JP2000127096A - 多用途パンチ並びに同器に用いるベース及びフレーム並びに屑受 - Google Patents

多用途パンチ並びに同器に用いるベース及びフレーム並びに屑受

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JP2000127096A
JP2000127096A JP10305861A JP30586198A JP2000127096A JP 2000127096 A JP2000127096 A JP 2000127096A JP 10305861 A JP10305861 A JP 10305861A JP 30586198 A JP30586198 A JP 30586198A JP 2000127096 A JP2000127096 A JP 2000127096A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の1穴パンチは、複数の穿孔を行うために
定規等の附属品を必要とし、また、穿孔の際に位置合わ
せの表示が不明確なため、規格通りの適正な穿孔が困難
であった。このため附属部品等をなくした、多用途パン
チ器を提供する。 【解決手段】下面に屑受17を装着し、前部にパンチ穴
3を設けたベース2の上方に、フレーム5、ハンドル6
を装着し、ハンドルを押すことにより穿孔可能にしたパ
ンチにおいて、ベース2のパンチ穴3の中心から、12
mm及び40mmの位置に規制部20を設け、更に40
mm、31.5mm、28.5mm、12mmの位置の
ベース2及びフレーム5に、指標部21及び、1、4、
3、2の穴符号を設け、前記穴符号に用紙の端を合わせ
ることにより、1穴、2穴、3穴、4穴の穿孔ができる
多用途パンチを提供することにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1穴パンチで、書
類やカード等の用紙に各種のファイル等に綴じ込むため
の、2穴、3穴、4穴等の孔をあける他、併設したホッ
チキス等による紙綴じもできる、多用途パンチ並びに同
器に用いるベース及びフレーム、並びに屑受に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、1穴パンチで複数の穿孔を行うも
のとして、例えば次のようなものが開示されている。実
公昭38−5503号「定規付パンチ」、実公昭39−
29082号「モノパンチ」、実公昭49−718号
「穿孔器」、実公昭50−22390号「紙綴孔穿孔
機」、実公昭53−6867号「綴穴明具」、実公昭6
3−9439号「パンチ」、実開平1−84999号
「事務用パンチ」、実公昭51−35587号の「パン
チ」等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来のものは穿
孔用途の種類も少なく、また用紙に穿孔する際に、位置
合わせの表示が不明確なため、適正な規格の穿孔が困難
である等の問題点や欠点があった。
【0004】本発明は、パンチ本体に定規等の附属品を
必要とせず、本体の一部に明確な表示を附して、多種類
の穿孔が確実に行えるようにすると共に、パンチ器にホ
ッチキス等の事務器を併設した、多用途パンチを提供す
ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の多用途パンチ器においては、下面に屑受を装
着したベースの上方にフレームを固着し、このフレーム
の前部に支点ピンにより回動可能にハンドルを装着し、
ハンドルを押し下げることにより内部に装着されたパン
チ刃が下降して、挿入口に挿入された用紙に穿孔を行う
ようにしたパンチ器において、用紙の挿入口後端に、パ
ンチ穴の中心からほぼ40mmの位置に規制部を設ける
と共に、前記挿入口の上下または一方に、複数の指標部
を設け、更に本体の背面に、用紙の規制壁を設けたもの
である。
【0006】なお、前記フレームの側壁には適確な穿孔
を行うために、複数の指標部及び穴符号を設けることが
必要である。
【0007】なお、前記多用途パンチ器の下面に取り付
けて、パンチ屑を収容する屑受の一部に、穿孔時に用紙
を適確に規制する規制部を設けたものである。
【0008】また、多用途パンチ器本体の、ベースの両
側を上方に折り曲げて側壁を形成すると共に、用紙の挿
入口を設け、前記両側壁内にフレームを固着すると共
に、上方に支点ピンにより回動可能にハンドルを装着
し、ハンドルを押し下げることにより、内部に装着され
たパンチ刃が下降して、挿入口に挿入された用紙に穿孔
を行うようにしたパンチ器において、用紙の挿入口の一
方に、パンチ穴の中心からほぼ40mm、及び他方をほ
ぼ12mmの位置に規制部を設け、前記挿入口の一方の
上下または他方に、複数の指標部を設けたものである。
【0009】また、前記の、両側を上方に折り曲げて成
形したベースの側壁に、長さの異なる用紙の挿入口を設
け、この挿入口の上下または一方に、複数の指標部及び
穴符号を設けて、適正な穿孔を行うようにする。
【0010】次にプライヤー型多用途パンチ器の、前部
にパンチ穴を設け、後部を上方に延長して把持部を形成
したベースと、前部下面にパンチ穴を固着し、後部を下
方に延長したハンドルと、前部にパンチ刃の通孔を設け
ると共に、中間部に側壁及び規制壁を形成し、その後部
に取付部を設けたフレームとを、支点ピンにより装着し
て、前部に用紙の挿入口を設けた、パンチ器において、
前記パンチ穴の中心から、ほぼ40mmの位置に規制部
を設けると共に、用紙の挿入口の上下または一方に、複
数の指標部、及び必要に応じて穴符号を設けることによ
り、1穴から4穴までの各穿孔を行えるようにしたもの
である。
【0011】次に図12に示すように、多用途パンチ器
の前部にパンチ穴を設け、後方に側壁を形成したベース
と、前部下面にパンチ刃を固着したハンドルとを、後部
において枢着軸により回動可能に装着した多用途パンチ
器において、前記ベースの1側に、パンチ穴の中心から
40mmの位置、及び他の1側には12mmの位置に、
規制部を設けると共に、ベースの上面及び側面に、パン
チ穴の中心からほぼ40mm、及び31.5mm、並び
に28.5mm、更に12mmの位置に、指標部を設
け、更に必要に応じて前記指標部の近くに穴符号を表示
して成る多用途パンチである。
【0012】また、多用途パンチ器の、前部にパンチ穴
を設けたベースと、前部下面にパンチ刃を固着したハン
ドルとを、後部において回動可能に装着した多用途パン
チにおいて、ベースの上面及び側面、もしくは一方に、
複数の指標部を設けると共に、必要に応じて穴符号を表
記した多用途パンチのベースで構成する。
【0013】次に前部にパンチ穴を設けたベースと、下
面にパンチ刃を固着したハンドルとを、後部において回
動可能に装着し、ベースの一部に複数の指標部を設けた
多用途パンチのハンドルの上方に、一対の側板、及び針
曲台を設け、その上方にフレーム並びにカバーを回動可
能に装着したホッチキス部を備え、前記ハンドルの、パ
ンチ刃を設けた位置の上方に押圧部を形成して成る多用
途パンチである。
【0014】更にまた、前部にパンチ穴を設けたベース
と、下面にパンチ刃を固着したハンドルとを、後部にお
いて回動可能に装着し、ベースに複数の指標部、及び必
要により穴符号を設けた、多用途パンチ器のベースの下
方に、ベース部とカバー部から成るクリップ装着器を併
設し、前記クリップ装着器の本体内に、クリップ押し具
を装着し、本体の前端に用紙の差込口を設け、該差込口
の両側後部に拡開バネを装着すると共に、カバー部にプ
ッシャーを摺動可能に装着し、前記プッシャーとクリッ
プ押し具とを、伸縮コイルバネで連結すると共に、本体
の下面にクリップの挿入口を設けて構成した多用途パン
チである。
【0015】
【発明の実施の形態】
【0016】
【実施例1】以下図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明すると、パンチ器本体1のベース2の前部にパ
ンチ穴3を設け、このパンチ穴3の上面に、用紙の挿入
口4をほぼコ字状になるように、フレーム5を固着し、
更にフレーム5の上方にハンドル6を支点ピン7により
回動可能に支着すると共に、ハンドル6に装着した作動
ピン8をパンチ刃9の貫孔10を挿通して、前記パンチ
刃9をフレーム5に設けたガイド孔11及び11aに挿
通して、ハンドル6を押圧することにより、パンチ刃9
が上下に運動し、パンチ刃9の刃先12が、パンチ穴3
内を出没して、挿入口4内に挿入された用紙13を穿孔
できるようになっている。
【0017】なお図3において、11bはフレーム5の
両側に設けられた長目のガイド孔、14は支点ピン7に
装着されている作動バネで、ハンドル6を常時上方に開
放するようになっており、また15はフレーム5とベー
ス2を固着した固着部、また図1において、16は不使
用時にハンドル6を水平位置に係止する係止バンド、1
7はベース2に着脱可能に装着された屑受で、パンチ屑
を収容するものであり、更に、フレーム5の側壁18
と、ハンドル6の前端に設けた表示部19及び19a並
びに19bは、それぞれパンチ穴3の中心位置を示すも
のである。
【0018】以上説明したように、本体1は一部を除
き、従来の1穴パンチと概ね同様に構成されているが、
本発明の特長である多様な用途に供するため、次の如き
新規な構成が附加されているものである。
【0019】この1穴パンチ器で2穴の穿孔を行うため
に、図1及び3に示すごとく、挿入口4の後端を、図1
に示すごとく、フレーム5の表示部19から2穴の穴ピ
ッチ80mmの半分である40mmに設定して、規制部
20を設け、その上部のフレーム5の側壁18に、指標
部21及びパンチ穴数を示す穴符号22を表示する。な
お指標部21はベース2にも設けることもできる。
【0020】次に図1に図示するごとく、後述する3穴
の穿孔を行うために、パンチ穴3の中心位置である表示
部19から、31.5mmの位置、及び4穴の穿孔を行
うための28.5mmの位置、並びに1穴の穿孔位置を
示す12mmの位置に、それぞれ指標部21を設け、ま
た前記各指標部21の上部または近くに、図1の如く、
穿孔数を示す、1・4・3・2等の穴符号22を、それぞ
れ標記する。
【0021】次に図2に示すように本体1の裏側にパン
チ穴3の中心位置を示す表示部19bを設けると共に、
多種類の確実な穿孔を行うため、図2のごとく屑受17
の一部を上方に延設して、規制壁23を形成する。そし
て規制壁23前部の規制部20a、及び裏面の規制部2
0bの位置を、パンチ穴3の中心位置の、縦及び横の延
長線から12mmの位置に設定するように形成する。な
お、前記規制壁23は、屑受17やベース2等に適宜添
付するように取り付けてもよい。
【0022】本発明は以上のように構成されているの
で、これにより1穴の穿孔を行うには、ベース2上の挿
入口4に用紙(図示なし)を挿入した後、用紙の端を穴
符号22の、1の数字下の指標部21に合わせて、ハン
ドル6を押し下げれば、作動ピン8に装着されているパ
ンチ刃9が下降し、刃先12が用紙を穿孔しながらパン
チ穴3内に嵌入するため、用紙に穿孔することができ
る。
【0023】穿孔後、ハンドル6への押圧を解けば、作
動ばね14の弾発力により、ハンドル6の後部が上昇
し、これに伴って、パンチ刃9も上昇するため、挿入口
4内の用紙を、容易に取り出すことができる。
【0024】次に図4及び5に示すA4判用紙24に、
2穴及び4穴の穿孔を行う状態を説明する。A4判用紙
の規格サイズは、210mm×297mmで、図4の左
側の297mmの部分には、2穴及び4穴の2種類の穿
孔が行われ、それぞれのファイル帳に綴じられて使用さ
れている。そして、2穴用の穴ピッチは80mmで、4
穴用の穴ピッチは、図4のごとく、3個所とも80mm
で、中心部の80mmは2穴用の穴ピッチと同一であ
り、両端はそれぞれ28.5mmの規格となっている。
【0025】このA4判用紙24に、まず2穴の穿孔を
行うには、A4判用紙24を図5のように二つ折りにす
る。そして折り返し辺25を挿入口4の規制部20に当
接させる。これにより折り返し辺25は、指標部21
と、穴符号22の穿孔数字2の直下になる。一方図5に
おいて左側の綴じ穴部側26を図2に示す規制壁23裏
側の規制部20bに当接させる。
【0026】そしてこの状態でハンドル6の後部を押圧
すれば、前述のごとくパンチ刃9により、図5に示す第
1次穴27が穿孔される。挿入口4から用紙24を取り
出して拡げれば、穴ピッチ80mmと、穴の中心から用
紙の奥行き端部まで12mmの、規格の2穴が穿孔され
る。なお、この2穴の規格穴はA4判のみならず、B5
判用紙についても同様である。
【0027】次にA4判用紙24に本発明の特長であ
る、4穴の穿孔を行うには、図5のように二つ折りにし
て、前記と同様に2穴の穿孔を行った後、両端部28を
挿入口4に挿入し、表示部19から28.5mmの位置
の指標部21及び穴符号22の、4の数字の位置に合わ
せると共に、綴じ穴部側26を規制部20bに当接させ
た後、ハンドルを押圧して穿孔を行う。
【0028】穿孔終了後、A4判用紙24を拡げれば、
図4に示す3個所の穴ピッチ80mmと、両端が28.
5mmの規格通りの穿孔が行われ、4穴用ファイル帳に
綴じこむことができるものである。
【0029】次に図6に示す3穴パンチの穿孔について
説明する。3穴ファイルに用いるレターサイズ用紙29
の規格サイズは、279mm×215mmで、穴ピッチ
は図6のごとく2個所とも108mmで、両端はそれぞ
れ31.5mmの規格となっている。
【0030】この用紙29に3穴を穿孔するには、用紙
29を点線位置30のように2つ折りにして中心線31
を形成し、この中心線31の部分を、用紙29を開いた
状態で本体1の挿入口4に挿入し、中心線31を、ハン
ドル6先端の表示部19aの中心部に合わせると共に、
用紙29の奥行き端部32を図2の規制部20aに当接
させて、ハンドル6を押圧すると、最初に、3穴パンチ
穴の中心穴33が穿孔される。
【0031】次いで、2つ折りした用紙29の両端部2
8aを二重に合わせたまま、挿入口4に挿入して表示部
19から31.5mmの位置にある指標部21と、その
上方の3の数字の穴符号22の位置に合わせて、ハンド
ル6を押圧すれば、前述のごとく穿孔され、用紙29を
拡げれば、図6の実線に示す規格通りの3穴が穿孔され
るものである。
【0032】なお、上記の3穴用ファイルについては、
レターサイズ用紙29の外、A4判用紙を用いるところ
もあるので、その場合は、穴ピッチは2個所とも前記と
同じ108mmであるが、A4判用紙が297mmのた
め、両端部28aの寸法は、図6のレターサイズ用紙2
9より9mm多い40.5mmとなる。
【0033】このためA4判用紙に3穴を穿孔する場合
は、前記のごとく中心穴33を穿孔した後、図5のよう
に両端部28を二重に合わせたまま、挿入口4に挿入し
て、表示部19から40mmの位置にある規制部20に
当接させて、前述のごとく穿孔すれば、3穴用ファイル
に綴じ込むことができるので、その旨を使用説明書に記
載すれば良い。
【0034】
【実施例2】次に図7から図9に示す実施例2について
説明すると、パンチ器本体1のベース2の前部にパンチ
穴3を設けると共に、両側を上方に折り曲げて側壁18
a及び18bを形成し、前記両側壁に、用紙の挿入口4
a、及び4bを、ほぼコ字状に設ける。
【0035】更に、両側壁18a及び18bの前部上方
に、ハンドル6を支点ピン7により回動可能に止着する
と共に、ハンドル6に装着した作動ピン8を、パンチ刃
9の貫孔10を挿通して、前記パンチ刃9を、後部をベ
ース2内に固着したフレーム5のガイド孔11A、及び
側壁18bの上方に設けたガイド孔11bに挿通して、
ハンドル6を押圧することにより、パンチ刃9が上下に
運動し、パンチ刃9の刃先12が、パンチ穴3内を出没
して、用紙の挿入口4a及び4b内に挿入され用紙を穿
孔できるようになっている。
【0036】なお図9において、11cは側壁18bに
設けられた長目のガイド孔、14は支点ピン7に装着さ
れている作動ばねで、ハンドル6を常時上方に開放する
ようになっており、また15はフレーム5とベース2を
固着した固着部であり、また17は、ベース2に着脱可
能に装着された屑受で、パンチ屑を収容するものであ
る。
【0037】更に、ベース2の側壁18aと、ハンドル
6の前端に設けた、表示部19及び19a並びに図8の
表示部19bは、それぞれ、パンチ穴3の中心位置を示
すものである。
【0038】次にこの1穴パンチ器で2穴の穿孔を行う
ために、図7に示すように側壁18aに形成した、用紙
の挿入口4aの後端を、前述の実施例1とほぼ同様に、
表示部19から40mm後方に設定して、規制部20を
設け、その上部に指標部21、及びパンチ穴数を示す穴
符号22を表示する。
【0039】次に3穴の穿孔を行うために、図7に図示
したように表示部19から31.5mmの位置、及び4
穴の穿孔を行うための28.5mmの位置、並びに1穴
の穿孔位置を示す12mmの位置に、それぞれ指標部2
1を設けると共に、前記指標部21の上部に、穿孔数を
示す、1・4・3・2等の穴符号22をそれぞれ標記す
る。
【0040】次に図8に示すように本体1の背面に、パ
ンチ穴3の中心位置を示す表示部19bを設けると共
に、多種類の確実な穿孔を行うため、ベース2の側壁1
8bの一部を規制壁23として活用し、この規制壁23
前部の規制部20a、及び裏面の規制部20bの位置
を、パンチ穴3の中心位置の縦及び横の延長線から12
mmの位置に設定するように形成する。
【0041】以上図7から9に示す実施例2は上記のよ
うに構成されており、これにより1穴・2穴・3穴・4
穴の穿孔が可能であるが、穿孔方法については前述の図
1から図6に示す実施例1とほぼ同様であるので説明を
省略する。
【0042】尚、本実施例については、本体1を少し狭
く構成し、図8の規制部20aを、図7の規制部20の
位置まで延長し、更に前実施例のごとく、屑受17の一
部を延設して、規制部20a及び規制壁23を設けるよ
うにしても同効である。
【0043】
【実施例3】次に図10及び11に示す実施例3につい
て説明する。この実施例3は、プライヤータイプのパン
チ器で、パンチ器本体1のベース2の前部に、パンチ穴
3を設けると共に、後部を上方に延長して把持部34を
設け、中間部を支点ピン7によりハンドル6を回動可能
に止着する。
【0044】ハンドル6は前部にパンチ刃9を固着する
と共に後部を下方に延長して把持部34aを設け、両把
持部34及び34a間に、図11に示すように作動ばね
14を装着して、両把持部34及び34aを常時開放す
るように構成する。
【0045】ベース2の内側に装着されている薄板状の
フレーム5は、用紙を挿入しやすくするため、先端部を
上方に折り曲げ、その後部に図11に示すように、パン
チ刃9が出没する通孔35を設け、その後方を図10の
ごとく、手前側を上方に折り曲げて側壁18cを設ける
と共に、反対側を下方に折り曲げて、規制壁23aを形
成し、更に中間部の両側を下方に曲折して、取付部36
を設けて、支点ピン7に取付け、更に取付部36の後部
を逆U字形に成形して、把持部34の内側に作動ばね1
4により圧着する。
【0046】次に前記のように、フレーム5をベース2
内に装着することにより、フレーム5の前部と、ベース
2の前部との間に用紙の挿入口4cを形成し、この挿入
口4cの後部に、パンチ穴3の中心から40mmの位置
に、前述の実施例と同様に規制部20cを設ける。
【0047】また、前記フレーム5に設けた側壁18c
の後端部を、前記規制部20cと同様に、パンチ穴3の
中心から40mmの位置に設定して指標部21とし、そ
の近くに穿孔数2を示す穴符号22を標記する。
【0048】次に3穴の穿孔を行うために、図10に示
すように、パンチ穴3の中心から、31.5mmの位
置、及び4穴の穿孔を行うための28.5mmの位置
に、それぞれ指標部21を設けると共に、前記指標部2
1の上部に、穿孔数を示す、3・4等の穴符号22を標
記する。なお、側壁18cの前端部は、パンチ穴3の中
心から12mmの距離とし、この前端部を指標部21と
してその近くに、穴符号48を標記する。
【0049】次に図10及び11に示すように、フレー
ム5を下方に折り曲げて成形した規制壁23aは、前端
部に規制部20dを設け、前記規制壁23aと規制部2
0dの位置を、パンチ穴3の中心位置の縦及び横の延長
線から12mmの位置に設定するように形成する。
【0050】以上図10及び11に示す実施例3は上記
のように構成されており、これにより、1穴から4穴ま
での各穿孔が可能であるが、穿孔方法については、まず
1穴の穿孔を行うには、ベース2とフレーム5の両先端
部の間に設けられた、挿入口4に用紙を挿入し、用紙の
端部をフレーム5の下面に形成された規制部20dに当
接して、ベース2とハンドル6の把持部34及び34a
を把持して、ハンドル5の把持部34aを強く握り締め
る。
【0051】するとハンドル6の先端に下向きに取り付
けられているパンチ刃9が下降しはじめ、フレーム5先
端の通孔35を通過して、刃先12が用紙を穿孔しなが
らパンチ穴3内に嵌入するため、用紙に穿孔することが
できる。
【0052】穿孔後ハンドル6の把持部34aへの握力
を解けば、作動ばね14の弾発力により、把持部34a
が開放されるのに伴い、パンチ刃9が上昇して図10の
状態に復帰するため、挿入口4内の用紙を容易に取り出
すことができる。
【0053】なお、2穴・3穴・4穴の穿孔について
は、実施例1において説明したものとほぼ同様であるの
で説明を省略する。
【0054】なお、図において17は屑受で、ベース2
の下方に着脱または、回動可能に装着する。 更に、本
実施例による指標部21や、穴符号22の標記について
は、側壁18cのみならず、ベース2や、ハンドル6、
屑受17等に設けてもよい。
【0055】
【実施例4】次に図12及び13に示す実施例4につい
て説明する。この多用途パンチ器は、構成を極めて簡素
にすると共に、ホッチキスやクリップ綴じ器など、他の
事務器等とも併設することができるように構成したもの
である。
【0056】パンチ器本体1のベース2の前部に、パン
チ穴3を設けると共に、図12のごとく手前側に、前記
パン穴3の中心からほぼ40mmの位置に、規制部20
dを設けると共に、後方に向けて側壁18dを形成す
る。更に反対側にも、パンチ穴3の中心からほぼ12m
mの位置に、規制部20eを設けると共に、その後方に
かけて、側壁18eを形成する。
【0057】そして、両側壁18d及び18eの後部に
枢着軸37を設け、この枢着軸37にハンドル6の後部
に形成した取付部38を、ハンドル6が回動できるよう
に取り付ける。
【0058】次にハンドル6の下面に、パンチ刃9を固
着すると共に、後方両側に切欠部40・40を形成す
る。そしてハンドル6を下方に押圧することにより、刃
先12が、ベース2上に載置された用紙を、穿切しなが
らパンチ穴3内に嵌入して、用紙の穿孔を行うようにす
る。
【0059】更にこのパンチ器本体1で、2穴の穿孔を
行うために、前述の各実施例と同様に、図12のよう
に、ベース2の上面に、パンチ穴3の中心からほぼ40
mmの位置に、規制部20dを形成すると共に、指標部
21を設け、その隣にパンチ穴数を示す、穴符号22を
表示する。次に3穴の穿孔を行うために、パンチ穴3の
中心から31.5mmの位置、及び4穴の穿孔を行うた
めの28.5mmの位置、並びに1穴の穿孔を行うため
に、ほぼ12mmの位置に、それぞれ指標部21を設け
ると共に、同指標部21の脇に穿孔数字を示す、1・4
・3・2等の穴符号22を標記する。
【0060】また、ベース2の上面に、パンチ穴3の中
心位置を示す表示部19cを設け、この表示部19cの
延長線と、側壁18eの内側との距離を、ほぼ12mm
になるように設定する。更にベース2の中央部上面に紙
抑え部39を設け、その前端に用紙の挿入口4を形成す
る。
【0061】以上、図12及び13に示す実施例4は上
記のように構成されており、これにより1穴の穿孔を行
うには、ベース2のパンチ穴3の上に穿孔する用紙を置
いた後、用紙の端を規制部20e及び指標部21に合わ
せて、ハンドル6を下方に押圧する。これによりハンド
ル9は枢着軸37を中心として回動し、下面に固着した
パンチ刃9の刃先12が、用紙を穿孔しながらパンチ穴
3内に嵌入して用紙に穿孔を行う。終了後ハンドル6を
上方に回動すれば、穿孔された用紙を容易に取り出すこ
とができる。
【0062】なお、この実施例4のパンチ器により、2
穴、4穴、及び3穴の穿孔を行うには、前記並びに実施
例1において説明したものと、概ね同様であるので説明
を省略する。
【0063】
【実施例5】次に図14に示す、実施例5について説明
する。この実施例5の多用途パンチ器は、前述の実施例
4のパンチ器に屑受17を設けると共に、図12に示す
紙抑え39を、図14のように、ベース2の側壁18f
の前部に形成したものである。
【0064】パンチ器本体1のベース2の前部にパンチ
穴3を設けると共に、パンチ穴3の中心からほぼ12m
mの位置以後の両側に、側壁18f及び18gを形成し、
後部に枢着軸37を設け、この枢着軸37にハンドル6
の後部に形成した取付部38を、ハンドル6が回動可能
に取り付ける。
【0065】次に、ハンドル6の下面に、パンチ刃9を
固着すると共に、後方両側に切欠部40及び40を形成
する。そしてハンドル6を下方に押圧することにより、
パンチ刃9の刃先12が、ベース2上に載置された用紙
を、穿孔しながらパンチ穴3内に嵌入して穿孔を行う。
【0066】次に図14に示すように、側壁18fの下
面に、前部から後方に向けて、パンチ穴3の中心位置か
らほぼ40mmの位置まで切欠いて、用紙の挿入口4、
及び紙抑え部39を形成し、後端に規制部20fを設け
る。
【0067】また、このパンチ器本体1で、2穴の穿孔
を行うために、前述の各実施例のように、パンチ穴3の
中心から後方の、ほぼ40mmの位置、及び3穴の穿孔
のために、同じく31.5mmの位置、並びに4穴穿孔
のために、28.5mmの位置、更に1穴の穿孔を行う
ために、ほぼ12mmの位置に、ベース2の上面、及び
紙抑え部39、並びに屑受17の側面に、それぞれ指標
部21を設けると共に、同指標部21の近くに図14の
如く、穿孔数字を示す、1・4・3・2等の穴符号22
を標記する。
【0068】更に、ベース2の上面に、パンチ穴3の中
心位置を示す表示部19dを設け、この表示部19dの
延長線と、側壁18gの内側との距離を、ほぼ12mm
になるようにして規制壁23bを設ける。
【0069】以上、図14に示す実施例5について説明
したが、この多用途パンチ器による穿孔方法等について
は、前述の実施例4及び1において説明したものと、ほ
ぼ同様であるので説明を省略する。
【0070】なお、この実施例5については、ベース2
を若干狭く成形し、側壁18gの前部下面を、側壁18
fのように切欠いて、用紙の挿入口4を設けると共に、
屑受17に実施例1の如く、規制部20a及び規制壁2
3を設けるようにしても同効である。
【0071】
【実施例6】次に図15及び、一部を切欠いた図16に
示す、実施例6について説明する。この実施例6は、前
述の図12及び13に示す、実施例4の多用途パンチの
上面に、従来から販売されているホッチキスを併設した
もので、多種類の穴あけの他、更に紙綴じもできるよう
にしたものである。
【0072】図15に示すように、ベース2の前部にパ
ンチ穴3を設け、その後方に側壁18d及び18eを形
成すると共に、両側壁の前端部に規制部20d及び20
eを設ける。そしてベース2の上方に前部下面にパンチ
刃9を固着すると共に、後部に取付部38を形成したハ
ンドル6を、ベース2に設けた枢着軸37に、回動自在
に取り付けてパンチ装置部Pを構成する。
【0073】次に、このパンチ装置Pにより、多種類の
穿孔を行うために、ベース2の上面及び側面に、パンチ
穴3の中心から、ほぼ40mm、及び31.5mm、並
びに28.5mm、更に12mmの位置に、図15のご
とく指標部21及び穴符号22を標示する。
【0074】次に、図16に示すように、パンチ装置部
Pのハンドル6の上面に、内側にフレーム41、及び外
側にカバー42を、軸43により回動自在に装着するた
めに、一対の側板44を立設すると共に、側板44の反
対位置に、針曲台45を固着し、更にカバー42に、押
刃46を取り付け、更にフレーム41内に針押し具47
を装着して、従来公知のホッチキスと同様に、ホッチキ
ス装置部Hを構成する。
【0075】なお図15において、39aは紙抑え部3
9が入る凹陥部、更に図16において48は押圧部で、
パンチ装置部Pにより穴あけをする際に、手前側に親指
を当て、反対の裏側に人差し指や中指を当接させて、パ
ンチ装置部Pのハンドル6を押圧するものであり、また
49は綴り針である。
【0076】以上、図15及び16に示す実施例6は上
記のように構成されており、これにより用紙に穿孔を行
うには、図15に示すハンドル6を開いた状態で、ベー
ス2上に用紙を置いて、ハンドル6を下方に回動した
後、前記のように押圧部48を押圧することにより、穿
孔を行うもので、2穴、3穴、4穴の穿孔方法は、前述
の実施例1等の説明と同様であるので省略する。
【0077】次にホッチキス装置部Hによる書類等の紙
綴りは、図16の状態で、針曲台45の上に用紙を載せ
てから、カバー42を押し下げれば、押刃46が綴り針
49を押し出し、用紙を貫通した後、針曲台45によっ
て綴り針49が曲げられて、用紙を綴じるもので、従来
から用いられている、ホッチキスの使用方法と同じであ
る。
【0078】なお、この多用途パンチに併設されたホッ
チキスは、図16に示された形状のホッチキスに限るも
のでなく、大型のものや小型のもの、あるいは折りたた
み型のホッチキス、タテヨコホッチキス等、すべてのも
のが活用できるものである。
【0079】
【実施例7】次に図17の斜視図、及び図18の縦断面
図、並びに図19、20、21の斜視図に示す、実施例
7について説明する。この実施例7は、前述の実施例6
と同様に、図12及び13に示す、実施例4の多用途パ
ンチを、従来公知のクリップ装着器と、一体的に併設し
たもので、多種類の穴あけパンチの外、書類等をクリッ
プで簡単に綴じることができるものである。
【0080】図17に示すように、パンチ装置部Pのベ
ース2の前部にパンチ穴3を設け、その後方に側壁18
d及び18eを形成すると共に、両側壁の前端部に規制
部20d及び20eを設ける。そしてベース2の上方
に、前部下面にパンチ刃9を固着すると共に、後部に取
付部38を形成したハンドル6を、ベース2に設けた枢
着軸37に回動自在に取り付けて、パンチ装置部Pを構
成する。
【0081】次にこのパンチ装置部Pにより、多種類の
穿孔を行うために、ベース2の上面及び側面に、パンチ
穴3の中心から、ほぼ40mm、及び31.5mm、並
びに28.5mm、更に12mmの位置に、図17のご
とく、指標部21及び、1、4、3、2等の穴符号22
を表示する。
【0082】また、ベース2の中央部には、用紙の挿入
口4を設け、その上方に紙抑え部39を形成し、更にベ
ース2の前端部にパンチ屑の取り出し口50を設ける。
【0083】次に、前記パンチ装置部Pに併設するクリ
ップ装着器は、かねてから各種のものが販売されている
が、本実施例7に示す、図17から図21のものは、特
開平9-315069号の「多用途自動クリップ装着
器」を準用したものである。
【0084】このクリップ装着器本体Cは、ベース部5
1とカバー部52等から成り、本体C内に、クリップ5
3と、クリップ押し具54を収納するほぼ中空状の収納
部55を形成し、本体Cの前端に用紙の差込口56を設
け、該差込口56の両側後部に、拡開バネ57を装着す
ると共に、本体Cの上面に長孔58を形成し、前記長孔
58に、プッシャー59を前後摺動可能に装着する。
【0085】そして、前記プッシャー59の掛止突部6
0に、伸縮コイルバネ61の一端を掛止し、他端を収納
部55内に収納されている、クリップ押し具54の掛止
突起62に掛止すると共に、前記クリップ押し具54の
下面に突設した指掛け部63を、本体Cの下面に形成し
た溝孔64に、前後摺動可能に嵌装すると共に、本体C
下面にクリップ53の挿入口65を設けてなるものであ
る。
【0086】なお、クリップ装着器本体Cで使用される
クリップ53は、図19に示すように、主として金属板
で構成された矩形の板状体を折り曲げ、その中央部に折
り曲げ部66と、それらの先端が弾性的に接する二つの
挟持部67とを設けた、連続体で構成されている。そし
て各挟持部67の先端側には、拡開用の耳部68が突出
されている。耳部68を含む各挟持部67の先端は、拡
開しやすいように、互いに外方に曲げられたガイド部6
9が形成されている。
【0087】更に、本体Cの収納部55内に、前後摺動
可能に嵌装されるクリップ押し具54は、図18及び2
0に示すように、前端に押圧部70を設けると共に、前
部中央に伸縮コイルバネ61の一端を掛止する掛止突起
62、及び下方に指掛け部63と、押し部71を突設
し、更に両側縁に摺接部72を形成すると共に、後部上
方に伸縮コイルバネ61の折返し部73を設けたもので
ある。
【0088】また、クリップ53を押し出すプッシャー
59は、図17、図18及び図21に示すように、前端
に押し当て部74を設け、その上面後部に伸縮コイルバ
ネ61の一端を掛止する掛止突部60を設けると共に、
両側の前部下方に、突起部75を突設し、更に上面に指
当て部76を設け、後部両側に掛止突子77を設けたも
のである。
【0089】以上のように構成されたプッシャー59
を、カバー部52の長孔58の両側に形成した摺動縁7
8の下面に、前記突起部75及び後方の掛止突子77を
嵌装し、図18の如く、本体C内に嵌装された、クリッ
プ押し具54の掛止突起62に、伸縮コイルバネ61の
一端を掛止し、中間部を、折返し部73に巻掛け経由し
て、その他端をプッシャー59の掛止突部60に止着す
ることにより、伸縮コイルバネ61の収縮力により、ク
リップ押し具54が前進し、押圧部70がクリップ53
をそれぞれ前方に押進し、一方プッシャー59は、反対
に後方に引き寄せられて、図18の使用可能状態にな
る。
【0090】以上、図17から図21に示す、実施例7
の多用途パンチは、上記のように構成されており、これ
によりパンチ装置部Pにより、1穴から4穴の穿孔を行
うことができるが、穿孔方法については、前述の実施例
1及び4、並びに6において説明したものと、ほぼ同様
であるので説明を省略する。
【0091】次にクリップ装着器部Cにより、書類やカ
ード等の用紙をクリップ53で綴じるには、図18の状
態で本体Cの差込口56に、適宜の用紙を差し込んだ
後、プッシャー59の指当て部76に親指を当てて押す
と、前端の押し当て部74が、その前方にあるクリップ
53の折り曲げ部66に当接して、クリップ53を前進
させる。
【0092】すると、クリップ53前端のガイド部69
が、拡開バネ57後端の折りたたみ部79に当接し、こ
れによりガイド部69が開き始めながらさらに前進し、
このため、上下2枚のバネ板部80は、互いに狭くなっ
て、差込口56内の用紙を挟持しはじめ、バネ板部80
の外面を、クリップ53の耳部68の内側が摺接しなが
ら移行し、バネ板部80上の通過が終ると、弾力により
バネ板部80が元の状態に開き、これと同時に、クリッ
プ53はバネ板部80より外れるため、クリップ53は
弾力により用紙を挟みこんで綴じつけ、用紙と共に、差
込口56から取り出すことができる。
【0093】用紙の綴じ付けが終って、プッシャー59
の指当て部76から押圧していた親指をはなすと、プッ
シャー59は伸縮コイルバネ61の収縮力により後退
し、一方クリップ押し具54は前進して、前方のクリッ
プ53を押進し、図18の状態となり、次の使用に備え
られるものである。
【0094】次に、クリップ53を本体C内に補給装填
するには、先ず本体Cのベース部51を、図18とは逆
に上向きにした後、クリップ押し具54の指掛け部63
に、指先を当てて、後方に引き寄せると、クリップ押し
具54が、伸縮コイルバネ61のバネ力に抗して後方に
移動する。そしてクリップ押し具54の掛止部81が、
ベース部51の掛合部82の前部に掛止する。
【0095】この状態で、クリップ53のガイド部69
を下方に向けて、ベース部51の挿入口65から収納部
55内に順次挿入補給する。そして補給が終ったら、ク
リップ押し具54の押し部71を指先で押すと、掛止部
81が、ベース部51の掛合部82からはずれるため、
クリップ押し具54が、伸縮コイルバネ61の収縮力に
より前進し、前方のクリップ53を押進して、次の使用
可能の状態になるものである。
【0096】
【其の他の実施例】以上本発明に係る、多用途パンチ、
並びに同器に用いるベース及びフレーム、並びに屑受の
好適な実施例について説明したが、前記実施例に限るも
のではない。本発明の特徴である多用途の方法として、
実施例4のパンチ器に、実施例6においてはホッチキ
ス、実施例7においてはクリップ装着器を併設したが、
その他の文具類や、キャラクター等も併設できるもので
ある。
【0097】なお、本出願の多用途パンチでは、1穴か
ら4穴までの、各種のファイルに綴じ込むための穿孔が
できるものであるが、3穴ファイルは、アメリカ、カナ
ダ等の国々で主として使用されているもので、このた
め、日本国内向けのパンチ器については、3穴穿孔用の
指標部21や穴符号22は、場合によってはなくしても
差支えない。
【0098】また、アメリカ等においては穴ピッチが約
70mmのファイルが使用されているが、これらのもの
についても、パンチ穴3の中心から穴ピッチ約70mm
の半分の、約35mmの位置に、指標部21や穴符号2
2を標記することで対応できる外、特殊な穴ピッチの新
商品を開発する場合にも、新しいパンチ穴ピッチの半分
の長さの位置に、指標部21や穴符号22を設けること
で対応できるものである。
【0099】なお、前述の各実施例において、ベース2
やフレーム5、屑受17等に表記する規制部20、指標
部21、穴符号22は、製作過程によるプレスや成形に
よる刻印や、各種の印刷等の他、シールやプレートの添
付等、種々の方法で表示することができる。
【0100】更に、実施例6の、ホッチキスを併設した
多用途パンチにおいて、多数枚の用紙に穿孔する場合に
は、従来から販売されている、パンチ付ホッチキス「パ
ンチキス」のように、カバー42に、綴り針49が出な
いように、錠止装置を設け、この装置により綴り針49
が出ないようにセットしてから、カバー42の後方を強
く押圧してもよい。
【0101】また、前述の各実施例のうち、実施例4の
図12、並びに実施例6の図15、及び実施例7の図1
7のように、ベース2の上面に紙抑え部39を設けた場
合には、指標部21及び穴符号22を紙抑え部39の上
面に表示してもよく、更に、側壁18eの内側等に表示
することもできる。
【0102】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0103】1台のパンチ器で、1穴から4穴まで多種
類の綴じ穴が、ファイルの種類に応じて選択的に穿孔が
できるので、極めて便利である。
【0104】従来のこの種のパンチ器においては、2種
類以上の穿孔を行うために、パンチ器に定規等の附属品
を必要としたが、本発明においてはそれらのものを必要
とせず、操作が簡単なため、事務能率の向上を図ること
ができる。
【0105】多用途パンチ器の構成がシンプルなため、
ホッチキスやクリップ装着器などの、他の事務器と、容
易に併設が可能なため、多用途の事務処理ができるため
便利重宝である。
【0106】構成が簡単なため、部品や資材が少なく、
製造組立が容易なため、安価に提供できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多用途パンチの実施例1における斜視
図である。
【図2】同上、背面の斜視図である。
【図3】同上、縦断面図である。
【図4】同上、4穴を穿孔した状態を示す、A4判用紙
の平面図である。
【図5】同上、A4判用紙を中央から二つに折り返した
状態の平面図である。
【図6】同上、3穴を穿孔した状態を示す、レターサイ
ズ用紙の平面図である。
【図7】多用途パンチの実施例2における斜視図であ
る。
【図8】同上、背面の斜視図である。
【図9】同上、縦断面図である。
【図10】多用途パンチの実施例3における正面図であ
る。
【図11】同上、縦断面図である。
【図12】多用途パンチの実施例4における斜視図であ
る。
【図13】同上、縦断面図である。
【図14】実施例5における斜視図である。
【図15】実施例6における斜視図である。
【図16】同上、一部を切欠いた縦断面図である。
【図17】実施例7における斜視図である。
【図18】同上、縦断面図である。
【図19】同上、クリップの斜視図である。
【図20】同上、クリップ押し具の斜視図である。
【図21】同上、プッシャーの斜視図である。
【符号の説明】
1 本体 2 ベース 3 パンチ穴 4 挿入口 5 フレーム 6 ハンドル 9 パンチ刃 11 ガイド孔 12 刃先 14 作動ばね 17 屑受 18 側壁 19 表示部 20 規制部 21 指標部 22 穴符号 23 規制壁 24 A4判用紙 29 レターサイズ用紙 37 枢着軸 39 紙抑え部 39a凹陥部 41 フレーム 42 カバー 43 軸 44 側板 45 針曲台 46 押刃 48 押圧部 51 ベース部 52 カバー部 53 クリップ 54 クリップ押し具 56 差込口 57 拡開バネ 59 プッシャー 61 伸縮コイルバネ 65 挿入口 68 耳部 74 押し当て部 76 指当て部 80 バネ板部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面に屑受を装着したベースの上方にフ
    レームを固着し、該フレームの前部に、支点ピンにより
    回動可能にハンドルを装着し、ハンドルを押し下げるこ
    とにより、内部に装着されたパンチ刃が下降して、挿入
    口に挿入された用紙に穿孔を行うようにしたパンチ器に
    おいて、用紙の挿入口後端に、パンチ穴の中心からほぼ
    40mmの位置に規制部を設けると共に、前記挿入口の
    上下または一方に、複数の指標部及び必要により穴符号
    を設け、更に本体の背面に、用紙の規制壁を設けてな
    る、多用途パンチ。
  2. 【請求項2】 ベースとフレームとハンドルから成る多
    用途パンチ器の、フレームの側壁に複数の指標部及び穴
    符号を設けた多用途パンチのフレーム。
  3. 【請求項3】多用途パンチ器の下面に取り付けて、パン
    チ屑を収容する屑受の一部に、穿孔時に用紙を規制する
    規制部を設けた、多用途パンチの屑受。
  4. 【請求項4】ベースの両側を上方に折り曲げて側壁を形
    成すると共に用紙の挿入口を設け、前記両側壁内にフレ
    ームを固着すると共に、上方に支点ピンにより回動可能
    にハンドルを装着し、ハンドルを押し下げることによ
    り、内部に装着されたパンチ刃が下降して、挿入口に挿
    入された用紙に穿孔を行うようにしたパンチ器におい
    て、用紙の挿入口の一方に、パンチ穴の中心からほぼ4
    0mm、及び他方をほぼ12mmの位置に規制部を設
    け、前記挿入口の片側の上下または一方に、複数の指標
    部を設けた多用途パンチ。
  5. 【請求項5】両側を上方に折り曲げて成形したベースの
    側壁に、長さの異なる用紙の挿入口を設け、該挿入口の
    上下または一方に、複数の指標部及び穴符号を設けてな
    る多用途パンチにおけるベース。
  6. 【請求項6】前部にパンチ穴を設け、後部を上方に延長
    して把持部を形成したベースと、前部下面にパンチ刃を
    固着し、後部を下方に延長したハンドルと、前部にパン
    チ刃の通孔を設けると共に、中間部に側壁及び規制壁を
    形成し、その後部に取り付け部を設けたフレームとを、
    支点ピンにより装着して、前部に用紙の挿入口を設けた
    プライヤー型パンチ器において、前記パンチ穴の中心か
    らほぼ40mmの位置に規制部を設けると共に、用紙の
    挿入口の上下または一方に、複数の指標部、及び必要に
    応じて穴符号を設けてなる多用途パンチ。
  7. 【請求項7】前部にパンチ穴を設け、後方に側壁を形成
    したベースと、前部下面にパンチ刃を固着したハンドル
    とを、後部において枢着軸により回動可能に装着した多
    用途パンチ器において、前記ベースの1側に、パンチ穴
    の中心から約40mmの位置、及び他の1側には、パン
    チ穴の中心から約12mmの位置に規制部を設けると共
    に、ベースの上面及び側面に、パンチ穴の中心からほぼ
    40mm、及び31.5mm、並びに28.5mm、更
    に12mmの位置に指標部を設け、更に必要に応じて、
    前記指標部の近くに穴符号を表示して成る多用途パン
    チ。
  8. 【請求項8】前部にパンチ穴を設けたベースと、前部下
    面にパンチ刃を固着したハンドルとを、後部において回
    動可能に装着した多用途パンチにおいて、ベースの上面
    及び側面、もしくは一方に、複数の指標部を設けると共
    に、必要に応じて穴符号を表記して成る、多用途パンチ
    のベース。
  9. 【請求項9】前部にパンチ穴を設けたベースと、下面に
    パンチ刃を固着したハンドルとを、後部において回動可
    能に装着し、ベースに複数の指標部及び必要により穴符
    号を設けた、多用途パンチのハンドルの上方に、一対の
    側板及び針曲台を設け、その上方にフレーム並びにカバ
    ーを回動可能に装着したホッチキス部を備え、前記ハン
    ドルの、パンチ刃を設けた位置の上方に、押圧部を形成
    して成る多用途パンチ。
  10. 【請求項10】前部にパンチ穴を設けたベースと、下面
    にパンチ刃を固着したハンドルとを、後部において回動
    可能に装着し、ベースに複数の指標部、及び必要により
    穴符号を設けた、多用途パンチ器のベースの下方に、ベ
    ース部とカバー部から成るクリップ装着器を併設し、前
    記クリップ装着器の本体内に、クリップ押し具を装着
    し、クリップ押し具の前端に用紙の差込口を設け、該差
    込口の両側後部に拡開バネを装着すると共に、カバー部
    にプッシャーを摺動可能に装着し、前記プッシャーとク
    リップ押し具とを伸縮コイルバネで連結すると共に、本
    体の下面にクリップの挿入口を設けて成る、多用途パン
    チ。
JP30586198A 1998-10-27 1998-10-27 1穴2穴3穴4穴穿孔用の1穴パンチ器 Expired - Fee Related JP3943733B2 (ja)

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