JP3145749U - 揺動椅子 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用者が転倒するのを回避することができる上に、効率良く腰部筋肉を増強させることができる揺動椅子を提供する。
【解決手段】揺動椅子1は、腰掛シート30と、腰掛シート30の下面に設けられた上方に位置する点Aを中心とした球面bの一部分をなす凸面41aを有する突出体40と、突出体40の凸面41aに接触して突出体40が球面bに沿って揺動可能なように案内する旋回自在キャスタ20と、椅子の支持体10と、突出体40と支持体10とに連結されている伸張方向の減衰力を有しているが圧縮方向の減衰力を有していないオイルダンパ52とを備えている。腰掛シート30が周方向に急激に傾動するのがオイルダンパ52の伸張方向の減衰力により抑えられる。また、オイルダンパ52が圧縮方向の減衰力を有していないため、使用者が姿勢を保とうとして腰掛シート30を中立位置に復帰させる際に腰部筋肉を使用する目的が妨げられない。
【選択図】図2
【解決手段】揺動椅子1は、腰掛シート30と、腰掛シート30の下面に設けられた上方に位置する点Aを中心とした球面bの一部分をなす凸面41aを有する突出体40と、突出体40の凸面41aに接触して突出体40が球面bに沿って揺動可能なように案内する旋回自在キャスタ20と、椅子の支持体10と、突出体40と支持体10とに連結されている伸張方向の減衰力を有しているが圧縮方向の減衰力を有していないオイルダンパ52とを備えている。腰掛シート30が周方向に急激に傾動するのがオイルダンパ52の伸張方向の減衰力により抑えられる。また、オイルダンパ52が圧縮方向の減衰力を有していないため、使用者が姿勢を保とうとして腰掛シート30を中立位置に復帰させる際に腰部筋肉を使用する目的が妨げられない。
【選択図】図2
Description
本考案は、使用者が腰を掛ける腰掛シートがその上方に位置する点を中心として揺動可能なように構成された揺動椅子に関する。
長時間椅子に座り続けたときの腰部疲労の回復、腰痛の予防や緩和、或いはリハビリテーションにおける腰部の訓練等のために好適に使用される椅子として、使用者が腰を掛ける腰掛シートがその上方に位置する点、好ましくは身体の重心の近傍に位置する点、を中心として円弧上を揺動可能なように構成された揺動椅子が従来から知られている。
このような椅子として、特許文献1(実開平2−51540号公報)には、腰掛シートと、該腰掛シートの下面に設けられた下方に向いた凸面を有する上部支持球面板と、上部支持球面板の下側に配置された上部支持球面板の凸面に対応する凹面を有する球面案内基板とを有する揺動運動椅子が記載されている。上部支持球面板が球面案内基板上を滑動することにより、上部支持球面板が腰掛シートの上方に位置する点を中心に揺動する。好ましい構成では、上部支持球面板の揺動を円滑にする目的で、球面案内基板の凹面上にボールキャスタが配置され、ボールキャスタ上で上部支持球面板が揺動する。
また、特許文献2(特表平7−503392号公報)にも、シート部(腰掛シート)と、該シート部の下側に下方に向かって凸面状に形成された皿状のシートシェルと、該シートシェルを揺動可能に軸承する軸受(例えば、ボールキャスタ)をヘッド部に有する中間部材と、この中間部材に連結された脚部とを備えた同様の能動型動的シート装置(揺動椅子)が記載されており、このシート装置では、シート部に中立位置への復帰装置(例えば、シートシェルの下端部と脚部とに連結されたコイルばね、シートシェルの下端部に連結された錘)が設けられている。なお、「中立位置」の語は、腰掛シートに周方向に向かう外力が加わっていないときに椅子の各部材(例えば腰掛シート)が占める位置を意味する。
これらの公報に記載されているような、腰掛シートの下面に設けられた腰掛シートより上方に位置する点を中心とした球面の一部分をなす凸面を有する突出体(特許文献1の椅子における上部支持球面板、特許文献2の椅子におけるシートシェル)と、この突出体の凸面に接触して突出体が上記球面に沿って揺動可能なように案内する案内部材(特許文献1の椅子における球面案内基板又はボールキャスタ、特許文献2の椅子におけるボールキャスタ)とを備えた揺動椅子によると、腰掛シートが使用者によって印加された力の方向と同じ方向に傾動し、腰掛シートの自由回転も可能である。
従って、この種類の揺動椅子によると、使用者に椅子に座りながらにして腰振り動作と同様の動作をさせることができ、また使用者が姿勢を保とうとして腰掛シートを中立位置に復帰させる際に腰部筋肉を使用するため、効率良く腰部疲労の回復、腰痛の予防や緩和、或いはリハビリテーションにおける腰部の訓練等の効果を得ることができる。さらに、腰掛シートの揺動には身体の重心位置の移動をほとんど伴わないため、初めてこの種類の椅子を使用する使用者でも安全かつ容易に椅子を使用することができる。
しかしながら、特許文献1に記載された椅子は揺動運動の周速度を調節する手段を有しておらず、揺動運動の周速度が使用者によって腰掛シートに印加される力に依存するため、使用者の動作により腰掛シートが周方向に急激に傾動した場合には、使用者がバランスを崩して転倒し、或いは使用者の腰部に加わるストレスが過大になるおそれがある。
特許文献2に記載された椅子によると、使用者により腰掛シートに印加される力によって引き起こされる突出体の周方向へ向かう運動の周速度が復帰装置によりある程度減速されるため、腰掛シートが周方向に急激に傾動するのが抑えられる。しかしながら、効果的な腰部疲労の回復、腰痛の予防や緩和、或いは腰部の訓練等のためには、使用者が腰部筋肉を使用するのが重要であるのに対し、この公報に記載された椅子によると、突出体及びこの突出体と連結した腰掛シートの中立位置への復帰が復帰装置により支援されるため、腰掛シートが中立位置に復帰する際に使用者が腰部筋肉を使用せず、効率良く腰痛防止、腰部訓練等の効果を得ることが難しい。
そこで、本考案の課題は、使用者が転倒し或いは使用者の腰部に加わるストレスが過大になるおそれを回避することができる上に、腰部筋肉を使用する目的が妨げられず、効率良く腰痛防止、腰部訓練等の効果を得ることができる揺動椅子を提供することである。
上述の課題を解決する本考案の揺動椅子は、腰掛シートと、該腰掛シートの下面に設けられている上記腰掛シートの上方に位置する点を中心とした球面の一部分をなす凸面を有する突出体と、該突出体の凸面に接触して上記突出体が上記球面に沿って揺動可能なように案内する案内部材と、該案内部材が取り付けられている上記案内部材と上記突出体とを介して上記腰掛シートを支持する支持体とを備えた揺動椅子であって、使用者により上記腰掛シートに印加される力によって引き起こされる上記突出体の運動の周速度を調節する速度調節手段を備え、該速度調節手段が、上記突出体と上記支持体とに接続されている、圧縮方向の減衰力が伸長方向の減衰力より小さいショックアブソーバであることを特徴とする。
本考案の好ましい形態では、上記ショックアブソーバの圧縮方向の減衰力が小さいほど好ましく、圧縮方向の減衰力を有していない(圧縮フリー)のが特に好ましい。ショックアブソーバは、外部から入力された力の大きさに応じた減衰力を示すため、使用者によって腰掛シートの周方向に向けて印加される力が大きいほど、伸張時に大きな減衰力を示す。そのため、腰掛シートが周方向に急激に傾動するのを効果的に防止することが可能である。その上、突出体及び腰掛シートが中立位置へ復帰する際にはショックアブソーバの減衰力がほとんど働かないため、腰掛シートが中立位置に復帰する際に使用者が腰部筋肉を使用する目的が妨げられない。ショックアブソーバとしては、オイルダンパ、ガスダンパ等の公知のショックアブソーバを使用することができる。
本考案の揺動椅子は、使用者により腰掛シートに印加される力によって引き起こされる突出体の運動の周速度を調節する速度調節手段を備え、該速度調節手段が、上記突出体と上記支持体とに接続されている、圧縮方向の減衰力が伸長方向の減衰力より小さいショックアブソーバであるため、腰掛シートが周方向に急激に傾動するのが抑えられ、使用者がバランスを崩して転倒し或いは使用者の腰部に加わるストレスが過大になるおそれを回避することができる上に、使用者が姿勢を保とうとして腰掛シートを中立位置に復帰させる際に腰部筋肉を使用する目的が妨げられず、腰部筋肉の増強が図られ、効率良く腰痛防止、腰部訓練等の効果を得ることができる。
以下、本考案の一実施形態について、図1、2を参照しながら説明する。図1の(a)は本実施の形態の揺動椅子の正面図であり、(b)は側面図である。
本実施の形態の揺動椅子1は、支持体10、案内部材としての旋回自在キャスタ20、腰掛シート30、及び腰掛シート30の下面に設けられた突出体40を主要な構成要素として有している。
支持体10は、床面上に載置される円盤状の脚部11と、脚部11の上面側に円に沿ってほぼ等間隔で設けられた垂直に伸びている4本の支柱部12と、支柱部12の先端に設けられた円筒状の台部13とから構成されている。台部13の外周面には、腰掛シート30の両側方に向かった後に上方に向かって伸びている一対の肘掛用アーム14が設けられており、肘掛用アーム14の先端には肘掛15が取り付けられている。台部13の外周面にはさらに、腰掛シート30の後方に向かった後に上方に向かって伸びている背もたれ用アーム16が設けられている。背もたれ用アーム16の先端には両側方に伸びている背もたれ支持部17が設けられており、この背もたれ支持部17に背もたれ18が取り付けられている。
図2は、図1(a)のI−I線における概略断面図を示しているが、理解の容易のため、肘掛用アーム14、肘掛15、背もたれ用アーム16、背もたれ支持部17、及び背もたれ18が省略されている。
図2に示されているように、円筒状の台部13の頂面は円筒の内側に向かって下方に傾斜しており、この頂面上に円に沿ってほぼ等間隔に4個の旋回自在キャスタ20が配置されている。本実施の形態の揺動椅子1では、各々の支柱部12の上方に当たる位置に、各1個の旋回自在キャスタ20が配置されている。
旋回自在キャスタ20は、ローラ25と、該ローラ25を回転軸24を介して回転自在に連結しているヨーク23と、該ヨーク23を旋回自在に連結している旋回軸22と、旋回軸22が固定されている取付板21とを備えている。取付板21をボルト(図示せず)で支持体10の台部13の頂面上に固定することにより、旋回軸22が取付板21を介して支持体10の台部13に固定されている。そして、各々の旋回軸22の中心軸aから偏心した位置にローラ25の回転軸24が配置され、ヨーク23が旋回軸22を中心として首振りするようになっている。さらに、全ての旋回自在キャスタ20が、その旋回軸22の中心軸aが腰掛シート30の上方に位置する点Aを通過するように配置されている。
旋回自在キャスタ20のローラ25上には、腰掛シート30の下面に設けられた突出体40が載置されている。
腰掛シート30は、矩形状の着座板32と着座板32の上面に取り付けられたクッション材31とから構成されている。クッション材31は、後縁に近づくにつれて厚くなるように形成されている。このことにより、クッション材上に座った使用者の姿勢が良好に保たれ、また使用者が腰掛シート30を後方に移動させやすくなる。突出体40は、ドーム状部41とこのドーム状部41の周縁に設けられたフランジ部42とから構成されており、フランジ部42をボルト(図示せず)で着座板32の下面に固定することにより、突出体40が腰掛シート30の下面に固定されている。そして、突出体40のドーム状部41の下方に向いた凸面41aは、上述した全ての旋回自在キャスタ20の旋回軸22の中心軸aが通過する点Aを中心とした球面bの一部分をなすように構成されている。
本実施の形態の揺動椅子1では、ドーム状部41の下端の位置に下方に伸びる突起部51が設けられている。突起部51は、突出体40及び腰掛シート30が傾斜したときに支持体10の台部13の内周面に衝突可能な長さを有している。突起部51と支持体10の台部13の内周面との衝突により、腰掛シート30が支持体10から脱落するのが防止され、また腰掛シート30が傾斜しすぎて使用者が転倒するのが防止される。
突起部51の先端には、ボールジョイント54を介してショックアブソーバ52が連結されている。ショックアブソーバ52としては、伸張方向の減衰力を有しているが圧縮方向の減衰力を有していない(圧縮フリー)オイルダンパが使用されている。オイルダンパ52のピストンロッド52aの先端は、ボールジョイント55を介してターンバックル53の上端部に接続されており、ターンバックル53の下端部は、支持体10の脚部11の中央の挿通孔11aを通過し、脚部11の下面側に設けられた凹陥部11b内でナット56により脚部11に固定されている。
使用するオイルダンパ52によっては、ピストンロッド52aの伸張開始時に減衰力の働かない遊びの領域が認められる場合があるが、予めターンバックル53によってピストン52bからピストンロッド52aを減衰力が働く領域まで引き出しておくことができる。また、予めピストン52bからピストンロッド52aを所定長さだけ引き出しておくことにより、突出体40及び突出体40に連結された腰掛シート30の揺動に伴うピストンロッド52aの伸縮距離、したがってまた突出体40及び腰掛シート30の揺動角度を調節することもできる。また、オイルダンパ52の両端がボールジョイント54、55を介して突起部51及びターンバックル53に連結しているため、突出体40及び腰掛シート30が360°全周方向へ揺動可能であり、自由回転も可能なようになっている。
本実施の形態の揺動椅子1において、中立位置にある腰掛シート30に座っている使用者が腰掛シート30に対して周方向に向かう力(図2では、腰掛シート30の後方に向かう力)を印加すると、旋回自在キャスタ20のローラ25に支持された突出体40が中立位置から点Aを中心とした球面bに沿って力が印加された方向に傾動するが、同時に旋回自在キャスタ20のヨーク23が旋回軸22を中心として突出体40の移動方向と同じ方向にローラ25が向くように旋回する。ヨーク23の旋回の間中、ローラ25が突出体40のドーム状部41の凸面41aに接触したままであり、突出体40及び突出体40に連結された腰掛シート30は安定且つ円滑に力が印加された方向に案内される。使用者が周方向に向かう力を印加するのを停止するか、或いは突起部51が支持体10の台部13の内周面に衝突すると、周方向への傾動が停止する。図2の仮想線は、突起部51が支持体10の台部13の内周面に衝突したときの、腰掛シート30、突出体40、突起部51及びオイルダンパ52の状態を示している。使用者により腰掛シート30の周方向に向けて印加される力が大きいほど、伸張方向の減衰力を有しているオイルダンパ52が伸張時に大きな減衰力を示すため、腰掛シート30が周方向に急激に傾動し、使用者がバランスを崩して転倒し或いは使用者の腰部に過大なストレスが加わるのを効果的に防止することが可能である。
一方、椅子の使用者が腰部筋肉を使用して腰掛シート30を中立位置に復帰させるような力を腰掛シート30に印加すると、旋回自在キャスタ20のローラ25に支持された突出体40が点Aを中心とした球面bに沿って中立位置に復帰する方向に傾動するが、同時に旋回自在キャスタ20のヨーク23が旋回軸22を中心として突出体40の移動方向と同じ方向にローラ25が向くように旋回する。ヨーク23の旋回の間中、ローラ25が突出体40のドーム状部41の凸面41aに接触したままであり、突出体40及び突出体40に連結された腰掛シート30は安定且つ円滑に中立位置に案内される。そして、圧縮方向の減衰力を有していない(圧縮フリー)オイルダンパ52が配置されているため、使用者が姿勢を保とうとして腰掛シートを中立位置に復帰させる際に腰部筋肉を使用する目的が妨げられず、腰部筋力の増強を図ることができる。
以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案はこれらの実施形態に限定されず、本考案の趣旨を逸脱しない範囲での変更が可能である。
例えば、ショックアブソーバ52のピストンロッド52aと支持体10の脚部11との連結を、ターンバックル53に代わって柔軟性を有する紐状体で行い、この紐状体の長さを、中立位置においては紐状体が弛緩し、腰掛シート30が所定角度傾斜したときに紐状体が緊張するような長さに設定しておくと、腰掛シート30の傾斜角度が所定角度より小さい範囲では使用者からの力の印加に依存した腰掛シート30の自由運動を確保することができ、また腰掛シート30が所定角度以上傾斜したときにはショックアブソーバ52の減衰力が働くため、使用者の転倒などの危険を回避することができる。また、紐状体と支持体10の脚部11の間にさらにターンバックル53を配置すると、ターンバックル53により紐状体が緊張する腰掛シート30の角度を調節することができるため、腰掛シート30の自由運動が確保される角度を調節することができる。
また、腰掛シート30と突出体40とを伸縮可能な連結体で連結し、腰掛シート30と球面bの中心Aとの距離を調節可能にしても良い。このようにすると、球面bの中心Aを使用者の身体の重心の近傍に配置することができるため、使用者の体格に合わせた腰部の訓練が可能になる。また、案内部材は、旋回自在キャスタ20に限定されず、突出体40が球面bに沿って揺動可能なように案内することができる部材であれば良く、例えばボールキャスタを案内部材として使用することもできる。さらに、肘掛15及び背もたれ18は必要に応じて設ければ良く、これらを腰掛シート30の両側縁及び後縁に取り付けても良い。支持体10の形状も、用途に応じて適宜変更することができる。
本考案の揺動椅子は、コンピュータ操作等の一般事務用椅子、リハビリテーション用椅子のほか、腰部筋肉の訓練のための健康機器、ゆりかごなどにも好適に使用することができる。
1 揺動椅子
10 支持体
20 旋回自在キャスタ(案内部材)
21 取付板
22 旋回軸
23 ヨーク
24 回転軸
25 ローラ
30 腰掛シート
40 突出体
41 ドーム状部
41a 凸面
42 フランジ部
51 突起部(衝突部材)
52 ショックアブソーバ
52a ピストンロッド
52b ピストン
A 球面の中心
a 旋回軸の中心軸
b 球面
10 支持体
20 旋回自在キャスタ(案内部材)
21 取付板
22 旋回軸
23 ヨーク
24 回転軸
25 ローラ
30 腰掛シート
40 突出体
41 ドーム状部
41a 凸面
42 フランジ部
51 突起部(衝突部材)
52 ショックアブソーバ
52a ピストンロッド
52b ピストン
A 球面の中心
a 旋回軸の中心軸
b 球面
Claims (3)
- 腰掛シートと、
該腰掛シートの下面に設けられている、前記腰掛シートの上方に位置する点を中心とした球面の一部分をなす凸面を有する突出体と、
該突出体の凸面に接触して前記突出体が前記球面に沿って揺動可能なように案内する案内部材と、
該案内部材が取り付けられている、前記案内部材と前記突出体とを介して前記腰掛シートを支持する支持体と
を備えた揺動椅子であって、
使用者により前記腰掛シートに印加される力によって引き起こされる前記突出体の運動の周速度を調節する速度調節手段を備え、
該速度調節手段が、前記突出体の周方向への運動の周速度を減速させ且つ前記突出体の中立位置への運動の周速度にはほぼ影響を及ぼさない手段であることを特徴とする揺動椅子。 - 前記速度調節手段が、前記突出体と前記支持体とに接続されている、圧縮方向の減衰力が伸長方向の減衰力より小さいショックアブソーバである、請求項1に記載の揺動椅子。
- 前記速度調節手段が、前記突出体及び前記支持体の一方に設けられた粘弾性ポリウレタンフォームで構成された緩衝部材と、前記突出体及び前記支持体の他方に設けられた前記緩衝部材に衝突させる衝突部材との組み合わせである、請求項1に記載の揺動椅子。
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