JP3204842B2 - Cadシステムにおける編集装置および編集方法 - Google Patents

Cadシステムにおける編集装置および編集方法

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JP3204842B2
JP3204842B2 JP12551494A JP12551494A JP3204842B2 JP 3204842 B2 JP3204842 B2 JP 3204842B2 JP 12551494 A JP12551494 A JP 12551494A JP 12551494 A JP12551494 A JP 12551494A JP 3204842 B2 JP3204842 B2 JP 3204842B2
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    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/048Interaction techniques based on graphical user interfaces [GUI]
    • G06F3/0481Interaction techniques based on graphical user interfaces [GUI] based on specific properties of the displayed interaction object or a metaphor-based environment, e.g. interaction with desktop elements like windows or icons, or assisted by a cursor's changing behaviour or appearance

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はCADシステム、特にワ
ークステーションにより、ディスプレイ上で会話的にパ
ターン設計を行うためのパターン設計用の編集装置(エ
ディタ)ならびに編集方法に関する。上記パターン設計
の対象となるものの一例として、プリント板上に多数の
電子部品を配置しまたこれらの間を導体により配線しさ
らにまたそのプリント板上に導体からなる図形を形成す
る場合を挙げることができる。
【0002】このようなプリント板上にパターン設計を
行うための自動配置や自動配線といった機能は、上記C
ADシステムの出現により大幅に自動化されまた高度化
されている。しかしながらいくら高度に自動化されたと
いっても、自動配置や自動配線の完全自動化は困難であ
り、CADシステムにおいて編集装置(エディタ)によ
り人手を介在させて編集しなければならない部分も多
い。
【0003】このために人手を介在させて行う編集作業
を一層効率良く行いたいという要請はきわめて強い。本
発明はこのような要請に応え得るCADシステムについ
て述べるものである。
【0004】
【従来の技術】一般のCADシステム内において、上記
の人手を介在させて行う編集作業のうち一層の効率化が
要望される作業は多岐に亘る。このうち、本発明はパタ
ーン設計の基本をなし、かつ相互に密接な関連のある3
つの作業に着目する。 (i)第1は、編集処理の内容、例えば処理対象となる
要素(部品、配線、ランド等)の「移動」、「削除」、
「複写」等を指定する作業ならびにその処理対象となる
要素を指定する作業である。
【0005】(ii)第2は、上記要素のうち、特に複雑
な形状の図形を有する要素を編集するための作業であ
る。例えばプリント板上のパターン設計では、ノイズ抑
制のため、アース導体を、他の要素(ランド、配線、ピ
ン、ビア等)との短絡を避けつつ可能な限り広い面積を
もって形成することが不可欠である。 (iii)第3は、上記(i)や(ii)の作業中において、
一旦入力されたパラメータ(上記要素を具体的に規定す
るデータ)を、何らかの理由により、途中で変更する作
業および既に入力された情報を、何らかの理由により、
途中で初期化しキャンセルする作業である。
【0006】上記(i),(ii) および (iii)の各作業
について、従来は次のように行われていた。 (i)まず上記の編集処理の内容を指定するための作業
について見ると、従来は次のようにその作業を行ってい
た。この編集処理(例えば移動、削除、複写等)をCA
Dシステムのディスプレイ上で行う場合、設計者はまず
該ディスプレイ上にその編集処理の内容を示すメニュー
を表示させ、その後、ポインティングデバイス例えばマ
ウスのボタンをクリックして、所望の編集処理の内容を
指示する。
【0007】編集処理の内容(例えば移動)が指示され
ると、その移動の対象となるディスプレイ上の要素(例
えば電子部品)をマウスのカーソルでヒットする。その
後は移動すべき位置をそのカーソルで指定する。 (ii)次に上記の複雑な形状の図形を有する要素を編集
するための作業について見ると、従来は次のようにその
作業を行っていた。
【0008】上記のアース導体を例にとると、その形状
はN(Nは3以上の整数)角形の広面積導体となる。そ
こで設計者はCADシステムのディスプレイ上で、その
N角形のN個の角点を1つ1つ順番にポインティングデ
バイス例えばマウスのカーソルでヒットして各角点の座
標を入力する。その後、これらの入力座標を各角点とす
る広面積のN角形導体パターンが編集される。
【0009】(iii)上記の、一旦入力したパラメータの
途中での変更作業および既に入力された情報を途中でキ
ャンセル(初期化)するための作業について見ると、従
来は次のようにその作業を行っていた。例えばある要素
の入力コマンドのもとで、一旦その要素のパラメータを
編集装置に指定したものとする。あるいは、例えば座標
データ等の情報を編集装置に既に入力していたものとす
る。
【0010】ところが何らかの理由でそのパラメータを
変更したい要求あるいはその入力情報を初期化(キャン
セル)したい要求が発生したものとする。このような場
合、上記のパラメータあるいは情報の入力はあるコマン
ドのもとで実行されたものであるから、設計者は、その
パラメータを途中で変更したいときあるいはその入力情
報を初期化したいときには、当該コマンドを一旦終了さ
せる操作を行った後でないと、パラメータの変更も入力
情報の初期化も行えない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
(i)上記の編集処理(例えば移動、複写等)を行う場
合、設計者は、その編集処理の内容をメニューの中から
ヒットし、さらにその編集処理の対象となる要素をディ
スプレイ上でヒットするという、2つの操作を常に対に
して実行しなければならないことおよびこの2つの操作
の発生頻度は膨大であることから、編集作業の工数が多
くなり、パターン設計の効率を悪化させるという問題が
ある。
【0012】(ii)上記の、広面積のN角形からなる導
体におけるそのNは一般に数1000にも及ぶことがあ
り、誤入力をし易いこと、誤入力をしたときの修正が困
難であること等の理由により、パターン設計の効率を悪
化させるという問題がある。この場合、入力指示の方法
として矩形で入力する機能を兼ね備えたものもあるが、
通常の角点入力からその矩形入力に切り替えるときには
一旦、当該編集コマンドを終了させることが必要であ
り、やはりパターン設計の効率を悪化させるという問題
がある。
【0013】また上記矩形入力指示の場合、水平および
垂直方向に交差する方向の辺、すなわち斜めの辺を持つ
矩形の入力指示ができないという不利もある。 (iii)上記の、パラメータの変更や入力情報の初期化を
行うとき、これらパラメータや入力情報の入力を実行し
たコマンドを一旦終了させなければならないから、設計
者にとって操作が悪く、結局、パターン設計の効率を悪
化させるという問題がある。
【0014】したがって本発明は上記問題点に鑑み、 (i)編集処理において、編集処理の内容を指定すると
いう操作とその編集処理の対象となる要素を指定すると
いう操作を簡略化することにより、パターン設計におけ
る作業効率の改善を図ることを第1の目的とする。 (ii) 広面積のN角形からなる図形の編集をする場合
に、簡便な操作で図形の形状を容易に特定することによ
り、パターン設計における作業効率の改善を図ることを
第2の目的とする。
【0015】(iii)一旦入力したパラメータの変更や一
旦入力した情報の初期化を、当該コマンドを終了させる
操作を介在させずに行えるようにすることにより、パタ
ーン設計の作業効率の改善を図ることを第3の目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の第1の目
的に対応する編集装置の概略構成図である。 (1)本発明の第1の態様(図1)によれば、複数のポ
インティング用のボタンを具備するポインティングデバ
イスにより、ディスプレイ上のカーソルを操作しなが
ら、パターン設計を行うCADシステムにおいて、編集
中に発生する各種イベントの統括的な管理を司るエディ
タメインループ部11と、複数のボタンのいずれかが操
作されたとき、エディタメインループ部11から該ボタ
ン操作の通知を受けて、複数のボタンのうちいずれのボ
タンが操作されたかを認識し、かつ、そのときのカーソ
ルの指示情報を認識する動作判別処理手段12と、動作
判別処理手段12による認識結果に応じて、複数のボタ
ンの各々に予め意味づけられた各該ボタンに固有の処理
を選択し、その選択された処理をディスプレイ上で実行
するボタン種別処理手段13と、を有して編集装置が構
成される。
【0017】(2)本発明の第2の態様(図1)によれ
ば、ボタン種別処理手段13は、少なくとも第1ボタン
種別処理部13−1および第2ボタン種別処理部13−
2からなると共に、動作判別処理手段12による認識結
果に応じて択一的に選択され、かつ、第1ボタン種別処
理部13−1が選択されるときに、複数のボタンの各々
に予め意味づけられた各該ボタンに固有の処理と、第2
ボタン種別処理部13−2が選択されるときに、複数の
ボタンの各々に予め意味づけられた各該ボタンに固有の
処理とが相互に異なるように構成される。
【0018】(3)本発明の第3の態様によれば、パタ
ーン設計のうち、パターンの編集処理を行うとき、第1
ボタン種別処理部13−1を選択し、パターンの編集処
理の実行中に該パターンに対する処理モードを変更する
ときに、第2ボタン種別処理部13−2を選択する。 (4)本発明の第4の態様によれば、第1ボタン種別処
理部13−1が選択されるときに、3個のボタンの各々
に予め意味づけられた各該ボタンに固有の処理は、「パ
ターンの移動」、「パターンの削除」および「パターン
の複写」の各処理である。
【0019】(5)本発明の第5の態様によれば、第1
ボタン種別処理部13−1が選択されるときに、3個の
ボタンの各々に予め意味づけられた各該ボタンに固有の
処理は、「処理モードの変更」、「処理モードの取消」
および「処理モードの確定」の各処理である。 (6)本発明の第6の態様によれば、「処理モードの変
更」に対応するボタンを操作すると、その操作を繰り返
す毎に、当該パターンに対する編集処理の適用範囲が循
環的に変更されるようにする。
【0020】(7)本発明の第7の態様によれば、特定
のボタンを押下したままカーソルを移動したときにその
移動跡を対角線とする矩形をディスプレイ上に表示さ
せ、その移動跡の長さの長短により、それぞれ、パター
ンの集合要素またはパターンの単体要素を指定したもの
とみなすようにする。 (8)本発明の第8の態様によれば、ボタン種別処理手
段13は、最後に実行した固有の処理の種別を記憶し、
次回、ボタン種別処理手段13が起動されるときは、そ
の記憶された固有の処理から処理を開始するようにす
る。
【0021】(9)本発明の第9の態様によれば、ボタ
ン種別処理手段13の処理内容を、エディタメインルー
プ部11に対して登録するボタン種別登録手段14を有
する。 (10)本発明の第10の態様によれば、複数のボタン
の各々に、相互に異なるコマンド機能を持たせ、各種編
集コマンドを各該ボタンを押下することにより発生させ
てパターン設計のための編集を実行する。
【0022】図2は本発明の第2の目的に対応する編集
装置の概略構成図である。 (11)本発明の第11の態様(図2)によれば、編集
中に発生する各種イベントの統括的な管理を司るエディ
タメインループ部21と、エディタメインループ部21
より、N(Nは3以上の整数)角形の図形をディスプレ
イ上に編集すべきことを命令するコマンドを受けたと
き、複数のボタンのうちいずれのボタンが操作されたか
を認識し、かつ、そのときのカーソルの指示情報を認識
すると共に、その操作されたボタンの種別に応じて、該
図形を加算する処理をすべきか該図形を減算する処理を
すべきかを判別する動作判別処理手段22と、カーソル
の指示情報に基づいて、編集すべきN角形の図形の座標
を取り込み該図形の全体の形状を特定する座標取り込み
手段23と、動作判別処理手段22から与えられる、図
形の加算処理か減算処理かの指示と、座標取り込み手段
23により形状が特定された図形の情報とを受けて、既
に前記ディスプレイ上に生成された図形に対してさらに
その特定された図形を加算または減算する図形演算手段
24と、図形演算手段24にて確定された図形を、前記
エディタメインループ部21のメモリ領域に登録する図
形登録手段25と、を有して編集装置が構成される。
【0023】(12)本発明の第12の態様(図2)に
よれば、座標取り込み手段23は、カーソルの移動跡の
始点と終点を対角線の情報を入力して、その対角線を含
む矩形として図形を特定する矩形座標取り込み部23−
1と、カーソルにより各角点毎に入力された角点座標の
集合により図形を特定する角点座標取り込み部23−2
とからなる。
【0024】(13)本発明の第13の態様によれば、
ディスプレイ上に形成されたN角形の図形に対し、カー
ソル操作により編集したN角形の図形を重ね合わせるこ
とにより新たなN角形の図形を編集するようにする。 (14)本発明の第14の態様によれば、ディスプレイ
上に形成されたN角形の図形に対し、複数のポインティ
ング用のボタンのうちの第1のボタンを使用したカーソ
ル操作によって編集されるN角形の図形を、加算的に合
成して新たなN角形の図形を編集し、ディスプレイ上に
形成されたN角形の図形に対し、複数のポインティング
用のボタンのうちの第2のボタンを使用したカーソル操
作によって編集されるN角形の図形を、減算的に合成し
て新たなN角形の図形を編集するようにする。
【0025】図3は本発明の第3の目的に対応する第1
の編集装置の概略構成図である。 (15)本発明の第15の態様(図3)によれば、編集
中に発生する各種イベントの統括的な管理を司るエディ
タメインループ部31と、複数のボタンのいずれかが操
作されたとき、エディタメインループ部31から該ボタ
ン操作の通知を受けて、複数のボタンのうちいずれのボ
タンが操作されたかを認識し、かつ、そのときのカーソ
ルの指示情報を認識する動作判別処理手段32と、エデ
ィタメインループ部31からパターンを構成する要素を
入力すべきコマンドが与えられていて、かつ、動作判別
処理手段32により、その要素を具体的に規定するパラ
メータを変更する要求が発生しているか否かを識別する
イベント識別手段33と、イベント識別手段33によ
り、パラメータを変更する要求が発生しているものと識
別されたとき、そのパラメータの変更処理を実行し、か
つ、その実行後は制御をエディタメインループ部31に
移すパラメータ変更処理手段34と、イベント識別手段
33により、パラメータの変更を要求するイベントは発
生していないと識別されたとき、1イベント毎に要素の
入力処理を実行し、かつ、その入力処理の実行後は制御
を前記エディタメインループ部31に移す要素入力処理
手段35と、を有して第1の編集装置が構成される。
【0026】(16)本発明の第16の態様によれば、
イベント識別手段33により、カーソルがディスプレイ
上の要素入力用のメニューを指していることが識別され
たとき、第1のパラメータ変更処理手段51を起動す
る。 (17)本発明の第17の態様によれば、イベント識別
手段33により、カーソルがディスプレイ上のエディタ
画面を指していることが識別され、かつ、複数のポイン
ティング用のボタンのうち、第1のボタンが操作された
ときは、第2のパラメータ変更処理手段52を起動す
る。
【0027】(18)本発明の第18の態様によれば、
イベント識別手段33により、カーソルがディスプレイ
上のエディタ画面を指していることが識別され、かつ、
複数のポインティング用のボタンのうち、第2のボタン
が操作されたときは、要素入力用のメニュー内の要素入
力用パラメータを取り込むためのパラメータ取り込み手
段53を有する。
【0028】(19)本発明の第19の態様によれば、
パラメータ取り込み手段53を要素入力処理手段35の
前段に配置する。図4は本発明の第3の目的に対応する
第2の編集装置の概略構成図である。 (20)本発明の第20の態様によれば(図4)、編集
中に発生する各種イベントの統括的な管理を司るエディ
タメインループ部31と、複数のボタンのいずれかが操
作されたとき、エディタメインループ部31から該ボタ
ン操作の通知を受けて、複数のボタンのうちいずれのボ
タンが操作されたかを認識し、かつ、そのときのカーソ
ルの指示情報を認識する動作判別処理手段32と、エデ
ィタメインループ部31からパターンの編集を実行すべ
きコマンドが与えられていて、かつ、動作判別処理手段
32により、既に入力された情報を初期化することの要
求が発生しているか否かを識別するイベント識別手段3
3と、イベント識別手段33により、初期化の要求が発
生しているものと識別されたとき、既に入力された情報
を初期化する処理を実行し、かつ、その実行後は制御を
エディタメインループ部31に移す初期化処理手段36
と、イベント識別手段33により、初期化を要求するイ
ベントは発生していないと識別されたとき、1イベント
毎に新たなデータの入力処理または新たに指示された編
集の処理を実行し、かつ、その入力処理の実行後は制御
をエディタメインループ部31に移す入力/編集処理手
段37と、を有して第2の編集装置が構成される。
【0029】(21)本発明の第21の態様によれば、
初期化の対象となるデータが存在するときは初期化処理
手段36を起動し、初期化の対象となるデータが存在し
ないときは入力/編集処理手段37を起動する。 (22)本発明の第22の態様によれば、パターンを構
成する要素を入力すべき入力コマンドを実行中におい
て、該要素を具体的に規定するパラメータを変更する要
求が発生したとき、該入力コマンドを終了させずにその
まま該パラメータの変更を続行するようにする。
【0030】(23)本発明の第23の態様によれば、
あるイベントの実行中において、すでに入力した既入力
情報を初期化する要求が発生したとき、当該コマンドを
終了させずにそのまま該既入力情報の初期化を続行する
ようにする。
【0031】
【作用】
(1)上記第1の態様では、ポインティングデバイス例
えばマウスのボタンにコマンド制御を行わせる。 (2)上記第2の態様では、複数のボタンにそれぞれ、
相互に異なるコマンド制御を割り付ける。
【0032】(3)上記第3の態様では、上記(2)の
場合、パターンの編集処理のコマンド制御と処理モード
の変更のコマンド制御を割り付ける。 (4)上記第4の態様では、パターンの移動、削除およ
び複写の各操作を各ボタンに割り付ける。 (5)上記第5の態様では、処理モードの変更、取消お
よび確定の各操作を各ボタンに割り付ける。
【0033】(6)上記第6の態様では、1つのボタン
を繰り返し押す毎に、例えば部品の配置方向を、90°
→180°→270°→…のように回転させることがで
きる。 (7)上記第7の態様では、カーソルの移動跡を対角線
とする矩形をディスプレイ上に定義し、その矩形で囲ま
れる部分の大小により、指定すべき要素を特定する。
【0034】(8)上記第8の態様では、最後に処理を
終えたときの処理の内容、すなわちラストモードを記憶
し、次回の処理のはこのラストモードより開始するよう
にする。パターン設計上、ある種類の操作を行っている
ときは、その操作が連続的に行われるという一般的事実
に着目したものである。 (9)上記第9の態様では、各ボタンが有する各コマン
ド制御の意味づけを、編集装置内に登録するための手段
を持つようにする。
【0035】(10)上記第10の態様では、メニュー
を介さずボタンのみを操作してパターン設計する編集方
法を提供する。 (11)上記第11の態様では、既に出来上がったN角
形の図形の上にさらにもう1つの別のN角形の図形を加
えて、あるいはさらにもう1つの別のN角形の図形を減
じて、新たなN角形の図形を生成する。
【0036】(12)上記第12の態様では、上記の別
のN角形の図形をディスプレイ上に定義するとき、カー
ソルの軌跡を対角線とする矩形(N=4のとき)による
指定か、該図形の各角点の座標による指定を行う。 (13)上記第13の態様では、既に出来上がったN角
形の図形に対して他の図形を加えるようにまたは減ずる
ように重ね合わせて新たな図形を生成する方法を提供す
る。
【0037】(14)上記第14の態様では、上記(1
3)において、もとの図形に対して、第1のボタンで別
の図形を重ねたときは図形の加算とし、第2のボタンで
別の図形を重ねたときは図形の減算とする。 (15)上記第15の態様では、パターンの生成途中
で、一旦入力したパラメータの変更要求が生じたとき、
コマンドを終了させずにその要求に応じた変更操作が実
現できるようにする。
【0038】(16)上記第16の態様では、そのパラ
メータの変更要求がメニュー上で発生したときに対応す
る第1のパラメータ変更処理手段を有する。 (17)上記第17の態様では、予めパラメータ変更用
として割り付けられたボタンが操作されたときに対応す
る第2のパラメータ変更処理手段を有する。 (18)上記第18の態様では、上記(16)に対応し
て、上記(17)でのボタンとは別のボタンで、メニュ
ー上より、変更したいパラメータを取り込む。
【0039】(19)上記第19の態様では、上記(1
8)のパラメータ取り込み手段を、図3の要素入力手段
35の前段に配置することとする。 (20)上記第20の態様では、パターンの生成途中
で、既に入力した情報の初期化要求が生じたとき、コマ
ンドを終了させずにその要求に応じた初期化操作が実現
できるようにする。
【0040】(21)上記第21の態様では、初期化処
理手段を起動するかしないかを、初期化の対象となるデ
ータが存在するかしないかによって決定する。 (22)上記第22の態様では、上記(15)の態様に
相当し、入力コマンドを終了させずにパラメータの変更
をするようにした編集方法を提供する。 (23)上記第23の態様では、上記(20)の態様に
相当し、入力コマンドを終了させずに既入力情報の初期
化をするようにした編集方法を提供する。
【0041】
【実施例】図5は本発明が適用されるCADシステムの
構成例を示す図である。本図の参照番号40はCADシ
ステム全体を表す。その主たる構成は、ワークステーシ
ョン41、複数のボタン43を有するポインティングデ
バイス(マウス)42およびキーボード44である。
【0042】ワークステーション41は、中央処理装置
(CPU)や、処理プログラムおよびデータを格納する
各種のメモリを内蔵しており、これらにより本発明に係
る編集装置が構成される。なお、45はエディタ設計画
面が表示されるディスプレイである。図6は図1に示す
構成のもとで実行される処理の流れを示すフローチャー
ト(その1)、図7は図1に示す構成のもとで実行され
る処理の流れを示すフローチャート(その2)である。
本図において、編集装置のイベント(マウスのボタン操
作、キーボード入力等)の統括的な管理、すなわちリア
ルタイムな各イベントの動作認識を行う図1のエディタ
メインループ部11は、図6および図7において点線で
示す。これら図6および図7において、図1の構成の最
も特徴的な処理を表しているのは、図7におけるステッ
プS14,S15,…S20である。
【0043】ステップS14では、マウス42が具備す
る複数のボタン43のうちどのボタンが押されたか判断
する。なお本実施例では、3個のボタン(左、中、右)
43を有するものとする。仮に左ボタンが押されたとす
ると、特定の処理、例えばパターン(要素)の移動であ
るものとし(ステップS15)、そのボタンに割り付け
た機能の判断を行う処理をエディタメインループ部11
に対して行う(ステップS16)。
【0044】同様の操作は、中ボタンが押されたときに
も、ステップS17およびステップS18として行わ
れ、右ボタンが押されたときにも、ステップS19およ
びステップS20として行われる。一例として、中ボタ
ンが押されたときは、パターン(要素)の削除であり、
右ボタンが押されたときはパターン(要素)の複写であ
る。
【0045】ボタンが押されると(ステップS1)、エ
ディタメインループ部11よりイベントが発生した旨の
信号が、図1の動作判別処理手段12に印加される。こ
こで、いずれのボタン43が押されたかを認識すると共
にそのカーソル指示情報(カーソルの位置座標)を認識
する(ステップS4)。このとき、ボタンに割り付けた
機能の判断を行う処理が未登録ならば、エディタメイン
ループ部11に対して登録を行う(ステップS5,S6
およびS7)。つまり、図1のボタン種別処理手段13
を、図1のボタン種別登録手段14によって、エディタ
メインループ部11に対して登録する。その後は処理
を、エディタメインループ部11に移す。
【0046】ステップS6の結果がYESならば、ボタ
ン43が押されたときまたは離されたときのいずれの時
点で処理を行うか判断し、押されたときに処理を行うの
であれば、ステップS10に至る(ステップS8および
ステップS9)。ステップS3の結果がNO、すなわち
ボタン43が離されたときは、ステップS11にて、そ
のときのカーソルの位置座標を認識し、記憶する。
【0047】ステップS12にてステップS8と同様の
判断をし、ボタンが離されたときに処理を行うものであ
れば(ステップS13のNO)ステップS10に至る。
ステップS10およびステップS14では、押されたボ
タンの判断を行う。以下、前述のステップS15〜S2
0に続く。図8は図1に示す構成のもとで実行される処
理の具体例を示すフローチャート(その1)、図9は同
フローチャート(その2)、図10は同フローチャート
(その3)である。
【0048】設計者がエディタ設計画面上にてマウス4
2のボタン43を離すと(ステップS1)、そのことが
判断されて、ボタンが押された場合のステップS4,S
5,S6,S7,S8およびS9(図6および図7のス
テップS4,S5,S6,S7,S8およびS9と同
じ)は無効になり、図9のステップS10に処理が移
り、ステップS11およびS12(図6および図7のス
テップS12およびS13に同じ)を経て、ステップS
13に至る。
【0049】ステップS13およびS14では、カーソ
ルをディスプレイ上(エディタ設計画面上)で移動した
ときにその移動跡を対角線とする矩形をディスプレイ上
に表示させ、その移動跡の長さの長短(つまりカーソル
の始点から終点までの変位)により、パターンの集合要
素または単体要素が指定されたものとみなす。すなわ
ち、ステップS14で変位が規定値以上(YES)な
ら、電子部品等の集合要素が指定されたものと判断し、
その変位が規定値以下(NO)なら、一本のラインや1
つのピン等の単体要素が指定されたものと判断する。
【0050】図10のステップS15で始まる処理は、
集合要素指定の場合であり、図10のステップS22で
始まる処理は、単体要素指定の場合である。これらステ
ップS15およびS22では、マウス42のどのボタン
(左、中、右)43が押されたか判別し、左ボタン、中
ボタンおよび右ボタンに応じてその指定要素に対しそれ
ぞれ、例えば「移動」、「削除」および「複写」の処理
を実行する。
【0051】図10のステップS16,S18,S2
0,S23,S25およびS27は、図1の第1ボタン
種別処理部13−1が行う処理である。この処理の中で
さらにマウス42の左ボタン、中ボタンおよび右ボタン
を押したとすると、上記「移動」、「削除」および「複
写」の処理は再現されない。このとき処理は、第2ボタ
ン種別処理部13−2に移り、例えば左ボタンは「処理
モードの確定」、中ボタンは「処理モードの取消」、右
ボタンは「処理モードの変更」のように意味づけられ
る。例えば、上記「移動」の処理が完了したときはさら
に上記左ボタンを押せば、移動のコマンドは解除され、
次のコマンドを待つ。
【0052】一方、例えば上記「移動」の処理中にさら
に上記の右ボタンを押すと、処理モードの変更が行われ
る。このことは「削除」の処理中でも、「複写」の処理
中でも行われる。具体例は図13および図14において
説明するが、上記の処理モードの変更についてエディタ
メインループ部11に登録を行うプロセスは、図10の
最下段のS17,S19,S21,S24,S26およ
びS28に示す。
【0053】この「処理モードの変更」に対応する右ボ
タンを押すと、一回押す毎に、編集処理の適用範囲が循
環的に変更される。例えば、上記の「削除」の処理を例
にとると、削除対象のラインにカーソルをヒットし、1
回右ボタンを押すと、そのカーソルに触れる1つの線分
が強調されさらに左ボタンが押されれば削除される。も
う1回右ボタンを押すとさらにその線分につらなるさら
に先の線分まで強調されさらに左ボタンが押されれば削
除される。さらにもう1回右ボタンを押すと、その線分
と同電位にある全てのラインが強調されさらに左ボタン
が押されれば削除される。もう1回右ボタンを押すと、
再び元に戻る、ということが行われる。つまり、右ボタ
ン押下により削除対象範囲が変化し、対象範囲が強調さ
れた状態でマウス左ボタンを押下すると初めて削除が行
われる。
【0054】また「移動」を例にとれば、右ボタンを1
回押すと90°図形が回転し、もう1回押すとさらに9
0°(180°)図形が回転し、という処理モードの変
更が実現される。図11は図1に示す第2ボタン種別処
理手段(モード変更用)に係る処理の一例を示すフロー
チャート(その1)、図12は図1に示す第2ボタン種
別処理手段(モード変更用)に係る処理の一例を示すフ
ローチャート(その2)である。
【0055】ステップS1にて設計者がマウス42の右
ボタンを押したとすると、ステップS2およびS3を経
てステップS4に至り、ここで押されたボタンの番号
(左か中か右か)と、そのときのカーソルの指示情報
(座標位置)が認識され、かつ、記憶される。このとき
のボタンの判断を行う処理が登録されていないものと判
断されれば、ステップS5およびS6のNOを経て、そ
の登録(第2ボタン種別処理部13−2の登録)を行
う。
【0056】その登録がなされていれば、ステップS8
およびS9のYESを経てステップS10に至る。な
お、ステップS3でボタンが離されている(NO)と判
断された後のステップS17,S18およびS19は、
休止している。ステップS10およびステップS11に
おいて、マウスの右ボタンが押されたものと判断される
と、上述した「処理モードの変更」が実施される。な
お、本図の設定では右ボタンが押されているので、ステ
ップS12,S13とステップS14,S15は休止で
ある。
【0057】図13は図1の構成によるパターン編集の
一例を図解的に表す図(その1)、図14は図1の構成
によるパターン編集の一例を図解的に表す図(その2)
である。図13の工程1では、第1ボタン種別処理部1
3−1により、右ボタンで指定された編集、例えば「複
写」が行われている。複写の対象はカーソルでヒットさ
れたラインである。
【0058】図13の工程2では、マウス42が図中矢
印の方向に移動する。ここにそのラインの複写を行うた
めである。ところがここで、図14の工程3に示すごと
く、さらに右ボタンが押されたとすると、図1の処理は
第2ボタン種別処理部13−2に移り、この右ボタンで
指定される処理モードの変更動作に入る。そうすると、
工程2で複写されたラインL1は、その右ボタンの押下
により、ラインL2およびL3と伸びる。
【0059】そして図14の工程4で、マウスの左ボタ
ンを押すと、この左ボタンに割り付けられている「処理
モードの確定」に基づき、パターン複写が完了する。図
15は図2に示す構成のもとで実行される処理の流れを
示すフローチャート(その1)、図16は図2に示す構
成のもとで実行される処理の流れを示すフローチャート
(その2)である。
【0060】前述したN角形(図中では多角形と記す)
の図形を編集すべきコマンドがエディタメインループ部
21より発せられたものとする(ステップS1)。な
お、図1のエディタメインループ部11と図2、図15
および図16に示すエディタメインループ部21とは実
質的に同じものである。この多角形編集コマンドのもと
では、図2の動作判別処理手段22が働き、マウスの各
ボタンに加算処理および減算処理ならびに終了処理を設
定する。そして設計者にマウス42の操作を促す(ステ
ップS2)。
【0061】操作されたマウスのボタンが終了を指示し
ていなければ(ステップS3およびステップS4のN
O)、その操作されたボタンが「加算処理」か「減算処
理」かをメモリに記憶しておく。次にマウスの操作が矩
形指示か(ボタンを押下したまま対角線を引く)、角点
座標指示か(所望の多角形の各角点を順次指定する)判
断し(ステップS6)、矩形指示なら(ステップS7の
YES)、図16のステップS8に至りここでその対角
線を有する矩形に変換する。これは図2の矩形座標取り
込み部23−1が行う。
【0062】ステップS9では、メモリに図形データが
存在するか調べ、図形データがなければ(ステップS1
0のYES)、ただ単にステップS8の図形データをメ
モリに登録する(ステップS11)。もし図形データが
あれば(ステップS10のNO)、そのメモリ上の図形
データと、ステップS8で指定された図形データとを合
成する。これは図2の図形演算手段24で行われるが、
このとき、例えばマウス42の左ボタンにより操作され
ているのなら、上記の2つの図形は加算され、中ボタン
により操作されているのなら、元の図形から今入力した
図形を抜き取る。なお、右ボタンは終了指示として割り
付ける。
【0063】かくして合成した多角形座標データは、図
2の図形登録手段25により、エディタメインループ部
21のメモリ領域に登録される。この多角形座標データ
の上記メモリ領域への登録は、マウスの右ボタン(終了
指示)が押されたときにも行われる(ステップS1
4)。上記ステップS7にて、矩形指示でないと判断さ
れたとき、すなわち角点座標の指示であると判断される
と、処理は図2の角点座標取り込み部23−2に移る。
そして設計者にマウスの操作を促す(ステップS15お
よびS16)。
【0064】設計者がマウスの右ボタン(終了指示)を
押すと(ステップS17,S18およびステップS19
のYES)、多角形の各角点を指定して得た座標列を角
点座標データに変換する(ステップS20)。そして上
記のステップS9に至る。図17は図2に示す構成によ
り多角形図形を編集する工程例を示す図(その1)、図
18は同図(その2)である。図19は同図(その3)
である。図20は同図(その4)である。図21は同図
(その5)である。図22は同図(その6)である。
【0065】図17の工程1では、まず一例として矩形
指示による入力方法(カーソルによる対角線の指定)
で、点線で示す矩形を形成中である。図18の工程2で
は、その矩形が完成する。工程3では、その矩形に合成
したい別の多角形を作成し始める。左ボタンをクリック
して最初の角点座標を指定する。
【0066】図19の工程4では、上記工程3に引き続
き、合成すべき多角形の角点を次々と左ボタンでクリッ
クする。工程5では、右ボタン(終了指示)を押す。工
程2→工程4は左ボタン(加算指示)により行われてい
るので、2つの多角形は加算的に合成され、図示する多
角形が得られる。
【0067】図20の工程6では、マウスの中ボタンを
用いて、さらに別の図形(図では矩形の例を示す)を元
の図形に重ね合せる。工程7でボタンを離すと工程6で
の合成図形が現れるが、この場合、工程6が中ボタン
(減算指示)を用いて行われたので、合成図形は図示す
るとおり、元の図形(工程5の図形)より、矩形を打ち
抜いたドーナツ形の図形となる。
【0068】図21の工程8では、再び中ボタン(減算
指示)を使って、第3の多角形を、各角点を指定しなが
ら形成する。工程9では、一例として台形が指定されて
いる様子を示す。図22の工程10では、右ボタンを押
して編集を終了させる。この場合、工程8→工程9が中
ボタンで使用して行われたので、上記の台形を元の図形
(工程7の図形)からさらに抜き取ったものとなる。
【0069】工程11にて右ボタン(終了指示)を押し
て、所望の多角形の編集を終了する。この図形はエディ
タメインループ部21のメモリ領域に格納される。図2
3は図3の構成を処理の流れに沿って具体的に示す構造
図(その1)、図24は図3の構成を処理の流れに沿っ
て具体的に示す構造図(その2)である。本図において
参照番号31はエディタメインループ部であるが、既に
現れたエディタメインループ部11および21と実質的
に同じである。図23および図24において、そのエデ
ィタメインループ部31以外の部分は、実際に要素入力
を行うための処理部分である。
【0070】まず設計者がパターン設計に必要な何らか
の要素を入力するため、エディタ画面上(ディスプレイ
45上)に表示された各種要素群のうちの所望の1つを
マウス42によりヒットする。エディタメインループ部
31は、マウスのボタン43が押下されたというイベン
トを感知し、要素入力用メニュー表示手段56に処理を
移す。
【0071】この要素入力用メニュー表示手段56は、
配線パターン用、ランド用、ビア用、広面積導体用等の
メニューを表示する。またこのとき該手段56は、今、
各要素の入力コマンドの実行が開始したことを認識す
る。エディタメインループ部31は、発生したイベント
についての判断を行うため、動作判別処理手段32に処
理を渡す。さらに、イベント識別手段33は、イベント
がどのデバイスで発生したか判断する(ステップS
1)。
【0072】イベントがキーボード44より発生したな
らば、押下されたキーボード44のキーに意味があるか
否か判断する(ステップS3)。押下されたキーに意味
がないときは、処理をエディタメインループ部31に返
す。押下されたキーに意味があるときは、第3のパラメ
ータ変更処理手段55(図3のパラメータ変更処理手段
34の一部に相当)に処理を渡し、その押下されたキー
に割り当てられたパラメータに変更する。そして処理を
メインループ部31に返す。
【0073】一方、イベントがマウス42より発生した
ならば、そのマウスのボタンの押下がエディタ画面上の
どの部分で発生したのか判断する(ステップS2)。ま
たその押下されたボタン43は、左ボタンか中ボタンか
右ボタンかも判断する(ステップS4)。もし左ボタン
であったとすると、既に要素入力用メニュー表示手段5
6で表示されている各要素入力メニュー内の要素入力用
パラメータを取り込むための、要素入力のパラメータ取
り込み手段53を経てから要素入力処理手段35による
処理を実行する。
【0074】ステップS4にて、中ボタンが押下された
ものと判断されると、既にディスプレイ上に表示中の要
素入力用メニューを削除すべく、要素入力用メニューの
削除手段54に処理を移す。その後は、各要素の入力コ
マンドの実行が完了したものとして、メインループ部3
1に処理を返す。ステップS4にて押下されたボタンが
左ボタンであると判断されると、各要素の入力コマンド
内で定義されているパラメータのいずれかに、パラメー
タを変更するためのイベントであるものと判断し、第2
のパラメータ変更処理手段52(図3のパラメータ変更
処理手段34の一部)に処理を渡す。ここで要素入力パ
ラメータの変更が終了すると、処理をメインループ部3
1に返す。
【0075】ステップS2において、イベントが要素入
力用メニュー上で発生したものと判断された場合は、要
素入力パラメータの変更処理を行うため、第1のパラメ
ータ変更処理手段51(図3のパラメータ変更処理手段
34の一部)に処理を渡し、その変更処理が終了した
ら、処理をメインループ部31に返す。かくの如く上述
したパラメータの変更は、入力コマンドを終了させるこ
となく、その入力コマンドの操作途中でも実行可能であ
る。
【0076】ここで配線パターンを入力する場合を例に
とって、実際の操作の一例を示す。図25は実際の操作
例を示す図(その1)、図26は実際の操作例を示す図
(その2)である。図25において、ディスプレイ45
には、図示するエディタ画面が写し出される。このう
ち、領域61はメニュー表示領域である。このメニュー
(61)の中の“LINE”をマウス42のボタン43
でヒットしたとすると、次にはその領域61に、図26
に示す配線パターン入力パラメータを設定するためのメ
ニューが展開する。なお、図25のメニューアイコン6
2は、上記の“LINE”に相当する表示例を示す。
【0077】図26に示すメニューは、本発明のもとで
は、配線パターンの始点入力を、マウスの中ボタンを押
下してキャンセルするか、あるいは図26のメニュー
中、下端に示す“QUIT”をヒットしない限り、表示
されたままとなる。したがって、設計者は配線パターン
の入力処理中において、自由にその変更ができる。この
図26のメニューにおける各領域(63〜69)の意味
は下記のとおりである。 63:水平、垂直、斜め45度/自由角度選択用チョイ
スアイテム 64:自動/非自動配線層変更用チョイスアイテム 65:線幅設計用チョイスアイテム 66:配線トレース選択用チョイスアイテム 67:配線層変更用ボタンアイテム 68:ビア発生用ボタンアイテム 69:コマンド終了用ボタンアイテム 図27は図4の構成を処理の流れに沿って具体的に示す
構造図(その1)、図28は図4の構成を処理の流れに
沿って具体的に示す構造図(その2)である。ただし、
広面積導体(図22参照)についての入力情報(形状座
標)を初期化して、改めて入力情報(形状座標)を定義
し直す場合を例にとって示す。なお、図27における広
面積導体入力用メニューノーティファイプロシジャ72
および第1ステップS1は、図4のイベント識別手段3
3に相当し、図27における第2ステップS2と図28
における第3ステップS3は、図4の初期化処理手段3
6に相当する。
【0078】図27および図28に示す構造は、エディ
タ画面(45)上で発生するイベントを管理するエディ
タメインループ部31と、広面積導体の形状座標(角点
座標)の入力を行うための処理部分(71,72,S
1,S2,S3,32,73)とに大別される。編集コ
マンドの実行中は、エディタメインループ部31が、エ
ディタ画面(45)上で発生するイベントの管理を行っ
ている。設計者が、広面積導体の形状を入力すべく、エ
ディタ画面上に用意されたメニューをマウスのボタンに
よりヒットすると、エディタメインループ部31は、
“ボタンが押下された”というイベントを感知し、広面
積導体に関する情報を入力するための、広面積導体入力
用メニュー表示手段71に処理を渡す。ここにそのメニ
ューがエディタ画面上に表示される。このメニューが表
示された後は、処理をメインループ部31に返す。
【0079】設計者が上記メニュー内の“入力開始ボタ
ン(GO)”をマウスによりヒットすると、広面積導体
の形状座標を定義する際の準備処理を行う、広面積導体
入力用メニューノーティファイプロシジャ72に処理が
移る。この準備処理として第1ステップS1が実行さ
れ、ここで、既に定義されている広面積導体の入力情報
(形状座標データ)が存在するか否か判断する。もし、
そのステップS1の結果がYES(既入力情報が存在す
る)であれば、第2ステップS2が実行される。このス
テップS2では広面積導体について既に入力済みの形状
座標データを初期化する。その後、第3ステップS3に
至る。
【0080】上記第3ステップS3は、上記第1ステッ
プS1の結果がNO(既入力情報が存在しない)のとき
にも、発生する。このステップS3では、新規に広面積
導体の形状座標を定義し始める。その後、処理は再びメ
インループ部31に返される。エディタメインループ部
31は、エディタ画面上でマウスのボタンが押下された
ときもこの“マウスのボタン押下”というイベントを感
知し、処理を動作判別処理手段32に渡す。そして、発
生したそのイベントに従って、広面積導体の形状座標定
義手段73に処理を渡す。該手段73は、ここに定義さ
れた広面積導体の形状座標を記憶して、再び処理をメイ
ンループ部31に移す。
【0081】上述したように広面積導体の形状座標を定
義する場合、メインループ部31→動作判別処理手段3
2→形状座標定義手段73→メインループ部31という
ループを通して定義するのは通常の処理である。これに
対し、メインループ部31→広面積導体入力用メニュー
ノーティファイプロシジャ72→第1ステップS1(第
2ステップS2)→第3ステップS3(座標入力要求処
理)→メインループ部31というループを通して定義さ
れるのは、割り込み処理による定義である。このような
割り込みによる定義を可能とすることにより、従来のよ
うにコマンドをいちいち終了させることなく、新たな入
力情報(形状座標)に書き替えることができる。
【0082】以上詳しく述べたように本発明はマウス4
2の複数のボタン43に各種のコマンド機能を割り付け
ると共に、そのコマンド機能の内容も各種コマンドの種
類に応じて変化させるものである。既に述べたとおり、
本発明によれば、マウスの各ボタンに例えば「移動」、
「削除」および「複写」の各コマンド機能を割り付ける
ようにすることができる。さらにまた、本発明によれ
ば、例えば「移動」のコマンドを実行中であっても、さ
らに指定のボタンを押下することによって処理モードの
「確定」、「取消」、「変更」等が可能である。特に、
その処理モードの変更においては、さらに、その処理の
適用範囲を、同一ボタンの繰り返し操作により順次変更
することができる。既に述べた例では、ラインの「削
除」コマンドのもとで、ボタンを1回押すごとにその適
用範囲が、線分→その線分につらなる先の線分→その線
分と同電位の線分全体、というように簡単に変更でき
る。例えば、選択されたラインのみ→最初の分岐点まで
→ある部品ピンから他の部品ピンまで→同電位のライン
全て、というように変更できる。
【0083】このような操作を実現する具体的な詳細例
を以下に示す。図29は「移動」、「削除」および「複
写」の処理を表す図である。本図において、ステップS
1およびS2は、マウス42のボタン43を押下した点
での座標を認識する。ステップS3では、マウスのボタ
ンを離した点での座標を認識する。
【0084】ステップS4では操作されたボタンは左ボ
タン、中ボタン、右ボタンのうちのいずれか、を判断す
る。ステップS5〜S9は、移動処理の手順を示すが、
他の削除処理および複写処理についても、このステップ
S5〜S9と同様の手順で処理が行われる。ステップS
6およびS7は、マウスにより点が指定されたと判断さ
れた場合のルート、ステップS8およびS9は、マウス
により領域(既述の矩形)が指定されたと判断された場
合のルートである。
【0085】本実施例で使用しているウィンドウシステ
ムは、ウィンドウ内でイベント(マウスが動いた、マウ
スのボタンが押下された、マウスのボタンが離された
(左、中、右の種類も分かる)等)が発生すると、それ
らのイベントに対し予め定義した関数を自動的に呼び出
す(CALL)という機能を持っている。図29のエデ
ィタメインループ部11は、こうしたイベントの管理を
行う部分である。
【0086】図30はイベントコールバック関数の処理
を図解的に示す図である。本実施例のイベントコールバ
ック関数では、マウスボタンが押された、マウスボタン
が離された、というイベントに着目し、マウスボタンが
離されたというイベントが発生すると、必ず定義した関
数を呼び出すようにしている。この定義した関数の中
で、どのボタンが離されたのかを判断し、離されたボタ
ン(左、中、右)に応じてそれぞれ移動、削除、複写の
各処理を行う関数を呼び出す(CALL)ようにしてい
る。
【0087】図30において、同図の左下に“定義され
たアドレスの関数をCALLする”という処理が記載さ
れている。C言語では、関数をCALLすると言うこと
はメモリ上のあるアドレスに処理を引き渡すのと同意で
あり、同図の右側に、例えば関数AをCALLする状態
を表している。一般的に、C言語において関数を呼び出
す(CALL)場合は、 ret=関数名(パラメータ群); のように記述する。例えば、 ret=ea cmang(x,y); の如くである。
【0088】この関数名はつまりメモリ上の関数のアド
レスと同意であり、関数名を明確に記述せずに、関数の
アドレスを記述すれば、所定の関数をCALLすること
と同様の意味を持つ。したがって関数名を記述せずに、
関数のアドレスを指定できるような記述方法にすれば、
呼び出す関数を自在に変更できるようになる。例えば、 呼び出しアドレスの宣言は、 int (*com
mand)( ); アドレスによる呼び出しは、 ret=comman
d( ); のようにすると、一例として、関数function
A、およびfunction Bを呼び出す場合は、 command=function A ; ret=command( ); …(a) command=function B ; ret=command( ); …(b) となり、これらは下記(a′)および(b′)と同一の
意味になる。
【0089】 ret=function A( ); …(a′) ret=function B( ); …(b′) 結局、呼び出しアドレスを外部参照変数に設定すれば、
プログラム内のあらゆる場所で関数の呼び出し先を書き
替えることが可能となり、一つの関数内から無数の関数
を呼び出すことができるようになる。
【0090】図31は関数の呼び出し先を逐次書き替え
る例を示す図(その1)、図32は同図(その2)、図
33は同図(その3)である。関数の呼び出し先を逐次
書き替えることにより、発生するイベントに対し、必要
な処理を記述した関数を自由に呼び出すことができる。
つまり、プログラムの各関数の構成を、プログラム内部
で仮想的に書き替えたような処理が可能となる。
【0091】初回イベントが発生した場合は、まず、f
unc Aが呼び出される。すなわち、イベント発生時
の呼び出し先は func A( ); command=func A ; である。
【0092】図31(func AのCALL)におい
て、次回イベントが発生した場合は、func Aの代
わりにfunc BがCALLされる。同様に、図32
(func BのCALL)において、次回イベントが
発生した場合は、func Bの代わりにfunc
がCALLされ、図33(func CのCALL)に
おいて、次回イベントが発生した場合は、func
の代わりにfunc AがCALLされる。
【0093】図34は要素の移動を実現する処理の一例
を表す図である。これはマウスの左ボタン(移動)が押
されたときの例であり、func Aでは移動する要素
の入力を要求し、func Bではその要素の移動後の
座標の入力を要求し、func Cでは新たなコマンド
の入力を要求する。次に、「処理モードの変更」、すな
わち既述した処理の適用範囲を変更する場合の具体的な
詳細例を説明する。
【0094】処理モードを変更するための手段は、前述
の呼び出し関数のアドレスを変更する技術を応用したも
のである。以下にラインの移動を行う場合の処理例を示
す。まず各関数を次のように定義する。 func A:コマンド選択処理関数 func B:ラインの選択処理関数 func C:移動後の移動座標獲得関数 図35は関数の遷移の第1例を示す図、図36は関数の
遷移の第2例を示す図である。図35の態様では、イベ
ントが発生する度に、func A→func B→fu
nc C→func Aと呼び出し関数を変更する。こ
の場合、func Cの次の呼び出し関数を再びfun
Cにすることもできる。この態様を表したのが図3
6である。図36において、func Cからfunc
CをCALLすると、func Cの中でのループと
なる。つまり、func Cだけの世界となる。このよ
うな状態になると、何かイベントが発生しても、かなら
ずfunc CがCALLされることになり、マウスの
意味合いを変更することが可能となり、マウスボタンの
意味が、「左:移動」、「中:削除」、「右:複写」で
あったのを、「左:処理の確定」、「中:処理の取
消」、「右:処理モードの変更」のように変えることが
できる。図37は図36における関数Cの処理フローの
一例を示す図である。例えば既述したラインの「移動」
を実行する場合、図37のように処理フローを組むこと
により、「移動」コマンドの実行途中であっても、「処
理モードの変更」コマンドに自由に変えることができ
る。本図の<1>,<2>,<3>および<4>は、移
動すべきラインの適用範囲を1→4の順に拡大している
ことを示す。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ポ
インティングデバイス例えばマウスのボタンに新たなコ
マンド機能を割り付けることにより、ボタン操作だけで
例えばパターン(要素)の移動、削除、複写等の編集指
示が行え、パターン設計の作業効率が改善される。
【0096】しかも、上記編集指示を行ったあとでのボ
タン操作にはさらに別のコマンド機能を割り付け、例え
ば処理モードの確定、取消、変更等のコマンドもそのボ
タン操作だけで行えるようにする。このボタンにはさら
に多角形と多角形の加算および減算機能を割り付けるこ
ともでき、複雑な形状の図形も単純なマウス操作で生成
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の目的に対応する編集装置の概略
構成図である。
【図2】本発明の第2の目的に対応する編集装置の概略
構成図である。
【図3】本発明の第3の目的に対応する第1の編集装置
の概略構成図である。
【図4】本発明の第3の目的に対応する第2の編集装置
の概略構成図である。
【図5】本発明が適用されるCADシステムの構成例を
示す図である。
【図6】図1に示す構成のもとで実行される処理の流れ
を示すフローチャート(その1)である。
【図7】図1に示す構成のもとで実行される処理の流れ
を示すフローチャート(その2)である。
【図8】図1に示す構成のもとで実行される処理の具体
例を示すフローチャート(その1)である。
【図9】図1に示す構成のもとで実行される処理の具体
例を示すフローチャート(その2)である。
【図10】図1に示す構成のもとで実行される処理の具
体例を示すフローチャート(その3)である。
【図11】図1に示す第2ボタン種別処理手段(モード
変更用)に係る処理の一例を示すフローチャート(その
1)である。
【図12】図1に示す第2ボタン種別処理手段(モード
変更用)に係る処理の一例を示すフローチャート(その
2)である。
【図13】図1の構成によるパターン編集の一例を図解
的に表す図(その1)である。
【図14】図1の構成によるパターン編集の一例を図解
的に表す図(その2)である。
【図15】図2に示す構成のもとで実行される処理の流
れを示すフローチャート(その1)である。
【図16】図2に示す構成のもとで実行される処理の流
れを示すフローチャート(その2)である。
【図17】図2に示す構成により多角形図形を編集する
工程例を示す図(その1)である。
【図18】図2に示す構成により多角形図形を編集する
工程例を示す図(その2)である。
【図19】図2に示す構成により多角形図形を編集する
工程例を示す図(その3)である。
【図20】図2に示す構成により多角形図形を編集する
工程例を示す図(その4)である。
【図21】図2に示す構成により多角形図形を編集する
工程例を示す図(その5)である。
【図22】図2に示す構成により多角形図形を編集する
工程例を示す図(その6)である。
【図23】図3の構成を処理の流れに沿って具体的に示
す構造図(その1)である。
【図24】図3の構成を処理の流れに沿って具体的に示
す構造図(その2)である。
【図25】実際の操作例を示す図(その1)である。
【図26】実際の操作例を示す図(その2)である。
【図27】図4の構成を処理の流れに沿って具体的に示
す構造図(その1)である。
【図28】図4の構成を処理の流れに沿って具体的に示
す構造図(その2)である。
【図29】「移動」、「削除」および「複写」の処理を
表す図である。
【図30】イベントコールバック関数の処理を図解的に
示す図である。
【図31】関数の呼び出し先を逐次書き替える例を示す
図(その1)である。
【図32】関数の呼び出し先を逐次書き替える例を示す
図(その2)である。
【図33】関数の呼び出し先を逐次書き替える例を示す
図(その3)である。
【図34】要素の移動を実現する処理の一例を表す図で
ある。
【図35】関数の遷移の第1例を示す図である。
【図36】関数の遷移の第2例を示す図である。
【図37】図36における関数Cの処理フローの一例を
示す図である。
【符号の説明】
11…エディタメインループ部 12…動作判別処理手段 13…ボタン種別処理手段 13−1…第1ボタン種別処理部 13−2…第2ボタン種別処理部 14…ボタン種別登録手段 21…エディタメインループ部 22…動作判別処理手段 23…座標取り込み手段 23−1…矩形座標取り込み部 23−2…矩形座標取り込み部 24…図形演算手段 25…図形登録手段 31…エディタメインループ部 32…動作判別処理手段 33:イベント識別手段 34…パラメータ変更処理手段 35…要素入力処理手段 36…初期化処理手段 37…入力/編集処理手段 40…CADシステム 41…ワークステーション 42…ポインティングデバイス(マウス) 43…ボタン 44…キーボード 45…ディスプレイ 51…第1のパラメータ変更処理手段 52…第2のパラメータ変更処理手段 53…パラメータ取り込み手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊谷 一徳 栃木県小山市城東3丁目28番1号 富士 通キャドテック株式会社内 (72)発明者 末広 明彦 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−199473(JP,A) 特開 平5−324764(JP,A) 特開 平5−197781(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50 G06T 11/80

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のポインティング用のボタンを具備
    するポインティングデバイスにより、ディスプレイ上の
    カーソルを操作しながら、パターン設計を行うCADシ
    ステムにおいて、 編集中に発生する各種イベントの統括的な管理を司るエ
    ディタメインループ部(11)と、 前記複数のボタンのいずれかが操作されたとき、前記エ
    ディタメインループ部(11)から該ボタン操作の通知
    を受けて、前記複数のボタンのうちいずれのボタンが操
    作されたかを認識し、かつ、そのときの前記カーソルの
    指示情報を認識する動作判別処理手段(12)と、 前記動作判別処理手段(12)による認識結果に応じ
    て、前記複数のボタンの各々に予め意味づけられた各該
    ボタンに固有の処理を選択し、その選択された処理を前
    記ディスプレイ上で実行するボタン種別処理手段(1
    3)と、を有してなり、 前記ボタン種別処理手段(13)は、少なくとも第1ボ
    タン種別処理部(13−1)および第2ボタン種別処理
    部(13−2)からなると共に、前記動作判別処理手段
    (12)による認識結果に応じて択一的に選択され、か
    つ、該第1ボタン種別処理部(13−1)が選択される
    ときに、前記複数のボタンの各々に予め意味づけられた
    各該ボタンに固有の処理と、該第2ボタン種別処理部
    (13−2)が選択されるときに、前記複数のボタンの
    各々に予め意味づけられた各該ボタンに固有の処理とが
    相互に異なり、 前記パターン設計のうち、パターンの編集処理を行うと
    き、前記第1ボタン種別処理部(13−1)を選択し、
    該パターンの編集処理の実行中に該パターンに対する処
    理モードを変更するときに、前記第2ボタン種別処理部
    (13−2)を選択することを特徴とするCADシステ
    ムにおける編集装置。
  2. 【請求項2】 前記第1ボタン種別処理部(13−1)
    が選択されるときに、3個の前記ボタンの各々に予め意
    味づけられた各該ボタンに固有の処理は、「パターンの
    移動」、「パターンの削除」および「パターンの複写」
    の各処理である請求項1に記載の編集装置。
  3. 【請求項3】 前記第2ボタン種別処理部(13−2)
    が選択されるときに、3個の前記ボタンの各々に予め意
    味づけられた各該ボタンに固有の処理は、「処理モード
    の変更」、「処理モードの取消」および「処理モードの
    確定」の各処理である請求項1に記載の編集装置。
  4. 【請求項4】 前記「処理モードの変更」に対応する前
    記ボタンを操作すると、その操作を繰り返す毎に、当該
    パターンに対する編集処理の適用範囲が循環的に変更さ
    れる請求項3に記載の編集装置。
  5. 【請求項5】 特定の前記ボタンを押下したまま前記カ
    ーソルを移動したときにその移動跡を対角線とする矩形
    を前記ディスプレイ上に表示させ、その移動跡の長さの
    長短により、それぞれ、前記パターンの集合要素または
    前記パターンの単体要素を指定したものとみなす請求項
    1に記載の編集装置。
  6. 【請求項6】 前記ボタン種別処理手段(13)は、最
    後に実行した前記固有の処理の種別を記憶し、次回、該
    ボタン種別処理手段(13)が起動されるときは、その
    記憶された固有の処理から処理を開始する請求項1に記
    載の編集装置。
  7. 【請求項7】 前記ボタン種別処理手段(13)の処理
    内容を、前記エディタメインループ部(11)に対して
    登録するボタン種別登録手段(14)を有する請求項1
    に記載の編集装置。
  8. 【請求項8】 複数のポインティング用のボタンを具備
    するポインティングデバイスにより、ディスプレイ上の
    カーソルを操作しながら、パターン設計を行うCADシ
    ステムにおいて、 編集中に発生する各種イベントの統括的な管理を司るエ
    ディタメインループ部(21)と、 前記エディタメインループ部(21)より、N(Nは3
    以上の整数)角形の図形を前記ディスプレイ上に編集す
    べきことを命令するコマンドを受けたとき、前記複数の
    ボタンのうちいずれのボタンが操作されたかを認識し、
    かつ、そのときの前記カーソルの指示情報を認識すると
    共に、その操作されたボタンの種別に応じて、該図形を
    加算する処理をすべきか該図形を減算する処理をすべき
    かを判別する動作判別処理手段(22)と、 前記カーソルの指示情報に基づいて、編集すべき前記N
    角形の図形の座標を取り込み該図形の全体の形状を特定
    する座標取り込み手段(23)と、 前記動作判別処理手段(22)から与えられる、図形の
    加算処理か減算処理かの指示と、前記座標取り込み手段
    (23)により形状が特定された図形の情報とを受け
    て、既に前記ディスプレイ上に生成された図形に対して
    さらにその特定された図形を加算または減算する図形演
    算手段(24)と、 前記図形演算手段(24)にて確定された図形を、前記
    エディタメインループ部(21)のメモリ領域に登録す
    る図形登録手段(25)と、を有してなることを特徴と
    するCADシステムにおける編集装置。
  9. 【請求項9】 前記座標取り込み手段(23)は、 前記カーソルの移動跡の始点と終点を対角線の情報とし
    て入力して、その対角線を含む矩形として前記図形を特
    定する矩形座標取り込み部(23−1)と、 前記カーソルにより各角点毎に入力された角点座標の集
    合により前記図形を特定する角点座標取り込み部(23
    −2)とからなる請求項8に記載の編集装置。
  10. 【請求項10】 複数のポインティング用のボタンを具
    備するポインティングデバイスにより、ディスプレイ上
    のカーソルを操作しながら、パターン設計を行うCAD
    システムにおいて、 前記ディスプレイ上に形成されたN(Nは3以上の整
    数)角形の図形に対し、前記カーソル操作により編集し
    たN角形の図形を重ね合わせることにより新たなN角形
    の図形を編集し、 前記ディスプレイ上に形成されたN角形の図形に対し、
    前記複数のポインティング用のボタンのうちの第1のボ
    タンを使用した前記カーソル操作によって編集されるN
    角形の図形を、加算的に合成して新たなN角形の図形を
    編集し、さらに、 前記ディスプレイ上に形成されたN角形の図形に対し、
    前記複数のポインティング用のボタンのうちの第2のボ
    タンを使用した前記カーソル操作によって編集されるN
    角形の図形を、減算的に合成して新たなN角形の図形を
    編集することを特徴とするCADシステムにおける編集
    方法。
  11. 【請求項11】 複数のポインティング用のボタンを具
    備するポインティングデバイスにより、ディスプレイ上
    のカーソルを操作しながら、パターン設計を行うCAD
    システムにおいて、 編集中に発生する各種イベントの統括的な管理を司るエ
    ディタメインループ部(31)と、 前記複数のボタンのいずれかが操作されたとき、前記エ
    ディタメインループ部(31)から該ボタン操作の通知
    を受けて、前記複数のボタンのうちいずれのボタンが操
    作されたかを認識し、かつ、そのときの前記カーソルの
    指示情報を認識する動作判別処理手段(32)と、 前記エディタメインループ部(31)から前記パターン
    を構成する要素を入力すべきコマンドが与えられてい
    て、かつ、前記動作判別処理手段(32)により、その
    要素を具体的に規定するパラメータを変更する要求が発
    生しているか否かを識別するイベント識別手段(33)
    と、 前記イベント識別手段(33)により、前記パラメータ
    を変更する要求が発生しているものと識別されたとき、
    そのパラメータの変更処理を実行し、かつ、その実行後
    は制御を前記エディタメインループ部(31)に移すパ
    ラメータ変更処理手段(34)と、 前記イベント識別手段(33)により、前記パラメータ
    の変更を要求するイベントは発生していないと識別され
    たとき、1イベント毎に要素の入力処理を実行し、か
    つ、その入力処理の実行後は制御を前記エディタメイン
    ループ部(31)に移す要素入力処理手段(35)と、
    を有し、 前記イベント識別手段(33)により、前記カーソルが
    前記ディスプレイ上のエディタ画面を指していることが
    識別され、かつ、前記複数のポインティング用のボタン
    のうち、第1のボタンが操作されたときは、前記パラメ
    ータ変更処理手段(34)のうち第2のパラメータ変更
    処理手段(52)を起動し、さらに、 前記イベント識別手段(33)により、前記カーソルが
    前記ディスプレイ上のエディタ画面を指していることが
    識別され、かつ、前記複数のポインティング用のボタン
    のうち、第2のボタンが操作されたときは、要素入力用
    のメニュー内の要素入力用パラメータを取り込むための
    パラメータ取り込み手段(53)を有することを特徴と
    するCADシステムにおける編集装置。
  12. 【請求項12】 前記イベント識別手段(33)によ
    り、前記カーソルが前記ディスプレイ上の前記要素入力
    用のメニューを指していることが識別されたとき、前記
    パラメータ変更処理手段(34)のうち第1のパラメー
    タ変更処理手段(51)を起動する請求項11に記載の
    編集装置。
  13. 【請求項13】 前記パラメータ取り込み手段(53)
    を前記要素入力処理手段(35)の前段に配置する請求
    項11に記載の編集装置。
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