JP3209253B2 - キャパシタ - Google Patents

キャパシタ

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JP3209253B2
JP3209253B2 JP07744394A JP7744394A JP3209253B2 JP 3209253 B2 JP3209253 B2 JP 3209253B2 JP 07744394 A JP07744394 A JP 07744394A JP 7744394 A JP7744394 A JP 7744394A JP 3209253 B2 JP3209253 B2 JP 3209253B2
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JP
Japan
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conductor
capacitor
comb
dielectric film
flat
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一彦 豊田
恒雄 徳満
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば1GHz以上の高
周波信号を扱う集積回路に搭載されるキャパシタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来の薄膜キャパシタの構成例
を示す。(1) は平面図であり、 (2)は(1) のA−A′線
における断面図である。
【0003】図において、半導体または誘電体の基板1
上に第1の平板導体2−1が形成され、その上に薄い誘
電体膜3が形成され、さらにその上に第2の平板導体2
−2が形成される。第1の平板導体2−1と第2の平板
導体2−2は誘電体膜3を介して対向し、キャパシタの
電極として作用する。本構成では、誘電体膜3を薄く形
成することにより、小さな面積で大きな容量のキャパシ
タを実現することができる。
【0004】図3は、従来のインターディジタルキャパ
シタの構成例を示す。(1) は平面図であり、 (2)は (1)
のA−A′線における断面図である。図において、半導
体または誘電体の基板1上に、第1の櫛形導体4−1お
よび第2の櫛形導体4−2が互いに組み合うように形成
される。第1の櫛形導体4−1の各細線導体と第2の櫛
形導体4−2の各細線導体はそれぞれ対向し、キャパシ
タの電極として作用する。本構成では、小さな容量のキ
ャパシタを精度よく、かつ簡単に製作することができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】高周波回路を構成する
場合には、回路に直列に挿入するキャパシタの容量は比
較的小さなものが必要となる。薄い誘電体膜を挟んで2
枚の平板導体を対向させた従来の薄膜キャパシタで 0.5
pF以下の小さな容量を実現しようとすると、平板導体
の面積を非常に小さくしなければならない。しかし、従
来の薄膜キャパシタでは平板導体の端部のフリンジング
の効果が大きく、精度のよいキャパシタを形成すること
ができなかった。
【0006】また、このような構造では、図4(1) に示
すように製造過程で下側の第1の平板導体2−1の端部
にバリ5が生じるとキャパシタの電極が短絡しやすくな
り、信頼性が低下することがあった。この問題を解決す
るためには、従来は図4(2)に示すように上側の第2の
平板導体2−2が下側の第1の平板導体2−1の端部と
交差する位置にブリッジ6を設けている。しかし、この
ブリッジ6を形成するには誘電体膜3の一部を厚くする
処理を行うことになるが、このときブリッジ6の高さ,
形状,角度などを精密に制御することが困難であった。
また、ブリッジ6の部分における平板導体間の距離が他
の部分と異なることになる。このようなことからエッジ
部容量が不確定となり、キャパシタ容量の精度を高める
ことができなかった。
【0007】一方、従来のインターディジタルキャパシ
タでは、誘電体膜を用いないのでバリなどによる短絡の
心配はない。しかし、対向する電極の面積が小さいの
で、その容量は1mm長の電極1本あたり0.05pFから
0.1pF程度と非常に小さいもっであった。したがっ
て、容量を大きくする場合には、各電極の幅を大きくす
るか櫛形導体の数を増やす必要があり、全体の面積が大
きくなる問題があった。
【0008】本発明は、高い容量精度が得られるインタ
ーディジタルキャパシタの特徴を活かし、さらに面積を
大きくすることなく容量を大きくすることができるキャ
パシタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体または
誘電体の基板上に第1の平板導体を形成し、その上に第
1の誘電体膜を形成し、その上に第1の櫛形導体および
第2の櫛形導体を互いに組み合わせたインターディジタ
ルキャパシタを形成し、その上に第2の誘電体膜を形成
し、その上に第2の平板導体を形成し、第1の平板導体
の一端と第1の櫛形導体の一端とを第1の誘電体膜を介
して接続する手段および第2の平板導体の一端と第2の
櫛形導体の一端とを第2の誘電体膜を介して接続する手
段とを備え、第1の平板導体および第2の平板導体が、
インターディジタルキャパシタの全体を覆う面積を有
し、第1の平板導体と第2の櫛形導体との間にキャパシ
タが形成され、第2の平板導体と第1の櫛形導体との間
にキャパシタが形成される構成とする。
【0010】
【作用】本発明のキャパシタは、第1の平板導体および
第1の櫛形導体がキャパシタの第1の電極として作用
し、第2の平板導体および第2の櫛形導体がキャパシタ
の第2の電極として作用する。このとき、第1の櫛形導
体および第2の櫛形導体との間にインターディジタルキ
ャパシタが形成され、小さくとも高い容量精度を得るこ
とができる。さらに、第1の平板導体と第2の櫛形導体
との間、第2の平板導体と第1の櫛形導体との間にもキ
ャパシタが形成されるので、インターディジタルキャパ
シタの面積を大きくすることなく容量を大きくすること
ができる。
【0011】また、第1の誘電体膜および第2の誘電体
膜の厚さを例えば1〜5μm程度にすれば、製造過程で
生じるバリ等による短絡を防ぐことができ、信頼性を高
めることができる。また、各誘電体膜の厚さや各平板導
体の大きさを調整することにより、キャパシタの容量を
変えることができる。
【0012】
【実施例】図1は、本発明のキャパシタの実施例構成を
示す。(1) は斜視図であり、(2)は (1)のA−A′線に
おける断面図である。なお、図2〜図4に示す従来のキ
ャパシタと同等の機能を果たすものは同一符号を付して
いる。
【0013】図において、半導体または誘電体の基板1
上に第1の平板導体7−1が形成され、その上に第1の
誘電体膜8−1が形成され、その上に第1の櫛形導体4
−1および第2の櫛形導体4−2が互いに組み合うよう
に形成される。さらに、第1の櫛形導体4−1および第
2の櫛形導体4−2上に第2の誘電体膜8−2が形成さ
れ、その上に第2の平板導体7−2が形成される。第1
の平板導体7−1と第1の櫛形導体4−1は導体9−1
を介して接続され、第2の平板導体7−2と第2の櫛形
導体4−2は導体9−2を介して接続される。なお、図
1(1) では、基板1,第1の誘電体膜8−1,第2の誘
電体膜8−2は省略されている。
【0014】このような構造では、第1の平板導体7−
1および第1の櫛形導体4−1がキャパシタの一方の電
極となり、第2の平板導体7−2および第2の櫛形導体
4−2がキャパシタの他方の電極となる。このようなキ
ャパシタは多層型MMICの層間に形成することがで
き、従来のインターディジタルキャパシタと比較して容
易に2〜3倍程度の容量を実現することができる。
【0015】また、本発明のキャパシタは、半導体基板
上に誘電体膜と導体からなる多層受動回路を形成する多
層型MMICに特に有効である。すなわち、本発明のキ
ャパシタはインターディジタルキャパシタの上下にさら
に電極を設ける構造であるので、多層受動回路内に容易
にかつ精度よく形成することができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、第1の櫛
形導体と第2の櫛形導体によるインターディジタルキャ
パシタに加えて、第1の平板導体と第2の櫛形導体との
間、第2の平板導体と第1の櫛形導体との間にもキャパ
シタが形成されるので、インターディジタルキャパシタ
の面積を大きくすることなく容量を大きくすることがで
きる。また、第1の平板導体と第2の櫛形導体との間、
第2の平板導体と第1の櫛形導体との間の誘電体膜の厚
さを十分にとることにより、製造過程で生じるバリ等に
よる短絡を防ぐことができ、信頼性を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキャパシタの実施例構成を示す図。
【図2】従来の薄膜キャパシタの構成例を示す図。
【図3】従来のインターディジタルキャパシタの構成例
を示す図。
【図4】従来の薄膜キャパシタの問題点および解決法を
示す図。
【符号の説明】
1 基板 2,7 平板導体 3,8 誘電体膜 4 櫛形導体 5 バリ 6 ブリッジ 9 導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01G 4/00 - 4/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体または誘電体の基板上に形成され
    る第1の平板導体と、 前記第1の平板導体上に形成される第1の誘電体膜と、 前記第1の誘電体膜上に互いに組み合うように形成され
    る第1の櫛形導体および第2の櫛形導体からなるインタ
    ーディジタルキャパシタと、 前記第1の櫛形導体および第2の櫛形導体上に形成され
    る第2の誘電体膜と、 前記第2の誘電体膜上に形成される第2の平板導体と、 前記第1の平板導体の一端と前記第1の櫛形導体の一端
    とを前記第1の誘電体膜を介して接続する手段および前
    記第2の平板導体の一端と前記第2の櫛形導体の一端と
    を前記第2の誘電体膜を介して接続する手段とを備え、 前記第1の平板導体および前記第2の平板導体が、前記
    インターディジタルキャパシタの全体を覆う面積を有
    し、前記第1の平板導体と前記第2の櫛形導体との間に
    キャパシタが形成され、前記第2の平板導体と前記第1
    の櫛形導体との間にキャパシタが形成される構成である
    ことを特徴とするキャパシタ。
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