JP2024006766A - シート貼付装置およびシート貼付方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被着体を引き付けて保持する際、当該接着シートの継目による弊害をなくすことができるシート貼付装置およびシート貼付方法を提供すること。【解決手段】接着シートASに継目JPが形成されるように当該接着シートASを被着体WKに貼付する貼付手段10と、接着シートASに当接し、当該接着シートASが貼付された被着体WKを引き付けて保持する引き付け保持手段20とを備えたシート貼付装置EAにおいて、引き付け保持手段20は、継目JPを回避して接着シートASに当接し、当該接着シートASが貼付された被着体WKを引き付けて保持する。【選択図】図1

Description

本発明は、シート貼付装置およびシート貼付方法に関する。
接着シートを被着体に貼付するシート貼付装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2022-30877号公報
特許文献1に記載されたテープ貼り付けシステム(シート貼付装置)で保護テープ27(接着シート)をウェハW(被着体)に貼付すると、当該接着シートの継目に接着シートの重なり部や、離間部が形成されている。そのため、接着シートを介して被着体を引き付けて保持すると、重なり部の脇や離間部から減圧漏れが発生したり、重なり部や離間部の段差等によって被着体が折り曲げられて破損したりするといった接着シートの継目による弊害を発生する。
本発明の目的は、被着体を引き付けて保持する際、当該接着シートの継目による弊害をなくすことができるシート貼付装置およびシート貼付方法を提供することにある。
本発明は、請求項に記載した構成を採用した。
本発明によれば、継目を回避して接着シートに当接し、当該接着シートが貼付された被着体を引き付けて保持するので、被着体を引き付けて保持する際、当該接着シートの継目による弊害をなくすことができる。
本発明の一実施形態に係るシート貼付装置の説明図および同装置の動作説明図。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な矢印DR方向から観た場合を基準とし、図を指定することなく方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸と平行な図1中手前方向で「後」がその逆方向とする。なお、図1(C)~(F)は、図1(B)と同方向の図であるため、方向を示す矢印は省略。
本発明のシート貼付装置EAは、接着シートASに継目JP(図1(D)参照)が形成されるように当該接着シートASを被着体WKに貼付する貼付工程を実施する貼付手段10と、接着シートASに当接し、当該接着シートASが貼付された被着体WKを引き付けて保持する引き付け保持工程を実施する引き付け保持手段20と、継目JPの位置を検知する継目検知工程を実施する継目検知手段30とを備え、被着体WKとシート貼付装置EAとを相対移動させる移動工程を実施する移動手段40の近傍に配置されている。
なお、本実施形態の接着シートは、所定のエネルギーとしての熱によって変形するものが採用されている。
また、本実施形態の被着体WKは、被着体中心WKCを中心とする円形形状のものが採用されている。
貼付手段10は、接着シートASを所定の供給方向SDに沿って供給する供給手段11と、供給方向SDに沿って供給された接着シートASにおける当該供給方向SDに沿う一端AS1側(図1(B)参照)および他端AS2側の両方が、被着体AWの所定の一面としての外周面WK3からはみ出したはみ出し領域ASHを形成するように当該接着シートASを外周面WK3に貼付する初期貼付工程を実施する初期貼付手段12と、被着体WKに貼付された接着シートASのはみ出し領域ASHを別の面としての一方の面WK1および他方の面WK2方向に折り曲げて貼付するはみ出し領域貼付工程を実施するはみ出し領域貼付手段13とを備えている。
供給手段11は、当該供給手段11を構成する各部材を直接的または間接的に支持する支持部材11Aと、接着シートASが帯状の剥離シートRLに仮着された原反RSを支持する支持ローラ11Bと、原反RSを案内するガイドローラ11Cと、剥離縁11Dで剥離シートRLを折り返し、当該剥離シートRLから接着シートASを剥離する剥離手段としての剥離板11Eと、駆動機器としての回動モータ11Fの図示しない出力軸に支持され、ピンチローラ11Gとで剥離シートRLを挟み込む駆動ローラ11Hと、図示しない駆動機器の出力軸に支持され、シート貼付装置EAの自動運転が行われている間、ピンチローラ11Gとの間に存在する剥離シートRLに常に所定の張力を付与し、当該剥離シートRLを回収する回収手段としての回収ローラ11Jとを備えている。
初期貼付手段12は、図示しないブラケットに回転可能に支持された押圧部材としての押圧ローラ12Aを備えている。
なお、本実施形態では、押圧ローラ12Aは、図1(A)中二点鎖線で示すように、被着体WKの被着体中心WKCが第1基準位置RP1に配置された際、供給手段11から供給された接着シートASを当該被着体WKの外周面WK3に押圧可能な位置に配置されている。
はみ出し領域貼付手段13は、はみ出し領域ASHに所定のエネルギーとしての熱を付与するエネルギー付与工程を実施するエネルギー付与手段であって、コイルヒータやヒートパイプの加熱側等の図示しない加熱機器で加熱した熱気を吹き付ける熱風送風機13Aを備えている。
なお、熱風送風機13Aは、図1(A)中二点鎖線で示すように、被着体WKの被着体中心WKCが第2基準位置RP2に配置された際、当該被着体WKの外周面WK3に貼付された接着シートASのはみ出し領域ASHに熱気を吹き付け可能な位置に配置されている。
引き付け保持手段20は、駆動機器としての直動モータ21と、その出力軸21Aに支持され、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段(保持手段)によって引き付け保持が可能な引き付け保持面22Aを有する支持テーブル22とを備え、引き付け保持テーブル22に形成された切欠部22Nによって、継目JPを回避して接着シートASに当接し、当該接着シートASが貼付された被着体WKを引き付けて保持するようになっている。
なお、引き付け保持面22Aは、支持テーブル22の外周部に形成された凸部22Bの天面(下側の面)となっている。
継目検知手段30は、引き付け保持テーブル22の上面に支持されたブラケット31と、ブラケット31に支持され、カメラや投影機等の撮像手段や、光学センサや超音波センサ等の各種センサ等で構成された検知機器32とを備えている。
なお、検知機器32は、被着体WKの被着体中心WKCが第2基準位置RP2に配置された際、切欠部22Nの上方から継目JPを検知可能に設けられている。
移動手段40は、駆動機器としてのリニアモータ41と、そのスライダ41Aに支持された駆動機器としての回動モータ42と、その出力軸42Aに支持され、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段(保持手段)によって引き付け保持が可能な支持面43Aを有する支持テーブル43と、出力軸44Aで引き付け保持手段20を支持する駆動機器としての回動モータ44とを備えている。
なお、本実施形態の支持面43Aは、支持テーブル43の外周部に形成された環状凸部43Bの天面(上側の面)となっている。
また、支持テーブル43は、回動モータ42によってテーブル中心43Cを中心に回転する構成となっており、引き付け保持テーブル22は、回動モータ44によって第2基準位置RP2を中心に回転する構成となっている。
以上のシート貼付装置EAの動作を説明する。
先ず、図1(A)中実線で示す初期位置に各部材が配置されたシート貼付装置EAに対し、当該シート貼付装置EAの使用者(以下、単に「使用者」という)が同図のように原反RSをセットした後、操作パネルやパーソナルコンピュータ等の図示しない操作手段を介して自動運転開始の信号を入力する。すると、供給手段10が回動モータ11Fを駆動し、原反RSを繰り出して図1(A)に示すように、先頭の接着シートASの供給方向先端部ASFが剥離板11Eの剥離縁11Dで所定長さ剥離されると、回動モータ11Fの駆動を停止する。
次いで、使用者または多関節ロボットやベルトコンベア等の図示しない搬送手段が、図1(A)に示すように、被着体中心WKCがテーブル中心43Cと重なるように、被着体WKを支持面43A上に載置すると、移動手段40が図示しない減圧手段を駆動し、当該支持面43Aでの吸着保持を開始する。その後、移動手段40がリニアモータ41を駆動し、支持テーブル43を左方へ移動させ、図1(A)中二点鎖線で示すように、テーブル中心43C(被着体中心WKC)が第1基準位置RP1と一致すると、リニアモータ41の駆動を停止する。次に、供給手段10および移動手段40が回動モータ11F、42を駆動し、上方から見下ろした上面視で反時計回転方向RDに被着体WKを回転させつつ接着シートASを供給方向SDに沿って供給して初期貼付を行う。これにより、接着シートASは、押圧ローラ21Aによって押圧され、一端AS1側および他端AS2側の両方にはみ出し領域ASHが形成された状態で外周面WK3に貼付されていく(図1(B)参照)。そして、先頭の接着シートASに続く次の接着シートASの供給方向先端部ASFが剥離板11Eの剥離縁11Dで所定長さ剥離されると、供給手段10が回動モータ11Fの駆動を停止し、先頭の接着シートASの供給方向後端部ASRが押圧ローラ21Aによって被着体WKに貼付されて初期貼付が完了すると、移動手段40が回動モータ42の駆動を停止する。この際、接着シートASは、供給方向先端部ASFの上方に供給方向後端部ASRが重なった継目JPが形成される(図1(D)参照)。
次いで、移動手段40がリニアモータ41を駆動し、支持テーブル43を左方へ移動させ、図1(A)中二点鎖線で示すように、テーブル中心43C(被着体中心WKC)が第2基準位置RP2と一致すると、リニアモータ41の駆動を停止する。この際、図1(B)に示すように、被着体WKの外周面WK3に貼付された接着シートASにおける一端AS1側のはみ出し領域ASHが、熱風送風機13Aの熱気吹き付け位置に配置される。その後、貼付手段10および移動手段40が熱風送風機13Aおよび回動モータ42を駆動し、上面視で反時計回転方向RDに被着体WKを回転させながら一端AS1側のはみ出し領域ASHに熱気を吹き付けて第1貼付を行う。これにより、接着シートASの一端AS1側のはみ出し領域ASHは、熱気によって変形し、図1(C)に示すように、被着体WKの一方の面WK1方向に折れ曲がり、当該一方の面WK1に貼付されていく。
次に、一端AS1側のはみ出し領域ASH全体が被着体WKの一方の面WK1に貼付されて第1貼付が完了すると、貼付手段10が熱風送風機13Aの駆動を停止するとともに、継目検知手段30が検知機器32を駆動する。そして、検知機器32が継目JPを検知すると、移動手段40が継目検知手段30の検知結果を基にして、図1(D)中二点鎖線で示すように、切欠部22Nの直下に継目JPを配置して回動モータ42の駆動を停止する。次いで、引き付け保持手段20が直動モータ21を駆動し、図1(D)、(E)に示すように、一方の面WK1に貼付された一端AS1側のはみ出し領域ASH上に引き付け保持面22Aが当接するまで引き付け保持テーブル22を下降させた後、図示しない減圧手段を駆動し、当該引き付け保持面22Aでの引き付け保持を開始する。この際、継目JPは、切欠部22Nによって引き付け保持面22Aに接触することはない。
その後、移動手段40が図示しない減圧手段の駆動を停止し、支持面43Aでの吸着保持を解除した後、引き付け保持手段20が直動モータ21を駆動し、図1(F)に示すように、引き付け保持テーブル22を初期位置に復帰させて被着体WKを上昇させる。この際、図1(F)中二点鎖線で示すように、被着体WKの外周面WK3に貼付された接着シートASにおける他端AS2側のはみ出し領域ASHが、熱風送風機13Aの熱気吹き付け位置に配置される。次に、貼付手段10および移動手段40が熱風送風機13Aおよび回動モータ44を駆動し、上面視で反時計回転方向RDに被着体WKを回転させながら他端AS2側のはみ出し領域ASHに熱気を吹き付けて第2貼付を行う。これにより、接着シートASの他端AS2側のはみ出し領域ASHは、熱気によって変形し、図1(F)に示すように、被着体WKの他方の面WK2方向に折れ曲がり、当該他方の面WK2に貼付されていく。
そして、他端AS2側のはみ出し領域ASH全体が被着体WKの他方の面WK2に貼付されて第2貼付が完了し、一体物UPが形成されると、貼付手段10および移動手段40が熱風送風機12Aおよび回動モータ44の駆動を停止する。次いで、使用者または図示しない搬送手段が一体物UPを支持すると、引き付け保持手段20が図示しない減圧手段の駆動を停止し、引き付け保持面22Aでの吸着保持を解除する。その後、使用者または図示しない搬送手段が一体物UPを次工程に搬送すると、移動手段40がリニアモータ41および回動モータ44を駆動し、支持テーブル43および引き付け保持テーブル22を初期位置に復帰させ、以降上記同様の動作が繰り返される。
以上のような実施形態によれば、継目JPを回避して接着シートASに当接し、当該接着シートASが貼付された被着体WKを引き付けて保持するので、被着体WKを引き付けて保持する際、当該接着シートASの継目JPによる弊害をなくすことができる。
本発明における手段および工程は、それら手段および工程について説明した動作、機能または工程を果たすことができる限りなんら限定されることはなく、まして、前記実施形態で示した単なる一実施形態の構成物や工程に全く限定されることはない。例えば、貼付手段は、接着シートに継目が形成されるように当該接着シートを被着体に貼付可能なものであればどんなものでもよく、出願当初の技術常識に照らし合わせてその技術範囲内のものであればなんら限定されることはない(その他の手段および工程も同じ)。
貼付手段10は、1枚の接着シートASまたは複数の接着シートASの一部同士を重ね合わせたり、1枚の接着シートASまたは複数の接着シートASの端縁同士が接触するように突き合わせたり、1枚の接着シートASまたは複数の接着シートASの端縁同士が接触しないように突き合わせたりして接着シートASに継目JPが形成されるように当該接着シートASを被着体WKに貼付してもよいし、ローラ、ガイド板、回行ベルト、エアの吹付け、チャックシリンダやチャックモータ等を採用し、接着シートASに継目JPが形成されるように当該接着シートASを被着体WKに貼付してもよいし、被着体WKに接着シートASを貼付する際、支持テーブル43や引き付け保持テーブル22とで被着体WKを挟み込む押え手段を備えていてもよいし、移動手段40による被着体WKとの相対移動ではなく、例えば、他の装置や図示しない駆動機器等による被着体WKとの相対移動によって、接着シートASを被着体WKに貼付してもよいし、はみ出し領域ASHを形成することなく接着シートASを被着体WKに貼付してもよいし、被着体WKの外縁部以外の例えば中央部に継目JPができるように、接着シートASを被着体WKに貼付してもよいし、供給手段11、初期貼付手段12およびはみ出し領域貼付手段13を採用することなく、例えば、駆動機器としての直動モータの出力軸に支持され、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段(保持手段)によって吸着保持が可能な保持部材を採用し、当該保持部材で保持した接着シートASに継目JPが形成されるようにして被着体WKに一括で貼付してもよい。
供給手段11は、帯状の剥離シートRLに仮着された帯状の接着シート基材に閉ループ状または短寸幅方向全体の切込が形成されることで、その切込で仕切られた所定の領域が接着シートASとされた原反RSから当該接着シートASを剥離して供給してもよいし、帯状の剥離シートRLに帯状の接着シート基材が仮着された帯状接着シート原反を採用し、当該帯状接着シート原反を繰り出す途中で、接着シート基材に閉ループ状または短寸幅方向全体の切込を切断手段としての切断刃で形成し、その切込で仕切られた所定の領域が接着シートASとされた原反RSから当該接着シートASを剥離して供給してもよいし、帯状の剥離シートRLに帯状の接着シートASが仮着された原反RSから当該帯状の接着シートASを剥離して供給してもよいし、巻回されることなく、例えばファンフォールド折りにされた原反RSから接着シートASを剥離して供給してもよいし、巻回することなく、例えばファンフォールド折りにしたり、シュレッダ等で切り刻んだり、無造作に集積したりして剥離シートRLを回収する回収手段を採用してもよいし、回収手段を採用しなくてもよいし、剥離シートRLに仮着されていない接着シートASを繰り出して供給してもよいし、被着体WKに貼付した接着シートASを所定の長さに切断する切断手段を備えていてもよいし、本発明のシート貼付装置EAに備わっていてもよいし、備わっていなくてもよく、本発明のシート貼付装置EAに備わっていない場合、他の装置や使用者が所定の供給方向に沿って接着シートASを供給すればよい。
初期貼付手段12は、供給方向SDに沿って供給された接着シートASにおける当該供給方向SDに沿う一端AS1側のみに、被着体WKの外周面WK3からはみ出したはみ出し領域ASHが形成されるように当該接着シートASを外周面WK3に貼付してもよいし、供給方向SDに沿って供給された接着シートASにおける当該供給方向SDに沿う他端AS2側のみに、被着体WKの外周面WK3からはみ出したはみ出し領域ASHが形成されるように当該接着シートASを外周面WK3に貼付してもよいし、押圧ローラ12Aに代えてまたは併用して、ガイド板、回行ベルト、エアの吹付け、チャックシリンダやチャックモータ等を採用し、被着体WKの外周面WK3からはみ出したはみ出し領域ASHを形成するように当該接着シートASを外周面WK3に貼付してもよいし、被着体WKに接着シートASを貼付する際、支持テーブル43とで被着体WKを挟み込む押え手段を備えていてもよいし、移動手段40による被着体WKとの相対移動ではなく、例えば、他の装置や図示しない駆動機器等による被着体WKとの相対移動によって、外周面WK3に接着シートASを貼付する構成でもよいし、接着シートASを一括で外周面WK3に貼付してもよいし、本発明のシート貼付装置EAに備わっていてもよいし、備わっていなくてもよい。
はみ出し領域貼付手段13は、例えば、図1(A)中二点鎖線で示すように、熱風送風機13Aの左方で他端AS2側のはみ出し領域ASHに熱気を吹き付け可能な別の熱風送風機13Bを配置し、貼付手段10および移動手段40が熱風送風機13A、別の熱風送風機13Bおよび回動モータ42を駆動し、上面視で反時計回転方向RDに被着体WKを回転させながら、熱風送風機13Aによって一端AS1側のはみ出し領域ASHに熱気を吹き付けて第1貼付を行うとともに、別の熱風送風機13Bによって他端AS2側のはみ出し領域ASHに熱気を吹き付けて第2貼付を行ってもよいし、一端AS1側のはみ出し領域ASHのみを別の面としての一方の面WK1方向に折り曲げて貼付したり、他端AS2側のはみ出し領域ASHのみを別の面としての他方の面WK2方向に折り曲げて貼付したりしてもよいし、一端AS1側のはみ出し領域ASHの折り曲げ貼付と、他端AS2側のはみ出し領域ASHの折り曲げ貼付とを同時に行ってもよいし、熱風送風機13Aや別の熱風送風機13Bに代えてまたは併用して、ローラー、ガイド板、回行ベルト、エアの吹付け、チャックシリンダやチャックモータ等を採用して第1貼付や第2貼付を行ってもよいし、第1貼付や第2貼付を行う際、支持テーブル43や引き付け保持テーブル22とで被着体WKを挟み込む押え手段を備えていてもよいし、移動手段40による被着体WKとの相対移動ではなく、例えば、他の装置や図示しない駆動機器等による被着体WKとの相対移動によって、第1貼付や第2貼付を行ってもよいし、はみ出し領域ASHを一括で一方の面WK1や他方の面WK2方向に折り曲げて第1貼付や第2貼付を行ってもよいし、第1貼付を行う第1はみ出し領域貼付手段と、第2貼付を行う第2はみ出し領域貼付手段とが別体のもので構成されていてもよいし、前記実施形態で示した位置以外の位置に設けられていてもよいし、第1貼付を行う際の所定のエネルギーの種類や強さ等の他、押圧力や押圧方向等といった貼付条件と、第2貼付を行う際の貼付条件とが同じでもよいし、異なっていてもよいし、本発明のシート貼付装置EAに備わっていてもよいし、備わっていなくてもよい。
はみ出し領域貼付手段13を構成するエネルギー付与手段は、所定のエネルギーとして、紫外線、赤外線、可視光線、音波、X線またはガンマ線等の電磁波や、熱湯や熱風等の熱等を付与するものでもよく、接着シートASの特性、特質、性質、材質、組成および構成等を考慮して当該接着シートを変形させることができるものであればどのようなエネルギーを付与するものであってもよい。
熱風送風機13Aは、熱気を吹き付ける方向を変更可能な首振り機構やルーバー機構等の吹き付け方向変更手段を備え、第1貼付を行うときと、第2貼付を行うときとで、熱気を吹き付ける方向を変更してもよいし、熱気を吹き付ける方向が異なる複数の熱気噴き出し口を備え、第1貼付を行うときと第2貼付を行うときとで、熱気噴き出し口を変更してもよい。
引き付け保持手段20は、外周部に環状凸部22Bが形成されていない引き付け保持テーブル22が採用されてもよいし、第1貼付が行われた被着体WKを移動させる方向や場所は、上下左右およびその他の方向等どのような方向やどのような場所でもよいし、継目JPを回避した接着シートAS部分全体に当接して被着体WKを引き付けて保持したり、継目JPを回避した接着シートAS部分の一部に当接して被着体WKを引き付けて保持したりしてもよいし、上記の実施形態のように、吸引による引き付け保持以外に、例えば、静電気による引き付け保持、接着剤による引き付け保持、駆動機器やチャック部材等の挟み込みによる引き付け保持等、どのような構成で接着シートASに当接し、当該接着シートASが貼付された被着体WKを引き付けて保持するものでもよいし、切欠部22Nに代えて、例えば、凹溝や穴を引き付け保持テーブル22に形成し、継目JPを回避して接着シートASに当接し、当該接着シートASが貼付された被着体WKを引き付けて保持してもよい。
継目検知手段30は、引き付け保持テーブル22の上面以外の位置に支持されていてもよいし、被着体WKに貼付された接着シートASを一括で撮像したりセンシングしたりして継目JPの位置を検知してもよいし、本発明のシート貼付装置EAに備わっていてもよいし、備わっていなくてもよく、本発明のシート貼付装置EAに備わっていない場合、被着体WKに貼付した接着シートASの貼付方向後端部ASRの位置が常に一定であれば、継目JPの位置は検知しなくても特定できる。
移動手段40は、外周部に環状凸部43Bが形成されていない支持テーブル43が採用されてもよいし、はみ出し領域ASHが折り曲げられて貼付された領域よりも内側で被着体WKを支持または吸着保持したり、はみ出し領域ASHが折り曲げられて貼付された領域を含む他方の面WK2全体を支持または吸着保持したりする支持テーブル43が採用されてもよいし、保持面43Aでの吸着保持ができない支持テーブル43が採用されてもよいし、リニアモータ41、回動モータ42および支持テーブル43に代えてまたは併用して、例えば、他の装置や図示しない駆動機器等によって、貼付手段10に対して被着体WKを移動させ、接着シートASを被着体WKに貼付してもよいし、本発明のシート貼付装置EAに備わっていてもよいし、備わっていなくてもよい。
シート貼付装置EAは、1つまたは複数の被着体WKに1枚の接着シートASを貼付したり、1つまたは複数の被着体WKに複数の接着シートASを貼付したりしてもよいし、被着体WKの一方の面WK1側、他方の面WK2側および外周面WK3側のうち少なくとも1カ所に、金属、硝子、樹脂、他の接着シート等の支持部材を配置したり貼付したりして、接着シートASで当該被着体WKと支持部材とを一体化させてもよいし、被着体WKの一方の面WK1側、他方の面WK2側および外周面WK3側のうち少なくとも1カ所に、支持部材を配置する支持部材配置手段を備えていてもよい。
接着シートは、紫外線、赤外線、可視光線、音波、X線またはガンマ線等の電磁波や、熱湯や熱風等の熱等を所定のエネルギーとして変形するものが採用されたり、弾性変形するものや弾性変形しないものが採用されたり、所定のエネルギーによって変形しないものが採用されたりしてもよい。
継目JPを形成する接着シートAS部分は、当該接着シートASの一端AS1側や他端AS2側でもよいし、当該接着シートASの中央部でもよく、1枚の接着シートまたは複数の接着シートASのどの部分によって継目JPが形成されてもよい。
所定のエネルギーによって変形する接着シートASとしては、収縮を伴って変形したり、膨張を伴って変形したり、収縮も膨張も伴うことなく変形したりするものでもよい。
被着体WKは、一方の面WK1側および他方の面WK2側のうち少なくとも一方に、環状または非環状の凸部が形成されていてもよいし、一方の面WK1側および他方の面WK2側のうち少なくとも一方に支持部材が取り付けられていてもよい。
上記の実施形態では、所定の一面を外周面WK3としたが、当該一面は、着体WKのどの面でもよく、例えば、一方の面WK1や他方の面WK2でもよい。
本発明における接着シートAS、支持部材および被着体WKの材質、種別、形状等は、特に限定されることはない。例えば、接着シートAS、支持部材および被着体WKは、円形、楕円形、三角形や四角形等の多角形、その他の形状であってもよいし、接着シートASは、感圧接着性、感熱接着性等の接着形態のものであってもよく、感熱接着性の接着シートASが採用された場合は、当該接着シートASを加熱する適宜なコイルヒータやヒートパイプの加熱側等の加熱手段を設けるといった適宜な方法で接着されればよい。また、このような接着シートASは、例えば、接着剤層だけの単層のもの、基材と接着剤層とが積層された2層のもの、基材と接着剤層との間に1または複数の中間層が積層された3層または3層以上のもの、基材の上面に1または複数のカバー層が積層された3層または3層以上のもの、基材、中間層またはカバー層が剥離可能に設けられたもの、接着剤層のみからなる単層の両面接着シート、1または複数の中間層の両最外面に接着剤層が積層された両面接着シート等、どのようなものでもよい。さらに、被着体WKとしては、例えば、食品、樹脂容器、シリコン半導体ウエハや化合物半導体ウエハ等の半導体ウエハ、回路基板、光ディスク等の情報記録基板、ガラス板、鋼板、陶器、木板または樹脂等の単体物であってもよいし、それら2つ以上で形成された複合物であってもよく、任意の形態の部材や物品なども対象とすることができる。なお、接着シートASや他の接着シートは、機能的、用途的な読み方に換え、例えば、情報記載用ラベル、装飾用ラベル、保護シート、ダイシングテープ、ダイアタッチフィルム、ダイボンディングテープ、記録層形成樹脂シート等の任意のシート、フィルム、テープ等でもよい。
前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、2軸または3軸以上の関節を備えた所謂多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダおよびロータリシリンダ等のアクチュエータ等が単体で採用されてもよいし、それら電動機器やアクチュエータ等が直接的又は間接的に組み合わされたものが採用されてもよいし、それら電動機器やアクチュエータ等の出力部に対するトルク制御や速度制御等が可能なものや不能なものが採用されてもよい。
前記実施形態において、何らかの物体(以下「物体A」という)および当該物体Aに対して移動する物体(以下「物体B」という)すなわち、相対移動する物体Aおよび物体Bは、移動することのない物体Aに対して物体Bが移動してもよいし、移動することのない物体Bに対して物体Aが移動してもよいし、物体Aおよび物体Bの両方が移動してもよいく、移動によって達成される結果が同じであれば、物体Aおよび物体Bの何れが移動してもよいし、ローラ等の回転部材が採用されている場合、当該回転部材を回転駆動させる駆動機器を備えてもよいし、回転部材の表面や回転部材自体をゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、回転部材の表面や回転部材自体を変形しない部材で構成してもよいし、ローラの代わりに回転するまたは回転しないシャフトやブレード等の他の部材を採用してもよいし、押圧ローラや押圧ヘッド等の押圧手段や押圧部材といった被押圧物を押圧するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、ローラ、丸棒、ブレード材、ブラシ状部材の他、大気やガス等の気体の吹き付けによるものを採用してもよいし、押圧するものをゴム、樹脂、スポンジ等の変形可能な部材で構成してもよいし、金属や硝子等の変形しない部材で構成してもよいし、剥離板や剥離ローラ等の剥離手段や剥離部材といった被剥離物を剥離するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、板状部材、丸棒、ローラ等の部材を採用してもよいし、剥離するものをゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、変形しない部材で構成してもよいし、支持(保持)手段や支持(保持)部材等の被支持部材(被保持部材)を支持(保持)するものが採用されている場合、メカチャックやチャックシリンダ等の把持手段、クーロン力、接着剤(接着シート、接着テープ)、粘着剤(粘着シート、粘着テープ)、磁力、ベルヌーイ吸着、吸引吸着、駆動機器等で被支持部材を支持(保持)する構成を採用してもよいし、切断手段や切断部材等の被切断部材を切断または、被切断部材に切込や切断線を形成するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、カッター刃、レーザカッタ、イオンビーム、火力、熱、水圧、電熱線、気体や液体等の吹付け等で切断するものを採用したり、適宜な駆動機器を組み合わせたもので切断するものを移動させて切断するようにしたりしてもよい。
EA…シート貼付装置
10…貼付手段
12…初期貼付手段
13…はみ出し領域貼付手段
13A…熱風送風機(エネルギー付与手段)
20…引き付け保持手段
AS…接着シート
ASH…はみ出し領域
AS1…一端
AS2…他端
JP…継目
SD…供給方向
WK…被着体
WK1…一方の面(別の面)
WK2…他方の面(別の面)
WK3…外周面(一面)

Claims (4)

  1. 接着シートに継目が形成されるように当該接着シートを被着体に貼付する貼付手段と、
    前記接着シートに当接し、当該接着シートが貼付された前記被着体を引き付けて保持する引き付け保持手段とを備えたシート貼付装置において、
    前記引き付け保持手段は、前記継目を回避して前記接着シートに当接し、当該接着シートが貼付された前記被着体を引き付けて保持することを特徴とするシート貼付装置。
  2. 前記貼付手段は、所定の供給方向に沿って供給された前記接着シートにおける当該供給方向に沿う一端側および他端側のうち少なくとも一方に、被着体の所定の一面からはみ出したはみ出し領域が形成されるように当該接着シートを前記一面に貼付する初期貼付手段と、
    前記被着体に貼付された前記接着シートの前記はみ出し領域を別の面方向に折り曲げて貼付するはみ出し領域貼付手段とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のシート貼付装置。
  3. 前記接着シートは、所定のエネルギーによって変形可能に設けられ、
    前記はみ出し領域貼付手段は、前記はみ出し領域に前記所定のエネルギーを付与するエネルギー付与手段を備えていることを特徴とする請求項2に記載のシート貼付装置。
  4. 接着シートに継目が形成されるように当該接着シートを被着体に貼付する貼付工程と、
    前記接着シートに引き付け保持手段を当接させ、当該接着シートが貼付された前記被着体を前記引き付け保持手段に引き付けて保持する引き付け保持工程とを実施するシート貼付方法において、
    前記引き付け保持工程では、前記継目を回避して前記接着シートに当接する前記引き付け保持手段を使用し、当該接着シートが貼付された前記被着体を引き付けて保持することを特徴とするシート貼付方法。
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