の水切り部
38 排水用開口部
44 装着部
46 第2の水返し部
48 第2の水切り部
52 閉塞部材
54 折返し部
56 シール部材

Claims (12)

  1. 外気を家屋の屋根裏空間に導入して換気するための換気装置であって、
    前記家屋の軒先部又は相互に隣接する一対の垂木間に取り付けられる換気装置本体と、前記換気装置本体の屋外側に設けられ、外気を前記換気装置本体の内部に吸気するための吸気用開口部と、前記換気装置本体の家屋側に設けられ、前記換気装置本体の内部と前記家屋の前記屋根裏空間とを連通するための通気用開口部と、前記通気用開口部を閉塞するための閉塞部材と、を備え、
    前記吸気用開口部は横方向に開口され、前記閉塞部材は、前記通気用開口部を閉塞する閉塞位置と、前記通気用開口部を開放する開放位置との間を揺動自在に構成され、前記通気用開口部には屋外側に向かって斜め下方に延びる第1の水返し部が設けられており、
    弱風時には、前記閉塞部材は前記開放位置に位置付けられ、前記吸気用開口部を通して前記換気装置本体の内部に吸気された外気は、前記通気用開口部を通して前記家屋の前記屋根裏空間に導入され、また強風時には、前記吸気用開口部を通して前記換気装置本体の内部に吸気された外気によって前記閉塞部材が前記開放位置から前記閉塞位置に位置付けられることを特徴とする換気装置。
  2. 前記第1の水返し部は、鉛直方向に対して45〜60度の角度で屋外側に向かって斜め下方に延びていることを特徴とする請求項1に記載の換気装置。
  3. 前記閉塞部材の下端部にはシール部材が設けられており、前記閉塞部材が前記閉塞位置に位置付けられると、前記シール部材は前記第1の水返し部の下方において前記換気装置本体の家屋側にシールされることを特徴とする請求項1又は2に記載の換気装置。
  4. 前記閉塞部材の下端部には、所定方向に折り返された折返し部が設けられ、前記折返し部には前記シール部材が取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載の換気装置。
  5. 前記換気装置本体の屋外側の下端部には、前記換気装置本体の屋外側を流れ落ちる水が前記家屋の外壁面に到達するのを防止するための第1の水切り部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の換気装置。
  6. 前記第1の水切り部には排水用開口部が設けられており、前記換気装置本体の内部に溜まった雨水は、前記排水用開口部を通して外部に排出されることを特徴とする請求項5に記載の換気装置。
  7. 前記換気装置本体は、前記家屋の屋根の野地板に装着される装着部を更に備え、前記装着部の上側端部には、屋外側に向かって上側に折り返された第2の水返し部が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の換気装置。
  8. 前記装着部の下側端部には、前記家屋の前記屋根を流れ落ちる水が前記換気装置本体の屋外側に到達するのを防止するための第2の水切り部が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の換気装置。
  9. 前記吸気用開口部は複数設けられ、前記複数の吸気用開口部の各々には、打ち抜き加工により形成された雨水遮断部が設けられており、前記雨水遮断部は、前記換気装置本体の内部に向けて略コの字状に折り曲げられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の換気装置。
  10. 前記雨水遮断部は、前記換気装置本体の内部に向けて1.0〜4.0mm突出していることを特徴とする請求項9に記載の換気装置。
  11. 外気を家屋の屋根裏空間に導入して換気するための換気装置であって、
    前記家屋の相互に隣接する一対の垂木間に取り付けられる換気装置本体と、前記換気装置本体の屋外側に設けられ、外気を前記換気装置本体の内部に吸気するための吸気用開口部と、前記換気装置本体の家屋側に設けられ、前記換気装置本体の内部と前記家屋の前記屋根裏空間とを連通するための通気用開口部と、を備え、前記吸気用開口部は横方向に開口されていることを特徴とする換気装置。
  12. 家屋の軒先部又は相互に隣接する一対の垂木間に設けられた換気装置と、前記家屋の屋根裏空間に連通される換気部と、を備え、前記換気装置により吸気された外気が前記屋根裏空間を通して前記換気部より排気される家屋の換気構造であって、
    前記換気装置は、前記家屋の軒先部又は相互に隣接する一対の垂木間に取り付けられる換気装置本体と、前記換気装置本体の屋外側に設けられ、外気を前記換気装置本体の内部に吸気するための吸気用開口部と、前記換気装置本体の家屋側に設けられ、前記換気装置本体の内部と前記家屋の前記屋根裏空間とを連通するための通気用開口部と、前記通気用開口部を閉塞するための閉塞部材と、を備え、
    前記吸気用開口部は横方向に開口され、前記閉塞部材は、前記通気用開口部を閉塞する閉塞位置と、前記通気用開口部を開放する開放位置との間を揺動自在に構成され、前記通気用開口部には屋外側に向かって斜め下方に延びる第1の水返し部が設けられており、
    弱風時には、前記閉塞部材は前記開放位置に位置付けられ、前記吸気用開口部を通して前記換気装置本体の内部に吸気された外気は、前記通気用開口部を通して前記家屋の前記屋根裏空間に導入され、また強風時には、前記吸気用開口部を通して前記換気装置本体の内部に吸気された外気によって前記閉塞部材が前記開放位置から前記閉塞位置に位置付けられることを特徴とする家屋の換気構造。
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