JP3171947B2 - ポリアクリロニトリル共重合体選択透過膜およびその製造方法 - Google Patents

ポリアクリロニトリル共重合体選択透過膜およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリアクリロニトリル
共重合体選択透過膜及びその製造方法に関し、更に詳し
くは、浸透気化、蒸気透過または浸透抽出法に用いられ
る有機物同士又は水/有機物混合物の分離用のポリアク
リロニトリル共重合体選択透過膜及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】膜を用
いた有機物水溶液の濃縮、分離に関しては、一部の低濃
度の有機物水溶液の濃縮に対して逆浸透法が実用化され
てきた。しかしながら、逆浸透法は分離液の浸透圧以上
の圧力を被分離液に加える必要があるため、浸透圧が高
くなる高濃度水溶液に対しては適用不可能であり、従っ
て、分離できる溶液の濃度に限界がある。これに対し
て、浸透圧の影響を受けない分離法として、浸透気化法
及び蒸気透過法が新しい分離法として脚光を浴びつつあ
る。浸透気化法とは、膜の一次側に被分離液を供給し、
膜の二次側(透過側)を減圧にするか、またはキャリア
ーガスを通気することによって分離物質を気体状で膜透
過させる方法であり、蒸気透過法とは膜の一次側への供
給が混合蒸気である点が浸透気化法とは異なるものであ
る。膜透過物質は、透過蒸気を冷却、凝縮することによ
って採取することができる。
【0003】浸透気化法については、これまでに多くの
研究例が報告されている。例えば、米国特許3750735 号
及び米国特許4067805 号には、活性アニオン基を有した
ポリマーによる有機物/水の分離の例があり、米国特許
2953502 号および米国特許3035060 号には、それぞれセ
ルロースアセテート膜およびポリビニルアルコール膜を
用いたエタノール/水の分離例がある。また、日本にお
いても、特開昭59−109204号公報にセルロースアセテー
ト膜およびポリビニルアルコール膜、特開昭59−55305
号公報にポリエチレンイミン架橋膜による例がある。ま
た、特公昭54−10548 号、同54−10549 号および同59−
49041 号公報にはイオン性基を導入した合成高分子膜を
用いて、水/有機物混合物を分離した実験例が報告され
ている。しかしながら、これらの公報に記載された膜が
発現する分離性能は、とりわけ透過速度が低く、実用性
に乏しいと言える。
【0004】また、液体や蒸気の透過は、溶解と拡散に
より支配されているという理論に基づき、自由体積の小
さな膜を使用し透過分子のサイズ差により分離を行おう
とする試みがなされてきた。(J. Memb. Sci., 30 ,(1
987)) しかし、自由体積の小さな膜は、分離係数は大きいが透
過速度が小さいという欠点があった。このため、透過速
度を増し、さらに選択性を上げるために物質の溶解度の
差を利用する試みがあった。例えば、特開昭56−24007
号公報には芳香族ポリアミドイミドの分子鎖中にスルホ
ン基を導入することにより透水速度を改善した透過膜が
開示されているが、ポリマー中にスルホン基の量が増え
るのに従って、膜形成能に乏しくまた得られる膜の機械
的強度の低下と共に、膨潤により分子サイズによる選択
性が失われ、結果として水と有機物分離の選択性が失わ
れるという欠点があった。
【0005】一方、分離性能に優れた膜の例としては、
特開昭60−129104号公報にアニオン性多糖および多糖誘
導体からなる膜があるが、この場合、酸またはアルカリ
による解重合、菌による分解など、天然の高分子化合物
に不可避の問題が潜在し、耐久性、耐薬品性などは期待
できない。また、透過速度、分離係数が共に優れた膜と
しては、カルボキシル基を有する素材を主成分とした特
開昭63−182005号公報や特開平1−11607 号公報が挙げ
られる。しかしながら、これら例示した膜の多くは、実
用化するに際して透過速度を高めるためにコーティング
等の薄膜化の技術が必要とされるが、微粒子その他の不
純物等に起因するディフェクトやコート層の割れの問題
等のために、実用に供することは困難であった。
【0006】従って、本発明の目的は、浸透気化、蒸気
透過又は浸透抽出法による有機物同士又は水/有機物混
合物の分離において、種々の有機物質および広範囲な濃
度領域に対して、十分な耐久性と高い透過速度および分
離係数を有する分離膜を得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。即
ち、本発明は、アクリロニトリルモノマー単位90モル%
以上97モル%以下と、一般式(I) R1(R2)C=C(R3)R4 (I) (式中、R1,R2,R3およびR4は、全てが水素原子である
場合および1個がメチル基で3個が水素原子である場合
を除き、それぞれ水素原子、並びにアルキル基、水酸
基、カルボキシル基、酸無水物基、アミド基、イミド
基、スルホン酸基、リン酸基、アミノ基、ピリジル基、
グリシジル基、およびこれらの誘導体を含有する有機基
より選ばれる置換基を表す。)で示される共重合モノマ
ー群から選ばれる一種類以上の共重合モノマー単位とか
ら構成されるポリアクリロニトリル共重合体の少なくと
も一種からなる選択透過膜であって、該膜の最外層が、
5μm 以下0.05μm 以上の厚みで0.5 μm 以上の孔径を
有する空孔を実質上含まない緻密層(スキン層)からな
る非対称膜であり、70℃の80重量%酢酸水溶液を供給液
として用い、膜厚み5〜30μm の緻密な均一膜の浸透気
化性能を測定した時、透過速度Q(kg/m2・hr) と膜厚
みL(μm)との積(QL)≧0.5 kg・μm /m2・hr、分
離係数α≧10および logα≧−1.77×log(QL)+2.77
を満足して水が選択的に透過する性能を示す共重合体を
膜素材としてなることを特徴とする有機物同士又は水/
有機物混合物の分離用のポリアクリロニトリル共重合体
選択透過膜を提供するものである。
【0008】更に本発明は、上記の如き非対称膜の製造
方法であって、前記共重合体を非プロトン性極性有機溶
媒に10重量%以上30重量%以下の濃度となるように溶解
し、必要により第3成分を添加した製膜溶液を、支持体
上にキャスト、もしくはチューブインオリフィス型ノズ
ルから押し出し、湿式又は乾湿式法により凝固浴中で凝
固させて非対称膜を形成した後、さらに90℃以上の温度
の水中もしくは水蒸気雰囲気下で湿式後処理、又は該共
重合体のガラス転移温度(Tg)以上180℃以下の温度のド
ライ雰囲気下で乾式後処理し、窒素ガスの透過速度Q(N
2)を1×10-3cm3(STP)/cm2・sec・cmHg以下5×10-6c
m3(STP)/cm2・sec・cmHg以上の範囲に調整することを
特徴とする、膜の最外層が5μm 以下0.05μm 以上の厚
みで 0.5μm 以上の孔径を有する空孔を実質上含まない
緻密層(スキン層)からなり、非対称な平膜、チューブ
膜もしくは中空糸膜からなるポリアクリロニトリル共重
合体選択透過膜の製造方法を提供するものである。尚、
STP は0℃、1気圧の標準状態(Standard Temperature
Pressure) を示す。
【0009】水/有機物混合液、有機物水溶液または水
/有機物の蒸気混合物から水を選択的に透過させるため
には、水と親和性の高い官能基を膜に導入するのが好ま
しい。そこで、本発明者らは、水の透過性と有機物に対
する分離性を高めるため、水と親和性の高い官能基を持
つモノマーを、耐溶剤性のある膜素材であるポリアクリ
ロニトリル中に共重合することを試みた。本発明で用い
られるポリアクリロニトリル共重合体を製造する方法は
特に限定されないが、アクリロニトリルモノマーと上記
一般式(I)で示される、特に水に親和性の高い官能基
を持つ共重合モノマーを、アゾビスイソブチロニトリル
等の重合開始剤の存在下に、通常の方法で重合すること
により、容易に目的とするポリアクリロニトリル共重合
体を得ることができる。また、酢酸ビニルなどを共重合
した後、部分的に鹸化し、水酸基とすることやアクリロ
ニトリル単位のシアノ基を硫酸により部分的にアミド基
に変換することにより、目的とする共重合体を得ること
もできる。さらに、これらの手法を組み合わせて膜表面
のみを改質することも可能で、膜の厚み方向に異方性を
持った膜を得ることも可能である。
【0010】本発明に用いられる上記一般式(I)で示
される共重合モノマーとしては、エチレンおよびプロピ
レンを除き、アルキル基、水酸基、カルボキシル基、酸
無水物基、アミド基、イミド基、スルホン酸基、リン酸
基、アミノ基、ピリジル基、グリシジル基、およびこれ
らの誘導体基を含有するものの中から選ばれ、特に限定
されないが、水/有機物混合物から水を選択的に透過さ
せる膜として用いる場合は、水酸基、カルボキシル基、
アミド基、スルホン酸基、ピリジル基、グリシジル基お
よびこれらの誘導体基を含有する重合性モノマー、例え
ばアクリルアミド、酢酸ビニル、アクリル酸、メタクリ
ル酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、ビニル
スルホン酸、 N−ビニル−2−ピロリドン、 N−ビニル
イミダゾール、 N−ビニルフタルイミド、2−アクリル
アミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸、スチレ
ンスルホン酸、ビニルスルホンアミド、ビニルスルホン
アニリド、ビニルスルホンメチルアニリド、ビニルスル
ホンアセトアニリド、ビニル安息香酸、ビニルアセトア
ミド、無水マレイン酸、グリシジルメタクリレート、ビ
ニルピリジン、メタクリル酸−2−N,N −ジエチルアミ
ノエチル等の重合性モノマー群から選ばれる一種類以上
を使用することが好ましい。特に共重合モノマーのうち
少なくとも一種が、水溶性モノマーであるもの、共重合
モノマーのうち少なくとも一種が、 N−ビニル−2−ピ
ロリドン、酢酸ビニル、アクリル酸メチル、アクリル酸
およびアクリルアミドからなる群より選ばれるもの、あ
るいは共重合モノマー単位が、酢酸ビニルモノマー単位
1モル%以上9.5 モル%以下及びメタクリル酸−2−N,
N −ジエチルアミノエチルモノマー単位 0.5モル%以上
9モル%以下の範囲を持つもの等が好ましく用いられ
る。
【0011】本発明におけるアクリロニトリル単位と共
重合モノマー単位との共重合比率は、分離目的成分およ
び要求される分離能に応じて任意に変化させることが可
能であるが、膜の透過速度を向上させ、かつ耐溶剤性お
よび製膜性を確保するため、アクリロニトリルモノマー
単位90モル%以上97モル%以下、一般式(I)で表され
る共重合モノマー単位10モル%以下3モル%以上の範囲
であることが好ましい。
【0012】浸透気化膜並びに蒸気透過膜の性能は、一
般に透過速度Q(kg/m2・hr) および分離係数αで表す
ことができる。分離係数αは、以下の式で定義される。
【0013】
【数1】
【0014】ここで、pA およびpB は、透過蒸気中の
AおよびB成分の濃度(重量%)であり、fA およびf
B は、供給側のAおよびB成分の濃度(重量%)を表
し、またA成分はB成分より優先的に透過する成分であ
る。膜を実用に供する場合、一般にこれらの値が大きけ
れば大きい程、その膜は優れているといえるが、実際上
は70℃の80重量%酢酸水溶液をモデル液として用い膜厚
み5〜30μm の緻密な均一膜での性能を評価した時、透
過速度Q(kg/m2・hr) と膜厚みL(μm)との積(Q
L)≧0.5 kg・μm /m2・hr、分離係数α≧10かつ log
α≧−1.77×log(QL)+2.77の性能を有することが望
ましい。
【0015】ここで、 logα≧−1.77×log(QL)+2.
77で示される領域は、両対数グラフで分離係数αとQL
の関係を示した図1において、QL=0.5 kg・μm /m2
・hr、α=2000の点とQL=10kg・μm /m2・hr、α=
10の点を結んだ直線上かそれより上の部分である。この
領域の意味する所は、透過速度はやや低いが選択性の高
い膜が必要な場合は、例えば図1の左上の領域Aに存在
する膜素材を用い、逆に透過速度の高い膜が必要な場合
は、例えば右下の領域Bの膜素材を用いれば良いことを
示している。特に、特開平2−111404号公報に開示され
ているように、浸透気化または蒸気透過法と蒸留および
/または抽出を組み合わせたようなハイブリッド型のシ
ステムにおいては、高い分離係数は必要とせず、むしろ
透過速度の高い膜が要求されるが、このような場合に
は、例えば領域Bのポリアクリロニトリル共重合体を用
いるのが好ましい。
【0016】さらに本発明において、それぞれ共重合比
率の異なる共重合体をブレンドすることによって、膜の
分離性能を制御することも可能である。本発明では、モ
デル液として70℃の80重量%酢酸水溶液を用いたが、分
離用途はこれに限定されるものではないことは勿論であ
る。
【0017】本発明の膜の形態は、平膜状、チューブ膜
状、中空糸膜状等、特に限定されないが、膜の最外層
が、5μm 以下0.05μm 以上の厚みで0.5μm以上の孔径
を有する空孔を実質上含まない緻密層(スキン層)から
なる非対称膜である。このような非対称膜としては、膜
断面構造が、実質上、表面スキン層と、それに続くフィ
ンガー状空洞を有する多孔質層またはフィンガー状空洞
を有しないスポンジ構造の多孔質層との二層構造からな
る平膜、あるいは膜断面構造が、実質上、表面スキン層
からなる一方の表層、それに続くフィンガー状空洞を有
する多孔質層またはフィンガー状空洞を有しないスポン
ジ構造の多孔質層、および微細孔(孔径1〜2μm 程
度)を有するもう一方の多孔な表層の三層構造からなる
中空糸膜等が挙げられる。
【0018】このような構造を有する非対称膜は、例え
ば、前記共重合体を、N,N −ジメチルホルムアミド、N,
N −ジメチルアセトアミド、 N−メチル−2−ピロリド
ンのごとき非プロトン性極性溶媒に10重量%以上、30重
量%以下の濃度となるように溶解させ、必要により水、
ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドンなどの
第3成分を添加した後、適当な支持体上にキャスト、も
しくはチューブインオリフィス型ノズルから押し出し、
湿式又は乾湿式法により凝固浴中で凝固させて非対称膜
を形成した後、さらに90℃以上の温度の水中もしくは水
蒸気雰囲気下で湿式後処理、又は該共重合体のガラス転
移温度(Tg)以上 180℃以下の温度のドライ雰囲気下で
乾式後処理し、窒素ガスの透過速度Q(N2)を5×10-6cm
3(STP)/cm2・sec・cmHg以上1×10-3cm3(STP)/cm2・s
ec・cmHg以下の範囲に調整することにより容易に作製す
ることができる。前記の共重合体の非プロトン性極性溶
媒溶液の濃度が10重量%未満では、粘度が低すぎて、製
膜が困難であり、30重量%を越えると粘度が高すぎて、
所望の性能を有する膜が得られない。
【0019】湿式後処理の方法としては、90℃以上に加
熱した水または水蒸気中に膜を一定時間放置するだけで
よいが、更に水を用いて100 ℃以上に加熱する場合は、
加圧下に水蒸気で膜を蒸煮してもよい。このような熱処
理は膜を各種モジュールに組み上げる前に行ってもよい
が、平膜の場合、例えばチューブラー、プレートアンド
フレームまたはスパイラルなどのモジュールに、また中
空糸膜については通常のモジュールに組み込んでから90
℃以上の水蒸気または熱水を所定の時間送液し、熱処理
を行うこともできる。この熱処理温度が90℃より低い
と、膜素材を膨潤、軟化させて膜表面のスキン層に存在
するピンホールを閉塞させることができず、膜の分離性
能を向上させることができないので好ましくない。
【0020】また乾式後処理は共重合体のガラス転移温
度(Tg)以上 180℃以下の温度のドライ雰囲気下で行
う。ドライ雰囲気下とは相対湿度90%以下の空気、窒素
などの気体存在下もしくは減圧下での状態を言う。膜の
熱処理温度は、共重合体のガラス転移温度(Tg)以上 1
80℃以下の温度範囲内で共重合体の種類により、変化さ
せることができるが、一般には、透過速度を低下させな
いように、上記範囲内でできるだけ低温であることが好
ましい。熱処理温度がガラス転移温度より低いと膜素材
を膨潤、軟化させて膜表面のスキン層に存在するピンホ
ールを閉塞させることができず、膜の分離性能を向上さ
せることができない、また180 ℃より高いと窒素の透過
速度が増加し、分離係数が低下するので好ましくない。
これらの後処理は、膜のままもしくはプレートアンドフ
レーム、チューブ、中空糸など種々のモジュールに組み
上げた後、所定の乾燥、空気や窒素などを通気しながら
又は真空下に行うことができる。
【0021】このような後処理を行った非対称膜は、窒
素の透過速度Q(N2)が1×10-3cm3(STP)/cm2・sec・cm
Hg以下5×10-6cm3(STP)/cm2・sec・cmHg以上の範囲に
入っていることが好ましい。窒素の透過速度が上記範囲
より高いと、目的とする高い選択分離性能が得られず、
又、逆に上記範囲より低いと、有機物同士又は水/有機
物の混合物の膜分離に際し、高い透過速度が得られな
い。
【0022】本発明の選択透過膜のモジュール形態は中
空糸膜型、プレートアンドフレーム型、プリーツ型また
は渦巻状に成形したスパイラル型等の中から選ぶことが
できる。この様にして作成された本発明のポリアクリロ
ニトリル共重合体選択透過膜は、浸透気化法、蒸気透過
法および浸透抽出法などの分離手法を用いて、広範な有
機物同士又は水/有機物混合物の分離に対応することが
できる。水/有機物混合物としては、例えばギ酸、酢
酸、プロピオン酸、酪酸等の有機酸、酢酸エチル等のエ
ステル類、メタノール、エタノール、1−プロパノー
ル、2−プロパノール、n−ブタノール、2−メトキシ
エタノール等のアルコール類、アセトン、メチルエチル
ケトン等のケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン
等のエーテル類、アセトアルデヒド、プロピオンアルデ
ヒド等のアルデヒド類、ピリジンやピコリン等のアミン
類の群からなる一種または二種以上の化合物を含む水溶
液、または水との蒸気混合物の分離に用いられる。さら
に、メタノールと共沸を形成するジメチルカーボネート
や酢酸メチルなどからのメタノールの分離など有機物間
の極性や分子サイズの違いにより有機物混合物の分離を
行うことも可能である。更に有機物/メタノール/水混
合物からメタノールと水を同時に取り除くことも可能で
ある。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0024】実施例1〜3および比較例1,2 アクリロニトリルモノマー(AN)40〜50gおよび N−
ビニル−2−ピロリドンモノマー(NVP)を、表1に
示すモル比率でトルエン 500ml中に溶解し、重合開始剤
としてアゾビスイソブチロニトリルを全モノマー量に対
して 0.5重量%加え、60℃で5〜8時間重合した。重合
により生成したポリマーはメタノールで洗浄した。製膜
は、上記の様にして得られたポリマー10〜15重量部をジ
メチルホルムアミド85〜90重量部に溶解し、ガラス板上
に流延して行い、80℃で2時間乾燥し、ガラス板より剥
がして緻密な均一膜とした。これらの膜は、浸透気化法
により70℃の80重量%酢酸水溶液を用いて脱水性能を評
価し、結果を表1に示した。N−ビニル−2−ピロリド
ンを11モル%共重合して得られた比較例2の膜では、70
℃の80重量%酢酸水溶液に溶解してしまい、膜の性能を
評価することができなかった。
【0025】
【表1】
【0026】(注) 共重合組成:モル比率(%) α :分離係数 QL :透過速度×膜厚み(kg・μm /m2・hr) L :膜厚み(μm) 実施例4,5および比較例3 アクリロニトリルモノマー(AN)と表2に示す各種共
重合モノマーを表2に示す組成比で、実施例1と同様の
方法を用いて共重合した。製膜は、実施例1と同様の方
法で行った。これら均一膜を、80重量%酢酸水溶液を供
給液として70℃で浸透気化性能を測定し、結果を表3に
示した。
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】(注) α :分離係数 QL :透過速度×膜厚み(kg・μm /m2・hr) L :膜厚み(μm) 実施例6 ポリアクリロニトリル系非対称限外濾過膜であるDUY
−HH平膜(ダイセル化学工業(株)製、アクリロニト
リル含有モル量約9割)を96℃の水中で30分間煮沸した
後、風乾した。加熱処理前の窒素ガス透過速度Q(N2)が
1.3×10-2cm3(STP) /cm2・sec・cmHgであったのに対
し、加熱処理後は 1.0×10-5 cm3(STP)/cm2・sec・cmH
gになった。浸透気化法を用いて、この膜の70℃、80重
量%酢酸水溶液からの脱水性能を測定したところ、分離
係数α=39、透過速度Q=0.8 kg/m2・hrであった。
【0030】比較例4 DUY−HH平膜を煮沸せずに風乾し、実施例1と同様
に浸透気化法を用いて、この膜の70℃、80重量%酢酸水
溶液からの脱水性能を測定したところ、分離係数α=
1、透過速度Q=3.5 kg/m2・hrであった。
【0031】実施例7 アクリロニトリル/ビニルピロリドン共重合体(モル比
=93/7)を N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)に
溶解して20重量%の溶液とし、これをポリエステル製織
布上に250 μm の厚みで塗布し、続いて15℃の水中で凝
固させることにより1μm の厚みのスキン層を持つ非対
称膜を作成した。更に96℃の水中で30分間煮沸し風乾し
た。加熱処理前の窒素ガス透過速度Q(N2)が 1.3×10-2
cm3(STP)/cm2・sec・cmHgであったのに対し、加熱処理
後は 3.8×10-5cm3(STP)/cm2・sec・cmHgになった。実
施例6と同様の方法で浸透気化法を用いて、水/酢酸混
合液の分離性能を測定した結果、分離係数α=46、透過
速度Q=2.8 kg/m2・hrであった。
【0032】比較例5 実施例7と同様の共重合体を用いて同様の非対称膜を製
膜した。これを80℃の水中で30分間及び2時間煮沸しそ
れぞれ風乾した後、実施例6と同様の方法で浸透気化法
により水/酢酸混合液の分離性能を測定した結果、30分
加熱した膜では分離係数α=3、透過速度Q=8.6 kg/
m2・hr、また2時間加熱した膜では分離係数α=3、透
過速度Q=4.1 kg/m2・hrであった。
【0033】実施例8 アクリロニトリル/酢酸ビニル共重合体(モル比=92/
8)を、実施例7と同様の方法により非対称膜に製膜
し、続いて100 ℃の沸騰水中で2時間煮沸処理した。加
熱処理前の窒素ガス透過速度Q(N2)が 1.3×10-2 cm3(S
TP)/cm2・sec・cmHgであったのに対し、加熱処理後は
3.5×10-5 cm3(STP)/cm2・sec・cmHgになった。この膜
を実施例6と同様の浸透気化法を用いて、水/酢酸混合
液の分離性能を測定した結果、分離係数α=54、透過速
度Q=1.1 kg/m2・hrであった。
【0034】実施例9 実施例7と同様の非対称膜を作成し、続いて100 ℃の熱
水中で60分間煮沸した後、風乾した。加熱処理前の窒素
ガス透過速度Q(N2)が1.3 ×10-2 cm3(STP)/cm2・sec
・cmHgであったのに対し、加熱処理後は3.8 ×10-5cm
3(STP)/cm2・sec・cmHgになった。この膜を浸透気化法
によってジメチルカーボネート/メタノール=45/55
(重量比, 液温60℃)の混合液の分離能力を測定した結
果、分離係数α=180 、透過速度Q=0.9 kg/m2・hrの
性能で混合液中のメタノールを分離した。
【0035】実施例10 実施例7に示す共重合体をDMFに、ポリマー濃度が20
重量%となるように溶解した。50℃に加温したこの溶液
を、60℃に加温した中空糸紡糸用口金から1.0〜1.3 m
/分の流量で押し出した。同時に60℃に加温した水/ジ
メチルスルホキシド(重量比=1:1)混合液を芯液と
して流し、口金より40cm下に設置した凝固槽中で、60℃
の温水により中空糸を凝固させた。紡糸した中空糸は、
更に60℃の温水で6時間洗浄し、続いて常温の流水で24
時間洗浄した。洗浄の終了した中空糸は、湿潤状態のま
ま100 ℃の熱水中で60分間加熱し、のち24時間風乾し
た。この中空糸について、ヤナギモト製作所製膜透過蒸
気高精度高速測定装置を用いて、実施例6と同様に80重
量%酢酸水溶液について浸透気化性能を測定したとこ
ろ、分離係数α=45、透過速度Q=1.1 kg/m2・hrであ
った。
【0036】実施例11 公知の方法に基づいて重合したポリアクリロニトリル共
重合体(アクリロニトリル/酢酸ビニル/メタクリル酸
2−N,N −ジエチルアミノエチル=94/5/1モル%)
をDMFに溶解して10重量%の溶液を調製した。これを
ガラス板上に塗布して80℃で2時間乾燥しフィルムを作
成した。さらにこれを 100℃で24時間減圧乾燥して溶媒
を完全に留去し、厚さ20μm の均一膜とした。浸透気化
法を用いて、この膜の70℃、80重量%酢酸水溶液からの
脱水性能を測定したところ、分離係数α=300 、透過速
度Q=2kg/m2・hrであった。又、この膜のガラス転移
温度をDSCを用いて測定したところ、93℃であった。
【0037】実施例12 実施例11と同様の共重合体をDMFに溶解して20重量%
の溶液とし、これをポリエステル製織布上に250 μm の
厚みで塗布し、続いて15℃の水中で凝固させることによ
り1μm の厚みのスキン層を持つ非対称膜を作成した。
更に100 ℃の水中で60分間煮沸し風乾した後、実施例11
と同様の方法で浸透気化法により水/酢酸の分離性能を
測定したところ、分離係数α=60、透過速度Q=3.5 kg
/m2・hrであった。
【0038】比較例6 実施例12と同様の共重合体を用いて同様の非対称膜を製
膜した。これを80℃の水中で30分間又は2時間煮沸しそ
れぞれ風乾した後、実施例11と同様の方法で浸透気化法
により水/酢酸の分離性能を測定したところ、30分加熱
した膜では分離係数α=3、透過速度Q=8.6 kg/m2
hr、また2時間加熱した膜では分離係数α=3、透過速
度Q=4.1 kg/m2・hrであった。
【0039】実施例13 実施例12と同様の非対称膜を作成し、更に100 ℃の沸騰
水中で1時間煮沸処理し、実施例11と同様の方法で浸透
気化法により水/酢酸/酢酸エチルの分離性能を測定し
たところ、有機物(酢酸と酢酸エチル)の分離係数α=
900 、透過速度Q=4.8 kg/m2・hrであった。
【0040】実施例14 実施例12と同様の非対称膜を作成し、さらに100 ℃の熱
水中で60分間煮沸処理し、のち風乾した。実施例11と同
様の方法で浸透気化法によりジメチルカーボネート/メ
タノール=45/55(重量比, 液温60℃)の分離性能を測
定したところ、分離係数α=180 、透過速度Q=0.8 kg
/m2・hrで混合液中のメタノールを分離した。
【0041】実施例15 実施例11に示す共重合体をDMFに、ポリマー濃度が20
重量%となるように溶解した。50℃に加温したこの溶液
を、60℃に加温した中空糸紡糸用口金から1.0〜1.3 m
/分の速度で押し出した。同時に60℃に加温した水/ジ
メチルスルホキシド(1:1重量比)混合液を芯液とし
て流し、口金より40cm下に設置した凝固槽中で、60℃の
温水により中空糸を凝固させた。紡糸した中空糸は、更
に60℃の温水で6時間洗浄し、続いて常温の流水で24時
間洗浄した。洗浄の終了した中空糸は、湿潤状態のまま
100 ℃の熱水中で60分間加熱し、のち24時間風乾した。
この中空糸について、ヤナギモト製作所製膜透過蒸気高
精度高速測定装置を用いて、実施例11と同様に80重量%
酢酸水溶液について浸透気化性能を測定したところ、分
離係数α=45、透過速度Q=1.1 kg/m2・hrであった。
【0042】実施例16 実施例11に示す共重合体をDMFに溶解して20重量%の
溶液とし、これをポリエステル製織布上に 250μm の厚
みで塗布し、続いて15℃の水中で凝固させることにより
1μm の厚みのスキン層を持つ非対称膜を作成した。こ
の膜を、風乾した後 100℃で12時間真空乾燥し、さらに
120℃で6時間真空乾燥を施した所、窒素の透過速度Q
(N2)が1×10-4cm3(STP)/cm2・sec・cmHgである乾燥非
対称膜を得た。実施例11と同様の方法で浸透気化法によ
り水/酢酸の分離性能を測定したところ、分離係数α=
69、透過速度Q= 1.1kg/m2・hrの性能を得た。
【0043】実施例17,18 実施例16において、分離性能の測定温度を80℃及び90℃
とした以外は、同様にして浸透気化性能を測定したとこ
ろ表4に示す性能を得た。
【0044】
【表4】
【0045】実施例19〜27 実施例16において、最終熱処理温度を120 ℃から180 ℃
までの範囲で種々変化させ、浸透気化性能を測定した。
結果を表5に示す。
【0046】
【表5】
【0047】比較例7〜12 実施例16において最終熱処理温度を 200℃と220 ℃に上
げた非対称膜の浸透気化性能を測定した。結果を表6に
示す。表6から明らかなように、窒素の透過速度は増加
し、これに伴って分離係数は低下した。
【0048】
【表6】
【0049】実施例28 ポリアクリロニトリル系非対称限外濾過膜であるDUY
−HH平膜(ダイセル化学工業(株)製、アクリロニト
リル含有モル量約9割)を 160℃オーブン中で3時間乾
燥させた。加熱乾燥処理前の窒素ガスの透過速度Q(N2)
が1.3×10-2cm3(STP) /cm2・sec・cmHgであったのに対
し、加熱処理後は 5.0×10-5cm3(STP)/cm2・sec・cmHg
になった。浸透気化法によって水/酢酸混合液の分離性
能(評価液80重量%酢酸、70℃)を測定し、水選択性を
評価した結果、分離係数α=340、透過速度Q=0.5kg
/m2・hrであった。
【0050】実施例29 実施例11に示す共重合体を、DMFに、ポリマー濃度が
20重量パーセントとなるように溶解した。50℃に加温し
たこの溶液を、60℃に加温した中空糸紡糸用口金から
1.0〜1.3 m/min の速度で押し出した。同時に、60℃
に加温した水/ジメチルスルホキシド(1:1重量比)
混合液を芯液として流し、口金より40cm下に設置した凝
固槽中で、60℃の温水により中空糸を凝固させた。紡糸
した中空糸は、さらに60℃の温水で6時間洗浄し、続い
て常温の流水で24時間洗浄した。洗浄の終了した中空糸
は、風乾し、 0.1m2のモジュールに組み立てた後、 140
℃の乾燥空気を中空糸内部に通気させ、熱処理を行っ
た。この中空糸モジュールについて、70℃、90重量%イ
ソプロピルアルコール水溶液を用いて、浸透気化性能を
測定したところ、分離係数α=2,400 、透過速度Q=
0.5kg/m2・hrの性能であった。
【0051】
【発明の効果】本発明のポリアクリロニトリル共重合体
膜は、有機物同士又は水/有機物混合物の分離に対し
て、分離係数、透過速度ともに優れた性能を示し、かつ
耐溶剤性にも優れており、膜分離プロセスの実用化に極
めて有効である。また本発明によれば、従来から市販さ
れている逆浸透膜、限外濾過膜および精密濾過膜製造装
置をそのまま用いることが可能であり、高度な技術を要
求される薄層コートといった手段を用いなくとも、有機
物同士又は水/有機物混合物の分離に対して、優れた分
離性能を有する分離膜を得ることが可能である。特に、
本発明によって得られる非対称膜は、高い分離性能を要
求される系には特に好適で、回収のロスを最小限に抑え
ることができる。また、本発明の非対称膜は、通常の装
置で一度に大量に処理することが可能であり、製造コス
トの面からも非常に有利である。本発明のポリアクリロ
ニトリル共重合体膜は、浸透気化法により優れた水選択
透過性を示し、種々の有機物/水混合溶液からの脱水に
使用可能なことはもとより、その特性を活かして蒸気透
過、透析、逆浸透、および空気の除湿といった広範な用
途に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における膜性能を評価するためのグラフ
を示す説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 71/42

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリロニトリルモノマー単位90モル%
    以上97モル%以下と、一般式(I) R1(R2)C=C(R3)R4 (I) (式中、R1,R2,R3およびR4は、全てが水素原子である
    場合および1個がメチル基で3個が水素原子である場合
    を除き、それぞれ水素原子、並びにアルキル基、水酸
    基、カルボキシル基、酸無水物基、アミド基、イミド
    基、スルホン酸基、リン酸基、アミノ基、ピリジル基、
    グリシジル基、およびこれらの誘導体を含有する有機基
    より選ばれる置換基を表す。)で示される共重合モノマ
    ー群から選ばれる一種類以上の共重合モノマー単位とか
    ら構成されるポリアクリロニトリル共重合体の少なくと
    も一種からなる選択透過膜であって、該膜の最外層が、
    5μm 以下0.05μm 以上の厚みで0.5 μm 以上の孔径を
    有する空孔を実質上含まない緻密層(スキン層)からな
    る非対称膜であり、70℃の80重量%酢酸水溶液を供給液
    として用い、膜厚み5〜30μm の緻密な均一膜の浸透気
    化性能を測定した時、透過速度Q(kg/m2・hr) と膜厚
    みL(μm)との積(QL)≧0.5 kg・μm /m2・hr、分
    離係数α≧10および logα≧−1.77×log(QL)+2.77
    を満足して水が選択的に透過する性能を示す共重合体を
    膜素材としてなることを特徴とする有機物同士又は水/
    有機物混合物の分離用のポリアクリロニトリル共重合体
    選択透過膜。
  2. 【請求項2】 膜断面構造が、実質上、表面スキン層
    と、それに続くフィンガー状空洞を有するか、または有
    しない多孔質層との二層構造からなる平膜である請求項
    記載のポリアクリロニトリル共重合体選択透過膜。
  3. 【請求項3】 膜断面構造が、実質上、表面スキン層か
    らなる一方の表層、それに続くフィンガー状空洞を有す
    るか、または有しない多孔質層および微細孔を有するも
    う一方の多孔な表層の三層構造からなる中空糸膜である
    請求項記載のポリアクリロニトリル共重合体選択透過
    膜。
  4. 【請求項4】 該膜の窒素ガスの透過速度Q(N2)が、1
    ×10-3cm3(STP)/cm2・sec・cmHg以下5×10-6cm3(STP)
    /cm2・sec・cmHg以上である請求項1ないし3のいずれ
    か一項に記載のポリアクリロニトリル共重合体選択透過
    膜。
  5. 【請求項5】 共重合モノマーのうち少なくとも一種
    が、水溶性モノマーである請求項1ないし4のいずれか
    一項に記載のポリアクリロニトリル共重合体選択透過
    膜。
  6. 【請求項6】 共重合モノマーのうち少なくとも一種
    が、 N−ビニル−2−ピロリドン、酢酸ビニル、アクリ
    ル酸メチル、アクリル酸およびアクリルアミドからなる
    群より選ばれるものである請求項1ないし4のいずれか
    一項に記載のポリアクリロニトリル共重合体選択透過
    膜。
  7. 【請求項7】 共重合モノマー単位が、酢酸ビニルモノ
    マー単位1モル%以上9.5 モル%以下及びメタクリル酸
    −2−N,N −ジエチルアミノエチルモノマー単位 0.5モ
    ル%以上9モル%以下の範囲を持つ共重合体である請求
    1ないし4のいずれか一項に記載のポリアクリロニト
    リル共重合体選択透過膜。
  8. 【請求項8】 該膜が、浸透気化、蒸気透過または浸透
    抽出用である請求項1ないし7のいずれか一項に記載の
    ポリアクリロニトリル共重合体選択透過膜。
  9. 【請求項9】 アクリロニトリルモノマー単位90モル%
    以上97モル%以下と、一般式 R1(R2)C=C(R3)R4 (式中、R1,R2,R3およびR4は、全てが水素原子である
    場合および1個がメチル基で3個が水素原子である場合
    を除き、それぞれ水素原子、並びにアルキル基、水酸
    基、カルボキシル基、酸無水物基、アミド基、イミド
    基、スルホン酸基、リン酸基、アミノ基、ピリジル基、
    グリシジル基、およびこれらの誘導体を含有する有機基
    より選ばれる置換基を表す。)で示される共重合モノマ
    ー群から選ばれる一種類以上の共重合モノマー単位とか
    ら構成されるポリアクリロニトリル共重合体の少なくと
    も一種からなり、かつ70℃の80重量%酢酸水溶液を供給
    液として用い、膜厚み5〜30μm の緻密な均一膜の浸透
    気化性能を測定した時、透過速度Q(kg/m2・hr) と膜
    厚みL(μm)との積(QL)≧0.5 kg・μm /m2・hr、
    分離係数α≧10およびlogα≧−1.77×log(QL)+2.
    77を満足して水が選択的に透過する性能を示す共重合体
    を膜素材とする非対称膜であって、該膜の最外層が、5
    μm 以下0.05μm 以上の厚みで 0.5μm 以上の孔径を有
    する空孔を実質上含まない緻密層(スキン層)からなる
    有機物同士又は水/有機物混合物の分離用の非対称な平
    膜、チューブ膜もしくは中空糸膜を製造するにあたり、
    前記共重合体を非プロトン性極性有機溶媒に10重量%以
    上30重量%以下の濃度となるように溶解し、必要により
    第3成分を添加した製膜溶液を、支持体上にキャスト、
    もしくはチューブインオリフィス型ノズルから押し出
    し、湿式又は乾湿式法により凝固浴中で凝固させて非対
    称膜を形成した後、さらに90℃以上の温度の水中もしく
    は水蒸気雰囲気下で湿式後処理、又は該共重合体のガラ
    ス転移温度(Tg)以上 180℃以下の温度のドライ雰囲気
    下で乾式後処理し、窒素ガスの透過速度Q(N2)を1×10
    -3cm3(STP)/cm2・sec・cmHg以下5×10-6cm3(STP)/cm
    2・sec・cmHg以上の範囲に調整することを特徴とするポ
    リアクリロニトリル共重合体選択透過膜の製造方法。
  10. 【請求項10】 該膜の湿式後処理が、未処理膜をモジ
    ュールに組み上げた後、90℃以上の温度の水蒸気または
    熱水を供給することにより行われることを特徴とする請
    求項記載のポリアクリロニトリル共重合体選択透過膜
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 該膜の乾式後処理が、未処理膜をモジ
    ュールに組み上げた後、通気下又は減圧下で行われるこ
    とを特徴とする請求項記載のポリアクリロニトリル共
    重合体選択透過膜の製造方法。
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