JP3194959B2 - 駆虫剤 - Google Patents

駆虫剤

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JP3194959B2 JP52153895A JP52153895A JP3194959B2 JP 3194959 B2 JP3194959 B2 JP 3194959B2 JP 52153895 A JP52153895 A JP 52153895A JP 52153895 A JP52153895 A JP 52153895A JP 3194959 B2 JP3194959 B2 JP 3194959B2
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    • C07H19/01Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof sharing oxygen
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、駆虫剤に関し、特に3位に置換基を有す
るアベルメクチン類及びミルベマイシン類に関連する化
合物に関する。
アベルメクチン類は、かつてC−076化合物と言われ
た広域スペクトル駆虫剤の1グループである。それら
は、微生物Streptomyces avermitilisの一定の株を水性
栄養培地中で発酵させることにより製造される。発酵に
より得られるこれら化合物の調製及び構造は、英国特許
明細書1573955に記載されている。ミルベマイシン類
は、13位において糖残基を欠いている構造的に関連する
マクロライド抗生物質である。それらは、例えば、英国
特許明細書1390336及びヨーロッパ特許明細書第0170006
号に記載の通りに発酵させることにより製造することが
できる。
これら発酵で誘導される生成物に加えて、多くの刊行
物には、これら生成物から半合成性的に誘導される化合
物が記載されており、その多くが有用な駆虫特性を有し
ている。この化学現象の幾つかが、Macrolide Antibiot
ics,Omura S.編,Academic Press,New York(1984)及び
Davis,H.G.とGreen,R.H.によりNatural Product Report
s(1986),3,87−121及びChem.Soc.Rev.(1991),20,21
1−269及び271−239に纏められている。
もとのC−076アベルメクチン類に関連する化合物
も、アベルメクチン産生性微生物の発酵により調製され
ている。例えば、ヨーロッパ特許明細書0214731及び031
7148は、発酵培地中で一定の酸の存在下で発酵すること
により25位に異なる置換基を有するC−076アベルメク
チン類に関連する化合物を製造することを記載してい
る。
アベルメクチン又はミルベマイシン核上の種々の位置
における異なる置換基の組み合わせを挙げている他の刊
行物は、EP−A−317148、340932、355541、350187、41
0165、259779及び254583;DE−A−2329486及びGB−A−
2166436である。
B.J.Banksは、国際特許出願WO−A−9318041で3,4−
二重結合があり5−置換基がない3−置換アベルメクチ
ン及びミルベマイシン誘導体を記載している。アベルメ
クチン類及びミルベマイシン類及びそれらの誘導体は下
記構造を有する。
〔式中、破線は独立に場合による結合を表し、R1及びR2
はC22−C23結合が存在する場合には存在せず、R1、R2
R6及びR12は独立にH、OH、ハロ、オキソ、オキシミ
ノ、又は有機基であり、R4及びR5は有機基であり、そし
てR3はH又は有機基である。〕 これら化合物には、アベルメクチン類似体及びそれら
の置換誘導体であってR6が4′−(α−L−オレアンド
ロシル)−α−L−オレアンドロシルオキシ基であり
4″位が場合により置換されたもの;アベルメクチンモ
ノサッカライド及びそれらの誘導体であってR6がα−L
−オレアンドロシルオキシであり4′位が場合により置
換されたもの;アベルメクチンアグリコン及びそれらの
誘導体であってR6がOH又はこの基と置き換わるオレアン
ドロシルより他の置換基であるもの;及びミルベマイシ
ン類及びそれらの誘導体であってR6がHであるものが含
まれる。
これまでに報告されたアベルメクチン類及び構造的に
関連するミルベマイシン類及びそれらの誘導体全ては、
二重結合がC3−C4位にあり5−置換基がある場合には3
位に置換基を有していないばかりか、かかる化合物を製
造できる如何なる方法も報告されていない。
今回、3位において広範囲な置換基を有するアベルメ
クチン及びミルベマイシン誘導体を調製することができ
かつこれら化合物の幾つかが顕著な駆虫特性を有するこ
とを発見した。
本発明の化合物は、下式(I)の化合物である。
〔式中、破線は独立に場合による結合を表し、R1及びR2
はC22−C23二重結合が存在する場合には存在せず、R1
R2、R6は独立にH、OH、ハロ、オキソ、オキシミノ、又
は有機基であり、R4及びR5は有機基であり、そしてR3
H又は有機基であり、 AはOH、ハロ、C1〜C8アルコキシ、C1〜C9アルカノイ
ルオキシ、オキソ、又はオキシミノであって場合により
C1〜C8アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、
トリアルキルシリル、アラルキル、C1〜C9アルカノイル
基又はin vivoでオキシムに加水分解されることができ
る他の基により置換されたもの、又はヒドラゾノであっ
て場合により少なくとも1のC1〜C8アルキル、アルケニ
ル、アルキニル、アリール、トリアルキルシリル、アラ
ルキル、C2〜C9アルコキシカルボニル、カルバモイル、
チオカルバモイル、アロイル又はC1〜C9アルカノイル基
により置換されたものであり: Bはハロ、C1〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、C2
C8アルキニル、アリール、ヘテロアリール、C1〜C8アル
カノイル、C1〜C8アルコキシ、C1〜C9アルカノイルオキ
シ、C2〜C9アルコキシカルボニル、カルボキシ、アリー
ルカルボニル、ヘテロアリール−カルボニル、メルカプ
ト、アルキルチオ、アルケニルチオ、アリールチオ、ア
ルカノイルチオ、ヘテロアリールチオ、ニトロ、トリフ
ルオロメチルの如きハロアルキル、ヒドロキシアルキ
ル、アルコキシアルキル、メルカプトアルキル、アルキ
ルチオ−アルキル、アミノアルキルであって場合により
C1〜C8アルキル、C1〜C8アルケニル、C1〜C8アルキニ
ル、C1〜C8アルカノイル、アリール、ヘテロアリール、
C2〜C9アルコキシカルボニル、カルボキシ、アリールカ
ルボニルにより、又はヘテロアリールカルボニルにより
N−モノ又はジ置換されたものであるか、又はBはハイ
ドロセレノ、アルキルセレノ、アリールセレノ、ヘテロ
アリールセレノ、アジドであるか、又は8までの炭素原
子を有する環状エーテル基であって、場合によりシア
ノ、C1〜C8アルコキシ、C1〜C8ヒドロキシアルキル、C1
〜C9アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1〜C9
アルカノイル、アリールカルボニル、ヘテロアリールカ
ルボニル、ハロ、ハロアルキル及びトリアルキルシリル
オキシアルキルから選ばれる少なくとも1つの置換基に
より置換された基である。〕 本発明による化合物には、C5−A及びC22−C23の場合
による結合が独立に存在する化合物、及びこれら場合に
よる結合が独立に不存在(即ち、単結合)である化合物
であって;R2がH、OH、C1〜C8アルコキシであって場合
によりハロにより又はC1〜C4アルコキシ、C2〜C5アルカ
ノイル、C2〜C5アルコキシカルボニル、カルボキシ、メ
ルカプトにより又はアリールにより置換されたものであ
るか、又はR2がC3〜C8アルケニルオキシ、C2〜C9アルキ
ルカルボニルオキシ又はC3〜C9アルケニルカルボニルオ
キシ、アリールカルボニル又はカルバモイルであって場
合によりC1〜C9アルキル基により置換されたものである
か、又はR2が該分子の残りの部分に二重結合により結合
しているオキソ又はオキシミノであって場合によりC1
C8アルキル、アルケニル、アルキニル、トリアルキルシ
リル、アリール又はアラルキル基によりO−置換された
もの、又はメチレンであって場合によりシアノ又はC1
C9アルキル基により置換されたものであり;R1がH、OH
又はC1〜C8アルコキシ又はC1〜C9アルカノイルオキシで
あるか、又は該分子の残りの部分に二重結合により結合
している=CH2、オキソ又はオキシミノであって場合に
より上の通りに置換されたものである化合物、 R4が、 (a)α−分岐C3〜C8アルキル、アルケニル(2−ブテ
ニル、2−ペンテニル、及び4−メチル−2−ペンテニ
ルが含まれる)、アルコキシ−アルキル、又はアルキル
チオアルキル基;α−分岐C4〜C8アルキニル基;アルキ
ル基がα−分岐C2〜C5アルキル基である(C4〜C8)シク
ロアルキル−アルキル基;C3〜C8シクロアルキル又はC5
〜C8シクロアルケニル基であって、いずれもが場合によ
りメチレン又は1又は2以上のC1〜C4アルキル基又はハ
ロ原子により置換されていてもよいもの;又は3〜6員
酸素又は硫黄含有複素環であって、飽和であっても完全
に又は部分的に不飽和であってもよくそして場合により
1又は2以上のC1〜C4アルキル基又はハロ原子により置
換されていてもよいもの;又は (b)式−CH2R8〔式中、R8はH、C1〜C8アルキル、C2
〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、各アルキル又はア
ルコキシ基中に1〜6の炭素原子を含有するアルコキシ
アルキル又はアルキルチオアルキルであって、前記アル
キル、アルコキシ、アルケニル又はアルキニル基のいず
れもが1又は2以上のハロ原子により置換されていても
よいもの;又はC3〜C8シクロアルキル又はC5〜C8シクロ
アルケニル基であって、それらのいずれもが場合により
メチレン又は1又は2以上のC1〜C4アルキル基又はハロ
原子により置換されていてもよいもの;又は3〜6員酸
素又は硫黄含有複素環であって、飽和であっても部分的
に不飽和であってもよくそして場合により1又は2以上
のC1〜C4アルキル基又はハロ原子により置換されていて
もよいものである〕の基;又は式SR9〔式中、R9はC1〜C
8アルキル、C2〜C8アルケニル、C3〜C8アルキニル、C3
〜C8シクロアルキル、C5〜C8シクロアルケニル、フェニ
ル又は置換フェニルであって該置換基がC1〜C4アルキ
ル、C1〜C4アルコキシ又はハロであるもの;又は3〜6
員酸素又は硫黄含有複素環であって、飽和であっても完
全に又は部分的に不飽和であってもよくそして場合によ
り1又は2以上のC1〜C4アルキル基又はハロ原子により
置換されていてもよいものである〕の基;又は (c)C1〜C6アルキル基であって、1のオキソ又は2以
上のヒドロキシ基により置換されているか又は隣接する
2つの炭素原子上で単一の酸素原子により置換されてオ
キシラン環を形成するものであってもよく、又はR4がC1
〜C5アルキル基であって(C1〜C6)アルコキシカルボニ
ル基により置換されており、R4上の前記置換基がR4の末
端炭素原子と末端炭素原子に隣接する炭素原子のいずれ
か又は両方に結合しているもの;又は (d)=CH2又は式: 〔式中、R10及びR11は両方がHであるか;R10がHであり
R11がC1〜C3アルキルであるか;又はR10及びR11のうち
一方がHであり他方がフェニル、ヘテロアリール、C2
C6アルコキシカルボニル又は置換フェニル又はヘテロア
リールであって、前記置換基がフッ素、塩素、C1〜C4
ルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4アルキルチオ、ヒド
ロキシ(C1〜C4)アルキル、シアノ、アミノスルホニ
ル、C2〜C6アルカノイル、C2〜C6アルコキシカルボニ
ル、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキ
シ、アミノ又はモノ若しくはジ(C1〜C4)アルキルアミ
ノであり;そしてXは直接結合であるか又は2〜6の炭
素原子を有する直鎖であっても分枝鎖であってもよいア
ルキレン基である〕の基;又は (e)フェニルであって、場合によりC1〜C4アルキル、
C1〜C4アルキルチオ基、ハロ原子、トリフルオロメチ
ル、及びシアノから選ばれる少なくとも1の置換基で置
換されていてもよいものであるか;又はR4は式(II): 〔式中、ZはO、S又は−CH2−であり、そしてa、
b、c及びdはそれぞれ独立して0、1又は2であって
a、b、c及びdの合計は5を越えない〕の基である化
合物、 R6が水素、ヒドロキシ、C1〜C8アルコキシ又はアルケノ
キシ、C1〜C9アルカノイルオキシ又はアルケノイルオキ
シ、アロイルオキシ、オキシメチレンオキシ−(C1
C5)アルキルオキシ−(C1〜C5)アルキル、ハロゲン、
オキソ、又は場合により置換されたオキシミノ、ヒドラ
ゾノ、カルバジド又はセミカルバジド、N−(C1〜C4
アルキルセミカルバジド、N,N−ジ(C1〜C4)アルキル
セミカルバジド、C1〜C5アルカノイルヒドラジド、ベン
ゾイルヒドラジド又は(C1〜C4)アルキルベンゾイルヒ
ドラジドであっても;又はR6がin vivoで加水分解され
てOHを生成することができる基であっても;又はR6〔式中、R7はC−4″又はC−4′に単結合により結合
しているヒドロキシ、C1〜C9アルカノイルオキシ又はア
ルケノイルオキシ、アロイルオキシ、C1〜C8アルコキ
シ、アミノ、N−(C1−C8)アルキルアミノ、N,N−ジ
(C1〜C9)アルキルアミノ、N−(C1−C5)アルカノイ
ルアミノ、又はN,N−ジ(C1〜C9)アルカノイルアミノ
であるか;又はR7はC−4″又はC−4′に二重結合に
より結合しているオキソ、場合により置換されたオキシ
ミノ、セミカルバジド、N−(C1〜C4)アルキルセミカ
ルバジド、N,N−ジ(C1〜C4)アルキルセミカルバジ
ド、(C1〜C5)アルカノイルヒドラジド、ベンゾイルヒ
ドラジド、又は(C1〜C4)アルキルベンゾイルヒドラジ
ドであるか;又はR7はin vivoで加水分解されてOHを生
成することができる基である〕であってもよい化合物、 R3がHであってもC1〜C6アルキルであってもよい化合
物、 R5がメチル、ヒドロキシメチル、(C1〜C4アルコキシ)
メチル、(C2〜C5アルカノイル)オキシメチル、(C2
C5アルケノイル)オキシメチル、アロイルオキシメチ
ル、アラルカノイルオキシメチル、ホルミル、場合によ
り置換されたオキシミノ、ハロメチル、アジドメチル又
はシアノメチルであってもよい化合物が含まれる。
本発明の化合物には、R2がH、OH、O−(C1〜C4)ア
ルキル、O−(C1〜C5)アルカノイル、オキソ及びオキ
シミノであって場合によりC1〜C4アルキル又はアリール
(C1〜C4)アルキルにより置換されたものである化合
物;R4が直鎖状又は分枝状のアルキル、アルケニル、シ
クロアルキル又はシクロアルケニル(メチル、エチル、
2−プロピル、2−ブチル、2−ブテン−2−イル、2
−ペンテン−2−イル、4−メチル−2−ペンテン−2
−イル及びシクロヘキシルが含まれる)である化合物;R
1がH、OH、オキソ又はオキシミノである化合物;及びR
6がHであるか又は式: 〔式中、R7はOH、(C1〜C4)アルコキシ、(C2〜C5)ア
ルカノイルオキシ、アミノ、N−(C1〜C4)アルキルア
ミノ、N−(C1〜C5)アルカノイルアミノ、オキソ又は
オキシミノであって場合によりC1〜C4アルキル基により
置換されたものである〕の基である化合物が含まれる。
本発明の好ましい化合物では、Bがハロ(クロロ、ブ
ロモ又はヨードの如きもの)、アルキル、アルコキシア
ルキル、アシルアルケニル又はアシルであり;Aがヒドロ
キシ又はオキシミノであり;R6がH、OH、α−L−オレ
アンドロキシルオキシ又は4′−(α−L−オレアンド
ロシル)−α−L−オレアンドロシルオキシであり;R1
がHでありR2がH、OH、又はメトキシであるか、又はR1
とR2が両方とも存在しないでC22−C23結合が単結合か又
は二重結合である。特定的な化合物は、以下の実施例で
同定されている。
上の全ての定義において、特に断らない限り、3又は
4以上の炭素原子を含有するアルキル基は直鎖であって
も分枝鎖であってもよく;ハロはフルオロ、クロロ、ブ
ロモ又はヨードを意味し;3又は4以上の炭素原子を含有
するアルケニル基は直鎖であっても分枝鎖であっても、
場合によりシアノ、アルコキシカルボニル、アミノカル
ボニル、アルカノイル、アリールカルボニル、ヘテロア
リールカルボニル、ハロ、トリフルオロメチルの如きハ
ロアルキルを含む1又は2以上の官能基により置換され
ていてもよく;3又は4以上の炭素原子を含有するアルキ
ニルは直鎖であっても分枝鎖であっても、場合によりシ
アノ、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アル
カノイル、アリールカルボニル、ヘテロアリールカルボ
ニル、ハロ、トリフルオロメチルの如きハロアルキルを
含む1又は2以上の官能基により置換されていてもよ
く;アリールは場合により1又は2以上のC1〜C4アルキ
ル、C1〜C4アルコキシ基、ニトロ基又はハロ原子により
置換されたフェニルを意味し;そしてヘテロアリールは
場合により1又は2以上のC1〜C4アルキル又はC1〜C4
ルコキシ基、ニトロ基又はハロ原子により置換された芳
香族複素環を意味する。
本発明の化合物には、アベルメクチン類及び対応する
モノサッカライド及びアグリコン、及びミルベマイシン
類が含まれる。
本発明の化合物は、幾つかの不斉中心を含むので幾つ
かの対の立体異性体として存在できることが理解される
であろう。本発明は、分離されていようといまいと、か
かる全ての立体異性体を包含する。
上で定義した式(I)の化合物は下記の工程を含む方
法により製造することができる。
(a)BがHでありAが=Oである式(I)の化合物
を、場合により少なくとも1のC1〜C8アルキル、アルケ
ニル、アリール、トリアルキルシリル、アラルキル、C1
〜C9アルコキシカルボニル、カルバモイル、チオカルバ
モイル、アロイル又はC1〜C9アルカノイル基により置換
されたヒドラジンと反応させて、Aが場合により置換さ
れたヒドラゾノである式(I)の化合物を生成させ、 (b)そうして得られたヒドラゾン体を親電子種E+〔E+
はCl+、Br+、I+、NO2 +、ArS+又はArSe+(Arはアリール
基である)であるか又はE+はイミニウムイオンである〕
の供給源と反応させて、BがそれぞれCl、Br、I、N
O2、ArS、ArSe又は場合により置換されたアミノアルキ
ル基である式(I)の化合物を生成させ、 (c)所望により、BがCl、Br又はIである(b)から
生成した化合物を、場合により置換されたアルキル、ア
ルケニル、アルキニル、アリール又は複素環置換基を含
むスタナンと、トリフェニルホスフィンパラジウムの如
き触媒の存在下で反応させて、Bがそれぞれ場合により
置換されたアルキル、アルケニル、アルキニル、アリー
ル又は複素環置換基である式(I)の化合物を生成さ
せ、 (d)所望により、BがCl、Br又はIである(b)から
生成した化合物をアジドと反応させて、BがN3である式
(I)の化合物を生成させ、 (e)所望により、Bがアルケニルである(c)からの
化合物を酸化して、Bが環状エーテル基である式(I)
の化合物を生成させ、 (f)所望により、BがArS又はArSeである(b)から
の化合物をArSH又はArSeHより他のチオール又はハイド
ロセレニドと処理して、Bがメルカプト又はハイドロセ
レニド基である式(I)の化合物を生成させ、そして所
望によりその生成物をハロゲン化アルキル、アルケニ
ル、アリール、アルカノイル又はヘテロアリールと反応
させる。
親電子種がCl+であるときは、その供給源はN−クロ
ロスクシンイミド又はN−クロロベンゾトリアゾールで
あってもよい。N−ヨードスクシンイミド及びN−ブロ
モスクシンイミドは、それぞれI+及びBr+の可能な供給
源であり、テトラニトロメタンはNO2 +の可能な供給源で
ある。塩化ジニトロフェニルスルフェニルをArS+の供給
源として用いることができ、そしてN−フェニルセレノ
フタルイミドをArSe+の供給源として用いることができ
る。アミノアルキル基は、Eschenmoserの塩(Me2N−CH2
+Cl+)から誘導することができる。
本発明の化合物の調製方法を以下のスキームI及びII
に例示する。この際、“E+"は親電子体であり“N-"は親
核体でありそしてYは有機基である。かくして、多種多
様な化合物を得ることができる。
構造的に複雑なアベルメクチン及びミルベマイシンの
分野において、かかる化学現象は報告されたことがな
い。
スキームIでは、5−ケトン体が1,1−ジメチルヒド
ラジンを例えばジクロロメタン中で酸性条件下で用いて
ヒドラゾン体(III)に転化される。未置換末端を有す
る他のヒドラジンを1,1−ジメチルヒドラジンの代わり
に用いて他の置換ヒドラゾン体を生成させることができ
る。次いで、化合物(III)を(例えば、アセトニトリ
ル中でN−クロロスクシンイミドからの)Cl+の如き親
電子種E+と反応させて、式(IV)の化合物を得ることが
できる。
このヒドラゾン部分は、更に、例えば、スキームIIに
示すように、ケトン(例えば、酸触媒加水分解によ
る)、オキシム(例えば、混合溶媒中での塩化ヒドロキ
シルアンモニウムとの反応による)、又はアルコール
(例えば、酢酸水溶液中で酢酸第二銅と反応させること
により生成するケトンを経由してメタノール中で水素化
ホウ素ナトリウムと反応させる)のいずれにも転化する
ことができる。
スキームIにおいて、化合物(V)の“E"部分を親核
子体“N-"又は有機基Yにより(例えば、パラジウム
(0)種により触媒されるジメチルホルムアミドの如き
溶媒中での式Vの3−ヨード化合物のビニルスタナンで
の“Stilleカップリング”により)置換して、式VI又は
VIIの化合物を得ることができる。
置換基R1〜R6及びR12のいろいろな組み合わせを含む
式(I)の出発原料は、一般に、当該技術分野で既知で
ありかつ上に挙げた刊行物で議論されている方法により
製造することができる。特に5−ケトン体は、二酸化マ
ンガン酸化(例えば、J.Agric.Food Chem.(1981)29,8
84−886を参照のこと)を用いて対応するアベルメクチ
ン類及びミルベマイシン類から作ることができる。本発
明の上記の方法は、置換基R1〜R6が用いられる試薬と適
合性である式(I)の全ての出発化合物に適用できると
考えられる。しかしながら、場合によっては、式(I)
の出発原料の3−置換化合物への転化後に、R1〜R6置換
基の幾つかを他の置換基と置き換えることが必要である
か又は望ましいことがある。例えば、R6が4′−(α−
L−オレアンドロシル)−α−L−オレアンドロシルオ
キシである式(I)の化合物(即ち、ジサッカライド)
を得るときは、それを硫酸の如き酸を用いる加水分解に
よりそのモノサッカライド(R6はα−L−オレアンドロ
シルオキシとなる)に又はそのアグリコン(R6はOHとな
る)に縮小してもよい。R1及びR2が存在しないときは、
22−23位における二重結合を水素化して、R1とR2が両方
ともHである22,23−ジヒドロ誘導体を生成させること
ができる。上で定義した式(I)の化合物の置換基R1
R6の他の転化は、アベルメクチン及びミルベマイシンの
技術分野において既知である方法により行うことができ
る。
本発明の化合物は、非常に活性な駆虫剤である。かく
して、この化合物は、特にノミを含む外部及び内部寄生
虫により起こる種々の障害を治療するのに有効である。
本化合物は、特に、マダニ、その他のダニ、シラミ、ク
ロバエ、咬む昆虫及びウシやウマを害し得る移動性の双
翅目の幼虫の如き、ヒト、動物及び鳥類の節足動物外部
寄生虫を含む他の外部寄生虫感染症を治療するのにも価
値がある。本化合物は、線虫として記載されている寄生
虫蠕虫の一群により最も頻繁に起こされ、かつブタ、ヒ
ツジ、ウマ及びウシに重大な経済的損失をもたらすだけ
でなく家畜動物及び家禽をも害する蠕虫病を治療するの
にも用いることができる。本化合物は、いろいろな種類
の動物を害する、例えば、イヌにおける糸状虫属を含む
他の線虫、及び動物及びヒトに感染する、鉤虫属、アメ
リカ鉤虫、回虫属、ストロンギロイデス属、旋毛虫属、
トキソカラ属、毛細線虫属、鞭虫属、蟯虫属の如き消化
器系寄生虫及びフィラリア蠕虫及び腸管外期のストロン
ギロイデス属、旋毛虫属及びトキソカラ属の如き血液又
は他の組織及び器官中に見られる寄生虫を含む種々の寄
生虫に対しても有効である。
式(I)の化合物は、直面する具体的用途に及び治療
される特定種の宿主動物及び関係する寄生虫又は昆虫に
対して適切な製剤として投与することができる。殺虫剤
として使用するには及び農業有害生物を処理するには、
本化合物は、標準的な農業的常套手段に従って、噴霧
剤、粉剤、浴びせ(pour−on)製剤、乳剤及びそれらに
類したものとして適用される。
ヒトに用いるには、本化合物は、普通の医学的常套手
段に従って、薬学的に許容できる製剤として投与され
る。
本化合物は、トリボリウム種、テネブリオ種の如き貯
蔵穀物の有害昆虫、及びハダニ、(テトラニクス種)ア
ブラムシ、(アシルチオシホン(Acyrthiosiphon)種)
の如き農芸植物の有害昆虫に対しても、イナゴの如き移
住性直翅類及び植物組織上で生活する幼虫期の昆虫に対
しても有用である。本化合物は、農業において重要であ
り得る、土壌線虫及びメロイドジーン(Meloidogyne)
種の如き植物寄生虫を抑制するための線虫駆除薬として
有用である。本化合物は、南部軍隊蠕虫(southern arm
y worm)及びメキシコマダラテントウムシ(Mexican be
an beetle)の幼虫の如き他の植物有害生物に対して活
性である。
殺虫剤として用いるには、本化合物は、標準的な獣医
学的常套手段に従って、噴霧剤、粉剤、乳剤、浴びせ製
剤及びそれらに類したものとして適用される。
駆虫剤として用いるには、本化合物は、皮下又は筋肉
内のいずれでも注射によって投与することができ、ま
た、それらをカプセル剤、巨丸剤、錠剤、かみ砕き可能
な錠剤又は液状の飲薬の形で経口投与することができ、
また、局所製剤として又は移植片として投与することが
できる。局所適用には、浸液、噴霧剤、散剤、粉剤、浴
びせ剤、スポット施用剤(spot−on)、噴射液、シャン
プー、カラー剤、鑑札剤又は馬具剤を用いることができ
る。かかる製剤は、標準的な獣医学的常套手段に従っ
て、慣用法で調製される。かくして、カプセル剤、巨丸
剤又は錠剤は、有効成分を適する微細希釈剤又はキャリ
ヤと混合することにより調製することができ、更に崩壊
剤及び/又は澱粉、ラクトース、タルク、又はステアリ
ン酸マグネシウムの如き結合剤を含有させてもよい。飲
薬製剤は、有効成分を分散剤又は湿潤剤と一緒に水溶液
中に分散させることにより調製することができ、そして
注射製剤は、滅菌溶液又は乳剤の形で調製することがで
きる。浴びせ製剤又はスポット施用製剤は、有効成分を
ブチルジゴール、液状パラフィン又は非揮発性エステル
であってイソプロパノールの如き揮発性成分が加えられ
ているか又は加えられていないものの如き許容できる液
状キャリヤ溶剤中に溶解させることにより調製してもよ
い。また、動物の体表面上に有効物質の残留物を残せる
ように、浴びせ製剤、スポット施用製剤又は噴霧製剤を
カプセルに閉じ込めることにより調製することができ
る。これら製剤は、有効化合物の重量に関し、治療され
る宿主動物の種、感染の重さとタイプ及び宿主の体重に
依存して変動するであろう。本化合物は、既知の方法に
より、継続的に、特に予防のために投与することができ
る。一般に、経口、非経口及び浴びせ投与には、約0.00
1〜10mg/kg動物体重が1〜5日間の期間に1回分又は複
数回分として与えられるので十分であるが、もちろん、
より多いか又はより少ない投与範囲が必要とされる場合
もあり得、そのような場合もこの発明の範囲内に属す
る。別のやり方として、本化合物を動物飼料と一緒に投
与してもよく、この目的のために濃厚飼料添加剤又はプ
レミックスを通常の動物飼料との混合のために調製して
もよい。
以下の実施例により本発明を説明する。この際、“ア
ベルメクチンB2"は5位及び23位にOH置換基を有し22−2
3位に単結合を有するアベルメクチンを意味し、“アベ
ルメクチンB1"は22−23位に二重結合を有し5位にOH置
換基を有するアベルメクチンを意味し、そして“アベル
メクチンA1"は5位にメトキシ基を有することを除いて
はアベルメクチンB1に関する場合と同じである。
5−ケトン出発原料は、国際出願WO 94/15944に記載
の通りに調製した。
調製例A 22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB
1モノサッカライド・5−N,N−ジメチルヒドラゾン 5−ケト−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルア
ベルメクチンB1モノサッカライド(1g)をジクロロメタ
ン(100ml)中に溶かして、N,N−ジメチルヒドラジン
(2g)及び酢酸(10ml)を加えた。その反応液を室温で
24時間攪拌した。次いで、それを水、重炭酸ナトリウム
水溶液及び食塩水でよく洗浄してから乾燥(MgSO4)し
た。溶媒を留去すると褐色ガム状物が得られ、これをシ
リカゲル(100g)でクロマトグラフィーにかけてエーテ
ル:ヘキサン(1:1)で溶離した。適切な画分をプール
して溶媒を留去し、表題の生成物(660mg)を得た。
実施例1 3−クロロ−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルア
ベルメクチンB1モノサッカライド・5−N,N−ジメチル
ヒドラゾン 調製例Aからのヒドラゾン体(200mg)をアセトニト
リル(40ml)中に溶かして0℃に保った。N−クロロス
クシンイミド(200mg)を加えてその混合液を0℃に18
時間保った。TLC(薄層クロマトグラフィー)で反応が
完結したことが分かったので、その混合液をメタ重亜硫
酸ナトリウム(0.5g)を含有する水(150ml)中に注ぎ
込んだ。それをエーテル(100ml×2)で抽出し、その
抽出液を水と食塩水で洗浄して乾燥(MgSO4)した。溶
媒を留去するとガム状物が得られ、これをシリカゲル
(80g)でクロマトグラフィーにかけてジクロロメタ
ン:エーテル(1:2)で溶離した。適切な画分を集めて
プールした。生成物をNMR及びマススペクトルにより特
性決定した。
実施例2 3−クロロ−5−ケト−23,23−ジヒドロ−25−シクロ
ヘキシルアベルメクチンB1モノサッカライド 実施例1からの3−クロロ−ヒドラゾン体を酢酸、テ
トラヒドロフラン、水及び酢酸ナトリウムの混合液(5:
2:2:1)(100ml)中に溶かして室温で1週間放置した。
次いで、その反応液を水(200ml)で希釈してエーテル
(2×75ml)で抽出した。そのエーテル抽出液を水(2
×100ml)、飽和重炭酸ナトリウム溶液及び食塩水で洗
浄した。次いで、そのエーテルを乾燥(MgSO4)して溶
媒を留去するとガム状物が得られた。これをシリカゲル
でクロマトグラフィーにかけてエーテル:ヘキサン(1:
1)で溶離した。目的のケトン体は最初に溶出した。そ
れをNMR、マス及び赤外スペクトルにより特性決定し
た。
実施例3 3−クロロ−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルア
ベルメクチンB1モノサッカライド 実施例2からのケトン体(20mg)をメタノール(2m
l)中に溶かして水素化ホウ素ナトリウム(10mg)を加
えた。室温で30分間放置した後、その混合液を半飽和食
塩水(30ml)中に注ぎ込んでエーテル(2×20ml)で抽
出した。この抽出液を食塩水で洗浄して乾燥(MgSO4
した。残渣を1″Dynamax(商標)ODSカラムでメタノー
ル:水(90:10)で20ml/分で溶離して精製した。生成物
をNMR及びマススペクトルにより特性決定した。
実施例4 3−クロロ−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルア
ベルメクチンB1モノサッカライド・5−オキシム 実施例2からのケトン体(50mg)をメタノール(4m
l)及びジオキサン(1ml)の混合液中に溶かして、塩化
ヒドロキシルアンモニウム(50mg)を加えた。これを室
温で一晩攪拌した時点で更に50mgのこのヒドロキシルア
ミン塩を加えた。4時間後、更に100mgのこのヒドロキ
シルアミン塩を加えて、その混合液を2時間攪拌した。
次いで、その反応液を半飽和食塩水(50ml)中に注ぎ込
んでエーテル(2×100ml)で抽出した。抽出液を乾燥
(MgSO4)してガム状物になるまで溶媒を留去した。こ
れを1″Dynamax ODSカラムでメタノール:水(90:10)
で20ml/分で溶離して精製した。生成物をマス及びNMRス
ペクトルにより特性決定した。
実施例5 3−〔2,4−ジニトロフェニルチオ〕−22,23−ジヒドロ
−25−シクロヘキシルアベルメクチンB1モノサッカライ
ド・5−N,N−ジメチルヒドラゾン 調製例Aからのヒドラゾン体(200mg)をアセトニト
リル(20ml)中に溶かして0℃に冷却し、炭酸カルシウ
ム(200mg)を加えた。次に、塩化2,4−ジニトロベンゼ
ンスルフェニル(200mg)を一度に加えた。その混合液
を0℃に一晩保った。次いで、それを水(100ml)中に
注ぎ込んでエーテル(2×75ml)で抽出した。その抽出
液を飽和重炭酸ナトリウム溶液と食塩水で洗浄した。そ
れらを乾燥(MgSO4)して橙色泡状物になるまで溶媒を
留去した。これをシリカゲル(90g)でクロマトグラフ
ィーにかけてジクロロメタン:エーテル(2:1)で溶離
した。溶出した明橙黄色バンドを集めた。その構造をマ
ス及びNMRスペクトルにより確認した。
実施例6 3−〔2,4−ジニトロフェニルチオ〕−22,23−ジヒドロ
−25−シクロヘキシルアベルメクチンB1モノサッカライ
ド・5−オキシム 実施例5からの化合物(1.2g)をジオキサン及びメタ
ノールの混合液(240mlの1:1混合液)中に溶かして、水
(60ml)中の塩化ヒドロキシルアンモニウム(10g)の
溶液を加えた。その溶液を室温で2日間攪拌した時点で
全ての出発試薬が消えた。次いで、それを水とエーテル
中に分配し、有機相を水と食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO
4)し、溶媒を留去して黄色ガム状物を得た。これをシ
リカゲルでクロマトグラフィーにかけてエーテル:ヘキ
サン(2:1)で溶離した。適切な画分を集めて溶媒を留
去し、表題の生成物(800mg)を得、マス及びNMRスペク
トルにより特性決定した。
実施例7 3−〔2,4−ジニトロフェニルチオ〕−22,23−ジヒドロ
−25−シクロヘキシルアベルメクチンB1モノサッカライ
ド 実施例5からの化合物(100mg)を酢酸(10ml)中に
溶かして、水(5ml)中の酢酸第二銅(400mg)の溶液を
加えた。その反応液を室温で1週間攪拌した。次いで、
それを酢酸エチル(50ml)と水(50ml)中に分配し、有
機相を水と飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥
(MgSO4)し、そして黄色泡状物になるまで溶媒を留去
した。5−ケトンを含む。これをメタノール(50ml)中
に溶かして水素化ホウ素ナトリウム(20mg)を加えた。
5分後、反応をクエン酸水溶液で止めて酢酸エチルで抽
出した。有機相を水と食塩水で洗浄し、乾燥して橙色ガ
ラス状物になるまで溶媒を留去した。これをシリカゲル
(30g)でクロマトグラフィーにかけてエーテル:ジク
ロロメタン(3:1)で溶離した。最初に溶出した橙色バ
ンドを捨てて、後に続く表題の化合物(20mg)をマス及
びNMRスペクトルにより特性決定した。
実施例8 3−メルカプト−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシ
ルアベルメクチンB1モノサッカライド・5−N,N−ジメ
チルヒドラゾン 実施例5からのスルフィド体(300mg)をジクロロメ
タン(40ml)中に溶かした。エタンチオール(5ml)に
続いてトリエチルアミン(3ml)を加え、その混合液を
室温で3時間攪拌した。更にトリエチルアミン(1ml)
及びエタンチオール(5ml)を加えてその混合液を更に
8時間攪拌した。揮発分を留去し、得られた暗色オイル
をシリカゲルでクロマトグラフィーにかけてジクロロメ
タンで溶離した。暗橙色バンドが最初に溶出し、表題の
化合物が続いて溶出した。溶媒を留去すると橙色結晶
(200mg)として得られた。この化合物をマス及びNMRス
ペクトルにより特性決定した。
実施例9 3−メチルチオ−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシ
ルアベルメクチンB1モノサッカライド・5−N,N−ジメ
チルヒドラゾン 実施例8からのチオール体(90mg)をエーテル(2m
l)中に溶かしてヨウ化メチル(1ml)及びHunig塩基
(0.5ml)を加えた。6時間後、全ての出発試薬が消え
た。揮発分を留去して残渣をシリカゲル(50g)でクロ
マトグラフィーにかけてジクロロメタン:エーテル(3:
1)で溶離した。低極性の物質を含有する画分を集め、
そしてNMR及びマススペクトルにより表題の化合物が含
まれることが分かった。
実施例10 3−メチルチオ−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシ
ルアベルメクチンB1モノサッカライド・5−オキシム 実施例9からのメチルチオ化合物(40mg)をメタノー
ル及びジオキサンの混合液(10mlの1:1混合液)中に溶
かした。水(2ml)中の塩化ヒドロキシルアンモニウム
(0.5g)を加えた。6時間後、反応がまだ完結していな
かったので更に水(2ml)中のこのヒドロキシルアミン
塩2gを加えた。12時間後、その混合液を水(50ml)中に
注ぎ込んでエーテル(2×50ml)で抽出した。抽出液を
食塩水で洗浄して乾燥(MgSO4)した。溶媒を留去して
ガム状物を得、これを1″Dynamax(商標)ODSカラムで
メタノール:水(90:10)で20ml/分で溶離して精製し
た。その構造をNMR及びマススペクトルにより確認し
た。
実施例11 3−メチルチオ−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシ
ルアベルメクチンB1モノサッカライド 実施例9からのメチルチオ化合物(50mg)を酢酸(6m
l)中に溶かして飽和酢酸第二銅水溶液(3ml)を加え
た。これを35℃で24時間攪拌した。次いで、その反応液
を水(50ml)で希釈してエーテル(2×50ml)で抽出し
た。抽出液を水、飽和重炭酸ナトリウム溶液及び食塩水
で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、そしてガム状物になるま
で溶媒を留去した。これは5−ケトン体であった。これ
をメタノール(3ml)中に溶かして水素化ホウ素ナトリ
ウム(20mg)を加えた。30分後、反応を5mlの10%クエ
ン酸水溶液で止め、エーテル(2×50ml)で抽出し、そ
のエーテルを乾燥(MgSO4)してガム状物になるまで溶
媒を留去した。これを1″Dynamax(商標)ODSカラムで
メタノール:水(9:1)で20ml/分で溶離して精製した。
生成物は22〜24分後に溶出し、マス及びNMRスペクトル
により特性決定した。
実施例12 3−ジメチルアミノメチル−22,23−ジヒドロ−25−シ
クロヘキシルアベルメクチンB1モノサッカライド・5−
N,N−ジメチルヒドラゾン 調製例Aからのヒドラゾン体(70mg)をアセトニトリ
ル(10ml)中に溶かした。炭酸カルシウム(70mg)、次
いでEschenmoserの塩(Me2N−CH2 +Cl-)(100mg)を加
えた。その混合液を0℃で24時間保存した。次いで、そ
れを飽和重炭酸ナトリウム溶液(50ml)中に注ぎ込んで
エーテル(2×75ml)で抽出した。有機相を水、食塩水
で洗浄し、乾燥(MgSO4)した。溶媒を留去してガム状
物を得た。次いで、生成物をシリカゲル(50g)でのク
ロマトグラフィーにかけてエーテル:ジクロロメタン
(1:1)で溶離することにより精製した。残留出発原料
が最初に溶出し、表題の化合物が続いて溶出し、マス及
びNMRスペクトルにより特性決定した。
実施例13 3−ジメチルアミノメチル−22,23−ジヒドロ−25−シ
クロヘキシルアベルメクチンB1モノサッカライド・5−
オキシム 実施例12からの生成物(200mg)をメタノール及びジ
オキサンの混合液(40mlの1:1混合液)中に溶かして、
水(10ml)中の塩化ヒドロキシルアンモニウム(2g)の
溶液を加えた。その反応液を室温で3時間放置してから
一晩凍らせた。次いで、それを部分的に濃縮してメタノ
ールを留去し、過剰の重炭酸ナトリウム溶液で中和し、
生成物をエーテル(2×100ml)で抽出し、食塩水で洗
浄し、そして乾燥(MgSO4)した。溶媒を留去して生成
物を得、これをシリカゲル(60g)でのクロマトグラフ
ィーにかけてジクロロメタン:エーテル(4:1)で溶離
することにより精製した。適切な画分をプールして表題
の化合物(96mg)を得、マス及びNMRスペクトルにより
特性決定した。
実施例14 3−フェニルセレノ−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘ
キシルアベルメクチンB1モノサッカライド・5−N,N−
ジメチルヒドラゾン 調製例Aからのヒドラゾン体(100mg)をアセトニト
リル(40ml)中に溶かしたN−フェニルセレノフタルイ
ミド(100mg)を加えた。その溶液を全ての原料が溶け
るまで震盪してから、0℃に48時間保った。次いで、そ
れを水(10ml)中に注ぎ込んでエーテル(2×150ml)
で抽出した。抽出液を食塩水で洗浄して乾燥(MgSO4
し、そしてガム状物になるまで溶媒を留去した。これを
シリカゲル(80g)でクロマトグラフィーにかけてジク
ロロメタン:エーテル(3:1)で溶離した。少量のフタ
ルイミドが最初に溶出してから、表題の生成物が溶出
し、それをNMR及びマススペクトルにより特性決定し
た。
実施例15 3−フェニルセレノ−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘ
キシルアベルメクチンB1モノサッカライド・5−オキシ
ム 実施例14からの生成物(480mg)を150mlの1:1メタノ
ール/ジオキサン混合液中に溶かした。水(30ml)中の
全部で5gの塩化ヒドロキシルアンモニウムを加え、その
反応液を室温で24時間放置した。次いで、それを水(50
0ml)中に注ぎ込んでエーテル(2×250ml)で抽出し
た。抽出液を水、食塩水で洗浄して乾燥(MgSO4)し
た。溶媒を留去してガム状物を得た。これをシリカゲル
(100g)でクロマトグラフィーにかけてジクロロメタ
ン:エーテル(4:1)で溶離した。生成物を含有する画
分を集めて合わせた。表題の化合物をNMR及びマススペ
クトルにより特性決定した。
実施例16 3−フェニルセレノ−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘ
キシルアベルメクチンB1モノサッカライド 実施例14からの生成物(40mg)を酢酸(20ml)中に溶
かして飽和酢酸第二銅溶液(7ml)を加えた。その反応
液を室温で4日間放置してから、実施例7に記載した通
りに処理した。粗生成物(5−ケトン体)をメタノール
(5ml)中に溶かして水素化ホウ素ナトリウム(20mg)
を加えた。20分後、その反応液を実施例7の通りに処理
して、生成物を1″Dynamax(商標)ODSカラムでメタノ
ール:水(95:5)で20ml/分で溶離して精製した。生成
物は17分で溶出し、NMR及びマススペクトルにより特性
決定した。
実施例17 3−ニトロ−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルア
ベルメクチンB1モノサッカライド・5−N,N−ジメチル
ヒドラゾン 調製例Aからのヒドラゾン体(150mg)をアセトニト
リル(30ml)中に溶かしてその溶液を0℃まで冷却し
た。テトラニトロメタン(0.25ml)を加えて、反応液を
0℃で12時間保った。アセトニトリルを留去して、残渣
をシリカゲル(90g)でクロマトグラフィーにかけてジ
クロロメタン:エーテル(3:1)で溶離した。最初に流
出する黄色バンドを捨ててから、20mlの20画分を集め
た。画分5〜6は表題の化合物を含有し、それをマス及
びNMRスペクトルにより特性決定した。
実施例18 3−ヨード−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルア
ベルメクチンB1モノサッカライド・5−N,N−ジメチル
ヒドラゾン 調製例Aからのヒドラゾン体(50mg)をアセトニトリ
ル(20ml)中に溶かしてその溶液を0℃まで冷却した。
N−ヨードスクシンイミドを各10mgずつを3日間かけて
3回加えた。反応液を水(50ml)中に注ぎ込んでエーテ
ル(2×75ml)で抽出した。抽出液を食塩水で洗浄して
乾燥(MgSO4)した。溶媒を留去して黄色ガム状物を
得、これをシリカゲル(50g)でクロマトグラフィーに
かけてジクロロメタン:エーテル(3:1)で溶離した。
生成物を含有する画分を集めた。表題の化合物をマス及
びNMRスペクトルにより特性決定した。
実施例19 3−ヨード−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルア
ベルメクチンB1モノサッカライド 実施例18からのヨード化合物(50mg)を酢酸(5ml)
中に溶かして飽和酢酸第二銅溶液(2ml)を加えた。そ
の反応液を室温で72時間攪拌してから、実施例7に記載
した通りに処理して粗5−ケトン体を得た。これを実施
例7の方法を用いて表題の化合物に還元し、1″Dynama
x(商標)ODSカラムでメタノール:水(9:1)で9ml/分
で溶離して精製した。この生成物をNMR及びマススペク
トルにより特性決定した。
実施例20 3−クロロ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB1 5
−N,N−ジメチルヒドラゾン 調製例Aの方法に従って対応するケトン体から調製し
た25−シクロヘキシルアベルメクチンB1・5−N,N−ジ
メチルヒドラゾン(4g)をアセトニトリル(800ml)中
に溶かして0℃まで冷却し、N−クロロスクシンイミド
(4g)及び4Åモレキュラーシーブ(20g)を加えた。
その反応液を0℃で24時間放置した。次いで、シーブを
濾過して反応液を実施例1の通りに処理した。粗生成物
をシリカゲル(200g)でのクロマトグラフィーにかけて
ジクロロメタン:エーテル(4:1)で溶離することによ
り精製した。その生成物をマス及びNMRスペクトルによ
り特性決定した。
実施例21 3−クロロ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB1 実施例20からのヒドラゾン体(1.1g)を酢酸(70ml)
中に溶かして飽和酢酸第二銅(35ml)を加えた。その反
応液を室温で72時間放置してから、実施例7に記載した
通りに処理して粗5−ケトン体を得た。これを実施例7
の手順を用いて水素化ホウ素ナトリウムで還元し、表題
の化合物を2″Dynamax(商標)ODSカラムで2バッチで
メタノール:水(9:1)で45ml/分で溶離して精製した。
それをNMR及びマススペクトルにより特性決定した。
実施例22 3−クロロ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB1・5
−オキシム 実施例20からのヒドラゾン体(0.3g)をメタノール及
びジオキサンの1:1混合液(90ml)中に溶かした。水(2
0ml)中の塩化ヒドロキシルアンモニウム(3g)を加
え、その混合液を室温で16時間放置した。その反応液を
実施例4の通りに処理し、粗生成物を1″Dynamax(商
標)ODSカラムでメタノール:水(95:5)で9ml/分で溶
離して精製した。この表題の化合物をマス及びNMRスペ
クトルにより特性決定した。
実施例23 3−クロロ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB1モノ
サッカライド 実施例21からの3−クロロアベルメクチン体(50mg)
をイソプロパノール中の硫酸の1%溶液1.5ml中に溶か
した。その反応液を室温で一晩攪拌した。次いで、それ
をエーテル及び飽和重炭酸ナトリウム溶液中に分配し、
有機相を乾燥(MgSO4)し、そして溶媒を留去した。粗
生成物を1″Dynamax(商標)ODSカラムでメタノール:
水(9:1)で9ml/分で溶離して精製した。次いで、この
表題の化合物をNMR及びマススペクトルにより特性決定
した。
実施例24 3−クロロ−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルア
ベルメクチンB1 実施例21からの3−クロロアベルメクチン体(0.1g)
をトルエン(5ml)中に溶かした。その溶液に窒素を吹
き込んで超音波で脱気した。ウィルキンソン触媒(20m
g)を加えて、その混合液を3.5kg/cm2(50psi)の圧力
で一晩水素化した。更に触媒(20mg)を添加して水素化
を24時間続けた。次いで、その反応混合液を濾過して溶
媒を留去し褐色固体を得た。これをメタノール中に溶か
し、濾過し、そして1″Dynamax(商標)ODSカラムでメ
タノール:水(9:1)で9ml/分で溶離して精製した。こ
の表題の生成物をNMR及びマススペクトルにより特性決
定した。
実施例25 3−クロロ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB2 これは、25−シクロヘキシルアベルメクチンB2・5−
N,N−ジメチルヒドラゾン(5−ケト−25−シクロヘキ
シルアベルメクチンB2から調製例Aの方法に従って合成
したもの)から、実施例1の方法に従う3−クロロ−25
−シクロヘキシルアベルメクチンB2・N,N−ジメチルヒ
ドラゾンへの転化を経由して調製した。これを実施例7
に詳記した通りに5−ケトン体に加水分解して、表題の
化合物に還元した。これをNMR及びマススペクトルによ
り特性決定した。
実施例26 3−クロロ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB2モノ
サッカライド これは、実施例23に記載した加水分解手順を用いて実
施例25からの化合物から調製した。これをNMR及びマス
スペクトルにより特性決定した。
実施例27 3−クロロ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB2・5
−オキシム これは、25−シクロヘキシルアベルメクチンB2・5−
N,N−ジメチルヒドラゾン(5−ケト−25−シクロヘキ
シルアベルメクチンB2から調製例Aの方法に従って合成
したもの)から、実施例1の通りの3−クロロ−25−シ
クロヘキシルアベルメクチンB2・N,N−ジメチルヒドラ
ゾンへの転化を経由して調製した。これの表題の化合物
へのオキシム化は、実施例4に記載した通りに行った。
これをNMR及びマススペクトルにより特性決定した。
実施例28 3−クロロ−23−O−メチル−25−シクロヘキシルアベ
ルメクチンB2 これは、23−O−メチル−25−シクロヘキシルアベル
メクチンB2・5−N,N−ジメチルヒドラゾン(5−ケト
−23−O−メチル−25−シクロヘキシルアベルメクチン
B2から調製例Aの方法に従って合成したもの)から、実
施例1に詳記した通りの3−クロロ−23−O−メチル−
25−シクロヘキシルアベルメクチンB2・N,N−ジメチル
ヒドラゾンへの転化を経由して調製した。これを実施例
7の通りに5−ケトン体に加水分解して、表題の化合物
に還元した。これをNMR及びマススペクトルにより特性
決定した。
実施例29 3−クロロ−23−O−メチル−25−シクロヘキシルアベ
ルメクチンB2モノサッカライド これは、実施例23に記載した加水分解手順を用いて、
実施例28からの化合物から調製した。これをNMR及びマ
ススペクトルにより特性決定した。
実施例30 3−クロロ−23−O−メチル−25−シクロヘキシルアベ
ルメクチンB2・5−オキシム これは、23−O−メチル−25−シクロヘキシルアベル
メクチンB2・5−N,N−ジメチルヒドラゾン(5−ケト
−23−O−メチル−25−シクロヘキシルアベルメクチン
B2から実施例1の方法に従って合成したもの)から、実
施例1の方法に従う3−クロロ−23−O−メチル−25−
シクロヘキシルアベルメクチンB2・N,N−ジメチルヒド
ラゾンへの転化を経由して調製した。これの表題の化合
物へのオキシム化は、実施例4に記載した通りに行っ
た。これをNMR及びマススペクトルにより特性決定し
た。
実施例31 3−ブロモ−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルア
ベルメクチンB1モノサッカライド・5−N,N−ジメチル
ヒドラゾン 調製例Aからのヒドラゾン体(200mg)をアセトニト
リル(50ml)中に溶かして4Åモレキュラーシーブ(1
g)と共に1時間攪拌した。それを0℃まで冷却して、
N−ブロロスクシンイミド(NBS)(45mg)を1時間か
けて少しずつ加えた。更に10mgのNBSを加えて、その混
合液を更に30分間攪拌した。次いで、それを希重炭酸ナ
トリウム水溶液中に注ぎ込んで、酢酸エチルで抽出し、
水と食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、そして溶媒を
留去した。生成物をシリカゲル(75g)でのクロマトグ
ラフィーにかけてヘキサン:エーテル(3:2)で溶離す
ることにより精製した。適切な画分をプールして生成物
得た。これをNMR及びマススペクトルにより特性決定し
た。
実施例32 3−ブロモ−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルア
ベルメクチンB1モノサッカライド これは、実施例7に記載した通りに、3−ブロモ−5
−ケトン体への転化及び水素化ホウ素ナトリウム還元に
より、実施例31の化合物から調製した。それをNMR及び
マススペクトルにより特性決定した。
実施例33 3−ブロモ−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルア
ベルメクチンB1モノサッカライド・5−オキシム これは、実施例4に記載したオキシム化手順により実
施例31の化合物から調製した。それをNMR及びマススペ
クトルにより特性決定した。
実施例34 3−ビニル−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルア
ベルメクチンB1モノサッカライド・5−N,N−ジメチル
ヒドラゾン 実施例18からの3−ヨード−アベルメクチン体(150m
g)をジメチルホルムアミド(7.5ml)中に溶かして、ト
リ−n−ブチル−ビニルスタナン(0.81g)及びテトラ
キス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(〜
10mg)を加えた。その混合液を窒素気流下で100℃で4
時間加熱した。次いで、溶媒を室温で減圧留去し、得ら
れたオイルをシリカゲル(50g)でクロマトグラフィー
にかけてエーテル:ヘキサン(7:3)で溶離した。適切
な画分をプールすることにより表題の化合物(100mg)
を得た。それをNMR及びマススペクトルにより特性決定
した。
実施例35 3−ビニル−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルア
ベルメクチンB1モノサッカライド・5−オキシム これは、実施例4に記載したオキシム化手順により実
施例34の化合物から調製した。生成物を1″Dynamax
(商標)ODSカラムでメタノール:水(9:1)で18ml/分
で溶離して精製した。生成物は26分後に溶出した。それ
をNMR及びマススペクトルにより特性決定した。
実施例36 3−ビニル−5−ケト−22,23−ジヒドロ−25−シクロ
ヘキシルアベルメクチンB1モノサッカライド 実施例34からのヒドラゾン体(70mg)を氷酢酸(7m
l)中に溶かして飽和酢酸第二銅水溶液(1.4ml)を加え
た。その混合液を35℃で2日間攪拌した。その反応液の
溶媒を留去してエーテル抽出により生成物を単離した。
こうして得られたケトン体を次工程に直接用いた。
実施例37 3−ビニル−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルア
ベルメクチンB1モノサッカライド 前実施例からのケトン体(40mg)をメタノール(40m
l)中に溶かして水素化ホウ素ナトリウム(20mg)で処
理した。その混合液を室温で15分間放置してから10%ク
エン酸水溶液(1ml)を加えることにより反応を止め
た。生成物を酢酸エチルで抽出した。抽出液の溶媒を飛
ばして残渣をシリカゲル(10g)でクロマトグラフィー
にかけてジクロロメタン:エーテル2:1で溶離した。ア
ベルメクチン含有画分をプールし、溶媒を留去し、そし
て逆相HPLCにより精製した。この表題の化合物をNMR及
びマススペクトルにより特性決定した。
実施例38 3−エチニル−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシル
アベルメクチンB1モノサッカライド・5−N,N−ジメチ
ルヒドラゾン 実施例18からの3−ヨード−アベルメクチン体(150m
g)をジメチルホルムアミド(7.5ml)中に溶かして、エ
チニル−トリ−n−ブチルスタナン(0.75g)及びテト
ラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)
(〜10mg)を加えた。その混合液を窒素気流下で50℃で
3時間加熱した。溶媒を室温で高真空下で留去し、残渣
をシリカゲル(50g)でクロマトグラフィーにかけてエ
ーテル:ヘキサン(75:25)で溶離した。生成物を含有
する画分をプールした。それをNMR及びマススペクトル
により特性決定した。
実施例39 3−エチニル−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシル
アベルメクチンB1モノサッカライド・5−オキシム これは、実施例4のオキシム化手順により実施例38か
らの生成物から得られた。それをNMR及びマススペクト
ルにより特性決定した。
実施例40 3−エチニル−5−ケト−22,23−ジヒドロ−25−シク
ロヘキシルアベルメクチンB1モノサッカライド 実施例38からの3−エチニルヒドラゾン体(50mg)を
DMF(ジメチルホルムアミド)(5ml)中に溶かして−42
℃まで冷却した。m−クロロ過安息香酸(22mg)を加え
て、その反応液を−10℃まで1時間かけて温め、この温
度を1.5時間維持してから、その混合液を0℃に20分間
で温めた。飽和重炭酸ナトリウム水溶液中で反応を停止
させ、酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄し、乾燥(Mg
SO4)し、そして溶媒を留去して生成ケトン体を黄色固
体として得た。
実施例41 3−エチニル−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシル
アベルメクチンB1モノサッカライド 前実施例からのケトン体(70mg)をメタノール(10m
l)中に溶かして水素化ホウ素ナトリウム(20mg)で処
理した。その混合液を室温で20分間放置してから実施例
37の通りに処理した。粗生成物を1″Microsorb(商
標)ODSカラムで逆相HPLCにかけてメタノール:水87:13
で20ml/分で溶離することにより精製した。適切な画分
をプールして溶媒を留去することにより得られた生成物
をNMR及びマススペクトルにより特性決定した。
実施例42 3−アジド−5−ケト−23−O−メチル−25−シクロヘ
キシルアベルメクチンB2 実施例28からの3−クロロ−ケトン体(100mg)をア
セトニトリル(10ml)中で室温で攪拌し、微粉砕したリ
チウムアジド(100mg)を一度に加えた。その混合液を
短時間音波処理して、室温で6時間攪拌した。反応がま
だ完結していなかったので、その混合液を−70℃に72時
間保って、更に3時間で室温まで到達させると、その時
点で全ての出発原料が消費された。その混合液を水(10
0ml)中に注ぎ込んでエーテル(2×100ml)で抽出し
た。その抽出液を水、次いで食塩水で洗浄し、乾燥(Mg
SO4)し、そして泡状物になるまで溶媒を留去した。こ
れをNMR、マス及び赤外スペクトルにより表題のアジド
として特性決定した。
実施例43 3−アジド−23−O−メチル−25−シクロヘキシルアベ
ルメクチンB2 前実施例からのアジド−ケトン体(50mg)をメタノー
ル(2ml)中に溶かして水素化ホウ素ナトリウム(8mg)
を加えた。10分後、その粗反応混合液を1″Microsorb
(商標)ODSカラムでクロマトグラフィーにかけてメタ
ノール:水(86:14)で18ml/分で溶離した。40及び48分
の間に溶出した物質を集め、NMR、マス及び赤外スペク
トルにより表題のアジドであることが分かった。
調製例B 5−ケト−ミルベマイシン−UK−86,956 ミルベマイシン UK−86,956(米国特許5,073,567で
明らかにされそしてそこに記載された方法により得られ
たもの)(10g)をエーテル:テトラヒドロフランの3:1
混合液(400ml)中に溶かした。次いで、二酸化マンガ
ン(10g)を攪拌しながら加えた。3時間後、更に10gの
二酸化マンガンを加え、その混合液を室温で一晩放置し
た。次いで、更に10gの二酸化マンガンを加え、その反
応液を4時間攪拌した。その溶液をHyflo(商標)で濾
過し、濾過残をエーテルでよく洗浄し、そして濾液の溶
媒を留去して生成物を黄色固体として得た。
調製例C ミルベマイシン−UK−86,956・5−N,N−ジメチルヒド
ラゾン これは、調製例Aの方法により前実施例のケトン体か
ら調製した。
実施例44 3−クロロ−5−ミルベマイシン−UK−86,956・N,N−
ジメチルヒドラゾン 調製例Cからのミルベマイシン・5−N,N−ジメチル
ヒドラゾン体(0.5g)をアセトニトリル(100ml)中に
溶かして4Åモレキュラーシーブ(1g)と共に室温で10
分間攪拌した。次いで、その混合液を氷/食塩混合物中
で0℃まで冷却し、N−クロロスクシンイミド(2.8g)
を加えた。その混合液を0℃で24時間保存すると、その
時点で完全に転化したことがTLCで分かった。次いで、
その反応液をメタ重亜硫酸ナトリウム水溶液中に注ぎ込
み、エーテルでよく抽出し、そして水と食塩水で洗浄し
た。それを乾燥(MgSO4)して溶媒を飛ばし黄色固体を
得た。これを2″Dynamax(商標)ODSカラムで逆相HPLC
にかけてメタノール:水90:10で40ml/分で溶離すること
により精製して表題の化合物を得、NMR及びマススペク
トルにより特性決定した。
実施例45 3−クロロ−5−ケト−ミルベマイシン−UK−86,956 前実施例からの3−クロロ−ヒドラゾン体(0.88g)
を氷酢酸(50ml)中に溶かして飽和酢酸第二銅水溶液
(25ml)を加え、その混合液を35℃に一晩加熱すると、
その時点で転化が完結した。次いで、それを水とエーテ
ルに分配し、抽出液を水で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、
そして溶媒を飛ばして表題の化合物を黄色固体として
得、マススペクトルにより特性決定した。
実施例46 3−クロロ−ミルベマイシン−UK−86,956 前実施例からのケトン体(900mg)をメタノール(30m
l)中に溶かして水素化ホウ素ナトリウム(200mg)を一
度に加えた。これを15分間攪拌してから水とエーテル
(50ml)中に分配した。その抽出液を水で洗浄し、乾燥
(Na2SO4)し、そして溶媒を飛ばして粗生成物を得た。
これを2″Dynamax(商標)ODSカラムで逆相HPLCにかけ
てメタノール:水85:15で40ml/分で溶離することにより
精製した。適切な画分をプールして表題の化合物を得、
NMR及びマススペクトルにより特性決定した。
実施例47 3−ブロモ−5−ミルベマイシン−UK−86,956・N,N−
ジメチルヒドラゾン 調製例Cからのミルベマイシン・5−N,N−ジメチル
ヒドラゾン体(1g)をアセトニトリル(125ml)中に溶
かして4Åモレキュラーシーブ(2g)を加えた。次い
で、その混合液を氷/食塩混合物中で0℃まで冷却し、
アセトニトリル(25ml)中のN−ブロモスクシンイミド
(0.17g)を30分間かけて加えてから、その混合液を0
℃で2時間攪拌すると、その時点で完全に転化したこと
がHPLCで分かった。次いで、その反応液をメタ重亜硫酸
ナトリウム水溶液中に注ぎ込み、エーテルでよく抽出
し、そして水と食塩水で洗浄した。それを乾燥(MgS
O4)して溶媒を飛ばし黄色固体を得た。これを2″Dyna
max(商標)ODSカラムで逆相HPLCにかけてメタノール:
水85:15で40ml/分で溶離することにより精製して表題の
化合物を得、NMR及びマススペクトルにより特性決定し
た。
実施例48 3−ブロモ−5−ケト−ミルベマイシン−UK−86,956 前実施例からの3−ブロロ−ヒドラゾン体(0.2g)を
氷酢酸(12ml)中に溶かして飽和酢酸第二銅水溶液(6m
l)を加え、その混合液を35℃に一晩加熱すると、その
時点で転化が完結した。次いで、それを水とエーテルに
分配し、抽出液を水で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、そし
て溶媒を飛ばして表題の化合物を黄色固体として得た。
実施例49 3−ブロモ−ミルベマイシン−UK−86,956 前実施例からのケトン体(180mg)をメタノール(6m
l)中に溶かして水素化ホウ素ナトリウム(40mg)を一
度に加えた。これを15分間攪拌してから水とエーテル
(50ml)中に分配した。その抽出液を水で洗浄し、乾燥
(Na2SO4)し、そして溶媒を飛ばして粗生成物を得た。
これを1″Dynamax(商標)ODSカラムで逆相HPLCにかけ
てメタノール:水85:15で40ml/分で溶離することにより
精製した。適切な画分をプールして表題の化合物を得、
NMR及びマススペクトルにより特性決定した。
実施例50 3−クロロ−22,23−ジヒドロ−アベルメクチンB1a・5
−N,N−ジメチルヒドラゾン 22,23−ジヒドロ−アベルメクチンB1a・5−N,N−ジ
メチルヒドラゾン(調製例Aに従って5−ケトン体から
調製したもの)(2.8g)をアセトニトリル(340ml)中
に溶かして4Åモレキュラーシーブ(8g)と共に室温で
10分間攪拌した。次いで、その混合液を氷/食塩混合物
中で0℃まで冷却して、N−クロロスクシンイミド(2.
8g)を15分かけて少しずつ加えた。その混合液を0℃で
24時間保存すると、その時点でTLCで転化が完結したこ
とが分かった。次いで、その反応液をメタ重亜硫酸ナト
リウム水溶液中に注ぎ込んで、エーテルでよく抽出し、
そして水と食塩水で洗浄した。それを乾燥(MgSO4)し
て溶媒を飛ばすと黄色固体が得られた。これを2″Dyna
max(商標)ODSカラムで逆相HPLCにかけてメタノール:
水95:5で45ml/分で溶離することにより精製して表題の
化合物を得、NMR及びマススペクトルにより特性決定し
た。
実施例51 3−クロロ−5−ケト−22,23−ジヒドロ−アベルメク
チンB1a 前実施例からの3−クロロ−ヒドラゾン体(2.8g)を
氷酢酸(100ml)中に溶かして飽和酢酸第二銅水溶液(5
0ml)を加え、その混合液を35℃に一晩加熱すると、そ
の時点で転化が完結した。次いで、それを冷却し、濾過
し、そして水とエーテルに分配し、抽出液を水で洗浄
し、乾燥(MgSO4)し、そして溶媒を飛ばして乾固し
た。残渣をシリカゲルでクロマトグラフィーにかけてエ
ーテルで溶離して、表題の化合物を得た。
実施例52 3−クロロ−22,23−ジヒドロ−アベルメクチンB1a 前実施例からのケトン体(500mg)をメタノール(35m
l)中に溶かして水素化ホウ素ナトリウム(260mg)を一
度に加えた。これを30分間攪拌してから、水とエーテル
(50ml)中に分配した。その抽出液を水で洗浄し、乾燥
(Na2SO4)し、溶媒を飛ばして粗生成物を得た。これを
2″Dynamax(商標)ODSカラムで逆相HPLCにかけてメタ
ノール:水95:5で45ml/分で溶離することにより精製し
た。適切な画分をプールして表題の化合物を得、NMR及
びマススペクトルにより特性決定した。
実施例53 3−クロロ−22,23−ジヒドロ−アベルメクチンB1aモノ
サッカライド 前実施例からの生成物(300mg)をイソプロパノール
中の濃硫酸の1%溶液(2ml)中に溶かして一晩放置し
た。その混合液を水で希釈してエーテルで抽出した。そ
の抽出液を水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、溶媒を飛ば
して固体を得た。これを1″Dynamax(商標)ODSカラム
で逆相HPLCにかけてメタノール:水90:10で9ml/分で溶
離することにより精製した。適切な画分をプールして表
題の化合物を得、NMR及びマススペクトルにより特性決
定した。
実施例54 3−クロロ−22,23−ジヒドロ−アベルメクチンB1a・5
−オキシム 実施例50からのヒドラゾン体(2g)をメタノール及び
ジオキサンの混合液(1:1,400ml)中に溶かした。水(1
00ml)中の塩化ヒドロキシルアンモニウム(20g)の溶
液を加えた。24時間後、その混合液を実施例22の通りに
処理した。その粗製固体を2バッチで2″Dynamax(商
標)ODSカラムで逆相HPLCにかけてメタノール:水90:10
で40ml/分で溶離することにより精製した。保持時間10.
8分の画分をプールして表題のオキシム体を得、NMR及び
マススペクトルにより特性決定した。
実施例55 3−クロロ−22,23−ジヒドロ−アベルメクチンB1aモノ
サッカライド・5−オキシム 前実施例からの生成物(300mg)を実施例54の硫酸/
イソプロパノール法を用いてモノサッカライドに加水分
解した。その粗生成物を1″Dynamax(商標)ODSカラム
で逆相HPLCにかけてメタノール:水90:10で9ml/分で溶
離することにより精製した。生成物を含有する画分をプ
ールした。NMR及びマススペクトルにより表題の化合物
を特性決定した。
実施例56 3−クロロ−22,23−ジヒドロ−アベルメクチンB1aアグ
リコン 実施例52からの粗ジサッカライド(300mg)で加水分
解を行った。これをメタノール中の濃硫酸の1%溶液
(1L)中に溶かして一晩放置した。実施例52の通りに処
理した。その粗生成物を2″Dynamax(商標)ODSカラム
での逆相HPLCにより精製した。生成物を含有する画分を
プールした。NMR及びマススペクトルにより表題の化合
物を特性決定した。
実施例57 3−ブロモ−アベルメクチンB1a・5−N,N−ジメチルヒ
ドラゾン アベルメクチンB1a・5−N,N−ジメチルヒドラゾン
(調製例Aに従って5−ケトン体から調製したもの)
(0.5g)をアセトニトリル(100ml)中に溶かして4Å
モレキュラーシーブ(1g)と共に室温で10分間攪拌し
た。次いで、その混合液を氷/食塩混合物中で−20℃ま
で冷却して、N−ブロモスクシンイミド(0.11g)を1
時間かけて少しずつ加えた。TLCで反応が完結したこと
が分かった。次いで、その反応液をメタ重亜硫酸ナトリ
ウム水溶液中に注ぎ込んで、エーテルでよく抽出し、そ
して水と食塩水で洗浄した。それを乾燥(MgSO4)して
溶媒を飛ばすと黄色固体が得られた。これを2″Dynama
x(商標)ODSカラムで逆相HPLCにかけてメタノール:水
85:15で40ml/分で溶離することにより精製して表題の化
合物を得、NMR及びマススペクトルにより特性決定し
た。
実施例58 3−ブロモ−5−ケト−アベルメクチンB1a 前実施例からの3−ブロモ−ヒドラゾン体(0.99g)
を氷酢酸(50ml)中に溶かして飽和酢酸第二銅水溶液
(25ml)を加え、その混合液を35℃に一晩加熱すると、
その時点で転化が完結した。次いで、それを水とエーテ
ルに分配し、抽出液を水で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、
そして溶媒を飛ばして乾固し、表題の化合物を黄色固体
として得た。
実施例59 3−ブロモ−アベルメクチンB1a 前実施例からのケトン体(800mg)をメタノール(30m
l)中に溶かして水素化ホウ素ナトリウム(200mg)を少
しずつ加えた。これを20分間攪拌してから、水とエーテ
ル(50ml)中に分配した。合わせた抽出液を水で洗浄
し、乾燥し、溶媒を飛ばして粗生成物を得た。これを2
バッチで2″Dynamax(商標)ODSカラムで逆相HPLCにか
けてメタノール:水85:15で40ml/分で溶離することによ
り精製した。適切な画分をプールして表題の化合物を
得、NMR及びマススペクトルにより特性決定した。
実施例60 3−ブロモ−アベルメクチンB1aモノサッカライド 前実施例からの生成物(400mg)をイソプロパノール
中の濃硫酸の1%溶液(400ml)中に溶かして一晩放置
した。その混合液を水で希釈してエーテルで抽出した。
抽出液を重炭酸ナトリウム水溶液、水で洗浄し、乾燥
(Na2SO4)し、溶媒を飛ばして固体を得た。これを2″
Dynamax(商標)ODSカラムで逆相HPLCにかけてメタノー
ル:水85:15で40ml/分で溶離することにより精製した。
適切な画分をプールして表題の化合物を得、NMR及びマ
ススペクトルにより特性決定した。
実施例61 3−ブロモ−22,23−ジヒドロ−アベルメクチンB1a・5
−N,N−ジメチルヒドラゾン 22,23−ジヒドロ−アベルメクチンB1a・5−N,N−ジ
メチルヒドラゾン(調製例Aに従って5−ケトン体から
調製したもの)(6.66g)をアセトニトリル(900ml)中
に溶かして4Åモレキュラーシーブ(24g)と共に室温
で10分間攪拌した。次いで、その混合液を氷/食塩混合
物中で0℃まで冷却して、アセトニトリル(100ml)中
のN−ブロモスクシンイミド(1.42g)を15分間かけて
滴下した。得られた赤色溶液を更に15分間攪拌すると、
その時点で反応が完結したことがTLCで分かった。次い
で、その反応液を〜100mlまで濃縮し、酢酸エチル(200
ml)で希釈し、そしてメタ重亜硫酸ナトリウム水溶液
(5%を100ml)、水及び食塩水で洗浄した。それを乾
燥(MgSO4)して溶媒を飛ばすと橙色泡状物が得られ
た。これをシリカゲル(250g)でクロマトグラフィーに
かけてジクロロメタン:酢酸エチル2:1で溶離して表題
の化合物を得、NMR、マス及び赤外スペクトルにより特
性決定した。
実施例62 3−ブロモ−5−ケト−22,23−ジヒドロ−アベルメク
チンB1a 前実施例からの3−ブロモ−ヒドラゾン体(4.5g)を
氷酢酸(500ml)中に溶かして飽和酢酸第二銅水溶液(2
50ml)を加え、その混合液を室温で一晩攪拌した。次い
で、それを45℃に4時間加熱すると、その時点で転化が
完結した。次いで、それを冷却し、濾過し、そして溶媒
を飛ばして乾固した。残渣を水(150ml)とエーテル(1
50ml)に分配した。水相をエーテル(1×100ml)で再
抽出して、合わせた抽出液を水(50ml)、重炭酸カリウ
ム水溶液(50ml)、水(50ml)及び食塩水(20ml)で洗
浄し、乾燥(MgSO4)し、そして溶媒を飛ばして乾固し
た。残渣をシリカゲル(250g)でクロマトグラフィーに
かけてジクロロメタン:酢酸エチル2:1で溶離して表題
の化合物を黄色泡状物として得、NMR、マス及び赤外ス
ペクトルにより特性決定した。
実施例63 3−ブロモ−22,23−ジヒドロ−アベルメクチンB1a 前実施例からのケトン体(500mg)をメタノール(50m
l)中に溶かして水素化ホウ素ナトリウム(50mg)を一
度に加えた。これを15分間攪拌してから、溶媒を飛ばし
て容量を小さくし、水(50ml)とエーテル(50ml)中に
分配した。水相をエーテル(1×50ml)で再抽出して、
合わせた抽出液を水(2×20ml)で洗浄し、乾燥(Na2S
O4)し、溶媒を飛ばし、そしてシリカゲル(80g)でク
ロマトグラフィーにかけてジクロロメタン:酢酸エチル
2:1で溶離して粗生成物を得た。一部(30mg)を1″Ult
rasphere(商標)ODSカラムで逆相HPLCにかけてメタノ
ール:水90:10で5ml/分で溶離することにより精製し
た。適切な画分をプールして表題の化合物を得、NMR及
びマススペクトルにより特性決定した。
実施例64 3−ブロモ−22,23−ジヒドロ−アベルメクチンB1aモノ
サッカライド 前実施例からの粗生成物(300mg)をイソプロパノー
ル中の濃硫酸の1%溶液(20ml)中に溶かして一晩放置
した。その混合液を水(25ml)で希釈して飽和重炭酸カ
リウム水溶液(15ml)で塩基性にした。その混合液をエ
ーテルで抽出した。水相をエーテルで再抽出して、合わ
せた抽出液を水(2×10ml)及び食塩水(10ml)で洗浄
し、乾燥(Na2SO4)し、ガム状物になるまで溶媒を飛ば
した。これをシリカゲルでクロマトグラフィーにかけて
エーテル:ヘキサン4:1で溶離し、粗生成物を得た。こ
れを1″Phenomenex Primesphere(商標)ODSカラムで
逆相HPLCにかけてメタノール:水85:15で10ml/分で溶離
することにより精製した。適切な画分をプールして表題
の化合物を得、NMR及びマススペクトルにより特性決定
した。
実施例65 3−ブロモ−22,23−ジヒドロ−アベルメクチンB1aアグ
リコン 実施例63からの粗ジサッカライド(100mg)で加水分
解を行った。これをメタノール中の濃塩酸の1%溶液
(20ml)中に溶かして一晩放置した。前実施例の通りに
処理して、シリカゲルクロマトグラフィーにかけて表題
のアグリコンを得、NMR及びマススペクトルにより特性
決定した。
実施例66 22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB
1・5−N,N−ジメチルヒドラゾン これは、調製例Aの方法に従って5−ケトン体から調
製した。
実施例67 3−ブロモ−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルア
ベルメクチンB1・5−N,N−ジメチルヒドラゾン 実施例66からのヒドラゾン体(1.4g)をアセトニトリ
ル(240ml)中に溶かして4Åモレキュラーシーブ(5
g)と共に10分間攪拌してから、0℃まで冷却した。ア
セトニトリル(10ml)中のN−ブロモスクシンイミド
(0.26g)を30分間かけて滴下した。更にアセトニトリ
ル(2ml)中のN−ブロモスクシンイミド(50mg)を10
分間かけて加えた。この溶液を濾過し、50mlまで濃縮し
てから、酢酸エチル(200ml)で希釈し、次いでメタ重
亜硫酸ナトリウム水溶液及び食塩水で洗浄し、乾燥(Mg
SO4)し、そして溶媒を飛ばして乾固した。その固体を
シリカゲル(100g)でクロマトグラフィーにかけてエー
テル:ヘキサンでその比率を1:1から3:2に上昇させなが
ら溶離した。生成物を含有する画分をプールして表題の
化合物を得、NMR、マス及び赤外スペクトルにより特性
決定した。
実施例68 3−(4−シアノフェニル)−22,23−ジヒドロ−25−
シクロヘキシルアベルメクチンB1・5−N,N−ジメチル
ヒドラゾン 3−ブロモ−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシル
アベルメクチンB1・5−N,N−ジメチルヒドラゾン(実
施例67からのもの)(150mg)をトリ−n−ブチル−
(4−シアノフェニル)−スタナン(0.5ml)と共にジ
メチルホルムアミド(8ml)中で80℃で、テトラキス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(10mg)
と共に2時間加熱した。次いで、その反応液を濃縮乾固
し、粗製オイルをシリカゲルでクロマトグラフィーにか
けてエーテル:ヘキサン7:3で溶離した。生成物を含有
する画分をプールして溶媒を留去した。その生成物をNM
R及びマススペクトルにより特性決定した。
実施例69 3−(4−シアノフェニル)−5−ケト−22,23−ジヒ
ドロ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB1及びそのモ
ノサッカライド誘導体 前実施例からのヒドラゾン体(70mg)を氷酢酸(8m
l)中に溶かして飽和酢酸第二銅水溶液(25ml)を加え
た。その混合液を40℃で20時間攪拌した。その反応液を
実施例54の通りに処理し、その生成物−表題の化合物の
混合物−を次工程に直接用いた。
実施例70 3−(4−シアノフェニル)−22,23−ジヒドロ−25−
シクロヘキシルアベルメクチンB1及びそのモノサッカラ
イド誘導体 実施例69からのケトン体の混合物をメタノール(10m
l)中に溶かして水素化ホウ素ナトリウム(10mg)で処
理した。その混合液を室温で20分間放置してから、クエ
ン酸水溶液で反応を止めた。実施例48の通りに処理して
粗生成物を得、逆相HPLCにかけてメタノール:水85:15
で溶離することにより精製した。表題のモノサッカライ
ドが最初に溶出し、表題のジサッカライドが続いて溶出
した。それらをNMR及びマススペクトルにより特性決定
した。
実施例71 3−(2−ピリジル)−22,23−ジヒドロ−25−シクロ
ヘキシルアベルメクチンB1・5−N,N−ジメチルヒドラ
ゾン 実施例67からの3−ブロモ−ヒドラゾン体(300mg)
をジメチルホルムアミド(15ml)中に溶かして2−トリ
−n−ブチルスタニルピリジン(1.5ml)及びテトラキ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(60m
g)を加えた。この混合液を窒素気流下で100℃で2.5時
間攪拌してから、水中に注ぎ込んでエーテルで抽出し
た。有機相を水及び食塩水で洗浄して乾燥(MgSO4
し、そして溶媒を留去してオイルを得た。これをシリカ
ゲル(100g)でクロマトグラフィーにかけてエーテルで
溶離した。Rf0.2の物質を集め、NMR及びマススペクトル
により表題の化合物であることが分かった。
実施例72 3−(2−ピリジル)−22,23−ジヒドロ−25−シクロ
ヘキシルアベルメクチンB1・5−オキシム 実施例71からのヒドラゾン体(75mg)をメタノール及
びジオキサンの混合液(1:1,16ml)中に溶かした。水
(4ml)中の塩化ヒドロキシルアンモニウム(750mg)の
溶液を加えた。3時間後、当初の黄色が消えたのでその
混合液を実施例22の通りに処理した。シリカゲル(70
g)でクロマトグラフィーにかけてエーテルで溶離し、
表題のオキシムを得、NMR及びマススペクトルにより特
性決定した。
実施例73 3−(2−ピリジル)−22,23−ジヒドロ−25−シクロ
ヘキシルアベルメクチンB1モノサッカライド・5−オキ
シム 前実施例からの生成物(30mg)を実施例55の硫酸/イ
ソプロパノール法を用いてモノサッカライドに加水分解
した。その粗生成物を1″Microsorb(商標)ODSカラム
で逆相HPLCにかけてメタノール:水86:14で20ml/分で溶
離することにより精製した。生成物は21〜25分で溶出
し、NMR及びマススペクトルにより特性決定した。
実施例74 3−メチル−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルア
ベルメクチンB1・5−N,N−ジメチルヒドラゾン 実施例67からのブロモ−ヒドラゾン体(250mg)をジ
メチルホルムアミド(12.5ml)中に溶かしてテトラメチ
ル錫(1ml)及びテトラキス(トリフェニルホスフィ
ン)パラジウム(0)(20mg)を加えた。この混合液を
窒素気流下で85℃で10時間攪拌してから、溶媒を減圧留
去し、そして残渣をエーテルで抽出した。有機相を水及
び食塩水で洗浄して乾燥(MgSO4)し、そして溶媒を留
去してガム状物を得た。これは、NMR及びマススペクト
ルにより表題の化合物であることが分かった。
実施例75 3−メチル−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルア
ベルメクチンB1・5−オキシム 前実施例からの3−メチルヒドラゾン体(80mg)を実
施例22の方法により5−オキシム誘導体に転化した。そ
れをシリカゲル(70g)でクロマトグラフィーにかけて
エーテル:ヘキサン2:1で溶離することにより精製し、N
MR及びマススペクトルにより特性決定した。
実施例76 3−メチル−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルア
ベルメクチンB1モノサッカライド・5−オキシム 前実施例からの生成物(60mg)を実施例53の硫酸/イ
ソプロパノール法を用いてモノサッカライドに加水分解
した。その粗生成物を1″Microsorb(商標)ODSカラム
で逆相HPLCにかけてメタノール:水96:4で20ml/分で溶
離することにより精製した。生成物は11〜14分で溶出
し、NMR及びマススペクトルにより特性決定した。
実施例77 3−メチル−5−ケト−22,23−ジヒドロ−25−シクロ
ヘキシルアベルメクチンB1モノサッカライド 実施例74からの3−メチルヒドラゾン体(150mg)を
氷酢酸(25ml)中に溶かして酢酸第二銅の飽和水溶液
(10ml)を加えた。その混合液を室温で24時間攪拌して
から、45℃に4時間加熱し、次いで30℃で24時間攪拌し
た。次いで、溶媒を減圧留去し、その溶液を重炭酸ナト
リウム水溶液で中和し、そして生成物を酢酸エチルで抽
出した。有機相を水及び食塩水で洗浄し、乾燥(MgS
O4)し、そして溶媒を留去して粗ケトン体を得た。
実施例78 3−メチル−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルア
ベルメクチンB1モノサッカライド 前実施例からの粗ケトン体をメタノール(15ml)中に
溶かして水素化ホウ素ナトリウム(100mg)を加えた。
その反応液を実施例46の通りに処理した。粗生成物をシ
リカゲル(50g)でクロマトグラフィーにかけてエーテ
ルで溶離することにより精製した。Rf0.15〜0.25の物質
を含有する画分を集め、1″Microsorb(商標)ODSカラ
ムで逆相HPLCにかけてメタノール:水90:10で20ml/分で
溶離することにより精製した。生成物は22〜25分で溶出
し、NMR及びマススペクトルにより特性決定した。
実施例79 3−ブロモ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB2・5
−N,N−ジメチルヒドラゾン 25−シクロヘキシルアベルメクチンB2・5−N,N−ジ
メチルヒドラゾンを調製例Aの方法により対応するケト
ン体から調製した。このヒドラゾン体(2g)をアセトニ
トリル(250ml)中に溶かして4Åモレキュラーシーブ
(3g)と共に10分間攪拌した。次いで、それを0℃まで
冷却して、アセトニトリル(50ml)中のN−ブロモスク
シンイミド(372mg)を30分間かけて加えた。その混合
液を0℃で更に1時間攪拌した。次いで、それを実施例
69の通りに処理し、得られた粗ガム状物をシリカゲル
(100g)でクロマトグラフィーにかけてエーテル:ヘキ
サン3:1で溶離した。Rf0.35の物質を含有する画分をプ
ールして表題のブロモ化合物を泡黄色固体として得、こ
れをNMR及びマススペクトルにより特性決定した。
実施例80 3−ブロモ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB2・5
−オキシム 前実施例からの3−ブロモヒドラゾン体(300mg)を
実施例22の方法により5−オキシム誘導体に転化した。
それをシリカゲル(100g)でクロマトグラフィーにかけ
てエーテルで溶離することにより精製し、TLCでRf0.25
の物質を集めた。このオキシム体をNMR及びマススペク
トルにより特性決定した。
実施例81 3−ブロモ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB2モノ
サッカライド・5−オキシム及び対応するアグリコン 前実施例からの生成物(160mg)を実施例53の硫酸/
イソプロパノール法を用いてモノサッカライドに加水分
解した。粗生成物を2″Microsorb(商標)ODSカラムで
逆相HPLCにかけてメタノール:水85:15で40ml/分で溶離
することにより精製した。表題のアグリコンは18.5分で
溶出し、モノサッカライドは26〜29分で溶出した。両方
をNMR及びマススペクトルにより特性決定した。
実施例82 3−ブロモ−5−ケト−25−シクロヘキシルアベルメク
チンB2 実施例79からの3−ブロモヒドラゾン体(300mg)を
氷酢酸(50ml)中に溶かして酢酸第二銅の飽和水溶液
(20ml)を加えた。その混合液を室温で3日間攪拌し
た。次いで、溶媒を減圧留去し、その溶液を重炭酸ナト
リウム水溶液で中和し、そして生成物を酢酸エチルで抽
出した。有機相を水及び食塩水で洗浄し、乾燥(MgS
O4)し、そして溶媒を留去して粗ケトン体を得た。
実施例83 3−ブロモ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB2 前実施例からの粗ケトン体をメタノール(25ml)中に
溶かして水素化ホウ素ナトリウム(100mg)を加えた。T
LCで10分後に反応が完結したことが分かった。アセトン
(2ml)を加えた後、その反応液を実施例46の通りに処
理した。粗生成物を1″Microsorb(商標)ODSカラムで
逆相HPLCにかけてメタノール:水85:15で19ml/分で溶離
することにより精製した。生成物は22〜30分で溶出し、
それをNMR及びマススペクトルにより特性決定した。
実施例84 3−ブロモ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB2モノ
サッカライド 前実施例からの生成物(150mg)を実施例53の硫酸/
イソプロパノール法を用いてモノサッカライドに加水分
解した。その粗生成物を2″Microsorb(商標)ODSカラ
ムで逆相HPLCにかけてメタノール:水85:15で38ml/分で
溶離することにより精製した。表題の化合物は25〜28分
で溶出し、それをNMR及びマススペクトルにより特性決
定した。
実施例85 3−エチル−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルア
ベルメクチンB1・5−N,N−ジメチルヒドラゾン 実施例67からの3−ブロモ−ヒドラゾン体(300mg)
をジメチルホルムアミド(14ml)中に溶かしてテトラエ
チル錫(1.25ml)及びテトラキス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム(0)(25mg)を加えた。この混合液
を窒素気流下で100℃で2時間攪拌してから、溶媒を減
圧留去し、そして残渣をエーテル(50mg)で抽出した。
有機相を水及び食塩水で洗浄して乾燥(MgSO4)し、そ
して溶媒を留去してガム状物を得た。これをシリカゲル
(50g)でクロマトグラフィーにかけてエーテル:ヘキ
サン2:1で溶離した。生成物を含有する画分をプールし
て溶媒を留去し、表題の化合物を淡黄色固体として得、
これをNMR及びマススペクトルにより特性決定した。
実施例86 3−エチル−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルア
ベルメクチンB1・5−オキシム 前実施例からの3−エチルヒドラゾン体(50mg)を実
施例22の方法により5−オキシム誘導体に転化した。粗
生成物を1″Microsorb(商標)ODSカラムで逆相HPLCに
かけてメタノール:水95:5で20ml/分で溶離することに
より精製した。生成物は18〜22分で溶出し、NMR及びマ
ススペクトルにより特性決定した。
実施例87 3−エチル−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルア
ベルメクチンB1モノサッカライド・5−オキシム 前実施例からの生成物(50mg)を実施例53の硫酸/イ
ソプロパノール法を用いてモノサッカライドに加水分解
した。粗生成物を1″Microsorb(商標)ODSカラムで逆
相HPLCにかけてメタノール:水90:10で10分間、次いで
メタノール:水95:5で18ml/分で溶離することにより精
製した。生成物は28〜32分で溶出し、NMR及びマススペ
クトルにより特性決定した。
実施例88 3−エチル−5−ケト−22,23−ジヒドロ−25−シクロ
ヘキシルアベルメクチンB1a及びそのモノサッカライド 実施例85からの3−エチルヒドラゾン体(130mg)を
氷酢酸(20ml)中に溶かして酢酸第二銅の飽和水溶液
(10ml)を加えた。この混合液を攪拌して40℃に24時間
加熱してから、室温で72時間攪拌した。次いで、その混
合液を40℃に更に24時間再加熱した。次いで、溶媒を減
圧留去し、残渣をエーテルと水に分配し、そしてエーテ
ル溶液を重炭酸ナトリウム水溶液で中和した。有機相を
水及び食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、そして溶媒
を留去して粗ケトン体を混合物として得た。
実施例89 3−エチル−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルア
ベルメクチンB1及びそのモノサッカライド 前実施例からの粗ケトン体をメタノール(15ml)中に
溶かして過剰の水素化ホウ素ナトリウムを加えた。その
反応液を実施例46の通りに処理した。粗生成物を1″Mi
crosorb(商標)ODSカラムで逆相HPLCにかけてメタノー
ル:水90:10で20ml/分で溶離することにより精製した。
モノサッカライドは27〜29分で溶出し、ジサッカライド
は43〜48分で溶出した。両方の物質をNMR及びマススペ
クトルにより特性決定した。
実施例90 3−ブロモ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB1・5
−N,N−ジメチルヒドラゾン 25−シクロヘキシルアベルメクチンB1・5−N,N−ジ
メチルヒドラゾンを調製例Aの方法により対応するケト
ン体から調製した。このヒドラゾン体(29.9g)をアセ
トニトリル(1L)中に溶かして4Åモレキュラーシーブ
(10g)と共に30分間攪拌した。次いで、それを0℃ま
で冷却して、アセトニトリル(100ml)中のN−ブロモ
スクシンイミド(5.95g)を60分間かけて加えた。溶液
中で赤色が消えなくなった時点で添加を止めた。次い
で、それを実施例67の通りに処理し、得られた粗泡状物
をシリカゲル(500g)でクロマトグラフィーにかけてエ
ーテル:ヘキサン1:1で溶離した。生成物を含有する画
分をプールして表題のブロモ化合物を淡黄色固体として
得、これをNMR及びマススペクトルにより特性決定し
た。
実施例91 3−ブロモ−5−ケト−25−シクロヘキシルアベルメク
チンB1 実施例90からの3−ブロモヒドラゾン体(500mg)を
氷酢酸(50ml)中に溶かして酢酸第二銅の飽和水溶液
(25ml)を加えた。この混合液を室温で24時間攪拌して
から、45℃に6時間加熱した。次いで、溶媒を減圧留去
し、残渣をエーテルと水に分配し、そしてこのエーテル
溶液を重炭酸ナトリウム水溶液で中和した。有機相を水
及び食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、そして溶媒を
留去して粗ケトン体を得た。
実施例92 3−ブロモ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB1 前実施例からの粗ケトン体をメタノール(15ml)中に
溶かして水素化ホウ素ナトリウム(50mg)を加えた。HP
LCで10分後に反応が完結したことが分かった。クエン酸
水溶液を加えた後、その反応液を実施例46の通りに処理
した。粗生成物を1″Microsorb(商標)ODSカラムで逆
相HPLCにかけてメタノール:水90:10で20ml/分で溶離す
ることにより精製した。生成物は18〜24分で溶出し、NM
R及びマススペクトルにより特性決定した。
実施例93 3−ブロモ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB1モノ
サッカライド 前実施例からの生成物(150mg)を実施例53の硫酸/
イソプロパノール法を用いてモノサッカライドに加水分
解した。粗生成物を2″Microsorb(商標)ODSカラムで
逆相HPLCにかけてメタノール:水88:12で40ml/分で溶離
することにより精製した。表題の化合物は24〜27分で溶
出し、NMR及びマススペクトルにより特性決定した。
実施例94 3−メチル−25−シクロヘキシルアベルメクチンB1・5
−N,N−ジメチルヒドラゾン 実施例90からのブロモ−ヒドラゾン体(500mg)をジ
メチルホルムアミド(25ml)中に溶かしてテトラメチル
錫(2ml)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)
パラジウム(0)(50mg)を加えた。この混合液を窒素
気流下で85℃で1時間攪拌し、反応液を水中に注ぎ込ん
で、エーテルで抽出した。有機相を水及び食塩水で洗浄
して乾燥(MgSO4)し、そして溶媒を留去してガム状物
を得た。この粗生成物をシリカゲル(80g)でクロマト
グラフィーにかけてエーテル:ヘキサン2:1で溶離する
ことにより精製した。Rf0.5の物質を含有する画分を集
め、NMR及びマススペクトルにより表題の化合物である
ことが分かった。
実施例95 3−メチル−5−ケト−25−シクロヘキシルアベルメク
チンB1及びそのモノサッカライド 前実施例からの3−メチル−ヒドラゾン体(300mg)
を氷酢酸(35ml)中に溶かして酢酸第二銅の飽和水溶液
(17.5ml)を加えた。その混合液を室温で24時間攪拌し
てから、50℃に12時間加熱した。次いで、溶媒を減圧留
去し、残渣をエーテルと水に分配し、そしてエーテル溶
液を重炭酸ナトリウム水溶液で中和した。有機相を水及
び食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、そして溶媒を留
去して粗ケトン体を混合物として得た。
実施例96 3−メチル−254−シクロヘキシルアベルメクチンB1及
びそのモノサッカライド 前実施例からの粗ケトン体をメタノール(20ml)中に
溶かして過剰の水素化ホウ素ナトリウムを加えた。その
反応液を実施46の通りに処理した。粗生成物を2″Micr
osorb(商標)ODSカラムで逆相HPLCにかけてメタノー
ル:水87:13でその比率を30分後に90:10に上昇させなが
ら43ml/分で溶離することにより精製した。モノサッカ
ライドは27分で溶出し、ジサッカライドは43分で溶出し
た。各化合物をNMR及びマススペクトルにより特性決定
した。
実施例97 3−ブロモ−23−O−メチル−25−シクロヘキシルアベ
ルメクチンB2・5−N,N−ジメチルヒドラゾン 23−O−メチル−25−シクロヘキシルアベルメクチン
B2・5−N,N−ジメチルヒドラゾンを調製例Aの方法に
より対応するケトン体から調製した。このヒドラゾン体
(6g)をアセトニトリル(500ml)中に溶かして4Åモ
レキュラーシーブ(10g)と共に30分間攪拌した。次い
で、それを0℃まで冷却して、アセトニトリル(250m
l)中のN−ブロモスクシンイミド(1.2g)を60分間か
けて加えた。次いで、その反応液を実施例67の通りに処
理し、得られた粗橙色固体をシリカゲルでクロマトグラ
フィーにかけてエーテル:ヘキサン3:2で溶離した。生
成物を含有する画分をプールして溶媒を留去し表題のブ
ロモ化合物を淡黄色固体として得、これをNMR及びマス
スペクトルにより特性決定した。
実施例98 3−ブロモ−23−O−メチル−5−ケト−シクロヘキシ
ルアベルメクチンB2及びそのモノサッカライド 前実施例からの3−ブロモヒドラゾン体(500mg)を
氷酢酸(25ml)中に溶かして酢酸第二銅の飽和水溶液
(5ml)を加えた。その混合液を40℃に20時間加熱し
た。次いで、溶媒を減圧留去し、残渣をエーテルと水に
分配し、そしてエーテル溶液を重炭酸ナトリウム水溶液
で中和した。有機相を水及び食塩水で洗浄し、乾燥(Mg
SO4)し、溶媒を留去して粗ケトン体を得た。
実施例99 3−ブロモ−23−O−メチル−25−シクロヘキシルアベ
ルメクチンB2及びそのモノサッカライド 前実施例からの粗ケトン体をメタノール(50ml)中に
溶かして水素化ホウ素ナトリウム(50mg)を加えた。10
分後に反応が完結した。クエン酸水溶液を加えた後、そ
の反応液を実施例46の通りに処理した。粗生成物を逆相
HPLCにかけてメタノール:水88:12で溶離することによ
り精製した。モノサッカライドが最初に溶出し、ジサッ
カライドが続いて溶出した。両方をNMR及びマススペク
トルにより特性決定した。
実施例100 3−メチル−23−O−メチル−25−シクロヘキシルアベ
ルメクチンB2・5−N,N−ジメチルヒドラゾン 実施例97からのブロモ−ヒドラゾン体(300mg)をジ
メチルホルムアミド(25ml)中に溶かしてテトラメチル
錫(2ml)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)
パラジウム(0)(20mg)を加えた。この混合液を窒素
気流下で80℃で一晩攪拌した。溶媒を減圧留去し、残渣
をエーテルで抽出した。有機相を水及び食塩水で洗浄し
て乾燥(MgSO4)し、そして溶媒を留去して黄色固体を
得た。これは、NMR及びマススペクトルにより表題の化
合物であることが分かった。
実施例101 3−メチル−5−ケト−23−O−メチル−22,23−ジヒ
ドロ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB1及びそのモ
ノサッカライド 前実施例からの3−メチルヒドラゾン体(100mg)を
氷酢酸(10ml)中に溶かして酢酸第二銅の飽和水溶液
(2ml)を加えた。その混合液を室温で24時間攪拌して
から、40℃に20時間加熱した。次いで、溶媒を減圧留去
し、残渣をエーテルと水に分配し、そしてエーテル溶液
を重炭酸ナトリウム水溶液で中和した。有機相を水及び
食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、そして溶媒を留去
して粗ケトン体を混合物として得た。
実施例102 3−メチル−23−O−メチル−22,23−ジヒドロ−25−
シクロヘキシルアベルメクチンB1及びそのモノサッカラ
イド 前実施例からの粗ケトン体をメタノール(20ml)中に
溶かして過剰の水素化ホウ素ナトリウム(50mg)を加え
た。その反応液を実施例46の通りに処理した。粗生成物
を逆相HPLCにかけてメタノール:水で85:15で溶離する
ことにより精製した。モノサッカライドが最初に溶出
し、ジサッカライドが続いて溶出した。各化合物をNMR
及びマススペクトルにより特性決定した。
実施例103 3−アリル−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルア
ベルメクチンB1・5−N,N−ジアリルヒドラゾン 実施例97からのブロモ−ヒドラゾン体(300mg)をジ
メチルホルムアミド(14ml)中に溶かしてアリル−トリ
−n−ブチル錫(1.25ml)及びテトラキス(トリフェニ
ルホスフィン)パラジウム(0)(25mg)を加えた。こ
の混合液を窒素気流下で100℃で4時間攪拌してから、
溶媒を減圧留去し、そして残渣をエーテル(50ml)で抽
出した。有機相を水及び食塩水で洗浄して乾燥(MgS
O4)し、そして溶媒を留去してオイルを得た。これをシ
リカゲル(50g)でクロマトグラフィーにかけてエーテ
ル:ヘキサン2:1で溶離した。生成物を含有する画分を
プールして溶媒を留去し、表題の化合物を淡黄色固体と
して得、これをNMR及びマススペクトルにより特性決定
した。
実施例104 3−アリル−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルア
ベルメクチンB1・5−オキシム 前実施例からの3−アリルヒドラゾン体(80mg)を実
施例22の方法により5−オキシム誘導体に転化した。粗
生成物を1″Microsorb(商標)ODSカラムで逆相HPLCに
かけてメタノール:水95:5で20ml/分で溶離することに
より精製した。生成物は18〜20分で溶出し、NMR及びマ
ススペクトルにより特性決定した。
実施例105 3−アリル−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルア
ベルメクチンB1モノサッカライド・5−オキシム 前実施例からの生成物(50mg)を実施例53の硫酸/イ
ソプロパノール法を用いてモノサッカライドに加水分解
した。この粗生成物を1″Microsorb(商標)ODSカラム
で逆相HPLCにかけてメタノール:水90:10で10分間、次
いでメタノール:水95:5で18ml/分で溶離することによ
り精製した。生成物は27〜31分で溶出し、NMR及びマス
スペクトルにより特性決定した。
実施例106 3−アリル−5−ケト−22,23−ジヒドロ−25−シクロ
ヘキシルアベルメクチンB1及びそのモノサッカライド 実施例103からの3−アリルヒドラゾン体(130mg)を
氷酢酸(20ml)中に溶かして酢酸第二銅の飽和水溶液
(10ml)を加えた。その混合液を攪拌して40℃に24時間
加熱してから、室温で72時間攪拌した。次いで、その混
合液を40℃に更に24時間再加熱した。次いで、溶媒を減
圧留去し、残渣をエーテルと水に分配し、エーテル溶液
を重炭酸ナトリウム水溶液で中和した。有機相を水及び
食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、そして溶媒を留去
して粗ケトン体を混合物として得た。
実施例107 3−アリル−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルア
ベルメクチンB1及びそのモノサッカライド 前実施例からの粗ケトン体をメタノール(15ml)中に
溶かして過剰の水素化ホウ素ナトリウムを加えた。その
反応液を実施例46の通りに処理した。粗生成物を1″Mi
crosorb(商標)ODSカラムで逆相HPLCにかけてメタノー
ル:水90:10で20ml/分で溶離することにより精製した。
モノサッカライドは25〜28分で溶出し、ジサッカライド
は38〜43分で溶出した。両方の物質をNMR及びマススペ
クトルにより特性決定した。
実施例108 3−メトキシメチル−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘ
キシルアベルメクチンB1・5−N,N−ジメチルヒドラゾ
ン 3−ブロモ−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシル
アベルメクチンB1・5−N,N−ジメチルヒドラゾン(実
施例67からのもの)(150mg)をトリ−n−ブチル−メ
トキシメチル−スタナン(1ml)と共にジメチルホルム
アミド(5ml)中で80℃で、テトラキス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウム(0)(10mg)と共に4時間加
熱した。その反応液を黒色オイルになるまで濃縮した。
これをシリカゲルでクロマトグラフィーにかけてエーテ
ル:ヘキサン1:1で溶離した。生成物を更に逆相HPLCに
かけてメタノール:水95:5で溶離することにより精製し
た。生成物を含有する画分をプールして溶離を留去し、
表題の化合物を得た。この生成物をNMR及びマススペク
トルにより特性決定した。
実施例109 3−メトキシメチル−5−ケト−22,23−ジヒドロ−25
−シクロヘキシルアベルメクチンB1及びそのモノサッカ
ライド 前実施例からのヒドラゾン体(60mg)を氷酢酸(7m
l)中に溶かして酢酸第二銅の飽和水溶液(1.4ml)を加
えた。その混合液を攪拌して40℃に20時間加熱した。次
いで、溶媒を減圧留去し、残渣をエーテルと水に分配
し、エーテル溶液を重炭酸ナトリウム水溶液で中和し
た。有機相を水及び食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4
し、そして溶媒を留去して粗ケトン体を黄色固体として
得た。
実施例110 3−メトキシメチル−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘ
キシルアベルメクチンB1及びそのモノサッカライド 前実施例からの粗ケトン体をメタノール(10ml)中に
溶かして過剰の水素化ホウ素ナトリウム(10mg)を加え
た。その反応液を実施例46の通りに処理した。粗生成物
を逆相HPLCにかけてメタノール:水85:15で溶離するこ
とにより精製した。3−メトキシメチルモノサッカライ
ドが最初に溶出し、3−メトキシメチルジサッカライド
が続いて溶出した。これら2生成物をNMR及びマススペ
クトルにより特性決定した。
実施例111 3−エチニル−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシル
アベルメクチンB1・5−N,N−ジメチルヒドラゾン これは、実施例67からの3−ブロモ−ヒドラゾン体及
びトリ−n−ブチル−エチニルスタナンから、実施例38
の方法を用いて調製した。
実施例112 3−(1−アセトキシビニル)−22,23−ジヒドロ−25
−シクロヘキシルアベルメクチンB1・5−N,N−ジメチ
ルヒドラゾン 前実施例からの3−エチニル−ヒドラゾン体(70mg)
を氷酢酸(4ml)、水(2ml)、テトラヒドロフラン(2m
l)及び酢酸ナトリウム(1g)の混合液中に溶かした。
その混合液を室温で3時間攪拌した。反応液を水(200m
l)中に注ぎ込み、生成物を酢酸エチルで抽出すること
により単離した。抽出液を水、次いで食塩水で洗浄し、
乾燥(MgSO4)し、そして溶媒を留去して黄色固体を得
た。こうして得られた生成物をNMR及びマススペクトル
により特性決定して、次工程に直接用いた。
実施例113 3−(1−アセトキシビニル)−22,23−ジヒドロ−25
−シクロヘキシルアベルメクチンB1・5−オキシム 前実施例からのヒドラゾン体(80mg)をメタノール
(12ml)及びジオキサン(12ml)の混合液中に溶かし
て、水(6ml)中の塩化ヒドロキシルアンモニウム(500
mg)の溶液で処理した。20時間後、その混合液を実施例
22の通りに処理した。粗生成物を1″Dynamax(商標)O
DSカラムで逆相HPLCにかけてメタノール:水90:10で20m
l/分で溶離することにより精製した。適切な画分をプー
ルし溶媒を留去して表題のオキシム体を得、NMR及びマ
ススペクトルにより特性決定した。
実施例114 3−(1−エトキシビニル)−22,23−ジヒドロ−25−
シクロヘキシルアベルメクチンB1・5−N,N−ジメチル
ヒドラゾン 3−ブロモ−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシル
アベルメクチンB1・5−N,N−ジメチルヒドラゾン(実
施例67からのもの)(200mg)をトリ−n−ブチル−
(1−エトキシビニル)−スタナン(1ml)と共にジメ
チルホルムアミド(8ml)中で80℃で、テトラキス(ト
リフェニルホスフィン)パラジウム(0)(20mg)と共
に4時間加熱した。その反応液を黒色オイルになるまで
濃縮した。これをシリカゲルでクロマトグラフィーにか
けてエーテル:ヘキサン3:2で溶離した。生成物を含有
する画分をプールして溶媒を留去し、表題のオレフィン
を黄色固体として得た。この生成物をNMR及びマススペ
クトルにより特性決定した。
実施例115 3−アセチル−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシル
アベルメクチンB1・5−オキシム 前実施例からのヒドラゾン体(80mg)を実施例22の方
法により5−オキシム誘導体に転化した。粗生成物を逆
相HPLCにより精製した。生成物をNMR及びマススペクト
ルにより特性決定した。
実施例116 3−アセチル−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシル
アベルメクチンB1モノサッカライド・5−オキシム 前実施例からの生成物(150mg)を実施例53の硫酸/
イソプロパノール法を用いてモノサッカライドに加水分
解した。粗生成物を逆相HPLCにかけてメタノール:水9
5:5で溶離することにより精製した。表題の化合物をNMR
及びマススペクトルにより特性決定した。
実施例117 3−(1−エトキシビニル)−5−ケト−22,23−ジヒ
ドロ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB1 実施例114からの3−エトキシビニルヒドラゾン体(5
0mg)をジメチルホルムアミド(5ml)中に溶かして−42
℃まで冷却した。m−クロロ過安息香酸(30mg)を加
え、その反応液を1時間かけて−5℃まで温めた。反応
を飽和重炭酸ナトリウム水溶液中で止めて、酢酸エチル
で抽出し、食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、そして
溶媒を留去して生成ケトン体を橙色オイルとして得た。
実施例118 3−(1−エトキシビニル)−22,23−ジヒドロ−25−
シクロヘキシルアベルメクチンB1 前実施例からの粗ケトン体をメタノール(10ml)中に
溶かして過剰の水素化ホウ素ナトリウム(20mg)を加え
た。その反応液を実施例46の通りに処理した。粗生成物
を1″Microsorb(商標)ODSカラムで逆相HPLCにかけて
メタノール:水:アセトニトリル13:10:77で20ml/分で
溶離することにより精製した。適切な画分をプールして
溶媒を留去することにより得られた生成物をNMR及びマ
ススペクトルにより特性決定した。
実施例119 3−(1−エトキシビニル)−22,23−ジヒドロ−25−
シクロヘキシルアベルメクチンB1モノサッカライド・5
−N,N−ジメチルヒドラゾン 3−ヨード−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシル
アベルメクチンB1モノサッカライド・5−N,N−ジメチ
ルヒドラゾン(実施例19からのもの)(200mg)をトリ
−n−ブチル−(1−エトキシビニル)−スタナン(1m
l)と共にジメチルホルムアミド(10ml)中で80℃で、
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
(0)(20mg)と共に4時間加熱した。その反応液を黒
色オイルになるまで濃縮した。これをシリカゲルでクロ
マトグラフィーにかけてエーテル:ヘキサン3:2で溶離
した。生成物を含有する画分をプールして溶媒を留去
し、表題のオレフィンを黄色固体として得た。この生成
物をNMR及びマススペクトルにより特性決定した。
実施例120 3−(1−エトキシビニル)−5−ケト−22,23−ジヒ
ドロ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB1モノサッカ
ライド 実施例191からの3−エトキシビニルヒドラゾン体(5
0mg)をジメチルホルムアミド(5ml)中に溶かして−42
℃まで冷却した。m−クロロ過安息香酸(30mg)を加
え、その反応液を3時間で−10℃まで温めた。反応をメ
タ重亜硫酸ナトリウム水溶液及び飽和重炭酸ナトリウム
水溶液中で止めて、酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄
し、乾燥(MgSO4)し、そして溶媒を留去して生成ケト
ン体を黄色オイルとして得た。
実施例121 3−アセチル−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシル
アベルメクチンB1モノサッカライド 前実施例からの粗ケトン体をメタノール(10ml)中に
溶かして過剰の水素化ホウ素ナトリウム(20mg)を加え
た。その反応液を実施例46の通りに処理した。粗生成物
を1″Microsorb(商標)ODSカラムで逆相HPLCにかけて
メタノール:水:アセトニトリル13:10:77で20ml/分で
溶離することにより精製した。適切な画分をプールして
溶媒を留去することにより得られた生成物をNMR及びマ
ススペクトルにより特性決定した。
実施例122 3−(1−メトキシカルボニルビニル)−22,23−ジヒ
ドロ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB1・5−N,N
−ジメチルヒドラゾン 3−ブロモ−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシル
アベルメクチンB1・5−N,N−ジメチルヒドラゾン(実
施例67からのもの)(150mg)をトリ−n−ブチル−
(1−メトキシカルボニルビニル)−スタナン(1ml)
と共にジメチルホルムアミド(5ml)中で80℃で、テト
ラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)
(20mg)と共に2時間加熱した。その反応液を黒色オイ
ルになるまで濃縮した。これをシリカゲルでクロマトグ
ラフィーにかけてエーテル:ヘキサン7:3で溶離した。
生成物を含有する画分をプールして溶媒を留去し、表題
のオレフィンを黄色固体として得た。この生成物をNMR
及びマススペクトルにより特性決定した。
実施例123 3−(1−メトキシカルボニルビニル)−5−ケト−2
2,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB1
及びそのモノサッカライド 前実施例からの3−ビニルヒドラゾン体(70mg)を氷
酢酸(7ml)中に溶かして酢酸第二銅の飽和水溶液(1.4
ml)を加えた。その混合液を攪拌して40℃に20時間加熱
した。次いで、溶媒を減圧留去し、残渣をエーテルと水
に分配し、エーテル溶液を重炭酸ナトリウム水溶液で中
和した。有機相を水及び食塩水で洗浄し、乾燥(MgS
O4)し、そして溶媒を留去して粗ケトン体を黄色オイル
として得た。
実施例124 3−(1−メトキシカルボニルビニル)−22,23−ジヒ
ドロ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB1及びそのモ
ノサッカライド、及び3−(1−メトキシカルボニルエ
チル)−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルアベル
メクチンB1及びそのモノサッカライド 前実施例からの粗ケトン体をメタノール(10ml)中に
溶かして過剰の水素化ホウ素ナトリウム(20mg)を加え
た。その反応液を実施例46の通りに処理した。粗生成物
を1″Microsorb(商標)ODSカラムで逆相HPLCにかけて
メタノール:水85:15で溶離することにより精製した。
3−(1−メトキシカルボニルビニル)モノサッカライ
ドが最初に溶出し、次いで3−(1−メトキシカルボニ
ルエチル)モノサッカライドが溶出し、続いて3−(1
−メトキシカルボニルビニル)ジサッカライドが溶出
し、そして3−(1−メトキシカルボニルエチル)ジサ
ッカライドが溶出した。全4生成物をNMR及びマススペ
クトルにより特性決定した。
実施例125 3−(2−メトキシカルボニルビニル)−22,23−ジヒ
ドロ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB1・5−N,N
−ジメチルヒドラジン 3−ブロモ−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシル
アベルメクチンB1・5−N,N−ジメチルヒドラゾン(実
施例67からのもの)(150mg)をトリ−n−ブチル−
(1−メトキシカルボニルビニル)−スタナン(1.5m
l)と共にジメチルホルムアミド(5ml)中で80で、テト
ラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)
(20mg)と共に2時間加熱した。その反応液を黒色オイ
ルになるまで濃縮した。これをシリカゲルでクロマトグ
ラフィーにかけてエーテル:ヘキサン7:3で溶離した。
生成物を含有する画分をプールして溶媒を留去し、表題
のオレフィンを黄色固体として得た。この生成物をNMR
及びマススペクトルにより特性決定した。
実施例126 3−(2−メトキシカルボニルビニル)−5−ケト−2
2,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB1
及びそのモノサッカライド 実施例125からの3−ビニルヒドラゾン体(70mg)を
氷酢酸(7ml)中に溶かして酢酸第二銅の飽和水溶液
(1.4ml)を加えた。その混合液を攪拌して40℃に20時
間加熱した。次いで、溶媒を減圧留去し、残渣をエーテ
ルと水に分配し、エーテル溶液を重炭酸ナトリウム水溶
液で中和した。有機相を水及び食塩水で洗浄し、乾燥
(MgSO4)し、そして溶媒を留去して粗ケトン体を黄色
オイルとして得た。
実施例127 3−(2−メトキシカルボニルビニル)−22,23−ジヒ
ドロ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB1モノサッカ
ライド 前実施例からの粗ケトン体をメタノール(10ml)中に
溶かして過剰の水素化ホウ素ナトリウム(20mg)を加え
た。その反応液を実施例46の通りに処理した。加水分解
を完結させるために、実施例55の硫酸/イソプロパノー
ル法を用いた。粗生成物を逆相HPLCにかけてメタノー
ル:水85:15で溶離することにより精製した。生成物をN
MR及びマススペクトルにより特性決定した。
実施例128 3−〔1−(t−ブチル−ジメチルシリルオキシメチ
ル)ビニル〕−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシル
アベルメクチンB1・5−N,N−ジメチルヒドラゾン 3−ブロモ−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシル
アベルメクチンB1・5−N,N−ジメチルヒドラゾン(実
施例67からのもの)(150mg)をトリ−n−ブチル−
〔1−(t−ブチル−ジメチルシリルオキシメチル)ビ
ニル〕−スタナン(1ml)と共にジメチルホルムアミド
(5ml)中で80℃で、テトラキス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム(0)(20mg)と共に2時間加熱し
た。その反応液を黒色オイルになるまで濃縮した。これ
をシリカゲルでクロマトグラフィーにかけてエーテル:
ヘキサン7:3で溶離した。生成物を含有する画分をプー
ルして溶媒を留去し、表題のオレフィンを黄色固体とし
て得た。この生成物をNMR及びマススペクトルにより特
性決定した。
実施例129 3−〔1−(ヒドロキシメチル)オキシラニル〕−5−
ケト−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルアベルメ
クチンB1 前実施例からの3−ビニルヒドラゾン体(70mg)をジ
メチルホルムアミド(5ml)中に溶かして−42℃まで冷
却した。m−クロロ過安息香酸(40mg)を加え、その反
応液を1.5時間かけて−10℃まで温めた。反応をメタ重
亜硫酸ナトリウム水溶液及び飽和重炭酸ナトリウム水溶
液中で止めて、酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄し、
乾燥(MgSO4)し、そして溶媒を留去して生成ケトン体
を黄色オイルとして得た。
実施例130 3−〔1−(ヒドロキシメチル)オキシラニル〕−22,2
3−ジヒドロ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB1 前実施例からの粗ケトン体をメタノール(10ml)中に
溶かして過剰の水素化ホウ素ナトリウム(20mg)を加え
た。その反応液を実施例46の通りに処理した。粗生成物
を逆相HPLCにかけてメタノール:水90:10で溶離するこ
とにより精製した。生成物をNMR及びマススペクトルに
より特性決定した。
実施例131 3−(1−シアノビニル)−22,23−ジヒドロ−25−シ
クロヘキシルアベルメクチンB1・5−N,N−ジメチルヒ
ドラゾン 3−ブロモ−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシル
アベルメクチンB1・5−N,N−ジメチルヒドラゾン(実
施例67からのもの)(200mg)をトリ−n−ブチル−
(1−シアノビニル)−スタナン(1ml)と共にジメチ
ルホルムアミド(10ml)中で80℃で、テトラキス(トリ
フェニルホスフィン)パラジウム(0)(20mg)と共に
4時間加熱した。その反応液を黒色オイルになるまで濃
縮した。これをシリカゲルでクロマトグラフィーにかけ
てエーテル:ヘキサン7:3で溶離した。生成物を含有す
る画分をプールして溶媒を留去し、表題のオレフィンを
得た。この生成物をNMR及びマススペクトルにより特性
決定した。
実施例132 3−(1−シアノビニル)−5−ケト−22,23−ジヒド
ロ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB1及びそのモノ
サッカライド 前実施例からの3−ビニルヒドラゾン体(70mg)を氷
酢酸(8ml)中に溶かして酢酸第二銅の飽和水溶液(2m
l)を加えた。その混合液を室温で24時間攪拌してか
ら、40℃に12時間加熱し、次いで室温で48時間攪拌し
た。次いで、溶媒を減圧留去し、残渣をエーテルと水に
分配し、エーテル溶液を重炭酸ナトリウム水溶液で中和
した。有機相を水及び食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4
し、そして溶媒を留去して粗ケトン体を黄色固体として
得た。
実施例133 3−(1−シアノビニル)−22,23−ジヒドロ−25−シ
クロヘキシルアベルメクチンB1及びそのモノサッカライ
ド 前実施例からの粗ケトン体をメタノール(10ml)中に
溶かして過剰の水素化ホウ素ナトリウム(10mg)を加え
た。その反応液を実施例46の通りに処理した。粗生成物
を1″Microsorb(商標)カラムで逆相HPLCにかけてメ
タノール:水85:15で溶離することにより精製した。3
−(1−シアノビニル)モノサッカライドが最初に溶出
し、次いで3−(1−シアノビニル)ジサッカライドが
溶出した。これら生成物をNMR及びマススペクトルによ
り特性決定した。
実施例134 3−フェニル−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシル
アベルメクチンB1・5−N,N−ジメチルヒドラゾン 3−ブロモ−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシル
アベルメクチンB1・5−N,N−ジメチルヒドラゾン(実
施例67からのもの)(300mg)をトリ−n−ブチル−フ
ェニル−スタナン(0.5ml)と共にジメチルホルムアミ
ド(7ml)中で100℃で、テトラキス(トリフェニルホス
フィン)パラジウム(0)(60mg)と共に3時間加熱し
た。その反応液を水中に注ぎ込んで、エーテル(2×10
0ml)で抽出し、抽出液を水及び食塩水で洗浄し、乾燥
し、そして溶媒を留去してガム状物を得た。これをシリ
カゲル(90g)でクロマトグラフィーにかけてジクロロ
メタン:エーテル3:1で溶離した。生成物を含有する画
分をプールして溶媒を留去した。生成物をNMR及びマス
スペクトルにより特性決定した。
実施例135 3−フェニル−5−ケト−22,23−ジヒドロ−25−シク
ロヘキシルアベルメクチンB1及びそのモノサッカライド
誘導体 前実施例からのヒドラゾン体(60mg)を氷酢酸(5m
l)中に溶かして飽和酢酸第二銅水溶液(2ml)を加え
た。その混合液を室温で一晩攪拌してから40℃で24時間
攪拌した。その反応液を実施例53の通りに処理して、生
成物−表題の化合物の混合物−を次工程に直接用いた。
実施例136 3−フェニル−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシル
アベルメクチンB1及びそのモノサッカライド誘導体 実施例137からのケトン体の混合物をメタノール(5m
l)中に溶かして水素化ホウ素ナトリウム(20mg)で処
理した。その混合液を室温で20分間放置した。実施例46
の通りに処理して粗生成物を得、これをシリカゲル(10
g)でクロマトグラフィーにかけてジクロロメタン:エ
ーテル2:1で溶離した。アベルメクチンを含有する画分
を更に1″Microsorb(商標)カラムで逆相HPLCにかけ
てメタノール:水90:10で20ml/分で溶離することにより
精製した。表題のモノサッカライドが最初に23.1分で溶
出し、表題のジサッカライドが続いて37分で溶出した。
それらをNMR及びマススペクトルにより特性決定した。
実施例137 3−クロロ−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルア
ベルメクチンB1モノサッカライド・5−N,N−ジメチル
ヒドラゾン 調製例Aの方法により作った22,23−ジヒドロ−25−
シクロヘキシルアベルメクチンB1モノサッカライド・5
−N,N−ジメチルヒドラゾン(2.86g)をアセトニトリル
(70ml)中に溶かして−150℃と−10℃の間に保った。
この溶液に攪拌しながらアセトニトリル(10ml)中のN
−クロロベンゾトリアゾール(600mg)の溶液を20分間
かけて滴下した。その混合液を−10℃に1時間保ってか
らエーテル(150ml)で希釈し、2%w/v重亜硫酸ナトリ
ウム溶液(50ml)、水(50ml)及び食塩水(50ml)で洗
浄し、そして乾燥(MgSO4)した。溶媒を留去すると泡
状物が得られ、これをシリカゲル(125g)でクロマトグ
ラフィーにかけてエーテル:ヘキサン1:2で溶離した。
適切な画分を集めてプールし、溶媒を留去して表題の生
成物(1.4g)を得た。
実施例138 3−クロロ−5−ケト−22,23−ジヒドロ−25−シクロ
ヘキシルアベルメクチンB1モノサッカライド 前実施例の方法により作た3−クロロ−ヒドラゾン体
(2.75g)を氷酢酸(150ml)中に溶かして、これに酢酸
第二銅の飽和水溶液(60ml)を加えた。その混合液を40
℃の温度に24時間維持してから、ロータリーエバポレー
ターにより溶媒を留去した。残渣を水(150ml)中に懸
濁させてエーテルで2回(2×150ml)抽出した。合わ
せたエーテル抽出液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で2
回(2×100ml)洗浄して食塩水(100ml)で洗浄し、乾
燥(MgSO4)し、そして溶媒を留去して泡状物を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61P 33/00 A61P 33/00 (56)参考文献 特開 平3−141291(JP,A) 米国特許4423209(US,A) 国際公開93/18041(WO,A1) 国際公開93/18778(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 493/22 C07H 17/08 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下式(I)の化合物: 〔式中、破線は独立に場合による結合を表し、R1及びR2
    はC22−C23二重結合が存在する場合には存在せず、 AはOH;ハロ;C1〜C8アルコキシ;C1〜C9アルカノイルオ
    キシ;又はオキソであるか;又は、場合によりC1〜C8
    ルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、トリアル
    キルシリル、アラルキル、又はC1〜C9アルカノイル基に
    より置換されたオキシミノであるか;又は、場合により
    少なくとも1のC1〜C8アルキル、アルケニル、アルキニ
    ル、アリール、トリアルキルシリル、アラルキル、C2
    C9アルコキシカルボニル、カルバモイル、チオカルバモ
    イル、アロイル、又はC1〜C9アルカノイル基により置換
    されたヒドラゾノであり; Bはハロ;C1〜C8アルキル;C2〜C8アルケニル;C2〜C8
    ルキニル;アリール;C1〜C8アルカノイル;C1〜C8アルコ
    キシ;C1〜C9アルカノイルオキシ;C2〜C9アルコキシカル
    ボニル;カルボキシ;アリールカルボニル;メルカプ
    ト;アルキルチオ;アルケニルチオ;アリールチオ;ア
    ルカノイルチオ;ニトロ;トリフルオロメチルの如きハ
    ロアルキル;ヒドロキシアルキル;アルコキシアルキ
    ル;メルカプトアルキル;又はアルキルチオ−アルキル
    であるか;又は、場合によりC1〜C8アルキル、C1〜C8
    ルケニル、C1〜C8アルキニル、C1〜C8アルカノイル、ア
    リール、C2〜C9アルコキシカルボニル、カルボキシ、又
    はアリールカルボニルによりN−モノ又はジ置換された
    アミノアルキルであるか;又は Bはハイドロセレノ;アルキルセレノ;アリールセレ
    ノ;又はアジドであるか;又は、Bは、場合によりシア
    ノ、C1〜C8アルコキシ、C1〜C8ヒドロキシアルキル、C1
    〜C9アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1〜C9
    アルカノイル、アリールカルボニル、ハロ、ハロアルキ
    ル及びトリアルキルシリルオキシアルキルから選ばれる
    少なくとも1つの置換基により置換された8までの炭素
    原子を有する環状エーテル基であり; R1はH;OH;ハロ;オキソ;C1〜C8アルコキシ;C1〜C9アル
    カノイルオキシ;=CH2;又は場合によりC1〜C8アルキ
    ル、アルケニル、アルキニル、トリアルキルシリル、ア
    リール又はアラルキルによりO−置換されたオキシミノ
    であり; R2はH;OH;ハロ;又はオキソであるか;又は、場合によ
    りハロ、C1〜C4アルコキシ、C2〜C5アルカノイル、C2
    C5アルコキシカルボニル、カルボキシ、メルカプト又は
    アリールにより置換されたC1〜C8アルコキシであるか;
    又は R2はC3〜C8アルケニルオキシ;C2〜C9アルキルカルボニ
    ルオキシ;C3〜C9アルケニルカルボニルオキシ;又はア
    リールカルボニルであるか;又は、場合によりC1〜C9
    ルキルにより置換されたカルバモイル;又は、場合によ
    りC1〜C8アルキル、アルケニル、アルキニル、トリアル
    キルシリル、アリール又はアラルキルによりO−置換さ
    れたオキシミノであるか;又は、場合によりシアノ又は
    C1〜C9アルキルにより置換されたメチレンであり; R3はH又はC1〜C6アルキルであり; R4は、(a)α−分岐C3〜C8アルキル;アルケニル(2
    −ブテニル、2−ペンテニル、及び4−メチル−2−ペ
    ンテニルが含まれる);アルコキシ−アルキル;又はア
    ルキルチオアルキル基;α−分岐C4〜C8アルキニル基;
    アルキル基がα−分岐C2〜C5アルキル基である(C4
    C8)シクロアルキルアルキル基;いずれもが場合により
    メチレン又は1又は2以上のC1〜C4アルキル基又はハロ
    原子により置換されていてもよい、C3〜C8シクロアルキ
    ル又はC5〜C8シクロアルケニル基;又は、飽和であって
    も完全に又は部分的に不飽和であってもよく、そして場
    合により1又は2以上のC1〜C4アルキル基又はハロ原子
    により置換されていてもよい、3〜6員酸素又は硫黄含
    有複素環;又は (b)式−CH2R8〔式中、R8はH;C1〜C8アルキル;C2〜C8
    アルケニル;C2〜C8アルキニル;各アルキル又はアルコ
    キシ基中に1〜6の炭素原子を含有するアルコキシアル
    キル又はアルキルチオアルキルであって、前記アルキ
    ル、アルケニル、アルキニル又はアルコキシのいずれも
    が1又は2以上のハロ原子により置換されていてよいも
    の;又は R8はC3〜C8シクロアルキル又はC5〜C8シクロアルケニル
    基であって、それらのいずれもが場合によりメチレン又
    は1又は2以上のC1〜C4アルキル基又はハロ原子により
    置換されていてもよいもの;又は R8は飽和であっても部分的に不飽和であってもよく、そ
    して場合により1又は2以上のC1〜C4アルキル基又はハ
    ロ原子により置換されていてもよい、3〜6員酸素又は
    硫黄含有複素環;又は R8は、式SR9〔式中、R9はC1〜C8アルキル;C2〜C8アルケ
    ニル;C3〜C8アルキニル;C3〜C8シクロアルキル;C5〜C8
    シクロアルケニル;フェニル;又は置換フェニルであっ
    て該置換基がC1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ又はハ
    ロであるもの;又は、飽和であっても、完全に又は部分
    的に不飽和であってもよく、そして場合により1又は2
    以上のC1〜C4アルキル基又はハロ原子により置換されて
    いてもよい、3〜6員酸素又は硫黄含有複素環である〕
    の基;又は (c)C1〜C6アルキル基であって、1のオキソ又は1又
    は2以上のヒドロキシ基により置換されているか又は隣
    接する2つの炭素原子上で単一の酸素原子により置換さ
    れてオキシラン環を形成するものであってもよく;又
    は、R4が(C1〜C6)アルコキシカルボニル基により置換
    されたC1〜C5アルキル基であって、R4上の前記置換基が
    R4の末端炭素原子と末端炭素原子に隣接する炭素原子の
    いずれか又は両方に結合しているもの;又は (d)=CH2又は式: 〔式中、R10及びR11は両方ともHであるか;R10がHであ
    りR11がC1〜C3アルキルであるか;又はR10及びR11のう
    ち一方がHであり他方がフェニル;C2〜C6アルコキシカ
    ルボニル又は置換フェニルであるか(前記置換基はフッ
    素、塩素、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4
    アルキルチオ、ヒドロキシ(C1〜C4)アルキル、シア
    ノ、アミノスルホニル、C2〜C6アルカノイル、C2〜C6
    ルコキシカルボニル、ニトロ、トリフルオロメチル、ト
    リフルオロメトキシ、アミノ又はモノ若しくはジ(C1
    C4)アルキルアミノである);そしてXは直接結合であ
    るか、又は2〜6の炭素原子を有する直鎖であっても分
    枝鎖であってもよいアルキレン基である〕の基;又は (e)場合によりC1〜C4アルキル、C1〜C4アルキルチオ
    基、ハロ原子、トリフルオロメチル、及びシアノから選
    ばれる少なくとも1の置換基で置換されていてもよいフ
    ェニルであるか;又は R4は式(II): 〔式中、ZはO、S又は−CH2−であり、そしてa、
    b、c及びdはそれぞれ独立して0、1又は2であって
    a、b、c及びdの合計は5を越えない〕の基であって
    もよく、 R5はメチル;ヒドロキシメチル;(C1〜C4アルコキシ)
    メチル;(C2〜C5アルカノイル)オキシメチル;(C2
    C5アルケノイル)オキシメチル;アロイルオキシメチ
    ル;アラルカノイルオキシメチル;ホルミル;場合によ
    り置換されたオキシミノ;ハロメチル;アジドメチル;
    又はシアノメチルであり; R6は水素、ヒドロキシ;C1〜C8アルコキシ又はアルケノ
    キシ;C1〜C9アルカノイルオキシ;又はアルケノイルオ
    キシ;アロイルオキシ;オキシメチレンオキシ−(C1
    C5)アルキルオキシ−(C1〜C5)アルキル;C2〜C9アル
    コキシアルコキシ;ハロゲン;オキソ;又は場合により
    置換されたオキシミノ;ヒドラゾノ;カルバジド;又は
    セミカルバジド;N−(C1〜C4)アルキルセミカルバジ
    ド;N,N−ジ(C1〜C4)アルキルセミカルバジド;C1〜C5
    アルカノイルヒドラジド;ベンゾイルヒドラジド;又は
    (C1〜C4)アルキルベンゾイルヒドラジドであるか;又
    は、R6〔式中、R7は単結合によってC−4″又はC−4′に結
    合していて、ヒドロキシ;C1〜C9アルカノイルオキシ;
    もしくはアルケノイルオキシ;アロイルオキシ;C1〜C8
    アルコキシ;アミノ;N−(C1−C8)アルキルアミノ;N,N
    −ジ(C1〜C9)アルキルアミノ;N−(C1−C5)アルカノ
    イルアミノ;又はN,N−ジ(C1〜C9)アルカノイルアミ
    ノであるか;又は R7は二重結合によってC−4″又はC−4′に結合して
    いて、オキソ;場合により置換されたオキシミノ;セミ
    カルバジド;N−(C1〜C4)アルキルセミカルバジド;N,N
    −ジ(C1〜C4)アルキルセミカルバジド;ベンゾイルヒ
    ドラジド;又は(C1〜C4)アルキルベンゾイルヒドラジ
    ドである〕 の基である〕。
  2. 【請求項2】C22−C23二重結合が存在するか又は存在せ
    ず、 R2がH;OH;O−(C1〜C4)アルキル;O−(C1〜C5)アルカ
    ノイル;又はオキソであるか;又は、場合によりC1〜C4
    アルキル又はアリール(C1〜C4)アルキルにより置換さ
    れたオキシミノであり; R4が直鎖状又は分枝状のアルキル;アルケニル;シクロ
    アルキル;又はシクロアルケニル(メチル、エチル、2
    −プロピル、2−ブチル、2−ブテン−2−イル、2−
    ペンテン−2−イル、4−メチル−2−ペンテン−2−
    イル及びシクロヘキシルが含まれる)であり; R1がH;OH;オキソ;又はオキシミノであり;そして R6がHであるか又は式: 〔式中、R7はOH;(C1〜C4)アルコキシ;(C2〜C5)ア
    ルカノイルオキシ;アミノ;N−(C1〜C4)アルキルアミ
    ノ;N−(C1〜C5)アルカノイルアミノ;又はオキソであ
    るか;又は、場合によりC1〜C4アルキル基により置換さ
    れたオキシミノである〕 の基である、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】Bがハロ、アルキル、アルコキシアルキ
    ル、アシルオキシアルケニル又はアシルである、請求項
    1又は2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】R1がHであり、R2がH、OH又はメトキシで
    あってC22−C23二重結合が存在しないか、又はC22−C23
    二重結合が存在していてR3及びR5がメチルである、請求
    項1に記載の化合物。
  5. 【請求項5】AがOH又はオキシミノである、請求項4に
    記載の化合物。
  6. 【請求項6】R6がH、フルオロ、オレアンドロシル−又
    はオレアンドロシル−オレアンドロキシルオキシ又はメ
    トキシメトキシである、請求項5に記載の化合物。
  7. 【請求項7】BがCl、Br又はIである、請求項6に記載
    の化合物。
  8. 【請求項8】BがCl又はBrであり、R4が分枝状アルキ
    ル、アルケニル、シクロアルキル又はシクロアルケニル
    (2−プロピル、2−ブチル、2−ブテニル、2−ペン
    テニル、4−メチル−2−ペンテン−2−イル及びシク
    ロヘキシルが含まれる)である、請求項7に記載の化合
    物。
  9. 【請求項9】BがHでありAが=Oである請求項1で定
    義した式(I)の化合物を、場合により少なくとも1つ
    のC1〜C8アルキル、アルケニル、アリール、トリアルキ
    ルシリル、アラルキル、C1〜C9アルコキシカルボニル、
    カルバモイル、チオカルバモイル、アロイル又はC1〜C9
    アルカノイル基により置換されたヒドラジンと反応させ
    て、Aが場合により置換されたヒドラゾノであり、Bが
    Hである、請求項1の式(I)の化合物を製造する方
    法。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の方法により得られたヒ
    ドラゾン体を親電子種E+〔E+はCl+、Br+、I+、NO2 +、Ar
    S+又はArSe+(Arはアリール基である)であるか又はE+
    はイミニウムイオンである〕の供給源と反応させて、B
    がそれぞれCl、Br、I、NO2、ArS、ArSe又は場合により
    置換されたアミノアルキル基である式(I)の化合物を
    生成させる工程をさらに含む、請求項9の方法。
  11. 【請求項11】BがCl、Br又はIである、請求項10に記
    載の方法により生成した化合物を、場合により置換され
    たアルキル、アルケニル、アルキニル又はアリール置換
    基を含むスタナンと、トリフェニルホスフィンパラジウ
    ムの如き触媒の存在下で反応されて、Bがそれぞれ場合
    により置換されたアルキル、アルケニル又はアリール置
    換基である式(I)の化合物を生成させる工程をさらに
    含む、請求項10の方法。
  12. 【請求項12】BがCl、Br、又はIである請求項10に記
    載の方法により生成した化合物をアジドと反応させて、
    BがN3である式(I)の化合物を生成させる工程をさら
    に含む、請求項10の方法。
  13. 【請求項13】Bがアルケニルである請求項11に記載の
    方法により生成した化合物を酸化して、Bが環状エーテ
    ル基である式(I)の化合物を生成させる工程をさらに
    含む、請求項11の方法。
  14. 【請求項14】BがArS又はArSeである請求項10に記載
    の方法により生成した化合物をArSH又はArSeH以外のチ
    オール又はハイドロセレニドで処理して、Bがメルカプ
    ト又はハイドロセレニド基である式(I)の化合物を生
    成させ、そして所望により該生成物をハロゲン化したア
    ルキル、アルケニル、アリール又はアルカノイルと反応
    させる工程をさらに含む、請求項10の方法。
  15. 【請求項15】E+がCl+であるときは親電子種の前記供
    給源がN−クロロスクシンイミド又はN−クロロベンゾ
    トリアゾールであり、E+がI+であるときはN−ヨードス
    クシンイミドであり、又、E+がBr+であるときはN−ブ
    ロモスクシンイミドであり、E+がNO2 +であるときはテト
    ラニトロメタンであり、E+がArS+であるときは塩化ジニ
    トロフェニルスルフェニルであり、E+がArSe+であると
    きはN−フェニルセレノフタルイミドであり、又、E+
    イミニウムイオンであるときはMe2NCH2Clである、請求
    項10の方法。
  16. 【請求項16】生成した式(I)のヒドラゾン体を場合
    によりO−置換されたヒドロキシアミンと反応させて、
    Aが場合によりO−置換されたオキシムである化合物を
    生成させる、請求項9〜15のいずれか1項に記載の方
    法。
  17. 【請求項17】生成した式(I)のヒドラゾン体をAが
    =Oである式(I)の化合物に加水分解し、そして、所
    望により、得られた該化合物をAが−OHである化合物に
    還元する、請求項9〜15のいずれか1項に記載の方法。
  18. 【請求項18】R6が4′−(α−L−オレアンドロシ
    ル)−α−L−オレアンドロシルオキシである式(I)
    の化合物をR6が−OH又はα−L−オレアンドロシルオキ
    シである化合物に加水分解する、請求項9〜17のいずれ
    か1項に記載の方法。
  19. 【請求項19】22と23位の間に二重結合を有する式
    (I)の化合物を、R6及びR2が両方ともHである化合物
    に還元する、請求項9〜18のいずれか1項に記載の方
    法。
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