JP3169091B2 - 縦目地構造 - Google Patents
縦目地構造Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築、構築物に用いる乾
式壁材(以下、単に壁材という)の長手方向における突
き合わせ、すなわち縦目地部の構造に関するものであ
る。
式壁材(以下、単に壁材という)の長手方向における突
き合わせ、すなわち縦目地部の構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に金属板を表面材とし、合成樹脂発
泡体を芯材とし、シート状物を裏面材としてサンドイッ
チ構造に形成した壁材、あるいは無機系の材料からなる
壁材を用いて横張り状に壁体を形成した際には、壁材の
長手方向の突き合わせによる継目、所謂縦目地が形成さ
れ、この目地をカバーする方法として特開昭64−8
0661号公報、実開昭64−14833号公報、
実開昭64−41542号公報、実開平1−1547
26号公報、実開昭63−140429号公報、実
開平1−102325号公報、等がある。
泡体を芯材とし、シート状物を裏面材としてサンドイッ
チ構造に形成した壁材、あるいは無機系の材料からなる
壁材を用いて横張り状に壁体を形成した際には、壁材の
長手方向の突き合わせによる継目、所謂縦目地が形成さ
れ、この目地をカバーする方法として特開昭64−8
0661号公報、実開昭64−14833号公報、
実開昭64−41542号公報、実開平1−1547
26号公報、実開昭63−140429号公報、実
開平1−102325号公報、等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記
〜は敷目板が合成樹脂製、化粧キャップが金属製であ
り、敷目板が合成樹脂製であるために化粧キャップの熱
が躯体まで伝播せず、躯体に結露が発生することはない
が、敷目板か化粧キャップのどちらか一方のスプリング
バック(弾性変形)を利用しているのみであり、施工後
の取付強度、確実性に問題があった。また、は金属
と金属の2部材であり、熱橋により躯体内に結露が発生
し、躯体を腐食させる等の欠点があった。さらに、防水
性が確実でなかった。
〜は敷目板が合成樹脂製、化粧キャップが金属製であ
り、敷目板が合成樹脂製であるために化粧キャップの熱
が躯体まで伝播せず、躯体に結露が発生することはない
が、敷目板か化粧キャップのどちらか一方のスプリング
バック(弾性変形)を利用しているのみであり、施工後
の取付強度、確実性に問題があった。また、は金属
と金属の2部材であり、熱橋により躯体内に結露が発生
し、躯体を腐食させる等の欠点があった。さらに、防水
性が確実でなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような欠点
を除去するため、水平面状の固定片と嵌合部とから断面
略逆T字状に形成した合成樹脂製の敷目板と、化粧面部
と係合部とから断面略T字状に形成した金属製の化粧キ
ャップの2部材から構成し、化粧キャップと敷目板を組
み合わせることにより断面をエ字状に形成した縦目地用
ジョイナにおいて、嵌合部の両脇に上方に突出したガイ
ド片を形成することにより、防水性の強化、係合力の強
化、係合力の径年変化による低下の防止、等を向上した
縦目地構造を提供するものである。
を除去するため、水平面状の固定片と嵌合部とから断面
略逆T字状に形成した合成樹脂製の敷目板と、化粧面部
と係合部とから断面略T字状に形成した金属製の化粧キ
ャップの2部材から構成し、化粧キャップと敷目板を組
み合わせることにより断面をエ字状に形成した縦目地用
ジョイナにおいて、嵌合部の両脇に上方に突出したガイ
ド片を形成することにより、防水性の強化、係合力の強
化、係合力の径年変化による低下の防止、等を向上した
縦目地構造を提供するものである。
【0005】
【実施例】以下に図面を用いて本発明に係る縦目地構造
について詳細に説明する。図1は上記縦目地構造を示す
断面図であり、Aは縦目地用ジョイナ(以下、単にジョ
イナという)、B、CはジョイナAを構成するための合
成樹脂製の敷目板と金属製の化粧キャップである。
について詳細に説明する。図1は上記縦目地構造を示す
断面図であり、Aは縦目地用ジョイナ(以下、単にジョ
イナという)、B、CはジョイナAを構成するための合
成樹脂製の敷目板と金属製の化粧キャップである。
【0006】ジョイナAは図2、図3(a)、(b)
((a)図のイ−イ線断面図)、(c) ((a)図の
ロ−ロ線断面図)に示すように、長尺状の金属板(カラ
ー鋼板、アルミニウム板、塩ビ鋼板、ステンレス板、銅
板、チタン板、サンドイッチ鋼板、クラッド鋼板等)、
あるいは合成樹脂材をロール成形、プレス成形、押出成
形等によって形成した合成樹脂製の敷目板B、金属製の
化粧キャップCの2部材よりなるものである。
((a)図のイ−イ線断面図)、(c) ((a)図の
ロ−ロ線断面図)に示すように、長尺状の金属板(カラ
ー鋼板、アルミニウム板、塩ビ鋼板、ステンレス板、銅
板、チタン板、サンドイッチ鋼板、クラッド鋼板等)、
あるいは合成樹脂材をロール成形、プレス成形、押出成
形等によって形成した合成樹脂製の敷目板B、金属製の
化粧キャップCの2部材よりなるものである。
【0007】合成樹脂製の敷目板B(以下、単に敷目板
という)は図2に示すように、硬質樹脂よりなる水平面
状の固定片1と、固定片1上に形成した防水片2と、固
定片1の略中央を上方に2本突出した嵌合片4と嵌合片
4間の空隙5と嵌合片4の外側面に突出した複数段の嵌
合爪6とからなる嵌合部3と、嵌合部3とΔlの間隙を
介して上方に突出したガイド片7と、嵌合部3とガイド
片7間の空隙8からなるものである。
という)は図2に示すように、硬質樹脂よりなる水平面
状の固定片1と、固定片1上に形成した防水片2と、固
定片1の略中央を上方に2本突出した嵌合片4と嵌合片
4間の空隙5と嵌合片4の外側面に突出した複数段の嵌
合爪6とからなる嵌合部3と、嵌合部3とΔlの間隙を
介して上方に突出したガイド片7と、嵌合部3とガイド
片7間の空隙8からなるものである。
【0008】敷目板Bの素材としては合成樹脂材の押出
品であり、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニー
ル樹脂、スチロール樹脂、メタクリル樹脂、ポリウレタ
ン、フェノール樹脂、ユリア樹脂(尿素樹脂)、メラミ
ン樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、繊維強化プラスチッ
ク、等の一種よりなるものである。なお、塩化ビニール
の押出品が生産性、値段、性能の面において良好であ
る。
品であり、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニー
ル樹脂、スチロール樹脂、メタクリル樹脂、ポリウレタ
ン、フェノール樹脂、ユリア樹脂(尿素樹脂)、メラミ
ン樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、繊維強化プラスチッ
ク、等の一種よりなるものである。なお、塩化ビニール
の押出品が生産性、値段、性能の面において良好であ
る。
【0009】固定片1は敷目板Bを躯体α上に釘等の固
定具βを介して固定する部分である。また嵌合部3は後
記する金属製の化粧キャップCを収納すると共に、嵌合
爪6により、後記する金属製の化粧キャップCの係合爪
15と一体化し、離脱しないようにするためのものであ
る。
定具βを介して固定する部分である。また嵌合部3は後
記する金属製の化粧キャップCを収納すると共に、嵌合
爪6により、後記する金属製の化粧キャップCの係合爪
15と一体化し、離脱しないようにするためのものであ
る。
【0010】嵌合片4は空隙5形成用、および壁材Eを
施工する際の支持面および弾性変形面として機能するも
のである。
施工する際の支持面および弾性変形面として機能するも
のである。
【0011】複数段に形成された嵌合爪6は、後記する
金属製の化粧キャップCの係合爪15を係止し、嵌合爪
6より離脱しないようにするためのものであると共に、
複数段に形成することにより係合深さ(許容対応壁材
厚)を調整できるようにしたものである。
金属製の化粧キャップCの係合爪15を係止し、嵌合爪
6より離脱しないようにするためのものであると共に、
複数段に形成することにより係合深さ(許容対応壁材
厚)を調整できるようにしたものである。
【0012】4aは溝部であり、躯体αに不陸(凹凸)
がある場合に固定片1が不陸に追従し、空隙5が広くな
ったり狭くなったりするのを防止するためのものであ
る。
がある場合に固定片1が不陸に追従し、空隙5が広くな
ったり狭くなったりするのを防止するためのものであ
る。
【0013】空隙8は嵌合部3とガイド片7間に空間を
形成することにより、ガイド片7により壁体内部への浸
入を阻止された雨水をこの空隙8により下方に速やかに
流下するものである。
形成することにより、ガイド片7により壁体内部への浸
入を阻止された雨水をこの空隙8により下方に速やかに
流下するものである。
【0014】金属製の化粧キャップC(以下、単に化粧
キャップという)は、図3(a)〜(c)に示すよう
に、例えば長さが909〜7272mm位の長尺状、あ
るいは壁材Eの化粧面の幅に対応した長さで、化粧面部
9と係合部12とから断面をほぼT字状に形成したもの
である。この化粧面部9は水平な水平面10と、水平面
10の両側に設けた傾斜面11とからなり、水平面10
は図1に示すように壁体の縦目地部において壁材Eの端
部を被覆し、意匠性を向上する部分であり、傾斜面11
は壁材Eと線接触で密着することにより防水性を向上す
るものである。
キャップという)は、図3(a)〜(c)に示すよう
に、例えば長さが909〜7272mm位の長尺状、あ
るいは壁材Eの化粧面の幅に対応した長さで、化粧面部
9と係合部12とから断面をほぼT字状に形成したもの
である。この化粧面部9は水平な水平面10と、水平面
10の両側に設けた傾斜面11とからなり、水平面10
は図1に示すように壁体の縦目地部において壁材Eの端
部を被覆し、意匠性を向上する部分であり、傾斜面11
は壁材Eと線接触で密着することにより防水性を向上す
るものである。
【0015】係合部12は化粧面部9のほぼ中央から下
方に2本突出した係合片13と、係合片13により形成
される係合溝14と、係合片13の下端、あるいは途中
に、内方に向かって突出した係合爪15と、係合片13
の下端を外方に屈曲した舌片16とからなり、敷目板B
の嵌合部3に係合溝14を嵌挿すると、係合爪15が嵌
合爪6と組み合わさり、係合力を強化するものである。
なお、係合爪15は図のように絞り加工(ルーバー加
工)してピッチPで形成したり、あるいは図示しないが
係合片13の先端を部分的に屈曲して間隔を有して形成
したり、化粧キャップCの長手方向に連続的に形成する
ことも可能である。
方に2本突出した係合片13と、係合片13により形成
される係合溝14と、係合片13の下端、あるいは途中
に、内方に向かって突出した係合爪15と、係合片13
の下端を外方に屈曲した舌片16とからなり、敷目板B
の嵌合部3に係合溝14を嵌挿すると、係合爪15が嵌
合爪6と組み合わさり、係合力を強化するものである。
なお、係合爪15は図のように絞り加工(ルーバー加
工)してピッチPで形成したり、あるいは図示しないが
係合片13の先端を部分的に屈曲して間隔を有して形成
したり、化粧キャップCの長手方向に連続的に形成する
ことも可能である。
【0016】ここで各部の寸法関係について簡単に説明
する。そこで、図1に示すように壁材E間の目地幅をW
1 、敷目板Bにおいて嵌合部3の幅をW2 、ガイド片7
間の幅をW3 、防水片2からガイド片7の先端までの高
さをh1 、化粧キャップCにおいて化粧面部9の幅をW
4 、係合溝14の幅をW5 、水平面10の裏面から傾斜
面11の下端までの高さをh2 、壁材Eの厚さをdとす
ると、W1 =W3 、W1 <W4 、W2 ≧W5 、W3 <W
4 、d<h1 <d+h2 、の関係である。
する。そこで、図1に示すように壁材E間の目地幅をW
1 、敷目板Bにおいて嵌合部3の幅をW2 、ガイド片7
間の幅をW3 、防水片2からガイド片7の先端までの高
さをh1 、化粧キャップCにおいて化粧面部9の幅をW
4 、係合溝14の幅をW5 、水平面10の裏面から傾斜
面11の下端までの高さをh2 、壁材Eの厚さをdとす
ると、W1 =W3 、W1 <W4 、W2 ≧W5 、W3 <W
4 、d<h1 <d+h2 、の関係である。
【0017】次に、図1を用いて施工方法について簡単
に説明する。まず間柱、主柱、胴縁よりなる躯体α上に
シート状物Dを敷設した壁下地上のジョイナAを用いる
部分に、敷目板Bの固定片1を固定具βで打設し、固定
する。次に壁材Eを順々にガイド片7の左右に当接し、
壁下地上に固定具βを介して固定して土台から桁まで壁
材Eを施工する。次に化粧キャップCの係合部12を敷
目板Bの嵌合部3に押し込み、係合爪15と嵌合爪6を
係合して図示するような縦目地を形成するものである。
に説明する。まず間柱、主柱、胴縁よりなる躯体α上に
シート状物Dを敷設した壁下地上のジョイナAを用いる
部分に、敷目板Bの固定片1を固定具βで打設し、固定
する。次に壁材Eを順々にガイド片7の左右に当接し、
壁下地上に固定具βを介して固定して土台から桁まで壁
材Eを施工する。次に化粧キャップCの係合部12を敷
目板Bの嵌合部3に押し込み、係合爪15と嵌合爪6を
係合して図示するような縦目地を形成するものである。
【0018】このようにして形成した縦目地構造によれ
ば、敷目板Bの空隙5による嵌合片4のスプリングバッ
ク、および化粧キャップCの係合片13のスプリングバ
ックの両方の弾性変形により2部材が係合されるため、
係合力の径時的低下がなく、また、ガイド片7、空隙8
により確実な防水性、気密性を発揮し、さらに熱橋防止
による躯体αの腐食防止等を図ることができる。
ば、敷目板Bの空隙5による嵌合片4のスプリングバッ
ク、および化粧キャップCの係合片13のスプリングバ
ックの両方の弾性変形により2部材が係合されるため、
係合力の径時的低下がなく、また、ガイド片7、空隙8
により確実な防水性、気密性を発揮し、さらに熱橋防止
による躯体αの腐食防止等を図ることができる。
【0019】以上説明したのは本発明に係る縦目地構造
の一実施例にすぎず、図4(a)〜(c)に示すような
敷目板B、図5(a)〜(d)に示すような化粧キャッ
プC、図6(a)〜(c)に示すようなジョイナAを用
いて形成することができる。
の一実施例にすぎず、図4(a)〜(c)に示すような
敷目板B、図5(a)〜(d)に示すような化粧キャッ
プC、図6(a)〜(c)に示すようなジョイナAを用
いて形成することができる。
【0020】すなわち図4(a)〜(c)において、
(a)図は空隙5を中空状にした敷目板B、(b)図は
固定片1に軟質の合成樹脂製の防水ヒレ17を形成した
敷目板B、(c)図は固定片1の裏面に金属製板材18
を形成した敷目板Bである。
(a)図は空隙5を中空状にした敷目板B、(b)図は
固定片1に軟質の合成樹脂製の防水ヒレ17を形成した
敷目板B、(c)図は固定片1の裏面に金属製板材18
を形成した敷目板Bである。
【0021】また、図5(a)〜(d)において、
(a)図は水平面10に化粧リブ10aを形成した化粧
キャップC、(b)図は係合溝14内に合成樹脂製の係
合部材19を一体に形成した化粧キャップC、(c)図
はアルミニウム合金等を押出成形により形成した化粧キ
ャップC、(d)図は樹脂の押出品に金属製カバー20
を形成した化粧キャップCである。
(a)図は水平面10に化粧リブ10aを形成した化粧
キャップC、(b)図は係合溝14内に合成樹脂製の係
合部材19を一体に形成した化粧キャップC、(c)図
はアルミニウム合金等を押出成形により形成した化粧キ
ャップC、(d)図は樹脂の押出品に金属製カバー20
を形成した化粧キャップCである。
【0022】さらに、図6(a)〜(c)において、
(a)図は出隅部、(b)図は入隅部、(c)図は端部
に使用するジョイナAを示すものである。また、図1に
点線で示すように、コーキング材Fを形成し、防水性を
向上することもできる。
(a)図は出隅部、(b)図は入隅部、(c)図は端部
に使用するジョイナAを示すものである。また、図1に
点線で示すように、コーキング材Fを形成し、防水性を
向上することもできる。
【0023】
【発明の効果】上述したように本発明に係る縦目地構造
によれば、金属製の化粧キャップが合成樹脂製の敷目
板に嵌合一体化するため、化粧キャップと敷目板間の熱
橋がなく、敷目板裏面の躯体内部に結露が発生すること
がなく、躯体の腐食を防止できる。敷目板は合成樹脂
製の押出品であるためどんな形状でも形成でき、多数段
の嵌合爪の形成が簡単である。敷目板には多数段の嵌
合爪を形成したため、壁材厚さに対応して、その係合深
さにより調整できる。合成樹脂製の敷目板の嵌合爪
と、金属製の化粧キャップの係合爪の係合は確実かつ強
固である。敷目板の嵌合部に形成した空隙により、敷
目板の嵌合片にもスプリングバック(弾性変形力)が作
用し、化粧キャップの係合片のスプリングバックとの相
乗効果により、係合力、施工性が向上し、さらに、継時
的な係合力の低下がない。敷目板の嵌合部の下端に溝
部を形成したため、固定片が躯体の不陸(凹凸)に追従
して変形しても、その変形が嵌合部まで作用せず、空隙
が広くなったり狭くなったりしなく、係合に悪影響をお
よぼさない。嵌合部とガイド片間に空隙を形成したた
め、ガイド片により浸入を阻止された雨水が空隙を通っ
て速やかに下方に流下するため、金属製の化粧キャップ
の係合部が雨水により錆びることがなく、係合力を長期
に亘って維持できる。ガイド片が乾式壁材よりも上方
に突出するため、ガイド片がコーキング材の植設下地と
なる。等の特徴、効果がある。
によれば、金属製の化粧キャップが合成樹脂製の敷目
板に嵌合一体化するため、化粧キャップと敷目板間の熱
橋がなく、敷目板裏面の躯体内部に結露が発生すること
がなく、躯体の腐食を防止できる。敷目板は合成樹脂
製の押出品であるためどんな形状でも形成でき、多数段
の嵌合爪の形成が簡単である。敷目板には多数段の嵌
合爪を形成したため、壁材厚さに対応して、その係合深
さにより調整できる。合成樹脂製の敷目板の嵌合爪
と、金属製の化粧キャップの係合爪の係合は確実かつ強
固である。敷目板の嵌合部に形成した空隙により、敷
目板の嵌合片にもスプリングバック(弾性変形力)が作
用し、化粧キャップの係合片のスプリングバックとの相
乗効果により、係合力、施工性が向上し、さらに、継時
的な係合力の低下がない。敷目板の嵌合部の下端に溝
部を形成したため、固定片が躯体の不陸(凹凸)に追従
して変形しても、その変形が嵌合部まで作用せず、空隙
が広くなったり狭くなったりしなく、係合に悪影響をお
よぼさない。嵌合部とガイド片間に空隙を形成したた
め、ガイド片により浸入を阻止された雨水が空隙を通っ
て速やかに下方に流下するため、金属製の化粧キャップ
の係合部が雨水により錆びることがなく、係合力を長期
に亘って維持できる。ガイド片が乾式壁材よりも上方
に突出するため、ガイド片がコーキング材の植設下地と
なる。等の特徴、効果がある。
【図1】本発明に係る縦目地構造の一実施例を示す断面
図である。
図である。
【図2】縦目地用ジョイナの構成部材である合成樹脂製
の敷目板の一例を示す一部切り欠き斜視図である。
の敷目板の一例を示す一部切り欠き斜視図である。
【図3】縦目地用ジョイナの構成部材である金属製の化
粧キャップの一例を示す一部切り欠き斜視図と断面図で
ある。
粧キャップの一例を示す一部切り欠き斜視図と断面図で
ある。
【図4】合成樹脂製の敷目板のその他の例を示す断面図
である。
である。
【図5】金属製の化粧キャップのその他の例を示す斜視
図である。
図である。
【図6】縦目地用ジョイナのその他の例を示す断面図で
ある。
ある。
A 縦目地用ジョイナ B 合成樹脂製の敷目板 C 金属製の化粧キャップ D シート状物 E 乾式壁材 1 固定片 3 嵌合部 4a 溝部 5 空隙 6 嵌合爪 7 ガイド片 8 空隙 9 化粧面部 12 係合部 14 係合溝 15 係合爪 16 舌片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 13/08 - 13/08 101 E04F 19/02 - 19/06 E04B 1/68
Claims (1)
- 【請求項1】 水平面状の固定片と、該固定片の中央部
を突出して嵌合片を形成し、該嵌合片の外側面を階段状
で楔状に形成した複数段の嵌合爪を有する嵌合部と、該
嵌合部と固定片との境を凹状に窪ませた溝部と、固定片
上に形成すると共に嵌合片と空隙を有して突出した乾式
壁材の厚さより高く形成したガイド片とから形成した長
尺状で合成樹脂製の敷目板と、長尺状の化粧面部と、該
化粧面部の裏面中央を下方に2本突設して形成した係合
片と、該係合片により形成された係合溝と、該係合溝内
に突出した係合爪とから形成した金属製の化粧キャップ
の2部材よりなる縦目地用ジョイナを用い、前記敷目板
の固定片の裏面が壁下地に当接されて縦に固定され、該
壁下地上に横張り用の乾式壁材がガイド片の左右に乾式
壁材の端部が配設されて乾式壁材が固定され、前記化粧
キャップの係合溝が敷目板の嵌合部に係合されると共
に、係合爪と嵌合爪により係止され、乾式壁材の端部が
被覆されていることを特徴とする縦目地構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33113991A JP3169091B2 (ja) | 1991-11-19 | 1991-11-19 | 縦目地構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33113991A JP3169091B2 (ja) | 1991-11-19 | 1991-11-19 | 縦目地構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05179793A JPH05179793A (ja) | 1993-07-20 |
JP3169091B2 true JP3169091B2 (ja) | 2001-05-21 |
Family
ID=18240310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33113991A Expired - Fee Related JP3169091B2 (ja) | 1991-11-19 | 1991-11-19 | 縦目地構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3169091B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008008058A (ja) * | 2006-06-29 | 2008-01-17 | Sekisui House Ltd | パネルの接合構造及び間仕切壁 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101700090B1 (ko) * | 2015-03-06 | 2017-01-26 | 박세현 | 벽체형 조립식 패널 연결장치 |
DE102018105005A1 (de) * | 2018-03-05 | 2019-09-05 | Wedi Gmbh | Rand- oder Verbindungsprofil für Wand und Bodenbeläge |
CN109610770B (zh) * | 2018-12-18 | 2024-02-20 | 四川衡为雅住科技发展有限公司 | 一种扣合组件及墙板组合件 |
-
1991
- 1991-11-19 JP JP33113991A patent/JP3169091B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008008058A (ja) * | 2006-06-29 | 2008-01-17 | Sekisui House Ltd | パネルの接合構造及び間仕切壁 |
JP4549319B2 (ja) * | 2006-06-29 | 2010-09-22 | 積水ハウス株式会社 | パネルの接合構造及び間仕切壁 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05179793A (ja) | 1993-07-20 |
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