JP3185002B2 - 通電加工食品製造方法 - Google Patents

通電加工食品製造方法

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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通水性材料あるいは透
湿性包装膜体材料により包装した食品材料あるいは未包
装の食品材料を、くん液が添加された導電液を収容した
絶縁性容器内に収容して、単なる通電作用により速やか
加熱殺菌処理しながら導電液中に添加されたくん液成
分を食品材料に浸透せしめてくん香風味の食味良好な
電加工食品を短時間で製造することができる通電加工
品製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、生の水産動物、畜産動物からなる
材料を、稀塩液中に冠水状態のもとに絶縁性容器内に収
容せしめて通電作用により材料を殺菌処理した通電加工
食品の製造方法は、本出願前例えば特公平1―5037
4号公報に記載されて知られている。
【0003】また、透湿性包装膜体により生の食品材料
を包装して得られた包装品を、絶縁性容器内の導電液中
に冠水状態のもとに収容した後、該包装品に対し導電液
を介し通電作用を施して食品材料を熟熱殺菌処理して包
装食品を得るようにした包装食品製造方法も、本出願前
例えば特開昭63―296671号公報に記載されて公
知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従前のこの
通電加工食品製造方法においては、その何れのものも
得られた食品はくん香風味の食品を対象としたものでな
いので、前記製造方法により得られた食品をくん香風味
の食品としたい場合には、予じめ食品を自動くん煙装置
に収容して長時間に亘り乾燥くん煙処理した後通電加工
したり、あるいは通電加工後の食品を自動くん煙装置に
収容して長時間に亘りくん煙処理する必要があり、短時
間でくん香風味の食品を得ることができないという問題
点を有していた。
【0005】本発明は、通水性材料あるいは透湿性包装
膜体材料で作られた包装体により包装した食品材料ある
いは未包装の食品材料をくん液を添加した導電液が収
容された絶縁性容器内に冠水状態のもとに収容して、単
なる通電作用により速やかに加熱殺菌処理しながら導電
液中に添加されたくん液成分を食品材料に浸透させて、
くん香風味の食味良好な通電加工食品を短時間で製造す
ることができる通電加工食品製造方法を得ることを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の通電加工食品製造方法においては、通水性
材料あるいは透湿性包装膜体材料により包装した食品材
あるいは未包装の食品材料を絶縁性容器内に収納さ
れ、かつくん液を添加した導電液中に冠水状態のもとに
収容した後、該食品材料に対し導電液を介し通電作用を
施して加熱処理しながら導電液中に添加したくん液成分
食品材料に浸透せしめたものである。
【0007】
【作用】図1および図2において、通水性材料あるいは
透湿性包装膜体材料で作られた包装体102により食品
材料Aを包装して包装品101を塑成する。
【0008】以上のようにして得られた包装品101
を、次に適当量のくん液を添加した導電液Bが収容され
ている絶縁性容器104内に冠水状態のもとに収容する
と、包装品101の包装体102は通水作用あるいは透
湿作用により外周より食品材料Aにくん液成分を浸透せ
しめる。
【0009】この状態において包装品101に対し通電
作用を施せば、電流はくん液を添加した導電液Bを通し
て包装体102を通過し食品材料A中を均等に流通して
速やかに発生したジュール熱で加熱殺菌処理しながら
電液中に添加されたくん液成分を食品材料Aに浸透せし
め、くん香風味食味良好な通電加工食品を短時間で製
造することができる。
【0010】また、導電液Bに添加するくん成分とし
て精製木酢液を使用すれば、木タール、メチルアルコー
ル、あるいあホルムアルデヒド等の成分が予め除去され
るので、食品への添加物として安全性を高くすることが
できる。
【0011】
【実施例】本発明方法を実施させるための製造装置を図
面に示された実施例に基づき説明する。図1および図2
において、101は、食品材料Aその他の植物性材料
えば、ハム、ソーセージ、食肉塊、擂潰肉、水産動物、
擂り身材料および穀類、その他の混合材料、あるいは上
記以外の加塩した食品材料を通水性材料あるいは透湿
を有する膜体材料例えば、織布、繊維ネット等あるいは
ファイブラスケーシング、セルロースケーシング、羊
腸、コラーゲンケーシング、多孔フィルム等で作られた
両端開放状の包装体102により包装して塑成した筒状
の包装品であって、該包装体102の両端開放部は食品
材料Aを充填した以後、適宜の締縛具103,103に
より締縛して包装品101を塑成せしめる。また、未包
装のハム等の肉塊の場合は外周を紐等で縛り成形する。
なお、前記包装品101は包装体102自体の有する通
水作用あるいは透過作用で導電液Bの塩水分を透過して
全体が導電性となる。104は、包装品101を収容し
て、食品材料Aを通電作用により速やかに発生したジュ
ール熱で加熱処理できる上面を開放した絶縁性容器であ
って、該絶縁性容器104内には、包装品101の締縛
部側の左右側壁105,106内側に一対の電極10
7,108を対向して配設せしめるとともに、絶縁性容
器104内には食品材料A中に含まれた塩分濃度と略同
等の塩分濃度を有する含塩水と所定量のくん液例えば精
製木酢液を添加した混合液からなる導電液Bが収納され
ている。なお、食品材料Aおよび導電液Bの塩分濃度
は、それぞれ任意に選定できるものであって、限定され
るものではない。109は、食品材料Aを安定よく絶縁
性容器104内に収容せしめることができるとともに、
包装品101の出し入れ操作を簡便ならしめるための取
出ネットであって、該取出ネット109は全体を展開し
た網状または籠状に形成して全面に適当形状の通電窓1
10が多数成形されるようにし、一対の電極107,1
08に亘り施される通電作用を妨げないようにしてあ
る。なお、上記取出ネット109の両側端109a,1
09bは絶縁性容器104より外側に張り出すように延
出されている。111は、絶縁性容器104の上面開放
部を被蓋する蓋体であって、該蓋体111は必要に応じ
て取り外したり、あるいは被蓋することができる。上述
した一対の電極107,108は、絶縁性容器104を
形成する長手方向に沿った前後側壁の内側に対向して設
けてもよい。また、前記食品材料A中には適宜の調味
料、香辛料を添加してもよい。
【0012】したがって、本発明によれば、予め塑成さ
れた大径あるいは小径の包装品101を取出ネット10
9内に収容し、次いで、上記取出ネット109をくん
を添加した導電液Bが収容されている絶縁性容器104
内へ冠水状態のもとに収容すれば、包装品101の包装
体102は外周より導電液Bとともにくん成分も透過
される。
【0013】そこで、一対の電極107,108間に亘
り通電作用を施せば、電流はくん液を添加した導電液B
を通して包装体102を通過し生の食品材料A中を均等
に流通し、ジュール熱により生の食品材料Aおよびくん
液が添加された導電液Bを略同時に昇温せしめ、短時間
内に生の食品材料Aを均一に加熱殺菌処理しながら
液中に添加されたくん液成分を食品材料Aに浸透せしめ
くん香風味の食味良好な通電加工食品を製造すること
ができる。
【0014】以上のようにして通電加工食品が製造され
たら、取出ネット109の両側端部109a,109b
を持ち上げて絶縁性容器104より取り出し、必要に応
じ再包装すればよい。
【0015】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。通
水性材料あるいは透湿性包装膜体材料で作られた包装膜
体102により食品材料Aを包装して、得られた包装品
101あるいは未包装の食品材料Aを絶縁性容器104
内に収納され、かつ、くん液を添加した導電液B中に冠
水状態のもとに収容したので、包装品101の包装体1
02は通水作用あるいは透湿作用によって外部から導電
液Bとともにくん液を適確に透過せしめて包装品101
全体を導電性とすることができるとともに、包装品10
1に対しくん液を添加した導電液Bを介し包装体102
を通過して施される通電作用で生の食品材料Aを短時間
内に加熱殺菌処理しながら、導電液中に添加されたくん
液成分を食品材料Aに浸透せしめてくん香風味の食味良
好な通電加工食品を簡単に連続して製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る通電加工食品製造方法を実施させ
るための製造装置の縦断正面図である。
【図2】図1の縦断側面図である。
【符号の説明】
101 包装品 102 包装体 104 絶縁性容器 105,106 左右側壁 107,108 一対の電極 A 食品材料 B 導電液

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包装あるいは未包装の食品材料を、絶縁
    性容器内に収納され、かつくん液を添加した導電液中に
    冠水状態のもとに収容した後、該食品材料に対し、前記
    くん液を添加した導電液を介し通電作用を施して、加熱
    処理しながら導電液中に添加されたくん液成分を食品材
    料に浸透せしめたことを特徴とする通電加工食品製造方
    法。
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