JPH11347997A - 両用パンチ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の両用パンチは、書類やカード等にフ
ァイル等に綴じ込むための穴を、２穴あるいは４穴用に
選択的に穿孔することができるようにしたものである。 【解決手段】 パンチ器本体１のベース２の上面に穴ピ
ッチ８０ｍｍの２個のパンチ穴３・３を設け、両穴の中
心位置に指標部４を形成し、該ベースの上方に、パンチ
穴３に嵌入するパンチ刃５を設けたフレーム７を固着
し、更にその上方に作動ハンドル８を回動可能に装着し
たパンチ器において、前記２穴の穴３・３の中心から、
ほぼ２８．５ｍｍの内側位置に、表示部１２・１２を設
けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、書類やカード等
に、ファイル等に綴じ込むための穴を、２穴あるいは４
穴用に、選択的に穿孔することができる両用パンチに関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来この種のパンチ器で、２穴及び４穴
等の穿孔を行うパンチ器としては、実開昭６１−１１７
６９９号の「穴明け位置決め板付きパンチ」及び、実開
昭６３−３２７９５号の「目盛付ダブルパンチ」並び
に、平９−実公第２５３６４０６号の「両用パンチ」等
が開示されている。

【０００３】前記の「穴明け位置決め板付きパンチ」及
び、「目盛付ダブルパンチ」は、いずれも従来のパンチ
器の下面に、別個に位置決め用の板体や基盤を取付け、
これらに目盛等を配設したものである。

【０００４】次に前記の「両用パンチ」は、２孔のパン
チ孔を設けたベースと、前記パンチ孔に嵌入する、２個
のパンチ刃を装着した作動体から成るパンチ器におい
て、２孔の孔ピッチを８０ｍｍに形成すると共に、２孔
の中心から本体の長手方向端縁部までを、それぞれ、ほ
ぼ２８．５ｍｍに設定したものである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】以上のように従来のも
のは、パンチ器の下面に板体や基盤を取り付けたり、ま
た本体の長手方向端縁部を従来のパンチ器より長く形成
するものであり、このため費用がかさむだけでなく、操
作も面倒で、輸送や保管に不便な問題点があった。本発
明はこれらの問題点を解消するためになされたもので、
形状も小型で資材も少なく、保管等にも便利な両用パン
チを提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明においては、本体のベースの上面に穴ピッチ８
０ｍｍの２個のパンチ穴を設け、両穴の中心位置に指標
部を形成する。

【０００７】そしてこのベースの上方に、前記パンチ穴
に嵌入するパンチ刃を設けたフレームと、更にその上方
に、作動ハンドルを回動可能に装着し、作動ハンドルを
押圧することにより、用紙に穿孔を行うパンチ器本体を
構成する。

【０００８】そして前記２穴の穴の中心からほぼ２８．
５ｍｍの内側位置に、４穴穿孔用の表示部を設けたもの
である。

【０００９】

【発明の実施の形態】

【００１０】

【実施例１】以下図面を参照して本発明の実施例につい
て説明すると、パンチ器本体１の、ベース２の上面に、
穴ピッチ８０ｍｍの間隔を保って、２個のパンチ穴３・
３を穿孔し、この２穴の中心位置に指標部４を設ける。

【００１１】またベース２の上方には、内部にパンチ刃
５を、作動ピン６により装着したフレーム７を止着し、
更にその上方に作動ハンドル８を、支点ピン９により回
動可能に装着する。

【００１２】そして、前記支点ピン９に装着した作動バ
ネ１０により、作動ハンドル８の押圧部１１を常時上方
に付勢するようにする。

【００１３】次に本発明の特長である、Ａ４判用紙に４
穴の穿孔を行うために、図１に示すように、ベース２の
パンチ穴３・３の中心から内側に、ほぼ２８．５ｍｍの
位置に、凸状や刻印、或いは印刷等により、表示部１２
・１２を設ける。

【００１４】なお図において、１３は用紙の挿入口、１
４は屑受体でパンチ屑を収容するもので、ベース２に着
脱可能に装着されている。

【００１５】本発明は以上のように構成されているの
で、これをパンチ器として２穴の穿孔を行う場合は、ベ
ース２の挿入口１３に、用紙（図示なし）を挿入した
後、作動ハンドル８の押圧部１１を押し下げれば、作動
ピン６に装着されているパンチ刃５が下降し、その下端
が用紙を穿切しながらパンチ穴３内に嵌入するため、用
紙に確実かつ容易に８０ｍｍ間隔の２穴を穿孔すること
ができる。

【００１６】穿孔後、押圧部１１への押圧を解けば、作
動バネ１０の弾発力により、作動ハンドル８の押圧部１
１が上昇し、これに伴って、パンチ刃５も上昇するた
め、挿入口１３内に残された用紙を、容易に取り出すこ
とができる。

【００１７】次に図２に示すＡ４判用紙１５に、本発明
の特長である４穴の穿孔を行う状態を説明する。Ａ４判
用紙の規格サイズは、２１０ｍｍ×２９７ｍｍで、上側
の２１０ｍｍ部分には、通常は２穴の穿孔を行って綴じ
込んでいるが、左側の２９７ｍｍの部分には、４穴の穿
孔を行って４穴用ファイル等に綴じることが多くなって
おり、穴ピッチは３個所とも図２に示すように８０ｍｍ
で、両端はそれぞれ２８．５ｍｍの規格となっている。

【００１８】このＡ４判用紙１５に、図１に示す両用パ
ンチで４穴の穿孔を行うには、２つの方法がある。まず
第１の方法においては、Ａ４判用紙１５を図３のように
二つ折りにする。

【００１９】そして折り返し辺１６を、図１に示すベー
ス２の三角形状の指標部４の中心先端部に合わせると共
に、Ａ４判用紙１５の、図において左側の綴じ穴部側１
７を、左側の挿入口１３の下に挿入して、前述と同様
に、作動ハンドル８の押圧部１１を押し下げれば、第１
次穴１８が穿孔される。

【００２０】第１次穴１８の穿孔が終ったら、次に２つ
折りしたＡ４判用紙１５の両端部１９を、２個所の表示
部１２の一方に合わせ、用紙１５の綴じ穴部側１７を挿
入口１３に挿入して、前述と同様に作動ハンドル８の押
圧部１１を押し下げれば、第２次穴２０が穿孔される。

【００２１】穿孔が終って、２つ折りした図３のＡ４判
用紙１５を拡げると、３個所の穴ピッチ８０ｍｍと、両
端が２８．５ｍｍの図２に示す、Ａ４判用紙１５と同様
に穿孔され、４穴用ファイル帳に綴じ込むことができる
ものである。

【００２２】次に、本発明両用パンチの、第２の穿孔方
法について説明すると、図２のＡ４判用紙１５を、挿入
口１３・１３に挿入し、Ａ４判用紙１５の中心位置２１
を指標部４の中心に合わせた後、作動ハンドル８の押圧
部１１を押し下げれば、通常の２穴パンチ器と同様に穴
ピッチ８０ｍｍの正しい２穴の穿孔ができる。

【００２３】そして、押圧部１１の押圧を解いた後、挿
入口１３・１３に挿入されている用紙１５を右側に移動
して、用紙１５の左端部２２を、図において右側の表示
部１２に合わせて、押圧部１１を押し下げて１穴の穿孔
を行う。

【００２４】そして更に、Ａ４判用紙１５を、今度は左
側に移動させて用紙１５の右端部２３を左側の表示部１
２に合わせ、前述のごとく穿孔を行う。これにより、図
２に示す規格の４穴の穿孔ができるものである。

【００２５】

【その他の実施例】以上本発明にかかる両用パンチの実
施例について、従来から使用されている一般的なパンチ
器への応用について説明したが、前記実施例に限るもの
ではない。

【００２６】例えば、前記実施例ではパンチ器本体を、
ベース２とフレーム７と作動ハンドル８によって構成さ
れているが、これを簡易型の、ベースにパンチ穴を設
け、作動ハンドルにパンチ刃を取り付けたパンチ器に、
表示部１２を設けてもよい。

【００２７】また、表示部１２についても、２穴の穴ピ
ッチは８０ｍｍであり、両穴から２８．５ｍｍの位置に
２個の表示部１２・１２を設けたものであるので、両表
示部の間隔は２３ｍｍであるため、２３ｍｍ巾のステッ
カー等を２穴の中間に設けても同効である。

【００２８】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されているような効果を奏す
る。

【００２９】１台のパンチ器で、２穴と４穴の綴じ穴を
選択的に穿孔できるので、便利かつ能率的である。

【００３０】従来製品のように、本体の下面に板体や基
盤を取り付けたり、本体を長形に製造する必要がないた
め、経費の節減になり、また輸送や保管にも便利であ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明両用パンチの、１部切り欠き斜視図であ
る。

【図２】４穴を穿孔したＡ４判用紙の平面図である。

【図３】Ａ４判用紙を中央から２つに折り返した状態の
平面図である。

【符号の説明】

１ 本体 ２ ベース ３ パンチ穴 ４ 指標部 ５ パンチ刃 ７ フレーム ８ 作動ハンドル １１ 押圧部 １２ 表示部 １３ 挿入口 １４ 屑受体 １５ Ａ４判用紙 １６ 折り返し辺 １９ 両端部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベースの上面に穴ピッチ８０ｍｍの２個
   のパンチ穴を設け、両穴の中心位置に指標部を形成し、
   該ベースの上方に、前記パンチ穴に嵌入する２個のパン
   チ刃を設けたフレームを固着し、更にその上方に、作動
   ハンドルを回動可能に装着したパンチ器において、前記
   ２穴の穴の中心から、ほぼ２８．５ｍｍの内側位置に表
   示部を設けたことを特長とする両用パンチ。