JP2024029590A - シート貼付方法およびシート貼付装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被着体の一方の面方向に折り曲げて貼付した接着シートのはみ出し領域が当該一方の面から極力剥がれないようにすることができるシート貼付方法およびシート貼付装置を提供すること。
【解決手段】所定の供給方向SDに沿って供給された接着シートASの当該供給方向SDに沿う一端AS1側に、被着体WKの外周面WK3からはみ出したはみ出し領域ASHが形成されるように当該接着シートASを外周面WK3に貼付し、はみ出し領域ASHを被着体WKの一方の面WK1方向に折り曲げて貼付する接着シート貼付手段20を備えたシート貼付装置EAにおいて、被着体WKの一方の面WK1方向に折り曲げて貼付された接着シートASの一端AS1側のはみ出し領域ASHを覆うように、第2接着シートASCを一方の面WK1に貼付する第2接着シート貼付手段30をさらに備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、シート貼付方法およびシート貼付装置に関する。
被着体の外周面に接着シートを貼付するシート貼付方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2016-152317号公報
特許文献1に記載された半導体装置の製造方法(シート貼付方法)では、半導体ウエハ20、30(被着体)の外周部32(外周面)に貼付された第2フィルム22(接着シート)のはみ出し領域は、当該被着体の裏面(一方の面)に貼付されている第1フィルム21(第2接着シート)上に折り曲げて貼付されるため、当該はみ出し領域が自身の弾性復元力によって第2接着シートから剥がれ易くなるという不都合を発生する。このような現象は、被着体に対する接着力は大きいものの、第2接着シートに対する接着力が小さい接着シートが採用された場合に顕著化する。
本発明の目的は、被着体の一方の面方向に折り曲げて貼付した接着シートのはみ出し領域が当該一方の面から極力剥がれないようにすることができるシート貼付方法およびシート貼付装置を提供することにある。
本発明は、請求項に記載した構成を採用した。
本発明によれば、被着体の一方の面方向に折り曲げて貼付された接着シートの一端側のはみ出し領域を覆うように、第2接着シートを一方の面に貼付するので、被着体から剥がれようとする接着シートのはみ出し領域の弾性復元力を第2接着シートで抑え込むことができる。従って、被着体の一方の面方向に折り曲げて貼付した接着シートのはみ出し領域が当該一方の面から極力剥がれないようにすることができる。
本発明の一実施形態に係るシート貼付装置の説明図および同装置の動作説明図。 シート貼付装置の説明図および同装置の動作説明図。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な矢印DR方向から観た場合を基準とし、図を指定することなく方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸と平行な図1中手前方向で「後」がその逆方向とする。なお、図1(C)は、図1(A)のAA矢視図。図1(D)は、図1(A)のBB矢視図。
本発明のシート貼付方法を実施するシート貼付装置EAは、接着シートASを所定の供給方向SDに沿って供給する供給工程を実施する供給手段10と、供給方向SDに沿って供給された接着シートASの当該供給方向SDに沿う一端AS1側(図1(B)参照)および他端AS2側の両方に、被着体WKの外周面WK3からはみ出したはみ出し領域ASHが形成されるように当該接着シートASを外周面WK3に貼付し、はみ出し領域ASHを被着体WKの一方の面WK1および他方の面WK2方向に折り曲げて貼付する接着シート貼付工程を実施する接着シート貼付手段20と、被着体WKの一方の面WK1に貼付された接着シートの一端AS1側のはみ出し領域ASHを覆うように、第2接着シートASC(図2(A)参照)を一方の面WK1に貼付する第2接着シート貼付工程を実施する第2接着シート貼付手段30とを備え、被着体WKを搬送する被着体搬送工程を実施する被着体搬送手段40の近傍に配置されている。
なお、本実施形態の接着シートASは、所定のエネルギーとしての熱によって変形するものが採用されている。
また、本実施形態の被着体WKは、被着体中心WKCを中心とする円形形状とされ、一方の面WK1の外縁部に環状または非環状の凸部WK4(図2(A)参照)が形成されていてるものが採用されている。
供給手段10は、当該供給手段10を構成する各部材を直接的または間接的に支持する支持部材11と、接着シートASが帯状の剥離シートRLに仮着された原反RSを支持する支持ローラ12と、原反RSを案内するガイドローラ13と、剥離縁14Aで剥離シートRLを折り返し、当該剥離シートRLから接着シートASを剥離する剥離手段としての剥離板14と、駆動機器としての回動モータ15Aの図示しない出力軸に支持され、ピンチローラ15Bとで剥離シートRLを挟み込む駆動ローラ15と、図示しない駆動機器の出力軸に支持され、シート貼付装置EAの自動運転が行われている間、ピンチローラ15Bとの間に存在する剥離シートRLに常に所定の張力を付与し、当該剥離シートRLを回収する回収手段としての回収ローラ16と、被着体WKに貼付される接着シートASに張力を付与する張力付与手段17とを備えている。
張力付与手段17は、トルク制御が可能な駆動機器としての回動モータ17Aと、その図示しない出力軸に支持され、ピンチローラ17Bとで原反RSを挟み込む駆動ローラ17Cとを備えている。を備えている。
接着シート貼付手段20は、図示しないブラケットに回転可能に支持された押圧部材としての第1押圧ローラ21と、接着シートに所定のエネルギーである熱としての熱風HAを付与するエネルギー付与工程を実施するエネルギー付与手段であって、コイルヒータやヒートパイプの加熱側等の図示しない加熱機器で加熱した熱風HAを吹き付ける熱風送風機22と、図示しないブラケットに回転可能に支持された押圧部材としての第2押圧ローラ23、第3押圧ローラ24とを備えている。
なお、本実施形態の接着シート貼付手段20は、着体WKの一方の面WK1の外縁部、被着体WKの他方の面WK2の外縁部、および、当該一方の面WK1と他方の面WK2との間に位置する外周面WK3に接着シートASを貼付するようになっている。
また、第1押圧ローラ21は、図1(A)中二点鎖線で示すように、被着体WKの被着体中心WKCが基準位置RPに配置された際、供給手段10から供給された接着シートASを当該被着体WKの外周面WK3に押圧可能な位置に配置されている。
さらに、熱風送風機22は、図1(A)中二点鎖線で示すように、被着体WKの被着体中心WKCが基準位置RPに配置された際、当該被着体WKの外周面WK3に貼付された接着シートASのはみ出し領域ASHに熱風HAを吹き付け可能な位置に配置されている(図1(C)参照)。
また、第2、第3押圧ローラ23、24は、図1(D)、(E)に示すように、それぞれ上下一対とされ、図1(A)に示すように、被着体WKの被着体中心WKCが基準位置RPに配置された際、当該被着体WKの外周面WK3に貼付された接着シートASのはみ出し領域ASHを、それぞれ一方の面WK1方向および他方の面WK2方向に折り曲げ可能な位置に配設されている。本実施形態では、第2、第3押圧ローラ23、24は、Z軸に対してそれぞれ45度、90度基準位置RP方向に傾斜した回転軸を中心に回転するようになっている。
第2接着シート貼付手段30は、駆動機器としての直動モータ31と、第1密閉空間SP1(図2(B)参照)を形成可能な第1密閉空間形成部材32と、圧力センサやロードセル等の図示しない第1圧力検知手段の検知結果を基にして、第1密閉空間SP1内の圧力を加圧または減圧可能な加減圧ポンプ、真空エジェクタ、タービン等の第1圧力制御手段33と、第2密閉空間SP2を形成可能な第2密閉空間形成部材34と、圧力センサやロードセル等の図示しない第2圧力検知手段の検知結果を基にして、第2密閉空間SP2内の圧力を加圧または減圧可能な加減圧ポンプ、真空エジェクタ、タービン等の第2圧力制御手段35と、駆動機器としての直動モータ36の出力軸36Aに支持され、支持面37Aで被着体WKを支持する支持テーブル37とを備え、減圧状態で第2接着シートASCを一方の面WK1に貼付するようになっている。
第1密閉空間形成部材32は、直動モータ31の出力軸31Aに支持された上ケース32Aと、底面で直動モータ36を支持し、上ケース32Aとで第1密閉空間SP1を形成する下ケース32Bとを備えている。
第2密閉空間形成部材34は、上ケース32Aの下面に支持された側壁34Aと、上ケース32Aと側壁34Aとで第2密閉空間SP2を形成するとともに、シート支持面34Cで第2接着シートASCを支持する弾性変形が可能な弾性支持部材34Bとを備えている。
なお、弾性支持部材34Bおよび支持テーブル37は、減圧ポンプや静電チャック等の図示しない保持機器によって保持力が付与されるようになっている。
被着体搬送手段40は、駆動機器としてのリニアモータ41と、そのスライダ41Aに支持された駆動機器としての回動モータ42と、その出力軸42Aに支持され、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段(保持手段)によって吸着保持が可能な支持面43Aを有する支持テーブル43と、複数のアームによって構成され、その作業範囲内において、作業部である先端アーム44Aで支持したものを何れの位置、何れの角度にでも変位可能な駆動機器としての所謂多関節ロボット44と、先端アーム44Aに支持され、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段で吸着保持が可能な吸着パッド45Aを有する搬送アーム45とを備えている。
なお、本実施形態の支持テーブル43は、回動モータ42によってテーブル中心43Cを中心に回転する構成となっている。
以上のシート貼付装置EAの動作を説明する。
先ず、図1(A)中実線で示す初期位置に各部材が配置されたシート貼付装置EAに対し、当該シート貼付装置EAの使用者(以下、単に「使用者」という)が同図のように原反RSをセットした後、操作パネルやパーソナルコンピュータ等の図示しない操作手段を介して自動運転開始の信号を入力する。すると、供給手段10が回動モータ15A、17Aを駆動し、原反RSを繰り出して図1(A)に示すように、先頭の接着シートASの供給方向先端部ASFが、剥離板14の剥離縁14Aによって折り返された剥離シートRLの折返し部で当該剥離シートRLから所定長さ剥離されると、回動モータ15A、17Aの駆動を停止する。
次いで、使用者または多関節ロボットやベルトコンベア等の図示しない搬送手段が、第2接着シートASCをシート支持面34Cに宛がうと、第2接着シート貼付手段30が図示しない保持機器を駆動し、弾性支持部材34Bでの保持を開始する(図2(A)参照)。また、使用者または多関節ロボットやベルトコンベア等の図示しない搬送手段が、図1(A)に示すように、被着体中心WKCがテーブル中心43Cと重なるように、被着体WKを支持面43A上に載置すると、被着体搬送手段40が図示しない減圧手段を駆動し、当該支持面43Aでの吸着保持を開始する。その後、被着体搬送手段40がリニアモータ41を駆動し、支持テーブル43を左方へ移動させ、図1(A)中二点鎖線で示すように、テーブル中心43C(被着体中心WKC)が基準位置RPと一致すると、リニアモータ41の駆動を停止する。
次に、供給手段10および被着体搬送手段40が回動モータ15A、17A、42を駆動し、上方から見下ろした上面視で被着体WKを反時計回転方向RDに回転させつつ接着シートASを供給するとともに、接着シート貼付手段20が熱風送風機22を駆動し、被着体WKに向けて熱風HAを吹き付ける。これにより、接着シートASが剥離シートRLの折返し部で当該剥離シートRLから剥離され、当該離シートRLから剥離された接着シートASは、図1(A)中二点鎖線および図1(B)に示すように、はみ出し領域ASHが形成された状態で、第1押圧ローラ21によって被着体WKの外周面WK3に押圧されて貼付される。そして、外周面WK3に貼付された接着シートASが熱風送風機22の熱風送風領域を通過すると、当該接着シートASに熱風HAが吹き付けられ、はみ出し領域ASHが熱風HAによって変形し、図1(C)に示すように、被着体WKの一方の面WK1方向および他方の面WK2方向に折れ曲がっていく。その後も回動モータ15A、17A、52の駆動および熱風送風機22の駆動が続行されると、接着シートASは、図1(D)、(E)に示すように、第2、第3押圧ローラ23、24によってはみ出し領域ASHが段階的に折り曲げられ、被着体WKの一方の面WK1および他方の面WK2に貼付されていく。
次いで、先頭の接着シートASに続く次の接着シートASの供給方向先端部ASFが、剥離シートRLの折返し部で当該剥離シートRLから所定長さ剥離されると、供給手段10が回動モータ15A、17Aの駆動を停止し、接着シートASの供給を停止する。その後、先頭の接着シートASの供給方向後端部ASRのはみ出し領域ASHが、熱風送風機22の熱風送風領域を通過すると、接着シート貼付手段20が熱風送風機22の駆動を停止し、同供給方向後端部ASRのはみ出し領域ASHが、第3押圧ローラ24によって被着体WKの一方の面WK1および他方の面WK2に貼付されて一体物UPが形成されると、被着体搬送手段40が回動モータ42の駆動を停止する。次に、被着体搬送手段40がリニアモータ41を駆動し、支持テーブル43を初期位置に復帰させると、多関節ロボット44を駆動し、吸着パッド45Aを一体物UPの上面に当接させた後、図示しない減圧手段を駆動し、当該吸着パッド45Aでの吸着保持を開始する。そして、被着体搬送手段40が図示しない減圧手段の駆動を停止し、支持面43Aでの吸着保持を解除した後、多関節ロボット44を駆動し、図2(A)に示すように、吸着パッド45Aで吸着保持した一体物UPを支持テーブル37の支持面37A上に載置する。
次いで、第2接着シート貼付手段30が図示しない保持機器を駆動し、支持面37Aでの保持を開始すると、被着体搬送手段40が図示しない減圧手段の駆動を停止し、吸着パッド45Aでの吸着保持を解除した後、多関節ロボット44を駆動し、搬送アーム45を初期位置に復帰させる。その後、第2接着シート貼付手段30が直動モータ31を駆動し、上ケース32Aを下降させて下ケース32Bとで第1密閉空間SP1を形成した後、第1、第2圧力制御手段33、35を駆動し、図示しない第1、第2圧力検知手段の検知結果を基にて第1、第2密閉空間SP1、SP2が同じ圧力となるようにしながら、それら空間(SP1、SP2)内を減圧状態としていく。次に、第1密閉空間SP1と第2密閉空間SP2とが所定の減圧状態になると、第2接着シート貼付手段30が第1、第2圧力制御手段33、35の駆動を停止した後、第1圧力制御手段33および第2圧力制御手段35のうち少なくとも一方を駆動し、第1密閉空間SP1の圧力に対する第2密閉空間SP2の圧力を高める。これにより、弾性支持部材34Bおよびそれに保持されている第2接着シートASCは、図2(B)に示すように、下方に凸な状態となる。
そして、第2接着シート貼付手段30が直動モータ36を駆動し、支持テーブル37を上昇させて被着体WKを第2接着シートASCに押し当てていく。これにより、第2接着シートASCは、その中央部から外縁部に向けて徐々に被着体WKに押圧されていき、図2(C)に示すように、被着体WKの凸部WK4に沿う残存空間SP1Aを形成して、一方の面WK1に貼付された一端AS1側のはみ出し領域ASHを覆うように被着体WKに貼付される。次いで、第2接着シート貼付手段30が図示しない保持機器の駆動を停止し、弾性支持部材34Bでの保持を解除した後、第1圧力制御手段33および第2圧力制御手段35のうち少なくとも一方を駆動し、第2密閉空間SP2の圧力と第1密閉空間SP1の圧力を同じ圧力にすることで、弾性支持部材34Bを第2接着シートASCから離間させる。その後、第2接着シート貼付手段30が第1、第2圧力制御手段33、35を駆動し、図示しない第1、第2圧力検知手段の検知結果を基にて第1、第2密閉空間SP1、SP2が同じ圧力となるようにしながら、それら空間(SP1、SP2)内を大気圧状態としていく。これにより、残存空間SP1Aは、圧力差によって減少または消滅する。
次に、第2接着シート貼付手段30が直動モータ31を駆動し、図2(D)に示すように、上ケース32Aを初期位置に復帰させた後、図示しない保持機器の駆動を停止し、支持面37Aでの保持を解除する。そして、使用者または図示しない搬送手段が一体物UPを支持面37A上から取り去り、当該一体物UPを次工程に搬送すると、第2接着シート貼付手段30が直動モータ36を駆動し、支持テーブル37を初期位置に復帰させ、以降上記同様の動作が繰り返される。
以上のような実施形態によれば、被着体WKの一方の面WK1方向に折り曲げて貼付された接着シートASの一端AS1側のはみ出し領域ASHを覆うように、第2接着シートASCを一方の面WK1に貼付するので、被着体WKから剥がれようとする接着シートASのはみ出し領域ASHの弾性復元力を第2接着シートASCで抑え込むことができる。従って、被着体WKの一方の面WK1方向に折り曲げて貼付した接着シートASのはみ出し領域ASHが当該一方の面WK1から極力剥がれないようにすることができる。
本発明における手段および工程は、それら手段および工程について説明した動作、機能または工程を果たすことができる限りなんら限定されることはなく、まして、前記実施形態で示した単なる一実施形態の構成物や工程に全く限定されることはない。例えば、接着シート貼付手段は、所定の供給方向に沿って供給された接着シートの当該供給方向に沿う一端側に、被着体の外周面からはみ出したはみ出し領域が形成されるように当該接着シートを外周面に貼付し、はみ出し領域を一方の面方向に折り曲げて貼付可能なものであればどんなものでもよく、出願当初の技術常識に照らし合わせてその技術範囲内のものであればなんら限定されることはない(その他の手段および工程も同じ)。
供給手段10は、帯状の剥離シートRLに仮着された帯状の接着シート基材に閉ループ状または短寸幅方向全体の切込が形成されることで、その切込で仕切られた所定の領域が接着シートASとされた原反RSから当該接着シートASを剥離して供給してもよいし、帯状の剥離シートRLに帯状の接着シート基材が仮着された帯状接着シート原反を採用し、当該帯状接着シート原反を繰り出す途中で、接着シート基材に閉ループ状または短寸幅方向全体の切込を切断手段としての切断刃で形成し、その切込で仕切られた所定の領域が接着シートASとされた原反RSから当該接着シートASを剥離して供給してもよいし、帯状の剥離シートRLに帯状の接着シートASが仮着された原反RSから当該帯状の接着シートASを剥離して供給してもよいし、巻回されることなく、例えばファンフォールド折りにされた原反RSから接着シートASを剥離して供給してもよいし、巻回することなく、例えばファンフォールド折りにしたり、シュレッダ等で切り刻んだり、無造作に集積したりして剥離シートRLを回収する回収手段を採用してもよいし、回収手段を採用しなくてもよいし、剥離シートRLに仮着されていない接着シートASを繰り出して供給してもよいし、被着体WKに貼付した接着シートASを所定の長さに切断する切断手段を備えていてもよいし、本発明のシート貼付装置EAに備わっていてもよいし、備わっていなくてもよく、本発明のシート貼付装置EAに備わっていない場合、他の装置や使用者が所定の供給方向に沿って接着シートASを供給すればよい。
接着シート貼付手段20は、供給方向SDに沿って供給された接着シートASの当該供給方向SDに沿う一端AS1側のみに、被着体WKの外周面WK3からはみ出したはみ出し領域ASHが形成されるように当該接着シートASを外周面WK3に貼付し、はみ出し領域ASHを一方の面WK1方向に折り曲げて貼付してもよいし、第2、第3押圧ローラ23、24が上下一対でなく、被着体WKの一方の面WK1側のみに設けられていてもよいし、第2、第3押圧ローラ23、24が、Z軸に対してそれぞれ60度、89度といった角度で基準位置RP方向に傾斜した回転軸を中心に回転するようになっていてもよいし、前記実施形態では、第1、第2、第3押圧ローラ21、23、24の3体の押圧部材を採用し、接着シートASを3段階で被着体WKに貼付したが、4体以上の押圧部材を採用し、接着シートASを4段階以上で被着体WKに貼付したり、2体以下の押圧部材を採用し、接着シートASを2段階以下で被着体WKに貼付したりしてもよいし、押圧ローラ21、熱風送風機22および第2、第3押圧ローラ23、24のうち少なくとも1つに代えてまたは併用して、ガイド板、回行ベルト、エアの吹付け、チャックシリンダやチャックモータ等を採用し、上記のように接着シートASを被着体WKに貼付してもよいし、被着体WKに接着シートASを貼付する際、当該被着体WKを支持テーブル43とで挟み込む押え手段を備えていてもよいし、被着体搬送手段40による被着体WKとの相対移動ではなく、例えば、他の装置や図示しない駆動機器等による被着体WKとの相対移動によって、上記のように接着シートASを被着体WKに貼付してもよいし、接着シートASの供給方向先端部ASFと供給方向後端部ASRとが重なり合うようにして当該接着シートASを被着体WKに貼付したり、接着シートASの供給方向先端部ASF側の先端縁と、供給方向後端部ASRの後端縁とが接触するように突き合わせ、当該接着シートASを被着体WKに貼付したり、接着シートASの供給方向先端部ASF側の先端縁と、供給方向後端部ASRの後端縁との間に隙間ができるように突き合わせ、当該接着シートASを被着体WKに貼付したりしてもよいし、接着シートASを一括で外周面WK3に貼付し、はみ出し領域ASHを一方の面WK1や他方の面WK2方向に折り曲げて貼付してもよい。
接着シート貼付手段20は、張力付与手段17を備えていてもよい。このような場合、接着シートASとして性変形が可能なものを採用し、駆動ローラ17Cを介して接着シートASから加わるトルクを検知し、当該トルクが常に所定の値となるようにしながら回動モータ17Aを駆動して接着シートASを供給する。これにより、内在する弾性復元力によってはみ出し領域ASHが一方の面WK1方向や他の面WK2方向に折れ曲がった折れ曲がり姿勢とし、当該はみ出し領域ASHを、押圧部材およびエネルギー付与手段のうち少なくとも一方を介して、一方の面WK1方向や他方の面WK2方向に折り曲げられて貼付したり、押圧部材およびエネルギー付与手段の両方を介さずに、一方の面WK1方向や他方の面WK2方向に折り曲げられて貼付したりすることができる。このような張力付与手段17としては、原反RSや接着シートASを摺動可能に把持し、この把持力を調整して被着体WKに貼付される接着シートASに張力を付与したり、接着シートASの特性、特質、性質、材質、組成、構成、形状、寸法および重量や、雰囲気の条件、その他の要因等の諸条件を考慮して接着シートASに付与する張力を使用者が任意に決定したり、トルク制御ができない回動モータ17Aを採用し、常に一定のトルクが接着シートASに加わるようにしたりしてもよい。
エネルギー付与手段は、所定のエネルギーとして、紫外線、赤外線、可視光線、音波、X線またはガンマ線等の電磁波や、熱湯や熱風等の熱等を付与するものでもよく、接着シートASの特性、特質、性質、材質、組成および構成等を考慮して当該接着シートを変形させることができるものであればどのようなエネルギーを付与するものであってもよいし、前記実施形態で示した位置以外の位置に設けられていてもよく、外周面WK3に貼付された接着シートASのはみ出し領域ASHに所定のエネルギーを付与可能な位置であれば、どこに設けられていてもよいし、第2、第3押圧ローラ23、24や他の押圧部材等を介さずに、はみ出し領域ASHを被着体WKの一方の面WK1や他方の面WK2方向に折り曲げて貼付してもよいし、はみ出し領域ASHに一括で所定のエネルギーを付与することで、当該はみ出し領域ASHを一括で一方の面WK1や他方の面WK2方向に折り曲げて貼付してもよいし、本発明のシート貼付装置EAに備わっていてもよいし、備わっていなくてもよい。
第2接着シート貼付手段30は、例えば、帯状の第2接着シートを上ケース32Aと下ケース32Bとで挟み込み、上記の実施形態と同様に第1、第2密閉空間SP1、SP2の圧力差を利用して帯状の第2接着シートを被着体WKに貼付し、当該帯状の第2接着シートをカッター刃等の切断手段で所定形状に切断する構成でもよいし、側壁34Aおよび弾性支持部材34Bを用いずに、帯状の第2接着シートを上ケース32Aと下ケース32Bとで挟み込み、当該帯状の第2接着シートと上ケース32Aとで第1密閉空間を形成するとともに、当該帯状の第2接着シートと下ケース32Bとで第2密閉空間を形成し、上記の実施形態と同様に第1、第2密閉空間の圧力差を利用して帯状の第2接着シートを被着体WKに貼付し、当該帯状の第2接着シートを切断手段で所定形状に切断する構成でもよいし、第1、第2密閉空間SP1、SP2内を減圧状態とすることなく、例えば、大気圧状態または加圧状態で、上記の実施形態と同様に第1、第2密閉空間SP1、SP2の圧力差を利用して第2接着シートASCを一方の面WK1に貼付してもよいし、接着シート貼付手段20と同じように、所定の供給方向に沿って供給された第2接着シートASCを、第1押圧ローラ21と同等のもので、接着シートの一端AS1側のはみ出し領域ASHを覆うように第2接着シートASCを一方の面WK1に貼付する構成でもよい。
被着体搬送手段40は、保持面43Aでの吸着保持ができない支持テーブル43が採用されてもよいし、リニアモータ41、回動モータ42および支持テーブル43に代えて多関節ロボット44および搬送アーム45によって、接着シート貼付手段20に対して被着体WKを移動させ、接着シートASを被着体WKに貼付してもよいし、リニアモータ41、回動モータ42、支持テーブル43、多関節ロボット44および搬送アーム45に代えてまたは併用して、例えば、他の装置や図示しない駆動機器等によって、被着体WKを搬送してもよいし、本発明のシート貼付装置EAに備わっていてもよいし、備わっていなくてもよい。
シート貼付装置EAは、1つまたは複数の被着体WKに1枚の接着シートASや1枚の第2接着シートASCを貼付したり、1つまたは複数の被着体WKに複数の接着シートASや複数の第2接着シートASCを貼付したりしてもよいし、被着体WKの一方の面WK1側および他方の面WK2側のうち少なくとも一方に、金属、硝子、樹脂、他の接着シート等の支持部材を配置したり貼付したりして、接着シートASや第2接着シートASCで当該被着体WKと支持部材とを一体化させてもよい。
次工程は、被着体WKや接着シートASを対象としためっき工程、エッチング工程、浸漬工程、切断工程、研削工程、研磨工程、塗装工程、積層工程、シート接着工程、表面処理工程、穴あけ工程、曲げ工程、検査工程、検証工程、照射工程等、どのような工程でもよい。
接着シートASは、所定のエネルギーによって変形しないものでもよいし、所定のエネルギーによって変形するものである場合、収縮を伴って変形したり、膨張を伴って変形したり、収縮も膨張も伴うことなく変形したりするものでもよい。
被着体WKは、他方の面WK2側のみに凸部WK4が形成されていてもよいし、一方の面WK1側および他方の面WK2側の両方に、凸部WK4が形成されていてもよいし、一方の面WK1側および他方の面WK2側の両方に、凸部WK4が形成されていなくてもよいし、一方の面WK1側および他方の面WK2側のうち少なくとも一方に、金属、硝子、樹脂、他の接着シート等の支持部材が取り付けられていてもよい。
本発明における接着シートAS、第2接着シートASC、支持部材および被着体WKの材質、種別、形状等は、特に限定されることはない。例えば、接着シートAS、第2接着シートASC、支持部材および被着体WKは、円形、楕円形、三角形や四角形等の多角形、その他の形状であってもよいし、接着シートASおよび第2接着シートASC、は、感圧接着性、感熱接着性等の接着形態のものであってもよく、感熱接着性の接着シートASや第2接着シートASCが採用された場合は、当該接着シートASや第2接着シートASCを加熱する適宜なコイルヒータやヒートパイプの加熱側等の加熱手段を設けるといった適宜な方法で接着されればよい。また、このような接着シートASや第2接着シートASCは、例えば、接着剤層だけの単層のもの、基材と接着剤層とが積層された2層のもの、基材と接着剤層との間に1または複数の中間層が積層された3層または3層以上のもの、基材の上面に1または複数のカバー層が積層された3層または3層以上のもの、基材、中間層またはカバー層が剥離可能に設けられたもの、接着剤層のみからなる単層の両面接着シート、1または複数の中間層の両最外面に接着剤層が積層された両面接着シート等、どのようなものでもよい。さらに、被着体WKとしては、例えば、食品、樹脂容器、シリコン半導体ウエハや化合物半導体ウエハ等の半導体ウエハ、回路基板、光ディスク等の情報記録基板、ガラス板、鋼板、陶器、木板または樹脂等の単体物であってもよいし、それら2つ以上で形成された複合物であってもよく、任意の形態の部材や物品なども対象とすることができる。なお、接着シートAS、第2接着シートASCまたは他の接着シートは、機能的、用途的な読み方に換え、例えば、情報記載用ラベル、装飾用ラベル、保護シート、ダイシングテープ、ダイアタッチフィルム、ダイボンディングテープ、記録層形成樹脂シート等の任意のシート、フィルム、テープ等でもよい。
前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、2軸または3軸以上の関節を備えた所謂多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダおよびロータリシリンダ等のアクチュエータ等が単体で採用されてもよいし、それら電動機器やアクチュエータ等が直接的又は間接的に組み合わされたものが採用されてもよいし、それら電動機器やアクチュエータ等の出力部に対するトルク制御や速度制御等が可能なものや不能なものが採用されてもよい。
前記実施形態において、何らかの物体(以下「物体A」という)および当該物体Aに対して移動する物体(以下「物体B」という)すなわち、相対移動する物体Aおよび物体Bは、移動することのない物体Aに対して物体Bが移動してもよいし、移動することのない物体Bに対して物体Aが移動してもよいし、物体Aおよび物体Bの両方が移動してもよいく、移動によって達成される結果が同じであれば、物体Aおよび物体Bの何れが移動してもよいし、ローラ等の回転部材が採用されている場合、当該回転部材を回転駆動させる駆動機器を備えてもよいし、回転部材の表面や回転部材自体をゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、回転部材の表面や回転部材自体を変形しない部材で構成してもよいし、ローラの代わりに回転するまたは回転しないシャフトやブレード等の他の部材を採用してもよいし、押圧ローラや押圧ヘッド等の押圧手段や押圧部材といった被押圧物を押圧するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、ローラ、丸棒、ブレード材、ブラシ状部材の他、大気やガス等の気体の吹き付けによるものを採用してもよいし、押圧するものをゴム、樹脂、スポンジ等の変形可能な部材で構成してもよいし、金属や硝子等の変形しない部材で構成してもよいし、剥離板や剥離ローラ等の剥離手段や剥離部材といった被剥離物を剥離するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、板状部材、丸棒、ローラ等の部材を採用してもよいし、剥離するものをゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、変形しない部材で構成してもよいし、支持(保持)手段や支持(保持)部材等の被支持部材(被保持部材)を支持(保持)するものが採用されている場合、メカチャックやチャックシリンダ等の把持手段、クーロン力、接着剤(接着シート、接着テープ)、粘着剤(粘着シート、粘着テープ)、磁力、ベルヌーイ吸着、吸引吸着、駆動機器等で被支持部材を支持(保持)する構成を採用してもよいし、切断手段や切断部材等の被切断部材を切断または、被切断部材に切込や切断線を形成するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、カッター刃、レーザカッタ、イオンビーム、火力、熱、水圧、電熱線、気体や液体等の吹付け等で切断するものを採用したり、適宜な駆動機器を組み合わせたもので切断するものを移動させて切断するようにしたりしてもよい。
EA…シート貼付装置
20…接着シート貼付手段
22…熱風送風機(エネルギー付与手段)
30…第2接着シート貼付手段
AS…接着シート
ASC…第2接着シート
ASH…はみ出し領域
AS1…一端
HA…熱風(所定のエネルギー)
SD…供給方向
WK…被着体
WK1…一方の面
WK3…外周面

Claims (4)

  1. 所定の供給方向に沿って供給された接着シートの当該供給方向に沿う一端側に、被着体の外周面からはみ出したはみ出し領域が形成されるように当該接着シートを前記外周面に貼付し、前記はみ出し領域を前記被着体の一方の面方向に折り曲げて貼付する接着シート貼付工程を実施するシート貼付方法において、
    前記被着体の前記一方の面方向に折り曲げて貼付された前記接着シートの前記一端側のはみ出し領域を覆うように、第2接着シートを前記一方の面に貼付する第2接着シート貼付工程をさらに行うことを特徴とするシート貼付方法。
  2. 前記接着シートは、所定のエネルギーによって変形可能に設けられ、
    前記接着シート貼付工程では、前記接着シートに前記所定のエネルギーを付与するエネルギー付与工程を行うことを特徴とする請求項1に記載のシート貼付方法。
  3. 前記第2接着シート貼付工程は、減圧雰囲気で前記第2接着シートを前記一方の面に貼付することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシート貼付方法。
  4. 所定の供給方向に沿って供給された接着シートの当該供給方向に沿う一端側に、被着体の外周面からはみ出したはみ出し領域が形成されるように当該接着シートを前記外周面に貼付し、前記はみ出し領域を前記被着体の一方の面方向に折り曲げて貼付する接着シート貼付手段を備えたシート貼付装置において、
    前記被着体の前記一方の面方向に折り曲げて貼付された前記接着シートの前記一端側のはみ出し領域を覆うように、第2接着シートを前記一方の面に貼付する第2接着シート貼付手段をさらに備えていることを特徴とするシート貼付装置。
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