JP3205683B2 - 建築物の目地構造 - Google Patents

建築物の目地構造

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JP3205683B2 JP13239795A JP13239795A JP3205683B2 JP 3205683 B2 JP3205683 B2 JP 3205683B2 JP 13239795 A JP13239795 A JP 13239795A JP 13239795 A JP13239795 A JP 13239795A JP 3205683 B2 JP3205683 B2 JP 3205683B2
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富士夫 新妻
繁夫 吉田
聡 北川
仁 熊谷
孝二 松永
幸生 川又
京一 宮地
光明 高木
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ナショナル住宅産業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレハブ住宅の家屋の
外壁などに特に適用される目地構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】プレハブ住宅などの家屋の外壁は、複数
枚の窯業系(無機質の)外装材を表面材として立設する
ことによって形成してあり、隣接する外装材の端部間に
は目地が形成されている。この目地は、隣接する外装材
の端部間に目地溝を設けると共に目地溝に変成シリコン
などのコーキング材を充填することによって形成してあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記のような目
地構造では、コーキング材の表面が露出しているので、
コーキング材が風雨に曝されて劣化し易いという問題が
あった。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、コーキング材を劣化させにくくすることができる
目地構造を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る建築物の
地構造は、隣接する表面材30の端部間に目地溝2を形
成し、表面材30の端部に傾斜面13を形成して目地溝
2を表面側が幅広となり裏面側が幅狭となるように形成
し、長尺の面材4と嵌入材5とでカバー材6を形成し、
目地溝2に充填されたコーキング材3に表面側から嵌入
材5を嵌入すると共に面材4の端部を傾斜面13に当接
させて面材4でコーキング材3の表面を覆うようにして
カバー材6を目地溝2に設け、目地溝2に沿って設けら
れる板状の嵌入材5の両側の面7、8のうち、少なくと
も一方の面7にコーキング材3との離型性を付与して成
ることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】表面材30の目地溝2にコーキング材3を充填
し、長尺の面材4と嵌入材5とでカバー材6を形成し、
コーキング材3に嵌入材5を嵌入すると共に面材4でコ
ーキング材3の表面を覆うようにしてカバー材6を目地
溝2に設けたので、面材4でコーキング材3の表面を覆
って風雨に曝されないようにすることができる。
【0007】また目地溝2に沿って設けられる板状の嵌
入材5の両側の面7、8のうち、少なくとも一方の面7
にコーキング材3との離型性を付与してカバー材6を形
成したので、表面材30にかかる衝撃や表面材30の熱
伸縮などで表面材30が動いた場合に、表面材30とコ
ーキング材3とが引き剥がされる前に、面7とコーキン
グ材3とが容易に引き剥がされるようにすることができ
る。
【0008】
【実施例】以下本発明を実施例によって詳述する。
【0009】本発明において表面材30とは、外装材、
天井材、床材等の表面を覆う材料全般を指すが、本実施
例では表面材30として外装材1を用い、これで家屋の
外壁を形成する場合を例示する。
【0010】図1には本発明の一実施例が示してある。
外装材1としてはセメント板などの窯業系板材を用いる
ことができ、これを柱間に並設することによって家屋の
外壁などが形成される。外装材1の端部には、その表面
側の角部を厚み方向の略中央部よりも表面側まで切除す
ることによって形成される切欠部11と、切欠部11と
連設され厚み方向の略中央部よりも表面側に外装材1の
表面と略平行に形成される水平部12と、水平部12と
連設され厚み方向の略中央部まで傾斜させて形成される
傾斜面13と、傾斜面13と連設され外装材1の表面と
略垂直方向に外装材1の裏面にまで亘って形成される端
面14とを設けてあって、所定の間隔で外装材1を並設
することによって、隣接する外装材1の端部間に傾斜面
13と端面14とで囲まれる目地溝2を形成してある。
この目地溝2は傾斜面13で囲まれる部分において、外
装材1の表面側が幅広となり、外装材1の裏面側が幅狭
となるように形成されている。
【0011】コーキング材(別称シーラント)3として
は、従来から用いられている弾性を有する樹脂、例えば
変成シリコンなどを、上記目地溝2の全長に亘って充填
することによって形成することができる。カバー材6
は、アルミニウム等の金属で形成されたり塩化ビニル等
の樹脂で形成されるものであって、図2に示すように面
材4と嵌入材5とから断面略T字状で長尺に形成してあ
る。面材4は平板状であって、その両端は上記傾斜面1
3と略同勾配となるような曲面16に形成してある。ま
た嵌入材5の先端には断面略逆三角形の挿入部19が全
長に亘って設けてあると共に、挿入部19の基部は目地
溝2の内面と対向し目地溝2の長手方向と略平行となる
面7、8に突出するように突起17、18として形成し
てある。また、突起17、18の基部付近において面
7、8に凹溝20を全長に亘って設けて形成してある。
また面7、8の両面には、外装材1の傾斜面13及び端
面14とコーキング材3の密着性よりも、コーキング材
3との密着性が低くなるように、離型性が付与してあ
る。面7、8に離型性を付与するには、例えば面7、8
にシリコンなどの離型剤を塗布したり、或いは面7、8
にフィルム状の離型材を設けるなどの処理を施すことが
できる。尚、コーキング材3との離型性は面7、8 のい
ずれか一方のみに付与するようにしてもよい。
【0012】そしてカバー材6の嵌入材5をコーキング
材3に表面側から圧入すると共にカバー材6の面材4の
両側の曲面16を各外装材1の傾斜面13にそれぞれ当
接(着座)させることによって、面材4でコーキング材
3の表面を覆うように、且つ水平部12と面材4とが面
一となるようにしてカバー材6を目地溝2の全長に亘っ
て取り付けて、図1に示すような目地構造を形成するこ
とができる。
【0013】上記のような目地構造では、カバー材6の
面材4でコーキング材3の表面を覆ってあるので、コー
キング材3の表面が風雨に曝されないようにすることが
できる。また突起17、18をコーキング材3に食い込
ませて機械的に係止させることができ、カバー材6が目
地溝2から容易に脱落しないように確実に取り付けるこ
とができる。また面材4の両端を曲面16で形成すると
共にこの曲面16を目地溝2の傾斜面13に当接させて
カバー材6を目地溝2に取り付けるようにしたので、カ
バー材6をコーキング材3に差し込み過ぎたりすること
がなく、カバー材6を正確な位置に取り付けることがで
きると共に、面材4と傾斜面13の当接部分から雨水な
どが侵入しにくくなって、水密性を大きくすることがで
きる。
【0014】また、このように形成される目地構造で
は、カバー材6の面7、8にコーキング材3との離型性
を付与してあるので、外装材1にかかる衝撃や外装材1
の熱伸縮などで外装材1が図1に示す矢印の方向に動い
たとしても、コーキング材3と傾斜面13及び端面14
が剥がれる前に、コーキング材3と面7、8とが剥がれ
図1に示すような隙間25形成させることができ、
外装材1の傾斜面13及び端面14からのコーキング材
3の剥離を防ぐことができて水密性が低下しないように
することができる。
【0015】またカバー材6の面材4の裏面にもコーキ
ング材3との離型性を付与することもでき、このことで
面材4の裏面とコーキング材3の表面とが密着しないよ
うにすることができ、外装材1の傾斜面13及び端面1
4からのコーキング材3の剥 離をより一層防止すること
ができる。また嵌入材5の一方の面7(或いは面8)の
みに離型性を付与することもでき、このことで離型性を
有しない他方の面8(或いは面7)とコーキング材3と
を密着させることができ、カバー材6が目地溝2から脱
落しにくくすることができる。
【0016】尚、上記実施例において、外装材1の表面
からカバー材6の表面に亘って塗装を施して塗膜を形成
することができるが、外装材1にかかる衝撃や外装材1
の熱伸縮などの外装材1の動きでは伸縮しにくいカバー
材6の表面に塗膜を形成することによって、塗膜に外装
材1の動きを伝わりにくくすることができ、塗膜にクラ
ックを発生しにくくすることができると共に塗膜をカバ
ー材6から剥離しにくくすることができる。また外装材
1が大きく動いて塗膜にクラックが発生しても、そのク
ラックは外装材1とカバー材6の境界部分にカバー材6
の長手方向に沿って生じて目立ちにくいものであり、ク
ラックによって美観を損ないにくくすることができる。
【0017】図3には他の実施例が示してある。図4に
示すように、この実施例で使用されるカバー材6は図2
に示すカバー材6と略同形状である。
【0018】そして上記実施例と同様に、カバー材6の
嵌入材5をコーキング材3に表面側から圧入すると共に
カバー材6の面材4の両側の曲面16を各外装材1の傾
斜面13にそれぞれ当接(着座)させることによって、
面材4でコーキング材3の表面を覆うように、且つ水平
部12と面材4とが面一となるようにしてカバー材6を
目地溝2の全長に亘って取り付けて、図3に示すような
目地構造を形成することができる。
【0019】
【0020】
【0021】尚、表面材30として天井板や床材を用
い、上記実施例と同様な目地構造を天井や床に形成する
こともできる。
【0022】
【発明の効果】上記のように本発明は、隣接する表面材
の端部間に目地溝を形成し、表面材の端部に傾斜面を形
成して目地溝を表面側が幅広となり裏面側が幅狭となる
ように形成し、長尺の面材と嵌入材とでカバー材を形成
し、目地溝に充填されたコーキング材に表面側から嵌入
材を嵌入すると共に面材の端部を傾斜面に当接させて面
材でコーキング材の表面を覆うようにしてカバー材を目
地溝に設けたので、面材でコーキング材の表面を覆って
風雨に曝されないようにすることができ、コーキング材
を劣化させにくくすることができるものである。また、
カバー材をコーキング材に差し込み過ぎたりすることが
なく、カバー材を正確な位置に取り付けることができる
ものであり、しかも、面材と傾斜面の当接部分から雨水
などが侵入しにくくなって、水密性を大きくすることが
できるものである。
【0023】また目地溝に沿って設けられる板状の嵌入
材の両側の面のうち、少なくとも一方の面にコーキング
材との離型性を付与してカバー材を形成したので、表面
材にかかる衝撃や表面材の熱伸縮などで表面材が動いた
場合に、表面材とコーキング材とが引き剥がされる前
に、面とコーキング材とが容易に引き剥がされるように
することができ、表面材からのコーキング材の剥離を防
ぐことができて水密性が低下しないようにすることがで
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】同上のカバー材を示す斜視図である。
【図3】同上の他の実施例を示す断面図である。
【図4】同上のカバー材の他例を示す断面図である
【符号の説明】
2 目地溝 3 コーキング材 4 面材 5 嵌入材 6 カバー材 7 面 8 面 13 傾斜面 30 表面材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊谷 仁 大阪府豊中市新千里西町1丁目1番4号 ナショナル住宅産業株式会社内 (72)発明者 松永 孝二 大阪府豊中市新千里西町1丁目1番4号 ナショナル住宅産業株式会社内 (72)発明者 川又 幸生 大阪府豊中市新千里西町1丁目1番4号 ナショナル住宅産業株式会社内 (72)発明者 宮地 京一 大阪府豊中市新千里西町1丁目1番4号 ナショナル住宅産業株式会社内 (72)発明者 高木 光明 大阪府豊中市新千里西町1丁目1番4号 ナショナル住宅産業株式会社内 (56)参考文献 実開 平6−40170(JP,U) 実開 平3−11710(JP,U) 実開 平3−68210(JP,U) 実開 平4−47033(JP,U) 実開 平4−27003(JP,U) 実開 平1−53308(JP,U) 登録実用新案3005901(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/682 E04B 1/62 E04F 19/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接する表面材の端部間に目地溝を形成
    し、表面材の端部に傾斜面を形成して目地溝を表面側が
    幅広となり裏面側が幅狭となるように形成し、長尺の面
    材と嵌入材とでカバー材を形成し、目地溝に充填された
    コーキング材に表面側から嵌入材を嵌入すると共に面材
    の端部を傾斜面に当接させて面材でコーキング材の表面
    を覆うようにしてカバー材を目地溝に設け、目地溝に沿
    って設けられる板状の嵌入材の両側の面のうち、少なく
    とも一方の面にコーキング材との離型性を付与して成る
    ことを特徴とする建築の目地構造
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JPH10183784A (ja) * 1996-12-26 1998-07-14 Natl House Ind Co Ltd 目地構造
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