JP3030518U - 穴あけ機能があるとじ込み具 - Google Patents
穴あけ機能があるとじ込み具Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 掛け杆20と受け筒60とによって紙90に
穴をあけ、紙90を掛け杆20にとじ込む操作が簡易に
でき、また掛け杆20に掛けた紙90の脱着が容易な穴
あけ機能があるとじ込み具を提供する。 【解決手段】 基盤10の後端部に掛け杆20の軸部2
1を回動可能に係合させ、掛け杆20の倒立U字状に形
成した左,右腕部23の先端刃部24と基盤10の前部
に設けた昇降可能な左,右受け筒60との間に形成した
隙間に紙90を入れ、前記刃部24を受け筒60に嵌め
て、紙90に打ち抜き穴を形成した後、紙90を掛け杆
20の軸部21側に反転させて移動し、また、軸部21
を軸回りに90°回動させて、刃部24を受け筒60か
ら抜き出し、これらの間に大きな間隔を設け、腕部23
に対する紙90の脱着を容易にした。
穴をあけ、紙90を掛け杆20にとじ込む操作が簡易に
でき、また掛け杆20に掛けた紙90の脱着が容易な穴
あけ機能があるとじ込み具を提供する。 【解決手段】 基盤10の後端部に掛け杆20の軸部2
1を回動可能に係合させ、掛け杆20の倒立U字状に形
成した左,右腕部23の先端刃部24と基盤10の前部
に設けた昇降可能な左,右受け筒60との間に形成した
隙間に紙90を入れ、前記刃部24を受け筒60に嵌め
て、紙90に打ち抜き穴を形成した後、紙90を掛け杆
20の軸部21側に反転させて移動し、また、軸部21
を軸回りに90°回動させて、刃部24を受け筒60か
ら抜き出し、これらの間に大きな間隔を設け、腕部23
に対する紙90の脱着を容易にした。
Description
【0001】
この考案は、紙などを穴あけして取り外し可能にとじ込む器具、すなわち穴あ け機能があるとじ込み具に関するものである。
【0002】
従来、伝票、記録紙などの紙を複数枚とじ込むには、これらの紙に穴あけ具に よって2個の穴をあけた後、これらの穴をとじ込み具の基盤に設けた掛け杆に嵌 めて、紙を前記基盤上に積み重ねてとじ込んでいた。
【0003】
しかし、前述した紙のとじ込みには、穴あけ具ととじ込み具との両器具が必要 であり、コストが高くなると共に、紙をとじ込む操作を2回に分けて行うために 操作が面倒で時間も長くかかるという問題点があった。 この考案は、前述の問題点を解決し、掛け杆によって紙に穴をあけ、この紙を 掛け杆の穴あけ部から移動させ、複数枚の穴をあけた紙を基盤上に積み重ねてフ ァイルでき、操作が簡易で短時間に紙を積層でき、また、2つの器具を必要とし ないことで、コストを低減でき、さらに、積層した紙のうち、必要なものを掛け 杆に対し脱着する操作が容易にできるようにした、穴あけ機能があるとじ込み具 を提供することを目的としている。
【0004】
請求項1の考案の穴あけ機能があるとじ込み具は、基盤の前後方向中央部に左 ,右位置決め板を上方に突出させ、前記基盤の前部に上下方向に貫通する左,右 取付穴およびこれらの下方に突出する左,右筒状受け口をそれぞれ形成し、前記 取付穴および筒状受け口に左,右受け筒を昇降可能に嵌合させ、左,右受け筒下 部の小外径部に嵌めた左,右コイルばねの下端を、前記小外径部の下端部に係合 保持させた左,右プラスチックカバーの上端に支持させ、左,右コイルばねの上 端を前記筒状受け口の下端にそれぞれ押し付け、波型ばねの左,右側部を、左, 右筒状受け口に形成した溝穴に係合させると共に、前記受け筒上部の大外径部に 形成した係合凹部に係脱可能に係合させて、前記受け筒の上端部を前記基盤の前 部上面から若干突出させ、かつ、波型ばねの左,右端部を前記基盤の左,右受け 口外側に設けた保持突起にそれぞれ保持させ、また基盤の後端部に設けた係合溝 に掛け杆の左,右軸部を回動可能に係合支持させ、左,右軸部間に設けた湾曲部 を基盤の後側に開口して上面前側に延びるセット凹部に収容し、基盤後部に基部 を固定した抑えばねの突出部を前記湾曲部上に位置させ、前記掛け杆の左,右軸 部の外端から直角に倒立U字状の左,右腕部を突出させ、左,右腕部の先端刃部 を前記受け筒の上端部に着脱可能にそれぞれ嵌合させ、前記波型ばねの左右方向 中央部に設けた操作部を後側に押し、前記波型ばねの左,右側部を左,右受け筒 の係合凹部から外すことで、左,右コイルばねが伸長して左,右受け筒を基盤の 前部上面と水平まで下降させ、左,右受け筒と掛け杆の左,右先端刃部との間に 隙間を形成し、これらの隙間に挿入して前記位置決め板に紙の一端を当接させ、 掛け杆の左,右先端刃部と左,右受け筒との嵌合によって前記紙の一端部に打ち 抜き穴を形成し、前記紙を掛け杆の左,右腕部長手方向に沿う移動を可能にし、 さらに、掛け杆の左,右軸部を90°回動させ、左,右先端刃部と左,右受け筒 との間に間隔を設け、掛け杆の湾曲部を抑えばねの突出部下面に弾持保持させる ようにしたものである。
【0005】 請求項2の考案は、請求項1に記載した穴あけ機能があるとじ込み具において 、クランプロッドを付加し、基盤前部の左右方向中央部に形成した切欠部の左, 右両側部に、前記クランプロッドの左,右支え部の基端両側から外側に屈曲させ た左,右取付部を、前記切欠部の左,右両側部分に回動可能に嵌合させ、前記支 え部およびこれらの先端を連結する摘みを左,右取付部の軸回りに回動可能とし 、左,右取付部にコイル状部を装着したクランプばねによって前記支え部を付勢 し、掛け杆の左,右腕部に一端部が嵌まった紙を基盤後部上に押し付けるように し、かつ波型ばねの操作部を、前記切欠部内のクランプロッド下方に位置させた ものである。
【0006】 請求項3の考案は、請求項1または2に記載した穴あけ機能があるとじ込み具 において、上面に開口しかつ下面が閉じた穴部を形成した透明な成形品からなる 左,右プラスチックカバーを、左,右受け筒の下端部に着脱可能に係合保持させ たものである。
【0007】 請求項4の考案は、請求項1または2に記載した穴あけ機能があるとじ込み具 において、上下方向に延び、紙の打ち抜き屑の落下が可能な貫通穴を形成した成 形品からなる左,右プラスチックカバーを、左,右受け筒の下端部に係合保持さ せたものである。
【0008】
以下、この考案の一実施形態につき図を参照して説明する。 一実施形態の穴あけ機能があるとじ込み具は、図1〜図3の各図に示すように 、各1個の基盤10、掛け杆20、抑えばね30、クランプロッド40、波型ば ね50、および左,右各2個の受け筒60、コイルばね70、プラスチックカバ ー80を主要部材としている。
【0009】 前記基盤10は、後端部に左,右端部が切り欠かれた突起部10aを突出させ 、上面の前部に左,右突出部10bを形成すると共に、中央部の下面にほぼ長方 形枠状の凹部10cが形成してある。また、基盤10の後端の突起部10aには 、後面に開口して左右方向全体にわたる係合溝11を中段に形成し、この係合溝 11の前側に連なり上面に開口するセット凹部12を左右方向中央部に形成し、 このセット凹部12の前側に連なり上面に開口する浅い板ばねセット凹部13を セット凹部12の左右方向中央部に形成し、基盤10の後部には上下方向に貫通 する左,右貫通穴14を形成してある。
【0010】 さらに、基盤10の前後方向中間部の左,右端部には、左,右位置決め板15 を、左,右突出部10bの後側部上方に突出させ、基盤10前部の左右方向中央 部には切欠部16を形成し、切欠部16の後面中段にスリット16aを形成する と共に、切欠部16の左,右端面および前面に開口する溝孔16bを形成してあ る。そして、基盤10の左,右突出部10bの前後方向中間部には、左,右取付 穴17を上下方向に貫通させ、基盤10の凹部10c内下方には、切欠部16の 左,右両側に位置する筒状受け口18、およびこれらの左,右両外側に対向する 保持突起19をそれぞれ突出させてある。
【0011】 前記掛け杆20は、鋼製丸棒などの一体曲げ加工品からなり、左,右軸部21 間に円弧状の小さい湾曲部22を形成し、左,右軸部21の外端から湾曲部22 と直角に屈曲して延びかつ軸部21および湾曲部22側に湾曲する倒立U字状の 左,右腕部23を有し、これらの先端部を切り欠いて先端刃部24を形成してあ る。前記抑えばね30は、板ばねからなり、基部30aにリベット孔30bを形 成し、基部30aの後側に連なる突出部30cが若干上向きに屈曲させてある。 なお、31は抑えばね30固定用のリベットである。
【0012】 前記クランプロッド40は、鋼製丸棒などの一体曲げ加工品からなり、中央部 に半円より長く円弧状に曲げた摘み40aの両端から左,右支え部40bを末端 側にこれらの間隔を拡げるように突出させ、左右支え部40bの端から左,右取 付部40cを外側にそれぞれ屈曲させてある。なお、41は左,右取付部40c に嵌まるコイル状部41aを有するクランプばねであり、これらのばね41の一 端にはL字状の支持部41bが形成してある。
【0013】 前記波型ばね50は、中央部51が前方に湾曲し、その左,右に連なる左,右 側部52が後方に湾曲し、これらの端部にループ部53をそれぞれ形成すると共 に、中央部51の中央に円弧状の操作部54を前側に突出させてある。
【0014】 前記受け筒60は、図4にも示すように、上部に大外径部61を形成し、これ らの下部に環状の係合凹部61aを形成すると共に、大外径部61の下方に連な る小外径部62の下部外周に環状凸部62aを形成してある。前記左,右プラス チックカバー80は、透明な球弧状に形成し、上面に開口し、下面が閉じた丸穴 81の上面開口に近い上部内周面に環状凹部81aが形成してある。なお、前記 左,右コイルばね70は、左,右プラスチックカバー80上に支持させるもので ある。
【0015】 前述した各部を組み立てるには、図2〜図4の各図に示すように、基盤10に 形成した左,右取付孔17に、受け筒60の大外径部61をそれぞれ昇降可能に 嵌合させ、受け筒60下部の小外径部62を、基盤10の下面に突出した筒状受 け口18の下端部中心側に突出するフランジ部18aに押し込み、これらの下方 に小外径部62の環状凸部62aを位置させる。
【0016】 そして、波型ばね50の左,右側部52を筒状受け口18の上端部に形成した 溝孔18bおよび受け筒60の大外径部61に形成した環状の係合凹部61aに 係合させ、波型ばね50の左,右端部のループ部53を基盤10の下面に突出し た保持突起19に嵌合保持させ、波型ばね50の操作部54およびこれに近い中 央部51を、基盤10に設けたスリット16aから切欠部16内に突出させてあ る。
【0017】 また、プラスチックカバー80の上面にコイルばね70を支持させて、前記カ バー80の環状凹部81aを筒状受け口18の小外径部62の環状凸部62aに 押し込んで係合させ、コイルばね70の上端を筒状受け口18下端のフランジ部 18aに支持させることで、前記カバー80を介して、受け筒60を下方に付勢 している。なお、受け筒60は、大外径部61の上端部を基盤10の左,右突出 部10b上に僅かに突出している。
【0018】 前記掛け杆20の左,右軸部21を基盤10の突起部10aに形成した係合溝 11に押し込んで、回動可能に係合支持させ、掛け杆20の湾曲部22を基盤1 0のセット凹部12に収容し、掛け杆20の左,右軸部21の外端に連なる左, 右腕部23を前記突起部10aの左,右外側に位置させて基盤10の左,右幅内 に配置してある。
【0019】 前記抑えばね30の基部30aを基盤10のばねセット凹部13内に支持させ 、リベット31を、抑えばね30の基部30aに形成したリベット孔30bおよ びばねセット凹部13の底に設けた貫通小孔13aに挿通させて、ばねセット凹 部13の底に基部30aをかしめ固定し、抑えばね30の突出部30cを掛け杆 20の湾曲部22上に対向させ、掛け杆20の左,右腕部23の先端刃部24を 前記受け筒60の上段大内径部に嵌合自在としてある。
【0020】 前記クランプロッド40の左,右取付部40cにクランプばね41のコイル状 部41aを嵌めて、左,右取付部40cを基盤10前部の切欠部16の左,右側 部に形成した溝孔16bにそれぞれ回動可能に嵌合支持させ、基盤10の前部の 切欠部16にクランプロッド40の左,右支え部40b取付部40c側端部を、 これらの間隔が狭くなるように弾性変形させて配置し、クランプばね41の支持 部41bでクランプロッド40の左,右支え部40b上を抑え、これらの支え部 40bを基盤10の左,右突出部10b間に配置し、摘み40aを抑えばね30 上に配置してある。
【0021】 次に、一実施形態に係る前記構成のとじ込み具の使用について説明する。 机、テーブルなどの木製の天板(図示省略)上に基盤10を支持させ、必要に 応じ、基盤10に形成した左,右貫通穴14を用いて基盤10の前記天板に対す る水平移動を制御する。 この状態では、図4に示すように、左,右コイルばね70が圧縮されて、プラ スチックカバー80の下端が基盤10の下縁とほぼ水平に位置している。図5の 矢印αに示すように波型ばね50の操作部54を後方に押圧することで、波型ば ね50の左,右側部52を、左,右受け筒60の係合凹部61aから外すことで 、図6にも示すように、圧縮されていた左,右コイルばね70が伸長して左,右 プラスチックカバー80とこれらに係合されている左,右受け筒60とを基盤1 0に対して下降させ、左,右受け筒60の上端を基盤10の左,右突出部10b の上面と水平にすると共に、左,右受け筒60の上端と掛け杆20に設けた左, 右腕部23の先端刃部24との間に隙間βを設ける。
【0022】 そして、波型ばね50の操作部54の押圧を解除し、第1段操作を終了するが 、この状態では、波型ばね50の左,右側部52は、左,右受け筒60の係合凹 部61a上方の外周面に圧接して、基盤10の筒状受け口18上端部の溝孔18 bに係合し、前記カバー80の下端が基盤10の下端から突出して前記天板上に 支持されている。
【0023】 その後、クランプロッド40の摘み40aを持ち、図7に示すように、クラン プロッド40を左,右取付軸40cの軸回りに180°またはこれ以上回動させ て反転させることで、クランプロッド40の左,右支え部40bおよび摘み40 aを基盤10の前方に突出させる。この状態で、基盤10の左,右突出部10b の上に、伝票などの紙90を支持させる。 続いて、紙90を前進させてその一端を基盤10の左,右位置決め板15に当 接させ、前記紙90の一端部を、左,右受け筒60と掛け杆20の先端刃部24 との間に設けた隙間βに入れて、第2段操作を終了する。なお、前記紙90は、 1枚に限らず複数枚を上下に重ねて前記隙間βに入れてもよい。
【0024】 そして、図8,図9に示すように、基盤10の全体を机、テーブルなどの天板 上面に押し付け、基盤10の下面から突出して前記天板上面に支持されているプ ラスチックカバー80を押圧することで、コイルばね70を圧縮して受け筒60 を上昇させ、これらの上端部を基盤10の左,右突出部10b上に突出させ、か つ波型ばね50の左,右側部52を左,右受け筒60の係合凹部61aに係合さ せる。
【0025】 前記掛け杆20の左,右腕部23を回動及び弾性変形させて先端刃部24を下 降させ、これらを左,右受け筒60の上段大内径部より若干下方まで押し込むこ とで、前記隙間βに入っている紙90を円形に打ち抜き穴90aをあけ、紙90 を前記腕部23の先端部に嵌め、紙90の打ち抜き屑91(図9参照)を、受け 筒60内から透明なプラスチックカバー80内に落下させて、第3段操作を終了 させる。
【0026】 その後、図10に示すように、打ち抜き穴90aが形成された紙90を掛け杆 20の左,右腕部23の長手方向に沿って左,右軸部21側に反転移動させ、紙 90の一端部を基盤10の左,右突出部10bの後側部上に支持させて、基盤1 0の後方に突出させる。続いて、摘み40aを持ってクランプロッド40を復帰 反転させ、左,右クランプばね41の支持部41bによってクランプロッド40 の左,右支え部40bの先端部および摘み40aを下方に付勢し、紙90の一端 部を基盤10上に押し付けて、第4段操作を終了させる。 さらに、前述した第1〜第4段操作を随時繰り返し行うことで、紙90を積層 ファイルする。積層ファイルした紙90は、前述したように、紙90の一端を基 盤10の前後方向中間上方に突出した左,右位置決め板15に当接させて、紙9 0に穴あけしているので、多数枚積層しても、紙90の一端が揃う。
【0027】 ファイルした紙90を取り外すには、図11に示すように、クランプロッド4 0を基盤10の前側に反転させて積層した紙90の押し付けを解除した後、掛け 杆20の軸部21を反時計方向にほぼ90°回動させ、掛け杆20の左,右先端 刃部24を左,右受け筒60の上端部から外し、掛け杆20の左,右腕部23の 湾曲部以外を水平状にし、先端刃部24と受け筒60の上端部との間隔を大きく する。
【0028】 これによって、掛け杆20の左,右軸部21中央部間に形成した湾曲部22が 、基盤10に基部を固定した抑えばね30の突出部30cに弾性保持され、掛け 杆20の回動に抵抗を与える。このため、積層した紙90の必要なものを掛け杆 20の左,右腕部23から外したり、外した紙90の打ち抜き穴90aを前記腕 部23に嵌めたりすることが容易にできる。また、掛け杆20の軸部21を時計 方向に90°回動させることで、掛け杆20の左,右腕部23の先端刃部24を 左,右受け筒60に嵌合させて、紙90を積層ファイル状態にすることができる 。
【0029】 したがって、一実施形態に係るとじ込み具は、基盤10の後端突起部10aの 係合溝11に掛け杆20の軸部21を嵌め、軸部21の両端部から屈曲した左, 右腕部23をほぼ倒立U字状に湾曲させ、これらの先端刃部24を基盤10の前 部に設けた左,右受け筒60上に紙90を支持させた状態で、掛け杆20の先端 刃部24を前記受け筒60に嵌めることで、前記紙90に打ち抜き穴90aを形 成し、その後、紙90を左,右腕部23に嵌めて反転させることで、紙90を基 盤10の前部に作業性よく積層ファイルでき、紙への穴あけとファイルとが1つ の器具のみできる。 また、掛け杆20の軸部21をほぼ90°回動させることで、掛け杆20の左 ,右腕部23が水平状になり、かつこれらの先端刃部24と基盤10に設けた受 け筒60上端との間隔が大きくなるので、ファイルした紙90の前記腕部23に 対する脱着が容易になる。
【0030】 前述した実施形態のとじ込み具では、基盤10に設けた受け筒60の下端部に 透明なプラスチックカバー80を着脱可能に係合保持させたので、これらのカバ ー80内に、紙90を掛け杆20の先端刃部24による打ち抜き屑91が受け筒 60を経てカバー80の丸穴81内に集積するが、前記カバー80を透明にした ことで、これらに集積した打ち抜き屑91の状態をカバー80外から見ることが でき、受け筒60から適時にカバー80を外してこれらに集積した打ち抜き屑9 1を捨てた後、カバー80を受け筒60に連結することができて好ましい。
【0031】 この考案において、図12は、他の実施形態の穴あけ機能があるとじ込み具の 部分垂直断面図を示し、図4に示す前述した一実施形態のとじ込み具の部分垂直 断面図と対応している。 他の実施形態のとじ込み具は、左,右プラスチックカバー82が一実施形態の 左,右プラスチックカバー80と異なる以外、前述した一実施形態のとじ込み具 と同構成である。
【0032】 図12に示したプラスチックカバー82は、図1にも鎖線で示したように、透 明な球弧状に形成し、上下方向に延びる横断面円形の貫通穴83の上端開口に近 い上部内周面に環状凹溝83aを形成してある。 そして、プラスチックカバー82の上面にコイルばね70を支持させて、前記 カバー82の環状凹溝83aを筒状受け口18の小外径部62の環状凸部62a に押し込んで係合させてある。
【0033】 したがって、掛け杆20の先端刃部24を左,右受け筒60に押し込み、紙に 打ち抜き穴をあけた際に、打ち抜き屑が受け筒60内から前記カバー82の貫通 穴83を経て下方に落ちるので、前述した一実施形態のとじ込み具のように、プ ラスチックカバーを、受け筒に対して脱着し、打ち抜き屑を捨てた後、再装着す る必要がなく、操作性がよい。
【0034】 なお、他の実施形態のとじ込み具は、前述した以外の使用、操作、および効果 が一実施形態のとじ込み具と同様であり、また、図12中の図4と同符号は同一 部分を示す。
【0035】
以上説明したように、請求項1の考案に係る穴あけ機能があるとじ込み具は、 基盤の後端部に掛け杆の左,右軸部を回動可能に係合支持させ、左,右軸部の外 端から直角に屈曲した倒立U字状の左,右腕部の先端刃部を、前記基盤の前部に 設けた左,右取付穴および筒状受け口に嵌めた左,右受け筒の上端部に嵌合させ 、前記受け筒が基盤上面から若干上昇した状態(図2参照)で、波型ばね操作部 を後方に押し、波型ばねの左,右側部を左,右受け筒の環状の係合凹部から外す ことで、前記筒状受け口と、受け筒の下端部に係合保持させた左,右プラスチッ クカバーとの間に介在させた左,右コイルばねが伸長し、左,右受け筒を下降さ せてこれらの上端を基盤上面と水平にし、左,右受け筒と左,右先端刃部との間 に隙間を形成する(図5,図6参照)。
【0036】 前記隙間に紙を挿入し、紙の一端を基盤の前後方向中間部上に突出させた左, 右位置決め板に当接させ(図7参照)、掛け杆の左,右腕部の下降と左,右受け 筒の上昇との少なくとも一方(好ましくは両方)によって、掛け杆の先端刃部を 受け筒の上端部に嵌合させて、前記紙の一端部に打ち抜き穴を形成する(図8, 図9参照)。 その後、打ち抜き穴が形成された紙を、掛け杆の左,右腕部の長手方向に沿っ て、これらの左,右軸部側に反転させ、紙の一端部を基盤の後側部上に支持させ る(図10参照)。 そして、前述した各操作を随時繰り返し行うことで、紙を積層ファイルするも のである。
【0037】 したがって、請求項1の考案は、掛け杆の左,右腕部の先端刃部で紙に穴をあ け、この穴あけ部から前記腕部に沿って穴をあけた紙を、腕部の軸部側に移動さ せ、複数枚の基盤の後部に積み重ねてファイルできるので、操作が簡易で短時間 で紙の穴あけ積層でき、また、穴あけ具ととじ込み具との両器具を必要とせず、 穴あけ機能がある1つのとじ込み具で間に合うので、コストダウンができる。
【0038】 さらに、ファイルした紙を外すには、掛け杆の左,右腕部などを持って左,右 軸部を90°回動させ、先端刃部を前記受け筒の上端から抜き出し、これらの間 に大きな間隔を形成できる(図11参照)。また、掛け杆の回動によって左,右 軸部間に設けた湾曲部が抑えばねの突出部に弾性保持される。このため、掛け杆 の左,右腕部に対し、穴をあけた紙の脱着が容易にできる。
【0039】 請求項2の考案は、請求項1に記載した穴あけ機能があるとじ込み具において 、基盤の前部に左,右方向中央部に形成した切欠部の左,右両側部分に、クラン プロッドの左,右支え部基端両側から外側に屈曲させた左,右取付部を回動可能 に嵌合させ、前記支え部およびこれらの先端を連結する摘みを、前記取付部の軸 回りに回動させた状態で、基盤の前部上に一端部を支持した紙に打ち抜き穴を形 成する(図7参照)。 また、基盤の後部上に支え部および摘みを、掛け杆の左,右腕部に一端部が嵌 まって積層した紙上に支持させて、前記取付部に嵌めたクランプばねによって、 前記紙を抑え付けることで(図10参照)、積層した紙を安定した状態に保持で きる。
【0040】 請求項3の考案は、請求項1または2に記載した穴あけ機能があるとじ込み具 において、上面に開口しかつ下面が閉じた穴部を形成した透明な成形品からなる 左,右プラスチックカバーを、左,右受け筒の下端部に着脱可能に係合保持させ たので、掛け杆の先端刃部と前記受け筒の上端部との嵌合による紙の打ち抜き屑 が受け筒内を経て前記カバーの丸穴内に集積する。 このため、カバー内の打ち抜き屑の集積状態は、前記カバーを透明にしたこと で、これらのカバー外から見ることができ、受け筒からカバーを適時に取り外し て、前記丸穴内の打ち抜き屑を捨てた後、カバーを受け筒に係合保持させて、打 ち抜き屑を受け筒に詰まらないようにすることができ、打ち抜き屑の散乱の防止 に役立つ。
【0041】 請求項4の考案は、請求項1または2に記載した穴あけ機能があるとじ込み具 において、上下方向に延び、紙の打ち抜き屑の落下が可能な貫通穴を形成した成 形品からなる左,右プラスチックカバーを、左,右受け筒の下端部に係合保持さ せたので、掛け杆の先端刃部と前記受け筒の上端部との嵌合による紙の打ち抜き 屑が受け筒および貫通穴内を経て、前記カバーの下方に落ちるので、カバーを受 け筒から取り外して打ち抜き屑を捨てた後、カバーを受け筒に再び係合保持させ る操作が不要となり、手間がかからない。
【図1】この考案の一実施形態に係る穴あけ機能がある
とじ込み具を示した分解斜視図。
とじ込み具を示した分解斜視図。
【図2】図1に示したとじ込み具を組み立てた上面斜視
図。
図。
【図3】図1に示したとじ込み具を組み立てた下面斜視
図。
図。
【図4】図2に示したとじ込み具の部分垂直断面図。
【図5】図2に示したとじ込み具の穴あけ第1段操作状
態の斜視図。
態の斜視図。
【図6】図5に示したとじ込み具の部分垂直断面図。
【図7】図2に示したとじ込み具の穴あけ第2段操作状
態の斜視図。
態の斜視図。
【図8】図2に示したとじ込み具の穴あけ第3段操作状
態の要部斜視図。
態の要部斜視図。
【図9】図8に示したとじ込み具の部分垂直断面図。
【図10】図2に示したとじ込み具の第4段操作状態の
斜視図。
斜視図。
【図11】図2に示したとじ込み具の紙外し直前の斜視
図。
図。
【図12】この考案の他の実施形態に係る穴あけ機能が
あるとじ込み具の部分垂直断面図。
あるとじ込み具の部分垂直断面図。
10 基盤 11 係合溝 12 セット凹部 13 ばねセット凹部 15 位置決め板 16 切欠部 17 取付穴 18 筒状受け口 19 保持突起 20 掛け杆 21 軸部 22 湾曲部 23 腕部 24 先端刃部 30 抑えばね 31 リベット 40 クランプロッド 40a 摘み 40b 支え部 40c 取付部 41 クランプばね 50 波型ばね 51 中央部 52 側部 53 ループ部 54 操作部 60 受け筒 61 大外径部 61a 係合凹部 62 小外径部 62a 環境凸部 70 コイルばね 80 プラスチックカバー 81 丸穴 82 プラスチックカバー 83 貫通穴 90 紙 91 打ち抜き屑
Claims (4)
- 【請求項1】 基盤の前後方向中央部に左,右位置決め
板を上方に突出させ、前記基盤の前部に上下方向に貫通
する左,右取付穴およびこれらの下方に突出する左,右
筒状受け口をそれぞれ形成し、前記取付穴および筒状受
け口に左,右受け筒を昇降可能に嵌合させ、左,右受け
筒下部の小外径部に嵌めた左,右コイルばねの下端を、
前記小外径部の下端部に係合保持させた左,右プラスチ
ックカバーの上端に支持させ、左,右コイルばねの上端
を前記筒状受け口の下端にそれぞれ押し付け、波型ばね
の左,右側部を、左,右筒状受け口に形成した溝穴に係
合させると共に、前記受け筒上部の大外径部に形成した
係合凹部に係脱可能に係合させて、前記受け筒の上端部
を前記基盤の前部上面から若干突出させ、かつ、波型ば
ねの左,右端部を前記基盤の左,右受け口外側に設けた
保持突起にそれぞれ保持させ、また基盤の後端部に設け
た係合溝に掛け杆の左,右軸部を回動可能に係合支持さ
せ、左,右軸部間に設けた湾曲部を基盤の後側に開口し
て上面前側に延びるセット凹部に収容し、基盤後部に基
部を固定した抑えばねの突出部を前記湾曲部上に位置さ
せ、前記掛け杆の左,右軸部の外端から直角に倒立U字
状の左,右腕部を突出させ、左,右腕部の先端刃部を前
記受け筒の上端部に着脱可能にそれぞれ嵌合させ、前記
波型ばねの左右方向中央部に設けた操作部を後側に押
し、前記波型ばねの左,右側部を左,右受け筒の係合凹
部から外すことで、左,右コイルばねが伸長して左,右
受け筒を基盤の前部上面と水平まで下降させ、左,右受
け筒と掛け杆の左,右先端刃部との間に隙間を形成し、
これらの隙間に挿入して前記位置決め板に紙の一端を当
接させ、掛け杆の左,右先端刃部と左,右受け筒との嵌
合によって前記紙の一端部に打ち抜き穴を形成し、前記
紙を掛け杆の左,右腕部長手方向に沿う移動を可能に
し、さらに、掛け杆の左,右軸部を90°回動させ、
左,右先端刃部と左,右受け筒との間に間隔を設け、掛
け杆の湾曲部を抑えばねの突出部下面に弾持保持させる
ようにしたことを特徴とする穴あけ機能があるとじ込み
具。 - 【請求項2】 クランプロッドを付加し、基盤前部の左
右方向中央部に形成した切欠部の左,右両側部に、前記
クランプロッドの左,右支え部の基端両側から外側に屈
曲させた左,右取付部を、前記切欠部の左,右両側部分
に回動可能に嵌合させ、前記支え部およびこれらの先端
を連結する摘みを左,右取付部の軸回りに回動可能と
し、左,右取付部にコイル状部を装着したクランプばね
によって前記支え部を付勢し、掛け杆の左,右腕部に一
端部が嵌まった紙を基盤後部上に押し付けるようにし、
かつ波型ばねの操作部を、前記切欠部内のクランプロッ
ド下方に位置させたことを特徴とする請求項1に記載の
穴あけ機能があるとじ込み具。 - 【請求項3】 上面に開口しかつ下面が閉じた穴部を形
成した透明な成形品からなる左,右プラスチックカバー
を、左,右受け筒の下端部に着脱可能に係合保持させた
ことを特徴とする請求項1または2に記載の穴あけ機能
があるとじ込み具。 - 【請求項4】 上下方向に延び、紙の打ち抜き屑の落下
が可能な貫通穴を形成した成形品からなる左,右プラス
チックカバーを、左,右受け筒の下端部に係合保持させ
たことを特徴とする請求項1または2に記載の穴あけ機
能があるとじ込み具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996000112U JP3030518U (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | 穴あけ機能があるとじ込み具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996000112U JP3030518U (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | 穴あけ機能があるとじ込み具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3030518U true JP3030518U (ja) | 1996-11-01 |
Family
ID=43165512
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996000112U Expired - Lifetime JP3030518U (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | 穴あけ機能があるとじ込み具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3030518U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101260183B1 (ko) | 2011-06-24 | 2013-05-06 | 전봉수 | 차트 홀더 |
-
1996
- 1996-01-19 JP JP1996000112U patent/JP3030518U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101260183B1 (ko) | 2011-06-24 | 2013-05-06 | 전봉수 | 차트 홀더 |
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