JP2008008058A - パネルの接合構造及び間仕切壁 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】接合されるパネル30・30の側端面の各々に略L字状平断面形状の突条130・130を備えて、これらの突条130・130を突き合わせることにより、前記パネル30・30の側端面間に、パネル表面側に開放された略上下方向の溝形状部である接合溝Kを形成するとともに、該接合溝Kの底部よりパネル表面側へ向けて起立する面形状部である接合突条Fを形成する。そして、前記接合溝Kに挿入されて前記接合突条Fを挟持する硬質合成樹脂で成る挟持部62と、前記接合溝Kを閉塞する軟質合成樹脂から成る目地部61とを、一体的に備えた接合部材60でパネル30・30を接合する。
【選択図】図3
Description
図1は本発明の実施例1に係る間仕切壁の全体的な構成を示す正面図、図2は間仕切壁の側面断面図、図3はパネルの側端同士の接合構造を示す平面断面図である。
図4はパネルの縦枠の平面断面図である。図5は接合部材の平面断面図である。
図6は間仕切壁の設置工程を説明する図である。
なお、以下、間仕切壁10を構成するパネル30表裏の壁構成面を、『パネル表面』と記載し、該パネル表面と略平行な方向を『面内方向』と記載し、該パネル表面に垂直な方向を『面外方向』と記載する。
前記上レール20は、面外方向の断面形状が略門字状の長尺物である。上レール20の上面は、ビス等の固定手段22を用いて天井11に固定され、該上レール20の開放された下面にはパネル30の上端部が挿入される。この上レール20にてパネル30の上端部が面外方向に移動不能に保持される。
前記下レール40は、面外方向の断面形状が略II(ローマ数字の2)字状の長尺物であって、上下に略平行に配置された底板部41及び上板部47と、これら上下の板状部材を繋ぐ二本の柱脚部43・43とを有する。下レール40は、前記上レール20と略平行に配設されて、パネル30の下端部に接合される。この下レール40にてパネル30の下端部が支持される。
前記下レール40の柱脚部43・43は、底板部41と上板部47との間を繋ぐ略垂直面を有し、該柱脚部43・43の上端部に連結された上板部47には、パネル30と下レール40との接合部が形成される。この接合部の構造については、後述のパネル30の構造とともに詳述する。
前記パネル30は間仕切壁10の壁面構成部材であって、上枠部材31、下枠部材33、並びに左右の縦枠部材34・34の各角形管にて略矩形状に組まれた枠体の表裏両面に表装板32・32が張設されて構成される。
パネル30と下レール40との接合部には、床12に固定された下レール40に対してパネル30を下方へ移動させることにて、該パネル30を面外方向に移動不能な状態に嵌合する嵌合形状が備えられる。
前記パネル30側の接合部には、下枠部材33の下面に凹状の嵌合溝33aが形成される。一方、下レール40側の接合部には、下レール40の上板部47の上面に前記パネル30の嵌合溝33aに嵌入される二本の突条46・46が形成される。
前記パネル30側の接合部には、下枠部材33の下面に略L字状断面形状を有する二本の突条が形成され、該突条に面外方向と略平行であって自由端を有する面形状部である被挟持部33b・33bが設けられる。一方、前記下レール40側の接合部には、上板部47の面外方向両側の端部に、自由端を有する面形状部である被挟持部45・45が設けられる。
接合されるパネル30・30の側端面間には、前記凹溝131・131にて略上下方向の空隙が形成される。この空隙は、電気ケーブルの配線のため等に利用することができる。
前記突条130は、面内方向と略平行な面で成る起立部132と、該起立部132と略直交し面外方向と略平行な面で成る当接部133とを有し、該当接部133の自由端には鉤型突条134が形成される。
接合されるパネル30・30の側端同士を対峙させて、各々に設けられた突条130・130を突き合わせることにより、接合されるパネル30・30の側端面間に、パネル表面側に開口する略上下方向の溝形状部である接合溝Kが形成されるとともに、該接合溝Kの底部よりパネル表面側へ向けて起立する面形状部である接合突条Fが形成される。
なお、前記接合溝Kは、接合されるパネル30・30の側端面が突き合わさった状態において、縦枠部材37・37のパネル接合面と突条130・130の起立部132・132にて形成され、前記接合突条Fは、当接部133・133が重ね合わさることにて形成される。
図3及び図5に示すように、前記接合部材60には、接合されるパネル30・30の側端面間に形成された前記接合溝Kに挿入されて前記接合突条Fを挟持する挟持部62と、前記接合溝Kを閉塞する目地部61とが、一体的に備えられる。
接合されるパネル30・30の側端面間に形成された前記接合溝Kに接合部材60を挿入すると、目地部61が該接合溝Kの形状に追従して変形し、パネル30・30の側端同士の間隙が密閉される。
このように接合溝Kの形状に合わせて嵌り込んだ接合部材60の目地部61にて、パネル30・30の目地が密閉されることによって、間仕切壁10の気密性が高められるとともにパネル30・30の側端同士の納まりを外観良く仕上げることができる。
図2にも示すように、前記巾木50の大部分を構成する面状部材である巾木本体51には、上縁部に上ヒレ部52が、下縁部に下ヒレ部53が設けられる。また、巾木本体51の裏面側には、挟持部54及び係止部57が設けられる。
なお、上レール20と下レール40とは、略平行となるように墨出し等が行われ位置決めされる。
この手順により、図6(c)に示すように、パネル30の嵌合溝33aに、下レール40の突条46・46が嵌入して、下レール40にパネル30が立設される。このとき、下レール40の被挟持部45・45と、パネル30の被挟持部33b・33bとは、上下に重ね合わさった状態となる。
パネル30・30の側端同士を接合部材60にて接合するために、接合されるパネル30・30間に形成された接合溝Kに接合部材60の挟持部62を音がするまで挿入する。このように、接合されるパネル30・30の側端の間隙に接合部材60を挿入し、該接合部材60をパネル30・30に対して押圧するという簡易な作業で、パネル30・30の側端同士を接合部材60にて緊結することができる。
パネル30と下レール40とに巾木50を取り付けるために、先ず、下レール40の起立部42に巾木50の係止部57を係入したのち、該巾木50を回転させて、下レール40の被挟持部45とパネル30の被挟持部33bとを、該巾木50の挟持部54に挿入する。
この間仕切壁10では、パネル30とパネル30とは接合部材60にて緊結されるとともに、これらの間隙は該接合部材60にて密閉される。そして、間仕切壁10の表面に現れる接合部材60の目地部61にて、パネル30・30の側端同士の納まりを外観良く仕上げることができる。
図7は本発明の実施例2に係る間仕切壁の全体的な構成を示す正面図、図8は間仕切壁の側面断面図、図9はパネルの側端同士の接合構造を示す平面断面図、図10はパネルの縦枠の平面断面図、図11は接合部材の平面断面図である。
但し、実施例2に係る間仕切壁10では、上レール20、下レール40及び巾木50の構造、並びに間仕切壁10の設置工程は、上記実施例1に係る間仕切壁10と同一であるので、これらについての詳細な説明は省略する。
前記パネル30は間仕切壁10の壁面構成部材であって、透明又は半透明の面材36と、該面材36の一面側の左右両端に固定された縦枠部材37・37とが少なくとも備えられる。
本実施例では、上枠部材31、下枠部材33、及び左右の縦枠部材37・37の各角形管にて略矩形状に組まれた枠体の一面に面材36が張設されて、パネル30が構成される。
パネル30と下レール40との接合部には、床12に固定された下レール40に対してパネル30を下方へ移動させることにて、該パネル30を面外方向に移動不能な状態に嵌合する嵌合形状が備えられる。
前記パネル30側の接合部には、下枠部材33の下面に略上下逆F字状断面形状を有する二本の突条が形成される。該突条は、下枠部材33から垂れ下がる垂下部33cと、該垂下部33cと略直交する面形状部である隔離部33dと、該垂下部33cと略直交する面形状部である被挟持部33bとが形成される。
一方、下レール40側の接合部として、下レール40の上板部47の上面には、前記垂下部33c・33cにてパネル30の下端面に形成された嵌合溝に嵌入する、二本の突条46・46が形成される。
前記パネル30側の接合部では、前記下枠部材33の下面より突出する略上下逆F字状断面形状を有する突条を形成する被挟持部33b・33bが、自由端を有する面形状部とされる。一方、前記下レール40側の接合部では、上板部47の両側の縁部が自由端を有する面形状部である被挟持部45・45とされる。
前記突条140は、面内方向と略平行な面で成る起立部137と、該起立部137と略直交し面外方向と略平行な面で成る当接部138とを有し、該当接部138の自由端には鉤型突条139が形成される。
接合されるパネル30・30の側端同士を対峙させて、各々に設けられた突条140・140を突き合わせることにより、接合されるパネル30・30の側端面間に、パネル表面側に開口する略上下方向の溝形状部である接合溝Kが形成されるとともに、該接合溝Kの底部よりパネル表面側へ向けて起立する面形状部である接合突条Fが形成される。
なお、前記接合溝Kは、接合されるパネル30・30の側端面が突き合わさった状態において、縦枠部材37・37のパネル接合面と突条140・140の起立部137・137にて形成され、前記接合突条Fは、当接部138・138が重ね合わさることにて形成される。
図9及び図11に示すように、前記接合部材70には、接合されるパネル30・30の側端面間に形成された前記接合溝Kに挿入されて前記接合突条Fを挟持する挟持部72と、前記接合されるパネル30・30の側端において対峙する一対の縦枠37・37のパネル表面側を併せて覆う幅を有する面形状部である押圧部71とが、一体的に備えられる。前記押圧部71と挟持部72との間は、柱脚部73で接続され、接合部材70の平断面形状は、該柱脚部73を中心として略対称とされる。
さらに、前記押圧部71は、接合されるパネル30・30の側端において対峙する各々の縦枠37・37を、パネル表面から隠蔽できる幅を有する。つまり、一方の押圧面71bは、パネル表面に表れる縦枠37を隠蔽できる幅を有する。
F 接合突条
10 間仕切壁
11 天井
12 床
20 上レール
30 パネル
40 下レール
50 巾木
60 接合部材
61 目地部
62 挟持部
70 接合部材
71 押圧部
72 挟持部
Claims (4)
- 接合されるパネルの側端面の各々に設けた略L字状平断面形状の突条を突き合わせることにより前記パネルの側端面間に形成された、パネル表面側に開放された略上下方向の溝形状部である接合溝、並びに、該接合溝の底部よりパネル表面側へ向けて起立する面形状部である接合突条と、
前記接合溝に挿入されて前記接合突条を挟持する硬質合成樹脂で成る挟持部と、
該挟持部と一体的に形成されて前記接合溝を閉塞する軟質合成樹脂から成る目地部とを、備えることを特徴とする
パネルの接合構造。 - 複数のパネルを接合して成る間仕切壁であって、
接合されるパネルの側端面の各々に設けた略L字状平断面形状の突条を突き合わせることにより前記パネルの側端面間に形成された、パネル表面側に開放された略上下方向の溝形状部である接合溝、並びに、該接合溝の底部よりパネル表面側へ向けて起立する面形状部である接合突条と、
前記接合溝に挿入されて前記接合突条を挟持する硬質合成樹脂で成る挟持部と、
該挟持部と一体的に形成されて前記接合溝を閉塞する軟質合成樹脂から成る目地部とを、備えることを特徴とする
間仕切壁。 - 透明又は半透明の面材と、該面材の一面側の左右両端に固定された縦枠とを少なくとも備えて成るパネル同士の接合構造であって、
接合されるパネルの側端面の各々に設けた略L字状平断面形状の突条を突き合わせることにより前記パネルの側端面間に形成された、パネル表面側に開放された略上下方向の溝形状部である接合溝、並びに、該接合溝の底部よりパネル表面側へ向けて起立する面形状部である接合突条と、
前記接合溝に挿入されて前記接合突条を挟持する硬質合成樹脂で成る挟持部と、
前記接合されるパネルの側端において対峙する一対の縦枠のパネル表面側を併せて覆う幅を有する面形状部であって前記挟持部と一体的に形成された押圧部とを、備えることを特徴とする
パネルの接合構造。 - 透明又は半透明の面材と、該面材の一面側の左右両端に固定された縦枠とを少なくとも備えて成る複数のパネルを接合して成る間仕切壁であって、
接合されるパネルの側端面の各々に設けた略L字状平断面形状の突条を突き合わせることにより前記パネルの側端面間に形成された、パネル表面側に開放された略上下方向の溝形状部である接合溝、並びに、該接合溝の底部よりパネル表面側へ向けて起立する面形状部である接合突条と、
前記接合溝に挿入されて前記接合突条を挟持する硬質合成樹脂で成る挟持部と、
前記接合されるパネルの側端において対峙する一対の縦枠のパネル表面側を併せて覆う幅を有する面形状部であって前記挟持部と一体的に形成された押圧部とを、備えることを特徴とする
間仕切壁。
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