JP4010506B2 - 継手構造及び継手方法 - Google Patents

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Description

本発明は、横葺き外装材の桁行き方向の端部加工を必要とすることがなく、施工も極めて容易である継手構造及び継手方法に関する。
従来より横葺き形式の外装材は、新設の屋根施工、既設屋根の改修などに使用されている。この外装材の桁行き方向の継手構造としては、隣接する外装材の桁行き方向の端部間に、裏面側に捨て板を、表面側にカバー材を配して接続する構造が採用されている。
また、部材数の低減及び施工性の向上を目的として、カバー材を設けない構造も提案されている。図1は、下地5の上に、外装材6,6及び捨て板7を敷設する継手構造であって、外装材6の桁行き方向の端部には、裏面側へ折り返し状に形成された係止部61が設けられ、捨て板7の表面には、横方向の溝状に係止受部71が設けられ、この係止受部71に係止部61を係止させて接続している。
実開平7−16831号公報 特開2000−45463公報
しかしながら、図1の継手構造では、係止部61や係止受部71といった構成を外装材6や捨て板7に設ける必要があるため、各部材の成形、加工は極めて面倒であった。
また、係止受部71に係止部61を係止させる作業は、高所で長尺な外装材6をスライドさせなければならず、施工が極めて面倒であった。
さらに、取付以前にこれらの部位を作業者が誤って踏みつけると、所定の係止状態が得られないという問題もあった。取付後に踏みつけると、段差が形成されて美観が損なわれることもあった。
そこで、本発明はカバー材を用いることなく容易に施工でき、各部材の成形や加工も容易であって、美観を損なうことなく、高い防水性能を有する継手構造を提案することを目的とする。
本発明は前記事情に鑑み提案されたもので、面板部、軒側成形部、棟側成形部からなる横葺き外装材の継手構造にあって、捨て板上には略中央に突条を有する弾性体からなる目地材が固定され、該目地材の突条の側壁に外装材の端部(小口,切断面)が圧接するように桁行き方向に隣接する横葺き外装材の側縁部が配設されていることを特徴とする継手構造及び継手方法に関するものである。
目地材は止水材からなることが望ましい。
目地材は少なくとも横葺き外装材の裏面と接触する部位に粘着性を有することが望ましい。
目地材の突条は、横葺き外装材の端部厚みよりも高いものであることが望ましい。
目地材の突条は、側面に横葺き外装材が挿入される溝を有することが望ましい。
目地材の突条上及び隣接する横葺き外装材の側縁部上に化粧及び/又は止水のための帯材が接合されていることが望ましい。
帯材は、隣接する横葺き外装材の面板部に位置する側縁部上、及び軒側成形部における垂下部及び折返し部に位置する側縁部上に接合されていることが望ましい。
本発明の継手構造及び継手方法は、横葺き外装材の側縁部、即ち桁行き方向の端部を、捨て板に固定した目地材にて捨て板と一体的に固定することにより、桁行き方向に隣接する横葺き外装材を接続する構成である。
また、横葺き外装材の側縁部の端部が塗装板の切断端面であったとしても、この側縁部の端部は目地材との当接によって露出しないので、意匠性が優れたものとなる。
さらに、本発明に用いられる横葺き外装材は、桁行き方向の端部加工が基本的に必要なく、形状が簡単であり、成形加工性に優れ、加工費等も低減する。捨て板についても同様に成形加工性に優れ、加工費等を低減できる。しかもカバー材等を用いる必要がなく、部材数の減少によるコストの低減が果たされる。
しかも、本発明における各作業は、極めて簡単に実施され、新設屋根の施工や既設屋根の改修に利用することができる。特に既設屋根の改修などに際しては、既設屋根を撤去したり、既設屋根面に新規の下地面を構築して建物に負荷を与えることなく迅速な施工が実施でき、居住者や周辺地域に対する不都合等を生ずることがなく好適である。
目地材が止水材からなる場合、桁行き方向に隣接する横葺き外装材の側縁部間からの雨水の浸入が妨げられる。また、横葺き外装材の側縁部の端部がこの目地材兼止水材によって外気や雨水等との接触を防止されているので、それにより劣化(腐食)防止が図れる。
目地材が弾性体からなる場合、横葺き外装材の側縁部の端部と圧接することにより、安定な取付構造が得られる。また、前述の目地材が止水材からなる構成と相俟って、厳重な雨水の浸入阻止効果が図れる。
目地材が少なくとも横葺き外装材の裏面と接触する部位に粘着性を有する場合、横葺き外装材を配設した状態で、即ち遮水テープを貼着する工程以前に、安定な取付構造が得られ、突風等によるめくれ上がりなどを生ずることがなく、貼着作業も容易に行うことができる。また、前述の目地材が弾性体からなる構成と相俟って、接着面により高い密着度が得られ、更に前述の目地材が止水材からなる構成と相俟って、雨水の浸入阻止効果もより高いものとなる。
目地材の突条が、横葺き外装材の端部厚みよりも高い場合、突条に横葺き外装材の側縁部の端部が安定に当接するように配設することができ、横葺き外装材の配設位置を容易に規制することができ、ずれ動きも防止される。
目地材の突条が、側面に横葺き外装材が挿入される溝を有する場合、前述の配設位置を規制する効果、ずれ動きを防止する効果がより高いものとなる。
目地材の突条上及び隣接する横葺き外装材の側縁部上に化粧及び/又は止水のための帯材が接合されている場合、横葺き外装材の側縁部を、捨て板に固定した目地材及び帯材にて捨て板と一体的に固定した構成となり、桁行き方向に隣接する横葺き外装材を接続する構成である。
さらに、横葺き外装材の側縁部の端部が塗装板の切断端面であったとしても、この側縁部の端部は目地材や帯材によって露出しないので、意匠性が向上し、特に帯材を横葺き外装材と同色にした場合、意匠性が優れたものとなる。
特に帯材が止水性を有する場合、前述の目地材が止水材からなる構成と相俟って、これらの目地材兼止水材及び止水性帯材によって、桁行き方向に隣接する横葺き外装材の側縁部間からの雨水の浸入が妨げられる。また、その場合、横葺き外装材の側縁部の端部が外気や雨水等との接触を防止されて効果も前述の目地材兼止水材のみを用いた場合に比べた高いので、より高い劣化(腐食)防止が図れる。
帯材が、隣接する横葺き外装材の面板部に位置する側縁部上、及び軒側成形部における垂下部及び折返し部に位置する側縁部上に接合されている場合、目地材の露出が防止されるので意匠性が優れたものとなる。また、特に帯材が止水性を有する場合には、貼着した帯材が突条と各側縁部との隙間、即ち雨水の浸入口を塞ぐので、高い雨仕舞い構造が得られるものとなる。
本発明の継手構造に用いる目地材は弾性止水材料からなり、かつ少なくとも横葺き外装材の裏面と接触する部位に粘着性を有し、目地材の突条は、横葺き外装材の端部厚みよりも高く、側面に横葺き外装材が挿入される溝を有し、化粧及び/又は止水のための帯材は遮水テープであって、隣接する横葺き外装材の面板部に位置する側縁部上、及び軒側成形部における垂下部及び折返し部に位置する側縁部上に貼着されている。
本発明の継手構造は、図2に示すように横葺き外装材(以下、単に外装材という)1の側縁部、即ち桁行き方向の端部を、目地材3にて捨て板2と一体的に固定することにより隣接する外装材1と接続する構成である。
外装材1は、例えば図3,4に示すように谷状折曲部を一箇所有する略平坦状の面板部11の軒縁と棟縁に、相互に係合可能な軒側成形部13、棟側成形部14を有する横葺き形式の構成であれば良く、上記各部位の具体的な構成(構造,形状)或いは上記以外の構成については特に限定するものではなく、どのように設計、実施しても良い。
この外装材1の桁行き方向の端部は、基本的に係止等のための加工を施さないが、端部保護の観点からあざ折りを設けるようにしても良い。
例えば外装材1の素材としては、溶融亜鉛メッキ鋼板やガルバリウム鋼板等の防錆処理鋼板、特殊鋼及び非鉄金属、ステンレス鋼板、耐候性鋼板、銅板、アルミニウム合金板、鉛板、亜鉛板、チタニウム板などを素材として使用することができるが、特にこれらに限定されるものではない。成形法についても、何ら限定するものではなく、素材が金属板の場合にはロール成形(ロールフォーミング)やプレス成型、或いは両者の組合せにより成形(成型)される。
尚、外装材1の桁行き方向の端部が、基本的に係止等のための加工やあざ折りを設けない場合には、塗装板などであったとしても、この端部は、小口と呼ばれる切断端面となるが、該端部に塗装等を再度施すことは殆ど行われない。
また、前記外装材1の面板部11の軒縁に設ける軒側成形部12は、図示実施例に示すように面板部11の軒端縁を下方へ折曲して垂下部121を形成し、続いて棟側へ略直角状に折曲して延在させて折返し部122を形成し、さらにその先端を裏面側に折り返した構成としても良い。
面板部11の棟縁に設ける棟側成形部13は、図示実施例に示すように面板部11から同一平面状に棟側へ延在する端縁を表面側に折り返して軒側へ延在させて係合溝131を形成し、続いてその端縁を表面側に折り返して棟側へ延在させ、さらにその端縁を上方へ折曲した端縁を折り返して隆状部132を形成し、さらにその端縁を棟側へ延在させ、その先端を表面側へ折り返した構成としても良い。
これら軒側成形部12及び棟側成形部13は、軒側成形部12における折返し部122が棟側成形部13における係合溝131に係合する構成であるが、相互に係合し、この係合部分から雨水等が裏面に浸入しない構造であれば特に限定するものではなく、公知のどのような形状構成でも良い。
捨て板2は、少なくとも前記外装材1の有効幅より長い略平板状の受板部21の軒側に、下段の外装材1の棟側側縁上に位置する軒側端部22を、棟側に、水返し部を備えた棟側端部23を有する構成であり、上記部位の具体的な構成(構造,形状)或いは上記以外の構成については特に限定するものではなく、どのように設計、実施しても良い。即ちこれら軒側端部22及び棟側端部23は、受板部21上に至った雨水を棟側端から浸水させることなく下段の外装材1の面板部11上に導く構造であれば特に限定するものではなく、どのような形状構成でも良い。
また、この捨て板2の側縁部、即ち桁行き方向の端部には、図示するように表面側に折り返した水返し部24を設けても良いし、或いは流れ方向に沿って一条以上の止水シール材を設けるようにしても良い。
例えば捨て板2の素材としては、前記外装材1と同じ素材のものを使用することができる。特に外装材1と捨て板2とを同一の素材にて成形する場合、それぞれが簡易な形状であるために、例えば捨て板2を外装材1の面板部11を利用して現場でも加工することができる。
目地材3は、外装材1の端部隠しを想定した場合には特に材質を限定するものではないが、止水を目的とする場合には、例えばシリコーンゴム等の非透水性(止水性)の材料が選択される。また、この目地材3の形状構成としては、略中央に突条31を有するものであれば、その具体的な構成並びにそれ以外の構成については特に限定するものではなく、どのように設計、実施しても良い。例えば単一部材からなるものでも複数部材を組み合わせて構成されるものでも良い。
この目地材3は、前述のように弾性体からなることが望ましいが、その場合には、外装材1の側縁部の端部と圧接することにより、安定な取付構造が得られ、目地材3が止水材からなる場合には、厳重な雨水の浸入阻止効果が図れる。前述のシリコーンゴムは、非透水性(止水性)材料であって弾性をも有するので、この点でも好ましい。
この目地材3は、前述のように少なくとも外装材1の裏面と接触する部位(=平坦状の載置部32)に粘着性を有することが望ましいが、この場合、外装材1を配設した状態で、安定な取付構造が得られ、突風等によるめくれ上がりなどを生ずることがなく、貼着作業も容易に行うことができる。さらに、捨て板2の表面と接触する部位(=裏面)に粘着性を有する場合、捨て板2に目地材3を係止するための構成を必要としないので、捨て板2の形状が簡易となって、成形が容易となり、目地材3の捨て板2への取付も容易に実施できる。さらに、前述の目地材3が弾性体からなる構成と相俟って、接着面により高い密着度が得られ、更に前述の目地材が止水材からなる構成と相俟って、雨水の浸入阻止効果もより高いものとなる。このように粘着性を付与する(粘着層を形成する)ためには、両面粘着テープを貼り付ける等の公知の手法を採用すれば良い。尚、この粘着層は、耐水性が優れ、さらに止水性を有するものであることが望ましい。その他、屋外使用に適した物性(耐光、耐候性)を有するものが望ましい。
この目地材3は、前述のように突条31が外装材1の端部厚みよりも高い方が望ましいが、その場合には、突条31に外装材1の側縁部の端部が当接するように配設することができ、外装材1の配設位置を容易に規制することができ、ずれ動きも防止される。
この目地材3は、突条31の側面に外装材1が挿入される溝311を有するものが望ましいが、その場合、前述の配設位置を規制する効果、ずれ動きを防止する効果がより高いものとなる。
図示実施例の目地材3は、突条31の側面に外装材1が挿入される溝を有しない以外は、前述の好適な特性を全て備えるものであって、略中央に突条31を有し、その左右に外装材1が載置される載置部32,32が形成されるシリコーンゴム等の弾性止水材料の表面及び裏面に粘着層が形成された主部材と、その棟側に位置して外装材1の隆状部132内に挿着される厚肉部33を有する副部材からなる。この副部材の裏面にも粘着層を形成した。目地材3を構成する主部材は、捨て板2の受板部21から軒側端部22にまで貼着されており、別体として成型した副部材は、施工に際して予め適宜連結手段により一体化しても良いし、別体のまま配設しても良い。
これらの各部材から構成される本発明の継手構造は、図2(b)〜(c)、図3〜図4に示す手順にて施工される。
まず、図2(b)及び図3に示すように、前記捨て板2の略中央に、前記目地材3を貼着する。その際、目地材3の裏面には粘着層が形成されているので、容易に貼付固定することができ、捨て板2の受板部21の棟端から軒側端部22にまで貼着する。
そして、桁行き方向の一方の外装材1を配設するが、その側縁部を、貼着した目地材3の載置部32に載置する。目地材3は、前述のように捨て板2の受板部21から軒側端部22にまで貼着され、その表面には粘着層が形成されているので、外装材1の面板部11の側縁部裏面及び軒側成形部12の垂下部121の側縁部裏面が目地材3と接合(粘着)する。この目地材3の突条31は、外装材1の端部厚みよりも高いので、突条31側面に外装材1の側縁部の端部が当接するように配設すれば良く、外装材1の配設位置を容易に規制することができ、ずれ動きも防止される。
尚、外装材1の配設に際し、目地材3の厚肉部33に隆状部132が嵌合するように配設するので、厚肉部33も外装材1の位置規制作用を果たす。
次に、図2(c)及び図4に示すように、桁行き方向の他方の外装材1を配設するが、前述と全く同様に行えば良い。
この状態において、桁行き方向に隣接する外装材1,1間には目地材3の突条31が介在しており、この突条31は外装材1の面板部11から軒側成形部12の垂下部121にまで至っており、外装材1,1間を閉塞して雨水の浸入を防ぐので、優れた雨仕舞い性能を有するものである。
こうして施工された本発明の継手構造は、外装材1の側縁部、即ち桁行き方向の端部を、捨て板2に固定した目地材3にて捨て板2と一体的に固定することにより、桁行き方向に隣接する外装材1,1を接続することができる。
また、外装材1の側縁部の端部が塗装板の切断端面であったとしても、この側縁部の端部は目地材3との当接によって露出しないので、意匠性が優れたものとなる。
しかも、前述のように外装材1は、桁行き方向の端部加工が基本的に必要なく、形状が簡単であり、成形加工性に優れ、加工費等も低減する。捨て板2についても同様に成形加工性に優れ、加工費等を低減できる。しかもカバー材等を用いる必要がなく、部材数の減少によるコストの低減が果たされる。
さらに、本発明における各作業は、極めて簡単に実施され、新設屋根の施工や既設屋根の改修に利用することができる。特に既設屋根の改修などに際しては、既設屋根を撤去したり、既設屋根面に新規の下地面を構築して建物に負荷を与えることなく迅速な施工が実施でき、居住者や周辺地域に対する不都合等を生ずることがなく好適である。
また、図示実施例の継手構造における目地材3は弾性止水材料からなるので、この目地材3により、桁行き方向に隣接する外装材1,1を接続すると共に高い雨仕舞い構造を得ることができる。
さらに、外装材1の側縁部の端部が目地材3によって外気や雨水等との接触を防止されているので、それにより劣化(腐食)防止が図れる。
図5は、外装材1’の略平坦状の面板部11’が山状折曲部及び谷状折曲部を一箇所づつ有し、目地材3’が単一部材(主部材)のみからなり、外装材1’の棟側成形部13の側縁部裏面、面板部11の側縁部裏面、及び軒側成形部12の垂下部121の側縁部裏面が目地材3’と接合(粘着)している以外は、前記実施例と同様であるから図面に同一符号を付して説明を省略する。
図6は、突条31の側面に外装材1が挿入される溝311を形成した目地材3”を用いた以外は、前記実施例と全く同様であるから、図面に同一符号を付して説明を省略する。
図7(a)及び図8は、前記図2〜4の実施例における目地材3の突条31上及び隣接する外装材1,1の側縁部上に帯材4を接合した構成であり、図7(b)は、前記図6の実施例における目地材3の突条31上及び隣接する外装材1,1の側縁部上に帯材4を接合した構成である。
ここで用いられる帯材4は、化粧及び/又は止水のためのものであって、化粧のみを想定した場合には例えば薄肉の金属板材を適宜に成形したものや硬質樹脂製の成形板などを用いることができ、接合手段も特に限定するものではない。止水を目的とする場合には、例えば非透水性(止水性)のテープ状基材の裏面に耐水性の粘着層が形成された構成(以下、遮水テープという)が好適に選択される。基材は、特に限定するものではないが、例えばプラスチックフィルムよりも耐候(光)性の高い無機材料を用いることが望ましく、主にアルミ箔、金属製、アスファルト系などが用いられる。
図7(a)及び図8に示す継手構造は、それ以前の施工手順については前記図2〜4の実施例と同様であるが、その後、目地材3の突条31上及び隣接する外装材1の側縁部上に遮水テープである帯材4を貼着する。その際、目地材3の突条31の棟側から貼着し、外装材1の面板部11の側縁部、軒側成形部12の垂下部121の側縁部、折返し部122の軒側部分の側縁部にまで貼着した。この帯材4は、両外装材1,1の配設後に貼り付けるようにしても良いし、帯材4を貼り付けた後に両外装材1,1を配設するようにしても良い。
このように遮水テープである帯材4を用いて施工された継手構造では、目地材3と帯材4の相乗効果により、桁行き方向に隣接する外装材1,1を接続すると共に高い雨仕舞い構造を得ることができる。
例えば帯材4を用いずに目地材3のみを用いた構造では、雨水は目地材3の突条31に頻繁に接触するので、雨水の浸入は、突条31と外装材1,1の側縁部との接合(密着)度合い及びその安定性に依存する。そのため、雨水や太陽光等の屋外環境に曝されることにより目地材3の突条31が劣化した場合には、接合(密着)度合いが不良化し、隣接する外装材1,1の接続強度も雨仕舞い性能も悪化する場合もある。
また、目地材3を用いずに帯材4のみを用いた構造では、隣接する外装材1,1間に帯材4を裏面から支持する部材が存在しないため、外装材1,1のずれ動きが生じ易くなり、帯材4が剥がれ易くなる。また、雨水の浸入は、帯材4と外装材1,1の側縁部との接着(密着)度合い及びその安定性に依存する。
これに対し、目地材3と帯材4とを併用すると、目地材3と帯材4のそれぞれによる外装材1,1の接続安定性並びに雨仕舞い性が得られる他、耐候(光)性に優れた(少なくとも目地材3より優れる)帯材4により、目地材3が雨水や太陽光に曝されることがなく、その劣化を防止できる。また、目地材3により、帯材4の中央部分が裏面から支持し、外装材1,1のずれ動きも防止されるので、帯材4は安定に貼着状態を維持できる。
以上本発明を図面の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限りどのようにでも実施することができる。例えば従来の横葺き形式の外装材の施工に適用されるどのような手法を用いても良い。
新設屋根の施工や既設屋根の改修に利用することができる。
(a)従来の継手構造の一例を示す分解断面図、(b)施工状態の断面図である。 (a)本発明の継手構造の一実施例を示す分解断面図、(b)〜(c)施工方法の手順を示す断面図である。 (a)本発明の一実施例である継手構造の施工途中における桁行き方向の一方の外装材を配設した状態を示す斜視図、(b)その側断面図である。 本発明の一実施例である継手構造の完成状態の一部を示す斜視図である。 本発明の継手構造の他の一実施例を示す断面図である。 本発明の継手構造の他の一実施例を示す断面図である。 (a)帯材を用いた本発明の継手構造の一実施例を示す側断面図、(b)他の一実施例を示す側断面図である。 (a)本発明の一実施例である継手構造の一部を示す斜視図、(b)その側断面図である。
符号の説明
1 外装材
11 面板部
12 軒側成形部
13 棟側成形部
2 捨て板
21 受板部
22 棟側端部
23 軒側端部
3 目地材
31 突条
4 帯材

Claims (8)

  1. 面板部、軒側成形部、棟側成形部からなる横葺き外装材の継手構造にあって、
    捨て板上には略中央に突条を有する弾性体からなる目地材が固定され、該目地材の突条の側壁に外装材の端部が圧接するように桁行き方向に隣接する横葺き外装材の側縁部が配設されていることを特徴とする継手構造。
  2. 目地材は止水材からなることを特徴とする請求項1に記載の継手構造。
  3. 目地材は少なくとも横葺き外装材の裏面と接触する部位に粘着性を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の継手構造。
  4. 目地材の突条は、横葺き外装材の端部厚みよりも高いものであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の継手構造。
  5. 目地材の突条は、側面に横葺き外装材が挿入される溝を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の継手構造。
  6. 目地材の突条上及び隣接する横葺き外装材の側縁部上に化粧及び/又は止水のための帯材が接合されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の継手構造。
  7. 帯材は、隣接する横葺き外装材の面板部に位置する側縁部上、及び軒側成形部における垂下部及び折返し部に位置する側縁部上に接合されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の継手構造。
  8. 面板部、軒側成形部、棟側成形部からなる横葺き外装材の継手方法にあって、
    略中央に突条を有する弾性体からなる目地材を捨て板上に固定し、該目地材の突条の側壁に外装材の端部が圧接するように桁行き方向に隣接する横葺き外装材の側縁部を配設することを特徴とする継手方法。
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JP7051545B2 (ja) * 2017-04-07 2022-04-11 ケイミュー株式会社 建築板の施工構造、これに用いられる保持具及び屋根の改修方法

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