JP3213656B2 - 殺菌方法及びその装置 - Google Patents

殺菌方法及びその装置

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朝一 松岡
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液体食品の加熱殺菌方法
及びその装置に関するもので、より詳しくは加熱殺菌装
置として使用されるプレート式熱交換器のスケール除去
を可能とする殺菌方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりプレート式熱交換器を利用した
殺菌方法において、例えば、醤油、めんつゆ等を100
℃以上で加熱して殺菌する場合、蛋白質、脂肪、有機又
は無機質等の液中成分が熱変成によりプレート表面に付
着することがある。このような事態が生じた時には、従
来、殺菌装置の運転を停止して、アルカリ性液、酸性液
による定置洗浄(CIP)を実施するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
定置洗浄では運転を停止してしまうので、稼働率が低下
すると共に本来1バッチの運転では途中で定置洗浄を行
なわず運転を継続できる殺菌方法が望まれている。一
方、プレート式熱交換器においては、伝熱抵抗により、
所定の殺菌温度を確保するために必要な熱源である熱水
温度が上昇するため、プレート表面がさらに高温にな
り、更にスケール付着を助長する難点がみられ、又、高
温加熱による殺菌方法では液体食品の品質、風味劣化の
原因にもなっている。
【0004】さらに、スケールの付着、成長はプレート
の流路間隙を閉塞させるため、所定流量の通路抵抗を増
大させ、流量低下が著しくなる欠点があり、このため1
バッチの運転時間が長くなり、操業工程に大きな支障を
きたす等の問題点がある。本発明の目的は、上記のよう
な欠点、難点を解消し、1バッチの運転中に液中成分の
付着スケールを剥離し、運転を継続できる殺菌方法及び
殺菌装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1発明では、プレート式熱交換器を用いた液体食
品の殺菌方法において、殺菌処理の運転中にプレート板
表面にスケール付着が生じたことを示す信号に応じて、
液体食品の送液停止と送液再開を少なくとも1度行な
い、プレート板内壁面のスケールに流体動圧を加えるよ
うにした殺菌方法とした。
【0006】第2発明では、送液ポンプのON−OFF
又は弁の開閉によって流体動圧をプレート板表面に加え
るようにした。第3発明では、プレート式熱交換器の加
熱セクションに液体食品が入る入口側に流量及び/又は
圧力指示警報計を備え、出口側に温度指示調節警報計及
び/又は圧力指示警報計を備え、プレート板表面にスケ
ール付着が生じたことを示す警報信号が出ると出口側流
路切替弁をディバート側に切替えると共にポンプのON
−OFF又は弁の開閉をして、プレート板表面に流体動
圧を加えるようにした殺菌装置とした。
【0007】
【作用】第1発明では、殺菌処理の運転中に故意に送液
停止と送液再開とを少なくとも1度行なうことにより、
プレート板表面にスケールが付着しても、プレート板の
通路内に生じる液体の動圧により通路内に衝撃圧を加
え、これを剥離し除去するようにした。
【0008】第2発明では、上記送液停止と再開を送液
ポンプのON−OFF又は弁の開閉で行なうようにし
た。第3発明では、プレート板表面にスケールが付着し
たことを警報するため、温度、流量、圧力の警報計によ
り検知可能とし、この警報信号を受けると直ちにポンプ
のON−OFF又は弁の開閉をしてスケールの剥離と除
去及び流路切替えをするようにした。
【0009】
【実施例】以下、図面に示した実施例に基づき本発明を
説明する。図1はプレート式熱交換器を用いた加熱殺菌
装置の流体系路を示すもので、1は加熱セクション、2
は予熱・冷却セクション、3はディバート冷却セクショ
ンを示す。4は液体食品で、ポンプ6から自動切替弁7
で調節され、流路切替弁8から、予熱・冷却セクション
2を通り、または通らないで加熱セクション1に入り、
熱水5により間接に加熱殺菌されるようになっている。
加熱殺菌後は流路切替弁9から予熱・冷却セクション2
を通り製品とされる。流路切替弁9より未殺菌液はディ
バート冷却セクション3に入り排出される。
【0010】なお、図面中の符号FIAは流量指示警報
計、PIAは圧力指示警報計、TICAは温度指示調節
警報計、TIAは温度指示警報計を示す。液体食品4は
設定流量と圧力で加熱セクション1へ導入され、加熱処
理される。通常の1バッチの運転中にはプレート表面に
スケールが付着しても、付着量が少量の場合は流動障害
にはならず、プレート内の乱流効果によりスケール除去
が行なわれる。
【0011】運転時間の経過と共にスケール付着による
通路抵抗により流量が低下し、また乱流効果によるスケ
ール除去作用が働かなくなる。この場合の殺菌装置の現
象としては (イ) 液体食品の流量低下 (ロ) 液体食品の加熱殺菌セクション入口圧力の上昇又
は出口圧力の低下 (ハ) 加熱殺菌用熱水温度の上昇 が生じる。そこで、(イ) はFIAで、(ロ) はPIA1や
PIA2で、(ハ) はTIAで各々検出することができ
る。
【0012】プレート式熱交換器の特性の中に、プレー
ト表面の付着スケールは、プレート通路に大きな動圧を
加えることによって除去作用がある。従って、上記(イ)
、(ロ) 、(ハ) のいずれかにより異常を検出した時点
で、液体食品4の流路を出口側の流路切替弁9の(FD
V)でディバート側(未殺菌液側)にして、殺菌液側
(フォワード側)の圧力、温度条件を保持したまま、 (1) 送液ポンプ6を停止させ、数秒後に運転また数秒
後に停止運転を数回繰り返す。 (2) あるいは、送液ポンプ6の運転はそのままで液入
口側の自動切替弁7の開閉を繰り返す。
【0013】このような運転を行ない、プレート通路内
に流体による衝撃圧を作用させると、付着したスケール
が剥離し、運転を継続することができる。従って、従来
例のように定置洗浄を必要としなくなった。なお、上記
運転は手動または自動で実施することができる。
【0014】
【発明の効果】本発明は上記のようにスケールが付着し
始める時点で、プレート表面に動圧を加えてスケールの
剥離及び除去をすることができるので、1バッチ処理に
おいて、運転を中断することなく、継続して加熱殺菌処
理が行なわれる。未殺菌液体または剥離されたスケール
を含む液体は流路切替弁により流路を切替えて排出され
るようになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施する液体食品の殺菌装置とし
ての流路系の説明図
【符号の説明】 1 加熱セクション 4 液体食品 5 熱水 6 ポンプ 7 自動切替弁 9 流路切替弁 FIA 流量指示警報計 PIA 圧力指示警報計 TICA 温度指示調節警報計 TIA 温度指示警報計

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレート式熱交換器を用いた液体食品の
    殺菌方法において、殺菌処理の運転中にプレート板表面
    にスケール付着が生じたことを示す信号に応じて、液体
    食品の送液停止と送液再開を少なくとも1度行ない、プ
    レート板内壁面のスケールに流体動圧を加えるようにし
    たことを特徴とする殺菌方法。
  2. 【請求項2】 液体食品の送液停止と送液再開とを、送
    液ポンプのON−OFFまたは送液弁の開閉により行な
    うようにした請求項1記載の殺菌方法。
  3. 【請求項3】 プレート式熱交換器の加熱セクションに
    液体食品が入る入口側に流量及び/又は圧力指示警報計
    を備え、出口側に温度指示調節警報計及び/又は圧力指
    示警報計を備え、プレート板表面にスケール付着が生じ
    たことを示す警報信号が出ると出口側流路切替弁をディ
    バート側に切替えると共にポンプのON−OFF又は弁
    の開閉をして、プレート板表面に流体動圧を加えるよう
    にしたことを特徴とする殺菌装置。
JP23455793A 1993-09-21 1993-09-21 殺菌方法及びその装置 Expired - Fee Related JP3213656B2 (ja)

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