JP4577805B2 - 屋根 - Google Patents

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JP4577805B2 JP2000402802A JP2000402802A JP4577805B2 JP 4577805 B2 JP4577805 B2 JP 4577805B2 JP 2000402802 A JP2000402802 A JP 2000402802A JP 2000402802 A JP2000402802 A JP 2000402802A JP 4577805 B2 JP4577805 B2 JP 4577805B2
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    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/10Photovoltaic [PV]

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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般住宅などの建築物の雨仕舞のために好適に用いることの可能な屋根パネルおよびそれを用いた屋根に関する。
【0002】
【従来の技術】
図16は、従来の住宅の屋根面施工手順の一例を示す図である。従来の切妻屋根における屋根面の施工は次のような手順で行われる。
【0003】
(1)図16(1)に示すように小屋組を構成する複数の鋼製屋根トラス1をクレーン2で吊込み、桁行方向に間隔をあけて敷げた3または柱4に固定する。
(2)図16(2)に示すように桁行方向に延びる複数の鋼製もや5をクレーン2で吊込み、雨水の流れ方向に間隔をあけて屋根トラス1に固定する。
(3)図16(3)に示すようにもや5の上部に複数の木製屋根パネル6を敷設する。
(4)図16(4)に示すように屋根パネル6の上部にアスファルトルーフィングから成る防水層7を敷設し、防水層7の上部に屋根葺材8を葺設する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記先行技術には、手順(3),(4)のように屋根上での作業が多く、人手を要するとともに施工所要時間が長くなるという問題がある。また屋根葺材8の上面に太陽電池を設ける場合には、さらに人手と時間とを要する。したがって、施工工期が長くなるとともに施工コストが増大する。また屋根パネル6が木製であるので、反りおよび曲りが発生する恐れがある。さらに大形パネルの場合には薄い木材を貼合わせた集成材を用いる必要があり、コストアップとなる。
【0005】
本発明の目的は、前記問題を解決し、屋根上での作業を低減することが可能であり、工期短縮および省力化を図ることができる屋根を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、躯体の上部に桁行方向に隣接して複数配置される屋根パネルと、
雨水の流れ方向に沿って延在し、桁行方向における屋根パネル相互間の間隙を覆う封止構造体とを含む屋根であって、
前記屋根パネルは、
躯体の上部に雨水の流れ方向に間隔をあけて複数配置され、桁行方向に延びる鋼製の母屋部材と
屋部材の上部に固定される鋼製の枠体であって、母屋部材の上部に桁行方向に間隔をあけて配置され、流れ方向に延びる複数の垂木部材と、桁行方向に延び、垂木部材の上端部を連結する棟部材と、桁行方向に延び、垂木部材の下端部を連結する軒先部材とを有する枠体と
体の上部に固定され、枠体の全体を覆う屋根部材であって枠体の上部に固定される野地板と、野地板の上部に形成される防水層と、防水層の上部に設けられ、少なくとも一方の側部が下方の野地板の側部から桁行方向内方側に間隔をあけて配置される板状の下地材と、下地材の上部に固定される屋根葺材とを備える屋根部材とを含み、
前記封止構造体は、
隣接する一方および他方の屋根パネルにおける下地材の対向側面と、各屋根パネルにおける野地板の側部付近の上面を覆う防水層とによって形成される溝状空間に収納され、一方の屋根パネルの屋根部材に固定される上方に開いた溝部材と、
他方の屋根パネルに取付けられる取付部と、取付部に連なり溝部材内に下方に延びる立下がり部とを有する取付部材と、
一方および他方の屋根パネルの屋根葺材上にまたがって載置されるカバー部と、カバー部に設けられ、溝部材内に下方に延びる垂下部と、垂下部の下部に形成され、取付部材の立下がり部と係合する係合片とを有するカバー部材とを含むことを特徴とする屋根である。
【0007】
本発明に従えば、母屋部材の上部に垂木部材を含む枠体が固定され、枠体の上部に屋根部材が固定されて屋根パネルが形成される。これによって、従来屋根上で行われていた取付作業の少なくとも一部を工場で予め施すことができるので、危険な屋根上での作業を低減することが可能となり、工期短縮および省力化を図ることができる。また、母屋部材および枠体が鋼製であるので、大形屋根パネルにおいても反りおよび曲りなどの変形の発生を防止することができる。
また、屋根パネルの屋根部材には防水層および屋根葺材が含まれるので、人手と時間とを要する屋根上における防水層および屋根葺材の取付作業を省略することができる。また下地材の少なくとも一方の側部が下方の野地板の側部から引っ込んだ状態になるように配置されるので、後述の図8,9に示すように封止構造体の収納スペースを簡単な構成で確実に確保することが可能になる。
また、複数の屋根パネルを桁行方向に隣接して配置し、屋根パネル相互間の間隙を封止構造体で覆うことによって屋根が形成される。これによって、屋根上における作業を低減することができるとともに簡単な構成で確実に屋根を防水することができる。
また、カバー部材のカバー部が一方および他方の屋根パネルの屋根葺材上にまたがって設けられるので、屋根パネル間の間隙への雨水の浸入を防止することができる。またカバー部に設けられる垂下部の係合片と、他方の屋根パネルに取付けられる取付部材の立下り部とが係合するので、風圧などによるカバー部材の飛散を防止することができる。また下地材の対向側面などによって形成される溝状空間に上方に開いた溝部材が収納されるので、カバー部材から漏水しても、あるいはカバー部材および取付部材から結露水が滴下しても溝部材を介して確実に排水することができる。また、後述の図8,9に示すように前記溝状空間に溝部材、取付部材の立下り部およびカバー部材の垂下部を収納することができるので、カバー部材の屋根葺材上面からの突出高さを低くすることが可能となり、屋根の外観を向上することができる。
【0008】
また本発明は、躯体の上部に桁行方向に隣接して複数配置される屋根パネルと、
雨水の流れ方向に沿って延在し、桁行方向における屋根パネル相互間の間隙を覆う封止構造体とを含む屋根であって、
前記屋根パネルは、
躯体の上部に雨水の流れ方向に間隔をあけて複数配置され、桁行方向に延びる鋼製の母屋部材と、
母屋部材の上部に固定される鋼製の枠体であって、母屋部材の上部に桁行方向に間隔をあけて配置され、流れ方向に延びる複数の垂木部材と、桁行方向に延び、垂木部材の上端部を連結する棟部材と、桁行方向に延び、垂木部材の下端部を連結する軒先部材とを有する枠体と、
枠体の上部に固定され、枠体の全体を覆う屋根部材であって、枠体の上部に固定される野地板と、野地板の上部に形成される防水層と、防水層の上部に設けられ、少なくとも一方の側部が下方の野地板の側部から桁行方向内方側に間隔をあけて配置される板状の下地材と、下地材の上部に固定される屋根葺材とを備える屋根部材とを含み、
前記封止構造体は、
隣接する一方および他方の屋根パネルにおける下地材の対向側面と、各屋根パネルにおける野地板の側部付近の上面を覆う防水層とによって形成される溝状空間の各対向側面側にそれぞれ収納され、各屋根パネルの屋根部材に固定され、屋根葺材を支持する支持部を有する一対の支持部材と、
溝状空間内に、かつ一対の支持部材間に収納され、支持部材の支持片に屋根葺材とともに固定される上方に開いた溝部材と、
支持部材の支持部に取付けられる取付部と、取付部に連なり溝部材内に下方に延びる立下がり部とを有する取付部材と、
一対の支持部材上に屋根葺材を介してまたがって載置されるカバー部と、カバー部に設けられ、溝部材内に下方に延びる垂下部と、垂下部の下部に形成され、取付部材の立下がり部と係合する係合片とを有するカバー部材とを含むことを特徴とする屋根である。
【0009】
本発明に従えば、母屋部材の上部に垂木部材を含む枠体が固定され、枠体の上部に屋根部材が固定されて屋根パネルが形成される。これによって、従来屋根上で行われていた取付作業の少なくとも一部を工場で予め施すことができるので、危険な屋根上での作業を低減することが可能となり、工期短縮および省力化を図ることができる。また、母屋部材および枠体が鋼製であるので、大形屋根パネルにおいても反りおよび曲りなどの変形の発生を防止することができる。
また、屋根パネルの屋根部材には防水層および屋根葺材が含まれるので、人手と時間とを要する屋根上における防水層および屋根葺材の取付作業を省略することができる。また下地材の少なくとも一方の側部が下方の野地板の側部から引っ込んだ状態になるように配置されるので、後述の図8,9に示すように封止構造体の収納スペースを簡単な構成で確実に確保することが可能になる。
また、複数の屋根パネルを桁行方向に隣接して配置し、屋根パネル相互間の間隙を封止構造体で覆うことによって屋根が形成される。これによって、屋根上における作業を低減することができるとともに簡単な構成で確実に屋根を防水することができる。
また、溝状空間内には一対の支持部材が対向して一方および他方の屋根パネル側にそれぞれ設けられ、溝部材は各支持部材間の空間に収納され、カバー部材のカバー部は各支持部材上に屋根葺材を介してまたがって設けられる。これによって、溝部材およびカバー部材の桁行方向における長さを一方および他方の屋根パネルにおける下地材の対向側面間の間隔よりも小さくすることができるので、溝部材およびカバー部材の小形化を図ることが可能となる。したがって、溝部材およびカバー部材の取付作業性を向上することができる。
【0010】
また本発明は、躯体の上部に桁行方向に隣接して複数配置される屋根パネルと、
雨水の流れ方向に沿って延在し、桁行方向における屋根パネル相互間の間隙を覆う封止構造体とを含む屋根であって、
前記屋根パネルは、
躯体の上部に雨水の流れ方向に間隔をあけて複数配置され、桁行方向に延びる鋼製の母屋部材と、
母屋部材の上部に固定される鋼製の枠体であって、母屋部材の上部に桁行方向に間隔をあけて配置され、流れ方向に延びる複数の垂木部材と、桁行方向に延び、垂木部材の上端部を連結する棟部材と、桁行方向に延び、垂木部材の下端部を連結する軒先部材とを有する枠体と、
枠体の上部に固定され、枠体の全体を覆う屋根部材であって、枠体の上部に固定される野地板と、野地板の上部に形成される防水層と、防水層の上部に設けられ、少なくとも一方の側部が下方の野地板の側部から桁行方向内方側に間隔をあけて配置される板状の下地材と、下地材の上部に固定される屋根葺材とを備える屋根部材とを含み、
前記封止構造体は、
隣接する一方および他方の屋根パネルにおける屋根葺材の少なくとも一方の側部に形成される下方に折返された係合部と、
隣接する一方および他方の屋根パネルにおける下地材の対向側面と、各屋根パネルにおける野地板の側部付近の上面を覆う防水層とによって形成される溝状空間内に収納され、屋根部材に固定される上方に開いた溝部材と、
流れ方向に垂直な断面が上方に開いたほぼC字状の形状を有し、溝部材内で各屋根葺材の前記係合部に係合するカバー部材とを含むことを特徴とする屋根である。
【0011】
本発明に従えば、母屋部材の上部に垂木部材を含む枠体が固定され、枠体の上部に屋根部材が固定されて屋根パネルが形成される。これによって、従来屋根上で行われていた取付作業の少なくとも一部を工場で予め施すことができるので、危険な屋根上での作業を低減することが可能となり、工期短縮および省力化を図ることができる。また、母屋部材および枠体が鋼製であるので、大形屋根パネルにおいても反りおよび曲りなどの変形の発生を防止することができる。
また、屋根パネルの屋根部材には防水層および屋根葺材が含まれるので、人手と時間とを要する屋根上における防水層および屋根葺材の取付作業を省略することができる。また下地材の少なくとも一方の側部が下方の野地板の側部から引っ込んだ状態になるように配置されるので、後述の図8,9に示すように封止構造体の収納スペースを簡単な構成で確実に確保することが可能になる。
また、複数の屋根パネルを桁行方向に隣接して配置し、屋根パネル相互間の間隙を封止構造体で覆うことによって屋根が形成される。これによって、屋根上における作業を低減することができるとともに簡単な構成で確実に屋根を防水することができる。
また、封止構造体の部品点数が少ないので、構成を簡素化することができる。またカバー部材が上方に開いたほぼC字状の断面形状を有し、カバー部材と屋根葺材の側部の下方に折返された取付部とが後述の図12,13に示すように溝部材内において係合するので、簡単な構成で確実に屋根パネル間の間隙を塞いで防水することができる。また、カバー部材が溝部材内に設けられるので、カバー部材の屋根葺材上面より上方への突出が防止され、屋根外観を向上させることができる。
【0012】
また本発明は、躯体の上部に桁行方向に隣接して複数配置される屋根パネルと、
雨水の流れ方向に沿って延在し、桁行方向における屋根パネル相互間の間隙を覆う封止構造体とを含む屋根であって、
前記屋根パネルは、
躯体の上部に雨水の流れ方向に間隔をあけて複数配置され、桁行方向に延びる鋼製の母屋部材と、
母屋部材の上部に固定される鋼製の枠体であって、母屋部材の上部に桁行方向に間隔をあけて配置され、流れ方向に延びる複数の垂木部材と、桁行方向に延び、垂木部材の上端部を連結する棟部材と、桁行方向に延び、垂木部材の下端部を連結する軒先部材とを有する枠体と、
枠体の上部に固定され、枠体の全体を覆う屋根部材であって、枠体の上部に固定される野地板と、野地板の上部に形成される防水層と、防水層の上部に設けられ、少なくとも一方の側部が下方の野地板の側部から桁行方向内方側に間隔をあけて配置される板状の下地材と、下地材の上部に固定される屋根葺材とを備える屋根部材とを含み、
前記封止構造体は、
隣接する一方および他方の屋根パネルにおける下地材の対向側面と、各屋根パネルにおける野地板の側部付近の上面を覆う防水層とによって形成される溝状空間の各対向側面側にそれぞれ収納され、屋根部材に固定され、屋根葺材を支持する受け部と、受け部に連なり下方に延びる立下がり部と、立下がり部の下部に連なり立下がり部を介して受け部を支持する支持部とを有する一対の支持部材と、
各支持部材の受け部、立下がり部および支持部によって囲まれた収納空間に収納され、支持部材の支持部に固定される溝部材と、
各受け部上に屋根葺材を介してまたがって載置されるカバー部と、カバー部に設けられ、支持部材の受け部に係合する係合部とを有するカバー部材とを含むことを特徴とする屋根である。
本発明に従えば、母屋部材の上部に垂木部材を含む枠体が固定され、枠体の上部に屋根部材が固定されて屋根パネルが形成される。これによって、従来屋根上で行われていた取付作業の少なくとも一部を工場で予め施すことができるので、危険な屋根上での作業を低減することが可能となり、工期短縮および省力化を図ることができる。また、母屋部材および枠体が鋼製であるので、大形屋根パネルにおいても反りおよび曲りなどの変形の発生を防止することができる。
また、屋根パネルの屋根部材には防水層および屋根葺材が含まれるので、人手と時間とを要する屋根上における防水層および屋根葺材の取付作業を省略することができる。また下地材の少なくとも一方の側部が下方の野地板の側部から引っ込んだ状態になるように配置されるので、後述の図8,9に示すように封止構造体の収納スペースを簡単な構成で確実に確保することが可能になる。
また、複数の屋根パネルを桁行方向に隣接して配置し、屋根パネル相互間の間隙を封止構造体で覆うことによって屋根が形成される。これによって、屋根上における作業を低減することができるとともに簡単な構成で確実に屋根を防水することができる。
また、溝状空間内に一対の支持部材が対向して一方および他方の屋根パネル側にそれぞれ設けられ、溝部材は各支持部材の収納空間に収納され、カバー部材は各支持部材の受け部に屋根葺材を介してまたがって設けられ、各支持部材の受け部はカバー部材の係合部と係合する。これによって、カバー部材および溝部材の桁行方向長さを一方および他方の屋根パネルにおける下地材の対向側面間の間隔よりも小さくすることができるので、カバー部材および溝部材の小形化を図ることが可能となり、カバー部材および溝部材の取付作業性を向上することができる。
【0013】
また本発明は、下地材の上部には、少なくとも一部に太陽電池を表面に備えた屋根葺材が設けられることを特徴とする。
【0014】
本発明に従えば、下地材の上部には少なくとも一部に太陽電池を備える屋根葺材が設けられるので、簡単な構成で確実に太陽電池を屋根に装着することができる。
【0015】
また本発明は、屋根葺材は、金属板から成ることを特徴とする。
【0016】
本発明に従えば、屋根葺材が金属板、たとえば板厚が薄く、かつ耐候性が良好な塗装された亜鉛アルミニウム合金めっき鋼板などから成るので、屋根葺材の軽量化を図ることができるとともに、屋根葺材の耐久性の向上を図ることが可能となる。
【0017】
また本発明は、屋根パネルは、屋根パネルに封止構造体の一部が取付けられる封止用金具付屋根パネルであることを特徴とする。
【0018】
本発明に従えば、屋根パネルに封止構造体の一部が固定されるので、工場における組立部材比率を向上することが可能となり、屋根上での封止構造体の組立作業工数を低減することができる。
【0019】
また本発明は、躯体の上部に桁行方向に隣接して複数配置される屋根パネルと、
雨水の流れ方向に沿って延在し、桁行方向における屋根パネル相互間の間隙を覆う封止構造体とを含む屋根であって、
前記屋根パネルは、
躯体の上部に固定される鋼製の枠体であって、躯体の上部に桁行方向に間隔をあけて配置され、流れ方向に延びる複数の垂木部材と、桁行方向に延び、垂木部材の上端部を連結する棟部材と、桁行方向に延び、垂木部材の下端部を連結する軒先部材とを有する枠体と、
枠体の上部に固定され、枠体の全体を覆う屋根部材であって、枠体の上部に固定される野地板と、野地板の上部に形成される防水層と、防水層の上部に設けられ、少なくとも一方の側部が下方の野地板の側部から桁行方向内方側に間隔をあけて配置される板状の下地材と、下地材の上部に固定される金属板から成る屋根葺材とを備える屋根部材とを含み、前記屋根部材に封止構造体の一部が取付けられる封止用金具付屋根パネルであり、
前記封止構造体は、
隣接する一方および他方の屋根パネルにおける下地材の対向側面と、各屋根パネルにおける野地板の側部付近の上面を覆う防水層とによって形成される溝状空間に収納され、一方の屋根パネルの屋根部材に固定される上方に開いた溝部材と、
他方の屋根パネルに取付けられる取付部と、取付部に連なり溝部材内に下方に延びる立下がり部とを有する取付部材と、
一方および他方の屋根パネルの屋根葺材上にまたがって載置されるカバー部と、カバー部に設けられ、溝部材内に下方に延びる垂下部と、垂下部の下部に形成され、取付部材の立下がり部と係合する係合片とを有するカバー部材とを含むことを特徴とする屋根である。
【0020】
本発明に従えば、複数の屋根パネルを桁行方向に隣接して配置し、屋根パネル相互間の間隙を封止構造体で覆うことによって屋根が形成される。これによって、屋根上における作業を低減することができるとともに簡単な構成で確実に屋根を防水することができる。
また、カバー部材のカバー部が一方および他方の屋根パネルの屋根葺材上にまたがって設けられるので、屋根パネル間の間隙への雨水の浸入を防止することができる。またカバー部に設けられる垂下部の係合片と、他方の屋根パネルに取付けられる取付部材の立下り部とが係合するので、風圧などによるカバー部材の飛散を防止することができる。また下地材の対向側面などによって形成される溝状空間に上方に開いた溝部材が収納されるので、カバー部材から漏水しても、あるいはカバー部材および取付部材から結露水が滴下しても溝部材を介して確実に排水することができる。また、後述の図8,9に示すように前記溝状空間に溝部材、取付部材の立下り部およびカバー部材の垂下部を収納することができるので、カバー部材の屋根葺材上面からの突出高さを低くすることが可能となり、屋根の外観を向上することができる。
また、母屋部材を含まない屋根パネルに封止構造体の一部が固定されるので、母屋部材を使用しない構造の屋根においても屋根上での封止構造体の組立作業工数を低減することができる。
【0021】
また本発明は、躯体の上部に桁行方向に隣接して複数配置される屋根パネルと、
雨水の流れ方向に沿って延在し、桁行方向における屋根パネル相互間の間隙を覆う封止構造体とを含む屋根であって、
前記屋根パネルは、
躯体の上部に固定される鋼製の枠体であって、躯体の上部に桁行方向に間隔をあけて配置され、流れ方向に延びる複数の垂木部材と、桁行方向に延び、垂木部材の上端部を連結する棟部材と、桁行方向に延び、垂木部材の下端部を連結する軒先部材とを有する枠体と、
枠体の上部に固定され、枠体の全体を覆う屋根部材であって、枠体の上部に固定される野地板と、野地板の上部に形成される防水層と、防水層の上部に設けられ、少なくとも一方の側部が下方の野地板の側部から桁行方向内方側に間隔をあけて配置される板状の下地材と、下地材の上部に固定される金属板から成る屋根葺材とを備える屋根部材とを含み、前記屋根部材に封止構造体の一部が取付けられる封止用金具付屋根パネルであり、
前記封止構造体は、
隣接する一方および他方の屋根パネルにおける下地材の対向側面と、各屋根パネルにおける野地板の側部付近の上面を覆う防水層とによって形成される溝状空間の各対向側面側にそれぞれ収納され、各屋根パネルの屋根部材に固定され、屋根葺材を支持する支持部を有する一対の支持部材と、
溝状空間内に、かつ一対の支持部材間に収納され、支持部材の支持片に屋根葺材とともに固定される上方に開いた溝部材と、
支持部材の支持部に取付けられる取付部と、取付部に連なり溝部材内に下方に延びる立下がり部とを有する取付部材と、
一対の支持部材上に屋根葺材を介してまたがって載置されるカバー部と、カバー部に設けられ、溝部材内に下方に延びる垂下部と、垂下部の下部に形成され、取付部材の立下がり部と係合する係合片とを有するカバー部材とを含むことを特徴とする屋根である。
【0022】
本発明に従えば、複数の屋根パネルを桁行方向に隣接して配置し、屋根パネル相互間の間隙を封止構造体で覆うことによって屋根が形成される。これによって、屋根上における作業を低減することができるとともに簡単な構成で確実に屋根を防水することができる。
また、溝状空間内には一対の支持部材が対向して一方および他方の屋根パネル側にそれぞれ設けられ、溝部材は各支持部材間の空間に収納され、カバー部材のカバー部は各支持部材上に屋根葺材を介してまたがって設けられる。これによって、溝部材およびカバー部材の桁行方向における長さを一方および他方の屋根パネルにおける下地材の対向側面間の間隔よりも小さくすることができるので、溝部材およびカバー部材の小形化を図ることが可能となる。したがって、溝部材およびカバー部材の取付作業性を向上することができる。
また、母屋部材を含まない屋根パネルに封止構造体の一部が固定されるので、母屋部材を使用しない構造の屋根においても屋根上での封止構造体の組立作業工数を低減することができる。
【0023】
また本発明は、躯体の上部に桁行方向に隣接して複数配置される屋根パネルと、
雨水の流れ方向に沿って延在し、桁行方向における屋根パネル相互間の間隙を覆う封止構造体とを含む屋根であって、
前記屋根パネルは、
躯体の上部に固定される鋼製の枠体であって、躯体の上部に桁行方向に間隔をあけて配置され、流れ方向に延びる複数の垂木部材と、桁行方向に延び、垂木部材の上端部を連結する棟部材と、桁行方向に延び、垂木部材の下端部を連結する軒先部材とを有する枠体と、
枠体の上部に固定され、枠体の全体を覆う屋根部材であって、枠体の上部に固定される野地板と、野地板の上部に形成される防水層と、防水層の上部に設けられ、少なくとも一方の側部が下方の野地板の側部から桁行方向内方側に間隔をあけて配置される板状の下地材と、下地材の上部に固定される金属板から成る屋根葺材とを備える屋根部材とを含み、前記屋根部材に封止構造体の一部が取付けられる封止用金具付屋根パネルであり、
前記封止構造体は、
隣接する一方および他方の屋根パネルにおける屋根葺材の少なくとも一方の側部に形成される下方に折返された係合部と、
隣接する一方および他方の屋根パネルにおける下地材の対向側面と、各屋根パネルにおける野地板の側部付近の上面を覆う防水層とによって形成される溝状空間内に収納され、屋根部材に固定される上方に開いた溝部材と、
流れ方向に垂直な断面が上方に開いたほぼC字状の形状を有し、溝部材内で各屋根葺材の前記係合部に係合するカバー部材とを含むことを特徴とする屋根である。
【0024】
本発明に従えば、複数の屋根パネルを桁行方向に隣接して配置し、屋根パネル相互間の間隙を封止構造体で覆うことによって屋根が形成される。これによって、屋根上における作業を低減することができるとともに簡単な構成で確実に屋根を防水することができる。
また、封止構造体の部品点数が少ないので、構成を簡素化することができる。またカバー部材が上方に開いたほぼC字状の断面形状を有し、カバー部材と屋根葺材の側部の下方に折返された取付部とが後述の図12,13に示すように溝部材内において係合するので、簡単な構成で確実に屋根パネル間の間隙を塞いで防水することができる。また、カバー部材が溝部材内に設けられるので、カバー部材の屋根葺材上面より上方への突出が防止され、屋根外観を向上させることができる。
また、母屋部材を含まない屋根パネルに封止構造体の一部が固定されるので、母屋部材を使用しない構造の屋根においても屋根上での封止構造体の組立作業工数を低減することができる。
【0025】
また本発明は、躯体の上部に桁行方向に隣接して複数配置される屋根パネルと、
雨水の流れ方向に沿って延在し、桁行方向における屋根パネル相互間の間隙を覆う封止構造体とを含む屋根であって、
前記屋根パネルは、
躯体の上部に固定される鋼製の枠体であって、躯体の上部に桁行方向に間隔をあけて配置され、流れ方向に延びる複数の垂木部材と、桁行方向に延び、垂木部材の上端部を連結する棟部材と、桁行方向に延び、垂木部材の下端部を連結する軒先部材とを有する枠体と
体の上部に固定され、枠体の全体を覆う屋根部材であって、枠体の上部に固定される野地板と、野地板の上部に形成される防水層と、防水層の上部に設けられ、少なくとも一方の側部が下方の野地板の側部から桁行方向内方側に間隔をあけて配置される板状の下地材と、下地材の上部に固定される金属板から成る屋根葺材とを備える屋根部材とを含み、前記屋根部材に封止構造体の一部が取付けられる封止用金具付屋根パネルであり、
前記封止構造体は、
隣接する一方および他方の屋根パネルにおける下地材の対向側面と、各屋根パネルにおける野地板の側部付近の上面を覆う防水層とによって形成される溝状空間の各対向側面側にそれぞれ収納され、屋根部材に固定され、屋根葺材を支持する受け部と、受け部に連なり下方に延びる立下がり部と、立下がり部の下部に連なり立下がり部を介して受け部を支持する支持部とを有する一対の支持部材と、
各支持部材の受け部、立下がり部および支持部によって囲まれた収納空間に収納され、支持部材の支持部に固定される溝部材と、
各受け部上に屋根葺材を介してまたがって載置されるカバー部と、カバー部に設けられ、支持部材の受け部に係合する係合部とを有するカバー部材とを含むことを特徴とする屋根である。
【0026】
本発明に従えば、複数の屋根パネルを桁行方向に隣接して配置し、屋根パネル相互間の間隙を封止構造体で覆うことによって屋根が形成される。これによって、屋根上における作業を低減することができるとともに簡単な構成で確実に屋根を防水することができる。
また、溝状空間内に一対の支持部材が対向して一方および他方の屋根パネル側にそれぞれ設けられ、溝部材は各支持部材の収納空間に収納され、カバー部材は各支持部材の受け部に屋根葺材を介してまたがって設けられ、各支持部材の受け部はカバー部材の係合部と係合する。これによって、カバー部材および溝部材の桁行方向長さを一方および他方の屋根パネルにおける下地材の対向側面間の間隔よりも小さくすることができるので、カバー部材および溝部材の小形化を図ることが可能となり、カバー部材および溝部材の取付作業性を向上することができる。
また、母屋部材を含まない屋根パネルに封止構造体の一部が固定されるので、母屋部材を使用しない構造の屋根においても屋根上での封止構造体の組立作業工数を低減することができる。
【0027】
また本発明は、下地材の上部には、少なくとも一部に太陽電池を表面に備えた屋根葺材が設けられることを特徴とする。
【0028】
本発明に従えば、下地材の上部には少なくとも一部に太陽電池を備える屋根葺材が設けられるので、母屋部材を用いない構造の屋根においても簡単な構成で確実に太陽電池を屋根に装着することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の第1形態である切妻屋根11に用いられる第1屋根パネル13の構成を簡略化して示す側面断面図である。第1屋根パネル13は、工場で組立られ、小屋組を構成する鋼製の屋根トラス14の上部に傾斜した状態で固定される。第1屋根パネル13は、雨水の流れ方向15に沿って延びる屋根分割体であり、屋根面の一部を形成する板状の屋根部材16と、屋根部材16を支持する鋼製の支持フレーム17とを含んで構成される。
【0030】
図2は、図1に示す第1屋根パネル13を備える切妻屋根11の構成を簡略化して示す平面図である。第1屋根パネル13は、切妻屋根11の棟から軒にわたって延在し、流れ方向15に垂直な桁行方向20に並列に複数配置され、棟を挟んで両側に延びる傾斜した屋根面を形成する。切妻屋根11の一方および他方の妻側縁端には、けらば屋根パネルである第2屋根パネル21がそれぞれ配置される。第1屋根パネル13の両側部および第2屋根パネル21の一方の側部には、封止構造体23が設けられる。
【0031】
封止構造体23は流れ方向15に沿って延在し、隣接する第1屋根パネル13の桁行方向における間隙および第1屋根パネル13と第2屋根パネル21との桁行方向における間隙を覆う。切妻屋根11の棟には、棟カバー24が設けられる。棟カバー24は、桁行方向に延在し、棟を挟んで両側に配置された第1および第2屋根パネル13,21の対向する端部間の間隙を覆う。棟カバー24は図1に示すように桁行方向に垂直な断面形状が山形に形成され、両側部から折返された折返し部がリーマービス25によって第1および第2屋根パネル13,21に固定される。
【0032】
図3は図1に示す第1屋根パネル13の支持フレーム17の構成を簡略化して示す平面図であり、図4は図3の切断面線IV−IVから見た断面図である。図1をも参照して支持フレーム17の構成を説明する。支持フレーム17は、母屋部材26と枠体27とを含む。母屋部材26は、リップ溝形鋼から成り、流れ方向15に間隔をあけて複数(本実施の形態では3)配置され、桁行方向20に相互に平行に延在する。母屋部材26は、屋根トラス14および屋根トラス14に取付けられた固定部材28に固定される。
【0033】
枠体27は、垂木部材29と棟部材30と軒先部材31とを含む。垂木部材29は、リップ溝形鋼から成り、母屋部材26の上部に桁行方向20に間隔をあけて複数(本実施の形態では4)配置され、流れ方向15に相互に平行に延在する。垂木部材29は、母屋部材26の上部に固定される。棟部材30は、溝形鋼から成り、桁行方向20に延び、垂木部材29の上端部を連結する。軒先部材31は、溝形鋼から成り、桁行方向20に棟部材30と平行に延び、垂木部材29の下端部を連結する。
【0034】
このように支持フレーム17は鋼製の枠体27および母屋部材26によって格子状に形成されるので、高剛性であり、クレーンによる吊込み時に破損したり、変形したりする恐れがない。また大形化されても、木製のように経時的に反りおよび曲りが発生する恐れがなく、耐久性に優れている。
【0035】
図5は、図1に示す第1屋根パネル13の屋根部材16の平面図であり、図6は図5の切断面線VI−VIから見た屋根部材16の一側部付近の断面図である。図1をも参照して、第1屋根パネル13の屋根部材16の構成を説明する。屋根部材16は、野地板33と、防水層34と、下地材35と屋根葺材36と、太陽電池を表面に備える屋根葺材37(以後、太陽電池屋根葺材とよぶ)とを含んで構成される。野地板33は、たとえば硬質木片セメント板から成り、断熱、吸音および荷重分散などの機能を有する。野地板33は枠体27の上部にリーマービス39によって固定される。野地板33の両側部の側面33aは、枠体27の両側部の垂木部材29の側部と同一の仮想平面41内に存在する。野地板33の板厚は、たとえば12mmである。
【0036】
防水層34は、たとえばアスファルトルーフィングから成り、アスファルトルーフィングを野地板33の上部および側面33aに貼付けて形成される。アスファルトルーフィングは軟質の厚布にアスファルトを染込ませたものであり、多層に重ねて使用される。防水層34は、ゴムシートを野地板33の上部に貼付けて形成してもよい。防水層の厚さは、たとえば1.0mmである。
【0037】
下地材35は、たとえば耐水合板から成り、防水層34の上部に設けられる。
下地材35の両側部の各側面35aは、前記仮想平面41から桁行方向20内方側に距離L1だけ間隔をあけて配置される。下地材35は、板状の硬質ウレタンフォームに亜鉛めっき鋼板を裏貼りしたものでもよい。下地材35の板厚は、たとえば15mmである。屋根葺材36は、金属板、たとえば塗装亜鉛めっき鋼板、塗装亜鉛アルミニウム合金めっき鋼板、亜鉛めっきステンレス鋼板、アルミニウムめっき鋼板および高耐候性ステンレス鋼板などから成り、本実施の形態では切板の状態で用いられる。屋根葺材36は図5に示すように屋根部材16の棟および軒側にそれぞれ複数(本実施の形態では4)枚ずつ桁行方向に並列に配置される。屋根葺材36は、下地材35の上部に接着剤、ビス、リベット等を単独で、あるいは組合せて用いることによって固定される。屋根葺材36の板厚は、たとえば0.4mmである。
【0038】
太陽電池屋根葺材37は、屋根葺材36と、屋根葺材36の上面に接着剤で貼付けられる複数の太陽電池セル43とを含む。太陽電池セル43は、ステンレス鋼箔の上面にアモルファスシリコンを蒸着したものであり、各セル43は直列に接続される。このアモルファスシリコン太陽電池は、他の太陽電池に比べて非常に薄い厚みを有し、かつ同等の変換効率を有する。また温度が上昇しても変換効率が低下しない特性を有する。ステンレス鋼箔の厚みは、たとえば0.15mmであり、アモルファスシリコン蒸着層の厚みは約1μmである。太陽電池セル43の上面には透明な弗素樹脂から成る保護皮膜が形成されている。
【0039】
太陽電池屋根葺材37は、流れ方向に沿って延在し、図5に示すように桁行方向20に並列に複数(本実施の形態では4)枚配置される。太陽電池屋根葺材37の寸法は、たとえば桁行方向20の長さ:455mm、流れ方向15の長さ:3765mmであり、太陽電池セル43の個数は、たとえば15セルである。太陽電池屋根葺材37と屋根葺材36との桁行方向長さは同一であり、太陽電池屋根葺材37は、前記棟側および軒側にそれぞれ配置された屋根葺材36の間に一直線を成すように配置される。
【0040】
太陽電池屋根葺材37の流れ方向両端部と、各屋根葺材36の端部とは、図1に示すようにこはぜ掛けで接合され、コーキング44を充填して密封される。太陽電池屋根葺材37の流れ方向長さが充分長いときには、このような接合を行う必要はない。流れ方向に一直線上に連なる屋根葺材36および太陽電池屋根葺材37の側部と、隣接する屋根葺材36および太陽電池屋根葺材37の側部とは、接合部材46を介して接合される。また屋根部材16の両側部には図5中に仮想線で示すように封止構造体23が設けられる。このように屋根葺材36および太陽電池屋根葺材37は、耐候性の良好な塗装されためっき鋼板から成り、かつ板厚が薄いので、屋根部材16の軽量化および耐久性の向上を図ることができる。
【0041】
図7は図2の切断面線VII−VIIから見た断面図である。図7を参照して第2屋根パネル21の構成を説明する。第2屋根パネル21は、前記第1屋根パネル13に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付す。注目すべきは、第2屋根パネル21の桁行方向の長さが第1屋根パネル13よりも長く形成され、妻側の外壁45からけらばの出の部分を覆うように外方に突出している点である。すなわち、支持フレーム17および屋根部材16の桁行方向長さが延長されるとともに、垂木部材29aが1本増設されており、さらに屋根部材16の延長部分には、流れ方向全長にわたって屋根葺材36aが葺かれている。第2屋根パネル21のその他の構成は、第1屋根パネル13の構成と同一である。
【0042】
図7に示す接合部材46は、アルミニウム押出し材から成り、流れ方向15(図7の紙面に垂直な方向)に沿って延在する。接合部材46は、固定部47と受け部48とカバー部49とを備え、接合位置の下地材35を切取って形成された空間内に収納される。固定部47は、屋根部材16にリーマービスによって固定される。受け部48は、固定部47上に桁行方向20に間隔をあけて一対設けられ、太陽電池屋根葺材37の離接する側部を載置してリベットによって固定する。カバー部49は、隣接する太陽電池屋根葺材37上にまたがって配置され、前記受け部48間の間隙を覆うとともに、固定部47に形成された係止爪50に係止される。この接合部材46の構成は前述のように第1および第2屋根パネル13,21とも同一である。また接合部材46は、このような構成に限定されるものではなく、後述の封止構造体23,75,101,116を用いてもよい。
【0043】
このように、第1および第2屋根パネル13,21が母屋部材26と、枠体27と屋根部材16とを一体的に固定して工場で形成されるので、従来屋根上で個々に行われていた各部材の取付作業を第1および第2屋根パネル13,21の取付作業に集約することができる。したがって、危険な屋根上での作業工数を大幅に低減することが可能となる。また屋根部材16には、防水層34、屋根葺材36および太陽電池屋根葺材37が含まれるので、人手と時間とを要する屋根上におけるこれらの取付作業を省略することできる。したがって、屋根施工の工期短縮および省力化を図ることが可能となる。
【0044】
図8は、図2の切断面線VIII−VIIIから見た断面図であり、図9は図8に示す封止構造体23の拡大断面図である。図8および図9を参照して隣接する第1屋根パネル13の側部の封止部分の構成および封止構造体23の構成を説明する。前述のように第1屋根パネル13の下地材35の側面35aは野地板33の側面33aから桁行方向20の内方側に距離L1だけ間隔をあけて配置される。また隣接する一方および他方の第1屋根パネル13の対向する野地板33の側面33a間には、防水層34を介してゴムから成る目地緩衝部材54が設けられる。したがって、隣接する一方および他方の屋根パネル13の対向する側面間には、各下地材35の相互に対向する側面35a(以後、対向側面と呼ぶ)と、各野地板33の側部付近の上面を覆う防水層34と、目地緩衝部材54の上面とによって囲まれる溝状空間53が形成される。一方および他方の第1屋根パネル13の母屋部材26の側部は図示しない同じ屋根トラス上に載置される。
【0045】
封止構造体23は、金属薄板、たとえば亜鉛系合金めっき鋼板から成り、流れ方向15(図8,9の紙面に垂直な方向)に延在する複数の成形部材の組合わせ体である。封止構造体23は、前記溝状空間53に収納され、一方の第1屋根パネル13に固定される上方に開いた溝部材56と、他方の第1屋根パネル13に取付けられる取付部材57と、溝部材56および取付部材57を覆うカバー部材58とを含んで構成される。
【0046】
溝部材56は、溝状空間53の底部に載置される底板60と、底板60の一側部に連なり、一方の第1屋根パネル13の対向側面35aに沿って上方に延びる第1立上り部61と、底板60の他側部に連なり、他方の第1屋根パネル13の対向側面35aに沿って上方に延びる第2立上り部62と、第1立上り部61の上部に連なり、第1立上り部61に関して溝状空間53と反対側に、かつ底板60に平行に延びる固定部63と、第2立上り部62の上部に連なり、第2立上り部62に関して溝状空間53側に、かつ底板60に平行に延びる内向き部64とを含んで構成される。固定部63は、下地材35の上面と太陽電池屋根葺材37の側部の下面との間に差込まれ、リーマービス65によって屋根部材16および垂木部材29に固定される。太陽電池屋根葺材37の太陽電池セル43は、側部から内方に間隔をあけて設けられるので、固定部63は太陽電池屋根葺材37の側部をめくって差し込まれる。
【0047】
取付部材57は、流れ方向(図9の紙面に垂直な方向)に垂直な断面形状(以後、断面形状と略称する)が略L字状の部材であり、底板60に平行に延びる取付部67と、取付部67の一側部に連なり、下方に延びる立下り部68とを含む。取付部67の他側部は、他方の第1屋根パネル13の下地材35の上面と太陽電池屋根葺材37の側部の下面との間に前記固定部63と同様に差込まれ、リーマービス65によって屋根部材16に固定される。取付部67の一側部は下地材35の側部から前記溝状空間53側に突出し、一方および他方の第1屋根パネル13における対向する側部間の間隙のほぼ中央位置69に配置される。立下り部68は、前記溝部材56内に垂下する。
【0048】
カバー部材58は、下方に開いた浅溝状の断面形状を有するカバー部70と、カバー部70に連なり、溝部材56内に下方に延びる垂下部71と、垂下部71の下部に形成される係合片72とを含む。カバー部70は、両側部から折返されて部分的に二重に形成されており、一方および他方の第1屋根パネル13における太陽電池屋根葺材37の側部の上面にまたがって載置される。カバー部70の両側部と太陽電池屋根葺材37の側部との間は防水テープによってシールされる。垂下部71は、カバー部70の一側部の折返し部分に連なり、前記中央位置69に配置される。垂下部71はカバー部70に溶接等によって接合してもよい。
係合片72は、略U字状の断面形状を有し、前記取付部材57の立下り部68と係合する。
【0049】
以上の封止構造体23の説明では、一方および他方の第1屋根パネル13間に設けられる封止構造体23の構成について説明しているけれども、第1屋根パネル13と第2屋根パネル21間に設けられる封止構造体23の構成も同一である。また第1屋根パネル13の太陽電池屋根葺材37の葺かれている部分の構成について説明を行っているけれども、屋根葺材36の葺かれている部分の構成も同様である。
【0050】
このように、本実施の形態の封止構造体23では、カバー部材58のカバー部70が一方および他方の第1屋根パネル13上にまたがって設けられるので、一方および他方の第1屋根パネル13間の間隙への雨水の浸入を防止することができる。またカバー部70と連結されている垂下部71の係合片72と、取付部材57の立下り部68とが係合するので風圧などによるカバー部材58の飛散を防止することができる。また前記溝状空間53に上方に開いた溝部材56が収納されるのでカバー部材58から漏水しても、あるいはカバー部材58および取付部材57から結露水が滴下しても溝部材56を介して排水することができる。また前記溝状空間53に溝部材56、取付部材57の立下り部68およびカバー部材58の垂下部71を収納することができるので、カバー部材58のカバー部70が浅溝形に形成されていることと相俟って、カバー部材58の屋根面からの突出高さを低くすることが可能となり屋根の外観を向上することができる。
【0051】
図10は本発明の実施の第2形態である切妻屋根74の封止構造体75付近の構成を簡略化して示す断面図であり、図11は図10に示す封止構造体75の拡大断面図である。本実施の形態の切妻屋根74は前記切妻屋根11に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付す。図10,11は、図8,9と同一の切断面線から見た屋根の断面図である。注目すべきは、本実施の形態の封止構造体75では、前記溝状空間53内に一対の支持部材76がさらに収納される点である。
【0052】
封止構造体75は、一対の支持部材76と、溝部材77と、取付部材78とカバー部材79とを含んで構成される。支持部材76は、金属薄板、たとえば亜鉛系合金めっき鋼板から成り、流れ方向15に延在する。支持部材76は、底板81と第1立上り部82と第2立上り部83と固定部84と支持部85とを含む。
底板81は溝状空間53の底部で、かつ下地材35の対向側面35aと野地板33の側部付近の上面を覆う防水層34とで形成される隅部に配設される。第1立上り部82は、底板81の下地材35側の側部に連なり、一方の第1屋根パネル13の前記対向側面35aに沿って上方に延在する。第2立上り部83は、底板81の反対側の側部に連なり、第1立上り部82に対して平行に上方に延在する。固定部84は第1立上り部82の上部に連なり、第1立上り部82に関して溝状空間53と反対側に、かつ底板81に平行に延在する。また固定部84は、下地材35の上面と太陽電池屋根葺材37の側部の下面との間に差込まれ、リーマービス86によって屋根部材16および垂木部材29に固定される。支持部85は、第2立上り部83の上部に連なり、前記対向側面35aに向かって底板81に平行に延在する。
【0053】
溝部材77は、前記図9に示す溝部材56と同一の構成を有し、前記溝状空間53内に、かつ一対の支持部材76に挟まれて収納される。したがって、溝部材77の底板87は溝状空間53の底部に載置され、溝部材77の第1および第2立上り部81,82は、一方および他方の支持部材76の第2立上り部83にそれぞれ沿って延在する。また溝部材77の固定部90は、支持部材76の支持部85の上面に載置される。さらに固定部90の上面には、太陽電池屋根葺材37の側部が重ねられ、一方の第1屋根パネル13側においては、太陽電池屋根葺材37および溝部材77の固定部90は支持部材76の支持部85にリベット91によって固定される。
【0054】
取付部材78は、前記図9に示す取付部材57と同一の構成を有し、取付部93と取付部93の一側部に連なる立下り部94とを含む。取付部93の他側部は他方の第1屋根パネル13側における太陽電池屋根葺材37の側部の上面に重ねられ、取付部材78の取付部93、太陽電池屋根葺材37の側部および溝部材77の固定部90が支持部材76の支持部85にリベット91によって固定される。
【0055】
カバー部材79は、前記図9に示すカバー部材58と同一の構成を有し、カバー部材79のカバー部95の両側部が各支持部材76の支持部85上に載置された太陽電池屋根葺材37の側部上にまたがって載置される。カバー部95の両側部と太陽電池屋根葺材37の側部との間は防水テープによってシールされる。カバー部材79の垂下部96の係合片97は取付部材78の立下り部94と係合し、カバー部材79の風圧による飛散を防止する。本実施の形態における切妻屋根74のその他の構成は、前記実施の第1形態における切妻屋根11の構成と同一であり効果も同一である。
【0056】
本実施の形態の支持部材76は一対設けられるので、工場で第1および第2屋根パネル13,21に予め取付けてもよく、屋根上で他の部材とともに取付けてもよい。前者の支持部材76を予め取付けた屋根パネルは封止用金具付屋根パネルと呼ばれる。
【0057】
このように、本実施の形態の封止構造体75では、溝状空間53内に一対の支持部材76が対向して収納されるとともに、溝部材77が各支持部材76間に収納される。またカバー部材79のカバー部95は各支持部材76上に太陽電池屋根葺材37の側部を介してまたがって設けられる。これによって、溝部材77およびカバー部材79の桁行方向20における長さを下地材35の対向側面間の間隔よりも小さく設定することができるので、溝部材77およびカバー部材79の小形化を図ることが可能となる。したがって、封止構造体75の取付作業性を向上することができる。また支持部材76を予め工場で取付けた封止用金具付屋根パネルを用いれば、工場における組立部材比率を向上することができるとともに、屋根上での作業工数を低減することができる。
【0058】
図12は本発明の実施の第3形態である切妻屋根100の封止構造体101付近の構成を簡略化して示す断面図であり、図13は図12に示す封止構造体101の拡大断面図である。本実施の形態の切妻屋根100は前記切妻屋根11に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付す。図12,13は図8,9と同一の切断面線から見た屋根の断面図でる。注目すべきは、本実施の形態の封止構造体101は部品点数が少ない点である。
【0059】
封止構造体101は、溝部材103と、カバー部材104と、係合部105とを含んで構成される。溝部材103およびカバー部材104は、金属薄板、たとえば亜鉛系合金めっき鋼板から成る。溝部材103は、底板107と第1立上り部108と第2立上り部109とを含む。底板107は前記溝状空間53の底部に載置される。第1および第2立上り部108,109は底板107の一側部および他側部にそれぞれ連なり、下地材35の前記各対向側面35aに沿って上方にそれぞれ延在し、前記各対向側面35aにそれぞれビス110によって固定される。
【0060】
カバー部材104は、流れ方向15(図13の紙面に垂直な方向)に延在し、上方に開いた略C字状の断面形状を有する。カバー部材104は、底板107にほぼ平行に延びる平坦なカバー底板111と第1係合片112と、第2係合片113とを有する。第1および第2係合片112,113はカバー底板111の両側部からそれぞれ折返され、斜め上方に傾斜して延在する。第1および第2係合部112,113は波形状の形状を有し、相互の間隔は上方に向かうにつれて小さくなるように形成される。
【0061】
係合部105は、略V字状の断面形状を有し、隣接する一方および他方の第1屋根パネル13の太陽電池屋根葺材37の側部にそれぞれ形成される。各係合部105は下地材35の側部から溝状空間53側に突出した太陽電池屋根葺材37の側部から下方に折返されて形成され、前記カバー部材104の第1および第2係合部112,113に係合する。係合部105と第1および第2係合部112,113との間の係合力は材料の有する弾発力によって確保されるけれども、係合した状態で流れ方向数箇所においてかしめなどの塑性変形を付与して両者がずれないように固定してもよい。本実施の形態における切妻屋根100のその他の構成は、前記実施の第1形態における切妻屋根11の構成と同一であり、効果も同一である。
【0062】
このように、本実施の形態では、封止構造体の部品点数が少ないので、全体の構成を簡素化することができる。またカバー部材104が上方に開いた略C字状の断面形状を有し、カバー部材104と係合部105とが溝部材103内で係合するので、簡単な構成で確実に封止部分の間隙を塞いで防水することができる。
またカバー部材104が溝部材103内に設けられるので、カバー部材104の屋根面上面より上方への突出が防止され、屋根外観をさらに向上させることができる。
【0063】
図14は、本発明の実施の第4形態である切妻屋根115の封止構造体116の構成を簡略化して示す断面図であり、図15は図14に示す封止構造体116の拡大断面図である。本実施の形態の切妻屋根115は前記切妻屋根11に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付す。図14,15は図8,9と同一の切断面線から見た屋根の断面図である。注目すべきは、本実施の形態の封止構造体116では、前記溝状空間53内に一対の支持部材117がさらに収納される点である。
【0064】
封止構造体116は、一対の支持部材117と溝部材118と、カバー部材119とを含んで構成される。支持部材117は流れ方向(図14,15の紙面に垂直な方向)に延在し、アルミニウム押出し材から成る。支持部材117は、溝状空間53の下地材35側にそれぞれ配置され、桁行方向20に延びる板状の受け部121と、立下り部122と支持部123とを含む。受け部121の一側部付近は各下地材35の上面と太陽電池屋根葺材37の側部の下面との間に差込まれてリーマービス124によって屋根部材16および垂木部材29に固定される。受け部121の他側部は各野地板33の側部付近まで延在する。受部121の他側部付近は、下地材35から遠ざかるにつれて上方にわずかに傾斜しており、その傾斜面上に太陽電池屋根葺材37の側部が載置される。立下り部122は受け部121の途中位置から下方に延在する。
【0065】
支持部123は立下り部122の下部に連なり、下地材35から遠ざかる方向に延在して受け部121を支持する。支持部123は下地材35と同一の材料から成る段差調整部材125を介して防水層34上に載置される。一対の支持部材117の受け部121、立下り部122および支持部123は対向配置された状態で収納空間126を形成する。
【0066】
溝部材118は、リップ溝形状の断面形状を示し、前記収納空間126内に収納される。溝部材118は、底板128と、第1立上り部129と第2立上り部130とリップ部131とを有する。底板128は、各支持部材117の支持部の上面にまたがって載置される。第1および第2立上り部128,129は底板128の両側部にそれぞれ連なり、各支持部材117の立下り部122に沿って上方に延在する。リップ部131は、第1および第2立上り部122,123の上部にそれぞれ連なり、下地材35の対向側面35aから遠ざかる方向に延在する。太陽電池屋根葺材37の側部およびリップ部131は支持部材117の受け部121にリベット132によって固定される。
【0067】
カバー部材119は、カバー部133とが係合部134とを有する。カバー部133は、下方に開いた浅溝状の断面形状を有し、各支持部材117の受け部121上に太陽電池屋根葺材37の側部を介してまたがって載置される。カバー係合部134は、カバー部133の両側部から折返されて形成され、略C字状の断面形状を有する。カバー係合部134は、支持部材117の受け部121に装着され、カバー係合部134の弾発力によってカバー部材119と受け部121とが係合される。カバー係合部134と太陽電池屋根葺材37の側部との間は防水テープによってシールされる。本実施の形態における切妻屋根115のその他の構成は前記実施の第1形態における切妻屋根11の構成と同一であり、効果も同一である。本実施の形態の支持部材117は一対設けられるので、工場で第1および第2屋根パネル13,21に予め取付けてもよく、屋根上で他の部材とともに取付けてもよい。前者の支持部材117を予め取付けた屋根パネルは封止用金具付屋根パネルと呼ばれる。
【0068】
このように本実施の形態では溝状空間53内に一対の支持部材117が対向して設けられ、溝部材118は各支持部材117の収納空間126内に収納され、カバー部材119は各支持部材117の受け部に太陽電池屋根葺材37の側部を介してまたがって設けられ、各支持部材117の受け部121は、カバー部材119のカバー係合部134と係合する。これによって、カバー部材119および溝部材118の桁行方向20の長さを下地材35の対向側面35a間の間隔よりも小さくすることができるので、カバー部材119および溝部材118の小形化を図ることが可能となる。したがって、カバー部材119および溝部材118の取付作業性を向上することができる。また支持部材117を予め工場で取付けた封止用金具付屋根パネルを用いれば、工場における組立部材比率を向上することができるとともに屋根上での作業工数を低減することができる。
【0069】
以上述べたように、前記実施の第1〜第4形態の切妻屋根における屋根パネルおよび封止用金具付屋根パネルは、いずれも母屋部材26を含んで構成されているけれども、封止用金具付屋根パネルの他の実施の形態として母屋部材26を含まない構成にしてもよい。この実施の形態における封止用金具付屋根パネルは、鋼製の枠体と屋根部材とから成る屋根パネルに、前記封止構造体23,75,101,116の一部が取付けられている。枠体は前記枠体27と同一の構成を有しており、屋根トラス14の上部に傾斜した状態で固定される。屋根部材は前記屋根部材16と同一の構成を有しており、屋根葺材としては金属板から成る屋根葺材36が用いられる。屋根葺材として少なくとも一部に太陽電池を表面に備えた屋根葺材37を用いてもよい。封止構造体23,75,101,116を構成する各部材は、隣接する屋根パネルに振り分けてそれぞれ取付けられ、屋根上で組合されて封止構造体を形成する。これによって母屋部材26を使用しない構造の切妻屋根においても屋根上での封止構造体の組立作業工数を低減することが可能となる。
【0070】
以上のように、本発明の実施の第1〜第4形態では、屋根葺材36と太陽電池屋根葺材37とが混在した状態で屋根表面が形成されているけれども、屋根表面全面を太陽電池屋根葺材37のみで覆うように構成してもよく、太陽電池を備えない屋根葺材36のみで屋根表面全面を覆うように構成してもよい。後者の場合、第1および第2屋根パネル13の表面を継ぎ目のない1枚の屋根葺材36で覆うことができるので、接合部材46を省略することができる。また本発明の実施の第1〜第4形態では、切妻屋根を対象にしているけれども、対象は切妻屋根に限定されるものではなく、他の形式の屋根、たとえば寄せ棟屋根に対しても適用可能である。また屋根葺材には金属薄板が用いられているけれども、他の屋根材を用いてもよい。また封止構造体の構成は、実施の第1〜第4形態の構成のみに限定されるものではなく、他の構成であってもよい。また封止用金具付屋根パネルは、他の封止構造体の構成要素を取付けたものでもよい。
【0071】
また本発明の実施の第1〜第4形態では、下地材35の上面に屋根葺材36および太陽電池屋根葺材37が葺かれているけれども、屋根葺材36および太陽電池屋根葺材37の下面にシート状のヒータを接合して融雪可能な構成にしてもよい。また各部材の固定手段としてリーマービスが用いられているけれども、リーマービスのみに限定されるものではなく、他のビスまたはねじ等によって固定するようにしてもよい。また母屋部材26および垂木部材29は、リップ溝形鋼から成り、棟部材30および軒先部材31は溝形鋼から成るように構成されているけれども、このような構成に限定されるものではなく、他の形鋼から成るように構成してもよい。
【0072】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の本発明によれば、母屋部材の上部に垂木部材を含む枠体が固定され、枠体の上部に屋根部材が固定されて屋根パネルが形成される。これによって、従来屋根上で行われていた取付作業の少なくとも一部を工場で予め施すことができるので、危険な屋根上での作業を低減することが可能となり、工期短縮および省力化を図ることができる。また、母屋部材および枠体が鋼製であるので、大形屋根パネルにおいても反りおよび曲りなどの変形の発生を防止することができる。
また、屋根パネルの屋根部材には防水層および屋根葺材が含まれるので、人手と時間とを要する屋根上における防水層および屋根葺材の取付作業を省略することができる。また下地材の少なくとも一方の側部が下方の野地板の側部から引っ込んだ状態になるように配置されるので、封止構造体の収納スペースを簡単な構成で確実に確保することが可能になる。
また、複数の屋根パネルを桁行方向に隣接して配置し、屋根パネル相互間の間隙を封止構造体で覆うことによって屋根が形成される。これによって、屋根上における作業を低減することができるとともに簡単な構成で確実に屋根を防水することができる。
また、カバー部材のカバー部が一方および他方の屋根パネルの屋根葺材上にまたがって設けられるので、屋根パネル間の間隙への雨水の浸入を防止することができる。またカバー部に設けられる垂下部の係合片と、他方の屋根パネルに取付けられる取付部材の立下り部とが係合するので、風圧などによるカバー部材の飛散を防止することができる。また下地材の対向側面などによって形成される溝状空間に上方に開いた溝部材が収納されるので、カバー部材から漏水しても、あるいはカバー部材および取付部材から結露水が滴下しても溝部材を介して確実に排水することができる。また、前記溝状空間に溝部材、取付部材の立下り部およびカバー部材の垂下部を収納することができるので、カバー部材の屋根葺材上面からの突出高さを低くすることが可能となり、屋根の外観を向上することができる。
【0073】
また請求項2記載の本発明によれば、母屋部材の上部に垂木部材を含む枠体が固定され、枠体の上部に屋根部材が固定されて屋根パネルが形成される。これによって、従来屋根上で行われていた取付作業の少なくとも一部を工場で予め施すことができるので、危険な屋根上での作業を低減することが可能となり、工期短縮および省力化を図ることができる。また、母屋部材および枠体が鋼製であるので、大形屋根パネルにおいても反りおよび曲りなどの変形の発生を防止することができる。
また、屋根パネルの屋根部材には防水層および屋根葺材が含まれるので、人手と時間とを要する屋根上における防水層および屋根葺材の取付作業を省略することができる。また下地材の少なくとも一方の側部が下方の野地板の側部から引っ込んだ状態になるように配置されるので、封止構造体の収納スペースを簡単な構成で確実に確保することが可能になる。
また、複数の屋根パネルを桁行方向に隣接して配置し、屋根パネル相互間の間隙を封止構造体で覆うことによって屋根が形成される。これによって、屋根上における作業を低減することができるとともに簡単な構成で確実に屋根を防水することができる。
また、溝状空間内には一対の支持部材が対向して一方および他方の屋根パネル側にそれぞれ設けられ、溝部材は各支持部材間の空間に収納され、カバー部材のカバー部は各支持部材上に屋根葺材を介してまたがって設けられる。これによって、溝部材およびカバー部材の桁行方向における長さを一方および他方の屋根パネルにおける下地材の対向側面間の間隔よりも小さくすることができるので、溝部材およびカバー部材の小形化を図ることが可能となる。したがって、溝部材およびカバー部材の取付作業性を向上することができる。
【0074】
また請求項3記載の本発明によれば、母屋部材の上部に垂木部材を含む枠体が固定され、枠体の上部に屋根部材が固定されて屋根パネルが形成される。これによって、従来屋根上で行われていた取付作業の少なくとも一部を工場で予め施すことができるので、危険な屋根上での作業を低減することが可能となり、工期短縮および省力化を図ることができる。また、母屋部材および枠体が鋼製であるので、大形屋根パネルにおいても反りおよび曲りなどの変形の発生を防止することができる。
また、屋根パネルの屋根部材には防水層および屋根葺材が含まれるので、人手と時間とを要する屋根上における防水層および屋根葺材の取付作業を省略することができる。また下地材の少なくとも一方の側部が下方の野地板の側部から引っ込んだ状態になるように配置されるので、封止構造体の収納スペースを簡単な構成で確実に確保することが可能になる。
また、複数の屋根パネルを桁行方向に隣接して配置し、屋根パネル相互間の間隙を封止構造体で覆うことによって屋根が形成される。これによって、屋根上における作業を低減することができるとともに簡単な構成で確実に屋根を防水することができる。
また、封止構造体の部品点数が少ないので、構成を簡素化することができる。またカバー部材が上方に開いたほぼC字状の断面形状を有し、カバー部材と屋根葺材の側部の下方に折返された取付部とが溝部材内において係合するので、簡単な構成で確実に屋根パネル間の間隙を塞いで防水することができる。また、カバー部材が溝部材内に設けられるので、カバー部材の屋根葺材上面より上方への突出が防止され、屋根外観を向上させることができる。
【0075】
また請求項4記載の本発明によれば、母屋部材の上部に垂木部材を含む枠体が固定され、枠体の上部に屋根部材が固定されて屋根パネルが形成される。これによって、従来屋根上で行われていた取付作業の少なくとも一部を工場で予め施すことができるので、危険な屋根上での作業を低減することが可能となり、工期短縮および省力化を図ることができる。また、母屋部材および枠体が鋼製であるので、大形屋根パネルにおいても反りおよび曲りなどの変形の発生を防止することができる。
また、屋根パネルの屋根部材には防水層および屋根葺材が含まれるので、人手と時間とを要する屋根上における防水層および屋根葺材の取付作業を省略することができる。また下地材の少なくとも一方の側部が下方の野地板の側部から引っ込んだ状態になるように配置されるので、封止構造体の収納スペースを簡単な構成で確実に確保することが可能になる。
また、複数の屋根パネルを桁行方向に隣接して配置し、屋根パネル相互間の間隙を封止構造体で覆うことによって屋根が形成される。これによって、屋根上における作業を低減することができるとともに簡単な構成で確実に屋根を防水することができる。
また、溝状空間内に一対の支持部材が対向して一方および他方の屋根パネル側にそれぞれ設けられ、溝部材は各支持部材の収納空間に収納され、カバー部材は各支持部材の受け部に屋根葺材を介してまたがって設けられ、各支持部材の受け部はカバー部材の係合部と係合する。これによって、カバー部材および溝部材の桁行方向長さを一方および他方の屋根パネルにおける下地材の対向側面間の間隔よりも小さくすることができるので、カバー部材および溝部材の小形化を図ることが可能となり、カバー部材および溝部材の取付作業性を向上することができる。
【0076】
また請求項5記載の本発明によれば、下地材の上部には少なくとも一部に太陽電池を備える屋根葺材が設けられるので、簡単な構成で確実に太陽電池を屋根に装着することができる。
【0077】
また請求項6記載の本発明によれば、屋根葺材が塗装された金属板、たとえば板厚が薄く、かつ耐候性が良好な塗装された亜鉛アルミニウム合金めっき鋼板などから成るので、屋根葺材の軽量化を図ることができるとともに、屋根葺材の耐久性の向上を図ることが可能となる。
【0078】
また請求項7記載の本発明によれば、屋根パネルに封止構造体の一部が固定されるので、工場における組立部材比率を向上することが可能となり、屋根上での封止構造体の組立作業工数を低減することができる。
【0079】
また請求項8記載の本発明によれば、複数の屋根パネルを桁行方向に隣接して配置し、屋根パネル相互間の間隙を封止構造体で覆うことによって屋根が形成される。これによって、屋根上における作業を低減することができるとともに簡単な構成で確実に屋根を防水することができる。
また、カバー部材のカバー部が一方および他方の屋根パネルの屋根葺材上にまたがって設けられるので、屋根パネル間の間隙への雨水の浸入を防止することができる。またカバー部に設けられる垂下部の係合片と、他方の屋根パネルに取付けられる取付部材の立下り部とが係合するので、風圧などによるカバー部材の飛散を防止することができる。また下地材の対向側面などによって形成される溝状空間に上方に開いた溝部材が収納されるので、カバー部材から漏水しても、あるいはカバー部材および取付部材から結露水が滴下しても溝部材を介して確実に排水することができる。また、前記溝状空間に溝部材、取付部材の立下り部およびカバー部材の垂下部を収納することができるので、カバー部材の屋根葺材上面からの突出高さを低くすることが可能となり、屋根の外観を向上することができる。
また、母屋部材を含まない屋根パネルに封止構造体の一部が固定されるので、母屋部材を使用しない構造の屋根においても屋根上での封止構造体の組立作業工数を低減することができる。
【0080】
また請求項9記載の本発明によれば、複数の屋根パネルを桁行方向に隣接して配置し、屋根パネル相互間の間隙を封止構造体で覆うことによって屋根が形成される。これによって、屋根上における作業を低減することができるとともに簡単な構成で確実に屋根を防水することができる。
また、溝状空間内には一対の支持部材が対向して一方および他方の屋根パネル側にそれぞれ設けられ、溝部材は各支持部材間の空間に収納され、カバー部材のカバー部は各支持部材上に屋根葺材を介してまたがって設けられる。これによって、溝部材およびカバー部材の桁行方向における長さを一方および他方の屋根パネルにおける下地材の対向側面間の間隔よりも小さくすることができるので、溝部材およびカバー部材の小形化を図ることが可能となる。したがって、溝部材およびカバー部材の取付作業性を向上することができる。
また、母屋部材を含まない屋根パネルに封止構造体の一部が固定されるので、母屋部材を使用しない構造の屋根においても屋根上での封止構造体の組立作業工数を低減することができる。
【0081】
また請求項10記載の本発明によれば、複数の屋根パネルを桁行方向に隣接して配置し、屋根パネル相互間の間隙を封止構造体で覆うことによって屋根が形成される。これによって、屋根上における作業を低減することができるとともに簡単な構成で確実に屋根を防水することができる。
また、封止構造体の部品点数が少ないので、構成を簡素化することができる。またカバー部材が上方に開いたほぼC字状の断面形状を有し、カバー部材と屋根葺材の側部の下方に折返された取付部とが溝部材内において係合するので、簡単な構成で確実に屋根パネル間の間隙を塞いで防水することができる。また、カバー部材が溝部材内に設けられるので、カバー部材の屋根葺材上面より上方への突出が防止され、屋根外観を向上させることができる。
また、母屋部材を含まない屋根パネルに封止構造体の一部が固定されるので、母屋部材を使用しない構造の屋根においても屋根上での封止構造体の組立作業工数を低減することができる。
【0082】
また請求項11記載の本発明によれば、複数の屋根パネルを桁行方向に隣接して配置し、屋根パネル相互間の間隙を封止構造体で覆うことによって屋根が形成される。これによって、屋根上における作業を低減することができるとともに簡単な構成で確実に屋根を防水することができる。
また、溝状空間内に一対の支持部材が対向して一方および他方の屋根パネル側にそれぞれ設けられ、溝部材は各支持部材の収納空間に収納され、カバー部材は各支持部材の受け部に屋根葺材を介してまたがって設けられ、各支持部材の受け部はカバー部材の係合部と係合する。これによって、カバー部材および溝部材の桁行方向長さを一方および他方の屋根パネルにおける下地材の対向側面間の間隔よりも小さくすることができるので、カバー部材および溝部材の小形化を図ることが可能となり、カバー部材および溝部材の取付作業性を向上することができる。
また、母屋部材を含まない屋根パネルに封止構造体の一部が固定されるので、母屋部材を使用しない構造の屋根においても屋根上での封止構造体の組立作業工数を低減することができる。
【0083】
また請求項12記載の本発明によれば、下地材の上部には少なくとも一部に太陽電池を備える屋根葺材が設けられるので、母屋部材を用いない構造の屋根においても簡単な構成で確実に太陽電池を屋根に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態である切妻屋根11に用いられる第1屋根パネル13の構成を簡略化して示す側面断面図である。
【図2】図1に示す第1屋根パネル13を備える切妻屋根11の構成を簡略化して示す平面図である。
【図3】図1に示す第1屋根パネル13の支持フレーム17の構成を簡略化して示す平面図である。
【図4】図3の切断面線IV−IVから見た断面図である。
【図5】図1に示す第1屋根パネル13の屋根部材16の平面図である。
【図6】図5の切断面線VI−VIから見た屋根部材16の一側部付近の断面図である。
【図7】図2の切断面線VII−VIIから見た断面図である。
【図8】図2の切断面線VIII−VIIIから見た断面図である。
【図9】図8に示す封止構造体23の拡大断面図である。
【図10】本発明の実施の第2形態である切妻屋根74の封止構造体75付近の構成を簡略化して示す断面図である。
【図11】図10に示す封止構造体75の拡大断面図である。
【図12】本発明の実施の第3形態である切妻屋根100の封止構造体101付近の構成を簡略化して示す断面図である。
【図13】図12に示す封止構造体101の拡大断面図である。
【図14】本発明の実施の第4形態である切妻屋根115の封止構造体116の構成を簡略化して示す断面図である。
【図15】図14に示す封止構造体116の拡大断面図である。
【図16】従来の住宅の屋根面施工手順の一例を示す図である。
【符号の説明】
11,74,100,115 切妻屋根
13 第1屋根パネル
16 屋根部材
21 第2屋根パネル
23,75,101,116 封止構造体
26 母屋部材
27 枠体
29 垂木部材
30 棟部材
31 軒先部材
33 野地板
34 防水層
35 下地材
36 屋根葺材
37 太陽電池屋根葺材

Claims (12)

  1. 躯体の上部に桁行方向に隣接して複数配置される屋根パネルと、
    雨水の流れ方向に沿って延在し、桁行方向における屋根パネル相互間の間隙を覆う封止構造体とを含む屋根であって、
    前記屋根パネルは、
    躯体の上部に雨水の流れ方向に間隔をあけて複数配置され、桁行方向に延びる鋼製の母屋部材と
    屋部材の上部に固定される鋼製の枠体であって、母屋部材の上部に桁行方向に間隔をあけて配置され、流れ方向に延びる複数の垂木部材と、桁行方向に延び、垂木部材の上端部を連結する棟部材と、桁行方向に延び、垂木部材の下端部を連結する軒先部材とを有する枠体と
    体の上部に固定され、枠体の全体を覆う屋根部材であって、枠体の上部に固定される野地板と、野地板の上部に形成される防水層と、防水層の上部に設けられ、少なくとも一方の側部が下方の野地板の側部から桁行方向内方側に間隔をあけて配置される板状の下地材と、下地材の上部に固定される屋根葺材とを備える屋根部材とを含み、
    前記封止構造体は、
    隣接する一方および他方の屋根パネルにおける下地材の対向側面と、各屋根パネルにおける野地板の側部付近の上面を覆う防水層とによって形成される溝状空間に収納され、一方の屋根パネルの屋根部材に固定される上方に開いた溝部材と、
    他方の屋根パネルに取付けられる取付部と、取付部に連なり溝部材内に下方に延びる立下がり部とを有する取付部材と、
    一方および他方の屋根パネルの屋根葺材上にまたがって載置されるカバー部と、カバー部に設けられ、溝部材内に下方に延びる垂下部と、垂下部の下部に形成され、取付部材の立下がり部と係合する係合片とを有するカバー部材とを含むことを特徴とする屋根
  2. 躯体の上部に桁行方向に隣接して複数配置される屋根パネルと、
    雨水の流れ方向に沿って延在し、桁行方向における屋根パネル相互間の間隙を覆う封止構造体とを含む屋根であって、
    前記屋根パネルは、
    躯体の上部に雨水の流れ方向に間隔をあけて複数配置され、桁行方向に延びる鋼製の母屋部材と、
    母屋部材の上部に固定される鋼製の枠体であって、母屋部材の上部に桁行方向に間隔をあけて配置され、流れ方向に延びる複数の垂木部材と、桁行方向に延び、垂木部材の上端部を連結する棟部材と、桁行方向に延び、垂木部材の下端部を連結する軒先部材とを有する枠体と、
    枠体の上部に固定され、枠体の全体を覆う屋根部材であって、枠体の上部に固定される野地板と、野地板の上部に形成される防水層と、防水層の上部に設けられ、少なくとも一方の側部が下方の野地板の側部から桁行方向内方側に間隔をあけて配置される板状の下地材と、下地材の上部に固定される屋根葺材とを備える屋根部材とを含み、
    前記封止構造体は、
    隣接する一方および他方の屋根パネルにおける下地材の対向側面と、各屋根パネルにおける野地板の側部付近の上面を覆う防水層とによって形成される溝状空間の各対向側面側にそれぞれ収納され、各屋根パネルの屋根部材に固定され、屋根葺材を支持する支持部を有する一対の支持部材と、
    溝状空間内に、かつ一対の支持部材間に収納され、支持部材の支持片に屋根葺材とともに固定される上方に開いた溝部材と、
    支持部材の支持部に取付けられる取付部と、取付部に連なり溝部材内に下方に延びる立下がり部とを有する取付部材と、
    一対の支持部材上に屋根葺材を介してまたがって載置されるカバー部と、カバー部に設けられ、溝部材内に下方に延びる垂下部と、垂下部の下部に形成され、取付部材の立下がり部と係合する係合片とを有するカバー部材とを含むことを特徴とする屋根
  3. 躯体の上部に桁行方向に隣接して複数配置される屋根パネルと、
    雨水の流れ方向に沿って延在し、桁行方向における屋根パネル相互間の間隙を覆う封止構造体とを含む屋根であって、
    前記屋根パネルは、
    躯体の上部に雨水の流れ方向に間隔をあけて複数配置され、桁行方向に延びる鋼製の母屋部材と、
    母屋部材の上部に固定される鋼製の枠体であって、母屋部材の上部に桁行方向に間隔をあけて配置され、流れ方向に延びる複数の垂木部材と、桁行方向に延び、垂木部材の上端部を連結する棟部材と、桁行方向に延び、垂木部材の下端部を連結する軒先部材とを有する枠体と、
    枠体の上部に固定され、枠体の全体を覆う屋根部材であって、枠体の上部に固定される野地板と、野地板の上部に形成される防水層と、防水層の上部に設けられ、少なくとも一方の側部が下方の野地板の側部から桁行方向内方側に間隔をあけて配置される板状の下地材と、下地材の上部に固定される屋根葺材とを備える屋根部材とを含み、
    前記封止構造体は、
    隣接する一方および他方の屋根パネルにおける屋根葺材の少なくとも一方の側部に形成される下方に折返された係合部と、
    隣接する一方および他方の屋根パネルにおける下地材の対向側面と、各屋根パネルにおける野地板の側部付近の上面を覆う防水層とによって形成される溝状空間内に収納され、屋根部材に固定される上方に開いた溝部材と、
    流れ方向に垂直な断面が上方に開いたほぼC字状の形状を有し、溝部材内で各屋根葺材の前記係合部に係合するカバー部材とを含むことを特徴とする屋根
  4. 躯体の上部に桁行方向に隣接して複数配置される屋根パネルと、
    雨水の流れ方向に沿って延在し、桁行方向における屋根パネル相互間の間隙を覆う封止構造体とを含む屋根であって、
    前記屋根パネルは、
    躯体の上部に雨水の流れ方向に間隔をあけて複数配置され、桁行方向に延びる鋼製の母屋部材と、
    母屋部材の上部に固定される鋼製の枠体であって、母屋部材の上部に桁行方向に間隔をあけて配置され、流れ方向に延びる複数の垂木部材と、桁行方向に延び、垂木部材の上端部を連結する棟部材と、桁行方向に延び、垂木部材の下端部を連結する軒先部材とを有する枠体と、
    枠体の上部に固定され、枠体の全体を覆う屋根部材であって、枠体の上部に固定される野地板と、野地板の上部に形成される防水層と、防水層の上部に設けられ、少なくとも一方の側部が下方の野地板の側部から桁行方向内方側に間隔をあけて配置される板状の下地材と、下地材の上部に固定される屋根葺材とを備える屋根部材とを含み、
    前記封止構造体は、
    隣接する一方および他方の屋根パネルにおける下地材の対向側面と、各屋根パネルにおける野地板の側部付近の上面を覆う防水層とによって形成される溝状空間の各対向側面側にそれぞれ収納され、屋根部材に固定され、屋根葺材を支持する受け部と、受け部に連なり下方に延びる立下がり部と、立下がり部の下部に連なり立下がり部を介して受け部を支持する支持部とを有する一対の支持部材と、
    各支持部材の受け部、立下がり部および支持部によって囲まれた収納空間に収納され、支持部材の支持部に固定される溝部材と、
    各受け部上に屋根葺材を介してまたがって載置されるカバー部と、カバー部に設けられ、支持部材の受け部に係合する係合部とを有するカバー部材とを含むことを特徴とする屋根。
  5. 下地材の上部には、少なくとも一部に太陽電池を表面に備えた屋根葺材が設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の屋根
  6. 屋根葺材は、金属板から成ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の屋根
  7. 屋根パネルは、屋根パネルに封止構造体の一部が取付けられる封止用金具付屋根パネルであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の屋根。
  8. 躯体の上部に桁行方向に隣接して複数配置される屋根パネルと、
    雨水の流れ方向に沿って延在し、桁行方向における屋根パネル相互間の間隙を覆う封止構造体とを含む屋根であって、
    前記屋根パネルは、
    躯体の上部に固定される鋼製の枠体であって、躯体の上部に桁行方向に間隔をあけて配置され、流れ方向に延びる複数の垂木部材と、桁行方向に延び、垂木部材の上端部を連結する棟部材と、桁行方向に延び、垂木部材の下端部を連結する軒先部材とを有する枠体と、
    枠体の上部に固定され、枠体の全体を覆う屋根部材であって、枠体の上部に固定される野地板と、野地板の上部に形成される防水層と、防水層の上部に設けられ、少なくとも一方の側部が下方の野地板の側部から桁行方向内方側に間隔をあけて配置される板状の下地材と、下地材の上部に固定される金属板から成る屋根葺材とを備える屋根部材とを含み、前記屋根部材に封止構造体の一部が取付けられる封止用金具付屋根パネルであり、
    前記封止構造体は、
    隣接する一方および他方の屋根パネルにおける下地材の対向側面と、各屋根パネルにおける野地板の側部付近の上面を覆う防水層とによって形成される溝状空間に収納され、一方の屋根パネルの屋根部材に固定される上方に開いた溝部材と、
    他方の屋根パネルに取付けられる取付部と、取付部に連なり溝部材内に下方に延びる立下がり部とを有する取付部材と、
    一方および他方の屋根パネルの屋根葺材上にまたがって載置されるカバー部と、カバー部に設けられ、溝部材内に下方に延びる垂下部と、垂下部の下部に形成され、取付部材の立下がり部と係合する係合片とを有するカバー部材とを含むことを特徴とする屋根。
  9. 躯体の上部に桁行方向に隣接して複数配置される屋根パネルと、
    雨水の流れ方向に沿って延在し、桁行方向における屋根パネル相互間の間隙を覆う封止構造体とを含む屋根であって、
    前記屋根パネルは、
    躯体の上部に固定される鋼製の枠体であって、躯体の上部に桁行方向に間隔をあけて配置され、流れ方向に延びる複数の垂木部材と、桁行方向に延び、垂木部材の上端部を連結する棟部材と、桁行方向に延び、垂木部材の下端部を連結する軒先部材とを有する枠体と、
    枠体の上部に固定され、枠体の全体を覆う屋根部材であって、枠体の上部に固定される野地板と、野地板の上部に形成される防水層と、防水層の上部に設けられ、少なくとも一方の側部が下方の野地板の側部から桁行方向内方側に間隔をあけて配置される板状の下地材と、下地材の上部に固定される金属板から成る屋根葺材とを備える屋根部材とを含み、前記屋根部材に封止構造体の一部が取付けられる封止用金具付屋根パネルであり、
    前記封止構造体は、
    隣接する一方および他方の屋根パネルにおける下地材の対向側面と、各屋根パネルにおける野地板の側部付近の上面を覆う防水層とによって形成される溝状空間の各対向側面側にそれぞれ収納され、各屋根パネルの屋根部材に固定され、屋根葺材を支持する支持部を有する一対の支持部材と、
    溝状空間内に、かつ一対の支持部材間に収納され、支持部材の支持片に屋根葺材とともに固定される上方に開いた溝部材と、
    支持部材の支持部に取付けられる取付部と、取付部に連なり溝部材内に下方に延びる立下がり部とを有する取付部材と、
    一対の支持部材上に屋根葺材を介してまたがって載置されるカバー部と、カバー部に設けられ、溝部材内に下方に延びる垂下部と、垂下部の下部に形成され、取付部材の立下がり部と係合する係合片とを有するカバー部材とを含むことを特徴とする屋根。
  10. 躯体の上部に桁行方向に隣接して複数配置される屋根パネルと、
    雨水の流れ方向に沿って延在し、桁行方向における屋根パネル相互間の間隙を覆う封止構造体とを含む屋根であって、
    前記屋根パネルは、
    躯体の上部に固定される鋼製の枠体であって、躯体の上部に桁行方向に間隔をあけて配置され、流れ方向に延びる複数の垂木部材と、桁行方向に延び、垂木部材の上端部を連結する棟部材と、桁行方向に延び、垂木部材の下端部を連結する軒先部材とを有する枠体と、
    枠体の上部に固定され、枠体の全体を覆う屋根部材であって、枠体の上部に固定される野地板と、野地板の上部に形成される防水層と、防水層の上部に設けられ、少なくとも一方の側部が下方の野地板の側部から桁行方向内方側に間隔をあけて配置される板状の下地材と、下地材の上部に固定される金属板から成る屋根葺材とを備える屋根部材とを含み、前記屋根部材に封止構造体の一部が取付けられる封止用金具付屋根パネルであり、
    前記封止構造体は、
    隣接する一方および他方の屋根パネルにおける屋根葺材の少なくとも一方の側部に形成される下方に折返された係合部と、
    隣接する一方および他方の屋根パネルにおける下地材の対向側面と、各屋根パネルにおける野地板の側部付近の上面を覆う防水層とによって形成される溝状空間内に収納され、屋根部材に固定される上方に開いた溝部材と、
    流れ方向に垂直な断面が上方に開いたほぼC字状の形状を有し、溝部材内で各屋根葺材の前記係合部に係合するカバー部材とを含むことを特徴とする屋根
  11. 躯体の上部に桁行方向に隣接して複数配置される屋根パネルと、
    雨水の流れ方向に沿って延在し、桁行方向における屋根パネル相互間の間隙を覆う封止構造体とを含む屋根であって、
    前記屋根パネルは、
    躯体の上部に固定される鋼製の枠体であって、躯体の上部に桁行方向に間隔をあけて配置され、流れ方向に延びる複数の垂木部材と、桁行方向に延び、垂木部材の上端部を連結する棟部材と、桁行方向に延び、垂木部材の下端部を連結する軒先部材とを有する枠体と
    体の上部に固定され、枠体の全体を覆う屋根部材であって、枠体の上部に固定される野地板と、野地板の上部に形成される防水層と、防水層の上部に設けられ、少なくとも一方の側部が下方の野地板の側部から桁行方向内方側に間隔をあけて配置される板状の下地材と、下地材の上部に固定される金属板から成る屋根葺材とを備える屋根部材とを含み、前記屋根部材に封止構造体の一部が取付けられる封止用金具付屋根パネルであり、
    前記封止構造体は、
    隣接する一方および他方の屋根パネルにおける下地材の対向側面と、各屋根パネルにおける野地板の側部付近の上面を覆う防水層とによって形成される溝状空間の各対向側面側にそれぞれ収納され、屋根部材に固定され、屋根葺材を支持する受け部と、受け部に連なり下方に延びる立下がり部と、立下がり部の下部に連なり立下がり部を介して受け部を支持する支持部とを有する一対の支持部材と、
    各支持部材の受け部、立下がり部および支持部によって囲まれた収納空間に収納され、支持部材の支持部に固定される溝部材と、
    各受け部上に屋根葺材を介してまたがって載置されるカバー部と、カバー部に設けられ、支持部材の受け部に係合する係合部とを有するカバー部材とを含むことを特徴とする屋根
  12. 下地材の上部には、少なくとも一部に太陽電池を表面に備えた屋根葺材が設けられることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1つに記載の屋根
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