JP3210745U - 支持装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】塵埃の発生を極力低減させて支持面上にシート部材を供給することができる支持装置を提供すること。【解決手段】支持装置10は、帯状のシート部材SBを介して支持対象物WFを支持する支持面23Aを有する支持手段20と、シート部材SBを支持面23Aに対向させて供給する供給手段30と、支持面23Aおよびシート部材SBを支持面23Aに交差する方向に相対移動させる移動手段40とを備えている。【選択図】図1
Description
本考案は、支持装置に関する。
従来、シート部材を支持面に対向させて供給する供給手段を備えた装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたような従来の装置は、保護シート57(シート部材)が吸着チャックの保持面421(支持面)に接触した状態で、支持面上にシート部材を供給するので、支持面とシート部材とが擦れて塵埃を発生するという不都合がある。このような塵埃は、非常に微細ではあるが、ハイレベルの清掃度(ハイクラス)が要求されるクリンルームでは、このような非常に微細な塵埃でも当該装置の置かれた雰囲気が汚染されるため、問題とされる場合がある。
本考案の目的は、塵埃の発生を極力低減させて支持面上にシート部材を供給することができる支持装置を提供することにある。
本考案は、各請求項に記載した構成を採用した。
本考案によれば、シート部材を供給する際、支持面とシート部材とが擦れることがないので、塵埃の発生を極力低減させて支持面上にシート部材を供給することができる。
以下、本考案の一実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1中手前方向から観た場合を基準とし、方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸と平行な図1中手前方向で「後」がその逆方向とする。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1中手前方向から観た場合を基準とし、方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸と平行な図1中手前方向で「後」がその逆方向とする。
図1において、支持装置10は、多孔質樹脂等の通気性を有する部材で構成された帯状のシート部材SBを介して支持対象物としての半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」ともいう)WFを支持する支持面23Aを有する支持手段20と、シート部材SBを支持面23Aに対向させて供給する供給手段30と、支持面23Aおよびシート部材SBを支持面23Aに交差する方向である上下方向に相対移動させる移動手段40とを備え、ウエハWFに接着シートASを貼付するシート貼付手段50の近傍に配置されている。
支持手段20は、駆動機器としてのリニアモータ21と、リニアモータ21のスライダ21Aに支持された基台22と、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段によってウエハWFを吸着して支持可能な支持面23Aを有するテーブル23とを備えている。
供給手段30は、ブラケット31を介して基台22に支持され、シート部材SBを支持する支持ローラ32と、ブラケット33を介して基台22に支持され、シート部材SBを巻き取る巻取ローラ35を図示しない出力軸で支持する駆動機器としての回動モータ34とを備えている。
移動手段40は、基台22に支持され、出力軸41Aでテーブル23を支持する駆動機器としての直動モータ41と、基台22に支持され、出力軸42Aでブラケット42Bを介してガイドローラ42Cを支持する駆動機器としての直動モータ42とを備えている。
シート貼付手段50は、剥離シートRLの一方の面に接着シートASが仮着された原反RSを支持する支持ローラ51と、原反RSを案内するガイドローラ52と、剥離シートRLを折り曲げて当該剥離シートRLから接着シートASを剥離する剥離手段としての剥離板53と、駆動機器としての回動モータ54によって駆動される駆動ローラ55と、駆動ローラ55との間に剥離シートRLを挟み込むピンチローラ56と、剥離シートRLを回収する回収ローラ57と、接着シートASをウエハWFに押圧して貼付する押圧手段としての押圧ローラ58とを備えている。
以上の支持装置10において、ウエハWFに接着シートASを貼付する手順を説明する。
先ず、各部材が初期位置に配置された図1中実線で示す状態の支持装置10に対し、当該支持装置10の使用者(以下、単に「使用者」という)が原反RSおよびシート部材SBを同図に示すようにセットし、操作パネルやパーソナルコンピュータ等の図示しない操作手段を介して自動運転開始の信号を入力する。すると、シート貼付手段50が回動モータ54を駆動し、原反RSを繰り出し、先頭の接着シートASが剥離板53で所定長さ剥離されたことがカメラや投影機等の撮像手段や、光学センサや超音波センサ等の各種センサ等の図示しない検知手段に検知されると、シート貼付手段50が回動モータ54の駆動を停止し、スタンバイ状態となる。
先ず、各部材が初期位置に配置された図1中実線で示す状態の支持装置10に対し、当該支持装置10の使用者(以下、単に「使用者」という)が原反RSおよびシート部材SBを同図に示すようにセットし、操作パネルやパーソナルコンピュータ等の図示しない操作手段を介して自動運転開始の信号を入力する。すると、シート貼付手段50が回動モータ54を駆動し、原反RSを繰り出し、先頭の接着シートASが剥離板53で所定長さ剥離されたことがカメラや投影機等の撮像手段や、光学センサや超音波センサ等の各種センサ等の図示しない検知手段に検知されると、シート貼付手段50が回動モータ54の駆動を停止し、スタンバイ状態となる。
次に、使用者または、多関節ロボットやベルトコンベア等の図示しない搬送手段により、図1中実線で示すように、シート部材SB上にウエハWFが載置されると、支持手段20が図示しない減圧手段を駆動し、シート部材SBを介して当該ウエハWFを支持面23Aで吸着して支持した後、リニアモータ21を駆動し、スライダ21Aを左方に移動させる。そして、ウエハWFが所定の位置に到達したことがカメラや投影機等の撮像手段や、光学センサや超音波センサ等の各種センサ等の図示しない検知手段に検知されると、シート貼付手段50が回動モータ54を駆動し、テーブル23の移動速度に合わせて原反RSを繰り出す。これにより、接着シートASは、剥離板53で剥離シートRLから剥離され、押圧ローラ58によって図1中二点鎖線で示すようにウエハWFに押圧されて貼付される。
ウエハWFへの接着シートASの貼付が完了し、次の接着シートASが剥離板53で所定長さ剥離されたことが図示しない検知手段に検知されると、シート貼付手段50が回動モータ54の駆動を停止するとともに、支持手段20がリニアモータ21および図示しない減圧手段の駆動を停止する。そして、使用者または図示しない搬送手段がウエハWFを次工程に搬送すると、移動手段40が直動モータ41を駆動し、図2(A)に示すように、テーブル23を下降させて支持面23Aをシート部材SBから離間させる。次に、支持手段20がリニアモータ21を駆動し、スライダ21Aを初期位置に復帰させるとともに、供給手段30が回動モータ34を駆動し、巻取ローラ35でシート部材SBを所定量巻き取り、シート部材SBの未使用領域を支持面23A上に供給する。その後、移動手段40が直動モータ41を駆動し、テーブル23を初期位置に復帰させ、以降上記同様の動作が繰り返される。
以上のような実施形態によれば、シート部材SBを供給する際、支持面23Aとシート部材SBとが擦れることがないので、塵埃の発生を極力低減させて支持面23A上にシート部材SBを供給することができる。
以上のように、本考案を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本考案は、これに限定されるものではない。すなわち、本考案は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本考案の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。また、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本考案の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本考案を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本考案に含まれる。
例えば、支持装置10は、シート貼付手段50に対して使用される以外に、支持対象物を研削したり、支持対象物を検査したり、支持対象物に塗装や印字を施したり、支持対象物に表面処理を施したりする装置等に対して使用されてもよい。
支持手段20は、ウエハWFを固定しておきまたは移動させつつ、シート貼付手段50を移動させ、当該ウエハWFに接着シートASを貼付する構成でもよいし、リニアモータ21がなくてもよいし、メカチャックやチャックシリンダ等の把持手段、クーロン力、磁力、駆動機器等でウエハWFを支持する構成を採用してもよく、この場合、シート部材SBは通気性を有さない部材であってもよい。
供給手段30は、吸引孔を有する部材で構成されたシート部材SBを供給してもよいし、ウエハWFを1枚処理する度にシート部材SBを供給するものに限らず、ウエハWFを複数枚処理する度にシート部材SBを供給してもよいし、ウエハWFの処理枚数に関係なく所定時間が経過した時点でシート部材SBを供給してもよいし、シート部材SB上に存在する塵埃を検出可能なカメラや投影機等の撮像手段や、光学センサや超音波センサ等の各種センサ等の図示しない塵埃検知手段を設け、当該塵埃検知手段によって塵埃が検出された際にシート部材SBを供給してもよい。
移動手段40は、図2(B)に示すように、テーブル23の位置を固定しておき、ガイドローラ42Cを上昇させてもよいし、テーブル23を下降させ、ガイドローラ42Cを上昇させてもよい。この際、移動手段40は、ガイドローラ42Cを初期位置に復帰させるときに生じるシート部材SBの弛みを除去するために、巻取ローラ35でシート部材SBを巻き取ればよく、巻取ローラ35によらずにまたは併用して、支持ローラ32でシート部材SBを巻き取ってもよい。
シート貼付手段50は、帯状の接着シート基材に閉ループ状の切込が形成されることで、その内側が接着シートASとされ、所定の間隔を隔てて複数の接着シートASが剥離シートRLに仮着された原反を繰り出してもよいし、帯状の接着シート基材が剥離シートRLに仮着された原反が採用された場合、切断刃やレーザカッタ等の切断手段により接着シート基材に閉ループ状の切込を形成し、当該切込の内側に接着シートASを形成してもよい。また、シート貼付手段50は、本考案の支持装置10に備わっていなくてもよい。
また、本考案における接着シートASおよび支持対象物の材質、種別、形状等は、特に限定されることはない。例えば、接着シートASは、円形、楕円形、三角形や四角形等の多角形、その他の形状であってもよいし、感圧接着性、感熱接着性等の接着形態のものであってもよく、感熱接着性の接着シートASが採用された場合は、当該接着シートを加熱する適宜なコイルヒータやヒートパイプ等の加熱側等の加熱手段を設けるといった適宜な方法で接着されればよい。また、このような接着シートASは、例えば、接着剤層だけの単層のもの、基材シートと接着剤層との間に中間層を有するもの、基材シートの上面にカバー層を有する等3層以上のもの、更には、基材シートを接着剤層から剥離することのできる所謂両面接着シートのようなものであってもよく、両面接着シートは、単層又は複層の中間層を有するものや、中間層のない単層又は複層のものであってよい。また、支持対象物としては、例えば、食品、樹脂容器、シリコン半導体ウエハや化合物半導体ウエハ等の半導体ウエハ、回路基板、光ディスク等の情報記録基板、ガラス板、鋼板、陶器、木板または樹脂板等、任意の形態の部材や物品なども対象とすることができる。なお、接着シートASを機能的、用途的な読み方に換え、例えば、情報記載用ラベル、装飾用ラベル、保護シート、ダイシングテープ、ダイアタッチフィルム、ダイボンディングテープ、記録層形成樹脂シート等の任意の形状の任意のシート、フィルム、テープ等を前述のような任意の支持対象物に貼付することができる。
本考案における手段および工程は、それら手段および工程について説明した動作、機能または工程を果たすことができる限りなんら限定されることはなく、まして、前記実施形態で示した単なる一実施形態の構成物や工程に全く限定されることはない。例えば、供給手段は、シート部材を支持面に対向させて供給可能なものであれば、出願当初の技術常識に照らし合わせ、その技術範囲内のものであればなんら限定されることはない(他の手段および工程についての説明は省略する)。
また、前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダおよびロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる(実施形態で例示したものと重複するものもある)。
前記実施形態において、ローラが採用されている場合、各ローラを回転駆動させる駆動機器を備えてもよいし、各ローラの表面をゴムや樹脂等の弾性変形が可能な部材で構成してもよいし、各ローラを弾性変形しない部材で構成してもよいし、押圧ローラや押圧ヘッド等の押圧手段や押圧部材が採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、ローラ、丸棒、ブレード材、ゴム、樹脂、スポンジ等による押圧部材を採用したり、大気やガス等のエアの吹き付けにより押圧する構成を採用したりしてもよいし、押圧手段や押圧部材の押圧部をゴムや樹脂等の弾性変形が可能な部材で構成してもよいし、弾性変形しない部材で構成してもよいし、剥離手段や剥離部材が採用されている場合は、板状部材、丸棒、ローラ等で構成してもよいし、支持(保持)手段や支持(保持)部材等の被支持部材を支持または保持する構成のものが採用されている場合、メカチャックやチャックシリンダ等の把持手段、クーロン力、接着剤、粘着剤、磁力、ベルヌーイ吸着、駆動機器等で被支持部材を支持(保持)する構成を採用してもよいし、切断手段や切断刃が採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、カッター刃、レーザカッタ、イオンビーム、火力、熱、水圧、電熱線、気体や液体等の吹付け等の切断部材を採用したり、適宜な駆動機器を組み合わせたもので切断部材を移動させて切断するようにしたりしてもよい。
また、前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダおよびロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる(実施形態で例示したものと重複するものもある)。
前記実施形態において、ローラが採用されている場合、各ローラを回転駆動させる駆動機器を備えてもよいし、各ローラの表面をゴムや樹脂等の弾性変形が可能な部材で構成してもよいし、各ローラを弾性変形しない部材で構成してもよいし、押圧ローラや押圧ヘッド等の押圧手段や押圧部材が採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、ローラ、丸棒、ブレード材、ゴム、樹脂、スポンジ等による押圧部材を採用したり、大気やガス等のエアの吹き付けにより押圧する構成を採用したりしてもよいし、押圧手段や押圧部材の押圧部をゴムや樹脂等の弾性変形が可能な部材で構成してもよいし、弾性変形しない部材で構成してもよいし、剥離手段や剥離部材が採用されている場合は、板状部材、丸棒、ローラ等で構成してもよいし、支持(保持)手段や支持(保持)部材等の被支持部材を支持または保持する構成のものが採用されている場合、メカチャックやチャックシリンダ等の把持手段、クーロン力、接着剤、粘着剤、磁力、ベルヌーイ吸着、駆動機器等で被支持部材を支持(保持)する構成を採用してもよいし、切断手段や切断刃が採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、カッター刃、レーザカッタ、イオンビーム、火力、熱、水圧、電熱線、気体や液体等の吹付け等の切断部材を採用したり、適宜な駆動機器を組み合わせたもので切断部材を移動させて切断するようにしたりしてもよい。
10 支持装置
20 支持手段
23A 支持面
30 供給手段
40 移動手段
SB シート部材
WF ウエハ(支持対象物)
20 支持手段
23A 支持面
30 供給手段
40 移動手段
SB シート部材
WF ウエハ(支持対象物)
Claims (1)
- 帯状のシート部材を介して支持対象物を支持する支持面を有する支持手段と、
前記シート部材を前記支持面に対向させて供給する供給手段と、
前記支持面および前記シート部材を前記支持面に交差する方向に相対移動させる移動手段とを備えていることを特徴とする支持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017001276U JP3210745U (ja) | 2017-03-23 | 2017-03-23 | 支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017001276U JP3210745U (ja) | 2017-03-23 | 2017-03-23 | 支持装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3210745U true JP3210745U (ja) | 2017-06-01 |
Family
ID=58794561
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017001276U Expired - Fee Related JP3210745U (ja) | 2017-03-23 | 2017-03-23 | 支持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3210745U (ja) |
-
2017
- 2017-03-23 JP JP2017001276U patent/JP3210745U/ja not_active Expired - Fee Related
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