JP3134106B2 - パンチ装置及びロック装置付綴込具 - Google Patents

パンチ装置及びロック装置付綴込具

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JP3134106B2
JP3134106B2 JP04216267A JP21626792A JP3134106B2 JP 3134106 B2 JP3134106 B2 JP 3134106B2 JP 04216267 A JP04216267 A JP 04216267A JP 21626792 A JP21626792 A JP 21626792A JP 3134106 B2 JP3134106 B2 JP 3134106B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、書類やカード等の用紙
をファイル帳にとじ込む際に、用紙に規定の孔をあける
ためのパンチ装置と、このパンチ装置を確実に係止する
ためのロック装置を設けると共に、上面にとじ具を配設
した、パンチ装置及びロック装置付綴込具に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来から書類等をとじ込むファイルに、
孔あけパンチを設けたものが開示されている。例えば実
公昭14−4000号の「パンチ」付移動「ファイ
ル」、実公昭51−46088号の「パンチを兼ねた書
類ばさみ」、実公昭52−19629号の「パンチファ
イル」、実公昭56−44539号の「パンチ付きファ
イル」等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のパンチファイル
は、前記公報に示されているように、金属製のパンチ刃
を取付部材に、ネジ締めやかしめ操作等によって取り付
けたもので、取り付けにはいずれも動力機を必要とする
ものであり、またパンチ孔台も金属製でパンチ刃取付部
材と、パンチ孔台との間にはロック装置のないものが多
く、あってもロック装置が複雑であり、製造組み立てが
面倒なため高価になる等の欠点があった。
【0004】本発明は、従来の技術が有するこのような
欠点をなくすためになされたもので、構成が極めてシン
プルで、製造や組み立てが容易であり、確実な穿孔とベ
ースと作動体のロックが完全で、かつ安価なパンチ装置
及びロック装置付綴込具を提供することを目的とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のパンチ装置及びロック装置付綴込具は、硬
質合成樹脂製の長方形のベースの上面にパンチ孔もしく
はパンチ刃を設け、長手方向の一側に、回動自在硬質合
成樹脂材の作動体を装着し、この作動体の下面に、前記
ベースに設けたパンチ孔もしくはパンチ刃と嵌合するた
めのパンチ刃もしくはパンチ孔を、作動体と一体的に形
成する。そして前記ベース、またはベースの下面に装着
する屑受けもしくはファイル帳と、前記作動体のいずれ
かの一方に係止体を設け、他方に前記係止体と係合する
係合部を形成した、作動体のロック機構を構成すると共
に、前記作動体の上面に、とじ具を設けたものである。
【0006】なお、作動体の上面に設けるとじ具は、従
来から用いられているリンク式のとじ具や、ラッチング
式とじ具の他パイプ式とじ具、フラットファイル式のと
じ具等、ファイル帳の形式などに応じて、各種のとじ具
を用いることができるものである。
【0007】
【作用】上記のように構成された本発明の、パンチ装置
及びロック装置付綴込具によって書類やカード等の用紙
に穿孔を行うには、まずベースと作動体のロックを解除
した後、作動体を上方に回動してから、用紙をベースの
差込口に差し込んた後、作動体を下方に回動すると、作
動体の下面に突設されたパンチ刃が、用紙を穿孔した後
ベースのパンチ孔に嵌入して用紙を完全に穿孔するもの
である。
【0008】そして作動体を再び上方に回動すると、差
込口に用紙が残るため簡単に穿孔された用紙を取り出す
ことができる。なお、穿孔された用紙を作動体上面のと
じ具に綴じ込むのは、従来の各種ファイルの綴じ込み方
法と同様である。
【0009】
【実施例1】以下実施例1について図1から図3を参照
して説明すると、図1は本発明のパンチ装置及びロック
装置付綴込具の作動体2を上方に回動した状態を示す斜
視図、図2は図1の要部の断面図、図3は本発明の綴込
具をファイル帳に装着した状態の右側面図で、1はベー
ス、2は作動体、3は綴り環である。
【0010】長方形のベース1には、図1に示すように
上面に通常80mmの間隔にてパンチ孔4・4が穿設さ
れ、該パンチ孔4の両側には、穿孔された用紙をベース
1側に抑止するため、下面に用紙の差入口5・5を形成
した紙抑え6・6を設け、更にベース1の両端部に、作
動体2を係止するため、先端に係止部7を形成した係止
体8をピン9を介して回動可能に止着する。
【0011】ベース1の上方に装着する作動体2は硬質
合成樹脂、例えばPPS樹脂のような硬質の合成樹脂材
を以って構成し、基部において軸10を介して回動自在
にベース1に装着されており、下面には、前記のベース
1に穿設されたパンチ孔4に嵌入する、パンチ刃11・
11を一体的に成形すると共に、両端部に前述の係止体
8の係止部7を係止する係合部12を形成する。
【0012】また作動体2の上面には、図2に示すよう
にケースカバー14が形成され、該ケースカバー14内
には両端部に半円形の綴り環3を一体的に形成した、従
来公知の2枚のはね板15・15がそれぞれ向き合うよ
うに収納され、前記綴り環3を、ケースカバー14の上
面に設けられた切欠き16から突出させ、更にはね板1
5の内側側縁17・17には、はね板15が組みあわさ
ったときに、外れないようにするために複数の突起18
が設けられ、該突起18を互いに食い違うように組合わ
せて、図2のごとく横断面がくの字になるように係合さ
せる。そしてはね板15の外側縁19をケースカバー1
4のポケット部20に可動自在に介装して、2枚のはね
板15を、作動体2上面のケースカバー14内に収納す
る。
【0013】次にベース1の下面には、図1及び2に示
すように断面U字状に形成された屑受21を引き出し可
能に挿入し、手前側の上面に指掛け22を設ける。なお
図において23はパンチ屑、24はファイル帳への取付
孔、25は書類やカード等の用紙、26はファイル帳、
27は連結装置用の蝶番部である。
【0014】本発明の実施例1は以上のように構成され
ているので、これにより書類やカード等に穿孔を行うに
は、図1の作動体2が上方に回動された状態において、
屑受21をベース1の内部に挿入した後、書類やカード
等の用紙(図示なし)を、ベース1の上面に設けられた
紙抑え6の下面に形成された用紙の差込口5に差込んだ
後、作動体2を下方に回動すると、作動体2の下面に一
体的に形成された硬質合成樹脂製のパンチ刃11の刃先
13がまず用紙に食い込み、更に作動体2を押圧するこ
とにより、パンチ刃11がパンチ孔4内に嵌入して用紙
を確実に穿孔する。切断されたパンチ屑23は、屑受け
21内に収容される。
【0015】なお穿孔が終って用紙を取り出すには、再
び作動体2を図1のごとく上方に回動すると、パンチ刃
11が食い込んでいる用紙が、共に上方に回動しようと
するが、上方の紙抑え6により抑止されて差込口5内に
残るため、用紙を簡単に取り出すことができる。
【0016】次に穿孔された用紙を本発明の綴込具に綴
じ込むには、図3の状態において、作動体2上方の綴り
環3・3を、双方共外方に開くと、従来公知のごとく、
綴り環3・3は、はね板15・15の長手方向の左右上
面に一体的に形成されているため、左右どちらかの綴り
環3・3を開くと、左右双方の綴り環が開かれ、はね板
15・15を収容しているケースカバー14の弾性力に
より、4個の半円形の綴り環3は総て外方に回動して、
開放状態になる。
【0017】これにより穿孔された前記用紙を綴り環3
・3に嵌装した後、開放されている前記綴り環3・3を
元に戻せば、はね板15・15及びケースカバー14の
弾性力により、綴り環3・3は常時内側に付勢されて図
3の状態になり、綴り込んだ用紙25がはずれることな
く確実に保管できる。
【0018】なお、綴り込まれた用紙25をファイル帳
26内に安定させるため、作動体2をベース1に固定す
るには、図3に示すように、ベース1の両端部に設けら
れた係止体8を上方に回動させ、該係止体8の係止部7
を作動体2の両側に設けた係合部12に嵌合係止して、
作動体2をベース1に固定するものである。
【0019】また、穿孔されたパンチ屑を捨てるには、
図3の状態から係止体8を下方に回動した後、図1のご
とく作動体2を上方に開放した後、屑受け21の指掛け
22に指先を当てて手前側に引き出し、屑受け21をベ
ース1から取り出してパンチ屑23を処理するものであ
る。
【0020】
【実施例2】次に図4から図6に示す実施例2について
説明する。この実施例2は3孔用のパンチ装置及びロッ
ク装置付綴込具であって、図4は作動体2を上方に回動
し、屑受け21をベース1から引き出した状態の斜視
図、図5は不使用状態の平面図、図6は、図5のA−A
線における断面図である。
【0021】図4に示すように、長方形のベース1の上
面には通常約108mmの間隔にてパンチ孔4を3個穿
設すると共に、該パンチ孔4の近傍位置に、下面に用紙
の差込口5を形成した紙抑え6を設け、更にベース1の
長手方向の一側端に、作動体2を回動自在に装着するた
めの蝶番部27を設ける。
【0022】次にベース1の上方に装着する作動体2
は、例えばPPS樹脂のような硬質合成樹脂材を以って
構成し、基部の蝶番部27において軸10を介して回動
自在にベース1に装着され、下面には、前記ベース1に
穿設された3個のパンチ孔4に嵌入する、3個のパンチ
刃11を一体的に成形すると共に、長手方向の中央部
に、後述する屑受け21に設けた係止体8と係合する係
合部12を形成する。
【0023】また作動体2の上方には、後述のとじ具3
1を装着するため、図6に示すごとく断面U字状の取付
部29を設ける。この取付部29は図6に示すように、
長手方向両側の上縁部28・28がそれぞれ内側に折り
曲げられている。そして該取付部29の上方にケースカ
バー14を嵌着する。ケースカバー14の内部には、半
円形の綴り環3・3を一体的に形成した2枚のはね板1
5・15がそれぞれ向き合うように配設され、更に長手
方向の両端には開放てこ30が止着され、従来公知の3
孔式とじ具31が装着されている。
【0024】次にベース1の下面に挿入する屑受け21
は、例えばPP材のような合成樹脂材を以って成形した
もので、図4及び6に示すように、上面を切欠いた箱形
に形成し、手前側の中央部には作動体2を係止するた
め、ヒンジ部32を介して形成した係止体8を回動可能
に一体的に構成する。これにより作動体2をベース1に
係止するには、図5及び図6に示すように屑受け21を
ベース1内に挿入した後、係止体8を作動体2の係合部
12に係止して、作動体2の回動を防止するものであ
る。なお、図4において、33は係止体8の中間部が嵌
入する嵌合部、34は作動体2を閉鎖したとき、ベース
1上の紙抑え6の上面が嵌入する溝孔である。
【0025】本発明の実施例2のパンチ装置及びロック
装置付綴込具は以上のような構成になっており、このた
め使用に当っての穿孔方法、穿孔された用紙の取り出
し、及び綴込具への綴込み等については、前述の実施例
1と同様であるので説明を省略する。
【0026】
【実施例3】次に図7及び8に示す実施例3について説
明する。この実施例3は、用紙に4個の綴じ孔を穿孔し
て使用する綴込具であって、図7は前述の4と同様に作
動体2を上方に回動し、屑受21をベース1から引き出
した状態の斜視図、図8は屑受21をベース1内に収納
し、作動体2をロックした状態の中央部分の断面図であ
る。
【0027】長方形のベース1の上面には、通常約80
mm間隔にて、パンチ孔4を4個穿設すると共に、該パ
ンチ孔4の外側に隣接して、下面に差込口5を形成した
紙抑え6を設け、更にベース1の長手方向の一側端部
に、蝶番部27を介して作動体2を回動自在に装着す
る。
【0028】前記作動体2は、例えばPPS樹脂のよう
な硬質合成樹脂材を以って構成し、下面には、前記ベー
ス1の4個のパンチ孔4に嵌入するパンチ刃11を一体
的に突設すると共に、長手方向の中央部前部側に、作動
体2をベース1に止着するため、係止体8を回動可能に
止着する止着部35を形成する。
【0029】前記止着部35に止着する係止体8は、図
8に示すように下方に係止部7をL字状に形成すると共
に、上部に前記止着部35の止着孔(図示なし)に止着
するための突軸36を設け、更に突軸36の側面に指掛
け22を形成する。そして、図8のごとく、作動体2に
止着された係止体8の係止部7がベース1の中央部前端
側に形成された係合部12の下面に係止して、作動体2
をベース1に止着するようにする。
【0030】次に前記作動体2の上方には、前述の実施
例2と同様に、断面U字状の取付部29を設け、該取付
部29に実施例2と同様な従来公知の4孔式とじ具31
を装着する。
【0031】次にベース1の下面には図7及び8に示す
ように、上面を切欠いた箱形の屑受け21が出入可能に
挿入されている。なお図7において37はベース1に設
けた切欠部で、屑受け21を引き出しやすくするための
ものであり、38はベース1の中央部分を示す表示であ
る。
【0032】本発明の実施例3は以上のように構成され
ているので、このパンチ装置及びロック装置付綴込具に
より用紙に穿孔を行うには、まず、図8のベース1と作
動体2が係止体8によりロックされた状態において、係
止体8上方の指掛22に指先を当てて上方に回転する
と、係合部12に係止している係止部7の係合がはずれ
て、ベース1と作動体2のロックが解除される。
【0033】これにより作動体2を上方に回動して図7
の状態にする。これにより用紙への穿孔が可能になるも
のである。なお、書類やカード等への穿孔方法や、綴り
環3への用紙の装着等については、前述の実施例1及び
2と同様であるので説明を省略する。そして作動体2を
ベース1にロックするには、前記説明と逆の操作を行う
ことによりロックできる。
【0034】
【実施例4】次に図9から図11に示す実施例4につい
て説明する。この実施例4は、主としてファイル帳の裏
表紙の内側に装着して用いる、パンチ装置及びロック装
置付綴込具であって、前述の各実施例と異なり、パンチ
屑受け21を取り去ったもので、このためパンチ屑は、
裏表紙に設けたパンチ屑孔39から排出されるようにな
っており、図9は不使用状態の斜視図、図10は作動体
2を上方に回動した状態の斜視図、図11はファイル帳
26に装着した状態の図9のB−B線における断面図で
ある。
【0035】図10に示すように、長方形のベース1の
上面には、通常80mmの間隔にて2個のパンチ孔4を
穿設すると共に、該パンチ孔4の外側に隣接して、下面
に差込口5を形成した紙抑え6を設け、更にベース1の
長手方向の一側端部に、蝶番部27を設け、軸10を介
して作動体2を回動自在に装着する。
【0036】前記作動体2は、例えばPPS樹脂のよう
な硬質合成樹脂材を以って構成し、下面には前記ベース
1の2個のパンチ孔4に嵌入するパンチ刃11を、作動
体2と一体的に突設すると共に、前記パンチ刃11の外
側に、前記ベース1の上面に設けられた、紙抑え6が嵌
脱する溝孔34を形成する。
【0037】作動体2に形成した前記溝孔34には、一
側部に係合部12を設け、この係合部12に、前述のベ
ース1上に形成した、紙抑え6の側面部に設けた係止部
7を掛合させて、作動体2をベース1にロックできるよ
うに構成する。
【0038】次に作動体2上面の長手方向の一側部に、
図9及び図11に示すように、半円形の綴り環3aを2
個突設すると共に、他方の一側部に、幅狭の回動体40
をピン9を介して回動可能に装着する。そして該回動体
40の上面に、半円形の綴り環3bを2個突設し、該綴
り環3bの上部先端に、それぞれ係止突起41を外方に
向けて形成し、この係止突起41を、前記半円形の綴り
環3aの先端に設けた、係合孔42に係止して、両綴り
環3a・3bの合体により円形を形成し、力を加えない
限り円形を保持するようにして、従来公知のごとくとじ
具31を構成する。
【0039】本発明の実施例4は以上のように構成され
ているので、これにより用紙に穿孔を行うには、図9の
不使用状態から作動体2を上方に回動すると、作動体2
の溝孔34の係合部12に掛合していた、ベース1の紙
抑え6の係止部7の掛合が外れ、図10の状態になる。
これにより実施例1と同様に、差込口5に用紙を差し込
んた後、作動体2を下方に回動すると、パンチ刃11が
用紙を穿孔してパンチ孔4に嵌入するため、穿孔された
パンチ屑は、図11に示すように、ベース1のパンチ孔
4、及びファイル帳26のパンチ屑孔39から排出され
る。
【0040】次に穿孔された用紙をとじ具31に綴じ込
むには、図9の状態において、半円形の綴り環3b及び
3bの上方を左手の親指と人さし指で軽くつまむと、綴
り環3aの係合孔42に掛合していた、綴り環3bの係
止突起41の掛合がはずれる。これにより図11に示す
ように、綴り環3bを矢印方向に回動すると、綴り環3
bは回動体40と共に点線で示す位置に回動し、これに
より穿孔された用紙を容意に綴り環3aに綴じ込むこと
ができ、また、綴り環3bを元位置に戻せば図9の状態
になり、綴じ込まれた用紙がはずれることがない。
【0041】
【実施例5】次に図12及び13に示す実施例5につい
て説明する。前述の各実施例においては、ベース1にパ
ンチ孔4を設け、このパンチ孔4に嵌入するパンチ刃1
1を作動体2に形成したが、この実施例5においては、
逆に、例えばPPS樹脂のような硬質合成樹脂製のベー
ス1に、パンチ刃11を一体的に形成すると共に、作動
体2にパンチ孔4を設けたものであって、図12は作動
体2を上方に回動した状態の斜視図、図13は、作動体
2を閉じた状態のファイル帳26に装着した状態の要部
の断面図である。
【0042】図12に示すようにベース1の上面に、通
常80mmの間隔にて2個のパンチ刃11を立設すると
共に、該パンチ刃11の後方に、用紙の挿入位置を規制
すると共に作動体2を係止するため、上方に係止部7を
設けた係止体8を形成し、更にベース1の一側端部に蝶
番部27を設け、軸10を介して作動体2を回動可能に
装着する。
【0043】前記作動体2は図12に示すように、ベー
ス1に立設したパンチ刃11が嵌入する、2個のパンチ
孔4を設けると共に、蝶番部27近くに、ベース1に形
成した係止体8が嵌合する溝孔34を設け、この溝孔3
4の外方に係合部12を形成し、この係合部12に前記
係止体8の係止部7を掛合させて作動体2をベース1に
ロックするようにする。
【0044】次に作動体2の上面には前記実施例4と同
様に、半円形の綴り環3aを2個突設すると共に、他方
の一側部に回動体40をピン9を介して軸着し、この上
面に綴り環3bを2個突設し、綴り環3aと3bを前記
実施例4と同様に係合離脱可能に形成して、とじ具31
を構成する。
【0045】この実施例5のパンチ装置及びロック装置
付綴込具により穿孔を行うには、図12に示す状態で、
用紙の先端を係止体8の手前側に位置させてパンチ刃1
1・11の上に置いた後、作動体2を下方に回動して押
し下げれば、パンチ刃11が、パンチ孔4内に嵌入する
ため、パンチ刃11・11上の用紙が穿孔される。孔あ
け後、作動体2を図12のように上方に回動することに
より、用紙をパンチ刃11・11から容易に取り外すこ
とができる。なお、穿孔された用紙をとじ具31に綴じ
込むのは、前述の実施例4と同様であるので説明を省略
する。
【0046】
【実施例6】次に図14から図16に示す実施例6につ
いて説明する。この実施例6は、作動体2の上面に配設
する用紙のとじ具31を、従来公知のパイプ式とじ具を
以って構成し、パンチ刃11は前実施例5と同様に、ベ
ース1に上向きに形成したものであって、図14は不使
用状態の斜視図、図15は作動体2を上方に回動した状
態の斜視図、図16は図14の要部の断面図である。
【0047】図15に示すように硬質合成樹脂製のベー
ス1の上面には、通常80mm間隔にて2個のパンチ刃
11を上方に向けて設けると共に、該パンチ刃11の外
側にファイル帳26への取付孔24を穿設して、鋲43
によりファイル帳26へ固着し、更にベース1の一側端
部に蝶番部27を設け、軸10を介して作動体2を回動
可能に装着する。
【0048】前記作動体2には、図15に示すようにベ
ース1に立設したパンチ刃11が嵌入する2個のパンチ
孔4を設けると共に、一側端部に係合部12を突設し、
この係合部12に、ファイル帳26に形成した、係止体
8の係止部7を図14のごとく係止して、作動体2をベ
ース1上にロックするようにする。
【0049】次に作動体2の上面には、図14に示すよ
うに長手方向の一側に回動側板44と、他方に固定側板
45を設ける。前記回動側板44は、下部において前述
の蝶番部27に軸10を介して連設しコイルバネ46a
により外側に倒伏可能に弾発されており、またその内側
には、書類やカード等の用紙を綴じ込むための中空の綴
り棒47が形成されている。
【0050】また、作動体2上面の他の一側に2個設け
られた固定側板45・45は、作動体2と一体的に形成
され、両者の間には掛止板48が枢軸(図示なし)によ
り回動可能に軸着され、コイルバネ46bにより内側に
偏倚するように装着されている。
【0051】次に前記回動側板44と、固定側板45と
の間には、図14及び16に示すように、金属製の挿通
杆49を2本固着した連結体50が装着されている。こ
の連結体50は、図14に示すように両端部は固定側板
45・45に当接し、中間部は前記掛止板48に掛合
し、さらに連結体50に設けた掛止突片51が、掛止板
48の掛止溝52に掛止されており、これにより連結体
50の挿通杆49を、回動側板44の綴り棒47に挿嵌
することにより、コイルバネ46aの弾発力により、外
側に倒伏しようとする回動側板44が、図14のごとく
直立した状態に保持される。
【0052】本発明の実施例6は以上のように構成され
ているので、この綴込具により穿孔を行うには、図14
の作動体2がロックされている状態から、係止体8を倒
伏して作動体2のロックを解除した後、作動体2を上方
に回動して図15の状態にする。そして用紙をパンチ刃
11・11の上に置いた後、作動体2を下方に回動して
押し下げれば、パンチ刃11が用紙を穿孔した後パンチ
孔4内に嵌入し、パンチ屑は作動体2上に排出される。
そして作動体2を再度上方に回動することにより、用紙
をパンチ刃11・11から容易に取り外すことができ
る。なお、穿孔された用紙を綴り棒47に綴じ込むの
は、従来公知のパイプ式綴り込具と同様であるので説明
は省略する。
【0053】
【実施例7】次に図17及び18に示す実施例7につい
て説明する。この綴込具は、作動体2の上面に設ける用
紙のとじ具31を、従前から用いられているフラットフ
ァイル式のとじ具を用いたもので、穿孔のためのパンチ
部分の構成は、前述の実施例4のものとほぼ同様であ
り、図17は不使用状態の斜視図、図18は作動体2を
上方に回動した状態の斜視図である。
【0054】図18に示すように、長方形のベース1の
上面には、2個のパンチ孔4を穿設すると共に、該パン
チ孔の外側に、係止部7及びファイル帳への取付孔24
を形成し、更にベース1の長手方向の一側端部に、蝶番
部27を設け軸10により作動体2を回動自在に装着す
る。
【0055】前記作動体2は硬質合成樹脂材を以って構
成し、下面にパンチ刃11を一体的に突設すると共に、
該パンチ刃11の外側に溝孔34を形成し、その一側部
に係合部12を設け、この係合部12に、前述のベース
1上に形成した係止部7を掛合させて、作動体2をベー
ス1にロックするように構成する。
【0056】次に作動体2の長手方向の中央部に、とじ
具31のとじ足53を挿着する挿着孔54・54を穿設
して、とじ足53の連設部55を、図18のごとく作動
体2の裏面に添着して、両端の2本のとじ足53・53
を作動体2の上方に突出するように装着する。そして突
出したとじ足53・53を図17のように押さえ台56
の貫孔(図示なし)に貫通して、スライドこま57を左
右にスライドすることにより、図17に示す状態になっ
て、穿孔された用紙が綴じ込み可能な状態になる。
【0057】本発明の実施例7のパンチ装置及びロック
装置付綴込具は上記のように構成されており、パンチと
しての穿孔作業については前述の実施例4とほぼ同様で
あり、用紙の綴じ込み方法についても、従来から広く用
いられている、フラットファイルの綴じ込み操作と同一
であるので説明を省略する。
【0058】
【其の他の実施例】以上本発明に係る、パンチ装置及び
ロック装置付綴込具について説明したが、前記の各実施
例に限るものではない。例えば実施例においては、用紙
への穿孔数を2孔、3孔、4孔について説明したが、6
孔及び8孔等の多孔式の穿孔も可能であり、また、作動
体の上面に設けるとじ具についても、前述の実施例以外
のピット式とじ具や、プレスロック式とじ具等にも利用
できる。なお、この綴込具はファイル帳に取り付けて用
いるばかりでなく、綴込具に穿孔装置がついているた
め、単体でも使用でき、また適宜の台紙に取り付け利用
ができる外、この綴込具の裏側に磁石を付けて、金属製
の机や家具、冷蔵庫などに磁着することにより、カード
や伝票などの整理保管をすることもできる。
【0059】またベースや作動体の材質はPPS樹脂に
ついて説明したが、これと同程度、またはそれ以上の部
材例えばセラミックス等を用いてもよい。以上本発明に
係る、パンチ装置及びロック装置付綴込具の好適な実施
例について説明したが、本発明の精神を逸脱しない範囲
内において、種々設計変更をなし得ることは勿論であ
る。
【0060】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。 (1) この綴込具はパンチ装置と、とじ具が一体にな
っているためパンチ器を別途に用意する必要もなく、便
利かつ経済的である。 (2) 書類等を綴じ込む際、穿孔して直ちに上方のと
じ具に綴じ込めるので極めて能率的である。 (3) 書類等を綴じた後、作動体が確実にベース側に
ロックされるので、安全確実に書類等が保管される。 (4) 構成がシンプルで、製造組み立てが簡単なた
め、コストの低減をはかることができ、安価に提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパンチ装置及びロック装置付綴込具
の、実施例1における作動体を上方に回動した状態の斜
視図である。
【図2】同上、図1の要部の断面図である。
【図3】同上、ファイル帳に装着した状態の右側面図で
ある。
【図4】実施例2の作動体を上方に回動した状態の斜視
図である。
【図5】同上、不使用状態の平面図である。
【図6】図5のA−A線における断面図である。
【図7】実施例3の作動体を上方に回動した状態の斜視
図である。
【図8】同上、作動体をロックした状態の中央部分の断
面図である。
【図9】実施例4の不使用状態の斜視図である。
【図10】同上、作動体を上方に回動した状態の斜視図
である。
【図11】図9のB−B線における断面図である。
【図12】実施例5の作動体2を上方に回動した状態の
斜視図である。
【図13】同上作動体を閉じた状態の要部の断面図であ
る。
【図14】実施例6における綴込具の不使用状態の斜視
図である。
【図15】同上、作動体を上方に回動した状態の斜視図
である。
【図16】図14の要部の断面図である。
【図17】実施例7における綴込具の不使用状態の斜視
図である。
【図18】同上、作動体を上方に回動した状態の斜視図
である。
【符号の説明】
1 ベース 2 作動体 3 3a、3b綴り環 4 パンチ孔 5 差込口 6 紙抑え 7 係止部 8 係止体 9 ピン 10 軸 11 パンチ刃 12 係合部 13 刃先 14 ケースカバー 15 はね板 16 切欠き 17 内側側縁 18 突起 19 外側縁 20 ポケット部 21 屑受け 22 指掛け 23 パンチ屑 24 取付孔 25 用紙 26 ファイル帳 27 蝶番部 28 上縁部 29 取付部 30 開放てこ 31 とじ具 32 ヒンジ部 33 嵌合部 34 溝孔 35 止着部 36 突軸 37 切欠部 38 表示 39 パンチ屑孔 40 回動体 41 係止突起 42 係合孔 43 鋲 44 回動側板 45 固定側板 46 46a、46bコイルバネ 47 綴り棒 48 掛止板 49 挿通杆 50 連結体 51 掛止突片 52 掛止溝 53 とじ足 54 挿着孔 55 連設部 56 押さえ台 57 スライドこま

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面にパンチ孔もしくはパンチ刃を設け
    た硬質合成樹脂製の長方形ベースの長手方向の一側に、
    回動可能に硬質合成樹脂製の作動体を装着し、該作動体
    の下面に、前記ベースのパンチ孔もしくはパンチ刃と嵌
    合するパンチ刃もしくはパンチ孔を、前記硬質合成樹脂
    材をもって一体的に形成すると共に、ベース又は屑受け
    もしくはファイル帳と、作動体のいずれかの一方に係止
    体を設け、他方に前記係止体と係合する係合部を形成し
    た、作動体のロック機構を構成すると共に、前記作動体
    の上面に、とじ具を設けて成るパンチ装置及びロック装
    置付綴込具。
  2. 【請求項2】 硬質合成樹脂材の長方形のベースにパン
    チ孔及び紙抑えを設けると共に、長手方向の一側に作動
    体の連結装置を設けた、請求項1記載のパンチ装置及び
    ロック装置付綴込具のベース。
  3. 【請求項3】 硬質合成樹脂製の長方形のベースにパン
    チ孔及びファイル帳への取付部と、上面にとじ具を設け
    た作動体の連結装置を設けた、請求項1記載のパンチ装
    置及びロック装置付綴込具用のベース。
  4. 【請求項4】 硬質合成樹脂材の長方形のベースにパン
    チ刃を上向きに、一体的に形成すると共に、ファイル帳
    への取付部と作動体の連結装置とを設けた、請求項1記
    載のパンチ装置及びロック装置付綴込具のベース。
  5. 【請求項5】 ベースの一側と回動自在に連結した硬質
    合成樹脂材の作動体の下面に、一体的にパンチ刃を突設
    すると共に、この作動体の上面にとじ具を設けた、請求
    項1記載のパンチ装置及びロック装置付綴込具の作動
    体。
  6. 【請求項6】 ベースに連結した硬質合成樹脂製の作動
    体にパンチ孔を設けると共に、該作動体の上面にとじ具
    を設けた、請求項1記載のパンチ装置及びロック装置付
    綴込具の作動体。
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