JP4562883B2 - 雪止め部材の取り付け構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、雪止め部材の取り付け構造であって、詳しくは、勾配を有する屋根下地上に防水シートを敷設してなる勾配屋根のシート防水構造において、防水シート上に設置される雪止め部材の取り付け構造である。
【0002】
【従来の技術】
一般家屋の切妻屋根や寄せ棟屋根等の勾配屋根においては、例えば、瓦葺き、スレート葺き、トタン葺き等によって施工されるが、このような屋根構造は、耐風性、防水性、施工作業性等の面で、必ずしも十分に満足できるというものではない。
【0003】
そこで、近年になって、特開昭63−300158号公報等に示すように、軟質合成樹脂からなる防水シートを用いて屋根葺き施工する工法が検討されている。このようなシート葺きの屋根は、瓦やスレート等に比べて、面積の大きい防水シートを使用するものであるため、一度に施工できる面積が大きくなり、施工作業性の改善を期待できるとともに、隣合う防水シート同士を確実に水密状態に接合できるため、耐風性及び防水性の向上も多分に期待することができる。
【0004】
一方、勾配屋根は、特に積雪の多い地域の場合、雪の落下を避けるために、勾配面の随所に雪止め部材を設置することが多い。従来の雪止め部材は、瓦葺き、スレート葺き、トタン葺き等の施工方法に対応したものであって、瓦やスレートなどの屋根材の重なり合った部分に差し込むような形態で取り付けられる。取り付け部が屋根材によって覆われるため、瓦葺き、スレート葺き、トタン葺き等の従来の施工方法においては強度や防水性が得られていた。しかし、防水シートは大面積であるため、シート上に直接雪止め部材を設置する必要があるが、従来の雪止め部材の形状や設置方法などの取り付け構造では、取り付け部が覆われず、強度や防水性が不十分であった。
【0005】
さらに、上記のような防水シートは、美観上の点から表面に凹凸の形状を形成し、立体的な外観とすることが要求される場合が多いが、その場合、従来のように単に取り付けただけでは、凹凸形状に対応せず、取り付け強度や防水性が不十分となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、勾配を有する屋根下地上に防水シートを敷設してなる勾配屋根のシート防水構造において、強度および防水性に優れ、しかも施工が簡単な防水シート上に設置される雪止め部材の取り付け構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、勾配を有する屋根下地上に防水シートを敷設してなる勾配屋根のシート防水構造において、防水シート上に設置される雪止め部材の取り付け構造であって、少なくとも板状の取り付け部の一部に上向きの雪止め部を有する雪止め部材が、取り付け部が軒先方向となるよう配置されて、前記取り付け部と防水シートとの間に不定形シーリング材および/またはゴムからなるシーリング材Aを介して防水シート上に設置され、前記雪止め部材を固定するための固定具が、雪止め部材、シーリング材A、防水シートを貫通して屋根下地に固定され、さらに前記固定具の雪止め部材上の部分が不定形シーリング材および/またはゴムからなるシーリング材Bにより被覆されて、固定具と雪止め部材との間に水密処理構造を有することを特徴とする雪止め部材の取り付け構造である。
【0008】
上記のような取り付け構造とすることにより、勾配を有する屋根下地上に防水シートを敷設してなる勾配屋根のシート防水構造においても、雪止め部材における強度および防水性に優れる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に図面を用いて、本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。図1は、本発明で使用する雪止め部材の構造の一例を示す斜視図、図2は、図1の雪止め部材のI−I断面図、図3は、本発明の雪止め部材の取り付け構造の実施形態の一例を示す断面図である。
【0010】
図1の雪止め部材1は、板状の取り付け部2の一端部に概ね垂直方向に上向きの雪止め部3を有し、図2に示すように断面が略L字状の全体形状を有する。取り付け部2には、屋根の勾配方向に2列、勾配方向と直行する方向に3列の計6個の固定具取り付け孔4が形成されている。固定具取り付け孔4は、固定具の貫通する貫通孔4aと、貫通孔4aの周囲の防水シートと反対側となる側に土手状の凸部4bを有する。さらに、取り付け部2と雪止め部3のなす角部の内側に向かって突出するL字型のリブ状補強構造5を、勾配方向と直行する方向の両端部とその中間部の2箇所、計4箇所に有する。
【0011】
通常、勾配を有する屋根下地上に防水シートを敷設してなる勾配屋根のシート防水構造は図6,7に示されるような構造となる。図6におけるシート防水構造の場合、勾配屋根は切妻屋根を構成しており、屋根下地(11)が、棟部を挟んで両側に2つの勾配面(12)(12)を有している。そして、所定の長さを有する、例えば、表面に筋状突起(22)が一体に形成された軟質ポリ塩化ビニル樹脂の帯状成形品である屋根葺き用防水シート(20)が、その長さ方向を母屋方向(X)に一致させるとともに、幅方向を勾配方向(Y)に一致させるようにて、両勾配面(12)(12)上に母屋方向(X)及び勾配方向(Y)にそれぞれ並列に複数施工されている。
【0012】
屋根下地(11)における破風部及び軒先部等の外周端縁には、断面略L字状の外周用シート接合板(13)、棟部には、山型形状のシート接合板(14)が設けられ、また屋根下地(11)上には、母屋方向(X)及び勾配方向(Y)に沿ってそれぞれ所定の間隔おきに、複数の円盤状のシート接合板(16)が設けられる。上記各接合板は、鋼板の表裏両面に、防水シート(20)と同じ材質であるポリ塩化ビニル樹脂が積層された塩ビ鋼板により構成されており、屋根下地(11)に開脚釘、タッピングねじ等の固着具(33,34,36)により固定される。外周用シート接合板(13)は、固定フランジ(13a)が屋根下地(11)の上面における外周端縁に沿って、ブチルゴム系シーリングテープやシリコーンゴムのコーキング材等からなる粘着性シーリング材(41)を介して配置されるとともに、被覆フランジ(13b)により屋根下地(11)の外周端面を被覆するように配置され、その状態で、固定フランジ(13a)が、屋根下地(11)に固定される。また、防水シート(20)同士の接合部では、屋根下地(11)の両勾配面(12)(12)に、勾配方向(Y)に沿って連続して延びる、塩ビ鋼板製の帯板状シート接合板(15)が設けられ、開脚釘、タッピングねじ等の固着具により固定される。更に帯板状シート接合板(15)の上面には、軟質塩化ビニル樹脂からなるパッチベルトが、溶剤溶着、熱風融着により接合一体化されて、帯板状シート接合板上面の水密が図られる。
【0013】
そしてこの状態で、防水シート(20)と各シート接合板(13)〜(16)とが溶剤溶着、熱風融着、接着剤により接合されるとともに、幅方向に隣合う防水シート(20)の側縁部同士が溶剤溶着、熱風融着、接着剤により接合される。
【0014】
さらに、棟部の最外面には、棟部に沿って軟質ポリ塩化ビニル樹脂からなる棟用カバーシート(18)が連続して設けられ、屋根下地(11)の両勾配面(12)(12)における最上位に配置される両防水シート(20)(20)の対向し合う側縁間に架け渡された状態で、両防水シート(20)(20)の平滑面(24)(24)に、溶剤溶着、熱風融着、接着剤により接合される。
【0015】
図1の雪止め部材1は、防水シート20上に図3に示すように取り付けられる。即ち、取り付け部2が軒先方向となるよう配置されて、取り付け部2と防水シート20との間に不定形シーリング材および/またはゴムからなるシーリング材Aを介して防水シート上に設置される。シーリング材Aは予め雪止め部材1の設置場所に配置しておく。雪止め部材1は、開脚釘状、タッピングねじ状等の固定部6aを有する固定具6により屋根下地11に固定されるが、固定具6は、雪止め部材の取り付け部2における固定具取り付け孔4の貫通孔4a、シーリング材A、防水シート20を貫通して屋根下地11に固定される。また、固定具6は頂部6bを有し、頂部6bが貫通孔4aの防水シートと反対側に係止されて、雪止め部材1が固定される。貫通孔4aの周囲の防水シートと反対側となる側に形成された土手状の凸部4bは、凹部を形成し、該凹部の底部に固定具6の頂部6bが係止されているため、該凹部に不定形シーリング材および/またはゴムからなるシーリング材Bを充填することにより、固定具6の頂部6b(固定具の雪止め部材上の部分)がシーリング材Bにより被覆されて、固定具6と雪止め部材1との間に水密処理構造を形成する。
【0016】
本発明において、取り付け部2が軒先方向となるよう配置されることにより、雪による荷重が雪止め部材の雪止め部にかかっても、取り付け部は屋根下地側に押しつけられる状態となり、固定具が引っ張られる状態とならないため、雪止め部材が防水シート上から遊離したり、はずれたりすることが防止される。また、取り付け部と防水シートとの間に不定形シーリング材および/またはゴムからなるシーリング材Aを介することにより、雪止め部材取り付け部分の水密性が向上し、防水シートが表面に凹凸形状を有する場合でも、凹凸形状に対応してシーリング材Aが変形して防水シート表面に密着するため、雪止め部材の取り付け強度および水密性に優れる。
【0017】
本発明において使用する雪止め部材の全体形状は、少なくとも板状の取り付け部の一部に上向きの雪止め部を有するのであれば、特に限定されず、図9に示すように板状の取り付け部の中程に雪止め部が突出する形状であっても良いが、好ましくは、上記実施形態のように板状の取り付け部の一端部に概ね垂直方向に上向きの雪止め部を有する、断面が略L字状の形状であるのがよい。また、雪止め部の形状は、上記実施形態のように、取り付け時の勾配方向と直行する方向(母屋方向、図6におけるX方向)に連続する板状であるのが好ましいが、雪止め部材の全体サイズ等に応じて、図10に示すように複数の板状部が間隔をおいて形成されるような形状であっても良い。また、取り付け部、雪止め部のいずれも本発明の作用を阻害しない範囲で、部分的あるいは全体的に曲面形状や凹凸形状を有していても良い。
【0018】
本発明において使用する雪止め部材の全体サイズも、所望の雪止め能力や雪止め部材自身や設置対象の屋根の強度等から適宜設定すればよい。
【0019】
本発明において使用する雪止め部材の取り付け部に形成される固定具取り付け孔の数、配置は特に限定されず、雪止め部材の全体サイズによって設定されるが、好ましくは屋根の勾配方向(図6におけるY方向)に2列の固定具取り付け孔を有するのがよい。例えば、雪止め部材が、勾配方向と直行する方向(母屋方向、図6におけるX方向)に長い場合は、屋根の勾配方向に2列とし、勾配方向と直行する方向の列数を多くしても良い。通常、好ましくは、上記実施形態のように、屋根の勾配方向に2列、勾配方向と直行する方向に3列の計6個の固定具取り付け孔を少なくとも有するのがよい。固定具取り付け孔の数、配置を上記のようにすることにより、固定具取り付け時の強度が向上する。また、積雪量が少なく、雪止め部材への積雪時の負荷が少ない場合は、雪止め部材が有する固定具取り付け孔すべてを固定具によって固定しなくてもよく、例えば半分程度を固定しても良い
【0020】
固定具取り付け孔は、図4に示すように、貫通孔のみで上記実施形態のような凸部を有さず、固定具取り付け時に固定具の頂部をシーリング材Bにより被覆するのみでも良いが、上記実施形態のような凸部を有することにより、雪止め部材取り付け部分の水密性および水密性の保持性が向上する。なお該凸部の平面形状および断面形状は、特に限定されない。
【0021】
また、固定具の雪止め部材上の部分は不定形シーリング材および/またはゴムからなるシーリング材Bにより被覆されるだけでも、取り付け場所の水密性は向上するが、さらにシーリング材Bを覆うような形状のキャップ材を用いてもよい。キャップ材の形状は特に限定されないが、上記実施形態のように固定具取り付け孔が貫通孔の周囲に凸部を有する場合、該凸部と嵌合するような形状とすれば、水密性が向上し、更にキャップ材の設置も容易となる。
【0022】
上記シーリング材Aを構成する不定形シーリング材および/またはゴムの種類は、水不溶性のものであれば特に限定されない。雪止め部材の設置場所の防水シート表面が凹凸を有する場合は、不定形シーリング材を使用する。好ましくはシーリング材Aが吸水膨潤性樹脂および/または吸水膨潤性ゴムであるのがよい。吸水膨潤性樹脂および/または吸水膨潤性ゴムとしては、例えば、ビニルアルコール・アクリル酸共重合体等のポリビニルアルコール架橋物、ポリアクリル酸ナトリウム化合物、ポリエチレンオキサイド架橋物、カルボキシメチルセルロースなどの吸水により体積が数倍乃至数十倍に膨潤するものが挙げられる。シーリング材Aとして吸水膨潤性樹脂および/または吸水膨潤性ゴムを用いることにより、雪止め部材の設置後、シーリング材Aが膨潤し、確実に水密性を発現、保持する。特に積雪時には、防水シート表面が濡れるため、膨潤したシーリング材Aにより、効果的に水密性が発現される。
【0023】
なお、シーリング材Aは、あらかじめ雪止め部材の取り付け場所の防水シート上に配置した後、雪止め部材を密着させても良いし、雪止め部材の取り付け部の設置時に防水シート側となる面にシーリング材Aを密着させた状態としてから、防水シート上に配置しても良い。
【0024】
上記シーリング材Bの構成成分は、シーリング材Bが固定具の頂部を被覆可能であれば特に限定されず、シーリング材Aと同様の吸水膨潤性樹脂および/または吸水膨潤性ゴム、あるいは溶剤溶解性の合成樹脂等が使用できる。溶剤溶解性の合成樹脂は、例えば軟質塩化ビニル樹脂などであり、テトラヒドロフランのような溶剤に合成樹脂溶解した溶液を固定具の頂部を被覆するように注入した後、溶剤を揮散させることにより配置される。また、固定具の頂部を被覆可能であればシート状等に成形されたシーリング材を使用しても良い。
【0025】
また、上記実施形態のようなリブ状の補強構造は有しなくても良いが、補強構造を有することにより、雪止め部材の強度が向上する。なお、該補強構造の形状は取り付け部2と雪止め部3のなす角部の内側に向かって突出するのであれば特に限定されず、また補強構造の数や配置も特に限定されない。
【0026】
さらに本発明においては、上記実施形態に加えて、図5に示すように固定具が屋根下地に固定される部分において、防水シートと屋根下地とが不定形シーリング材および/またはゴムからなるシーリング材Cを介して接し、固定具がシーリング材Cを貫通するようにすることにより、さらに雪止め部材設置場所の水密性を向上させることができる。上記シーリング材Cの構成成分は、シーリング材Cが注入等により防水シートと屋根下地の間に配置可能であれば特に限定されず、シーリング材Aと同様の吸水膨潤性樹脂および/または吸水膨潤性ゴム等を使用でき、シート状であっても良い。
【0027】
なお、シーリング材Cも、あらかじめ雪止め部材の取り付け場所の屋根下地上に配置した後、防水シートを敷設し、雪止め部材を防水シート上に設置しても良いし、すでに設置された防水シート上から、注入等により雪止め部材の取り付け場所にシーリング材Cを配置しても良い。
【0028】
本発明に使用する雪止め部材の構成素材は特に限定されないが、耐食性、軽量性、成形性、コスト等の点からはポリプロピレン系樹脂等の合成樹脂であるのが好ましく、多雪地帯の急勾配屋根等に使用する場合など積雪時の負荷が大きく、強度が要求される場合は金属であってもよい。また、本発明に使用する雪止め部材は上記構成以外に、本発明の作用を阻害しない範囲で他の構成を有していても良い。また、本発明に使用する固定具の形状やサイズ、素材も、雪止め部材を屋根下地に固定可能であれば特に限定されない。
【0029】
本発明の雪止め部材の取り付け構造は、防水シートにより新規に屋根葺き施工を行う場合に同時に施工しても、既設の防水シート上に施工しても良い。
【0030】
また、上記実施形態においては、防水シートとして、ポリ塩化ビニル樹脂からなるものを使用しているが、本発明の雪止め部材の取り付け構造が設置対象とする防水シートは、ポリオレフィン系樹脂等の合成樹脂の他、合成ゴム等からなるものであってもよい。防水シートの構成に応じて、防水シートの敷設方法も適宜設定される。
【0031】
雪止め部材の取り付け構造は、勾配を有する屋根であれば、上記実施形態のような切妻屋根に限られず、寄せ棟屋根等、他の勾配屋根にも適用することができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、勾配を有する屋根下地上に防水シートを敷設してなる勾配屋根のシート防水構造において、強度および防水性に優れ、しかも施工が簡単な雪止め部材の取り付け構造が得られ、防水シートの使用による、施工性、耐風性、防水性、耐久性、美観性等に優れた勾配屋根の施工の利用範囲がさらに拡大される。特に、美観の点から、表面に凹凸が形成された防水シートを使用する屋根の場合は、本発明の雪止め部材の取り付け構造が防水性に優れて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明で使用する雪止め部材の構造の一例を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1の雪止め部材のI−I断面図である。
【図3】図3は、本発明の雪止め部材の取り付け構造の実施形態の一例を示す断面図である。
【図4】図4は、本発明の雪止め部材の取り付け構造における固定具頂部の被覆状態の他の例を示す部分拡大図である。
【図5】図5は、本発明の雪止め部材の取り付け構造の他の実施形態の一例を示す断面図である。
【図6】図6は、本発明の雪止め部材の取り付け構造を施工する、勾配を有する屋根下地上に防水シートを敷設してなる勾配屋根のシート防水構造の一例を、屋根葺き用の防水シートを部分的に巻き上げた状態で示す一部切欠斜視図である。
【図7】図7は、図6のII−II線断面図である。
【図8】図8は、従来の雪止め部材の取り付け構造を示す断面図である。
【図9】図9は、本発明に使用する雪止め部材の他の実施形態の一例を示す断面図である。
【図10】図10は、本発明に使用する雪止め部材の他の実施形態の一例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 雪止め部材
1’ 従来の雪止め部材
2、2’、2’’ 取り付け部
3、3’、3’’ 雪止め部
4、4’ 固定具取り付け孔
5 リブ状補強構造
6 固定具
11 屋根下地
20’ 屋根材

Claims (6)

  1. 勾配を有する屋根下地上に防水シートを敷設してなる勾配屋根のシート防水構造において、防水シート上に設置される雪止め部材の取り付け構造であって、少なくとも板状の取り付け部の一部に上向きの雪止め部を有する雪止め部材が、取り付け部が軒先方向となるよう配置されて、前記取り付け部と防水シートとの間に不定形シーリング材および/またはゴムからなるシーリング材Aを介して防水シート上に設置され、前記雪止め部材を固定するための固定具が、雪止め部材、シーリング材A、防水シートを貫通して屋根下地に固定され、さらに前記固定具の雪止め部材上の部分が不定形シーリング材および/またはゴムからなるシーリング材Bにより被覆されて、固定具と雪止め部材との間に水密処理構造を有することを特徴とする雪止め部材の取り付け構造であって、前記雪止め部材が、取り付け部に有する固定具取り付け孔が、固定具の貫通する貫通孔と、該貫通孔の周囲の防水シートと反対側となる側に土手状の凸部を有することを特徴とする雪止め部材の取り付け構造
  2. 前記固定具が屋根下地に固定される部分において、防水シートと屋根下地とが不定形シーリング材および/またはゴムからなるシーリング材Cを介して接し、固定具がシーリング材Cを貫通することを特徴とする請求項1記載の雪止め部材の取り付け構造。
  3. 前記雪止め部材の全体形状が、板状の取り付け部の一端部に概ね垂直方向に上向きの雪止め部を有する、断面が略L字状の形状であることを特徴とする請求項1または2記載の雪止め部材の取り付け構造。
  4. 前記雪止め部材が、取り付け部に、屋根の勾配方向に2列、勾配方向と直行する方向に3列の計6個の固定具取り付け孔を少なくとも有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の雪止め部材の取り付け構造。
  5. 前記取り付け部と雪止め部のなす角部の内側に向かって突出するリブ状の補強構造を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の雪止め部材の取り付け構造。
  6. 前記シーリング材Aが吸水膨潤性樹脂および/または吸水膨潤性ゴムから主としてなることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の雪止め部材の取り付け構造。
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