JP3153392B2 - 小屋裏の防火構造 - Google Patents

小屋裏の防火構造

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JP3153392B2 JP21032993A JP21032993A JP3153392B2 JP 3153392 B2 JP3153392 B2 JP 3153392B2 JP 21032993 A JP21032993 A JP 21032993A JP 21032993 A JP21032993 A JP 21032993A JP 3153392 B2 JP3153392 B2 JP 3153392B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は小屋裏の防火構造に係
り、外廊下を有する共同住宅用建物に利用できる。
【0002】
【背景技術】従来より、共同住宅用建物では、火災時に
他の住戸への延焼を防止するために、各住戸毎に防火区
画を設定することが知られている。このような防火区画
は、各住戸を仕切る界壁および床に耐火性能を付与する
ことで設定される。設定された防火区画により、当該区
画の外側に火災が広がらないようになっている。また、
建物が外廊下を有する場合には、当該外廊下の小屋裏内
部を通って火災が拡大することがないように、外廊下付
建物専用の小屋裏の防火構造がある。図3には、その従
来例としての小屋裏の防火構造50が示されている。この
防火構造50は、外廊下51に面する外壁52,53,54の上端縁
から屋根材55の下面まで鉛直方向に延びる耐火面材56,5
7,58を有するものであり、これらの耐火面材56,57,58で
外廊下51の上方の小屋裏空間59を閉鎖している。このよ
うな防火構造50によって、図中左側の住戸60で発生した
火災の炎61は、住戸60の上方の小屋裏空間62に設置され
た界壁63で遮られ、かつ、界壁63を回り込もうとしても
耐火面材56,57,58で遮断される。これにより、図中右側
の住戸64への延焼を防止するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
小屋裏の防火構造では、良好な延焼防止性能が得られる
ものの、外廊下の小屋裏を別個に耐火面材で仕切るよう
にしたので、耐火面材の数が増え、組立て作業が煩雑と
なるいう問題がある。
【0004】本発明の目的は、良好な延焼防止性能が得
られるうえ、組立て作業の容易な小屋裏の防火構造を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の住戸お
よびこれらの住戸に面する外廊下が一つの屋根下の配置
された共同住宅用建物に設けられる小屋裏の防火構造で
あって、前記住戸の境界に沿って前記小屋裏内に設けら
れ、かつ前記外廊下の上の軒先まで延びる耐火性の小屋
裏界壁と、前記外廊下の天井面に沿って配置された耐火
性の面材とを備えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】このような本発明では、小屋裏を仕切る界壁を
外廊下の軒先まで延ばすことにより、平面上の面材で小
屋裏を仕切れるようになるので、外廊下の小屋裏を複数
の面に別個の耐火面材を配置して仕切る場合に比べて必
要となる耐火面材の数を減らすことができるようにな
る。また、ある住戸で火災が発生しても、小屋裏内を通
る炎は小屋裏の界壁で遮断されるうえ、当該界壁の下方
を回り込もうとしても、外廊下の天井面を覆う面材で遮
断されるので、他の住戸への延焼が防止され、これらに
より、前記目的が達成される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1には、本実施例の共同住宅用建物1が示さ
れており、この建物1は予め工場で製造された居室ユニ
ット10, 20および屋根ユニット30を建築現場で相互に接
合して建築されたものである。居室ユニット10, 20は、
それぞれ内部に一階の居室部11および二階の居室部21を
形成するための箱状のユニットである。このうち建物1
の二階の中央部分に設置した居室ユニット20A は、外壁
22A を室内側に凹ませて形成され、これにより、居室ユ
ニット20A の外側には外廊下22が形成されている。屋根
ユニット30は、切妻屋根部31を形成するための楔形状の
ユニットである。屋根ユニット30の内部は中空となって
おり、屋根ユニット30で形成された切妻屋根部31の内部
には、小屋裏空間32が形成されるようになっている。
【0008】建物1の中央には、当該建物1の内部空間
を左右に仕切る界壁13,23,33が連続的に設けられてい
る。界壁13は、居室部11を二つの住戸14, 15に分割する
四角形状の耐火壁であり、一階中央に配置された居室ユ
ニット10A に取付けられている。この界壁13により分割
された住戸14, 15は、火災の拡大を防止するために設定
された防火区画2,3となっている。界壁23は、居室部2
1を二つの住戸24, 25に分割する四角形状の耐火壁であ
り、二階中央に配置された居室ユニット20A に取付けら
れている。界壁33は、小屋裏空間32を二つの小空間34,
35に分割する三角形状の耐火壁であり、屋根部31の中央
に配置された屋根ユニット30A に取付けられてここで、
住戸24および小空間34の間、並びに、住戸25および小空
間35の間には、天井材26が設けられている。この天井材
26には耐火性能がないため、住戸24および小空間34、並
びに、住戸25および小空間35は、防火区画的には一体化
されて、それぞれ防火区画4,5となっている。
【0009】防火区画4, 5の各々は、界壁23を含んで
構成される防火構造40、並びに、外廊下22の天井面を覆
うように屋根ユニット31A の底部に取付けられた耐火性
能を有する面材36および小界壁33を含んで構成される防
火構造41により相互に延焼が防止されるようになってい
る。このうち界壁33は、外廊下22の軒先まで延長された
ものとなっている。一方、面材36は、外廊下22の天井材
を兼用するために、その表面が化粧仕上げされたものと
なっている。なお、界壁23, 33の間等にできる隙間は、
柔軟性を有する石綿等の耐火材の介装により塞がれてい
る。
【0010】このような本実施例では、防火構造41が内
蔵される屋根ユニット31A は、通常の屋根ユニット31と
同様に取付けが行える底部の面材36に耐火性能を持たせ
たため、組立ての上では界壁33を取付ける点以外は、通
常の屋根ユニット31と同様にして組立てることができる
ようになる。
【0011】前述のような本実施例によれば、次のよう
な効果が得られる。すなわち、小屋裏空間32を仕切る界
壁33を外廊下22の軒先まで延ばすことにより、平面上の
面材で小屋裏空間32を仕切るようにしたので、従来の防
火構造と比べて必要となる耐火面材の数を減らすことが
できるようになり、組立て作業を容易に行うことができ
る。
【0012】また、外廊下22の天井面を覆う面材36に耐
火性能を持たせ、界壁33の下方を回り込もうとする炎を
面材36で遮断するようしたので、他の住戸への延焼が防
止され、良好な延焼防止性能を得ることができる。
【0013】本発明は、前述の一実施例に限定されるも
のではなく、次に示すような変形等をも含むものであ
る。すなわち、界壁としては、全体が一体化されたもの
に限らず、図3に示されるように、本体43と、その先端
部分となる軒先部44とに分割した界壁42でもよく、一体
化した界壁および分割した界壁の何れかを採用するか
は、屋根ユニットの組立ての便宜が図れるように設定す
ればよい。なお、分割した界壁42を採用する場合には、
図3に示すように、予め軒先部44を面材36と一体化した
後、面材36とともに軒先部44を屋根ユニット31に取付け
てもよい。
【0014】また、界壁の取付け位置は、屋根ユニット
の中間部分に限らず、防火区画の境界となるユニットの
端縁に沿って界壁を設けてもよく、その取付け位置に応
じて、界壁を分割しもよい。
【0015】さらに、外廊下としては、建物の幅方向の
中央の一部分にのみ形成されたものに限らず、図3に示
されるように、建物の全幅に渡る外廊下45でもよい。ま
た、外廊下の設置階としては、二階に限らず、一階や三
階以上の他の階でもよく、建物の形式や使い勝手等に応
じて設定すればよい。
【0016】さらに、屋根の形式としては、切妻屋根に
限らず、寄棟屋根および入母家屋根等の他の形式の両流
屋根や、平坦なろく屋根等でもよい。
【0017】
【発明の効果】前述のように本発明によれば、良好な延
焼防止性能を得ることができるうえ、組立て作業を容易
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の建物全体を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の変形例を示す斜視図である。
【図3】従来例を示す図1に相当する図である。
【符号の説明】
1 共同住宅用建物 22, 45 外廊下 24, 25 住戸 31 屋根としての切妻屋根部 32 小屋裏 33, 42 小屋裏界壁 36 面材 41 防火構造

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の住戸およびこれらの住戸に面する外
    廊下が一つの屋根下の配置された共同住宅用建物に設け
    られる小屋裏の防火構造であって、前記住戸の境界に沿
    って前記小屋裏内に設けられ、かつ前記外廊下の上の軒
    先まで延びる耐火性の小屋裏界壁と、前記外廊下の天井
    面に沿って配置された耐火性の面材とを備えたことを特
    徴とする小屋裏の防火構造。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の小屋裏の防火構造におい
    て、前記面材は、その表面が化粧面とされて外廊下の天
    井材を兼用することを特徴とする小屋裏の防火構造。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の小屋裏の
    防火構造において、前記界壁は外廊下の上方の部分が別
    体とされ、当該別体の部分は前記天井面に沿って配置さ
    れる面材と一体化されていることを特徴とする小屋裏の
    防火構造。
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